JP3173497U - ウエストサイズ調整補助具、及びウエストサイズ調整補助セット - Google Patents

ウエストサイズ調整補助具、及びウエストサイズ調整補助セット Download PDF

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浩一 峯
基弘 清水
裕美 遊亀
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株式会社犬印本舗
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Abstract

【課題】幅広いウエストサイズに対応可能で、且つ安価なウエストサイズ調整補助具、及びそのウエストサイズ調整補助具とサッシュベルトとを備えるウエストサイズ調整補助セットを提供する。
【解決手段】ウエストサイズ調整補助具10の弾性帯11は、長手方向に伸縮可能であり、その一端部が折り返された状態でエイトカン12及びDカン13によって保持されており、折り返し量を調整可能である。このウエストサイズ調整補助具10は、弾性帯11の他端部に連結された第2係止部材22と、折り返し部113に連結された第1係止部材21とによってベルト通し302,303に着脱可能に係止される。
【選択図】図1

Description

本考案は、ズボンやスカート等のウエストサイズを調整するためのウエストサイズ調整補助具、及びそのウエストサイズ調整補助具とサッシュベルトとを備えるウエストサイズ調整補助セットに関する。
従来、産前や産後にウエストサイズが大きくなってズボンの前開き部に設けられたボタンをボタンホールに係止することができなくなった場合に、ボタンとボタンホールとを間接的に繋ぎ合せるように取り付けられることによって、ズボンがずれ落ちてしまうのを防止することが可能なウエストサイズ調整補助具が考えられている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のウエストサイズ調整補助具は、平ゴムを用いて形成された帯状部材と、帯状部材の一端部に設けられた取り付けボタンと、帯状部材の他端側に形成された調整用ボタンホールとを有して構成されている。このウエストサイズ調整補助具は、取り付けボタンをズボンの前開き部のボタンホールに係止すると共に、前開き部のボタンを調整用ボタンホールに係止することによって、ズボンの前開き部に設けられたボタンとボタンホールとを連結する。なお、帯状部材には、妊婦のウエストサイズの変化に対応できるように、複数の調整用ボタンホールが形成されている。
特開2008−150758号公報
ところで、上記特許文献1に記載のウエストサイズ調整補助具は、ズボンの前開き部に設けられたボタン及びボタンホールを利用して装着する構成であるため、ボタン及びボタンホールを有しないズボンには使用することができないという問題点がある。そこで、本考案の出願人は、特許文献1に記載のウエストサイズ調整補助具に取り付けボタン及び調整用ボタンホールを設ける代わりに、ズボンが有しているベルト通しに係止される係止部材を帯状部材の両端に設けるといった構成を考えた。
しかしながら、上記構成では、帯状部材の伸縮性によって対応可能なウエストサイズの対応幅が決まるため、妊婦に限らず、肥満体形の人や中高年の人が使用することを想定した場合に、幅広いウエストサイズに対応できないという問題点があった。また、この問題点を解決するためには帯状部材の長さが相異なる複数種のウエストサイズ調整補助具を製造することが考えられるが、この場合、製造コストが嵩むという別の問題点が生じることになる。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであって、幅広いウエストサイズに対応可能で、且つ安価なウエストサイズ調整補助具、及びそのウエストサイズ調整補助具とサッシュベルトとを備えるウエストサイズ調整補助セットを提供することを目的とする。
本考案は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本考案の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本考案を何ら限定するものではない。
本考案に係るウエストサイズ調整補助具(10)は、弾性帯(11)、調整部材(12,13)、及び一対の係止部材(21,22)を備える。弾性帯(11)は、弾性を有しており、長手方向に伸縮可能である。調整部材(12,13)は、弾性帯(11)の一端部(111)を折り返した状態で弾性帯(11)を保持し、弾性帯(11)の折り返し量を調整可能に構成されている。一対の係止部材(21,22)は、一方が弾性帯(11)の他端部(112)に連結されると共に他方が弾性帯(11)の折り返し部(113)に連結されており、ズボン(300)やスカートなどのベルト通し(302,303)にそれぞれ着脱可能に係止される。
ウエストサイズ調整補助具は、線ファスナーを開いた状態でズボンやスカートなどを穿く際に、ズボンやスカートなどのウエストサイズを調整するために、係止部材をベルト通しに係止させた状態で使用される。
上記構成によれば、弾性帯が伸縮するだけでなく、弾性帯の折り返し量を調整することによって一対の係止部材の間の弾性帯の長さを変更することができるので、ウエストサイズの幅広い調整が可能である。このため、妊婦用、肥満体形の人用、中高年用というように弾性帯の長さが互いに異なる複数種のウエストサイズ調整補助具を用意する必要がない。したがって、ウエストサイズ調整補助具を安価に製造することができる。
一対の係止部材(21,22)は、ズボン(300)の前開き部(301)の両側に設けられたベルト通し(302,303)に係止されるものであってもよい。
本考案のウエストサイズ調整補助具は、線ファスナーやボタンなどによって閉塞されるズボンの前開き部の両側に設けられたベルト通しに係止されるものであるため、使用者がズボンを穿いたままの状態で弾性帯の長さを調整したり、容易に着脱したりすることができる。
折り返し量を最大に調整し且つ弾性帯(11)が伸長していない状態における全長が、前開き部(301)が閉塞された状態での両側のベルト通し(302,303)間の距離に基づいて設定されていてもよい。
弾性帯は、折り返し量を最小に調整することで係止部材間の長さが最大になり、逆に折り返し量を最大に調整することで係止部材間の長さが最小になる。例えば、折り返し量を最大に調整し且つ弾性帯が伸長していない状態におけるウエストサイズ調整補助具の全長を、ズボンの前開き部が閉塞された状態においてその両側のベルト通し間の距離と略等しく設定することにより、ウエストサイズの調整幅を極めて大きくすることができる。
一対の係止部材(21,22)は、伸縮しない材料で構成されていることが好ましい。
ウエストサイズ調整補助具が装着された状態では、係止部材がベルト通しを引っ張った状態となるため、例えば係止部材をゴムで構成した場合、ベルト通しの一点に引っ張り力がかかり、ベルト通しに必要以上に負荷がかかるおそれがある。上記構成によれば、係止部材が伸縮しない材料で構成されているので、ベルト通しに均一に負荷がかかるので、ベルト通しが傷むのを効果的に防止することができる。
一対の係止部材(21,22)の幅は、ベルト通し(302,303)の幅よりも小さく設定されていることが好ましい。
上記構成によれば、係止部材の幅がベルト通しの幅よりも小さく設定されているので、係止部材をベルト通しに容易に挿通させることができる。したがって、係止部材をベルト通しに挿通させてからベルト通しに係止する構成において、係止部材の幅がベルト通しの幅よりも大きい場合に比べて、ベルト通しに対する係止部材の着脱が容易であるという利点がある。
一対の係止部材(21,22)は、スナップファスナー(211,212,221,222)を有して構成されていてもよい。
上記構成によれば、ウエストサイズ調整補助具の着脱を容易に行うことができる。
本考案に係るウエストサイズ調整補助セットは、上記ウエストサイズ調整補助具(10)と、少なくともウエストサイズ調整補助具(10)を覆うサッシュベルト(50)とを備える。
上記構成によれば、ウエストサイズ調整補助具の使用者がサッシュベルトを腰に装着することによって、ウエストサイズ調整補助具がサッシュベルトに覆われる。すなわち、ズボンなどの前開き部を隠すことで使用者が恥ずかしさを感じるのを防止できるので、ウエストサイズ調整補助具の使いやすさを向上させることができる。
サッシュベルト(50)は、前身頃(51)の下端部(52)が下方に突出した形状であってもよい。
ウエストサイズ調整補助具の使用者の体のラインとの関係で、サッシュベルトはその前身頃が上方にずれ易いが、前身頃の下端部が下方に突出した形状である場合、前身頃が上方に若干ずれたとしても、開放された前開き部がサッシュベルトで覆われた状態を維持することができる。
サッシュベルト(50)は、後ろ身頃(54)の下端部(55)が上方に凹んだ形状であってもよい。
上記構成によれば、サッシュベルトの後ろ身頃の下端部が上方に凹んだ形状であるためにサッシュベルトが体に沿いやすく、その結果、ウエストサイズ調整補助具の使用者が体を動かした際にサッシュベルトがずれるのを効果的に防止することができる。
この考案によれば、幅広いウエストサイズに対応可能で、且つウエストサイズ調整補助具を安価に製造することができる。
ウエストサイズ調整補助具10が装着されたズボン300の前開き部301周辺を示す図 サッシュベルト50が装着されたズボン300の前開き部301周辺を示す図 ウエストサイズ調整補助具10の正面図 サッシュベルト50の構成を示す図 ウエストサイズ調整補助具10の変形例について説明するための図
以下、図面を参照しつつ、本考案の一実施形態に係るウエストサイズ調整補助セットについて説明する。
[ウエストサイズ調整補助セットの構成]
図1は、本実施形態に係るウエストサイズ調整補助具10が装着されたズボン300の前開き部301周辺を示す図である。図2は、サッシュベルト50が装着されたズボン300の前開き部301周辺を示す図である。
ウエストサイズ調整補助セットは、ズボン300の前開き部301を開放した状態でズボン300を穿くために使用されるものであり、ウエストサイズ調整補助具10と、サッシュベルト50とを有して構成されている。ウエストサイズ調整補助具10は、図1に示されるように、ズボン300が有するベルト通し302,303を利用してズボン300に装着されるものである。このウエストサイズ調整補助具10が装着されることにより、ズボン300の前開き部301がウエストサイズ調整補助具10によって連結されるため、妊婦や肥満体形の人、中高年といったウエストサイズ調整補助具10の使用者(以下、単に「使用者」という。)は、前開き部301の線ファスナー305を閉じたり、或いは前開き部301のボタンをボタンホールに係止したりすることなく、ズボン300を穿くことが可能である。また、図2に示されるように、使用者がウエストサイズ調整補助具10を装着した状態でサッシュベルト50を腰に装着することにより、ズボン300の前開き部301、及びウエストサイズ調整補助具10がサッシュベルト50によって覆われるので、使用者が恥ずかしさを感じることなくウエストサイズ調整補助具10を使用することができる。
[ウエストサイズ調整補助具10の構成]
次に、図3を参照しつつ、ウエストサイズ調整補助具10の構成について説明する。ここで、図3は、ウエストサイズ調整補助具10の正面図であり、図3(A)はスナップファスナー211,221を留めずに弾性帯11の折り返し量を最大にした状態を示し、図3(B)はスナップファスナー211,221を留めて弾性帯11の折り返し量を最大にした状態を示し、図3(C)はスナップファスナー211,221を留めて弾性帯11の折り返し量を最小にした状態を示す。
ウエストサイズ調整補助具10は、大別して、弾性帯11と、調整部材としてのエイトカン12及びDカン13と、第1係止部材21と、第2係止部材22とにより構成されている。
第1係止部材21及び第2係止部材22は、ズボン300が有するベルト通しに着脱可能に係止されるものである。図1には、第1係止部材21が使用者から見てズボン300の前開き部301の右側のベルト通し302に係止されると共に、第2係止部材22が前開き部301の左側のベルト通し303に係止された状態が示されている。
第1係止部材21及び第2係止部材22は、それぞれベルト通し302,303に挿通された後に半分に折り曲げられた状態(図3(B)参照)でスナップファスナー211,221が留められることにより、ベルト通し302,303に係止される。このため、第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通し302,303に容易に挿通できるように、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅(図3における上下方向の幅)が、ベルト通し302,303の幅よりも小さく設定されている。例えば、ウエストサイズ調整補助具10をベルト通しの幅が比較的広いデニムなどに装着する場合には、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅は、例えば40mm程度に設定すればよい。
また、後に詳述するが、第1係止部材21及び第2係止部材22には弾性帯11の弾性力が作用するため、ベルト通し302,303が、第1係止部材21及び第2係止部材22によって引っ張られることになる。このため、第1係止部材21及び第2係止部材22は、ゴムのように伸縮したり変形したりしない構成であることが好ましい。そこで、本実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22は、ポリエステルと綿とから構成された織芯地(例えばポリエステルが90%で綿が10%)を挟み込むように2枚の綿布を重ねて縫い合わせたものが使用されている。
第1係止部材21及び第2係止部材22は、それぞれ、幅方向(図3における上下方向)に並ぶように配置された2組のスナップファスナー211,221(点ファスナー)を有して構成されている。このため、第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通し302,303に対して容易に着脱することができる。
なお、スナップファスナー211,221を外して広げた状態における第1係止部材21及び第2係止部材22の幅L(図3(A)参照)、及びスナップファスナー211,221の位置は、第1係止部材21及び第2係止部材22がそれぞれベルト通し302,303に引っ掛けられた状態でスナップファスナー211,221を容易に留められるように、適切な値や位置に設定されている。本実施形態では、幅Lは約90mmに設定されている。
Dカン13は、第1係止部材21と弾性帯11とを連結するためのものであり、平ゴム15と弾性帯11とを挿通可能な挿通口を有している。このDカン13は、例えばポリアセタールによって形成される。
第1係止部材21は、本実施形態では、平ゴム15を介してDカン13に連結されている。具体的には、平ゴム15をDカン13に挿通させた後に、平ゴム15の両端部が、第1係止部材21の2枚の綿布に挟み込まれた状態で縫い合わされている。一方の第2係止部材22は、弾性帯11に縫い合わされている。
弾性帯11は、長手方向(図1における左右方向)に伸縮可能な弾性を有する帯状部材であって、例えばポリエステル繊維によって構成された平ゴムである。エイトカン12は、例えばポリアセタールによって形成されており、所定の間隔を隔てて設けられた第1支柱121及び第2支柱122と、第1支柱121と第2支柱122との間にこれらの支柱と平行配置された中央支柱123とを有して構成されている(図1参照)。このため、エイトカン12の内側には、2つの挿通口が形成されている。弾性帯11の一端部111は、エイトカン12の裏側(図3の紙面奥側)から第2支柱122と中央支柱123との間の挿通口に挿通された後に、エイトカン12の表側(図3の紙面手前側)から第1支柱121と中央支柱123との間の挿通口に挿通されることによって、中央支柱123に巻き掛けられている。そして、弾性帯11の一端部111は、弾性帯11本体に縫い合わされることによって、エイトカン12に固定されている。
弾性帯11の他端部112は、平ゴム15を介して第1係止部材21が連結されたDカン13の裏側(図3の紙面奥側)からDカン13の挿通口に挿通された後、エイトカン12の裏側から第1支柱121と中央支柱123との間の挿通口に挿通され、更にエイトカン12の表側から中央支柱123と第2支柱122との間の挿通口に挿通されている。そして、弾性帯11の他端部112は、第2係止部材22の2枚の綿布に挟み込まれた状態で縫い合わされることによって第2係止部材22に固定されている。このように、弾性帯11の折り返し部113(弾性帯11におけるDカン13とエイトカン12との間の部分)にはDカン13を介して第1係止部材21が連結され、弾性帯11の他端部112には第2係止部材22が連結されている。
上述したように、エイトカン12及びDカン13は、弾性帯11の一端部111側を折り返した状態で弾性帯11を保持している。このため、弾性帯11は、その他端部112側をエイトカン12に対して左右(図3における左右方向)に移動させることで一端部111側の折り返し量(弾性帯11の2重になっている部分の長さ)を調整することができ、その結果、第1係止部材21と第2係止部材22との間の距離を変更することが可能である。具体的には、弾性帯11の他端部112側をエイトカン12に対して第2係止部材22がエイトカン12から離れる方向へスライドさせることにより、第1係止部材21と第2係止部材22との間隔を広くすることができる(図3(C)参照)。逆に、弾性帯11の他端部112側をエイトカン12に対して第2係止部材22がエイトカン12に近づく方向へスライドさせることにより、第1係止部材21と第2係止部材22との間隔を狭くすることができる(図3(A)及び(B)参照)。
本実施形態では、折り返し量を最大にしたときの第1係止部材21と第2係止部材22との間隔M(図3(A)及び(B)参照)が約100mmに設定されており、折り返し量を最小にしたときの第1係止部材21と第2係止部材22との間隔N(図3(C)参照)が約155mmに設定されている。この折り返し量を最小にした状態では弾性帯11及び平ゴム15が合わせて約80mm程度まで伸長するため、第1係止部材21と第2係止部材22との間の間隔を、約100mm〜約235(155+80)mm程度まで調整することが可能である。
なお、本実施形態では、弾性帯11の折り返し量を最大に調整し且つ弾性帯11が伸長していない状態におけるウエストサイズ調整補助具10の全長が、前開き部301が閉塞された状態での前開き部301の両側のベルト通し302,303間の距離に基づいて設定されている。例えば、上記ウエストサイズ調整補助具10の全長が、前開き部301が閉塞された状態でのベルト通し302,303間の距離と略等しくなるように設定されている。このため、幅広いウエストサイズの調整が可能である。
[サッシュベルト50の構成]
図4は、サッシュベルト50の構成を示す図であり、図4(A)はサッシュベルト50の前身頃51側を示す図であり、図4(B)はサッシュベルト50の後ろ身頃54側を示す図である。
サッシュベルト50は、上下に開口を有する略円筒形状の腰帯であり、例えば綿とポリウレタン(例えば綿が95%でポリウレタンが5%)によって構成されている。サッシュベルト50の前身頃51は、図4(A)に示されるように、その下端部52が下方に突出した形状である。本実施形態では、前身頃51は、サッシュベルト50の幅方向(図4における左右方向)における中央部が最も突出した円弧状に形成されている。また、サッシュベルト50の後ろ身頃54は、図4(B)に示されるように、その下端部55が上方に凹んだ形状である。本実施形態では、後ろ身頃54は、サッシュベルト50の幅方向の中央部が最も凹むように湾曲した形状に形成されている。
[ウエストサイズ調整補助セットの使用方法]
以下、ウエストサイズ調整補助セットの使用方法について説明する。ズボン300を穿いた使用者は、ウエストサイズ調整補助セットを装着するのに先立って、ウエストサイズ調整補助具10の全長を長くする。具体的には、第2係止部材22がエイトカン12から離れる方向へ移動するように、エイトカン12を一方の手で掴んだ状態で、弾性帯11におけるエイトカン12と第2係止部材22との間の部分を他方の手で掴んでエイトカン12に対してその部分をエイトカン12から離れる方向へスライドさせる。これにより、エイトカン12は、Dカン13に近づく方向へ移動する(図3(B)の状態から(C)の状態へと変化する。)。このようにしてウエストサイズ調整補助具10を長くしておくのは、ベルト通し302,303への第1係止部材21及び第2係止部材22の取り付けを容易に行えるようにするためである。
次に、使用者は、第1係止部材21をズボン300の前開き部301の右側のベルト通し302に挿通させた後に第1係止部材21を折り返し、第1係止部材21に設けられている2組のスナップファスナー211を留めて第1係止部材21をベルト通し302に連結させる。そして、第2係止部材22をズボン300の前開き部301の左側のベルト通し303に挿通させた後に第2係止部材22を折り返し、第2係止部材22に設けられている2組のスナップファスナー221を留めて第2係止部材22をベルト通し303に連結させる。
なお、ここでは第1係止部材21を右側のベルト通し302に連結させると共に第2係止部材22を左側のベルト通し303に連結させる場合について説明したが、第1係止部材21を左側のベルト通し303に連結させると共に第2係止部材22を右側のベルト通し302に連結させるようにしてもよい。
続いて、ズボン300の前開き部301の両側のベルト通し302,303に適度なテンションがかかるように、ウエストサイズ調整補助具10の全長を短くする。具体的には、一方の手でDカン13を掴み、他方の手でエイトカン12を掴んでDカン13から離れる方向に引っ張る。これにより、エイトカン12に固定された弾性帯11の一端部111がDカン13から離れる方向へ移動すると共に、弾性帯11の他端部112側がDカン13に近づくように移動する(図3(C)の状態から(B)の状態へと変化する。)。その結果、弾性帯11の折り返し量が多くなって、ウエストサイズ調整補助具10の全長が短くなる。使用者がベルト通し302,303に適度なテンションがかかるようにウエストサイズ調整補助具10の全長を短くすることによって、使用者の腹部がウエストサイズ調整補助具10によって支えられる。
次に、サッシュベルト50を装着する。具体的には、サッシュベルト50の上方の開口部から両足を入れた後にサッシュベルト50を腰の辺りまで引き上げる。そして、前身頃51が腹部に当接すると共に後ろ身頃54が背中に当接するように、サッシュベルト50の位置及び向きを調整する。その結果、図2に示されるように、ウエストサイズ調整補助具10、及びズボン300の前開き部301がサッシュベルト50によって覆われる。
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、弾性帯11が伸縮するだけでなく、弾性帯11の折り返し量を調整することによって第1係止部材21と第2係止部材22との間の弾性帯11の長さを変更することができるので、ウエストサイズの幅広い調整が可能である。このため、妊婦用、肥満体形の人用、中高年用というように弾性帯11の長さが互いに異なる複数種のウエストサイズ調整補助具10を用意する必要がないため、ウエストサイズ調整補助具10を安価に製造することができる。
また、本実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22をズボン300の前開き部301の両側に設けられてベルト通し302,303に取り付ける構成であるため、使用者は、ズボン300を穿いたままの状態で弾性帯11の長さを調整したり、ウエストサイズ調整補助具10を容易に着脱したりすることができる。
なお、ウエストサイズ調整補助具10は、ズボン300が有するベルト通し302,303を利用して装着されるものであるため、前開き部301にボタンやボタンホールを有しないズボンにも装着可能である。
また、本実施形態では、弾性帯11の折り返し量を最大に調整し且つ弾性帯11が伸長していない状態(図3(B)参照)におけるウエストサイズ調整補助具10の全長を、ズボン300の前開き部301が閉塞された状態でその両側のベルト通し302,303間の距離と略等しく設定されている。これにより、ウエストサイズの調整幅を極めて大きくすることができる。
また、本実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22は、伸縮しない材料で構成され、また、織芯地を2枚の綿布で挟んで縫い合わせた型崩れしにくい構成である。このため、ベルト通し302,303にテンションがかかった際にベルト通し302,303に均一に負荷がかかるので、ウエストサイズ調整補助具10を装着することによってベルト通し302,303が傷むのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、第1係止部材21と第2係止部材22の幅がベルト通し302,303の幅よりも小さく設定されているので、第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通し302,303に容易に挿通させることができる。すなわち、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅がベルト通し302,303の幅よりも大きい場合に比べて、ベルト通し302,303に対する第1係止部材21及び第2係止部材22の着脱を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22の固定にスナップファスナー211,221を使用しているため、ウエストサイズ調整補助具10の着脱が極めて容易である。
また、本実施形態では、ウエストサイズ調整補助具10の使用者がサッシュベルト50を腰に装着することによって、ウエストサイズ調整補助具10がサッシュベルト50に覆われる。すなわち、ズボン300などの前開き部301を隠すことができるので、ウエストサイズ調整補助具10の使いやすさを向上させることができる。
また、本実施形態では、サッシュベルト50の前身頃51の下端部52が下方に突出した形状であるため、前身頃51が上方に若干ずれたとしても、サッシュベルト50が前開き部301を覆った状態を維持することができる。
また、本実施形態では、サッシュベルト50の後ろ身頃54の下端部55が上方に凹んだ形状であるためにサッシュベルト50が体に沿いやすい。このため、ウエストサイズ調整補助具10の使用者が体を動かした際にサッシュベルト50がずれるのを効果的に防止することができる。
[ウエストサイズ調整補助具10の変形例]
図5は、ウエストサイズ調整補助具10の変形例について説明するための図である。例えば中高年用のズボンの場合、デニムなどと比べてベルト通しの幅が例えば35mm程度と狭いため、図1及び図3に示されるウエストサイズ調整補助具10のように第1係止部材21及び第2係止部材22の幅を40mm程度に設定してしまうと、第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通しに挿通させにくくなってしまう。そこで、中高年用のズボンなどのベルト通しの幅が狭いズボンにウエストサイズ調整補助具10を装着する場合には、図5に示されるように、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅を狭くしてもよい。
ところで、スナップファスナーの数が多すぎたり、スナップファスナーが小さすぎたりすると、細かい手作業が苦手な例えば年配の使用者にとっては、ウエストサイズ調整補助具10が使い勝手の悪いものとなってしまうおそれがある。そこで、ウエストサイズ調整補助具10の着脱を更に容易にするために、図5に示されるように、図1及び図3に示されているスナップファスナー211,221に比べて径が大きいスナップファスナー212,222を1組だけ第1係止部材21及び第2係止部材22に設けるようにしてもよい。
[その他の変形例]
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。すなわち、上記実施形態においては、調整部材の一部としてエイトカン12を使用する場合について説明したが、エイトカン12に代えて、弾性帯11を挟んで保持可能なクリップを使用してもよい。
また、上記実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22を伸縮しない材料で構成する場合について説明したが、第1係止部材21及び第2係止部材22を伸縮する材料で構成するようにしてもよい。この場合、例えば、平ゴム15を長くして第1係止部材21として機能させると共に、弾性帯11の他端部112を第2係止部材22として機能させるようにすればよい。
また、上記実施形態では、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅がベルト通し302,303の幅よりも小さく設定されている場合について説明したが、第1係止部材21及び第2係止部材22の幅は、ベルト通し302,303の幅と同じか、或いはベルト通し302,303の幅よりも広く設定されていてもよい。
また、上記実施形態では、スナップファスナー211,221を用いて第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通し302,303に係止する場合について説明したが、例えば、面ファスナーやフックなどの他の部材によって第1係止部材21及び第2係止部材22をベルト通し302,303に係止するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、弾性帯11の折り返し量を最大に調整し且つ弾性帯11が伸長していない状態におけるウエストサイズ調整補助具10の全長が、ズボン300の前開き部301が閉塞された状態での前開き部301の両側のベルト通し302,303間の距離に基づいて設定されている場合について説明した。ただし、他の実施形態として、ウエストサイズ調整補助具10の全長を、上記ベルト通し302,303間の距離とは無関係に設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ズボン300の前開き部301を連結するためにその両側のベルト通し302,303に第1係止部材21及び第2係止部材22を係止する場合について説明したが、第1係止部材21及び第2係止部材22をズボン300の横や後ろのベルト通しに係止してズボン300のウエストサイズを調整するといった使用も可能である。
また、上記実施形態では、ウエストサイズ調整補助セットがズボン300に装着される場合について説明したが、ウエストサイズ調整補助セットは、ベルト通しを備えていれば、例えばスカート等にも使用可能である。
また、上記実施形態では、サッシュベルト50の前身頃51の下端部52が可能に突出すると共に後ろ身頃54の下端部55が上方に凹んだ形状である場合について説明したが、サッシュベルト50の前身頃51及び後ろ身頃54は他の形状のものであってもよい。
また、上記実施形態において説明した寸法や数値等は単なる一例に過ぎず、本考案の範囲を逸脱しなければ他の寸法や数値であっても、本考案を実現できることは言うまでもない。
10 ウエストサイズ調整補助具
11 弾性帯
12 エイトカン(調整部材の一部)
13 Dカン(調整部材の一部)
15 平ゴム
21 第1係止部材(係止部材の一例)
22 第2係止部材(係止部材の一例)
50 サッシュベルト
51 前身頃
52 下端部
54 後ろ身頃
55 下端部
111 一端部
112 他端部
113 折り返し部
121 第1支柱
122 第2支柱
123 中央支柱
211,212,221,222 スナップファスナー
300 ズボン
301 前開き部
302,303 ベルト通し
305 線ファスナー

Claims (9)

  1. 長手方向に伸縮可能な弾性を有する弾性帯と、
    前記弾性帯の一端部を折り返した状態で当該弾性帯を保持し、当該弾性帯の折り返し量を調整可能な調整部材と、
    一方が前記弾性帯の他端部に連結されると共に他方が当該弾性帯の折り返し部に連結され、ズボンやスカートなどのベルト通しにそれぞれ着脱可能に係止される一対の係止部材とを備える、ウエストサイズ調整補助具。
  2. 前記一対の係止部材は、ズボンの前開き部の両側に設けられたベルト通しに係止されるものである、請求項1に記載のウエストサイズ調整補助具。
  3. 前記折り返し量を最大に調整し且つ前記弾性帯が伸長していない状態における全長が、前記前開き部が閉塞された状態での前記両側のベルト通し間の距離に基づいて設定されている、請求項2に記載のウエストサイズ調整補助具。
  4. 前記一対の係止部材は、伸縮しない材料で構成されている、請求項1から3のいずれかに記載のウエストサイズ調整補助具。
  5. 前記一対の係止部材の幅が、前記ベルト通しの幅よりも小さく設定されている、請求項1から4のいずれかに記載のウエストサイズ調整補助具。
  6. 前記一対の係止部材は、スナップファスナーを有して構成されている、請求項1から5のいずれかに記載のウエストサイズ調整補助具。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のウエストサイズ調整補助具と、
    少なくとも前記ウエストサイズ調整補助具を覆うサッシュベルトとを備える、ウエストサイズ調整補助セット。
  8. 前記サッシュベルトは、前身頃の下端部が下方に突出した形状である、請求項7に記載のウエストサイズ調整補助セット。
  9. 前記サッシュベルトは、後ろ身頃の下端部が上方に凹んだ形状である、請求項7又は8に記載のウエストサイズ調整補助セット。
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Citations (3)

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US5566397A (en) * 1994-12-21 1996-10-22 Scott; Alexander R. Shortened stretch belt for garments
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