JP3186574B2 - 被覆組成物 - Google Patents

被覆組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収性(耐
紫外線性を付与する)、表面滑性、撥水性を兼備した被
覆組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、ジケトン系の紫外線吸収剤が耐候性付与を目的とし
て各種プラスチック材料や各種コーティング剤に添加さ
れている。コーティング剤の場合は造膜性を有すると共
に、塗膜中に紫外線吸収剤が留まることが必要である。
そのため紫外線吸収剤を共重合したアクリル樹脂を用
い、プラスチック材料に塗布して長期にわたり耐紫外線
性を向上させる方法も提案されている(特開平4-106161
号公報参照)。しかし、これには表面滑性や撥水性がな
いので利用分野が限られる。また、化粧品分野では、前
記紫外線吸収剤が皮膚刺激性を有すること、成分のシリ
コーンオイルやスクアラン等の油剤に難溶なことから、
紫外線吸収剤をシリコーン変性することにより皮膚刺激
性、溶解性を改良する方法(例えば、特公平5-5856号、
特開平2-75634 号各公報参照)が提案されている。しか
し、このようなシリコーン変性紫外線吸収剤は造膜性に
乏しく長期の紫外線吸収性を維持することができない。
さらに、繊維用撥水剤の分野ではシリコーン系のものが
よく用いられているが、紫外線吸収性の改善が求められ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術が有する問題点を解決し、造膜性、長期にわたる
紫外線吸収性(耐紫外線性の付与)、表面滑性、撥水性
を兼備した被覆組成物を提供しようとしてなされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆組成物は前
記の課題を解決したものであり、 (A)一般式1
【化5】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素鎖中に酸
素原子を含んでもよい炭素数1〜12の2価炭化水素基、
R3は同種又は異種の炭素数1〜6の1価炭化水素基、m
は0〜2の整数、nは10≦n≦200 の整数を表す。)で
示されるオルガノポリシロキサン化合物5〜69重量%、
(B)アクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル
基、アリル基、3−ブテニル基及び4−ペンテニル基か
ら選ばれるラジカル共重合性基を有する下記一般式2〜
4で示される紫外線吸収剤の中の1種1〜40重量%、 (式2〜4中、R4〜R7のうち少なくとも1つは上記の
ジカル共重合性基を含有する有機基、その他は水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アラルコキシ基、アリールオキシ
基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、スルホン酸基、スルホ
ン酸エステル基、カルボキシ基、カルボン酸エステル
基、リン酸基及びリン酸エステル基から選ばれる同種又
は異種の原子又は基である。)及び(C)アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、スチレン及びこれらの
誘導体から選ばれるラジカル共重合性単量体30〜94重量
%、を共重合させてなる共重合体を含有することを特徴
とするものである。以下に本発明について詳しく説明す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の被覆組成物において必須
である共重合体は前記のとおり(A)〜(C)を共重合
させたものである。これらのうち、(A)のオルガノポ
リシロキサン化合物(以下、ラジカル重合性シリコーン
マクロモノマーと呼ぶ)は前記一般式1で示されるが、
このものは一般式
【化6】 (式中、R1、R2、R3、mは前記に同じ。)で示される
(メタ)アクリレート置換クロロシラン化合物と一般式
【化7】 (式中、R3、nは前記に同じ。)で示される末端水酸基
含有ジメチルポリシロキサン化合物とを常法によって脱
塩酸反応させて得られる。
【0006】また、前記(メタ)アクリレート置換クロ
ロシラン化合物と一般式
【化8】 (式中、R3、nは前記に同じ。)で示される末端リチウ
ムのジメチルポリシロキサン化合物とを常法に従って脱
塩化リチウム反応させることによっても得ることができ
る。
【0007】さらに、末端あるいは鎖中にSi-H結合を1
個有し、末端にR3を有するジメチルポリシロキサンにア
リル(メタ)アクリレートや2−アリロキシエチル(メ
タ)アクリレート等を白金触媒存在下でヒドロシリル化
反応させることによっても得ることができる。しかし、
このラジカル重合性シリコーンマクロモノマーの合成方
法はこれらに限定されるものではない。
【0008】一般式1中のR2の具体例としては、-(CH2)
3-, -CH2CH(CH3)CH2-, -(CH2)6-, -(CH2)2O(CH2)3-, -
(CH2)2O(CH2)2O(CH2)3-等が挙げられ、R3の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基等が
挙げられる。シロキシ単位の繰り返し数nは10〜200 と
されるが、これはnが10未満ではシリコーンとしての性
能、すなわちすべり性、撥水性が乏しくなり、200 を超
えると共重合体が濁るようになるので好ましくないから
である。
【0009】一般式1で示されるラジカル重合性シリコ
ーンマクロモノマーの具体例としては下記のものを挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【化9】
【0010】
【化10】
【0011】なお、本発明で使用するラジカル重合性シ
リコーンマクロモノマーは、本発明の目的を損なわない
範囲内で、ジメチルポリシロキサン鎖にジフェニルシロ
キシ単位、フェニルメチルシロキシ単位、メチルビニル
シロキシ単位、トリフルオロプロピルメチルシロキシ単
位、トリメチルシロキシメチルシロキシ単位等を含有し
てもよい。特にトリフルオロプロピルメチルシロキシ単
位は、これを含有させることにより撥水性や耐汚染性が
著しく向上するので逆に有利な点もある。前記のシロキ
シ単位を導入するには、原料である前記の末端水酸基含
有ジメチルポリシロキサン化合物、末端リチウムのジメ
チルポリシロキサン化合物、末端あるいは鎖中にSi-H結
合を1個有するジメチルポリシロキサン化合物等に、公
知の方法によりこのようなシロキシ単位を導入しておけ
ばよい。
【0012】(B)の紫外線吸収剤としては、下記一般
式2〜4で示されるものが好適である。
【化11】 (式中、R4〜R7又はR4〜R6のうち少なくとも1つは、ア
クリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基、アリル
基、3−ブテニル基及び4−ペンテニル基から選ばれる
ラジカル共重合性基を含有する有機基、その他は水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アラルコキシ基、アリールオキシ
基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、スルホン酸基、スルホ
ン酸エステル基、カルボキシ基、カルボン酸エステル
基、リン酸基及びリン酸エステル基から選ばれる同種又
は異種の原子又は基である。) なお、R4〜R7又はR4〜R6のうち少なくとも1つは、特に
アクリロイル基あるいはメタクリロイル基を含有する有
機基であることが工業的に好ましい。
【0013】一般式2〜4で示される紫外線吸収剤の具
体例としては下記のものを挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
【化12】
【0014】
【化13】
【0015】
【化14】
【0016】(C)のラジカル共重合性単量体として
は、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチ
レン及びこれらの誘導体が好適であり、その1種又は2
種以上が用いられる。その具体例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート
類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレート類;トリフロロプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフロロブチルエチル(メタ)ア
クリレート、パーフロロオクチルエチル(メタ)アクリ
レート等のフッ素置換アルキル(メタ)アクリレート
類;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4’−エポ
キシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等のエ
ポキシ基含有(メタ)アクリレート類;スチレン、α−
メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−メチルスチ
レン、4−ビニルアニソール、2−クロロスチレン、3
−クロロスチレン、4−クロロスチレン等のスチレン類
などが挙げられる。
【0017】さらに、本発明の効果を損なわない範囲内
で、前述以外のラジカル共重合性単量体を共重合させる
ことができる。このような単量体としては、例えば、マ
レイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸等の酸
類;アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等
のアクリルアミド類;3−トリメトキシシリルプロピル
(メタ)アクリレート、3−トリエトキシシリルプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ジメトキシメチルシリル
プロピル(メタ)アクリレート、ビニルトリエトキシシ
ラン、4−ビニルフェニルトリメトキシシラン、ビニル
メチルジメトキシシラン、4−トリメトキシシリル−1
−ブテン、6−トリメトキシシリル−1−ヘキセン等の
ラジカル重合性シラン化合物;アクリロニトリル、ビニ
ルピリジン、ビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニルア
ルキルエーテル類、分子中に1個のラジカル重合性基を
有するポリオキシアルキレン及びポリカプロラクトン等
のラジカル重合性マクロモノマーなどが挙げられる。
【0018】また、耐候性をより向上させる目的でラジ
カル共重合性を有する酸化防止剤や光安定剤を用いるこ
とも可能である。このようなものとしては、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルアクリレー
ト、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル
メタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジニルアクリレート、1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジニルメタクリレートなどが
例示される。
【0019】以上に説明した(A)のラジカル重合性シ
リコーンマクロモノマー、(B)の紫外線吸収剤及び
(C)のラジカル共重合性単量体の共重合における配合
比は、(A)/(B)/(C)=(5〜69)/(1〜4
0)/(30〜94)(重量%)とされる。(A)の配合量
が5重量%未満では潤滑性、撥水性が乏しくなり、69重
量%を超えると皮膜が軟らかくなり透明性にも乏しくな
る。(B)の配合量が1重量%未満では紫外線吸収が不
十分となり、40重量%を超えると溶解性が乏しくなり皮
膜が白化するようになるので好ましくない。(C)の配
合量が30重量%未満では皮膜形成性が乏しくなり、94重
量%を超えるとアクリル樹脂そのものの特性に近くな
り、撥水性、紫外線吸収性等が低下するので好ましくな
い。
【0020】(A)〜(C)を共重合させるための重合
開始剤としては通常のラジカル重合開始剤を用いること
ができ、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシド等の有機過酸化物類;2,
2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物な
どが例示される。共重合には溶液重合法、塊状重合法の
いずれの方法を適用することも可能である。この場合、
分子量調整剤として、ブチルメルカプタン、ドデシルメ
ルカプタン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、四塩化炭素、α−メチルスチレンダイマー等の連鎖
移動剤を使用してもよい。
【0021】溶液重合法による場合に用いる溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢
酸イソブチル等のエステル類;エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、イソブタノール等のアルコー
ル類などが例示される。これらの溶媒は単独で使用して
も2種以上を併用してもよい。
【0022】重合温度は50〜180 ℃、特に60〜120 ℃の
範囲が好ましく、この温度条件下であれば5〜10時間程
度で重合反応を完結させることができる。このようにし
て製造される共重合体のGPCによるポリスチレン換算
の重量平均分子量は 5,000〜500,000 、特に10,000〜10
0,000 の範囲であることが好ましい。重量平均分子量が
5,000未満では皮膜強度が小さく、もろくなり、500,00
0を超えると共重合体溶液の粘度が高くなり、塗工性が
悪くなるなど作業性に問題が生じるようになる。
【0023】また、(A)〜(C)の共重合は水性媒体
中での、懸濁重合あるいは乳化重合により行うことがで
きる。乳化重合の場合、例えば、(A)〜(C)の混合
物に界面活性剤を添加し、水性媒体中へ乳化分散させた
のち、水溶性ラジカル重合開始剤を用いて乳化分散の状
態で共重合させればよい。使用する界面活性剤として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルス
ルホン酸モノエステルナトリウム、ラウリル硫酸ナトリ
ウムなどが例示される。水溶性ラジカル重合開始剤とし
ては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の無機系過
酸化物、t−ブチルパーオキシマレイン酸、コハク酸パ
ーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド等の有機
過酸化物、2,2’−アゾビス−(2−N−ベンジルア
ミジノ)プロパン塩酸塩、2,2’−アゾビス−[2−
(N−2−ヒドロキシエチル)アミジノ]プロパン、
2,2’−アゾビス−(2−メチル−N−ヒドロキシエ
チル)プロピオンアミド等のアゾビス系化合物が例示さ
れる。
【0024】以上に説明したようにして製造される共重
合体を含有する各種被覆組成物は優れた紫外線吸収性、
表面滑性、撥水性を示す。例えば、共重合体の溶液ある
いは乳化物を前記特性を有するコーティング剤として使
用できる。また、スプレードライや減圧濃縮等により分
散媒を除去して微粒子状の共重合体を得、化粧品等へ添
加して前記特性を付与することができる。コーティング
剤の具体例としては、共重合体の溶液状あるいは乳化状
物を用いて各種の粉体の表面を被覆し、耐候性、潤滑
性、撥水性の高い粉体にすることができる。これらの処
理粉体は化粧品用や塗料用の顔料として利用できる。ま
た、この共重合体を含有する繊維用撥水剤、カーワック
ス等は前記の特性において優れたものであり、各種プラ
スチック表面の保護コーティング剤、紫外線遮蔽剤、さ
らにはヘアケア用品、ファンデーション用品等において
も同様である。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げる。なお、例中の
部は全て重量部を表す。 実施例1 冷却管、窒素導入管、温度計、攪拌装置を備えた四つ口
フラスコに、イソプロピルアルコール 200部、メタクリ
ル酸メチル40部、式
【化15】 で示されるラジカル重合性シリコーンマクロモノマー40
部、式
【化16】 で示される2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシエチル
ベンゾトリアゾール20部及び2,2’−アゾビス−(2
−メチルブチロニトリル)2部を仕込み、窒素気流下、
80℃で10時間重合させた後、メチルエチルケトン 500部
を投入し、共重合体溶液Aを得た。この溶液Aをガラス
板に塗布し、乾燥皮膜の物性を測定し、結果を表1に示
した。また、溶液Aからイソプロピルアルコールとメチ
ルエチルケトンを除去し、得られた固体をクロロホルム
に溶解して紫外線吸収スペクトルを測定した結果を図1
に示した。
【0026】実施例2 実施例1における2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシ
エチルベンゾトリアゾールを、式
【化17】 で示される2−ヒドロキシ−4−メタクリロキシエトキ
シベンゾフェノンに代えた以外は全て実施例1と同様に
して共重合体を調製し、共重合体溶液Bを得た。実施例
1と同様に皮膜物性を測定し、結果を表1に示した。
【0027】実施例3 実施例1における2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシ
エチルベンゾトリアゾールを、式
【化18】 で示される化合物に代えた以外は全て実施例1と同様に
して共重合体溶液Cを得た。実施例1と同様に皮膜物性
を測定し、結果を表1に示した。
【0028】実施例4 実施例1における2−ヒドロキシ−5−メタクリロキシ
エチルベンゾトリアゾールを、式
【化19】 で示される2−ヒドロキシ−4−アクリロキシエトキシ
ベンゾフェノンに代えた以外は全て実施例1と同様にし
て共重合体溶液Dを得た。実施例1と同様に皮膜物性を
測定し、結果を表1に示した。
【0029】比較例1 実施例1におけるメタクリル酸メチルを60部に、2−ヒ
ドロキシ−5−メタクリロキシエチルベンゾトリアゾー
ルを0部にした以外は全て実施例1と同様にして共重合
体溶液Eを得た。実施例1と同様に皮膜物性を測定し、
結果を表1に示した。
【0030】比較例2 実施例1におけるラジカル重合性シリコーンマクロモノ
マーを0部に、メタクリル酸メチルを80部にした以外は
全て実施例1と同様にして共重合体溶液Fを得た。実施
例1と同様に皮膜物性を測定し、結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】なお、皮膜物性の測定方法は下記のとおり
である。 水の接触角:協和界面科学社製 contact angle meter
により測定。 動摩擦係数:協和界面科学社製 動摩擦係数測定装置に
より測定。 (摩擦子:SUS Ball、速度:20cm/min、荷重:50g ) 促進耐候試験:岩崎電機社製 スーパーUV試験機を使
用した。10サイクル
【0033】
【発明の効果】本発明により、優れた紫外線吸収性(す
なわち耐候性)、表面滑性、撥水性を兼備した被覆組成
物が提供された。この特性により、広い分野において極
めて有用な被覆組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた固体のクロロホルム溶液の
紫外線吸収スペクトルを示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式1 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素鎖中に酸
    素原子を含んでもよい炭素数1〜12の2価炭化水素基、
    R3は同種又は異種の炭素数1〜6の1価炭化水素基、m
    は0〜2の整数、nは10≦n≦200 の整数を表す。)で
    示されるオルガノポリシロキサン化合物5〜69重量%、
    (B)アクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル
    基、アリル基、3−ブテニル基及び4−ペンテニル基か
    ら選ばれるラジカル共重合性基を有する下記一般式2〜
    4で示される紫外線吸収剤の中の1種1〜40重量%、 【化2】 【化3】 【化4】 (式2〜4中、R4〜R7のうち少なくとも1つは上記の
    ジカル共重合性基を含有する有機基、その他は水素原
    子、炭素数1〜8のアルキル基、アラルキル基、アリー
    ル基、アルコキシ基、アラルコキシ基、アリールオキシ
    基、ヒドロキシ基、ハロゲン基、スルホン酸基、スルホ
    ン酸エステル基、カルボキシ基、カルボン酸エステル
    基、リン酸基及びリン酸エステル基から選ばれる同種又
    は異種の原子又は基である。)及び(C)アクリル酸エ
    ステル、メタクリル酸エステル、スチレン及びこれらの
    誘導体から選ばれるラジカル共重合性単量体30〜94重量
    %を共重合させてなる共重合体を含有することを特徴と
    する被覆組成物。
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