JP3186524U - ホーン - Google Patents

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Abstract

【課題】完成品の状態においても固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップを調整することができ、音質や音量の特性を確実に安定させることができるホーンを提供する。
【解決手段】ダイヤフラム29と、ダイヤフラム29と一体に取り付けられた可動鉄心19と、可動鉄心19と軸方向で対向するように、かつ所定のエアギャップAGを形成するように配置された固定鉄心6と、可動鉄心19および固定鉄心6を励磁する励磁コイル8と、これらダイヤフラム29、可動鉄心19、固定鉄心6、および励磁コイル8が収納され、励磁コイル8への給電によってダイヤフラム29および可動鉄心19を振動させて発音するホーン本体2と、ホーン本体2に取り付けられる共鳴器3と、を備え、共鳴器3の可動鉄心19に対応する位置に、共鳴器3の外部から可動鉄心19に至る間に連通する検査孔24を形成すると共に、共鳴器3に、検査孔24を外部から閉塞する蓋体25を設けた。
【選択図】図2

Description

この考案は、車両等に搭載されるホーンに関するものである。
一般に、この種のホーンの中には、有底筒状のケーシングの底部に固定鉄心を設けると共に、ケーシングの底部に、固定鉄心の周囲を取り囲むように形成された励磁コイルが収納され、さらに、ケーシングの開口部に、可動鉄心が取り付けられたダイヤフラムを設けたものがある。ダイヤフラムは、このダイヤフラムの上からケーシングの開口部を覆うように設けられるカバーにより固定される。
また、固定鉄心および可動鉄心は、互いに軸方向で対向するように、かつ所定のエアギャップを形成するように配置されている。さらに、ケーシングの開口部には、この開口部を閉塞するように共鳴器が設けられている。共鳴器には、渦巻状の音道が形成されている。また、ホーンには、励磁コイルへの通電・遮断を切り換える接点が設けられている。
このような構成のもと、励磁コイルが通電されると、固定鉄心および可動鉄心が磁化され、可動鉄心が固定鉄心に向かって移動する。すると、接点がオフされて励磁コイルへの通電が遮断される。そして、ダイヤフラムのばね特性によって、可動鉄心が固定鉄心から離間する方向に向かって移動する。
すると、再び接点がオンされて励磁コイルが通電され、再び可動鉄心が固定鉄心に向かって移動する。この可動鉄心の往復運動に伴うダイヤフラムの振幅運動によって振動音が発生する。この振動音が共鳴器の音道を通過することにより増幅され、共鳴器の発音口から発音される。
ここで、ホーンの音質や音量は、固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップが大きく影響している。エアギャップが所定値よりも小さいと、可動鉄心が往復運動する際、固定鉄心に接触して異音が発生してしまう。一方、エアギャップが所定値よりも大きいと、固定鉄心と可動鉄心との間の磁気的な吸引力が減少してしまい、ダイヤフラムの振幅が小さくなる。このため、ホーンの音量が小さくなってしまう。
このようなことから、固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップが調整できるように、さまざまな技術が提案されている。例えば、固定鉄心に雄ネジ部を刻設すると共に、この雄ネジ部にナットを螺入し、ケーシングの底部に固定鉄心を締結固定するように構成したものがある。
このものは、ホーンを組み立てる際、可動鉄心を固定鉄心側に押し込んだ状態で、固定鉄心のケーシング内への突出量を調整するようになっている。固定鉄心と可動鉄心との間が所定のエアギャップ量に設定されたところで固定鉄心を締結固定することにより、通電時にダイヤフラムが所望の振幅運動を行うようになる。
そして、エアギャップの調整が行われた後、ケーシングの開口部に共鳴器を取り付け、接着剤等により接着固定する。これにより、ホーンの組立作業が完了する(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−34596号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ケーシングの共鳴器を取り付けた完成品の状態では可動鉄心を変位させることができない。このため、ホーンの組立完了後の吹鳴確認工程において、音質や音量の異常が発見された場合、ケーシングと共鳴器との接着を剥がさなければエアギャップの調整を再度行うことができないという課題がある。
ここで、共鳴器の接着状態も音質や音量の特性に影響を与える場合もあるので、共鳴器を取り外した後で再度エアギャップの調整を行うのでは、異常の原因究明を阻害するおそれもある。
そこで、この考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、完成品の状態においても固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップを調整することができ、音質や音量の特性を確実に安定させることができるホーンを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本考案に係るホーンは、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムと一体に取り付けられた磁性体からなる可動鉄心と、前記可動鉄心と軸方向で対向するように、かつ所定のエアギャップを形成するように配置された磁性体からなる固定鉄心と、前記可動鉄心および前記固定鉄心を励磁する励磁コイルと、これらダイヤフラム、可動鉄心、固定鉄心、および励磁コイルが収納され、前記励磁コイルへの給電によって前記ダイヤフラムおよび前記可動鉄心を振動させて発音するホーン本体と、前記ホーン本体に取り付けられる共鳴器と、を備え、前記共鳴器の前記可動鉄心に対応する位置に、前記共鳴器の外部から前記可動鉄心に至る間に連通する検査孔を形成すると共に、前記共鳴器に、前記検査孔を外部から閉塞する蓋体を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、完成品の状態で、検査孔を介して治具等により可動鉄心を固定鉄心側に押し付けることができる。このため、完成品の状態で、固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップを調整することができ、音質や音量の特性を確実に安定させることができる。
本考案に係るホーンの前記蓋体は、前記検査孔に挿入可能に形成され、前記共鳴器に、前記蓋体の上からシール部材が貼付されていることを特徴とする。
このように構成することで、容易に検査孔から蓋体を着脱させることができ、エアギャップ調整の作業性を向上させることができる。
本考案に係るホーンは、前記ホーン本体に、前記共鳴器が締結部材によって締結固定されていることを特徴とする。
このように構成することで、従来のように、ホーン本体に共鳴器を接着固定させる必要がなくなるので、共鳴器の取り付け作業性を向上させることができる。また、ホーン本体から共鳴器を取り外す際に接着を剥がす作業がなくなるので、共鳴器に余計な応力がかかって損傷してしまうことを確実に防止できる。
本考案に係るホーンは、前記ダイヤフラムは、前記ホーン本体と前記共鳴器とにより挟持されることにより固定されていることを特徴とする。
このように構成することで、従来のように、ダイヤフラムを固定するためのカバーが必要なくなり、ホーンの部品点数を削減できると共に、ホーンの小型化を図ることができる。
本考案によれば、完成品の状態で、検査孔を介して治具等により可動鉄心を固定鉄心側に押し付けることができる。このため、完成品の状態で、固定鉄心と可動鉄心との間のエアギャップを調整することができ、音質や音量の特性を確実に安定させることができる。
本考案の第1実施形態におけるホーンの斜視図である。 本考案の第1実施形態におけるホーンの縦断面図である。 本考案の第1実施形態におけるエアギャップの調整方法の説明図である。 本考案の第2実施形態におけるホーンの縦断面図である。
(第1実施形態)
(ホーン)
次に、この考案の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、ホーン1の斜視図、図2は、ホーン1の縦断面図である。
図1、図2に示すように、ホーン1は、いわゆる電気式のホーンであって、振動音を発生させるホーン本体2と、このホーン本体2により発生した振動音を共鳴させて発音する共鳴器3とを突き合わせて一体化させたものである。
(ホーン本体)
ホーン本体2は、略有底筒状のケーシング4を有している。ケーシング4は、鉄等の金属板にプレス加工を施して形成されたものである。より具体的には、ケーシング4は、底部4aに位置する小径筒部4bと、小径筒部4bから段差部4cを介して開口部4d側に形成される大径筒部4eとが一体成形されてものであって、大径筒部4eの開口部4dの周縁に、外フランジ部4fが形成されている。また、小径筒部4bと大径筒部4eは、同心円状に形成されている。
さらに、底部4aの径方向略中央には貫通孔5が形成されており、ここに鉄等の磁性材により略円柱状に形成された固定鉄心6が、圧入されてカシメ固定されている。固定鉄心6は、基端側が小径筒部4b内に露出していると共に、先端側が底部4aから軸方向外側に突出した状態になっている。
なお、固定鉄心6は、底部4aにカシメ固定する場合に限られるものではなく、例えば固定鉄心6に雄ネジ部を刻設し、この雄ネジ部に螺入されるナットを用いて締結固定されるように構成してもよい。
また、小径筒部4bには、コイルボビン7が収納されている。コイルボビン7は、樹脂により形成されたものであって、固定鉄心6と同軸上に配置された円筒部7aと、円筒部7aの軸方向両端から径方向外側に向かって延出する一対の外フランジ部7b,7bとが一体成形されている。円筒部7aの内径は、固定鉄心6の軸径よりも大きく設定されている。また、円筒部7aの底部4a側の端部は、固定鉄心6の基端部と径方向でラップした状態になっている。
このような構成もと、円筒部7aと、一対の外フランジ部7b,7bとにより形成される収納部7cに、励磁コイル8が巻装されている。励磁コイル8は、後述の接点12を介して不図示の外部電源回路に電気的に接続されている。また、励磁コイル8の底部4a側は、固定鉄心6の基端部と径方向でラップした状態になっている。そして、このラップした位置での固定鉄心6と励磁コイル8は、互いに近接した状態になっている。これにより、励磁コイル8が通電された際、固定鉄心6を磁化することができる。
さらに、ケーシング4の段差部4cには、ボビン押え9がリベット10により固定されている。ボビン押え9は、熱伝導性の高い金属にプレス加工を施して円環状に形成したものであって、外周部が段差部4cと当接するようになっている。そして、ボビン押え9の外周部がリベット10によって段差部4cに固定されている。一方、内周部は、コイルボビン7の外フランジ部7bに当接するようになっている。
これにより、ボビン押え9は、コイルボビン7の小径筒部4bからの抜けを防止すると共に、励磁コイル8からコイルボビン7に伝達された熱を放熱する放熱板として機能する。また、ボビン押え9の内径は、後述の可動鉄心19を挿通可能なように、コイルボビン7の円筒部7aの内径とほぼ同一か、またはそれよりもやや大きくなる程度に設定されている。なお、ボビン押え9の材料としては、例えば、アルミニウムや銅等の非磁性材を用いることが望ましい。
また、ケーシング4の段差部4cには、第1導電ピン11aおよび第2導電ピン11bが厚さ方向に貫通するように設けられている。第1導電ピン11aのケーシング4内に突出している部位には、励磁コイル8の一端が電気的に接続されている。
また、第2導電ピン11bのケーシング4内に突出している部位には、接点12が取り付けられている。接点12は、励磁コイル8への通電・遮断を切り換えるためのものであって、固定プレート13と可動プレート14とを有している。これら固定プレート13の基端と可動プレート14の基端部が、第2導電ピン11bに取り付けられている。
そして、固定プレート13は、第2導電ピン11bと電気的に接続された状態で設けられている。一方、可動プレート14は、第2導電ピン11bと絶縁され、かつ励磁コイル8の他端が電気的に接続された状態で設けられている。さらに、固定プレート13の先端には、固定接点13aが設けられている。一方、可動プレート14の先端には、可動接点14aが設けられている。これら固定接点13aと可動接点14aは、互いに、当接・離間可能に対向配置されている。
このような構成のもと、固定接点13aと可動接点14aとが当接すると、第2導電ピン11bと励磁コイル8の他端が導通される。ここで、固定接点13aと可動接点14aは、通電が行われない自然状態(以下、単に自然状態という)において、互いに接触するようになっている。
また、第1導電ピン11aのケーシング4外に突出している部位、および第2導電ピン11bのケーシング4外に突出している部位には、それぞれ外部端子15a,15bの一端が設けられている。外部端子15a,15bは、他端が不図示の外部電源回路に接続されるようになっている。これにより、外部電源回路の電流が外部端子15a,15bおよび接点12を介して励磁コイル8に供給可能になる。
一方、ケーシング4の開口部4dには、この開口部4dを閉塞するようにダイヤフラム29が設けられている。ダイヤフラム29は、ばね特性を有する金属板により略円板状に形成されたものであって、外周部がケーシング4の外フランジ部4fに当接している。
ここで、ケーシング4の外フランジ部4fおよびダイヤフラム29の外周部には、それぞれ径方向外側に向かって突出する4つの舌片部17,18が、周方向にほぼ等間隔に形成されている。
これら舌片部17,18には、それぞれボルト16を挿通可能な貫通孔17a,18aが形成されている。そして、これら貫通孔17a,18aにボルト16を挿通し、このボルト16を共鳴器3の後述する雌ネジ部28aに螺入することにより、共鳴器3にケーシング4およびダイヤフラム29が共締めされる。すなわち、ダイヤフラム29は、共鳴器3とケーシング4の外フランジ部4fとにより、挟持された状態になっている。
また、ダイヤフラム29の径方向略中央には、鉄等の磁性材により略円柱状に形成された可動鉄心19の基端部が取り付けられている。可動鉄心19は、その先端面19aが固定鉄心6の基端面6aと軸方向で対向するように配置されている。また、可動鉄心19は、その先端面19aと固定鉄心6の基端面6aとの間に、自然状態において所定のエアギャップAGが形成されるように配置されている。
さらに、可動鉄心19の先端部の軸径は、固定鉄心6の軸径とほぼ同一に設定されており、その先端が自然状態においてコイルボビン7の円筒部7aに臨まされている。そして、可動鉄心19は、円筒部7a内、およびボビン押え9内を、軸方向にスライド移動可能となっている。なお、コイルボビン7の円筒部7aに、可動鉄心19の先端部が臨まされることにより、励磁コイル8が通電された際、可動鉄心19を磁化することができる。
また、可動鉄心19には、軸方向略中央から基端のやや手前に至る間に、段差により縮径形成された縮径部19bが形成されている。この縮径部19bに、略円板状のムービングプレート27が外嵌固定されている。
ムービングプレート27における可動鉄心19の先端面19a側の周縁には、外フランジ部27aが一体成形されている。この外フランジ部27aは、固定プレート13と可動プレート14との間に介在されている。これにより、可動鉄心19のスライド移動に伴い、固定接点13aに対し、可動接点14aが当接・離間される。
より具体的には、可動鉄心19が自然状態に位置している場合、固定接点13aと可動接点14aは当接している。これに対し、可動鉄心19が固定鉄心6側にスライド移動すると、ムービングプレート27が可動プレート14を押し下げ、固定接点13aから可動接点14aが離間される。
(共鳴器)
共鳴器3は、樹脂により形成されたものであって、ケーシング4の開口部4dを閉塞するように略円板状に形成されたベース部21と、このベース部21上に設けられたカバーフレーム22とが超音波溶着等により一体成形されている。カバーフレーム22には、音道23が形成されている。音道23は、カバーフレーム22の径方向中央を始点として、徐々に径方向外側に向かうように渦巻き状に形成されている。
そして、ベース部21の内面側には、中央の大部分にすり鉢状の凹部21aが形成され、さらに、この凹部21aの中央に、入音口21bが形成されている。一方、カバーフレーム22の外周面側には、発音口31が形成される。
また、ベース部21の外周部21cには、ケーシング4の舌片部17,18に対応する位置に、それぞれボルト座28が形成されている。各ボルト座28は、径方向外側に向かって突出するように形成されており、それぞれに雌ネジ部28aが刻設されている。この雌ネジ部28aに、ケーシング4およびダイヤフラム29の上からボルト16を螺入することにより、ベース部21にケーシング4およびダイヤフラム29が共締めされる。
ここで、ベース部21の外周部21cに、ボルト座28を径方向外側に向かって突出形成することにより、外周部21cの直径を小さくすることができる。換言すれば、外周部21cは、周方向で隣接するボルト座28の間を窪ませるように形成されているので、ここに空きスペースSが形成される。この空きスペースSが形成される分、共鳴器3を小型化することが可能になり、ホーン1のレイアウト性を向上させることができる。
さらに、カバーフレーム22の径方向略中央、つまり、固定鉄心6および可動鉄心19と同軸上に位置する箇所には、ベース部21とは反対側の外面に、検査孔24が形成されている。検査孔24は、外面側が段差により拡径するように段差孔に形成されている。検査孔24は、音道23を介して可動鉄心19に至るまで連通した状態になっている。そして、検査孔24は、可動鉄心19の先端面19aと固定鉄心6の基端面6aとの間のエアギャップAGを調整するために用いられる(詳細は後述する)。
また、カバーフレーム22には、検査孔24を閉塞する蓋体25が設けられている。蓋体25は、カバーフレーム22と同質の樹脂材、またはカバーフレーム22よりも硬質な樹脂材により形成されたものである。蓋体25は、検査孔24の形状に対応するように、段付状に形成されている。さらに、蓋体25は、検査孔24に取り付けた状態で、蓋体25の先端面25aとカバーフレーム22の内面22aとが面一となるように形成されている。
また、カバーフレーム22には、蓋体25の上からカバーフレーム22に貼付されるシール部材26が設けられている。このシール部材26は、蓋体25の検査孔24からの抜けを防止するためのものであって、蓋体25全体を被覆可能な大きさに形成されている。シール部材26の貼付面は、カバーフレーム22からシール部材26を剥がして、再度カバーフレーム22に貼付することが可能な程度の粘着性を有している。
(ホーンの動作)
次に、ホーン1の動作について説明する。
まず、励磁コイル8に通電を行うことにより励磁コイル8が励磁され、固定鉄心6および可動鉄心19が磁化される。すると、ダイヤフラム29のばね特性に抗して可動鉄心19が固定鉄心6側に吸引される。
可動鉄心19が吸引されると、この可動鉄心19に設けられているムービングプレート27が、接点12の可動プレート14を押し下げる。これにより、固定接点13aから可動接点14aが離間され、励磁コイル8への通電が遮断される。
励磁コイル8への通電が遮断されると、固定鉄心6および可動鉄心19が消磁され、ダイヤフラム18の復元力により、固定鉄心6から可動鉄心19が離間される。すると、再び固定接点13aと可動接点14aとが接触し、励磁コイル8が通電される。そして、再び可動鉄心19が固定鉄心6側に吸引される。
これを繰り返し行うことにより、ダイヤフラム29が所定の振幅、周波数で振動する。このダイヤフラム29の振動によって発生する振動音が共鳴器3の入音口21bを介して音道23を通過することにより増幅され、発音口31から発音される。
(エアギャップの調整方法)
次に、図3に基づいて、固定鉄心6と可動鉄心19との間のエアギャップAGの調整方法について説明する。
図3は、エアギャップAGの調整方法の説明図であって、図2に対応している。
同図に示すように、エアギャップAGの調整は、ホーン本体2を組み立て、さらに、ホーン本体2に共鳴器3を取り付けた状態で行う。このとき、共鳴器3に取り付けられる蓋体25およびシール部材26は、カバーフレーム22から取り外しておく。
この状態で、カバーフレーム22の外側から、例えば治具(不図示)等を検査孔24に挿入し、可動鉄心19の基端を固定鉄心6側に向かって押圧する。このとき、可動鉄心19への押圧力は、不図示のゲージ等により管理する。そして、可動鉄心19を固定鉄心6側に変位させた状態で固定鉄心6と可動鉄心19とのエアギャップAGが所定の値となるように調整する。
具体的には、固定鉄心6が取り付けられているケーシング4の底部4aを塑性変形させ、軸方向に沿って固定鉄心6を変位させる。これにより、エアギャップAGを調整することができる。なお、例えば固定鉄心6に雄ネジ部を刻設し、この雄ネジ部に螺入されるナットを用いて固定鉄心6を固定している場合、ナットによってエアギャップAGを調整する。
エアギャップAGの調整が終了した後、検査孔24を蓋体25により閉塞する。そして、この蓋体25の上からシール部材26を貼付する。これにより、ホーン1が完成する。
したがって、上述の第1実施形態によれば、共鳴器3のカバーフレーム22に検査孔24を形成することにより、ホーン本体2に共鳴器3を取り付けた状態でエアギャップAGの調整を行うことができる。これに加え、検査孔24を閉塞する蓋体25と、この蓋体25の上から貼付されるシール部材26を設けているので、検査孔24からの音漏れを防止できる。このため、ホーン1の音質や音量の特性を確実に安定させることができる。
また、蓋体25は、検査孔24に取り付けた状態で、蓋体25の先端面25aとカバーフレーム22の内面22aとが面一となるように形成されている。このため、蓋体25によって、音道23を通過する振動音が乱反射することなく、音質の悪化を防止できる。
さらに、検査孔24を蓋体25とシール部材26とにより閉塞しているだけなので、再度エアギャップAGの調整を行う場合など、シール部材26を剥がすだけで容易に蓋体25を取り外すことができる。このため、エアギャップ調整の作業性を向上させることができる。
そして、ホーン本体2と共鳴器3は、ボルト16によって一体化されているので、従来のように接着剤によって一体化させる必要がなく、ホーン1の組立作業性を向上できる。また、ホーン本体2から共鳴器3を取り外す際も、従来のように接着を剥がす作業がなくなるので、共鳴器3に余計な応力がかかって損傷してしまうことを確実に防止できる。
また、ダイヤフラム29を固定するにあたって、このダイヤフラム29を、ケーシング4と共鳴器3のベース部21とにより挟持するように構成されている。このため、従来のようにダイヤフラム29を固定するためのカバーが必要なくなり、ホーン1の部品点数を削減できると共に、カバーが無くなる分、ホーン1の小型化を図ることができる。
また、ベース部21の外周部21cに、ボルト座28を径方向外側に向かって突出形成することにより、外周部21cの直径を小さくすることができる。換言すれば、外周部21cは、周方向で隣接するボルト座28の間を窪ませるように形成されているので、ここに空きスペースSが形成される。この空きスペースSが形成される分、共鳴器3を小型化することが可能になり、ホーン1のレイアウト性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、この考案の第2実施形態を図4に基づいて説明する。尚、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する。
図4は、第2実施形態におけるホーン201の縦断面図である。
同図に示すように、第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態のホーン本体2と共鳴器3とがボルト16により締結固定されているのに対し、第2実施形態のホーン本体202と共鳴器203とは、接着剤Jにより接着固定されている点にある。
より詳しくは、ホーン本体202には、ダイヤフラム29を覆うように略すり鉢状に形成されたカバー41が設けられている。カバー41の外周部は、ケーシング204の外フランジ部204fを包み込むように折り返されており、これによって外フランジ部204fとカバー41とにより、ダイヤフラム29の外周部を挟持した状態になる。そして、ケーシング204にカバー41がカシメ固定される。
また、カバー41には、径方向略中央に出音口42が形成されている。出音口42の内径は、共鳴器203に形成されている入音口21bの内径とほぼ同一に設定されている。そして、ダイヤフラム29の振動によって発生する振動音がカバー41の出音口42および共鳴器203の入音口21bを介して音道23を通過することにより増幅され、発音口31から発音されるようになっている。
さらに、共鳴器203のベース部221には、外周部にホーン本体202側に向かって突出するスナップフィット固定部43が形成されている。このスナップフィット固定部43は、ケーシング204の外フランジ部204fの外周部を覆うように形成されており、かつ径方向に僅かに弾性変形可能に形成されている。これにより、ホーン本体202にスナップフィット固定部43がスナップフィットされ、ホーン本体202と共鳴器203とが一体化される。
ホーン本体202と共鳴器203とが一体化された状態では、カバー41の出音口42と共鳴器203の入音口21bとが連通されるようになっている。また、カバー41の出音口42の周囲と、共鳴器203のベース部221との間には、接着剤Jが塗布されている。これにより、ホーン本体202と共鳴器203とは、スナップフィット固定に加え、接着固定される。
このように構成した場合であっても、共鳴器203のカバーフレーム222に検査孔24を形成することにより、ホーン本体202に共鳴器203を取り付けた状態でエアギャップAGの調整を行うことができる。これに加え、検査孔24を閉塞する蓋体25と、この蓋体25の上から貼付されるシール部材26を設けているので、検査孔24からの音漏れを防止できる。このため、ホーン201の音質や音量の特性を確実に安定させることができる。
なお、本考案は上述の実施形態に限られるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、固定鉄心6と可動鉄心19との間のエアギャップAGを調整するにあたって、固定鉄心6を軸方向に変位させることにより調整する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、可動鉄心19をダイヤフラム29に対して軸方向に移動可能に構成し、可動鉄心19を軸方向に変位させることにより、エアギャップAGを調整してもよい。
1,201…ホーン
2,202…ホーン本体
3,203…共鳴器
6…固定鉄心
8…励磁コイル
16…ボルト(締結部材)
19…可動鉄心
24…検査孔
25…蓋体
26…シール部材
29…ダイヤフラム
AG…エアギャップ

Claims (4)

  1. ダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムと一体に取り付けられた磁性体からなる可動鉄心と、
    前記可動鉄心と軸方向で対向するように、かつ所定のエアギャップを形成するように配置された磁性体からなる固定鉄心と、
    前記可動鉄心および前記固定鉄心を励磁する励磁コイルと、
    これらダイヤフラム、可動鉄心、固定鉄心、および励磁コイルが収納され、前記励磁コイルへの給電によって前記ダイヤフラムおよび前記可動鉄心を振動させて発音するホーン本体と、
    前記ホーン本体に取り付けられる共鳴器と、を備え、
    前記共鳴器の前記可動鉄心に対応する位置に、前記共鳴器の外部から前記可動鉄心に至る間に連通する検査孔を形成すると共に、
    前記共鳴器に、前記検査孔を外部から閉塞する蓋体を設けたことを特徴とするホーン。
  2. 前記蓋体は、前記検査孔に挿入可能に形成され、
    前記共鳴器に、前記蓋体の上からシール部材が貼付されていることを特徴とする請求項1に記載のホーン。
  3. 前記ホーン本体に、前記共鳴器が締結部材によって締結固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホーン。
  4. 前記ダイヤフラムは、前記ホーン本体と前記共鳴器とにより挟持されることにより固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のホーン。
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CN105427850A (zh) * 2014-09-12 2016-03-23 株式会社美姿把 喇叭装置

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