JP2020177056A - ホーン装置 - Google Patents

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雅之 田村
Masayuki Tamura
雅之 田村
芳樹 成嶋
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Abstract

【課題】空気の振動により音を発生し、共鳴器で音圧を増幅させる所謂「渦巻きホーン」であっても、より効果的に音圧を増幅させる。【解決手段】第1ダイヤフラム114を振動させる可動鉄心115および第2ダイヤフラム213を振動させる移動部材212を、それぞれ互いに同期して移動可能に連結し、可動鉄心115は、軸方向一側への移動により、第2チャンバ216の容積が減少する一方、第1チャンバ118の容積が増大する第1状態と、軸方向他側への移動により、第1チャンバ118の容積が減少する一方、第2チャンバ216の容積が増大する第2状態と、の間において往復動可能に設定されている。可動鉄心115の1回の往復動により第2,第1共鳴器220,130からそれぞれ音S2,S1を発生させて、音圧のピーク値の数を2倍にでき、従前に比してホーン装置10の音圧を増幅させることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、警報音を発生するホーン装置に関する。
自動車等の車両の前方側には、電磁式のホーン装置が搭載されている。電磁式のホーン装置には、ダイヤフラムの振動により空気を振動させ、これにより発生した音(警報音)を共鳴器により共鳴させるものがある。このような共鳴器を備えたホーン装置が、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたホーン装置は、ケースおよびカバーを備えており、これらの内部にはダイヤフラム(振動板)が設けられている。また、ケースとダイヤフラムとの間には空気室が形成されており、当該空気室は共鳴器の音道に接続されている。さらに、ダイヤフラムの中心には可動鉄心が装着されており、ケースの底部には可動鉄心を吸引する電磁石(コイルおよび固定鉄心)が設けられている。
そして、可動鉄心の往復動により電磁石の通電(オン)と非通電(オフ)とが高速で繰り返されて、これによりダイヤフラムの振動により空気が振動して音を発生するようになっている。ダイヤフラムの振動により発生した音は共鳴器の音道を通り、その際に音圧が増幅されて大きな音が共鳴器から出力される。
特開2010−039295号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたホーン装置では、ダイヤフラムの振動により空気を振動させて音を発生させ、発生した音の音圧を共鳴器により増幅させている。このような所謂「渦巻きホーン」においては、その特性上、所謂「平型ホーン」に比して、より大きな音を発生させるのが困難であるという問題があった。
ここで、「平型ホーン」とは、金属製のシャフトと金属製のポールとを勢い良く衝突させ、この時の衝突音を金属製のレゾネータで共鳴させるようにしたホーン装置を言う。
本発明の目的は、空気の振動により音を発生し、共鳴器で音圧を増幅させる所謂「渦巻きホーン」であっても、より効果的に音圧を増幅させることが可能なホーン装置を提供することにある。
本発明の一態様では、警報音を発生するホーン装置であって、音圧を増幅する音道を有する第1共鳴器と、前記第1共鳴器の音道入口部に接続される発音開口部を備える第1ケースと、前記第1ケースの前記発音開口部の反対側の開口部分を閉塞し、前記第1ケース内に第1空気室を形成する第1振動板と、前記第1振動板に装着され、前記第1振動板を振動させる可動鉄心と、音圧を増幅する音道を有する第2共鳴器と、前記第2共鳴器の音道入口部に接続される発音開口部を備える第2ケースと、前記第2ケースの前記発音開口部の反対側の開口部分を閉塞し、前記第2ケース内に第2空気室を形成する第2振動板と、前記第2振動板に装着され、前記第2振動板を振動させる移動部材と、を有し、前記可動鉄心および前記移動部材が、互いに同期して移動可能に連結されており、前記可動鉄心は、軸方向一側への移動により、前記第2空気室の容積が減少する一方、前記第1空気室の容積が増大する第1状態と、軸方向他側への移動により、前記第1空気室の容積が減少する一方、前記第2空気室の容積が増大する第2状態と、の間において往復動可能に設定されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第1振動板と前記第2振動板との間に設けられ、前記可動鉄心の移動により操作される給電機構と、前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられ、前記給電機構を収容する第3ケースと、を備え、前記給電機構は、前記可動鉄心により操作されるスイッチと、前記スイッチの操作により通電状態または非通電状態となる環状のコイルと、を有し、前記環状のコイルの径方向内側には、前記第3ケースに設けられ、磁性体により形成された筒状の吸引部と、前記可動鉄心の軸方向一端に設けられ、前記環状のコイルの通電時に前記吸引部により吸引される被吸引部と、が配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記移動部材が、非磁性体により形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第1共鳴器の音道出口部から出力される音波の進行方向と、前記第2共鳴器の音道出口部から出力される音波の進行方向とが、互いに交差しないことを特徴とする。
本発明によれば、第1振動板を振動させる可動鉄心および第2振動板を振動させる移動部材を、それぞれ互いに同期して移動可能に連結し、可動鉄心は、軸方向一側への移動により、第2空気室の容積が減少する一方、第1空気室の容積が増大する第1状態と、軸方向他側への移動により、第1空気室の容積が減少する一方、第2空気室の容積が増大する第2状態と、の間において往復動可能に設定されている。
これにより、可動鉄心の1回の往復動により一対の共鳴器からそれぞれ音を発生させて、音圧のピーク値の数を2倍にすることが可能となる。よって、従前に比してホーン装置の音圧を増幅させることが可能となる。
本発明に係るホーン装置の斜視図である。 図1のA矢視図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図3の破線円C部の拡大図である。 ホーン装置の第1動作(前段)を説明する説明図である。 ホーン装置の第2動作(後段)を説明する説明図である。 (a),(b),(c)は、音圧のピーク値の出現数を比較したグラフである。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るホーン装置の斜視図を、図2は図1のA矢視図を、図3は図2のB−B線に沿う断面図を、図4は図3の破線円C部の拡大図を、図5はホーン装置の第1動作(前段)を説明する説明図を、図6はホーン装置の第2動作(後段)を説明する説明図を、図7(a),(b),(c)は音圧のピーク値の出現数を比較したグラフをそれぞれ示している。
図1ないし図3に示されるように、ホーン装置10は、第1ホーン100および第2ホーン200を備えている。これらの第1ホーン100および第2ホーン200は、同期駆動されるように互いに一体化されている。言い換えれば、ホーン装置10は、第1ホーン100と第2ホーン200とを互いに接続してなる2階建て構造を採用している。なお、ホーン装置10は、第1ホーン100と第2ホーン200との間に設けられた金属製の取り付けステー11(図1参照)により、自動車等の車両のフロント側に設けられたラジエターサポート等の車体部品(図示せず)に強固に固定される。
ここで、図1および図2においては、第1ホーン100の部分および第2ホーン200の部分をそれぞれ分かり易くするために、第1ホーン100の部分にのみ網掛けを施している。
ホーン装置10を形成する第1ホーン100は、第1ホーン本体110および第1共鳴器130を備えている。ここで、第1共鳴器130は、第1ホーン本体110に装着されており、第1ホーン本体110が発生した音(警報音)S1を共鳴させて(音圧を増幅させて)、外部に発音するようになっている。
図3に示されるように、第1ホーン本体110は、第1ハウジング111を備えている。第1ハウジング111は、導電性を有する金属板をプレス加工等することで段付きの有底筒状に形成されている。第1ハウジング111の底部側(図中下側)には、円形底部112aを有する小径収容部112が設けられている。また、第1ハウジング111の開口側(図中上側)には、環状底部113aを有する大径収容部113が設けられている。そして、小径収容部112および大径収容部113からなる第1ハウジング111内には、給電機構120が収容されている。
円形底部112aの径方向内側には、第1ハウジング111の内外を連通する第1筒部112b(図4参照)が一体に設けられている。第1筒部112bの径方向内側には、第2ホーン200を形成する移動部材212が移動自在に配置されている。そして、第1筒部112bの軸方向先端側、つまり第1筒部112bの軸方向に沿う大径収容部113側は、給電機構120を形成するコイルボビン121(図4参照)の径方向内側、つまりコイル122(図4参照)の径方向内側に入り込んでいる。ここで、第1筒部112bは、コイルボビン121に対して、当該コイルボビン121の軸方向寸法の略1/3の分だけ入り込んでいる。
そして、金属製の第1筒部112bは、第2ホーン200を形成する金属製の第2筒部211c(図4参照)とともに、コイルボビン121に巻装されたコイル122への駆動電流の供給(通電)により、それぞれ磁化されるようになっている。すなわち、第1筒部112bおよび第2筒部211cは、本発明における吸引部を構成しており、給電機構120を形成する可動鉄心115を移動させる(吸引する)固定鉄心としての機能を有している。
小径収容部112内で、かつ第1筒部112bの径方向外側には、環状のコイルボビン121が装着されている。コイルボビン121は、プラスチック等の絶縁材料により断面が略U字形状に形成されており、その内側には導電材料よりなるコイル122が所定の巻数で巻装されている。これにより、環状のコイルボビン121に巻装されたコイル122においても環状となっている。そして、コイル122に駆動電流を供給することで、コイル122自身に加えて、第1筒部112bおよび第2筒部211cが磁化されて電磁力を発生する。言い換えれば、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cは、給電機構120の電磁石を形成している。なお、コイルボビン121は、第1筒部112bに対して、圧入および接着剤等(図示せず)により強固に固定されている。
また、図3に示されるように、大径収容部113内には、コイル122を通電状態(オン)または非通電状態(オフ)とするスイッチ123が収容されている。スイッチ123は、給電機構120を構成しており、肉厚で高剛性の金属板からなる固定給電部材124を備えている。この固定給電部材124には、コネクタ接続部CN(図1参照)にインサートされたプラス側オス型端子(図示せず)が電気的に接続されている。
また、固定給電部材124は、可動鉄心115の近傍に配置されており、固定給電部材124には、略円柱形状に形成された固定接点ST1がリベット止め等により固定されている。これにより、固定接点ST1には、コネクタ接続部CNのプラス側オス型端子から固定給電部材124を介して駆動電流が供給されるようになっている。
スイッチ123は、固定給電部材124に加えて、可動給電部材125を備えている。可動給電部材125は、可動鉄心115の軸方向に対して、固定給電部材124と対向している。可動給電部材125は、薄肉で低剛性の金属板からなり、可撓性を有している。よって、可動給電部材125は、外力を加えることにより、可動鉄心115の軸方向に撓むようになっている。より具体的には、可動給電部材125には、可動鉄心115に一体に設けられた操作リング115bが当接するようになっている。これにより、可動給電部材125は、可動鉄心115の往復動(上下動)に伴って撓むようになっている。
すなわち、給電機構120は可動鉄心115の移動により操作され、より具体的には、可動鉄心115に設けられた操作リング115bの往復動により、スイッチ123が操作されるようになっている。
また、可動給電部材125には、略円柱形状に形成された可動接点ST2(図4参照)がリベット止め等により固定されている。そして、可動接点ST2は固定接点ST1と対向しており、可動給電部材125が可動鉄心115の軸方向に撓むことで、可動接点ST2は固定接点ST1に対して、接触状態(通電状態)になったり、非接触状態(非通電状態)になったりする。
ここで、固定給電部材124および可動給電部材125は、プラスチック等の絶縁部材(図示せず)を介して互いに絶縁状態となっている。そして、可動給電部材125には、コイル122の一端が電気的に接続されている(詳細図示せず)。また、コイル122の他端は、金属製の第1ハウジング111に電気的に接続されている(詳細図示せず)。これにより、コイル122の他端は、第1ハウジング111および取り付けステー11を介して、車体にアース接続(マイナス接続)されている。
すなわち、可動接点ST2と固定接点ST1とが互いに接触された図3および図4に示される状態、つまり可動給電部材125に負荷が掛かっていない無負荷状態のときに、ホーンスイッチ(図示せず)が操作されて通電状態になると、車両側の給電コネクタからの駆動電流が、プラス側オス型端子,固定給電部材124,固定接点ST1,可動接点ST2,可動給電部材125,コイル122,第1ハウジング111および取り付けステー11を介して車体に流れる。これにより、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cに電磁力が発生する。
ここで、給電機構120は、コイルボビン121,コイル122,第1筒部112b,第2筒部211c,固定給電部材124(スイッチ123),固定接点ST1(スイッチ123),可動給電部材125(スイッチ123),可動接点ST2(スイッチ123)およびコネクタ接続部CNのプラス側オス型端子から形成されている。
図3に示されるように、第1ハウジング111の大径収容部113の開口部分は、第1ダイヤフラム(第1振動板)114によって覆われている。第1ダイヤフラム114は、薄いステンレス板をプレス加工等することで略円板形状に形成されており、第1ダイヤフラム114の中心部分には、可動鉄心115が装着されている。これにより、第1ダイヤフラム114は、可動鉄心115の振動(往復動)に伴って振動するようになっている。
ここで、第1ダイヤフラム114は、可動鉄心115を、図3および図4に示される基準位置に位置させるための「復帰ばね」としての機能を有している。すなわち、第1ダイヤフラム114に外力が加えられていない状態では、第1ダイヤフラム114は、そのばね力によって可動鉄心115を第1筒部112bおよび第2筒部211cから引き離した状態で保持している。なお、このときの固定接点ST1および可動接点ST2は、互いに接触した状態、つまり互いに通電可能状態となっている。
可動鉄心115は、磁性材料により段付きの円柱形状に形成された本体部115aを備えている。また、本体部115aの軸方向一端(図3中下端)には、被吸引部Mが設けられており、当該被吸引部Mは、コイルボビン121(コイル122)の径方向内側に配置され、コイル122の通電時に、当該コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cにより吸引されるようになっている。
さらに、本体部115aには、スイッチ123を操作する環状の操作リング115bが装着されている。また、本体部115aの第1共鳴器130側には、第1ダイヤフラム114の中心部分が組み付けられる組付部115cが一体に設けられている。さらに、本体部115aの第2ホーン200側、つまり被吸引部Mの部分には、第2ホーン200を形成する移動部材212の固定部212cが差し込み固定される有底の固定孔115d(図4参照)が設けられている。
また、組付部115cには、第1ダイヤフラム114を可動鉄心115に対して強固に固定するための一対のワッシャ116が装着されている。ここで、第1ダイヤフラム114および一対のワッシャ116を、それぞれ組付部115cに装着した状態で、組付部115cの先端部分をかしめる(押し潰す)ことで、第1ダイヤフラム114および一対のワッシャ116が、可動鉄心115に強固に固定されている。
第1ダイヤフラム114の第1ハウジング111側とは反対側には、鋼板をプレス加工等することで略円板形状に形成された第1カバー部材(第1ケース)117が設けられている。第1カバー部材117は、その外周部分をかしめる(折り曲げる)ことにより、第1ハウジング111の外周部分と第1ダイヤフラム114の外周部分とを、それぞれ突き合わせた状態で挟持している。すなわち、第1ダイヤフラム114は、第1カバー部材117の発音開口部117aの反対側の開口部分を閉塞し、第1カバー部材117内に第1チャンバ(第1空気室)118を形成している。このようにして、第1ダイヤフラム114および第1カバー部材117の双方が、第1ハウジング111に対してそれぞれ強固に固定されている。
ここで、第1チャンバ118は、第1カバー部材117と第1ダイヤフラム114との間に形成されている。また、第1カバー部材117の中心部分に設けられた発音開口部117aは、可動鉄心115と同軸となっており、発音開口部117aと可動鉄心115との間には、環状の第1空気流路AP1(図6参照)が形成されている。この第1空気流路AP1は、一対のワッシャ116の外周部と発音開口部117aの内周部とによって形成されており、第1空気流路AP1には、第1ダイヤフラム114の振動に伴って空気が流通するようになっている。
ここで、第1ダイヤフラム114が高速で振動することで、第1チャンバ118の容積が高速で増減するようになっている。これにより、第1チャンバ118内の空気が振動して所定周波数の音S1を発生する。なお、第1ダイヤフラム114は、例えば、490Hzや410Hzの高周波数で振動するようになっており、第1ダイヤフラム114の振動により発生した音S1は、第1空気流路AP1から外部(第1共鳴器130)に向けて発音される。
図1ないし図3に示されるように、第1ホーン本体110の第1カバー部材117側には、第1共鳴器130が設けられている。第1共鳴器130は、第1カバー部材117の全体を覆うようにして当該第1カバー部材117に装着されている。第1共鳴器130は、プラスチック等の樹脂材料よりなるベース部131と本体部132とから構成されている。ベース部131は有底筒状に形成され、略円板状に形成された底壁部131aと、当該底壁部131aから垂直に立ち上げられた側壁部131bとを備えている。
そして、側壁部131bの先端部分(図3中下部)が、第1カバー部材117の外周部分に引っ掛けられるようにして固定されている。また、底壁部131aの中心部分には、可動鉄心115と同軸の音道入口部131c(図6参照)が設けられており、当該音道入口部131cは、第1カバー部材117の発音開口部117aに接続されている。そして、音道入口部131cの内径は、第1カバー部材117の発音開口部117aの内径と同じ大きさになっている。これにより、発音開口部117aと音道入口部131cとの間には段差が無く、空気は第1空気流路AP1をスムーズに流れることができる。
本体部132は、ベース部131の第1ホーン本体110側とは反対側(図3中上側)に設けられている。本体部132は、接着剤や超音波溶着等の固定手段により、ベース部131に固定されている。そして、本体部132内には、渦巻き形状に形成された音道132a(詳細図示せず)が設けられている。音道132aには、第1ダイヤフラム114の振動により空気を振動させて発生した音S1が通過するようになっている。
ここで、音道132aは、その入口部分(音道入口部131c)から音道出口部EX1の部分に向けて徐々にその開口面積が大きくなっている。これにより、第1ダイヤフラム114の振動により空気を振動させて発生した音S1の音圧が増幅されて、所定の大きな音量の音S1となって音道132aの外部に発音される。
ホーン装置10を形成する第2ホーン200は、第2ホーン本体210および第2共鳴器220を備えている。ここで、第2共鳴器220は、第2ホーン本体210に装着されており、第2ホーン本体210が発生した音(警報音)S2を共鳴させて(音圧を増幅させて)、外部に発音するようになっている。
図3に示されるように、第2ホーン本体210は、第2ハウジング211を備えている。第2ハウジング211は、導電性を有する金属板をプレス加工等することで略皿状に形成されている。具体的には、第2ハウジング211は、円形底部211aと、当該円形底部211aの外周部に一体に設けられた側壁部211bとから形成されている。
円形底部211aの径方向内側には、第2ハウジング211の内外を連通する第2筒部211c(図4参照)が一体に設けられている。第2筒部211cの径方向内側には、第1ホーン100の可動鉄心115により往復動される移動部材212が移動自在に配置されている。そして、第2筒部211cの軸方向先端側、つまり第2筒部211cの軸方向に沿う第1ホーン100側は、第1筒部112bと同様に、コイルボビン121に対して、当該コイルボビン121の軸方向寸法の略1/3の分だけ入り込んでいる。
第2ハウジング211の開口部分は、第2ダイヤフラム(第2振動板)213によって覆われている。第2ダイヤフラム213は、薄いステンレス板をプレス加工等することで略円板形状に形成されており、第2ダイヤフラム213の中心部分には、移動部材212が装着されている。これにより、第2ダイヤフラム213は、移動部材212の振動(往復道)に伴って振動するようになっている。
ここで、第2ダイヤフラム213は、移動部材212を、図3および図4に示される基準位置に位置させるための「復帰ばね」としての機能を有している。なお、可動鉄心115および移動部材212は、互いに同軸上で同期して移動可能に連結されている。したがって、第1ダイヤフラム114および第2ダイヤフラム213は、互いに協働して可動鉄心115および移動部材212を、それぞれ上述の「基準位置」に位置させるようになっている。
移動部材212は、硬質プラスチック等の樹脂材料(非磁性体)により、可動鉄心115と同様の形状に形成されている。移動部材212は、段付きの円柱形状に形成された本体部212aを備えている。本体部212aの第2共鳴器220側には、第2ダイヤフラム213の中心部分が組み付けられる組付部212bが一体に設けられている。
さらに、本体部212aの第1ホーン100側には、可動鉄心115の固定孔115dに差し込み固定される固定部212c(図4参照)が設けられている。ここで、固定部212cおよび固定孔115dは、セレーション嵌合により互いに相対移動不能に強固に固定されている。これにより、可動鉄心115の駆動力が、移動部材212に効率良く確実に伝達される。
また、組付部212bには、第2ダイヤフラム213を移動部材212に対して強固に固定するための一対のワッシャ214が装着されている。ここで、第2ダイヤフラム213および一対のワッシャ214を、それぞれ組付部212bに装着した状態で、組付部212bの先端部分を熱かしめ等により変形させることで、第2ダイヤフラム213および一対のワッシャ214が、移動部材212に強固に固定されている。
第2ダイヤフラム213の第2ハウジング211側とは反対側には、鋼板をプレス加工等することで略円板形状に形成された第2カバー部材(第2ケース)215が設けられている。第2カバー部材215は、その外周部分をかしめる(折り曲げる)ことにより、第2ハウジング211の外周部分と第2ダイヤフラム213の外周部分とを、それぞれ突き合わせた状態で挟持している。すなわち、第2ダイヤフラム213は、第2カバー部材215の発音開口部215aの反対側の開口部分を閉塞し、第2カバー部材215内に第2チャンバ(第2空気室)216を形成している。このようにして、第2ダイヤフラム213および第2カバー部材215の双方が、第2ハウジング211に対してそれぞれ強固に固定されている。
ここで、第2チャンバ216は、第2カバー部材215と第2ダイヤフラム213との間に形成されている。また、第2カバー部材215の中心部分に設けられた発音開口部215aは、移動部材212と同軸となっており、発音開口部215aと移動部材212との間には、環状の第2空気流路AP2(図5参照)が形成されている。この第2空気流路AP2は、一対のワッシャ214の外周部と発音開口部215aの内周部とによって形成されており、第2空気流路AP2には、第2ダイヤフラム213の振動に伴って空気が流通するようになっている。
ここで、第2ダイヤフラム213が高速で振動することで、第2チャンバ216の容積が高速で増減するようになっている。これにより、第2チャンバ216内の空気が振動して所定周波数の音S2を発生する。なお、第2ダイヤフラム213においても、第1ダイヤフラム114と同様に、例えば、490Hzや410Hzの高周波数で振動するようになっている。そして、第2ダイヤフラム213の振動により発生した音S2は、第2空気流路AP2から外部(第2共鳴器220)に向けて発音される。
ここで、第1ハウジング111および第2ハウジング211は、本発明における第3ケースを構成しており、これらの第1ハウジング111および第2ハウジング211は、第1カバー部材117と第2カバー部材215との間に設けられている。そして、第1ハウジング111および第2ハウジング211の内部で、かつ第1ダイヤフラム114と第2ダイヤフラム213との間に、給電機構120,可動鉄心115の本体部115aおよび移動部材212の本体部212aが収容されている。
そして、第1ハウジング111および第2ハウジング211の内部は外部に対して密閉されている。したがって、外部から雨水や埃等の異物が入り込むようなことが無い。よって、給電機構120の劣化が効果的に抑えられて、給電機構120を長期に亘り正常に作動させることができる。
また、第1ハウジング111の内部と、第2ハウジング211の内部とは、可動鉄心115および移動部材212の外周部分と、コイルボビン121および第1,第2筒部112b,211cの内周部分との間の微小な筒状隙間G(図4参照)を介して、互いに連通されている。したがって、可動鉄心115の往復動時において、筒状隙間Gを介して空気が行き来して、第1ハウジング111の内部および第2ハウジング211の内部が、それぞれ増圧されたり減圧されたりすることが無い。よって、可動鉄心115の往復動を阻害するようなことが無い。
図1ないし図3に示されるように、第2ホーン本体210の第2カバー部材215側には、第2共鳴器220が設けられている。第2共鳴器220は、第2カバー部材215の全体を覆うようにして当該第2カバー部材215に装着されている。第2共鳴器220は、プラスチック等の樹脂材料よりなるベース部221と本体部222とから構成されている。ベース部221は有底筒状に形成され、略円板状に形成された底壁部221aと、当該底壁部221aから垂直に立ち上げられた側壁部221bとを備えている。
そして、側壁部221bの先端部分(図3中上部)が、第2カバー部材215の外周部分に引っ掛けられるようにして固定されている。また、底壁部221aの中心部分には、移動部材212と同軸の音道入口部221c(図5参照)が設けられており、当該音道入口部221cは、第2カバー部材215の発音開口部215aに接続されている。そして、音道入口部221cの内径は、第2カバー部材215の発音開口部215aの内径と同じ大きさになっている。これにより、発音開口部215aと音道入口部221cとの間には段差が無く、空気は第2空気流路AP2をスムーズに流れることができる。
本体部222は、ベース部221の第2ホーン本体210側とは反対側(図3中下側)に設けられている。本体部222は、接着剤や超音波溶着等の固定手段により、ベース部221に固定されている。そして、本体部222内には、渦巻き形状に形成された音道222a(詳細図示せず)が設けられている。音道222aには、第2ダイヤフラム213の振動により空気を振動させて発生した音S2が通過するようになっている。
ここで、音道222aは、その入口部分(音道入口部221c)から音道出口部EX2の部分に向けて徐々にその開口面積が大きくなっている。これにより、第2ダイヤフラム213の振動により空気を振動させて発生した音S2の音圧が増幅されて、所定の大きな音量の音S2となって音道222aの外部に発音される。
次に、以上のように形成されたホーン装置10の動作について、図5ないし図7を用いて詳細に説明する。
ホーン装置10は、以下に示す[電磁石吸引動作]と[ばね力復帰動作]とを極短時間(高速)で繰り返すことにより、ホーンスイッチの操作中において、継続して警報音が発生するようになっている。
[電磁石吸引動作]
まず、図7(a)の時間t1において、運転者等によりホーンスイッチが操作されると、車両側の給電コネクタから、プラス側オス型端子,固定給電部材124,固定接点ST1,可動接点ST2,可動給電部材125を介して、コイル122に駆動電流(電圧Vm)が供給される。これにより、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cに電磁力が発生する。
すると、第1,第2ダイヤフラム114,213のばね力の大きさよりも、電磁力の大きさの方が大きくなって、図5の矢印M1に示されるように、可動鉄心115が、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cに勢い良く吸引される。これにより、可動鉄心115および移動部材212が、軸方向一側(第2共鳴器220側)に高速で移動する。なお、このとき、可動鉄心115の被吸引部Mは、第1筒部112bおよび第2筒部211cに衝突することは無い。
これにより、第2ホーン200の第2チャンバ216の容積が急激に減少されて、第2チャンバ216内の空気が振動する。すると、第2チャンバ216からは、第2空気流路AP2を介して、破線矢印に示されるように音S2が出力される。その後、第2チャンバ216から出力された音S2は、第2共鳴器220の音道222a(図3参照)を通って音圧が増幅される。そして、第2共鳴器220の音道出口部EX2(図2参照)から大きな音S2が出力される。このとき、図7(a)の時間Taにおいて、音圧[Pa]がPk1(ピーク値)の大きな音S2が出力される。
また、時間Taと略同時刻において、図5に示されるように、可動鉄心115の操作リング115bが、可動給電部材125を押し下げて、これにより可動接点ST2が固定接点ST1から引き離される(スイッチ開)。これにより、コイル122が通電状態(オン)から非通電状態(オフ)となる。よって、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cの吸引力(電磁力)がゼロになる。
さらに、時間t1から時間Taの間において、第1ホーン100の第1チャンバ118の容積は、可動鉄心115がコイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cに吸引されたことで急激に増大する。このとき、第1チャンバ118内には、矢印M2に示されるように、第1空気流路AP1を介して空気が流入する。そして、第1空気流路AP1は、可動鉄心115が第2ホーン200側へ移動することで急激に大きくなる。そのため、第1チャンバ118に対する空気の流入抵抗は大きくならず、可動鉄心115のスムーズな移動に悪影響を与えることは無い。
このように、可動鉄心115および移動部材212が軸方向一側に移動して、図5に示されるような状態、すなわち、第2チャンバ216の容積が急激に減少する一方、第1チャンバ118の容積が急激に増大する状態が、本発明における「第1状態」を構成している。
[ばね力復帰動作]
その後、コイル122,第1筒部112bおよび第2筒部211cの吸引力がゼロになった後は、第1ダイヤフラム114および第2ダイヤフラム213のばね力により、図6の矢印M3に示されるように、可動鉄心115が第1筒部112bおよび第2筒部211cから勢い良く離れる。つまり、可動鉄心115および移動部材212が、軸方向他側(第1共鳴器130側)に高速で移動する。
これにより、第1ホーン100の第1チャンバ118の容積が急激に減少されて、第1チャンバ118内の空気が振動する。すると、第1チャンバ118からは、第1空気流路AP1を介して、破線矢印に示されるように音S1が出力される。その後、第1チャンバ118から出力された音S1は、第1共鳴器130の音道132a(図3参照)を通って音圧が増幅される。そして、第1共鳴器130の音道出口部EX1(図2参照)から大きな音S1が出力される。このとき、図7(a)の時間T1において、音圧[Pa]がPk1(ピーク値)の大きな音S1が出力される。
ここで、図7においては、給電機構を有する側のホーン(メイン)の音圧グラフに網掛けを施し、給電機構を備えない側のホーン(サブ)の音圧グラフには、網掛けを施していない。すなわち、本実施の形態においては、給電機構120を有する第1ホーン100の音圧グラフに網掛けを施しており、第2ホーン200の音圧グラフには網掛けを施していない。また、図7(b)は、従前構造のホーン装置の動作(挙動)を示している。
その後、運転者等によるホーンスイッチの操作が継続されている場合には、図7(a)の時間t2のときに、可動給電部材125が弾性変形される前の元の状態に戻り、これに伴い可動接点ST2が固定接点ST1に対して再び接触して、コイル122は再び通電状態となる。
このとき、第2ホーン200の第2チャンバ216の容積は、可動鉄心115が吸引される前の元の状態(基準位置)に戻ったことで急激に増大する。このとき、第2チャンバ216内には、矢印M4に示されるように、第2空気流路AP2を介して空気が流入する。そして、第2空気流路AP2は、移動部材212が第1ホーン100側へ移動することで急激に大きくなる。そのため、第2チャンバ216に対する空気の流入抵抗は大きくならず、移動部材212のスムーズな移動に悪影響を与えることは無い。
このように、可動鉄心115および移動部材212が軸方向他側に移動して、図6に示されるような状態、すなわち、第1チャンバ118の容積が急激に減少する一方、第2チャンバ216の容積が急激に増大する状態が、本発明における「第2状態」を構成している。
そして、図7(a)の時間T1以降は、上述した時間t1,Ta,T1で起きた事象と同じ事象が、運転者等によるホーンスイッチの操作が継続されている限り、時間t2,Tb,T2,t3,Tc,T3,t4,Td,T4,t5・・・のように高速で繰り返される。これにより、所定の高周波数(490Hzや410Hz)の音S2,S1が、ホーン装置10から継続して発音される。つまり、可動鉄心115(移動部材212)は、上述の「第1状態」と「第2状態」との間において往復動可能となるように、第1ダイヤフラム114および第2ダイヤフラム213のばね力や、スイッチ123がオンまたはオフになるタイミング等が設定されている。
このように、本発明に係るホーン装置10では、可動鉄心115および移動部材212の1往復分の移動により、第2チャンバ216および第1チャンバ118から略同じ音圧[Pa]でピーク値がPk1の大きな音S2,S1が、略同時刻(時間Taから時間T1の間の極短時間)に発音される。したがって、単位時間当たり、例えば、時間t1から時間t2の間のトータルの音圧[Pa]を、従前構造、つまり共鳴器が1つで図7(b)に示されるホーン装置に比して、十分に増加させる(大きくする)ことができる。
より具体的には、本発明に係るホーン装置10では、図7(a)に示されるように、音圧[Pa]のピーク値(Pk1)が、時間t1から時間t5の間において、合計8回も出現(音圧大)している。これに対し、従前構造のホーン装置では、図7(b)に示されるように、音圧[Pa]のピーク値(Pk1)が、時間t1から時間t5の間において、合計4回のみ出現(音圧小)している。
ここで、図2に示されるように、音道出口部EX2から出力された音波(音S2)の進行方向(破線矢印)と、音道出口部EX1から出力された音波(音S1)の進行方向(破線矢印)とは、それぞれ互いに交差しないようになっている。具体的には、音S2(音波)の進行方向および音S1(音波)の進行方向は、ホーン装置10の中心部分CEを中心に、それぞれ点対称(図中二点鎖線参照)の方向となっている。よって、音S2と音S1とが互いに打ち消し合って、トータルの音圧[Pa]が小さくなってしまうことが抑えられている。
なお、図7(c)は、本実施の形態のホーン装置10において、さらに音圧[Pa]を増加させた場合のシミュレーション結果を示している。具体的には、図7(c)に示されるように、コイル122への駆動電流を大きい値(電圧Vn)に調整して、時間t1から時間t5の間における無音区間(上方に突出したグラフが出現しない区間)を短くし、音圧[Pa]のピーク値(Pk2)の数を合計16回にまで増やしている(Vn>Vm,Pk2>Pk1)。これにより、従前構造のホーン装置に比して、十分に大きな音量を安定して得ることが可能となる。
以上詳述したように、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、第1ダイヤフラム114を振動させる可動鉄心115および第2ダイヤフラム213を振動させる移動部材212を、それぞれ互いに同期して移動可能に連結し、可動鉄心115は、軸方向一側への移動により、第2チャンバ216の容積が減少する一方、第1チャンバ118の容積が増大する第1状態(図5参照)と、軸方向他側への移動により、第1チャンバ118の容積が減少する一方、第2チャンバ216の容積が増大するする第2状態(図6参照)と、の間において往復動可能に設定されている。
これにより、可動鉄心115の1回の往復動により第2,第1共鳴器220,130からそれぞれ音S2,S1を発生させて、音圧のピーク値Pk1の数を2倍にすることが可能となる。よって、従前に比してホーン装置10の音圧を増幅させることが可能となる。
また、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、移動部材212が、非磁性体により形成されているので、給電機構120が発生する電磁力に対して悪影響を与えること無く、ホーン装置10を正常に動作させることができる。また、金属製の可動鉄心115よりも重量を軽くすることができ、電磁力により移動する部材の慣性質量を小さくして、可動鉄心115を素早く往復動させることができる。よって、2階建て構造のホーン装置10であっても、その作動特性(応答性等)の悪化を抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係るホーン装置10によれば、第1共鳴器130の音道出口部EX1から出力される音波(音S1)の進行方向と、第2共鳴器220の音道出口部EX2から出力される音波(音S2)の進行方向とが、互いに交差しないので、音S2と音S1とが互いに打ち消し合って、トータルの音圧[Pa]が小さくなってしまうことを効果的に抑えることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、ホーン装置10が、自動車等の車両に搭載されるホーン装置であるものを示したが、本発明はこれに限らず、鉄道車両や船舶,建設機械等のホーン装置にも適用することができる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 ホーン装置
11 取り付けステー
100 第1ホーン
110 第1ホーン本体
111 第1ハウジング(第3ケース)
112 小径収容部
112a 円形底部
112b 第1筒部(吸引部)
113 大径収容部
113a 環状底部
114 第1ダイヤフラム(第1振動板)
115 可動鉄心
115a 本体部
115b 操作リング
115c 組付部
115d 固定孔
116 ワッシャ
117 第1カバー部材(第1ケース)
117a 発音開口部
118 第1チャンバ(第1空気室)
120 給電機構
121 コイルボビン
122 コイル
123 スイッチ
124 固定給電部材(スイッチ)
125 可動給電部材(スイッチ)
130 第1共鳴器
131 ベース部
131a 底壁部
131b 側壁部
131c 音道入口部
132 本体部
132a 音道
200 第2ホーン
210 第2ホーン本体
211 第2ハウジング(第3ケース)
211a 円形底部
211b 側壁部
211c 第2筒部(吸引部)
212 移動部材
212a 本体部
212b 組付部
212c 固定部
213 第2ダイヤフラム(第2振動板)
214 ワッシャ
215 第2カバー部材(第2ケース)
215a 発音開口部
216 第2チャンバ(第2空気室)
220 第2共鳴器
221 ベース部
221a 底壁部
221b 側壁部
221c 音道入口部
222 本体部
222a 音道
AP1 第1空気流路
AP2 第2空気流路
CN コネクタ接続部
EX1,EX2 音道出口部
G 筒状隙間
M 被吸引部
Pk1 音圧のピーク値
S1,S2 音(警報音,音波)
ST1 固定接点(スイッチ)
ST2 可動接点(スイッチ)

Claims (4)

  1. 警報音を発生するホーン装置であって、
    音圧を増幅する音道を有する第1共鳴器と、
    前記第1共鳴器の音道入口部に接続される発音開口部を備える第1ケースと、
    前記第1ケースの前記発音開口部の反対側の開口部分を閉塞し、前記第1ケース内に第1空気室を形成する第1振動板と、
    前記第1振動板に装着され、前記第1振動板を振動させる可動鉄心と、
    音圧を増幅する音道を有する第2共鳴器と、
    前記第2共鳴器の音道入口部に接続される発音開口部を備える第2ケースと、
    前記第2ケースの前記発音開口部の反対側の開口部分を閉塞し、前記第2ケース内に第2空気室を形成する第2振動板と、
    前記第2振動板に装着され、前記第2振動板を振動させる移動部材と、
    を有し、
    前記可動鉄心および前記移動部材が、互いに同期して移動可能に連結されており、
    前記可動鉄心は、
    軸方向一側への移動により、前記第2空気室の容積が減少する一方、前記第1空気室の容積が増大する第1状態と、
    軸方向他側への移動により、前記第1空気室の容積が減少する一方、前記第2空気室の容積が増大する第2状態と、
    の間において往復動可能に設定されていることを特徴とするホーン装置。
  2. 請求項1に記載のホーン装置において、
    前記第1振動板と前記第2振動板との間に設けられ、前記可動鉄心の移動により操作される給電機構と、
    前記第1ケースと前記第2ケースとの間に設けられ、前記給電機構を収容する第3ケースと、
    を備え、
    前記給電機構は、
    前記可動鉄心により操作されるスイッチと、
    前記スイッチの操作により通電状態または非通電状態となる環状のコイルと、
    を有し、
    前記環状のコイルの径方向内側には、
    前記第3ケースに設けられ、磁性体により形成された筒状の吸引部と、
    前記可動鉄心の軸方向一端に設けられ、前記環状のコイルの通電時に前記吸引部により吸引される被吸引部と、
    が配置されていることを特徴とするホーン装置。
  3. 前記移動部材が、非磁性体により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホーン装置。
  4. 前記第1共鳴器の音道出口部から出力される音波の進行方向と、前記第2共鳴器の音道出口部から出力される音波の進行方向とが、互いに交差しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のホーン装置。
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