JP3186243B2 - メタクリル酸製造用触媒の調製法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒の調製法

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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタクロレインの気相
接触酸化によりメタクリル酸を製造する触媒の調製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】メタクロレインを気相接触酸化してメタ
クリル酸を製造する方法に関して、多数の触媒が提案さ
れているが、この中でも主成分としてリン、モリブデ
ン、アンチモンを含有する触媒については、例えば特開
昭57−134443号、同58−65240号、同5
9−169538号、同62−161739号公報等各
種開示がされているが、反応成績が充分でなかったり、
触媒活性の経時低下が大きかったり、反応温度が高すぎ
たり、あるいは触媒の調製法の再現性に欠けたりする欠
点を有し、工業用触媒としての使用に際しては更に改良
が望まれているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メタクロレ
インからメタクリル酸を有利に製造する触媒の調製法の
提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はメタクリル酸製
造用触媒が、一般式 Pa Mob c Cud Sbe f g h i (式中P、Mo、V、Cu、Sb及びOはそれぞれリ
ン、モリブデン、バナジウム、銅、アンチモン及び酸
素、Xは砒素、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウ
ム、テルル、銀、タンタル、珪素及びホウ素からなる群
より選ばれた少なくとも一種の元素、Yはチタン、タン
グステン、鉄、亜鉛、クロム、コバルト、マグネシウ
ム、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びラン
タンからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素、Z
はカリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからな
る群より選ばれた少なくとも一種の元素、a、b、c、
d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比率を示し、
b=12のときa=0.1〜3、c=0.01〜2、d
=0.01〜1、e=0.01〜2、f=0〜3、g=
0〜3、h=0.01〜3であり、iは前記各成分の原
子価を満足するのに必要な酸素原子数である)で表され
る組成を有する触媒を調製するにあたり、Sb成分及び
D成分(ここでD成分とは前記のMo成分、V成分及び
Cu成分からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素
を意味する)の混合物をあらかじめ、400〜800℃
の温度で熱処理して得られる化合物を触媒調製時に導入
することを特徴とする、メタクロレインを分子状酸素を
用いて気相接触酸化してメタクリル酸を製造するための
触媒の調製法である。
【0005】Sb成分とD成分の混合物の熱処理温度と
しては400〜800℃が適当であり、特に450〜7
50℃が好ましい。また、熱処理時間としては熱処理温
度に到達してから1時間以上保持すれば良い。Sb成分
とD成分をあらかじめ400〜800℃で熱処理した触
媒原料を用いることにより、はじめて高性能を有する触
媒が得られる。熱処理することにより高性能になる原因
としては、酸化物間での電子移動により主要成分の原子
価の制御や反応に重要な特殊化合物の生成等が考えられ
るが、現段階では不明である。熱処理温度が400℃未
満及び800℃を超えると十分な成績が得られない。こ
れは400℃未満では先のような現象が起こりにくいた
めと考えられる。また、800℃を超える高温では酸化
物の溶融、分解あるいは昇華等が起こり好ましくない化
合物等が生成されるために、触媒性能が落ちるものと思
われる。
【0006】こうして得られたSb成分及びD成分の化
合物を他の触媒成分の水溶液中に加え、加熱攪拌しなが
ら水を取り除くことにより、目的の触媒を調製すること
ができる。本発明の触媒構成元素の原料化合物として
は、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物等を組
合せて使用することができる。本発明方法により得られ
た触媒は、無担体でも有効であるが、シリカ、アルミ
ナ、マグネシア、チタニア、シリカ・アルミナ、シリコ
ンカーバイド等の不活性担体に担持させるか、あるいは
これで混合希釈して用いることもできる。
【0007】本発明の実施に際して、原料ガス中のメタ
クロレインの濃度は特に限定されるものではないが、通
常1〜20容量%が適当であり、特に3〜10容量%が
好ましい。原料メタクロレインは水、低級飽和アルデヒ
ド等の不純物を少量含んでいてもよく、これらの不純物
は反応に実質的な悪影響を与えない。酸素源としては空
気を用いるのが経済的であるが、必要ならば純酸素で富
化した空気も用い得る。
【0008】原料ガス中の酸素濃度はメタクロレインに
対するモル比で規定され、この値は0.3〜4、特に
0.4〜2.5が好ましい。原料ガスは窒素、水蒸気、
炭素ガス等の不活性ガスを加えて希釈してもよい。反応
圧力は常圧から数気圧が好ましい。反応温度は230〜
450℃の範囲で選ぶことができるが、特に250〜4
00℃が好ましい。反応は固定床でも流動床でも行うこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による触媒の調製法及びそれを
用いての反応例を具体的に説明する。実施例、比較例
中、メタクロレインの反応率、生成するメタクリル酸の
選択率は以下のように定義される。
【数1】 下記実施例、比較例中の部は重量部であり、分析はガス
クロマトグラフィーにより行った。
【0010】実施例1 三酸化モリブデン100部と三酸化アンチモン4.2部
を機械的に混合し、450℃で5時間熱処理したものを
A粉末とする。A粉末、五酸化バナジウム4.2部及び
85%リン酸6.7部を純水400部に加え、3時間加
熱還流した。これに酸化銅0.5部を加え、更に2時間
加熱還流した。還流後、純水で溶解した水酸化カリウム
3.2部を加えたのち、炭酸アンモニウム5部を加え
た。この混合液を加熱攪拌しながら蒸発乾固した。得ら
れた固形物を130℃16時間乾燥したのち加圧成型
し、空気流通下に380℃で3時間熱処理したものを触
媒として用いた。得られた触媒の酸素以外の元素の組成
(以下同じ)は、P1 Mo120.8 Cu0.1 Sb0.5
1 であった。この触媒を反応器に充填し、メタクロレイ
ン5%、酸素10%、水蒸気10%及び窒素75%(容
量%)の混合ガスを反応温度270℃、接触時間3.6
秒で通じた。生成物を捕集しガスクロマトグラフィーで
分析したところ、メタクロレインの反応率82.5%、
メタクリル酸の選択率82.2%であった。
【0011】実施例2 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、五酸化バナジウム
と三酸化アンチモンに水を加え加熱攪拌しながら蒸発乾
固したのち450℃で5時間熱処理した点以外は、実施
例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の元素の組
成は実施例1と同じである。この触媒を用い、実施例1
と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレインの反
応率82.3%、メタクリル酸の選択率82.1%であ
った。
【0012】実施例3 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、酸化銅と三酸化ア
ンチモンを機械的に混合し、450℃で10時間熱処理
した点以外は、実施例1と同じ方法で触媒を調製した。
この触媒の元素の組成は実施例1と同じである。この触
媒を用い、実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、
メタクロレインの反応率81.8%、メタクリル酸の選
択率82.3%であった。
【0013】実施例4 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、三酸化モリブデ
ン、酸化銅及び三酸化アンチモンを機械的に混合し、4
50℃で20時間熱処理した点以外は、実施例1と同じ
方法で触媒を調製した。この触媒の元素の組成は実施例
1と同じである。この触媒を用い、実施例1と同じ条件
で反応を行ったところ、メタクロレインの反応率82.
5%、メタクリル酸の選択率82.3%であった。
【0014】実施例5 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、三酸化モリブデ
ン、五酸化バナジウム、酸化銅及び三酸化アンチモンを
機械的に混合し、450℃で5時間熱処理した点以外
は、実施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の
元素の組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、
実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレ
インの反応率82.6%、メタクリル酸の選択率82.
2%であった。
【0015】実施例6 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、三酸化モリブデ
ン、五酸化バナジウム、酸化銅及び三酸化アンチモンを
機械的に混合し、550℃で5時間熱処理した点以外
は、実施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の
元素の組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、
実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレ
インの反応率82.8%、メタクリル酸の選択率82.
1%であった。
【0016】実施例7 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、三酸化モリブデ
ン、五酸化バナジウム、酸化銅及び三酸化アンチモンを
機械的に混合し、600℃で5時間熱処理した点以外
は、実施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の
元素の組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、
実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレ
インの反応率82.5%、メタクリル酸の選択率82.
4%であった。
【0017】実施例8 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理する代わりに、三酸化モリブデ
ン、五酸化バナジウム、酸化銅及び三酸化アンチモンを
機械的に混合し、700℃で5時間熱処理した点以外
は、実施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の
元素の組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、
実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレ
インの反応率82.5%、メタクリル酸の選択率82.
2%であった。
【0018】比較例1 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を熱処理しないで用いた点以外は、実施例
1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の元素の組成
は実施例1と同じである。この触媒を用い、実施例1と
同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレインの反応
率80.9%、メタクリル酸の選択率82.0%であっ
た。
【0019】比較例2 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を350℃で5時間熱処理した点以外は実
施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の元素の
組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、実施例
1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレインの
反応率81.1%、メタクリル酸の選択率81.5%で
あった。
【0020】比較例3 実施例1において三酸化モリブデンと三酸化アンチモン
の粉末混合品を900℃で5時間熱処理した点以外は実
施例1と同じ方法で触媒を調製した。この触媒の元素の
組成は実施例1と同じである。この触媒を用い、実施例
1と同じ条件で反応を行ったところ、メタクロレインの
反応率80.5%、メタクリル酸の選択率82.5%で
あった。
【0021】実施例9 パラモリブデン酸アンモニウム100部と三酸化アンチ
モン6.9部を機械的に混合し、450℃で5時間熱処
理したものをA粉末とする。A粉末、メタバナジン酸ア
ンモニウム5.5部及び85%リン酸8.2部を純水4
00部に加え、3時間加熱還流した。これに硝酸銅1.
1部、硝酸銀0.8部及び硝酸第二鉄5.7部を加え、
更に2時間加熱還流した。還流後、純水で溶解した硝酸
セシウム6.4部、硝酸カリウム1.4部及び硝酸ラン
タン4.1部を加えたのち、硝酸アンモニウム10部を
加えた。この混合液を加熱攪拌しながら蒸発乾固した。
得られた固形物を130℃で16時間乾燥したのち加圧
成型し、空気流通下に390℃で3時間熱処理したもの
を触媒として用いた。得られた触媒の酸素以外の元素の
組成は、P1.5 Mo121 Cu0.1 Sb1 0.3 Cs0.
7 La0.2 Fe0.3 Ag0.1 であった。この触媒を用
い、反応温度を290℃とした点以外は実施例1と同じ
条件で反応を行ったところ、メタクロレインの反応率8
7.8%、メタクリル酸の選択率87.6%であった。
【0022】実施例10 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を熱処理する代わりに、パラ
モリブデン酸アンモニウムと三酸化アンチモンに水を加
え加熱攪拌しながら蒸発乾固したのち450℃で5時間
熱処理した点以外は、実施例9と同じ方法で触媒を調製
した。この触媒の元素の組成は実施例9と同じである。
この触媒を用い、実施例9と同じ条件で反応を行ったと
ころ、メタクロレインの反応率87.7%、メタクリル
酸の選択率87.7%であった。
【0023】実施例11 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を熱処理する代わりに、パラ
モリブデン酸アンモニウム、硝酸銅及び三酸化アンチモ
ンに水を加え加熱攪拌しながら蒸発乾固したのち450
℃で5時間熱処理した点以外は、実施例9と同じ方法で
触媒を調製した。この触媒の元素の組成は実施例9と同
じである。この触媒を用い、実施例9と同じ条件で反応
を行ったところ、メタクロレインの反応率87.5%、
メタクリル酸の選択率87.8%であった。
【0024】実施例12 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を熱処理する代わりにパラモ
リブデン酸アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウ
ム、硝酸銅及び三酸化アンチモンに水を加え加熱攪拌し
ながら蒸発乾固したのち450℃で5時間熱処理した点
以外は、実施例9と同じ方法で触媒を調製した。この触
媒の元素の組成は実施例9と同じである。この触媒を用
い、実施例9と同じ条件で反応を行ったところ、メタク
ロレインの反応率87.7%、メタクリル酸の選択率8
7.8%であった。
【0025】実施例13 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を熱処理する代わりに、パラ
モリブデン酸アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウ
ム及び三酸化アンチモンを機械的に混合し、450℃で
5時間熱処理した点以外は、実施例9と同じ方法で触媒
を調製した。この触媒の元素の組成は実施例9と同じで
ある。この触媒を用い、実施例9と同じ条件で反応を行
ったところ、メタクロレインの反応率87.8%、メタ
クリル酸の選択率87.6%であった。
【0026】比較例4 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を熱処理しないで用いた点以
外は、実施例9と同じ方法で触媒を調製した。この触媒
の元素の組成は実施例9と同じである。この触媒を用
い、実施例9と同じ条件で反応を行ったところ、メタク
ロレインの反応率87.0%、メタクリル酸の選択率8
6.7%であった。
【0027】比較例5 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を300℃で5時間熱処理し
た点以外は実施例9と同じ方法で触媒を調製した。この
触媒の元素の組成は実施例9と同じである。この触媒を
用い、実施例9と同じ条件で反応を行ったところ、メタ
クロレインの反応率86.8%、メタクリル酸の選択率
86.6%であった。
【0028】比較例6 実施例9においてパラモリブデン酸アンモニウムと三酸
化アンチモンの粉末混合品を850℃で5時間熱処理し
た点以外は実施例9と同じ方法で触媒を調製した。この
触媒の元素の組成は実施例9と同じである。この触媒を
用い、実施例9と同じ条件で反応を行ったところ、メタ
クロレインの反応率87.7%、メタクリル酸の選択率
86.1%であった。
【0029】実施例14 三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム4.2
部、酸化銅0.5部及び五酸化アンチモン4.7部を機
械的に混合し、450℃で5時間熱処理したものをA粉
末とする。A粉末、ホウ酸1.1部及び85%リン酸
6.7部を純水400部に加え、3時間加熱還流した。
これに酸化コバルト0.9部及び硝酸マンガン1.3部
を加え、更に2時間加熱還流した。還流後、純水で溶解
した硝酸ルビジウム8.5部を加えたのち、硝酸アンモ
ニウム10部を加えた。こ混合液を加熱攪拌しながら
蒸発乾固した。得られた固形物を130℃16時間乾燥
したのち加圧成型し、空気流通下に380℃で3時間熱
処理したものを触媒として用いた。得られた触媒の酸素
以外の元素の組成比は、P1 Mo120.8 Cu0.1 Sb
0.5 0.3 Co0.2 Mn0.08Rb1 であった。この触媒
を用い、実施例1と同じ条件で反応を行ったところ、メ
タクロレインの反応率90.3%、メタクリル酸の選択
率89.1%であった。
【0030】比較例7 実施例14において三酸化モリブデン、五酸化バナジウ
ム、酸化銅及び五酸化アンチモンの粉末混合品を熱処理
しないで用いた点以外は、実施例14と同じ方法で触媒
を調製した。この触媒の元素の組成は実施例14と同じ
である。この触媒を用い、実施例1と同じ条件で反応を
行ったところ、メタクロレインの反応率89.8%、メ
タクリル酸の選択率88.2%であった。
【0031】実施例15,16及び比較例8,9 以下の実施例、比較例ともに、実施例1又は比較例1に
準じて触媒を調製した。これらの触媒を用い反応温度を
280℃とした点以外は実施例1と同一条件で反応し表
−1の結果を得た。
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−86933(JP,A) 特開 平6−86932(JP,A) 特開 平5−309274(JP,A) 特開 平5−309273(JP,A) 特開 平5−279291(JP,A) 特開 昭55−39236(JP,A) 特開 平5−96172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07B 61/00 300 C07C 51/235 C07C 57/055

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸製造用触媒が、一般式 Pa Mob c Cud Sbe f g h i (式中P、Mo、V、Cu、Sb及びOはそれぞれリ
    ン、モリブデン、バナジウム、銅、アンチモン及び酸
    素、Xは砒素、ビスマス、ゲルマニウム、ジルコニウ
    ム、テルル、銀、タンタル、珪素及びホウ素からなる群
    より選ばれた少なくとも一種の元素、Yはチタン、タン
    グステン、鉄、亜鉛、クロム、コバルト、マグネシウ
    ム、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びラン
    タンからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素、Z
    はカリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからな
    る群より選ばれた少なくとも一種の元素、a、b、c、
    d、e、f、g、h及びiは各元素の原子比率を示し、
    b=12のときa=0.1〜3、c=0.01〜2、d
    =0.01〜1、e=0.01〜2、f=0〜3、g=
    0〜3、h=0.01〜3であり、iは前記各成分の原
    子価を満足するのに必要な酸素原子数である)で表され
    る組成を有する触媒を調製するにあたり、Sb成分及び
    D成分(ここでD成分とは前記のMo成分、V成分及び
    Cu成分からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素
    を意味する)の混合物をあらかじめ、400〜800℃
    の温度で熱処理して得られる化合物を触媒調製時に導入
    することを特徴とする、メタクロレインを分子状酸素を
    用いて気相接触酸化してメタクリル酸を製造するための
    触媒の調製法。
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