JP3184144U - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の複雑化を極力抑制し袋の閉動作に要する労力を低減可能にする包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋100は、シート基材10が重ね合わされて一端側に開口部P10及び他端側に底部P20を有する袋状に形成された袋本体50であって、袋本体50の収容空間を画定する一組の対向内面を有し、当該一組の対向内面が各々平滑面である、袋本体50と、平滑面に対して自己吸着性を有する少なくとも一つのシート状の発泡樹脂部材30であって、一組の対向内面の一方に対して固着されると共に、一組の対向内面の他方を臨む吸着面を有する発泡樹脂部材30と、を備える。発泡樹脂部材30の吸着面は、平滑面に対する発泡樹脂部材30の自己吸着性に応じて、一組の対向内面の他方に対して直接的に面接触して密着可能である。
【選択図】図1

Description

本考案は、包装袋に関する。
従来からお菓子等の包装袋の開閉のため、線形凸部と線形凹部同士の嵌合を原理とするレールファスナーが広範に用いられている。密封袋を開閉したとしても、その取出口を画定する周縁に隣接して設けられたレールファスナーを閉じれば袋を再び密封状態にすることができ、これにより、包装袋の内容物の紛失を防ぐことができ、また包装袋に任意の程度の気密若しくはバリア性を持たせることができる。なお、包装袋により包装される内容物は、食品、医薬品、日用品、電子部品等の様々な物品が想定されるが、場合によっては固体ではなく液体や気体も包装される。包装袋により包装される内容物に応じて、包装袋を構成するシート基材の材質や構成層が適宜選択され、目標とする袋自体の強度、耐久性、並びにバリア性等が確保される。
特許文献1には、同文献の要約に開示されているように、多孔質弾性体を指で軽く加圧して変形させ、対面する袋の面に吸着させることが開示されている。同文献においては、袋本体4−1が、紙、プラスチック、紙プラスチック複合等であると説明されている。また、同文献においては、独立気孔体より成る多孔質弾性体4−2が対面する部分4−3は、任意の「対面材」であると良いと説明され、一例としては「ポリプロピレンシート」であると説明されている。
特許文献2には、両面粘着性基材の片面にウレタン発泡体を接着してテープ状又はシート状の片面再剥離用の両面粘着体が開示されている。
登録実用新案第3014543号公報 実開平4−69431号公報
冒頭で述べたように、包装袋の分野においては長らくレールファスナーが用いられている。しかしながら、包装袋の取出口を閉じるために線形凸部と線形凹部を取出口の幅に亘り嵌合する必要があり、手間がかかり面倒である。
特許文献1では、レールファスナーの代替として多孔質弾性体を用いるが、包装袋の取出口を閉じるために取出口の幅に亘り多孔質弾性体を手で変形させる必要があることに変わりはない。更に、同文献の場合、多孔質弾性体に対面する対面材を必要とする結果、包装袋の構成が複雑化し、高い生産性の確保に難が見込まれる。
上述の例示的な説明から理解できるように、本願考案者は、包装袋の構成の複雑化を極力抑制しつつ従来から必要と考えられてきた包装袋の閉動作に要する労力を低減可能にするという新たな課題を見出した。
本願考案者らは、平滑面に対して自己吸着性を有するシート状の発泡樹脂部材を用いる場合、包装袋の平滑内面に対して発泡樹脂部材が自己吸着するため、包装袋の取出口を閉じるために発泡樹脂部材を押圧する必要が必須の作業として要求されず、また対面材等も不要となり高い生産性を確保できることを新たに見出した。
本考案に係る包装袋は、1以上の可撓性のシート基材が少なくとも部分的に重ね合わされて一端側に開口部及び前記一端とは反対側の他端側に底部を有する袋状に形成された袋本体であって、当該袋本体の収容空間を画定する少なくとも一組の対向内面を有し、当該一組の対向内面が各々平滑面である、袋本体と、前記平滑面に対して自己吸着性を有する少なくとも一つのシート状の発泡樹脂部材であって、前記袋本体の前記底部と比較して前記開口部側にて前記一組の対向内面の一方に対して固着されると共に、前記一組の対向内面の他方を臨む吸着面を有する少なくとも一つの発泡樹脂部材と、を備える包装袋であって、前記発泡樹脂部材の前記吸着面は、前記平滑面に対する前記発泡樹脂部材の自己吸着性に応じて、前記一組の対向内面の他方に対して直接的に面接触して密着可能であり、かつ当該直接的な面接触の解除により離脱可能である。
前記発泡樹脂部材がアクリルフォームで構成されて成る、と良い。
前記シート基材は、前記袋本体の内側で露出する熱可塑性の樹脂層を含む単層又は複層部材である、と良い。
前記シート基材は、重ね合わされた前記シート基材により前記発泡樹脂部材が挟まれる態様で溶着されて少なくとも部分的に重ね合わされる、と良い。
前記発泡樹脂部材の厚みが0.1〜1.0mmである、と良い。
前記袋本体が2枚の前記シート基材が少なくとも対向する2辺にて溶着されて形成され、当該2辺の溶着箇所に形成される2つの溶着部の間を前記2辺に交差する方向に前記発泡樹脂部材が延在する、と良い。
前記発泡樹脂部材が前記開口部にある開口を規定する前記シート基材の縁に沿って延在する長尺部材であり、かつその中央部において幅が減じられている、と良い。
前記少なくとも一つの発泡樹脂部材が第1及び第2発泡樹脂部材を含む場合、前記第1発泡樹脂部材及び第2発泡樹脂部材は、前記袋本体の前記開口部から前記底部に向かう前記袋本体の奥行き方向において異なる位置に設けられる、と良い。
本考案によれば、包装袋の構成の複雑化を極力抑制しつつ包装袋の閉動作に要する労力を低減可能にすることができる。
本考案の第1実施形態に係る包装袋の概略的な斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る包装袋の内面に固着される発泡樹脂部材の概略的な構成を示す部分的な斜視図であり、例示的な2つの構成例を同図(a)及び(b)に示す。 本考案の第1実施形態に係る包装袋の開閉の前後の状態を示す説明図であり、図1のIII−III線に沿う断面模式構成を示す。 本考案の第1実施形態に係る包装袋において、発泡樹脂部材の吸着面と裏側シート基材の内面同士の面接触の状態を示す模式図である。 本考案の第2実施形態に係る包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。 本考案の第3実施形態に係る包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。 本考案の第4実施形態に係る包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。 本考案の第5実施形態に係る包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施の形態について説明する。各実施形態は、個々に独立したものではなく、過剰説明をするまでもなく、当業者をすれば、適宜、組み合わせることが可能であり、この組み合わせによる相乗効果も把握可能である。例えば、図5に示す第2実施形態と図6に示す第3実施形態を組み合わせることができる。同様に、第3実施形態と第4実施形態も組み合わせることができる。同様に第3実施形態と第5実施形態も組み合わせることができる。
実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、考案説明を主目的とするものであり、適宜、簡略化されている。
本出願に開示の実施形態では、原則として、図1を正面視したときを基準として上下左右という方向を示す用語を用いる。上下方向は、包装袋の縦方向に一致し、左右方向は、包装袋の横幅方向に一致する。なお、包装袋のサイズは任意であり、図1に図示の場合とは異なり、横幅が縦幅よりも長くても良い。
<第1実施形態>
以下、図1乃至図4を参照して第1実施形態について説明する。図1は、包装袋の概略的な斜視図である。図2は、包装袋の内面に固着される発泡樹脂部材の概略的な構成を示す部分的な斜視図であり、例示的な2つの構成例を同図(a)及び(b)に示す。図3は、包装袋の開閉の前後の状態を示す説明図であり、図1のIII−III線に沿う断面模式構成を示す。図4は、包装袋において、発泡樹脂部材の吸着面と裏側シート基材の内面同士の面接触の状態を示す模式図である。
図1に示す包装袋100は、あくまで説明のために図示したものであり、1以上の可撓性のシート基材10、本例においては2枚の可撓性の表側シート基材15及び裏側シート基材16が部分的に重ね合わされて構成された袋本体50を含む。包装袋100は、更に、以下に詳細に説明の発泡樹脂部材30を含む。
袋本体50は、軟性の袋体であり、立体的な剛性を有するものではない。本例では、袋本体50は、いわゆる3方シール袋であるが、これに限らずスタンディングパウチの構成であっても良い。図1においては、包装袋100の上端の切除等により非密封になっているが、包装袋100の袋本体50に内容物が充填され、かつ4方がシールされた状態にあっても構わない。袋本体50の外面には、「ABC」なる文字が印刷されているが、これはパッケージ意匠の一例である。
包装袋100により包装される内容物の種類は任意であり、個装商品に限らず、非個装の商品であっても良い。アメやグミ等のお菓子などが典型的な例として例示できるが、樹脂封止された半導体回路素子等の電子部品であっても構わない。包装袋100は、気密性や酸素等に対するバリア性を具備しても構わない。
図1に示すように、袋本体50は、表側シート基材15及び裏側シート基材16が3辺にて溶着され、これにより、上が開放したコ字状の溶着部20、端的には、上下に延びる左側溶着部21、上下に延びる右側溶着部22、及び左右に延びる底側溶着部23が形成される。左右の対向の2辺に対応して2つの溶着部、すなわち、左側溶着部21及び右側溶着部22が形成されると理解できる。この溶着処理により、袋本体50には上端の開口部P10と上端の反対側の下端の底部P20が形成される。袋本体50は、内容物非充填時に扁平であり、矩形の外形を呈する。溶着処理の温度は、シート基材の材質等に応じて適当に設定できる。
シート基材を袋状にする具体的方法は任意であり、溶着に代替若しくは追加して接着剤等による接着を活用しても良い。例えば、基材シートが当初から円筒状に構成されていれば、円筒の下端を閉じるように一辺を溶着や接着すれば良い。袋本体50の上端を一端と呼び、下端を他端と呼んでも良い。
開口部P10は、開口OP10が設けられた袋本体50の箇所/部分である。開口OP10は、表側シート基材15の上縁15eと裏側シート基材16の上縁16eにより画定される。1枚のシート基材10から袋本体50を構成する場合、その1枚のシート基材10の縁のみにより開口OP10が規定されるだろう。開口OP10は、通常、袋本体50の左右幅に略一致する幅広の開口であるが、必ずしもこの限りではなく、袋本体50の左右幅よりも十分に短くても良い。
底部P20は、袋本体50の収容空間を閉じる役割を果たす袋本体50の箇所/部分である。底部P20の具体的な構成は任意であり、本例の如く、底側溶着部23により表側シート基材15と裏側シート基材16が溶着した構成に限られず、別のシート基材を表側シート基材15及び裏側シート基材16に固着して平坦な底を形成しても良い。
図3も併せて参照する。表側シート基材15は、裏側シート基材16に対向する対向内面45を有する。裏側シート基材16は、表側シート基材15に対向する対向内面46を有する。つまり、袋本体50は、袋本体50の収容空間を画定する一組の対向内面40を有する。各対向内面40は、シート基材10の内面そのまま、すなわちむきだし/ベアの内面であり、平滑面として構成される。なお、本例で述べる平滑面は、必ずしも平坦面を意味するものではなく、多少なりの湾曲を有していても構わない。平滑面は、実質的に表面に凸凹を有することがなく、これにより、シート基材10の内面への上述の発泡樹脂部材30の吸着が確保される。実質的に表面が凸凹に構成される例としては、紙や生地が例示できる。
シート基材10は、熱溶着、換言すればヒートシールに適するように構成される。本例においては、シート基材10は、ヒートシーラント若しくは熱溶着層とも呼ばれる熱可塑性樹脂層を含み、この熱可塑性樹脂層が袋本体50の内側に露出する。シート基材10に十分なバリア性を持たせる場合、シート基材10がヒートシーラントに加えてバリア層やベース層や中間層を含むことができる。シート基材10を単層構成とするか複層構成とするかは用途毎に適宜決定される。
シート基材10の上述の熱可塑性樹脂の具体的な材料は任意であり、特段の限定を意図するものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリ塩化ビニリデン、PET、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、酢酸ビニル樹脂である。バリア層やベース層の材料は、公知の技術情報を踏まえれば当業者が適宜選択できるだろう。
更に図2も併せて参照する。発泡樹脂部材30は、平滑面に対して自己吸着性を有するシート状部材である。発泡樹脂部材30は、袋本体50の底部P20と比較して開口部P10側にて一組の対向内面40の一方に対して固着され、本例においては、表側シート基材15の対向内面45に溶着又は接着等により固着される。発泡樹脂部材30は、一組の対向内面40の他方、本例においては裏側シート基材16の対向内面46を臨む吸着面37を有する。
発泡樹脂部材30は、「樹脂フォーム」とも呼ばれる多孔質部材であり、100μm以下、典型的には30μm〜80μm程度の多数の孔が3次元的に形成されたものであり、その多数の孔のため発泡樹脂部材30の占有空間に比して発泡樹脂部材30の重量が軽い。例えば、1cm3当りの重量は、好適には0.1g〜1.4gである。
発泡樹脂部材30の構成樹脂原料は任意であり、発泡樹脂部材30は、例えば、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、フェノールフォーム、PET樹脂発泡体、シリコーンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム、ユリアフォーム、アクリルフォーム、ポリイミドフォーム、及びEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)フォームから成る群から選択される一つ又は二つ以上の組み合わせである。好ましくは、発泡樹脂部材30は、アクリルフォームであり、1cm3当りの重量が0.62gであり、厚み0.5mmであり、シート基材10の対向内面40に密着可能である。アクリルフォームは、平滑面に対して自己吸着性を有する発泡樹脂部材30として、上述の多数の孔および1cm3当りの重量を満足する上で適した材料である。
発泡樹脂部材30は、本例においては、袋本体50の裏側シート基材16の対向内面46に対して直接的に面接触して密着可能であり、かつ当該直接的な面接触の解除により離脱可能である。端的には、平坦な発泡樹脂部材30の吸着面37が平坦かつ平滑な対向内面46に直接的な面接触して密着及び重合可能であり、かつ当該直接的な面接触の解除により離脱可能である。
本実施形態においては、このように発泡樹脂部材30の自己吸着性に応じて表側シート基材15と裏側シート基材16を閉じることができる。この場合、発泡樹脂部材30をヒトの指等で積極的に押圧し、発泡樹脂部材30の吸着面37にある多数の孔から気体を排気して減圧し、裏側シート基材16の対向内面46に吸着させる手間が省略可能である。もちろん、このような手間をかけて袋本体50の開口OP10を閉じることもできる。この場合でも、発泡樹脂部材30の吸着面37と裏側シート基材16の対向内面46が面接触してある程度の密着性が確保されるため、そのような作業を行うのに要する労力は微々たるものであろう。
更に本実施形態においては、何らの対面材も要求せず、袋本体のシート基材の内面を被吸着面として活用するため、包装袋100の構成の複雑化や製造の複雑化を伴うこともなく、量産に適し、また既存の生産技術から著しく乖離するものでもない。
改めて説明すれば、包装袋の分野においては、やはりレールファスナーを用いることが常識的に考えられており、特許文献1の如くレールファスナーで代替するとしても十分な密着のために厚みやサイズが適切に設定された対面材が必要とされていたのである。本実施形態においては、本開示の構成により、そのような包装袋の常識を打破し、また特許文献1に開示の構成の不利益を解消することができる。
ここで発泡樹脂層31の構成例について説明する。図2(a)に示す例においては、発泡樹脂層31が発泡樹脂部材30の単層構成であり、この場合、発泡樹脂部材30自体が溶着若しくは接着により表側シート基材15の対向内面45に固着される。図2(b)に示す例においては、発泡樹脂部材30は、発泡樹脂層31の吸着面37の反対側の面に接着層又は粘着層32、及び保護シール33が順に積層された複層構成であり、この場合、保護シール33を除去した後に接着層又は粘着層32を介して表側シート基材15の対向内面45に発泡樹脂部材30が固着される。
発泡樹脂部材30の厚みは、好適には0.1〜1.0mmである。図1から理解できるように、包装袋100の量産性の確保に由来して、発泡樹脂部材30の左端及び右端が、各々、左側溶着部21及び右側溶着部22にて表側シート基材15と裏側シート基材16の間に挟まれる。従って、発泡樹脂部材30の厚みを上述の範囲とすることが望ましい。発泡樹脂部材30の左端及び右端を発泡樹脂部材30の一端及び他端と呼んでも良い。
発泡樹脂部材30は、左側溶着部21及び右側溶着部22が形成された袋本体50の左右、対向、及び平行の2辺に交差、端的には直交する方向に延在し、同方向に長尺である。この長尺な発泡樹脂部材30は、表側シート基材15の縁15eに沿ってそこからやや底部P20側に離間して延在するが、必ずしもこの態様に限られるものではない。この点は、後述の他の実施形態の開示からも理解できる。
図3(a)及び図3(b)に示すように、表側シート基材15の対向内面45に固着した発泡樹脂部材30の吸着面37は、吸着面37に対面する裏側シート基材16の範囲R16若しくはこの範囲よりも広い範囲16’の対向内面46に密着及び重合する。裏側シート基材16の対向内面46の被吸着面は、例えば範囲R16’にて変動し得るものであり、従って、袋本体50を閉じる時の位置合わせを特に意識する必要がなく、位置合わせに要する手間を省くことができる。この点は、従来のレールファスナーと比較すれば特に有利である。更に、対面材を要求する特許文献1と比較しても特に有利である。
図3(b)に示すように袋本体50の開口OP10が閉じたとき、表側シート基材15、発泡樹脂部材30、及び裏側シート基材16がこの順に積層する。
図4に模式的に示すように、例えば、表側シート基材15を裏側シート基材16から離間させることにより、発泡樹脂部材30の吸着面37と裏側シート基材16の対向内面46の密着は容易に解除できる。
包装袋100の製造方法は任意であり、例えば、次の工程を含む:(i)1以上のシート基材(例えば、表側シート基材15)の内面45に発泡樹脂部材30を固着し、(ii)1以上のシート基材(例えば、表側シート基材15と裏側シート基材16)を重ね合わせ、(iii)重ね合わされた1以上のシート基材(例えば、表側シート基材15と裏側シート基材16)に局所的に熱をかけて両者を溶着させる。1以上のシート基材(例えば、表側シート基材15と裏側シート基材16)から2つ以上の包装袋を構成する場合、本方法は、更に、(iv)溶着処理された1以上のシート基材(例えば、表側シート基材15と裏側シート基材16)を切断により包装袋として取り出す工程を含む。(ii)又は(iii)又は(iv)工程の前に(i)の工程を行うことが望ましく、これにより、高い生産性を確保することができる。(iv)の切断は、刃やレーザー等を活用すれば良い。
<第2実施形態>
図5を参照して第2実施形態について説明する。図5は、包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。本実施形態においては、左右に長尺の発泡樹脂部材30が、その左右の中央部において包装袋の縦方向の幅が減じられている。通常、袋本体50を開く者は、表側シート基材15の縁15eの左右中央と裏側シート基材16の縁16eの左右中央を把持して開く。この時、上述のように発泡樹脂部材30が左右中央で幅が減じられているため、袋本体50をより弱い力で開くことができ、利用者の便宜に資する。なお、発泡樹脂部材30は、開口部P10にある開口OP10を規定するシート基材10の縁に沿って延在する長尺部材であることは第1実施形態と同様であるが、必ずしもこの配置態様に限られるものではない。
図5に示すように、発泡樹脂部材30は、左右端部において幅W30maxであり、中央部において幅W30minであり、幅W30max>幅W30minを満足する。好ましくは、幅W30minは、幅W30maxに対してその寸法が0.4倍〜0.8倍に設定される。また、この包装袋の縦方向の幅は2段階に限らず、中央部が最も小さい幅で2段階以上に段階的に幅寸法が変化するものであっても良い。
<第3実施形態>
図6を参照して第3実施形態について説明する。図6は、包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。本実施形態においては、発泡樹脂部材30が、第1及び第2発泡樹脂部材30m、30nを含む。第1発泡樹脂部材30m及び第2発泡樹脂部材30nが、開口部P10から底部P20に向かう袋本体50の奥行き方向において異なる位置に設けられる。このような場合、包装袋100により包装された内容物の量の減少に応じて閉じ位置を変更することができ、利用者の便宜に資する。また、奥行き方向において異なる位置の発泡樹脂部材30をそれぞれ閉じることで、袋本体50を開くのに必要な力を、どちらか一方が閉じる場合に比べて、強くすることができる。第2発泡樹脂部材30nの吸着面37は、保護シールを貼って露出をしないようにし、その使用時に露出させることが望ましい。第1及び第2発泡樹脂部材30m、30nを左右に長尺としなくても良い。
<第4実施形態>
図7を参照して第4実施形態について説明する。図7は、包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。図7に示すように発泡樹脂部材30は、左右方向において複数の部分に分断されており、図7においては4つの発泡樹脂部材30が左右方向に同一線上に配置されている。このような場合であっても一定の包装袋の縦方向の幅で直線状の発泡樹脂部材30に対して袋本体50をより弱い力で開くことができる効果を得ることができる。ここで、4つの発泡樹脂部材30の間隔は等間隔でもよいし、異なる間隔であってもよい。また、4つの発泡樹脂部材30を3つや5つにすることもできる。
<第5実施形態>
図8を参照して第4実施形態について説明する。図8は、包装袋の表側シート基材の内面の概略的な正面図である。図8に示すように、発泡樹脂部材30は、正面視円形状であり、左右中央に設けられる。このような場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、発泡樹脂部材30の形状は長尺矩形に限らず、これ以外の円形、楕円、三角形、星形、五角形以上の多角形等であっても良く、これらの形状の複合であっても良い。また、図形に限らず、数字、文字等を示す形状であっても良い。また、発泡樹脂部材30の色は無色透明や黒色など適宜調整できる。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。請求項に特定の梱包袋の構成は、レールファスナーの代替として用いられる他、レールファスナーと併用することもでき、すなわち、請求項に記載の発明特定事項以外の構成要素のあらゆる追加の態様を包含する。
100 包装袋

50 袋本体

10 シート基材
20 溶着部

30 発泡樹脂部材

P10 開口部
P20 底部

Claims (8)

  1. 1以上の可撓性のシート基材(10)が少なくとも部分的に重ね合わされて一端側に開口部(P10)及び前記一端とは反対側の他端側に底部(P20)を有する袋状に形成された袋本体(50)であって、当該袋本体(50)の収容空間を画定する少なくとも一組の対向内面(40)を有し、当該一組の対向内面(40)が各々平滑面である、袋本体(50)と、
    前記平滑面に対して自己吸着性を有する少なくとも一つのシート状の発泡樹脂部材(30)であって、前記袋本体(50)の前記底部(P20)と比較して前記開口部(P10)側にて前記一組の対向内面(40)の一方に対して固着されると共に、前記一組の対向内面(40)の他方を臨む吸着面(37)を有する少なくとも一つの発泡樹脂部材(30)と、を備える包装袋であって、
    前記発泡樹脂部材(30)の前記吸着面(37)は、前記平滑面に対する前記発泡樹脂部材(30)の自己吸着性に応じて、前記一組の対向内面(40)の他方に対して直接的に面接触して密着可能であり、かつ当該直接的な面接触の解除により離脱可能である、包装袋。
  2. 前記発泡樹脂部材(30)がアクリルフォームで構成されて成る、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記シート基材(10)は、前記袋本体(50)の内側で露出する熱可塑性の樹脂層を含む単層又は複層部材である、請求項1又は2に記載の包装袋。
  4. 前記シート基材(10)は、重ね合わされた前記シート基材(10)により前記発泡樹脂部材(30)が挟まれる態様で溶着されて少なくとも部分的に重ね合わされる、請求項3に記載の包装袋。
  5. 前記発泡樹脂部材(30)の厚みが0.1〜1.0mmである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装袋。
  6. 前記袋本体(50)が2枚の前記シート基材(10)が少なくとも対向する2辺にて溶着されて形成され、当該2辺の溶着箇所に形成される2つの溶着部(20)の間を前記2辺に交差する方向に前記発泡樹脂部材(30)が延在する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装袋。
  7. 前記発泡樹脂部材(30)が前記開口部(P10)にある開口(OP10)を規定する前記シート基材(10)の縁に沿って延在する長尺部材であり、かつその中央部において幅が減じられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の包装袋。
  8. 前記少なくとも一つの発泡樹脂部材(30)が第1及び第2発泡樹脂部材(30)を含む請求項1乃至7のいずれか一項に記載の包装袋(100)であって、
    前記第1発泡樹脂部材(30)及び第2発泡樹脂部材(30)は、前記袋本体(50)の前記開口部(P10)から前記底部(P20)に向かう前記袋本体(50)の奥行き方向において異なる位置に設けられる、包装袋。
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