JP2016193742A - プレススルーパック包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】PTP包装体や切断して分割されたPTP包装体ごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりした際の人体への影響を低減させることができるPTP包装体を提供する。
【解決手段】内容物30を収容する複数の凹部12を有する底材10と、凹部12の開口部11を閉塞する蓋材20とを備えるプレススルーパック包装体1において、底材20は、少なくとも不織布層を含んで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内容物を収容する複数の凹部を有する底材と、凹部の開口部を閉塞する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体に関する。
従来から、錠剤やカプセル剤などの固形の医薬品や各種食品を収容する包装体として、内容物を収容する複数の凹部を有する底材と、凹部の開口部を閉塞する蓋材と、を備えるプレススルーパック包装体(以下PTP包装体と称する)が広く用いられている。
PTP包装体は、底材の各凹部に内容物を1個ずつ収容して蓋材によって封止されている。そして、PTP包装体は、凹部を内容物とともに外側から押圧して蓋材を破断させることによって内容物を取り出すことができる。
PTP包装体は、多数の内容物を1個ずつ凹部に収容させる形態であるが、隣接する凹部の間にミシン目などを設けることで、所定の数の内容物を収容する分割包装体に分割できるように構成されることがある。PTP包装体が1個の内容物を収容する最小単位に分割される場合には、内容物を凹部から取り出すことなく、この分割された最小単位(包装体)ごと口に含み飲み込んでしまうことが不可能ではない。底材は、凹部の形状を保持するための強度を有し、例えば、シート状の熱可塑性樹脂などから構成されるので、分割された最小単位の角は固い。したがって、分割された最小単位が口に含まれて体内に入ることは好ましくない。そこで、このようなPTP包装体が体内に入ることを防止するための対策が考えられている。
特許文献1には、複数の収容ポケットがシートの一面側に開放した状態に形成された成型シートの前記各収容ポケット内に被包装物を収容し、該成型シートの一面側全面に破断可能な台紙フィルム(シールシート)を接着して上記収容ポケットを密封すると共に、上記収容ポケット間に切取線を形成して、切り取り可能な複数の分割部に区画したPTP包装体において、上記複数の分割部が、2個の収容ポケットを有する2個組分割部と、3個の収容ポケットを有する3個組分割部との2種類の分割部であるPTP包装体が開示されている。
特開平10−273162号公報
特許文献1の構成によれば、分割される最小単位が2ポケット以上であるため、被包装物を取り出すことなく最小単位(包装体)ごと飲み込んでしまう誤飲事故の発生を効果的に防止することができるとされている。
ここで、特許文献1におけるPTP包装体は、分割される最小単位のサイズを大きくすることで口に含みにくくして誤飲を防ぐものであるが、最小単位のサイズが大きい場合であっても口に含んだり、誤飲されたりする場合がある。また、はさみなどによって、1個の内容物を収容する更に小さいサイズに分割されて誤飲を招きやすい形態にされることがあり、最小単位の大きさによって誤飲を完全に防ぐことは困難である。そして、特許文献1では、誤飲を防ぐことは考慮されているものの、誤飲した際の人体への影響については何ら考慮がなされていない。
そこで本発明の目的は、PTP包装体や切断して分割されたPTP包装体ごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりした際の人体への影響を低減させることができるPTP包装体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のプレススルーパック包装体は、内容物を収容する複数の収容部を有する底材と、前記収容部の開口部を閉塞する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体において、前記底材は、少なくとも不織布層を含んで構成されることを特徴とする。
更に、前記底材は、更にバリア層を有することを特徴とする。
更に、前記蓋材は、アルミニウム箔から構成されることを特徴とする。
更に、前記蓋材は、易破断性を有さない材料から構成され、前記開口部に対応する破断構造を有することを特徴とする。
更に、前記易破断性を有さない材料は、熱可塑性樹脂から構成されることを特徴とする。
更に、前記破断構造は、ミシン目であることを特徴とする。
更に、前記蓋材は、透明であることを特徴とする。
更に、分割包装体に分割可能な分割構造を隣接する前記収容部の間に有し、前記分割包装体は、少なくとも前記収容部を2個含むことを特徴とする。
更に、前記分割構造は、ミシン目であることを特徴とする。
更に、前記蓋材は、前記底材に、未接着部を残してヒートシール接着されるとともに、
隣接する前記収容部の間を切断して前記収容部を1個含む長方形の最小単位に分割された際に、
前記最小単位は、四隅に前記未接着部を有することを特徴とする。
更に、前記プレススルーパック包装体は、平面視において長方形であり、
複数の前記収容部は、前記長方形に対応する複数の行と列を成して配置され、
前記未接着部は、
前記列の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記行の方向に延びる第1の仮想線と、前記行の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記列の方向に延びる第2の仮想線との交点、
前記底材の外縁と、前記第1の仮想線および前記第2の仮想線の各々との交点、
および前記底材の四隅の端点、のそれぞれから予め定められた広がりを有して形成されることを特徴とする。
更に、前記未接着部は、長方形で囲まれる領域であり、前記長方形の四辺の延長線は、前記列の方向または前記行の方向に隣接する収容部のそれぞれに外接することを特徴とする。
本発明のプレススルーパック包装体によれば、内容物を収容する複数の収容部を有する底材と、前記収容部の開口部を閉塞する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体において、前記底材は、少なくとも不織布層を含んで構成されるので、PTP包装体や切断して分割されたPTP包装体ごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりしても、人体への影響を低減させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記底材は、更にバリア層を有するので、水蒸気や酸素の侵入を防止することができ、内容物の酸化や風味の劣化を防ぎ、保存性を向上することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記蓋材は、アルミニウム箔から構成されるので、水蒸気や酸素の侵入を防止するとともに遮光性に優れ、内容物の酸化や風味の劣化を防ぎ、保存性を向上することができる。また、蓋材が易破断性を有するため、内容物の取り出しが容易であり、開封性に優れる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記蓋材は、易破断性を有さない材料から構成され、前記開口部に対応する破断構造を有するので、内容物の取り出しが容易であり、開封性に優れる。また、蓋材に用いられる材料の選択範囲が広がって設計の自由度が増加する。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記易破断性を有さない材料は、熱可塑性樹脂から構成されるので、蓋材を確実に破断させることができ、開封性に優れる。また、蓋材に用いられる材料の選択範囲が広がって設計の自由度が増加する。
また、請求項6に記載の発明によれば、前記破断構造は、ミシン目であるので、蓋材を確実に破断させることができ、開封性に優れる。
また、請求項7に記載の発明によれば、前記蓋材は、透明であるので、収容部に収容される内容物を目視で確認することができ、内容物の検査、内容物の有無の確認などが容易となり、使い勝手が良い。
また、請求項8に記載の発明によれば、分割包装体に分割可能な分割構造を隣接する前記収容部の間に有し、前記分割包装体は、少なくとも前記収容部を2個含むので、携帯性や保管性に優れるとともに、内容物を取り出すことなく分割包装体ごと飲み込むことを防止することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、前記分割構造は、ミシン目であるので、容易に分割することができ、使い勝手が良い。
また、請求項10に記載の発明によれば、前記蓋材は、前記底材に、未接着部を残してヒートシール接着されるとともに、隣接する前記収容部の間を切断して前記収容部を1個含む長方形の最小単位に分割された際に、前記最小単位は、四隅に前記未接着部を有するので、内容物を取り出すことなく最小単位ごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりしても、人体への影響を低減させることができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、前記プレススルーパック包装体は、平面視において長方形であり、複数の前記収容部は、前記長方形に対応する複数の行と列を成して配置され、前記未接着部は、前記列の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記行の方向に延びる第1の仮想線と、前記行の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記列の方向に延びる第2の仮想線との交点、前記底材の外縁と、前記第1の仮想線および前記第2の仮想線の各々との交点、および前記底材の四隅の端点、のそれぞれから予め定められた広がりを有して形成されるので、分割される方法によらずに、最小単位の四隅に未接着部を位置させることができ、誤飲した際における人体への影響を確実に低減させることができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、前記未接着部は、長方形で囲まれる領域であり、前記長方形の四辺の延長線は、前記列の方向または前記行の方向に隣接する収容部のそれぞれに外接するので、分割される方法によらずに、最小単位の四隅の広範囲に未接着部を位置させることができ、誤飲した際における人体への影響をより確実に低減させることができる。
本実施形態に係るPTP包装体が示された概略平面図である。 図1のPTP包装体が示された概略下面図である。 図2のIII−III線断面を示す模式断面図である。 図2のIV−IV線断面を示す模式断面図である。 未接着部の位置および範囲を説明するための拡大概略下面図である。 図1のPTP包装体が分割包装体に分割された状態の一例が示された概略下面図である。 図1のPTP包装体が最小単位に分割された状態の一例が示された概略下面図である。 未接着部の変形例が示された拡大概略下面図である。 PTP包装体の第1の変形例が示された模式断面図である。 PTP包装体の第2の変形例が示された概略平面図である。 図10のPTP包装体の第2の変形例の模式断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本実施形態に係るPTP包装体の構成を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るPTP包装体1が示された概略平面図であり、図2は、図1のPTP包装体1が示された概略下面図であり、図3は、図2のIII−III線断面を示す模式断面図であり、図4は、図2のIV−IV線断面を示す模式断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1におけるPTP包装体1の長尺方向を縦方向とし、短尺方向を横方向とし、図1のように、後述する蓋材20側が示された平面図においては図の手前側を上とし、図2のように、後述する底材10側が示された下面図においては図の手前側を下とする。また、図2におけるIII−III線は、後述する凹部12の縦方向の中心を通り、横方向に延びる直線であり、図3は凹部12を横切る鉛直断面の模式図である。また、図2におけるIV−IV線は、縦方向に隣接する凹部12の間を通り、横方向に延びる直線であり、図4は凹部12を横切らない鉛直断面の模式図である。また、図3および図4においては、蓋材20側である上側が上、底材10側である下側が下である。
図1〜図4に示されるように、本実施形態に係るPTP包装体1は、シート状の底材10と、シート状の蓋材20とから構成される。PTP包装体1の外観形状は、平面視において、縦方向に長尺な長方形になされている。
シート状の底材10は、柔軟性を有するシート状の不織布から構成される。底材10には、内容物を収容する収容部の一例としての凹部12が10個設けられている。凹部12は、底材10の上面から下面の方向に突出して形成される窪みであり、上面に開口11を有する。凹部12は、下面視における外観形状が円形であり、略有底円筒状である。凹部12は、熱成形、例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形などによって形成される。10個の凹部12は、規則性を有して配置されており、PTP包装体1の長方形に対応して縦方向に延びる2つの列と横方向に延びる5つの行を成して、つまり、5×2の長方形の行列を成して配置されている。そして、この10個の凹部12にそれぞれ1つずつ固形の内容物30が収容される。
シート状の蓋材20は、下面に図示せぬヒートシール層を有するアルミニウム箔から構成される。蓋材20は、底材10の上面に、このヒートシール層の側である下面がヒートシール接着(熱融着)されて開口部11を閉塞し、内容物30は凹部12に封止される。そして、PTP包装体1は、凹部12を内容物30とともに蓋材20へ向けて押圧して蓋材20を破断させることで、内容物30を取り出すことができる。
なお、PTP包装体1の外観形状は、例示された長方形に限定されるものではなく、正方形や、円形、楕円形、不規則な形状であっても良く、製品の意匠性などに応じて適宜設計できる。しかしながら、製造時における底材10としての不織布と蓋材20としてのアルミニウム箔の使用効率の観点において、長方形や正方形であることが好ましい。
また、凹部12の下面視における外観形状は、例示された円形に限定されるものではなく、楕円形や、長方形、正方形、不規則な形状であっても良い。また、凹部12は、図3に示される方向から見て、半球状に突出する形態であっても良く、その形状は、凹部12に収容される内容物30の形状に応じて適宜設計される。また、凹部12の深さは、その形状と同様に、凹部12に収容される内容物30の形状に応じて適宜設計される。
また、収容部は、上述の底材10に形成される凹部12に限定されるものではなく、内容物30を収容することができる構成であれば良い。例えば、収容部は、底材10に形成される凹部12と、蓋材20に形成される凸状の窪みとからなる構成であっても良い。
ここで、蓋材20は、底材10に、複数の未接着部40を残してヒートシール接着されている。言い換えると、蓋材20は、底材10に、未接着部40以外の領域がヒートシール接着されている。そして、未接着部40は、PTP包装体1が後述する長方形の分割包装体や長方形の最小単位に分割された際に、それぞれの四隅に位置するように配置されている。
図5は、未接着部40の位置および範囲を説明するための拡大概略下面図である。なお、図5では、後述するミシン目14の記載は省略されている。未接着部40は、複数の行と列を成して配置される凹部12に応じて形成されるものであり、その配置は第1の仮想線41や第2の仮想線42などによって規定される。第1の仮想線41は、列の方向である縦方向に隣接する凹部12の中心12Cを結ぶ線43の中点44を通り、行の方向である横方向に延びる直線である。一方、第2の仮想線42は、行の方向である横方向に隣接する凹部12の中心12Cを結ぶ線45の中点46を通り、列の方向である縦方向に延びる直線である。
未接着部40は、この第1の仮想線41と第2の仮想線42との交点P1、底材10の外縁13と、第1の仮想線41および第2の仮想線42の各々との交点P2、および底材10の四隅の端点P3をそれぞれ中心とする複数の円47で囲われる領域に形成されている。円47の半径は、予め定められるものであり、円47で囲われる領域に凹部12が位置しないように定められる。つまり、未接着部40は、交点P1、交点P2、端点P3、のそれぞれからから予め定められた広がりを有して形成されている。また、未接着部40は、開口部11の周縁と所定の幅以上離間するように構成されている。したがって、開口部11の全周縁は、所定の幅以上の幅を有してヒートシール接着されており、開口部11は蓋材20によって確実に閉塞され、内容物30は凹部12に封止されている。なお、交点P1に対応する未接着部40は円形であり、交点P2に対応する未接着部は半円形であり、端点P3に対応する未接着部40は四半円形である。
底材10は、シート状の不織布から構成されているので柔軟性を有している。しかし、蓋材20を底材10にヒートシール接着させる際に、底材10の未接着部40以外の領域には熱と圧力が付与され、この未接着部40以外の領域の底材10は、底材10の厚さ方向に圧縮されるとともに硬化する。一方、未接着部40の領域の底材10は、熱と圧力が付与されないため、ヒートシール接着前の柔軟性を有した状態のままである(図3、図4参照)。
つまり、PTP包装体1は、ヒートシール接着によって底材10が硬化された領域と、底材10が柔軟性を有する領域(未接着部40)とを備える構成である。なお、上述したように、開口部11の全周縁は、所定の幅以上の幅を有してヒートシール接着され、凹部12の周囲の底材10は硬化されている。したがって、内容物30を凹部12から取り出す際に、この硬化された凹部12の周囲を把持して凹部12を効果的に押圧することができるので、内容物30の取り出しが容易に行える。
PTP包装体1は、列において隣接する凹部12の中間であって、横方向の一端から他端まで直線状に延びる分割構造としての4つのミシン目14を有する(図1、図2参照)。つまり、ミシン目14は、上述の第1の仮想線41に沿って横方向の両端まで延びている。ミシン目14は、底材10と蓋材20を上下方向(厚さ方向)に間欠的に貫通する複数の切り込みによって構成されるものである。そして、PTP包装体1は、分割構造としてのミシン目14を境にして手で切り離すことができ、図6に示すように、凹部12を2個含む分割包装体1Aに分割することができるように構成されている。ここで、図6は、PTP包装体1が分割包装体1Aに分割された状態の一例が示された概略下面図である。
分割包装体1Aは、凹部12を2個含むとともに、下面視における外観形状は、横方向に長尺な長方形である。また、長方形の分割包装体1Aは、その四隅に未接着部40Aを有する。つまり、長方形の分割包装体1Aの四隅は、柔軟性を有している。なお、この四隅の未接着部40Aは、底材10の外縁13に位置する交点P2または底材10の四隅の端点P3を中心とする円47によって囲われる領域に対応するものである。
したがって、PTP包装体1は、内容物30を2つずつ収容する形態(分割包装体1A)に分割させることができるので、携帯性や保管性に優れる。また、PTP包装体1から分割された分割包装体1Aは、凹部12を2個含むとともに、ある程度のサイズを有するので、この分割包装体1Aにおける凹部12から内容物30を取り出すことなく分割包装体1Aごと飲み込んでしまうことを防止することができる。
さらに、長方形の分割包装体1Aの四隅は、柔軟性を有するので、分割包装体1Aごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりしても、分割包装体1Aの角(四隅)が柔らかく、人体への影響を低減させることができる。
なお、分割構造は、PTP包装体1の強度を弱めるものであり、この分割構造を境にしてPTP包装体1を分割させることができる構造であれば良く、ミシン目14に限定されるものではない。例えば、分割構造は、連続して延びるハーフカットであっても良い。ハーフカットは、底材10の下面または上面からその厚さ方向の途中まで延びる切れ目によって構成されるものである。なお、ハーフカットは、蓋材20の上面から蓋材20を貫通し、底材10の厚さ方向の途中まで延びる切れ目によって構成されるものであっても良い。
また、分割構造としてのミシン目14によって分割される分割包装体1Aは、少なくとも凹部12を2個含む構成であれば良く、分割包装体1Aが含む凹部12の数や、分割される形態、つまり、ミシン目14の配置は、適宜設計できる。このような構成にすることで、上述した内容物30を取り出すことなく分割包装体1Aごと飲み込んでしまうことを防止する効果を発揮させることができる。なお、未接着部40は、PTP包装体1が分割される形態に応じて配置させ、分割された分割包装体1Aの四隅に位置するように構成するものとする。
ここで、PTP包装体1は、手によって分割させることができる最小の大きさは、凹部を2個含む分割包装体1Aである。しかしながら、はさみなどの切断具を用いることで、内容物30の数が最小となる更に小さい形態、つまり、凹部12を1個含む最小単位に分割させることは可能である。このような最小単位1BにPTP包装体1を分割させる方法としては、様々な方法が考えられるが、分割包装体1Aにおける2個の凹部12の間を切断具で切断する方法が最も簡易である。
図7は、PTP包装体1が最小単位1Bに分割された状態の一例が示された概略下面図である。最小単位1Bは、図6に示される分割包装体1Aにおいて、2個の凹部12の間を第2の仮想線42に沿って切断して分割したものである。例えば、はさみを用いて2個の凹部12の間の中央である第2の仮想線42に沿って切断する場合、1回の切断によって分割包装体1Aを均等な形態に分割させることができる。つまり、最小単位1Bは最も簡易な方法によって分割される形態である。
最小単位1Bは、凹部12を1個含むとともに、下面視における外観形状は、横方向に長尺な長方形である。また、長方形の最小単位1Bは、その四隅に未接着部40Bを有する。つまり、長方形の最小単位1Bの四隅は、柔軟性を有している。したがって、はさみなどによって分割された最小単位1Bごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりしても、最小単位1Bの角が柔らかく、人体への影響を低減させることができる。
なお、この四隅の未接着部40Bの内、はさみなどで切断されることで形成される2つの隅に位置する未接着部40Bは、第2の仮想線42上に位置する交点P1、P2を中心とする円47によって囲われる領域に対応するものである。一方、他の2つの隅は、分割包装体1Aの四隅の内のいずれか2つの隅である。そして、この他の2つの隅に位置する未接着部40Bは、対応する分割包装体1Aの隅の未接着部40Aである。
ここで、未接着部40は、PTP包装体1が長方形の分割包装体1Aや長方形の最小単位1Bに分割された際に、それぞれの四隅に位置するように構成されていれば良く、その位置や範囲などは特に限定されるものではなく、PTP包装体1が有する凹部12の数や位置に応じて適宜設計するものである。
例えば、未接着部40は、図8に示すような長方形で囲われる領域として形成される構成であっても良い。ここで、図8は、未接着部40の変形例が示された拡大概略下面図である。なお、図8では、1つの未接着部50のみが示され、その他の未接着部50、ミシン目14などの記載は省略されている。
図8に示される未接着部50は、上述の未接着部40と同様に、交点P1から予め定められた広がりを有して形成されている。しかしながら、未接着部50は、未接着部40とはその広がりの形状が異なる。未接着部50は、下面視において、長方形である。そして、長方形の未接着部50の四辺の延長線51、52、53、54は、各々列の方向である縦方向または行の方向である横方向に隣接する凹部12のそれぞれに外接している。また、未接着部50は、開口部11の周縁と所定の幅以上離間するように構成されている。なお、図示は省略しているが、上述の未接着部40と同様に、各交点P1、交点P2、端点P3、のそれぞれから長方形に広がる未接着部50が形成されている。
このような構成にすることで、PTP包装体1や分割包装体1Aにおいて、隣接する凹部12の間を縦方向または横方向に直線状に切断する場合、必ず未接着部50を通過して切断することになる。つまり、はさみなどの切断具によってPTP包装体1を最小単位1Bに分割させる際の切断線が通過する位置によらずに、最小単位1Bの四隅に未接着部50を位置させることができる。したがって、最小単位1Bごと誤って口に含んだり、飲み込んだりした場合の人体への影響を確実に低減させることができる。
ここで、底材10を構成する不織布は、柔軟性を有するとともに、内容物30を収容させる凹部12を成形できるような材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリオレフィン不織布、ポリエステル不織布、ポリアミド不織布などを用いることができる。ポリオレフィン不織布としては、ポリオレフィン樹脂からなる繊維を不織布としたものであり、ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂や、これらの混合物からなる樹脂などを用いることができる。ポリエステル不織布としては、ポリエステル樹脂からなる繊維を不織布としたものであり、ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。ポリアミド不織布としては、ポリアミド樹脂からなる繊維を不織布としたものであり、ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6などを用いることができる。
また、不織布の目付量は、100g/m以上、500g/m以下であることが好ましく、100g/m以上、250g/m以下であることがより好ましい。不織布の目付量が100g/m以上であることによって、凹部12を好適に形成することができるとともに、凹部12に収容される内容物30を保護する機能を発揮することができる。一方、目付量が500g/m以下であることによって、底材10の未接着部40、50が誤飲の際の人体への影響を低減させることができる柔軟性を有する構成とすることができる。
また、蓋材20を構成するアルミニウム箔の厚さは、15μm以上、30μm以下であることが好ましい。アルミニウム箔の厚さが、15μm以上、30μm以下の範囲内であることによって、蓋材20が凹部12に内容物30を封止および保存を可能とする閉塞性とともに、内容物30を取り出す際に容易に破断させることができる易破断性を併せもつ構成とすることができる。
また、蓋材20におけるヒートシール層は、熱によって溶融して底材10と蓋材20とを融着させる(ヒートシール接着させる)ことができるものであれば良く、底材10の材料に合わせて適宜設計できる。例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などを用いることができる。また、ヒートシール層として用いられるこれらの塗布量は、1g/m以上、5g/m以下であることが好ましい。塗布量が、1g/m以上、5g/m以下の範囲内であることによって、ヒートシール性に優れるとともに、蓋材20の易破断性を阻害することがない。
以上のように、PTP包装体1の底材10としては、例えば、ポリプロピレン不織布(目付量:250g/m)を用いることができ、蓋材20としては、アルミニウム箔(厚さ:20μm)とすることができる。
ここで、シート状の底材10は、上述したシート状の不織布のみから構成されるものに限定されるものはなく、少なくとも基材として不織布を含む材料から構成されるものであれば良く、凹部12を好適に成形することがき、凹部12に収容される内容物30を保護することができるとともに、人体への影響を低減させることができる柔軟性を有するものであれば良い。例えば、底材10は、図9に示されるように、基材として不織布層15を含む積層材料から構成されても良い。ここで、図9は、PTP包装体1の第1の変形例が示された模式断面図である。なお、図9は、上述の図3と同様に、凹部12を横切る鉛直断面の模式図である。また、第1の変形例であるPTP包装体2は、底材110を構成する材料以外はPTP包装体1と同様の形態であり、PTP包装体1と同一の構成、および効果についての説明を適宜省略する。また、図9においては、蓋材20側である上側が上、底材110側である下側が下である。
底材110は、基材層としての不織布層15とバリア層16とで構成される2層構造の積層材料から構成され、上面側から順に、バリア層16、不織布層15となる層構成である。そして、アルミニウム箔から構成される蓋材20は、バリア層16が位置している底材110の上面に、ヒートシール接着され、開口部11を閉塞し、内容物30が凹部12に封止される。
基材層としての不織布層15は、主強度材であり、上述した不織布を用いることができる。一方、バリア層16は、水蒸気や酸素等のガスの透過を防止するためのものであり、熱によって溶融して底材110と蓋材20とを融着させる(ヒートシール接着させる)ことができるものである。バリア層16には、例えば、熱可塑性樹脂フィルムを用いることができ、単層フィルムの形態であっても良く、複数の材料の層が積層された多層フィルムの形態であっても良く、不織布層の構成や用途に応じて適宜設計できる。熱可塑性樹脂フィルムは、一軸方向または二軸方向に延伸された延伸熱可塑性樹脂フィルムであっても良く、無延熱可塑性樹脂フィルムであっても良い。熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、各種のナイロンなどのポリアミド系樹脂、その他の各種の樹脂からなるフィルムを用いることができ、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタタートフィルム、ナイロンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルムなどを用いることができる。
バリア層16の厚さは、20μm以上、200μm以下であることが好ましく、20μm以上、50μm以下であることがより好ましい。バリア層16の厚さが200μmより大である場合には、底材10が硬くなり、誤飲の際の人体への影響を低下させる効果が発揮されにくくなる。一方、バリア層16の厚さが20μmより小である場合には、水蒸気や酸素等のガスの透過を防止する効果が発揮されにくくなる。
不織布層15と、バリア層16とは、熱融着性樹脂、例えばポリエチレンを溶融押し出しして圧着することによって積層することができる。また、不織布層15と、バリア層16とは、熱溶着性樹脂の代わりに接着剤、例えば、ポリウレタン系接着剤によるドライラミネーションによって積層しても良く、一般的な積層方法が利用できる。
以上のように、PTP包装体2の底材110を構成する積層材料としては、例えば、上面側から順に、ポリプロピレン(押し出し:50μm)/ポリプロピレン不織布(目付量:200g/m)の層構成とすることができる。
ここで、蓋材20は、上述したようにアルミニウム箔から構成されており、バリア層としての機能を有し、遮光、水蒸気や酸素等のガスの透過を防止することができる。つまり、PTP包装体2における内容物30は、バリア層16を有する底材110とバリア層としての機能を有する蓋材20とによって取り囲まれて、凹部12内に密封されることになる。したがって、PTP包装体2は、内容物30が収容されている凹部12内に水蒸気や酸素が侵入すること防止することができ、内容物30の酸化や風味の劣化を防ぎ、保存性を向上することができる。
なお、底材110を構成する積層材料は、上面側から順に、不織布層15、バリア層16となる層構成であっても良く、不織布層15の両面にバリア層16を有する3層構造であっても良い。また、底材110のバリア層16としての熱可塑性樹脂フィルムには、更に印刷層を設けても良い。
底材110を構成する積層材料が上面側と下面側の両側にバリア層16を有する層構成としては、上面側から順に、ポリプロピレン(押し出し:30μm)/ポリプロピレン不織布(目付量:200g/m)/ポリプロピレン(押し出し:30μm)が例示される。
ここで、シート状の蓋材20は、上述したアルミニウム箔から構成されるものに限定されるものはなく、開口部11を閉塞して凹部12に内容物30を封止するとともに、内容物30を取り出す際に破断させることができる構成であれば良い。例えば、蓋材20は、図10、図11に示されるように、易破断性を有さない材料から構成されるとともに、凹部12の開口部11に対応するミシン目21を有するものであっても良い。ここで、図10は、PTP包装体1の第2の変形例が示された概略平面図であり、図11は、図10のPTP包装体1の第2の変形例の模式断面図である。なお、図11は、上述の図3、図9と同様に、凹部12を横切る鉛直断面の模式図である。また、第2の変形例であるPTP包装体3は、蓋材120を構成する材料以外はPTP包装体1と同様の形態であり、PTP包装体1と同一の構成、および効果についての説明を適宜省略する。また、図11においては、蓋材120側である上側が上、底材10側である下側が下である。
蓋材120は、易破断性を有さない材料である熱可塑性樹脂フィルムから構成される。熱可塑性樹脂フィルムは、単層フィルムの形態であっても良く、複数の材料の層が積層された多層フィルムの形態であっても良い。熱可塑性樹脂フィルムは、例えば、図11に示されるように、基材層22とヒートシール層23とで構成される2層構造とすることができる。そして、熱可塑性樹脂フィルムから構成される蓋材120は、底材10の上面に、ヒートシール層23の側である下面がヒートシール接着され、開口部11を閉塞し、内容物30が凹部12に封止される。
基材層22は、主強度材であり、上述した底材10のバリア層16と同様に、各種の樹脂からなるフィルムを用いることができ、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタタートフィルム、ナイロンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルムなどを用いることができる。
ヒートシール層23は、熱によって溶融して底材10と蓋材120とを融着させる(ヒートシール接着させる)ことができるものであれば良く、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などからなるフィルムを用いることができる。
基材層22と、ヒートシール層23とは、上述した底材110の不織布層15とバリア層16と同様に、熱融着性樹脂、例えばポリエチレンを溶融押し出しして圧着することによって積層することができる。また、基材層22と、ヒートシール層23とは、熱溶着性樹脂の代わりに接着剤例えば、ポリウレタン系接着剤によるドライラミネーションによって積層しても良く、一般的な積層方法が利用できる。なお、蓋材120としての熱可塑性樹脂フィルムの厚さは、特に限定されるものではなく、適宜設計できる。
以上のように、PTP包装体3の蓋材120を構成する熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、上面側から順に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:20μm)/ポリウレタン系接着剤(厚さ:1.0μm)/無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:20μm)の層構成を有するものとすることができる。
なお、蓋材120を構成する熱可塑性樹脂フィルムは、基材層22とヒートシール層23との間に、更にバリア層を備える構成であっても良い。このような構成の蓋材120におけるバリア層としては、例えば、上述した底材110のバリア層16と同様の熱可塑性樹脂フィルムやアルミニウム箔などを用いることができる。そして、このような層構成としては、上面側から順に、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:12μm)/イソシアネート系接着剤(厚さ:1.0μm)/アルミニウム箔(厚さ:9μm)/ポリエチレンイミン系接着剤(厚さ:1.0μm)/ポリエチレンフィルム(厚さ:30μm)が例示される。
また、蓋材120を構成する熱可塑性樹脂フィルムは、更に印刷層を備える構成であっても良い。また、熱可塑性樹脂フィルムの色は特に限定されるものではないが、透明や半透明であることが好ましい。蓋材120が透明や半透明であることによって、凹部12に収容された内容物30の異物の混入や欠けなどの検査や、内容物30の有無の確認を目視で行うことができ、使い勝手が良い。
ここで、蓋材120は、破断構造としてのミシン目21を、各凹部12の開口部11に対応して備える。ミシン目21は、開口部11の中心位置し、十字状に形成されている。ミシン目21は、蓋材20を上下方向(厚さ方向)に間欠的に貫通する複数の切り込みによって構成されるものである。そして、蓋材120は、内容物30を取り出す際に、破断構造としてのミシン目21に沿って破断されるように構成されている。つまり、蓋材120が易破断性を有さない材料から構成される場合であっても、破断構造としてのミシン目21を有することによって確実に蓋材120を破断させることができ、内容物30の取り出しが容易に行え、開封性に優れる。したがって、蓋材120に用いられる材料の選択範囲が広がり設計の自由度が増加する。
なお、破断構造は、蓋材120の強度を弱めるものであり、この破断構造によって開封時に蓋材120を破断させることができる構造であれば良く、その形状や構造は上述のミシン目21に限定されるものではない。例えば、ミシン目21は、I字状やY字状に形成されていても良い。また、破断構造は、連続して延びるハーフカットであっても良い。ハーフカットは、蓋材120の下面または上面からその厚さ方向の途中まで延びる切れ目によって構成されるものである。
ここで、蓋材120を構成する熱可塑性樹脂フィルムが、上述したような基材層22とヒートシール層23との間にバリア層を備える構成である場合、破断構造は、ハーフカットであることが好ましい。そして、ハーフカットの切れ目は、蓋材120の上面側である基材層22のみに形成されることが好ましい。つまり、破断構造は、蓋材120のバリア層には形成されない構成とすることが好ましい。このような構成にすることで、内容物30の取り出しが容易いに行え、かつバリア層としての機能を有するとともに、蓋材120の強度を向上することができ、例えば、輸送時の破損などを防止することができる。
ここで、PTP包装体1、2、3における、底材10、110と蓋材20、120との接着は、ヒートシール接着によるものに限定されるものではない。底材10、110の上面に蓋材20、120を接着し、開口部11を蓋材20、120によって閉塞することができれば良く、接着剤を用いた接着方法でも良く、一般的な接着方法が利用できる。なお、底材10、110に熱と圧力が付与されない接着によって接着する場合には、底材10、110を構成する不織布が接着によって硬化されることがない。したがって、上述したヒートシール接着のように未接着部40、50を残して接着する必要はなく、同様の効果が得られるとともに、製造が容易となり、生産性が向上する。また、このような場合には、上述した蓋材20、120は、ヒートシール層23を有さない構成であっても良い。
なお、以上に説明がなされた本実施形態に係るPTP包装体1や、その変形例2、3などは、矛盾の生じない範囲で自由に組み合わせることができる。例えば、底材110が不織布層15とバリア層16とで構成される2層構造の積層材料から構成されるPTP包装体2において、上述のPTP包装体3の蓋材120と同様に、蓋材20が易破断性を有さない材料である熱可塑性樹脂フィルムから構成されるとともに、凹部12の開口部11に対応する破断構造としてのミシン目21を有する構成とすることができる。
以上に説明がなされたように、内容物30を収容する複数の凹部12を有する底材10と、凹部12の開口部11を閉塞する蓋材20と、を備えるPTP包装体1において、底材10は、少なくとも不織布層を含んで構成される。
そして、本実施形態に係る構成によれば、PTP包装体1や切断して分割されたPTP包装体1(分割包装体1A、最小単位1B)ごと誤って口に含んだり、仮に飲み込んだりしても、PTP包装体1や切断されたPTP包装体1(分割包装体1A、最小単位1B)の角が柔らかく、人体への影響を低減させることができる。
本開示は、内容物を収容する複数の凹部を有する底材と、凹部の開口部を閉塞する蓋材と、を備えるPTP包装体に好適に利用することができる。しかしながら、本開示は、上述された実施形態、及び変形例に限定されるものではない。本開示のPTP包装体は、内容物として、錠剤やカプセル剤などの固形の医薬品、栄養機能食品、および栄養補助食品、菓子、調味料などを収容するPTP包装体に適用することができ、特に、1回に摂取する数が所定の数に定められる固形の内容物を収容するPTP包装体に有用である。
1、2、3 PTP包装体
1A 分割包装体
1B 最小単位
10、110 底材
11 開口部
12 凹部(収容部)
13 外縁
14 ミシン目(分割構造)
15 不織布層
16 バリア層
20、120 蓋材
21 ミシン目(破断構造)
30 内容物
40、50 未接着部
41 第1の仮想線
42 第2の仮想線
P1、P2 交点
P3 端点
51、52、53、54 延長線

Claims (12)

  1. 内容物を収容する複数の収容部を有する底材と、前記収容部の開口部を閉塞する蓋材とを備えるプレススルーパック包装体において、前記底材は、少なくとも不織布層を含んで構成されることを特徴とする、プレススルーパック包装体。
  2. 前記底材は、更にバリア層を有することを特徴とする、
    請求項1に記載のプレススルーパック包装体。
  3. 前記蓋材は、アルミニウム箔から構成されることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のプレススルーパック包装体。
  4. 前記蓋材は、易破断性を有さない材料から構成され、前記開口部に対応する破断構造を有することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のプレススルーパック包装体。
  5. 前記易破断性を有さない材料は、熱可塑性樹脂フィルムから構成されることを特徴とする、
    請求項4に記載のプレススルーパック包装体。
  6. 前記破断構造は、ミシン目であることを特徴とする、
    請求項4または5に記載のプレススルーパック包装体。
  7. 前記蓋材は、透明であることを特徴とする、
    請求項4乃至6のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体。
  8. 分割包装体に分割可能な分割構造を隣接する前記収容部の間に有し、
    前記分割包装体は、少なくとも前記収容部を2個含むことを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体。
  9. 前記分割構造は、ミシン目であることを特徴とする、
    請求項8に記載のプレススルーパック包装体。
  10. 前記蓋材は、前記底材に、未接着部を残してヒートシール接着されるとともに、
    隣接する前記収容部の間を切断して前記収容部を1個含む長方形の最小単位に分割された際に、
    前記最小単位は、四隅に前記未接着部を有することを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載のプレススルーパック包装体。
  11. 前記プレススルーパック包装体は、平面視において長方形であり、
    複数の前記収容部は、前記長方形に対応する複数の行と列を成して配置され、
    前記未接着部は、
    前記列の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記行の方向に延びる第1の仮想線と、前記行の方向に隣接する収容部の中心を結ぶ線の中点を通り前記列の方向に延びる第2の仮想線との交点、
    前記底材の外縁と、前記第1の仮想線および前記第2の仮想線の各々との交点、
    および前記底材の四隅の端点、のそれぞれから予め定められた広がりを有して形成されることを特徴とする、
    請求項10に記載のプレススルーパック包装体。
  12. 前記未接着部は、長方形で囲まれる領域であり、
    前記長方形の四辺の延長線は、前記列の方向または前記行の方向に隣接する収容部のそれぞれに外接することを特徴とする、
    請求項11に記載のプレススルーパック包装体。
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