JP2013183952A - 錠剤包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】お年寄り又は手先の不自由な患者(薬剤の服用者)であっても、錠剤包装体から容易に薬剤を取り出すことができる錠剤包装体を提供する。
【解決手段】錠剤包装体100は、本体シート200と、封止部材300とを備える。本体シート200は、凹部230を有する。封止部材300は、凹部230の開口を覆うように、本体シート200にシールされる。封止部材300は、金属層を含む。本体シート200は特定気体および光の少なくとも一方に対してバリア性を有する。封止部材300は、凹部230が開口されるように本体シート200の少なくとも一部から易剥離可能である。凹部230は、複数個の薬剤T3が収納可能な大きさを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、錠剤包装体に関する。
複数個の薬剤を飲む者が、薬剤を飲み忘れたり、飲み間違えたりすることを防止するために、複数個の薬剤を一包化することが行われている。例えば、このような一包化用の薬剤パックとして、複数個の凹部を有する容器と、容器を密封するシールを有する台紙とを備える薬剤パックが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この薬剤パックは、1個の凹部に複数個の薬剤を収納することで、薬剤を一包化することができる。さらに、このシールおよび台紙には、薬剤を服用する曜日、時間帯および日付が記載されている。そのため、患者は薬剤を服用する時期を誤りにくい。さらに、医師、薬剤師および看護師などは、薬剤パックの空の凹部を確認することで、患者が適切に薬剤を服用したか否かを確認することができる。
特開2009−485号公報
上記の薬剤パックでは、シールを破って薬剤が取り出される。そのため、お年寄り又は手先の不自由な患者が力不足でシールを破ることができず、薬剤を薬剤パックから取り出すことができないおそれがある。
本発明の目的は、お年寄り又は手先の不自由な患者(薬剤の服用者)であっても、錠剤包装体から容易に薬剤を取り出すことができる錠剤包装体を提供することである。
本発明は、以下のものを包含する。
(1)複数個の薬剤が収納可能な大きさを有する少なくとも一つの凹部を有する本体シートと、前記凹部の開口を覆うように前記本体シートにシールされる封止部材とを有し、前記封止部材は金属層を含み、前記本体シートは特定気体および光の少なくとも一方に対してバリア性を有する錠剤包装体。
(2)前記封止部材は、前記凹部が開口されるように前記本体シートの少なくとも一部から易剥離可能である前記(1)に記載の錠剤包装体。
(3)前記本体シートは、複数個の前記凹部を有し、前記本体シートおよび前記封止部材の少なくとも一方には、前記凹部に収納された前記薬剤を服用する曜日、時間帯および日付の少なくとも1つが、前記凹部にそれぞれ対応するようにして記載される前記(1)または(2)に記載の錠剤包装体。
(4)前記凹部は、複数の区画を有する前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(5)前記本体シートの厚みは、30μm以上800μm以下である前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(6)前記本体シートは、透明性を有する前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(7)前記本体シートは、ロール状に巻き取り可能な帯状であり、前記凹部は、少なくとも前記本体シートの長手方向に沿って複数設けられることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の錠剤包装体。
(8)前記本体シートには、幅方向にスリットが形成されている前記(7)に記載の錠剤包装体。
(9)前記凹部は、複数種の前記薬剤を収容可能である前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(10)前記封止部材が、線シールにより封止されていることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の錠剤包装体。
(11)前記封止部材を開封する際の剥離強度が、開封途中の剥離強度より低い前記(10)に記載の錠剤包装体。
(12)開封開始地点の接着領域の幅をAとし、開封終了地点の接着領域の幅をBとしたとき、A<Bを満たす前記(10)または(11)に記載の錠剤包装体。
(13)前記封止部材は、前記凹部の縁の一部において、剥離しないことを特徴とする前記(10)〜(12)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(14)前記凹部は複数設けられ、前記本体シートと前記封止部材には、前記凹部毎に前記凹部の周囲に溝または切れ目が設けられ、前記凹部毎に分離可能に形成されている前記(10)〜(13)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(15)前記封止部材は、前記凹部毎に設けられている前記(10)〜(13)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(16)前記凹部の高さは、前記薬剤の高さ以上で、前記薬剤2個分の高さ以下である前記(10)〜(15)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
(17)前記封止部材は、巻回性を有し、前記凹部から前記封止部材を剥離する際に前記封止部材が巻回されることを特徴とする前記(10)〜(16)のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
本発明に係る錠剤包装体は、お年寄り又は手先の不自由な患者(薬剤の服用者)であっても、錠剤包装体から容易に複数個の薬剤を一度に取り出すことができ、薬剤管理が容易なものとなる。
本発明の一実施形態に係る錠剤包装体の表面の平面図である。 本発明の一実施形態に係る錠剤包装体の裏面の平面図である。 図1に示した錠剤包装体のA1−A1線断面図である。 本発明の一実施形態の変形例(A)に係る錠剤包装体の表面の平面図である。 本発明の一実施形態の変形例(B)に係る錠剤包装体の表面の平面図である。 本発明の一実施形態の変形例(C)に係る錠剤包装体の裏面の平面図である。 本発明の第二の実施態様に係る錠剤包装体の斜視図である。 図7に示した錠剤包装体のA2−A2線断面図である。 本体シート側から見た錠剤包装体の平面図である。 本体シートに封止部材を取り付けている状態を示した斜視図である。 本発明の第二の実施態様の変形例に係る錠剤包装体の断面図である。 本発明の第二の実施態様の変形例に係る錠剤包装体を本体シート側から見た平面図である。 本発明の第三の実施態様に係る錠剤包装体の断面図である。 本発明の第四の実施態様に係る錠剤包装体の集合体の一例を示す模式的斜視図である 錠剤包装体の構造を説明するための模式的側断面図である 錠剤包装体の一例を示す模式的平面図である 錠剤包装体の一例を示す模式的平面図である 錠剤包装体の一例を示す模式的平面図である 錠剤包装体の一例を示す模式的平面図である 錠剤包装体の一例を示す模式的平面図である 図14〜図15に示した錠剤包装体に複数の錠剤を収容した状態を示す図である。
本発明に係る錠剤包装体は、複数個の薬剤が収納可能な大きさを有する少なくとも一つの凹部を有する本体シートと、前記凹部の開口を覆うように前記本体シートにシール(密着)される封止部材とを有する。前記封止部材は金属層を含む。前記本体シートは、特定気体および光の少なくとも一方に対してバリア性を有する。また、前記封止部材は、前記凹部が開口されるように前記本体シートの少なくとも一部から易剥離可能であることが好ましい。
ここで、「凹部の開口を覆うように本体シートにシールされる封止部材」とは、凹部が気密封止されるように、封止部材の少なくとも一部が本体シートに封着されることを意味する。
また、「特定気体および光の少なくとも一方に対してバリア性を有する」とは、特定気体(例えば大気中の水蒸気や酸素等)および/または光(例えば紫外線等)の透過を遮断し、外部から凹部の内部空間への侵入を防ぐ性能を有することを意味し、好ましくは、(i)JIS Z 0208に準拠して測定された透湿度が10g/m・24h以下、より好ましくは5g/m・24h以下である、(ii)JIS K 7126Bに準拠して測定された酸素透過度が10cm/m・24h・atm以下、より好ましくは1cm/m・24h・atm以下である、および/または、(ii)紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、品名:V−650)で測定することによって行う光線透過曲線の90%吸収波長が600nm以下である。
また、「封止部材は、前記凹部が開口されるように前記本体シートの少なくとも一部から易剥離可能である」とは、流通時および保管時など、開封を意図しない時は、凹部の内部空間の密封性が保持され、かつ、開封が意図される時には、鋏などの器具を用いずに手の力で容易に、凹部が開口されるように、封止部材を本体シートの少なくとも一部から剥離することができることを意味する。
図1〜3に示されるように、本発明の第一の実施態様に係る錠剤包装体(包装シート)100は、主に、異なる種類の錠剤である薬剤T1〜T3を収納する凹部230と、前記凹部230を有する本体シート200と、前記凹部230の開口を覆うように前記本体シール200の少なくとも一部にシールされる封止部材300から構成される。
薬剤T1〜T3としては、特に限定されないが、例えば、疾病の治療や予防を目的とした医薬;ビタミン、ミネラル、アミノ酸等の栄養補給や含有成分の効能発揮を目的としたサプリメント等を用いることができる。
以下、第一の実施態様の各構成について、それぞれ詳しく説明する。
<凹部および本体シート>
本体シート200は、図1、3に示されるように、主に、基層210およびバリア層220から構成され、複数の凹部230を有する。また、この本体シート200は、透明性を有することが好ましい。封止部材300がヒートシールされた本体シート200は、基層210側で封止部材300と密着している。
ここで、前記透明性とは、本体シート200を介して封止部材300を視認できる程度に透明であればよいが、JIS K 7361に準拠して測定された全光線透過率80%以上、かつ、ヘイズ値30%以下であればより好ましい。
なお、本体シート200は、バリア層220を備えず、特定気体および/または光に対してバリア性を有する基層210のみから構成されてもよい。
本体シート200の厚みは、30μm以上800μm以下であることが好ましく、50μm以上600μm以下であることがより好ましく、100μm以上400μm以下であることが最も好ましい。本体シート200の厚みが30μm以上である場合に、凹部230の潰れ又は破れが生じにくくなると共に、本体シート200のバリア性が向上する。また、本体シート200の厚みが800μm以下である場合に、本体シート200の透明性が向上する。
基層210の材料として、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂などの各種樹脂が用いられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、複数の種類を共重合させて用いられてもよいし、複数の種類をブレンドさせて用いられてもよいし、多層化させて用いられてもよい。基層210の厚みは、30μm以上800μm以下であることが好ましい。このような材料および/または厚みを適用することにより、凹部230の潰れや、本体シート200の予期せぬ破断を防ぐことができると共に、本体シート200の透明性や柔軟性が損なわれない傾向にある。
基層210を形成する樹脂に、本発明の趣旨が損なわれない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、染料、顔料、難然剤、可塑剤、結晶造核剤などの添加剤が含まれていてもよい。
バリア層220は、錠剤包装体100の外部から侵入する特定気体および光の少なくとも一方の透過を制限する。そのため、錠剤包装体100は、水蒸気および紫外線などに起因する薬剤T1〜T3の変質を防ぐことができ、薬剤T1〜T3を長期間保管することができる。特定気体とは、薬剤T1〜T3に悪影響を及ぼす気体、例えば、水蒸気および酸素などである。光とは、具体的に紫外線などである。
特定気体である水蒸気をバリアすることを目的としたバリア層220の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、有機珪素化合物または金属酸化物の蒸着膜層、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化トリフルオロエチレン樹脂、環状ポリオレフィン等の水分バリア性を有する樹脂が用いられる。
更に、当該樹脂に、水蒸気を吸収する材料として、シリカゲル、ゼオライト、ミョウバンなどを練り込むことが好ましい。これにより、外部からの水蒸気をバリアするだけでなく、包装内部の水分も除去することができる。
このバリア層220を有する本体シート200にかかる透湿度は、10g/m・24h以下であることが好ましく、5g/m・24h以下であることがより好ましい。なお、この本体シート200の透湿度の測定は、本体シート200の材料となるシート(以下、「材料シート」という)の透湿度をJIS Z 0208に準拠して測定することによって行われる。この材料シートの厚みは、凹部230が形成される前の本体シート200の厚みと同じである。
特定気体である酸素をバリアすることを目的としたバリア層220の材料として、例えば、アルミニウム箔のような金属箔、有機珪素化合物または金属酸化物の蒸着膜層、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(エチレン−ポリビニルアルコール共重合体)等が用いられる。
また、酸素を吸収する材料として、還元鉄、亜硫酸塩などの無機化合物に、必要に応じて反応促進剤としてハロゲン化金属を添加したのもの;アスコルビン酸、MXD6ナイロン、二重結合系ポリマー(不飽和ポリオレフィン系樹脂など)、シクロヘキセン基をもつポリマーなどの有機化合物に、必要に応じて反応促進剤として遷移金属触媒(コバルト塩など)を添加したものを用いることができる。これにより、外部からの酸素をバリアするだけでなく、包装内部の酸素も除去することができる。
このバリア層220を有する本体シート200にかかる酸素透過度は、10cm/m・24h・atm以下であることが好ましく、1cm/m・24h・atm以下であることがより好ましい。なお、この本体シート200の酸素透過度の測定は、材料シートの酸素透過度をJIS K 7126 Bに準拠して測定することによって行われる。この材料シートの厚みは、凹部230が形成される前の本体シート200の厚みと同じである。
紫外線をバリアすることを目的としたバリア層220の材料として、例えば、紫外線吸収剤または顔料を含有する樹脂薄膜などが用いられる。このバリア層220を有する本体シート200にかかる光線透過曲線の90%吸収波長は、600nm以下であることが好ましい。なお、この本体シート200の光線透過曲線の90%吸収波長の測定は、本体シート200の材料シートの光線透過曲線の90%吸収波長を紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、品名:V−650)で測定することによって行われる。この材料シートの厚みは、凹部230が形成される前の本体シート200の厚みと同じである。
特定気体および光をバリアするバリア層220の材料として、例えば、透明樹脂フィルムに、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムあるいはそれらの混合物などの無機酸化物からなる蒸着薄膜層が形成されたものが用いられる。なお、このバリア層220では、必要に応じて、透明樹脂フィルム上に透明プライマー層が形成されてもよいし、または蒸着薄膜層上にガスバリア被膜層が形成されてもよい。
バリア層220が樹脂層である場合、バリア層220の厚みは、30μm以上、より好ましくは50μm以上であることが好ましく、800μm以下、より好ましく500μm以下、より更に好ましくは100μm以下であることが好ましい。また、バリア層220が有機珪素化合物、金属または金属酸化物の蒸着膜層である場合、バリア層220の厚みは、0.5nm以上400nm以下であることが好ましい。
凹部230は、薬剤T1〜T3を収納することができる内部空間を有する容器状の部分であり、底材に相当する。収納する薬剤T1〜T3の個数、種類、大きさ等に応じた形状およびサイズを有し、例えば、円筒形の形状で直径20mm、深さ10mmのサイズ、または、角筒形の形状で縦30mm、横30mm、深さ4.5mmのサイズ等で形成される。ただし、凹部230は、1個に切り離された凹部230の誤飲防止の観点から、直径もしくは横(縦)が35mm以上であることが好ましく、これにより薬剤管理がより容易なものとなる場合がある。
1つの凹部230の内部空間に、患者が1回あたりで服用する薬剤T1〜T3が収納される。すなわち、薬剤T1〜T3は、凹部230に収納されることで一包化される。これにより、患者が薬剤の個数や種類を間違えて服用することを防ぐことができる。
凹部230として、朝用、昼用および夜用の3種類のものが形成される(図1参照)。例えば、朝用の凹部230には、朝に患者が1回あたりで服用する薬剤T1が1個、薬剤T2が2個収納される。昼用の凹部230には、昼に患者が1回あたりで服用する薬剤T3が1個収納される。夜用の凹部230には、夜に患者が1回あたりで服用する薬剤T1、T2、T3が1個ずつ収納される。
図1に示されるように、錠剤包装体100の表面の上部分には、横方向Wに沿って時間帯を表す「朝」、「昼」、「夜」の文字が記載されている。尚、服用の処方に応じて「就寝前」などを追加してもよい。また、錠剤包装体100の表面の左側部分には、縦方向Hに沿って曜日を表す「月」〜「日」の文字、および日付を表す「1/1」〜「1/7」の文字が記載されている。これら曜日、時間帯および日付の記載に対応するようにして、凹部230は、横方向Wに沿って3個ずつ、縦方向Hに沿って7個ずつ配置される。錠剤包装体100の表面の曜日、時間帯および日付の文字は、封止部材300の表面に印刷されており、透明性を有する本体シート200を介して視認できる。
本体シート200の材料シートは、例えば、T−ダイ押出成形、インフレーション押出成形などによって形成される。凹部230は、例えば、本体シート200の材料シートを加熱プレス装置で加熱プレスすることによって形成される。また、本体シート200と封止部材300とのシールは、例えば、薬剤T1〜T3が収納された本体シート200に封止部材300がシール機でヒートシールされることによって行われる。この本体シート200と封止部材300とのヒートシールによって、凹部230の開口が封止部材300で覆われ、凹部230の内部空間が密封される。
<封止部材>
封止部材は、錠剤包装体を開封する際に剥離される部分であって、錠剤包装体の蓋材に相当する。図2、3に示されるように、封止部材300は、金属層310を含む。好ましくは金属層310と易剥離層330を含み、より好ましくは、金属層310、接着剤層320、易剥離層330およびヒートシール層340から構成される。より好ましくは、各層310、320、330、340は、この順で積層されている。金属層を含むことで、封止部材において十分に、特定気体(例えば、水蒸気や酸素等)および/または光に対してバリア性を有することができる。また、後述するように、金属層を破ることで、簡単に錠剤を取り出すことや、易剥離層を含むことで、簡単に錠剤包装体を開封し、錠剤をとりだすこともできる。この封止部材300は、本体シートの凹部以外の部分において接着されていてもよいが、好ましくは、めくり部350と、強シール部(剥離止部)360と、スリット370とを有する(図2参照)。本体シートの凹部以外の部分において接着された形態である場合、凹部に圧力を加えて錠剤を押すか、若しくは封止部材300を簡単に破って錠剤を取り出すことができる。また、本体シート200にヒートシールされた封止部材300は、ヒートシール層340側で本体シート200と密着し、本体シート200から易剥離可能であることが好ましい。
金属層310は、特に限定されないが、例えば、アルミ箔、銅箔等が挙げられるが、アルミ箔が好ましい。アルミ箔を用いることで、封止部材を破って錠剤を取り出し易く、また、低コストで製造可能である。
接着剤層320は、フィルム等の被着体を貼り合わせるためのフィルム用接着剤として用いられる公知の接着剤樹脂から形成されることが好ましい。1液型の接着剤樹脂の場合、接着剤樹脂の材料としては、具体的に、エステル系樹脂、エーテル系樹脂などが挙げられる。2液型の接着剤樹脂の場合、接着剤樹脂の主剤としては、エステル系樹脂またはエーテル系樹脂が挙げられるが、エステル系樹脂が好ましい。接着剤樹脂の硬化剤としては、芳香族系硬化剤、脂肪族系硬化剤が挙げられる。また、接着剤樹脂は、溶剤を用いて扱われることが多く、溶剤に添加されて用いられる場合には、非水系であることが好ましい。接着剤層320は、加工容易性および低コスト化という点から、コーティング法などによって基材層310上に形成される。
また、前記易剥離層は、凹部と封止材の界面から剥がれる界面剥離タイプ、隣接する層の層間で剥がれる転写剥離タイプ、および凝集破壊することで剥がれる凝集剥離タイプのいずれのタイプであっても良いが、透明性、密封性、易開封性をバランスよく調整できることから層間剥離タイプが好ましい。例えば、凝集剥離タイプの易剥離機能の付与は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)樹脂、エチレン−アクリレート共重合体(EAA)樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂、アイオノマー(ION)樹脂、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等と、ポリプロピレン(PP)樹脂とを混合することで達成される。ここで用いられるPP樹脂は、ポリプロピレンのホモポリマー、プロピレン−エチレンのランダムコポリマー、およびプロピレン−エチレンのブロックコポリマーのいずれのタイプであっても良い。また、易剥離層は、凹部に含まれていてもよい。
易剥離層330は、少なくとも1層からなり、封止部材300が本体シート200にヒートシール(熱融着)されるときに、クッション層としての役割を果たす。また、易剥離層330の構成により、封止部材300が本体シート200から剥離されるときの易剥離性(イージーピール性)を付与することができる。
易剥離層330が転写剥離タイプの場合、剥離初期には易剥離層330と接着剤層320との層間で剥離されるが、剥離の進行に伴い、易剥離層330は破断し、接着剤層320に転写され、凹部230が開口する。この場合、易剥離層330は、接着剤層320との相性を考慮した層を含む。このような易剥離層330の材料として、接着剤層320に転写しやすく、かつ、低コストの材料が用いられ、オレフィン系樹脂、またはエラストマー系樹脂の材料が好ましく用いられる。易剥離層330の材料としてオレフィン系樹脂を用いる場合、クッション性の観点からポリエチレン系樹脂が好ましく、低温シール性の観点から低密度ポリエチレンが特に好ましい。一方、エラストマー系樹脂を用いる場合は、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーが好ましい。
易剥離層330が凝集破壊剥離タイプの場合、易剥離層330の層内部が凝集破壊されることにより、凹部230が開口する。このような易剥離層330の主成分として、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂等を用いることができ、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)樹脂、エチレン−アクリレート共重合体(EAA)樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂、アイオノマー(ION)樹脂、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等と、ポリプロピレン(PP)樹脂とを混合してなる樹脂等が好ましく用いられる。ここで用いられるPP樹脂は、ポリプロピレンのホモポリマー、プロピレン−エチレンのランダムコポリマー、およびプロピレン−エチレンのブロックコポリマーのいずれのタイプであっても良い。
また、凝集破壊しやすくするために、易剥離層330の材料には、前記主成分と相溶しにくい副成分が混ぜられることが好ましい。このような副成分として、スチレン系樹脂、例えば、ポリスチレンまたはポリアクリルスチレン等が用いられる。
易剥離層330が界面剥離タイプの場合、易剥離層330と凹部230との界面で剥離が進行し、凹部230が開口する。このような易剥離層330の材料としては、上記に記載されているような成分が挙げられるが、易剥離性の観点から貼り合わせる相手材(凹部または封止部材)の材料との相溶性が比較的低いものが用いられる。
易剥離層330は、安価で実施しやすいという点から、ドライラミネート法、共押出し法および押出ラミネート法などによって接着剤層320上に形成される。
ヒートシール時の伝熱および剥離強度の観点から、易剥離層330の厚みは、5μm以上100μm以下であることが好ましい。
ヒートシール層340の材料として、アクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂などが用いられる。ヒートシール層340は、グラビアコーティング法などによって易剥離層330上に形成される。
図2に示されるように、めくり部350は、封止部材300を本体シート200から剥離させるときにつまむ箇所であり、これにより、封止部材300を本体シート200からより容易に剥離させることができる。めくり部350は、封止部材300が本体シート200にヒートシールされるとき、めくり部350となる箇所(図2の薄い灰色の箇所)をヒートシールしないことで形成される。
めくり部350は、例えば、本体シート200の少なくとも一方の端部に設けられ、更に、隣り合う凹部230、230の間であって、各凹部230を介して、強シール部360と対峙する位置に設けられる。より具体的には、平面視において、めくり部350は、縦方向Hに沿って、夜用の凹部230の左側部分、および朝用の凹部230と昼用の凹部230との間に形成される。
強シール部(剥離止部)360は、封止部材300を本体シート200から剥離させるとき、封止部材300の剥離を適切な位置で止める。強シール部360は、ヒートシールの温度、圧力、加熱時間などを調整して、強シール部360となる箇所(図2の濃い灰色の箇所)が他の箇所(封止部材300の強シール部360を除く部位)よりも本体シート200に強くシールされることで形成される。そのため、強シール部360は、本体シート200から容易に剥離しない。また、強シール部360は、隣り合う凹部230、230の間であって、凹部230を介してめくり部350と対峙する位置に設けられ、具体的には、図2の平面視において、縦方向Hに沿って、昼用の凹部230と夜用の凹部230との間、および曜日の記載と朝用の凹部230との間に形成される。
スリット370、371は、例えば、スリッタ装置を用いて封止部材300に形成された切り込みであり、これにより封止部材300を本体シート200からより容易に剥離させることができる。スリット370は、隣り合う凹部230、230の間に形成され、隣り合うスリット370は、凹部230を介して対峙するように形成される。具体的には、スリット370は、図2の平面視において、横方向Wに沿って、全ての凹部230同士の間、および文字表示の時間帯の記載と凹部230との間に形成される。スリット371は、スリット370と直交するように形成される。具体的には、スリット371は、図2の平面視において、縦方向Hに沿って、朝用の凹部230と昼用の凹部230との間にあるめくり部350を半分に分割するようにして形成される。
患者は、スリット370に沿って封止部材300を剥離することができ、かつ、強シール部360にて剥離を止めることができる。したがって、錠剤包装体100では、患者は、所望の凹部230のみを開封することができる。また、凹部230を開封する際に、封止部材300が本体シート200から切り離されないため、誤飲防止の観点からは好ましい。
封止部材300の表面には、上述したように、曜日、時間帯および日付が印刷されている(図1参照)。また、図2に示されるように、封止部材300の裏面の上部分にも、横方向Wに沿って時間帯を表す「朝」、「昼」、「夜」の文字が印刷されている。封止部材300の裏面の右側部分には、縦方向Hに沿って曜日を表す「月」〜「日」の文字、および日付を表す「1/1」〜「1/7」の文字が印刷されている。封止部材300の裏面の凹部230を覆う部分には、各凹部230に収納された薬剤T1〜T3を服用する時間帯を表す「朝」、「昼」、「夜」を示す絵が印刷されている。
<錠剤包装体の供給の流れ>
(第1のケース)
錠剤包装体メーカーは、製造した本体シート200の材料シートを分包機メーカーに供給する。分包機メーカーは、本体シート200の材料シート、封止部材300、シール機、および加熱プレス装置を、病院および調剤薬局などに供給する。病院および調剤薬局などは、本体シート200の材料シートを加熱プレス装置で加熱プレスして凹部230を形成し、本体シート200を得る。そして、病院および調剤薬局などは、薬剤T1〜T3を収納した本体シート200に、封止部材300をシール機でヒートシールし、錠剤包装体100を得る。なお、分包機メーカーは、本体シート200を形成して、本体シート200、封止部材300、およびシール機を病院および調剤薬局などに供給してもよい。
(第2のケース)
錠剤包装体メーカーは、製造した本体シート200の材料シートを病院および調剤薬局などに直接供給する。分包機メーカーは、封止部材300、シール機、および加熱プレス装置を病院および調剤薬局などに供給する。病院および調剤薬局などは、本体シート200の材料シートを加熱プレス装置で加熱プレスして凹部230を形成し、本体シート200を得る。そして、病院および調剤薬局などは、薬剤T1〜T3を収納した本体シート200に、封止部材300をシール機でヒートシールし、錠剤包装体100を得る。なお、分包機メーカーではなく錠剤包装体メーカーが、封止部材300を病院および調剤薬局などに直接供給してもよい。
(第3のケース)
錠剤包装体メーカーは、製造した本体シート200および封止部材300を分包機メーカーに供給する。分包機メーカーは、シール機を病院および調剤薬局などに供給する。病院および調剤薬局などは、薬剤T1〜T3を収納した本体シート200に、封止部材300をシール機でヒートシールし、錠剤包装体100を得る。なお、錠剤包装体メーカーではなく分包機メーカーが、封止部材300を病院および調剤薬局などに供給してもよい。
(第4のケース)
錠剤包装体メーカーは、製造した本体シート200、封止部材300およびシール機を病院および調剤薬局などに供給する。病院および調剤薬局などは、薬剤T1〜T3を収納した本体シート200に、封止部材300をシール機でヒートシールし、錠剤包装体100を得る。
前記第1〜4のケースにおいて記載される病院および調剤薬局は、例えば、医薬品メーカーや食品メーカー等であることもできる。
<第一の実施態様における効果>
錠剤包装体100は、1個の凹部230に複数個の薬剤T1〜T3を収納することで、薬剤T1〜T3を一包化することができる。また、錠剤包装体100は、前記本体シート200が、外部から侵入する特定気体および光の少なくとも一方の透過を制限するバリア性を有するため、保管中に薬剤T1〜T3が変質することを抑制することができる。そのため、錠剤包装体100は、薬剤T1〜T3を長期間保管することができる。
錠剤包装体100では、封止部材300は本体シート200から易剥離可能なように本体シート200にシールされることが好ましい。このようにすることで、お年寄り又は手先の不自由な患者は、錠剤包装体100から薬剤T1〜T3をより簡便に取り出すことができる。
錠剤包装体100には、凹部230に収納された薬剤T1〜T3を服用する曜日、時間帯および日付の少なくとも1つが記載されている場合には、患者は薬剤T1〜T3を服用する時期を誤りにくい。また、錠剤包装体100では、医師、薬剤師、看護師、患者の家族、介護士などは、空となった凹部230に対応する日付等の文字の記載を確認することで、患者(薬剤の服用者)が薬剤T1〜T3を服用したか否かを確認することができ、かつ、患者が薬剤T1〜T3を服用した時期を確認することができる。
本体シート200の厚みが30μm以上800μm以下であるとき、本体シート200は良好な剛性を持つ。そのため、錠剤包装体100は、外部からの力で破損しにくい。よって、錠剤包装体100は、錠剤包装体100の破損を防止するための保護カバー等を用いることなく、ポケットおよび鞄などにそのまま入れて持ち運ぶことができる等、利便性に優れたものとなる。
錠剤包装体100は、前記本体シート200が透明性を有する場合に、収納された薬剤T1〜T3を視認することができる。よって、錠剤包装体100は、病院および調剤薬局などにおいて薬剤T1〜T3の渡し間違いが発生することを抑制する。
<変形例>
(A1)
図4に示されるように、錠剤包装体(包装シート)100aの本体シート200aは、区切り部240で区切られた複数の区画を有する凹部231、232を有していてもよい。凹部231は、1個の薬剤T1を収納する区画、および2個の薬剤T2を収納する区画の2つの区画を有する。凹部232は、1個の薬剤T1を収納する区画、1個の薬剤T2を収納する区画、および1個の薬剤T3を収納する区画の3つの区画を有する。なお、凹部231、232の区切り部240は、封止部材300にヒートシールされてもよいし、ヒートシールされなくてもよい。
錠剤包装体100aは、各区画に異なる種類の薬剤T1〜T3をそれぞれ収納することができる。そのため、錠剤包装体100aは、異なる種類の薬剤T1〜T3が互いに直接接触して反応することを防止する。よって、錠剤包装体100aは、保管中に薬剤T1〜T3が変質することを抑制する。
(B1)
図5に示されるように、錠剤包装体(包装シート)100bの本体シート200bは、平面視において、丸形の形状である朝用の凹部230、三角形の形状である昼用の凹部233、および四角形の形状である夜用の凹部234を有していてもよい。錠剤包装体100bでは、凹部230、233、234の形状がそれぞれ異なる。そのため、患者は、薬剤T1〜T3を服用する時期をより確認しやすい。
(C1)
図6に示されるように、錠剤包装体100cの封止部材300cは、強シール部360に代えて、凹部230を介して、スリット370と直交し、スリット371と対峙するように、縦方向Hに沿って形成される切り込みであるスリット372を有していてもよい。スリット372は、平面視において、昼用の凹部230と夜用の凹部230との間、および曜日の記載と朝用の凹部230との間に形成される。各凹部230の周囲にスリット370、371、372が設けられることによって、封止部材300cは、各凹部230に対応するように(各凹部230毎に)分割される。
患者は、スリット370に沿って封止部材300cを剥離することができ、かつ、剥離させた封止部材300cをスリット372によって錠剤包装体100cから取り外すことができる。したがって、錠剤包装体100cでは、患者は、所望の凹部230のみを開封することができる。
(D1)
封止部材300は、金属層310のみから構成されてもよい。
(E1)
錠剤包装体100では、凹部230の個数は、単数であってもよい。また、凹部230は、錠剤包装体100の曜日などの記載に対応するようになっていれば、横方向Wおよび縦方向Hに沿って、任意の個数ずつ配置されてもよい。
(F1)
錠剤包装体100では、1個の凹部230に収納される薬剤T1〜T3の個数は、複数である。また、1個の凹部230に収納される薬剤T1〜T3の種類は、1種であってもよいし、複数種であってもよい。また、薬剤T1〜T3は、錠剤に代えて、カプセル剤、丸剤、または顆粒剤などであってもよい。
(G1)
錠剤包装体100では、薬剤T1〜T3を服用する曜日、時間帯および日付の少なくとも1つが、凹部230にそれぞれ対応するようにして記載されていればよい。また、本体シート200および封止部材300の少なくとも一方に、凹部230に収納された薬剤T1〜T3を服用する曜日などが記載されていればよい。
(H1)
封止部材300ではなく本体シート200が、接着剤層320、易剥離層330、およびヒートシール層340といったヒートシールに必要な層を有していてもよい。この場合、本体シート200が封止部材300にヒートシールされる。
(I1)
包装シート100は、封止部材300を本体シート200から易剥離させてから薬剤T1〜T3を取り出すものであっても、封止部材300を突き破ってから薬剤T1〜T3を取り出すものであってもよい。
次に、本発明の第二の実施形態に係る錠剤包装体について説明するが、前記第一の実施形態に係る錠剤包装体と同様の構成については、その説明を適宜省略する。
本実施形態において、錠剤包装体(包装シート)400は、図7〜9に示されるように、主に、本体シート410および封止部材420から構成される。以下、錠剤包装体400の各構成について、それぞれ詳しく説明する。
<本体シート>
本体シート410は、ロール状に巻き取り可能な帯状、すなわち、幅が一定の長尺シートであり、中空円筒状に巻き重ねることができる。
本実施形態の錠剤包装体は、保管または搬送時に、ロール状に巻き重ねることができるため、隙間が小さくなり省スペース化される。このため、保管または搬送時のコストを削減することができる。
本体シート410は、前記第一の実施態様と同様に、図8に示されるように、主に、基層411およびバリア層412から構成される。基層411およびバリア層412は、各々、前記第一の実施態様の基層210およびバリア層220と同様にして形成されるため、詳細な説明を省略するが、バリア層220は水蒸気バリア層または酸素バリア層である。
本体シート410の厚みは、特に限定されるものではないが、30μm以上800μm以下が好ましく、50μm以上600μm以下がより好ましく、100μm以上400μm以下が最も好ましい。本体シート410の厚みが前記範囲内であることにより、凹部413の潰れまたは破れを防止できると共に、本体シート410に良好なバリア性を付与することができる。一方で、本体シート410の厚みが800μmよりも厚い場合、錠剤包装体400または本体シート410はロール状に巻き取りにくくなる傾向にある。
そして、図7、9に示されるように、本体シート410は、凹部413、平板部414およびスリット415を有する。
凹部413は、図7、8に示されるように、本体シート410の長手方向に沿って、等間隔に連続して複数設けられる。後述するリール500を用いずに錠剤包装体400を巻き取る場合、複数の凹部413が等間隔に連続して設けられていることによって、一定の間隔で本体シート410が折れ曲がるので、錠剤包装体400はロール状に巻き取りやすくなる。
凹部413は、前記第一の実施態様と同様に、薬剤の個数、種類、大きさによって、任意の形状およびサイズで形成される。具体的に、凹部413は、例えば、患者が1回あたりに服用する薬剤T10を2個、薬剤T20を1個収容可能なように、底壁を有する角筒形の形状で、縦30mm、横30mm、深さ4.5mmのサイズで形成される。この凹部413では、薬剤T10、T20が凹部413の底壁の平面上に並べて収容される。なお、薬剤T20は、薬剤T10と異なる種類の薬剤であってもよいし、同一種類の薬剤であってもよい。また、薬剤T10、T20は、錠剤、カプセル剤または顆粒剤などである。
スリット415は、図7、9に示されるように、各凹部413間の平板部414に設けられる。このスリット415は、本体シート410および封止部材420を貫通したミシン目状の切り込みである。具体的に、スリット415は、帯状の本体シート410の幅方向に沿って、切り込みが所定の間隔で複数形成されることにより設けられる。所定の間隔とは、錠剤包装体400に外力を加えたとき、錠剤包装体400が意図したスリット415で割れるように設計された間隔である。
長手方向に隣り合うスリット415、415の間隔は、凹部413のサイズによって適宜設定される。
<封止部材>
封止部材420は、図8に示されるように、金属層422を含む。好ましくは金属層422および密着層(接着剤層)421を含む。ここで、本実施態様における密着層421は、易剥離層としても機能する。金属層422は、特に限定されないが、アルミ箔であることが好ましい。封止部材420は、本体シート410に取り付けられたとき、凹部413の開口を覆うように本体シート410に密着している。このとき、封止部材420の密着層421は、本体シート410の基層411に密接している。この封止部材420の厚みは、特に限定されるものではないが、10μm以上1000μm以下が好ましく、20μm以上500μm以下がより好ましい。
密着層421は、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、これらの金属架橋物、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの樹脂から形成される。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、複数の種類を共重合させて用いられてもよいし、複数の種類をブレンドさせて用いられてもよい。
密着層421を形成する樹脂には、本発明の趣旨が損なわれない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、染料、顔料、難然剤、可塑剤、結晶造核剤などの添加剤が含まれていてもよい。
密着層421を形成する樹脂に上述の添加剤を添加する場合は、公知の方法、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等のバッチ式混練機や、単軸押出機、2軸押出機、カレンダーロール等の連続式混練機を使用する方法を利用することができる。これらの方法の中でも、真空脱気装置を備えた2軸混練機を利用するのが好ましい。
また、本体シート410は、上述の樹脂をT−ダイ押出し成形、インフレーション押出成形、カレンダー成形などの常法により製造することができる。
金属層422は、本体シート410のバリア層412と同様に、特定気体(例えば、大気中の水蒸気)や光が凹部413の内部空間に浸入するのを防止する役目を担う。この422は、特に限定されないが、アルミ箔が好ましい。
<錠剤包装体の製造方法>
本実施形態に係る錠剤包装体400は、公知のPTP(Press Through Package)シート製造方法を利用して製造することができる。まず、本体シート410を周知のPTP成形装置で加熱プレスする。この加熱プレスによって本体シート410に凹部413が形成される。
次に、本体シート410の凹部413の内部空間に、患者が1回あたりに服用する薬剤T10を2個、薬剤T20を1個収容する。そして、薬剤T10、T20を収容した本体シート410に封止部材420を熱融着させて取り付け、凹部413の内部空間を密封する。なお、凹部413に収容される薬剤の個数は、複数である。また、凹部413に収容される薬剤の種類は、単数であってもよいし、複数であってもよい。凹部413に収容される薬剤の個数および種類の組み合わせとしては、例えば、ある病気に対して一般的に処方され、その病気の患者であれば誰でも服用することのできる組み合わせが、在庫管理の観点から好ましい。
最後に、スリッタ装置で本体シート410と封止部材420とにスリット415を形成する。なお、これら一連の作業は、連続的に実施することができる。
<錠剤包装体の保管および搬送>
(工場で薬剤が収容される場合)
工場において薬剤T10、T20が錠剤包装体400に収容される場合、工場において薬剤T10、T20が収容された錠剤包装体400は、リール500に巻き取られた状態で保管され、薬局または病院などに搬送される(図7参照)。錠剤包装体400は、ロール状に巻き取られることによって、該錠剤包装体400同士が互いに覆い被さって封止部材420を保護することになり、封止部材420が破れることを抑制することができる。なお、錠剤包装体400は、リール500を用いずに、ロール状に巻き重ねられてもよい。
薬局または病院などにおいて、リール500から錠剤包装体400が引き出され、患者の処方箋に従って、必要な数の凹部413が付いた錠剤包装体400がスリット415で切り取られる。患者は、この切り取られた錠剤包装体400を受け取り、服用するまでの間保管する。患者は、服用する時間帯に、封止部材420を破いて錠剤包装体400から取り出した薬剤T10、T20を服用する。また、患者は、持ち運びに必要な数の凹部413が付いた錠剤包装体400をスリット415で切り取ることができるので、薬剤T10、T20の持ち運びが容易となる。
(薬局または病院などで薬剤が収容される場合)
薬局または病院などで薬剤T10、T20が錠剤包装体400に収容される場合、工場において本体シート410のみがリール500に巻き取られて保管される。リール500に巻き取られた本体シート410は、薬局または病院などに搬送される。また、封止部材420、および薬剤T10、T20は、本体シート410とは別に薬局または病院などに搬送される。
図10に示されるように、薬局または病院などにおいて、リール500から必要な数だけ引き出された凹部413に薬剤T10、T20を収容する。そして、薬剤T10、T20を収容した部分の本体シート410に封止部材420を熱融着させる。その後、スリット415を帯状の本体シート410の幅方向に所定の間隔で形成する。
薬局または病院などにおいては、薬剤T10、T20を収容した錠剤包装体400は、在庫として作り置きして保管してもよいし、患者の処方箋に従って、その都度作ってもよい。
<本実施形態における効果>
以上のように、本実施形態に係る錠剤包装体400は、大量の該錠剤包装体400を保管または搬送するとき、ロール状に巻き取られた状態にすることで、隙間が小さくなり省スペース化される。このように、錠剤包装体400は、省スペースで保管または搬送を行うことができるので、保管または搬送する際のコストを低減させることができる。また、錠剤包装体400は、凹部413の内部空間が密封されているので、バリア性が高く、薬剤T10、T20を長期間保管することができる。
また、本実施形態に係る錠剤包装体400では、患者が薬剤を複数個同時に服用する場合、1回で服用する複数個の薬剤T10が、1つの凹部413に収容されているので、患者が薬剤T10の個数を間違えて服用することを防ぐことができる。さらに、患者は、錠剤包装体から薬剤T10を取り出す作業を1回行うことで、複数個の薬剤T10を一度に取り出すことができる。このため、患者は、錠剤包装体400から複数個の薬剤T10を容易に取り出すことができる。
また、本実施形態に係る錠剤包装体400では、患者が薬剤を複数種同時に服用する場合、1回で服用する複数種の薬剤T10、T20が、1つの凹部413に収容されているので、患者が薬剤T10、T20の種類を間違えて服用することを防ぐことができる。さらに、患者は、錠剤包装体400から薬剤T10、T20を取り出す作業を1回行うことで、複数種の薬剤T10、T20を一度に取り出すことができる。このため、患者は、錠剤包装体から複数種の薬剤T10、T20を容易に取り出すことができる。
また、本実施形態に係る錠剤包装体400は、スリット415によって必要な数の凹部413が付いた錠剤包装体400を切り取ることができるので、持ち運び等の利便性を向上させることができる。
<変形例>
(A2)
図11に示されるように、錠剤包装体400aの本体シート410aでは、凹部413aは、複数個の同一種類の薬剤が深さ方向に重ねて収容可能なサイズで形成されることができる。凹部413aのサイズは、収容される薬剤のサイズに応じて適宜設定されるが、例えば、縦10mm、横10mm、深さ13.5mmのサイズで形成され、3個の薬剤T10が凹部413aの深さ方向に重ねて収容される。このような構成にすることにより、複数個の同一種類の薬剤をパッゲージする際の省スペース化をより促すことができる。
凹部413aが形成される前の本体シート410aの厚みは、凹部413aを形成する際の延伸倍率および錠剤包装体400aのバリア性を考慮すると、例えば、90μm以上800μm以下が好ましい。
(B2)
図12に示されるように、錠剤包装体400bは、凹部413bが幅方向に2列に並んで配置されるものであってもよい。さらに、凹部413bは、底壁を有する円筒形の形状で、例えば、直径30mm、深さ4.5mmのサイズで形成される。また、凹部413bでは、薬剤T10、T20が凹部413bの底壁の平面上に並べて収容される。
なお、凹部413bは、底壁を有する三角筒形または楕円筒型などに形成されたものであってもよい。また、凹部413bは、本体シートの幅方向に3列以上並んで配置されていてもよい。この時、凹部413bは、薬剤T10、T20が凹部413bの深さ方向に重ねて収容されるように設けられていてもよく、例えば、直径10mm、深さ13.5mmのサイズで形成されてもよい。
(C2)
バリア層412は、単層構造、あるいは、複層構造(例えば、水蒸気バリア層と酸素バリア層とからなる二層構造)とすることができる。
(D2)
密着層421は、封止部材420に設けられるのではなく、本体シート410に設けられてもよい。この場合、密着層421は、基層411のバリア層412が設けられている側と反対側に配置される。また、封止部材420は、バリア層422のみとなる。
(E2)
凹部413を設ける間隔は、等間隔ではなく、狭い間隔と広い間隔とが交互となるように設けられているもの等であってもよい。
(F2)
スリット415の切り込みは、本体シート410を貫通していないもの、例えば、切り込みの深さが本体シート410の厚みの半分程度のもの(ハーフカット)等であってもよい。
−第三の実施態様−
次に、本発明の第三の実施態様に係る錠剤包装体(包装シート)400cについて説明する。上記の第二の実施態様に係る錠剤包装体400はPTP包装のものであったが、この第三の実施態様に係る錠剤包装体400cは易剥離包装(イージーピ―ル包装)のものである点で相違する。なお、上記の第二の実施態様と同じ構成については、第二の実施態様と同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
<封止部材>
図13に示されるように、錠剤包装体400cの封止部材420cは、主に、金属層423を含む。イージーピール方式で開封する場合は、金属層423と易剥離層425を含み、より好ましくは、接着剤層424、易剥離層425およびヒートシール層426を含む。また、蓋材を破って薬を取り出す場合は、金属層とヒートシール層を含む。
金属層423の厚さは、5μm以上50μm以下が好ましく、10μm以上30μm以下がより好ましく、15μm以上25μm以下が特に好ましい。
<錠剤包装体の製造方法>
上記の第二の実施態様と同様にして、凹部413が形成された本体シート410を得る。次に、本体シート410の凹部413の内部空間に、例えば、患者が1回あたりに服用する薬剤T10、T20を収容する。そして、薬剤T10、T20を収容した本体シート410に封止部材420cを熱融着させて取り付け、凹部413の内部空間を密封する。最後に、スリッタ刻印装置で本体シート410と封止部材420cとにスリット415を形成し、錠剤包装体400cを得る。なお、これら一連の作業は、連続的に実施することができる。
<本実施形態における効果>
以上のように、本実施形態に係る錠剤包装体400cでは、封止部材420cは本体シート410から易剥離するように本体シート410に密着されるので、患者は錠剤包装体400cから薬剤T10、T20を容易に取り出すことができる。
<変形例>
(A3)
封止部材420cは、易剥離層425がシール機能を有する場合、ヒートシール層426を備えていなくてもよい。
本実施形態の錠剤包装体は、ロール状に巻き取られた状態で保管または搬送することにより、隙間が小さくなり省スペース化される。このため、保管または搬送する際のコストを低減させることができる。
以下、第四の実施態様の錠剤包装体について、具体的に説明するが、前記実施態様の錠剤包装体と同様の構成については、適宜、その説明を省略する。
第四の実施態様の錠剤包装体は、前記封止部材が線シールにより前記凹部を封止している。ここで線シールとは、包装体の投入口、または取り出し口の縁を封止部材によって線状に封止する方法である。線シールする方法は、特に限定されないが、例えば前記縁部分に接着剤を塗布する方法、封止部材をヒートシールで封止する際に、シール台に線シールの形状に突起を作製してシールする方法等が挙げられる。本発明は、線シールにより封止することにより、錠剤を周囲の環境に拠らず安定に保管することができ、錠剤包装体内の錠剤の酸化や劣化を抑制することができる。また、複数の錠剤、カプセル、サプリメント等を包装できる十分な容量を確保することができ、錠剤を取り出す作業を1度行うことで、必要な複数種の錠剤を一度に取り出すことができ、患者が薬剤の種類を間違えて服用することを防ぐことができる。一方、線シールの幅間隔を調節することで容易に前記封止部材の剥離強度を調節することができ、お年寄り又は手先の不自由な患者であっても、容易に錠剤を取り出すことができる。
また、前記錠剤包装体は、開封開始の際(開封開始地点)の剥離強度を、開封途中(開封途中地点)の剥離強度より低くすることが好ましい。開封開始の際の剥離強度を低くすることで容易に封止部材を剥離することができる。したがって、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に封止部材の剥離を開始することができる。そして、一度開封し始めた場合には、剥離角度や剥離にかけた力を維持しやすくなるため、開封途中の剥離強度が開封開始の剥離強度より高くとも容易に開封を行うことができる。これにより、より容易に錠剤(薬剤)を取り出すことができ、かつ、錠剤包装体の十分な密閉性を確保することができる。ここで開封開始の際の剥離強度とは、開封開始部分の剥離強度である。また、開封開始部分の剥離強度とは、後述する封止部材と凹部の接着部であって、かつ後述するつかみ部分(めくり部)の縁の部分における剥離強度に相当し、例えば図16〜図20における接着部606bにおける剥離強度に相当する。一方、開封途中の剥離強度とは、開封開始以降の剥離強度であれば特に限定されないが、後述する封止部材と凹部の接着部の、つかみ部分の縁以外の部分における剥離強度に相当し、例えば図16〜図20における接着部606aにおける剥離強度に相当する。
ここで開封開始の際の剥離強度は0.001N以上6N以下が好ましく、0.009N以上3N以下が特に好ましい。前記下限値以上であることにより、保管時に誤って開封されることを十分防ぐことができ、前記上限値以下であることにより、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に開封が可能である。一方、開封途中の剥離強度は0.003N以上30N以下が好ましく、0.01N以上15N以下が特に好ましい。前記好ましい範囲内であることにより、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に開封が可能となると共に、錠剤包装体の十分な密閉性を確保し、予期せぬ開封を防ぐことができる。上記の剥離強度は、180度ピール測定により測定される単位当たりの密着力(ピール強度)に剥離幅(剥離方向に対して垂直方向の接着幅)を乗じた値である。
また、剥離強度が開封途中で上昇することで、封止部材を凹部から完全に分離させることを抑制することができるため、患者が封止部材を誤飲することを防止することができる。
前記剥離強度の設計方法は特に限定されず、例えば、凹部(本体シート)と封止部材を接着させている接着剤の厚みに差を設けるような設計方法等が挙げられるが、開封開始地点の接着領域(封止部材が本体シートに接着する領域)の幅をAとし、開封終了地点の接着領域(封止部材が本体シートに接着する領域)の幅をBとしたとき、A<Bを満たすように凹部(本体シート)と封止部材を設計することが好ましい。図17において、開封終了地点として、接着部605(剥離止部)が設けられる地点が示されているが、錠剤(薬剤)の投入や取り出し等の取り扱い性の観点から、凹部603aの全表面積の3/4以上を開口する地点であることが好ましい。このように設計することで、接着剤の組成設計を変更せずに、開封途中の剥離強度より開封開始の剥離強度を小さくすることができる。このような設計にする方法は、例えば凹部全体を覆う大きさの封止部材を用いて凹部の縁部分を線シールにより封止する方法や、封止部材を予め凹部における錠剤を投入する部分よりも一回り大きい形状に設計して凹部の縁部分で線シールにより封止する方法や、凹部全体を封止部材で封止し、凹部における錠剤を投入する部分よりも一回り大きい形状で封止部材に切れ目を入れる方法等が挙げられる。
ここで、Aは0.1mm以上10mm以下が好ましく、0.5mm以上5mm以下が特に好ましい。前記下限値以上であることにより、前記錠剤包装体を十分に密閉することができ、封止後の前記錠剤包装体の保管時に封止部材が意図せず剥離してしまうことを防止できる。一方、前記上限値以下であることにより、開封開始の際の剥離強度を低くすることができ、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に開封が可能である。一方、Bは20mm以上50mm以下が好ましく、30mm以上40mm以下が特に好ましい。前記範囲以内であることにより、開封終了の際の剥離強度が十分に強くなり、封止部材を凹部から完全に分離させることを抑制することができるため、患者が封止部材を誤飲することを防止することができる。
前記錠剤包装体は、前記封止部材が、前記凹部の縁の一部において、剥離しないようにすることが好ましい。このような構造をとることにより、封止部材を凹部から完全に分離させることを抑制することができるため、患者が封止部材を誤飲することを防止することができる。
前記錠剤包装体が複数連接されて形成される錠剤包装体の集合体には、前記凹部が複数設けられ、前記凹部毎に前記凹部を取り囲むように、本体シートおよび封止部材に溝または切れ目が設けられ、前記凹部毎に分離可能に形成されていることが好ましい。このような構造をとることにより、複数の凹部の凹部毎に周囲に溝または切れ目が設けられるので、凹部毎に分離することができる。また、必要な個数または自由な個数を持ち歩くことができ、利便性を高めることができる。さらに、凹部毎の大きさは、前記第一の実施態様と同様に、人体の咽喉の通過が困難なサイズとされることが好ましく、これにより錠剤包装体の誤飲を確実に防止することができる。切れ目の設計方法として、例えば、ミシン目若しくはハーフカットなどがある。
前記錠剤包装体は、複数個の凹部と複数個の封止部材が設けられており、凹部毎に封止部材が各々設けられていることが好ましい。このような構造をとることにより、凹部毎に開封を行うことができる。その結果、封止部材の剥離時、または凹部の分離時に、意図しない凹部の封止部材を剥離してしまうことを防ぐことができ、錠剤包装体内の錠剤の酸化や劣化を抑制することができる。
前記錠剤包装体は、凹部の高さ(深さ)が、最も高い錠剤1個分の高さ以上で最も低い組み合わせの錠剤2個分の高さ未満であることがより好ましい。このような構造をとることにより錠剤が凹部の中において、重なることがない。すなわち、凹部内の錠剤の有無検査を画像処理化する場合であっても、錠剤の個数または錠剤の欠損を容易に検出することができる。
前記錠剤包装体は、前記封止部材が、巻回性を有し、凹部から封止部材を剥離する際に封止部材が凹部と反対方向に反り形状または巻き形状となることが好ましい。このような構造をとることにより、開封後の封止部材が開口近傍に位置しないため、複数の錠剤を容易に取り出し内服することができる。
以下、本実施態様について更に具体的な説明を行う。本実施態様に係る錠剤包装体は、複数の錠剤包装体の集合体からなる。図14は、本実施態様に係る錠剤包装体の集合体600の一例を示す模式的斜視図であり、図15は錠剤包装体601の構造を説明するための模式的側断面図であり、図16〜図20は錠剤包装体601の例を示す模式的平面図である。
図14に示すように、錠剤包装体の集合体600は、錠剤包装体601が複数連接されて形成される。1個の錠剤包装体601は、長さL101、幅D101からなる。また、持ち運び時等における利便性の観点から、錠剤包装体の集合体600の長手方向は360mm以下、短手方向は360mm以下が好ましい。
また、長さL101は、10mmより大きく約50mm以下が好ましく、幅D101は、10mmより大きく約50mm以下が好ましい。すなわち、10mm以上のサイズでなければ、最も小さな錠剤が2個入れることができず、50mm以下であれば、最も大きなカプセルが10個は余裕で入るサイズで、且つ薬同士が重ならないように充填をスムーズに行うことができ、持ち運び等の性等の利便性にも優れるからである。
また、錠剤包装体601の個々の間には、断続的な切り溝(スリット)610が設けられている。
図15に示すように、錠剤包装体601は、主に透明性を有する凹部603aを含む底部(本体シート)603および凹部を封止する封止部材602を有する。
また、凹部603aは、隣接する凹部603aとの距離が、少なくとも5mm以上80mm以下の範囲内で形成される。この距離が5mm以下になると開封しづらくなり、80mm以上になると取り扱いづらくなるからである。
また、凹部603aを含む底部(本体シート)603と、凹部を封止する封止部材602とは、例えば、シール機でヒートシールされることによって、またはインパルス方式によって接着される。
次に、図15〜図20に示すように、錠剤包装体601の封止部材602の一部には、それぞれ非接着部(めくり部)604および接着部605、606が設けることが好ましい。ここで、凹部603aを介してめくり部604と反対側に設けられる接着部(剥離止部)605は、剥離しないものとすることが好ましい。剥離しないものとすることで、封止部材602が完全に分離することを防ぎ、患者が誤飲することを防止することができる。また、接着部605と606は異なる素材で凹部603aと封止部材602を接着させることもでき、同じ素材で接着させてもいい。同じ接着素材であっても、開封時に、剥離部分の幅が接着部606aと606bで異なることにより、剥離強度が剥離部分の幅が広い接着部606aの剥離強度が、剥離幅の狭い接着部606bの剥離強度より大きくなり、封止部材が完全に剥離することを防ぐことができる。なお、蓋部(封止部材)602は、180度ピール測定によるピール強度が、30g/15mm以上、800g/15mm以下のものが好ましく、より好ましくは50g/15mm以上、500g/15mm以下である。
また、凹部603aの形状は、図17〜図20に示すように、開封開始部分の幅と比べて、開封終了部分の幅を広くすることが好ましい。このような構造をとることで、接着部位の幅を線シールで封止し、開封開始地点の接着領域の幅をAとし、開封終了地点の接着領域の幅をBとしたとき、A<Bを満たす設計とすることが容易になる。このような凹部603aの構造とするために、例えば凹部603aを図17のようにめくり部604や開封開始部分に円弧状の形状を導入すること、図18のように凹部の形状を三角形にすること、または、図19に示すように凹部を五角形形状にすること等が好ましい。
めくり部(非接着部)604のつかみ幅は5mm以上、50mm以下が好ましい。より好ましくは10mm以上、40mm以下が好ましい。下限値を下回ると掴みづらく、下限値を上回るとサイズが大きくなり取り扱い性が悪くなる傾向にある。
また、図15に示すように、錠剤包装体601の底部(本体シート)603は、熱成形により凹部603aが形成される。凹部603aの高さ(深さ)H2は、内包される錠剤701、702、703のうち最も高い錠剤の高さよりも高く、錠剤701、702、703のうち最も低い組み合わせの2個の錠剤を重ねた高さよりも低い範囲で設けられる。また、凹部603aは、図18〜図20に示すように、平面的には半円形、三角形、五角形等が好ましいが、断面形状は特に限定はされない。凹部603aは、好ましくは、つかみ部分に向けて傾斜をつけた形状にて形成される。このような形状にすることで、つかみ部分の縁の方向に錠剤を出し易くなるため、そのまま口に錠剤を流し込むことができる。
図16〜図21に示すように、当該凹部603aには、複数の錠剤701、702、703が収容される。ここで、錠剤701、702、703とは、服用すべき人の症状にあわせて、一度に服用すべき少なくとも一種(好ましくは複数種)の薬剤または健康用のサプリメント等を含み、錠剤、カプセル剤、および/または丸剤等の剤型であることができる。
また、錠剤包装体601の封止部材602は、巻回性を有する。その結果、服用すべき人が非接着部604を保持して錠剤包装体601を開封する際に、封止部材(蓋部)602のカール性から、蓋部602が巻回し、凹部603aの開口部を遮蔽しない。
なお、本実施態様において、凹部603aを含む本体シート(底材)603は、一の素材(バリア層)からなることとしているが、これに限定されず、基材にバリア層など必要な機能を付与するための層を積層してなるものであっても良い。
前記基材としては、特に限定されないが、前記第一の実施態様の基層210と同様に形成させることができる。基材の厚みは、30μm以上1000μm以下であることが好ましく、50μm以上、800μm以下であることが更に好ましい。
前記バリア層は、前記第一の実施態様のバリア層220と同様に形成することができる。
また、上記の凹部603aを含む本体シート603は、前記第一の実施態様の本体シート200と同様に、充填された薬が処方通りであるかなど容器に充填された内容物の状態が確認できる程度に透明性を有するものが望ましい。具体的には全光線透過率80%以上、ヘイズ30%以下が更に好ましい。
また、本実施態様の封止部材602は、前記第一の実施態様の封止部材300と同様に形成される。
(A4)
以上のように、本実施の形態に係る錠剤包装体601においては、複数個の錠剤701、702、703を凹部603aに収容することができる。したがって、錠剤701、702、703を取り出す作業を1度行うことで、必要な複数種の錠剤701、702、703を一度に取り出すことができ、患者が錠剤の種類および個数を間違えて服用することを防ぐことができる。また、封止部材602が、線シールであることから、複数個の錠剤を含められる容量を確保し、十分な密閉性を確保し、一方でイージーピール方式からなるので、お年寄り又は手先の不自由な患者であっても、容易に複数個の錠剤701、702、703を取り出し、服用することができる。
(B4)
錠剤包装体601において、封止部材602は、接着部606において、開封開始の際の剥離強度が、開封途中の剥離強度より低いことが好ましく、例えば接着部(開封途中部分)606aの剥離強度より接着部(開封開始部分)606bの剥離強度が小さいことが好ましい。このような設計とすることで、お年寄り又は手先の不自由な患者が力不足で開封できないという問題を防止することができる。
180度ピール測定により決定される開封開始部分606bの剥離強度は0.001N以上6N以下が好ましく、0.009N以上3N以下が特に好ましい。前記下限値以上であることにより、保管時に誤って開封されることを十分防ぐことができ、前記上限値以下であることにより、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に開封が可能である。一方、開封途中部分606aの剥離強度は0.003N以上30N以下が好ましく、0.01N以上15N以下が特に好ましい。前記好ましい範囲内であることにより、お年寄り又は手先の不自由な患者、力の弱い方であっても確実に開封が可能となると共に、錠剤包装体の十分な密閉性を確保し、予期せぬ開封を防ぐことができる。
(C4)
錠剤包装体601において、封止部材602の接着部606において、開封開始地点の接着領域の幅をAとし、開封終了地点の接着領域の幅Bとしたとき、A<Bを満たすことが好ましい。このような設計とすることで、お年寄り又は手先の不自由な患者が力不足で開封できないという問題を防止することができる。
(D4)
錠剤包装体601において、封止部材602と、凹部603aの縁であるピール不可部としての接着部(剥離止部)605とは、剥離しないことが好ましい。このような構成とすることにより、蓋部602と凹部603aとの分離を防止したり、蓋部602と凹部603aとの剥離を容易にしたりすることができる。その結果、開封性を高めつつ、凹部603a内の錠剤を服用する際に、封止部材602を誤飲することを防止できる。
(E4)
また、錠剤包装体601の集合体600は、凹部603aが複数設けられ、凹部603a毎に凹部603aの周囲に切り溝610が設けられ、凹部603a毎に分離可能に形成されている。この場合、複数の凹部603aの凹部603a毎に周囲に切り溝610が設けられるので、凹部603a毎に分離することができる。また、錠剤包装体610を必要な個数または自由な個数を持ち歩くことができ、利用者の利便性を高めることができる。さらに、凹部603a毎の大きさを、人体の咽喉の通過が困難なサイズとすることにより、誤飲を防止することができる。
(F4)
また、錠剤包装体601の集合体600において、錠剤包装体601の封止部材602は、凹部603a毎に設けられている。集合体600において、凹部603aと封止部材602が各々複数個設けられ、1つの凹部603aの開口に対して、1つの封止部材602が封着される。この場合、凹部603a毎に蓋部としての封止部材602が設けられているので、凹部603a毎に開封を行うことができる。
(G4)
また、錠剤包装体601において、凹部603aの高さ(深さ)H2は、収納される薬剤の中で最も高い薬剤の高さ以上、かつ、最も低い2個の薬剤の組み合わせの高さ以下であることが好ましい。つまり、凹部603aの高さは、錠剤701、702、703の高さ以上で錠剤701、702、703のうちいずれか2個分の高さ以下であることが好ましい。このように設計することで、錠剤701、702、703が凹部603aの中において、重なることを防止することができる。このため、凹部603a内の錠剤有無検査を画像処理化することが容易となる。
錠剤包装体601において、封止部材602は、凹部603aの周囲の一部にピール不可部として接着部(剥離止部)605を有することが好ましい。このように設計することで、封止部材602を開封した際に、凹部603aと封止部材602とが分離せず、凹部603a内の錠剤701、702、703を服用する際に、封止部材602を誤飲することを防止することができる。
(H4)
錠剤包装体601において、封止部材602は、巻回性を有し、凹部603aから封止部材602を剥離する際に封止部材602が反り形状となる。したがって、開封後の封止部材602が開口近傍に位置しないため、複数の錠剤701、702、703を容易に取り出し内服することができる。
本実施態様において、錠剤701、702、703が複数個の薬剤に相当し、凹部603aを有する底部603が本体シートに相当し、蓋部602が封止部材に相当し、錠剤包装体601および錠剤包装体601の集合体600が錠剤包装体に相当し、接着部605が剥離しないことが好ましい接着部であって、凹部の縁の一部に相当し、接着部606は開封時に剥離し易い接着部であり、凹部の縁の一部に相当し、切り溝610が溝または切れ目に相当する。
本発明に係る錠剤包装体は、お年寄り又は手先の不自由な患者(薬剤の服用者)であっても、錠剤包装体から容易に複数個の薬剤を一度に取り出すことができ、薬剤管理が容易なものとなる。
100、100a、100b、100c 錠剤包装体
200、200a、200b 本体シート
230、231、232、233、234 凹部
300、300c 封止部材
400、400a、400b、400c 錠剤包装体
410、410a 本体シート
413、413a、413b 凹部
415 スリット
420、420c 封止部材
T10、T20 薬剤
600 錠剤包装体の集合体
601 錠剤包装体
602 蓋部(封止部材)
603a 凹部
603 底部(本体シート)
604 非接着部(めくり部)
605 接着部(剥離止部)
606 接着部
606a 接着部(剥離途中部分)
606b 接着部(剥離開始部分)
610 切り溝(スリット)
701、702、703 錠剤(薬剤)

Claims (14)

  1. 複数個の薬剤が収納可能な大きさを有する少なくとも一つの凹部を有する本体シートと、
    前記凹部の開口を覆うように前記本体シートにシールされる封止部材とを有し、
    前記封止部材が金属層を含み、
    前記本体シートは特定気体および光の少なくとも一方に対してバリア性を有する錠剤包装体。
  2. 前記封止部材は、前記凹部が開口されるように前記本体シートの少なくとも一部から易剥離可能である請求項1に記載の錠剤包装体。
  3. 前記本体シートは、複数個の前記凹部を有し、
    前記本体シートおよび前記封止部材の少なくとも一方には、前記凹部に収納された前記薬剤を服用する曜日、時間帯および日付の少なくとも1つが、前記凹部にそれぞれ対応するようにして記載される請求項1または2に記載の錠剤包装体。
  4. 前記凹部は、複数の区画を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
  5. 前記本体シートは、ロール状に巻き取り可能な帯状であり、
    前記凹部は、少なくとも前記本体シートの長手方向に沿って複数設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の錠剤包装体。
  6. 前記本体シートには、幅方向にスリットが形成されている請求項5に記載の錠剤包装体。
  7. 前記封止部材が、線シールにより封止されていることを特徴とする請求項1または2に記載の錠剤包装体。
  8. 前記封止部材を開封する際の剥離強度が、開封途中の剥離強度より低い請求項7に記載の錠剤包装体。
  9. 開封開始地点の接着領域の幅をAとし、開封終了地点の接着領域の幅をBとしたとき、A<Bを満たす請求項7または8に記載の錠剤包装体。
  10. 前記封止部材は、前記凹部の縁の一部において、剥離しないことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
  11. 前記凹部は複数設けられ、前記本体シートと前記封止部材には、前記凹部毎に前記凹部の周囲に溝または切れ目が設けられ、前記凹部毎に分離可能に形成されている請求項7〜10のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
  12. 前記封止部材は、前記凹部毎に設けられている請求項7〜10のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
  13. 前記凹部の高さは、前記薬剤の高さ以上で、前記薬剤2個分の高さ以下である請求項7〜12のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
  14. 前記封止部材は、巻回性を有し、前記凹部から前記封止部材を剥離する際に前記封止部材が巻回されることを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載の錠剤包装体。
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