JP3467227B2 - 易剥離性緩衝封筒 - Google Patents

易剥離性緩衝封筒

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JP3467227B2
JP3467227B2 JP2000165425A JP2000165425A JP3467227B2 JP 3467227 B2 JP3467227 B2 JP 3467227B2 JP 2000165425 A JP2000165425 A JP 2000165425A JP 2000165425 A JP2000165425 A JP 2000165425A JP 3467227 B2 JP3467227 B2 JP 3467227B2
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憲 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、プラスチック類
と紙類との分離が容易であるリサイクル性に優れた易剥
離性緩衝封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、資源問題や環境問題、ゴミ問題
に関心が集まる中、1つの製品に含まれるプラスチック
等の不燃物や紙等の可燃物、或いは金属部品といった種
々の異なる材料からなる部品、製品を、材料毎に分別し
てリサイクルしようとする活動が活発になってきてい
る。ここで、同じプラスチック材料であっても再資源化
が容易となるように、ポリエチレン樹脂或いはPET樹
脂等と、更に細かく分類して回収を行うべく、材料毎に
回収ルートを示す表示がされるようになってきている。
【0003】このため、製品を製造する側にあっては、
前述のような分別と再資源化が容易に行えるように、製
品や製品を構成する部品の分解が容易であるような商品
の設計、開発が求められている。
【0004】さて、日常的に使用されている封筒には、
従来から使用されている紙製のものに加えて、最近では
強度や耐候性に優れた不織布で作られた封筒も広く用い
られるようになってきている。又、電子部品やビデオテ
ープ、コンパクトディスク等を少量ほど送付するに当た
っては、嵩張る箱詰めに代えて、外装に紙質のものを用
い、その内側に、例えば、エンボスの多数形成されたプ
ラスチック製の気泡性緩衝シートのような緩衝性のある
内装シートが貼合された封筒(以下、「緩衝封筒」とい
う。)が、広く用いられるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの各種封筒につ
いては、単一素材からなるものについてはリサイクル或
いは廃棄が容易であるが、緩衝封筒については、外装シ
ートには主に紙製のものが、一方、緩衝材である内装シ
ートにはプラスチック製のものがそれぞれ用いられてお
り、両者の分離は必ずしも容易でなかった。
【0006】例えば、従来の緩衝封筒は、可燃物である
紙質の外装シートに気泡性緩衝シートを接着剤で貼合
し、或いは熱シールして貼合して基材シートを製造し、
これらの基材シートどうしをその外周部分で接着剤を用
いて貼合したものであった。この場合には、気泡性緩衝
シートと外装シートとを分離しようとすると、気泡性緩
衝シートの一部が外装シートに付着して除去することが
困難となったり、逆に気泡性緩衝シートの一部に外装シ
ートが剥離して付着する等、紙類とプラスチック類との
完全な分離が困難であった。
【0007】又、気泡性緩衝シートと外装シートとの接
着に接着剤を用いた場合には、接着剤と気泡性緩衝シー
トの材質が回収ルート上の同一の範疇に入るものでない
と、良好に気泡性緩衝シートと外装シートとが分離でき
たとしても、気泡性緩衝シートのリサイクルに支障をき
たすおそれもある。つまり、プラスチックと外装シート
との完全な分離のみならず、異なるプラスチック材料間
の分離がスムーズに行えない場合には、純粋な材料の回
収に至らず、不純物の混在した状態となるため、回収材
料をリサイクルして新たな製品を製造する場合の障害と
なるおそれもある。
【0008】接着剤の使用・不使用に関係なく、緩衝封
筒の底辺や左右の両辺といった封筒の外周部において
は、十分なシール性(接着性)、耐候性が確保されてい
なければならない。このように、気泡性緩衝シートと外
装シートとの剥離・分離は容易であるが、一方で、十分
なシール性が確保されなければならないという矛盾した
特性を如何に両立させるかが、重要な課題となる。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、構成
部材の分離が容易であってリサイクル性に優れ、しかも
外周部のシール性が良好に確保された易剥離性緩衝封
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために種々検討した結果、外装シートと、
この外装シートとともに封筒を形成する構成部材とし
て、緩衝性を有するプラスチック製の内装シートとプラ
スチック製の剥離フィルム、若しくは緩衝性を有するプ
ラスチック製の剥離性内装シートを用いることにより、
構成部材の分離が容易であってリサイクル性に優れ、し
かも外周部のシール性が良好に確保された易剥離性緩衝
筒が提供出来ることを見出した。
【0011】即ち、本発明によれば、第1の態様とし
て、外装シートと、緩衝性を有するプラスチック製の内
装シートとの間に、当該外装シートに容易に剥離するよ
うに貼合されると共に、当該内装シートの少なくとも一
部と貼合されるプラスチック製の剥離フィルムが配置さ
れてなり、部分的に、前記外装シートと前記剥離フィル
ムとが貼合されていない剥離口が形成されていること、
及び/又は、前記内装シートが前記外装シートからはみ
出した部分が、封筒の開口端に形成されていることを特
徴とする易剥離性緩衝封筒、が提供される。
【0012】又、第2の態様として、外装シートと、当
該外装シートと容易に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性
を有するプラスチック製の剥離性内装シートが配置され
おり、部分的に、前記外装シートと前記剥離性内装シ
ートとが貼合されていない剥離口が形成されているこ
と、及び/又は、前記剥離性内装シートが前記外装シー
トからはみ出した部分が、封筒の開口端に形成されてい
ことを特徴とする易剥離性緩衝封筒、が提供される。
【0013】更には、第3の態様として、表側シートと
裏側シートからなる易剥離性緩衝封筒であって、表側シ
ート及び裏側シートのいずれか一方は、外装シートと緩
衝性を有するプラスチック製の内装シートとの間に、当
該外装シートに容易に剥離するように貼合されると共に
当該内装シートの少なくとも一部と貼合されるプラスチ
ック製の剥離フィルムが配置されていて、表側シート及
び裏側シートの別の一方は、外装シートと、当該外装シ
ートと容易に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性を有する
プラスチック製の剥離性内装シートが配置されており、
部分的に、前記外装シートと前記剥離性内装シートとが
貼合されていない剥離口が形成されていること、及び/
又は、前記剥離性内装シートが前記外装シートからはみ
出した部分が、封筒の開口端に形成されていることを特
徴とする易剥離性緩衝封筒、が提供される。
【0014】本発明の第1の態様の易剥離性緩衝封筒に
おいては、好ましくは封筒外周部における少なくとも一
部の封着が、熱シールにより、剥離フィルムと内装シー
トとの間が貼合され、かつ内装シート間が貼合されて行
われる。尚、内装シート間の貼合とは、内装シートが最
終的に袋状に形成されるようにその外周部が接着される
ことをいう。
【0015】又、本発明の第2の態様の易剥離性緩衝封
筒においては、好ましくは封筒外周部における少なくと
も一部の封着が、熱シールにより、剥離性内装シート間
が貼合されて行われる。尚、剥離性内装シート間の貼合
とは、剥離性内装シートが最終的に袋状に形成されるよ
うにその外周部が接着されることをいう。
【0016】更には、本発明の第3の態様の易剥離性緩
衝封筒においては、好ましくは封筒外周部における少な
くとも一部の封着が、熱シールにより、剥離フィルムと
内装シートとの間、内装シート間、内装シートと剥離性
内装シートとの間、及び、剥離性内装シート間が貼合さ
れて行われる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】本発明の第1の態様、及び第3の態様の易
剥離性緩衝封筒においては、封筒の糊代の部分には、剥
離フィルムが貼合されていない構成とすることが好まし
く、これにより、糊代の部分を同材質の外装シートに接
着することが可能となる。糊代の部分に剥離フィルムを
貼合しない場合には、糊代の部分を折り曲げたときに糊
代と接着される外装シートの部分にも、剥離フィルムを
貼合しないことが好ましい。
【0021】又、本発明の第1の態様、及び第3の態様
の易剥離性緩衝封筒においては、剥離フィルムと外装シ
ートが全面的に同じ貼合されていると、これらの剥離が
必ずしも容易ではないため、部分的に、外装シートと剥
離フィルムとが貼合されていない部分、即ち剥離口が形
成されていることが好ましい。この剥離口は、封筒の外
周部には設けないことがことが好ましい。又、内装シー
トが外装シートからはみ出した部分が封筒の開口端に形
成されていると、この部分が剥離口として機能するた
め、好ましい。
【0022】同様に、本発明の第2の態様、及び第3の
態様の易剥離性緩衝封筒においては、剥離性内装シート
と外装シートが全面的に同じ貼合されていると、これら
の剥離が必ずしも容易ではないため、部分的に、外装シ
ートと剥離性内装シートとが貼合されていない部分、即
ち剥離口が形成されていることが好ましい。この剥離口
は、封筒の外周部には設けないことがことが好ましい。
又、剥離性内装シートが外装シートからはみ出した部分
が封筒の開口端に形成されていると、この部分が剥離口
として機能するため、好ましい。
【0023】このような本発明の第1の態様、及び第3
の態様の易剥離性緩衝封筒に使用される内装シートとし
ては、熱シールによる封着が可能なものであれば良く、
又、本発明の第2の態様、及び第3の態様の易剥離性緩
衝封筒に使用される剥離性内装シートとしては、剥離性
を有し、熱シールによる封着が可能なものであれば良い
が、特に、プラスチック製の発泡質シート、気泡性緩衝
シート、平坦なフィルムに波板が着設されてなる緩衝シ
ート、若しくは両面間に多数の連通した通気孔が形成さ
れている緩衝シートのいずれかが好適に用いられる。
【0024】本発明の第1〜第3の態様のいずれかの易
剥離性緩衝封筒においては、外装シートとしてはクラフ
ト紙を用いることが好ましい。又、外装シートの外表面
にプラスチック製の剥離フィルムを貼合することも、耐
候性の向上が図られ、好ましい。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明するが、本発明が以下の実施
の形態に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0030】図1(c)は、本発明の第1の態様の易剥
離性緩衝封筒(緩衝封筒)の一実施形態を示す平面図
(c−1)及び断面図(c−2)、(c−3)、(c−
4)であり、断面図(c−2)、(c−4)は平面図
(c−1)中の点線AAを通り、紙面に垂直な断面の実
施形態を示し、断面図(c−3)は平面図(c−1)中
の点線BBを通り、紙面に垂直な断面の実施形態を示し
ている。そして、図1(a)、(b)は、図1(c)の
緩衝封筒31の作製方法を示す概略説明図であり、図1
(c)はこの作製方法を示す概略説明図をも兼ねる。緩
衝封筒31は、外装シート41と緩衝性を有するプラス
チック製の内装シート42及び剥離フィルム43を主な
構成部材とする。
【0031】図7(c)は、本発明の第2の態様の易剥
離性緩衝封筒(緩衝封筒)の一実施形態を示す平面図
(c−1)及び断面図(c−2)、(c−3)、(c−
4)であり、断面図(c−2)、(c−4)は平面図
(c−1)中の点線AAを通り、紙面に垂直な断面の実
施形態を示し、断面図(c−3)は平面図(c−1)中
の点線BBを通り、紙面に垂直な断面の実施形態を示し
ている。そして、図7(a)、(b)は、図7(c)の
緩衝封筒32の作製方法を示す概略説明図であり、図7
(c)はこの作製方法を示す概略説明図をも兼ねる。緩
衝封筒32は、外装シート41と外装シートと容易に剥
離し得る表面を有し且つ緩衝性を有するプラスチック製
の剥離性内装シート82を主な構成部材とする。
【0032】図8(c)は、本発明の第3の態様の易剥
離性緩衝封筒(緩衝封筒)の一実施形態を示す平面図
(c−1)及び断面図(c−2)、(c−3)、(c−
4)であり、断面図(c−2)、(c−4)は平面図
(c−1)中の点線AAを通り、紙面に垂直な断面の実
施形態を示し、断面図(c−3)は平面図(c−1)中
の点線BBを通り、紙面に垂直な断面の実施形態を示し
ている。そして、図8(a)、(b)は、図8(c)の
緩衝封筒33の作製方法を示す概略説明図であり、図8
(c)はこの作製方法を示す概略説明図をも兼ねる。緩
衝封筒33は、外装シート41、緩衝性を有するプラス
チック製の内装シート42、剥離フィルム43、及び外
装シートと容易に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性を有
するプラスチック製の剥離性内装シート82を主な構成
部材とする。尚、図8(a)〜(c)においては表側シ
ート51の構成部材を外装シート41と剥離性内装シー
ト82とし、裏側シート52の構成部材を外装シート4
1と内装シート42及び剥離フィルム43としている
が、本発明の第3の態様としては、上記に限定されるも
のではない。
【0033】外装シートとは、主に封筒の外表面を形成
する部材を指し、又、封筒の外形寸法を定める部材でも
あり、クラフト紙、上質紙、ライナー若しくはクレープ
紙等の伸長紙を含む紙製シートが好適に用いられる。特
にクラフト紙を用いると、安価でしかも耐候性が良好で
あると共に、剥離フィルムと間の接着強度と剥離性の確
保が容易となる。クラフト紙を用いる場合、50〜10
0g/cm2の密度のものを用いることが好ましい。
【0034】又、外装シートとしては、ガラス繊維等の
無機繊維、ポリエステル繊維、脂肪族ポリアミド繊維、
及び芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維等のうちいずれ
かを用いてなる不織布を用いることもできる他、剥離フ
ィルム及び内装シートと分別を要するプラスチック製の
シートであって、剥離フィルムとの剥離性が良好な材料
からなるシートを用いることも可能である。
【0035】内装シート及び剥離性内装シートは、外部
からの衝撃を緩和し、包装物を保護する役割を果たす緩
衝部材である。従って、緩衝性を有するものであれば、
材料を問うものではないが、本発明においては、空気に
よって応力吸収がなされることで緩衝効果が得られるエ
アー緩衝性を有する材料が好適に用いられる。剥離性内
装シートは、内装シートと同じく緩衝性を有しながら、
且つ外装シートと容易に剥離し得る表面を有するプラス
チック製のシートであるが、このような緩衝部材として
は、予め外装シートと接する側の少なくとも一表面にシ
リコン樹脂や弗素樹脂がコーティングされたシートが好
適に用いられる。更に、本発明においては、外装シート
との分別を容易としつつ、製造工程を簡単なものとする
ために、熱シールにより内装シートどうしの接着、剥離
性内装シートどうしの接着、内装シートと剥離性内装シ
ートどうしの接着、及び内装シートと剥離フィルムとの
接着が可能なプラスチック製の部材を用いることが好ま
しい。
【0036】内装シートと剥離性内装シートの具体例と
しては、図3(a)に示すような、独立気泡或いは開気
孔等の気孔61を有するスポンジ等の多孔質な発泡質シ
ート71や、図3(b)に示すような、内部がガスで充
満され気密に保持された多数のエンボス2(突起)が、
少なくとも片面に形成された気泡性緩衝シート3が挙げ
られる。発泡質シート71では、内装シートの少なくと
も一表面に外装シートと容易に剥離するような表面を有
する剥離性内装シートを用いることが出来る。
【0037】又、内装シートと剥離性内装シートの具体
例としては、図3(c)に示すような、平坦なフィルム
62に波板63が着設されてなる緩衝シート72を用い
ることもできる。このような緩衝シート72の形態とし
ては、波板63を平坦なフィルム62で挟持し、互いを
着設して段ボール紙状とすることも好ましい。尚、波板
63の断面形状は図3(b)に示されるsin(サイ
ン)カーブ状のものに限定されるものではない。緩衝シ
ート72では、少なくとも外装シートと接する側の一表
面が、外装シートと容易に剥離するような表面を有する
波板63、又は、平坦なフィルム62を用い、平坦なフ
ィルム62に波板63が着設されてなる緩衝シートを用
いることが出来る。
【0038】更に、内装シートと剥離性内装シートの具
体例としては、図3(d)に示すような、両面間に多数
の連通した通気孔64が形成されている緩衝シート73
を用いることもできる。連通孔64の長さ方向に垂直な
断面形状は、図3(d)に示した四角形に限定されるも
のではなく、三角形や六角形、或いは円形や半円形であ
っても構わない。緩衝シート73では、少なくとも外装
シートと接する側の一表面が、外装シートと容易に剥離
するような表面を有する緩衝シートを用いることが出来
る。
【0039】本発明においては、このような内装シート
として、特に、軽量で衝撃吸収能力の大きい気泡性緩衝
シートが好適に用いられる。重量が問題となる理由は、
封筒の重量自体が使用時に係る郵送料等の送料にも影響
を与えるからである。
【0040】気泡性緩衝シートとは、本発明において
は、先に図3(b)に示したように、内部がガスで充満
され気密に保持された多数のエンボス2(突起)が、少
なくとも片面に形成されたフィルムをいうものとし、エ
ンボスが形成されてはいても、そのエンボス内部にガス
が充填されて密閉されていないものを除外する。このよ
うな気泡性緩衝シートは、更に詳しくは、インフレーシ
ョン法やTダイ法を用いて作製したエンボスが形成され
たプラスチック製のフィルムのエンボス底面側に、別の
平坦なプラスチック製のフィルムを熱シール等により貼
合して一体化し、作製することができる。
【0041】エンボスは、板状或いは柱状といった先端
の平らな形状を有していることが好ましく、より具体的
には円柱、角柱、多角柱の形状のものが好適に用いられ
る。その他の形状として、半球状、卵形、回転楕円体等
とすることも好ましく、複数の異なる形状のエンボスを
1枚の気泡性緩衝シートに形成しても構わない。ここ
で、エンボスの配置位置には特に限定はないが、格子状
や網目状等の一定間隔で配置することが好ましい。
【0042】例えば、一辺の長さが44cm以下の緩衝
封筒という用途においては、外径が8mm〜10mm、
高さが3mm〜4.5mm程度の大きさのエンボスを用
い、このようなエンボスの隣接間隔が0.3mm〜7m
mとなるようにして形成すると、耐衝撃性に優れるた
め、好ましい。
【0043】内装シートと剥離性内装シートの材質とし
ては、熱可塑性樹脂が好適に用いられ、例えば、ポリオ
レフィン類、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を挙げることができる。
このうち、ポリオレフィン類が気密性や加工性が良好
で、しかも安価であり、好ましい。ポリオレフィン類と
しては、低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ホモポリマーの他、エチレン−プロピレンコポリマー、
エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリル
酸アルキルコポリマー、エチレン−アクリル酸フェニル
コポリマー、エチレン−アクリル酸ベンジルコポリマー
等の共重合体、及びこれらの混合物等が挙げられる。こ
の中で、更に好ましいものは、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体である。
【0044】ところで、本発明に好適に用いられる気泡
性緩衝シートには、エンボスの突起上面と接着するよう
に別の平坦なフィルムを貼合した形態、即ち、平坦な2
枚のフィルム間に、エンボスがピラー(支柱)として形
成された形態を有するものも含まれる。このようなピラ
ーを形成した気泡性緩衝シートは、リサイクル性を考慮
すると、同一材料若しくは回収ルートが同じである材料
から構成されていることが好ましく、Tダイ成形等の方
法により作製することができる。尚、ピラーを形成した
気泡性緩衝シートの形成に使用される平坦な2枚のフィ
ルムについては、少なくともその一方が、剥離フィルム
と熱シールにより融着されるものであることが必要とさ
れる。
【0045】剥離フィルムは、外装シートと適度な接着
強度を有しつつも、一方で外装シートとの剥離が容易で
あるという相反する特性を有するように外装シートに貼
合されると共に、内装シートとも少なくとも一部で貼合
されるプラスチック製の部材をいう。
【0046】剥離フィルムは、内装シートと加熱しなが
ら圧着して融着(接着)される、いわゆる熱シールが可
能な材料からなり、例えば、内装シートと同材質のもの
を用いることが可能である。又、これらの材質のものに
粘着付与剤を添加したものを用いることも好ましい。剥
離フィルムは、最終的には内装シートと接着されること
となるため、リサイクル性を考慮すれば、緩衝封筒使用
後の回収ルートが、内装シートと同じである材料のもの
を用いることが好ましい。
【0047】このような剥離フィルムは、材質に依存し
て、適宜選ばれた成形方法によって製造される。ポリオ
レフィン類を用いる場合には、Tダイ法が好適に用いら
れる。又、剥離フィルムの厚みは材質によって異なる
が、通常10〜100μm程度、好ましくは10〜50
μmのものを用いることが好ましい。
【0048】これら外装シート41と剥離フィルム4
3、及び外装シート41と剥離性内装シート82とは、
面全体で貼合することが好ましいが、シールが必要であ
る封筒の外周部のみで貼合されていてもよい。剥離フィ
ルム43と外装シート41の接着強度(剥離強度)は、
後に内装シート42を介して熱シールを行った後にも、
剥離が容易でありながら、適切な剥離強度を有する状態
に維持されることが好ましい。外装シート41と剥離性
内装シート82の剥離強度は、後に熱シールを行った後
にも、剥離が容易でありながら、適切な剥離強度を有す
る状態に維持されることが好ましい。
【0049】外装シート41と剥離フィルム43との貼
合は、例えば、外装シート41上に剥離フィルム43を
押し出して積層し、コロナ放電処理することで行うこと
ができる。又、別体で作製した外装シート41と剥離フ
ィルム43とを、ドライ積層用接着剤を用いて貼合する
ことによっても製造することができる。尚、剥離速度2
00mm/min、180゜剥離、試験片の幅25mm
の剥離試験条件で、外装シート41と剥離フィルム43
との間の剥離強度が、下限値として0.05N更に0.
1N、特に0.15Nから、上限として2.5N、更に
1.5N、特に1.2Nまでの範囲にあることが好まし
く、かつ外装シート41及び剥離フィルム43のいずれ
の引張強度よりも小さいことが好ましい。外装シート4
1と剥離性内装シート82との間の剥離強度は、剥離速
度200mm/min、180°剥離、試験片の幅25
mmの剥離試験条件で、下眼値として0.05N、更に
0.1N、特に0.15Nから、上限として2.5N、
更に1.5N、特に1.2Nまでの範囲にあることが好
ましく、かつ外装シート41と剥離性内装シート82の
いずれの引張強度よりも小さいことが好ましい。
【0050】発明に係る第1の態様の易剥離性緩衝封
筒においては、外装シートと剥離フィルムとの間の剥離
強度は、剥離速度200mm/min、180゜剥離、
試験片の幅25mmの剥離試験条件で、下限値として
0.05N更に0.1N、特に0.15N、より特に
0.3Nから、上限値として2.5N、更に1.5N、
特に1.2Nまでの範囲にあることが好ましく、かつ外
装シート及び剥離フィルムのいずれの引張強度よりも小
さいことが好ましい。
【0051】2の態様の易剥離性緩衝封筒において
は、外装シートと剥離性内装シートとの間の剥離強度
は、剥離速度200mm/min、180°剥離、試験
片の幅25mmの剥離試験条件で、下限値として0.0
5N、更に0.1N、特に0.15N、より特に0.3
Nから、上限値として2.5N、更に1.5N、特に
1.2Nまでの範囲にあることが好ましく、かつ外装シ
ート及び剥離性内装シートのいずれの引張強度よりも小
さいことが好ましい。
【0052】3の態様の易剥離性緩衝封筒、において
は、外装シートと剥離フィルムとの間の剥離強度、及び
外装シートと剥離性内装シートとの間の剥離強度は、剥
離速度200mm/min、180°剥離、試験片の幅
25mmの剥離試験条件で、下限値として0.05N、
更に0.1N、特に0.15N、より特に0.3Nか
ら、上限値として2.5N、更に1.5N、特に1.2
Nまでの範囲にあることが好ましく、かつ外装シート、
剥離フィルム及び剥離性内装シートのいずれの引張強度
よりも小さいことが好ましい。
【0053】尚、外装シートと剥離フィルムとが、又は
外装シートと剥離性内装シートとが「容易に剥離するよ
うに貼合される」とは、外装シートと剥離フィルムとの
間の剥離強度、又は外装シートと剥離性内装シートとの
間の剥離強度が、剥離速度200mm/min、180
゜剥離、試験片の幅25mmの剥離試験条件で、下限値
として0.05N更に0.1N、特に0.15N、より
特に0.3Nから、上限値として2.5N、更に1.5
N、特に1.2Nまでの範囲に納まるように、かつ外装
シート、剥離フィルム及び剥離性内装シートのいずれの
引張強度よりも小さくなるように、外装シートと剥離フ
ィルムとが、又は外装シートと剥離性内装シートとが貼
合されることをいう。
【0054】次に、緩衝封筒31の構造について、好ま
しい製造方法を踏まえながら説明する。緩衝封筒31の
製造に当たっては、図1(a)〜(c)の工程図に示す
ように、先ず2枚のシート51・52を準備する。ここ
で、糊代44が形成されているシートを「表側シート5
1」とし、糊代が形成されていないシートを「裏側シー
ト52」とする(図1(a))。
【0055】これらのシート51・52においては、外
装シート41と剥離フィルム43は、予め所定の剥離強
度を有するように貼合されていることが好ましい。又、
剥離フィルム43と内装シート42とは、全面的に或い
は部分的に貼合されているか、若しくは仮接着された状
態とされていることが好ましい。
【0056】更に、表側シート51における糊代44の
部分は、外装シート41のみからなることが好ましい。
これは、糊代44は裏側シート52の外装シート41と
接着されることとなるが、糊代44に剥離フィルム43
や内装シート42が貼合されていると、送付物を緩衝封
筒31内に納めた後の最終的な開口端の封着の際に、裏
側シート52の外装シート41と、糊代44部分の剥離
フィルム43或いは内装シート42を接着しなければな
らなくなり、封筒使用後の外装シート41と剥離フィル
ム43との完全な分離が困難となる問題を生ずるからで
ある。
【0057】準備したシート51・52の双方につい
て、図1(a)から図1(b)への移行に示されるよう
に、開口端近傍において、外装シート41と剥離フィル
ム43が熱シールされず、内装シート42が若干長さほ
どはみ出している部位(以下、このような部位を「剥離
口」という。)18を残しながら、熱シール部17を形
成する(第1熱シール処理)。この剥離口18において
は、外装シート41と剥離フィルム43とは貼合されて
いないことがより好ましく、封筒使用後に、剥離口18
における剥離フィルム43及び内装シート42を利用す
ると、これらの外装シート41からの剥離が容易とな
り、好ましい。
【0058】次に、図1(b)から図1(c)への移行
に示されるように、熱シール部17を形成したシート5
1・52を、内装シート42が対向するように重ね合わ
せ、底辺及び左右辺となる外周部分の3辺を熱シール
し、熱シール部16を形成する(第2熱シール処理)。
こうして、熱シール部16においては、シート51・5
2それぞれの内装シート42間が互いに融着して強固に
接着されると共に、内装シート42と剥離フィルム43
も融着して強固に接着され、緩衝封筒31が袋状に形成
される。
【0059】尚、熱シール部16の形成により、剥離口
18は、その左右端が熱シールされるために、剥離口1
8が封筒の外周に現れないこととなり、使用前或いは使
用中の剥離口18からの外装シート41と剥離フィルム
43との剥離が回避される。
【0060】このような剥離口18の形成は、図1(c
−2)と同様のA−A断面図と同様にして図2の断面図
に示したように、少なくとも内装シート42が外装シー
ト41からはみ出した部分(はみ出し部19)を設ける
ことによっても行うことが可能である。このはみ出し部
19は、緩衝封筒31の開口端に形成されることが好ま
しく、特に、裏側シート52側及び/又は糊代44側に
好適に形成される。
【0061】さて、緩衝封筒31において、その表面つ
まり外装シート41表面に、保護フィルムを貼合するこ
とも好ましい。保護フィルムとしては、剥離フィルム4
3と同様のものを用いることができる。このように保護
フィルムを貼合した場合には、糊代44の部分と接着さ
れるされることとなる部分となる部分においては、保護
フィルムが貼合されない形態とすることが好ましい。即
ち、保護フィルムを貼合した場合であっても、糊代44
の部分が外装シート41からなる場合には、糊代44と
接着される部分も外装シート41とすることが好まし
い。
【0062】ところで、表側シート51に形成されてい
る糊代44は、必ずしも必要なものではない。例えば、
先ず、図1(c−4)に示される断面構造となるよう
に、封筒の開口端となる部分に熱シール部17を形成し
た際に、剥離口18の部分において内装シート42が存
在しない形態となるように、所定の構造を有する表側シ
ート51と裏側シート52を用いて緩衝封筒を作製す
る。次に、緩衝封筒内に送付物を収納した後に、開口端
において剥離フィルム43どうしが熱シールされるよう
にして封着する。つまり、結果的に緩衝封筒の4辺を全
て熱シールにより封着して用いることも可能であり、こ
の場合に糊代44は不要となる。
【0063】前述した4辺熱シールによる緩衝封筒の使
用方法は、表側シート51として最初から糊代44が形
成されていないものを用いて作製した緩衝封筒を使用し
た場合に用いられることは言うまでもなく、糊代44が
形成されている緩衝封筒31を用いた場合であっても、
送付物を緩衝封筒に収容する前又は後で図1(a)記載
の点線CCに沿って糊代44の部分を切り離す等の処理
を行うことで用いることができる。
【0064】尚、4辺熱シールによる緩衝封筒の使用方
法は、図1(c−2)に示されているように、剥離口1
8に内装シート42がある場合であっても用いることが
可能であり、更に、後述する図4記載の緩衝封筒1にお
いて用いることも可能である。つまり、緩衝封筒1にお
いても必ずしも糊代7は必要ではない。
【0065】尚、緩衝封筒31の製造方法は、上述した
ように、予め何らかの手段により、外装シート41と剥
離フィルム43及び内装シート42の全てが少なくとも
部分的に接着された状態から、熱シール部16を形成す
る方法に限られない。例えば、予め内装シート42と剥
離フィルム43とを貼合したものを外装シート41に重
ね合わせた状態から、或いは全く貼合されていない別体
の外装シート41と剥離フィルム43及び内装シート4
2を積層した状態から、剥離フィルム43と外装シート
41との間に適度な剥離強度が得られるように熱シール
部16・17を形成する方法も用いることができる。
【0066】次に、図4に、本発明の別の実施形態形態
である緩衝封筒1の構成を示す説明図(a)、並びに
(a)中の点線AA及びBBにおける矢視断面図(b)
及び(c)を示す。緩衝封筒1は、内装シートとして、
先に図3(b)に示した多数のエンボス2を形成したプ
ラスチック製の気泡性緩衝シート3を用い、又、プラス
チック製の剥離フィルム4及び外装シート5を用いて形
成されている。
【0067】緩衝封筒1では、気泡性緩衝シート3が、
エンボス2が剥離フィルム4側に凸となるようにして配
置されている。これにより、緩衝封筒1内に角張った送
付物を挿入する際にエンボス2が障害となることがな
く、又、エンボス2が潰れ難くなり、緩衝性の維持が図
られる。但し、エンボス2の突起の向きは、剥離フィル
ム4側でなければならないわけでは必ずしもない。又、
気泡性緩衝シート3と剥離フィルム4との間に、熱シー
ルによる融着が可能な別のプラスチック製のフィルムを
挿入した構造としても構わない。
【0068】剥離フィルム4と気泡性緩衝シート3は、
全てのエンボス2の上面が剥離フィルム4と接着されて
貼合されている必要は必ずしもないが、少なくとも部分
的には接着されていることが、気泡性緩衝シート3を保
護する点からも好ましい。緩衝封筒1の製造方法につい
ては後に詳述するが、製造過程では、剥離フィルム4と
気泡性緩衝シート3とは、インパルスシーラー等を用い
て仮接着され、最終的に少なくとも熱シールを行う部分
において融着されていればよい。
【0069】緩衝封筒1においては、気泡性緩衝シート
3が内側に、外装シート5が外側となるように一辺が折
り曲げられ、この折り曲げられた辺が封筒の底辺15と
なっている。そして、この底辺15両側の辺、即ち左右
の両サイドが熱シールにより封着された構造(熱シール
部16)となっている。更に詳しくは、開口端において
は、外装シート5と剥離フィルム4並びに気泡性緩衝シ
ート3が熱シールされ(熱シール部17)、熱シール部
17における対向する気泡性緩衝シート3どうしは当然
に開口端を形成するために接着されることはない(図4
(b)矢視AA断面図)。一方、左右両サイドの2辺に
おける熱シール部16においては、対向する気泡性緩衝
シート3どうしも又熱シールにより互いが接着され、封
着された構造となっている(図4(c)矢視BB断面
図)。
【0070】緩衝封筒1においても、前述した緩衝封筒
31と同等に、開口端に形成された熱シール部17近傍
の封筒内側において、剥離フィルム4と外装シート5と
の剥離が容易となるように、剥離口18を設けることが
好ましい。更に、糊代7の部分は図4(a)中の拡大図
に示されるように、外装シート5のみからなる構造とす
ることが好ましい。但し、図4(a)中の別の拡大図に
示されるように、剥離フィルム4が貼合された構造とし
てもよい。しかし、気泡性緩衝シート3は貼合されてい
ない構造とすることが好ましい。尚、上述した本発明の
緩衝封筒1・31における構造的な特徴は、種々に組み
合わせて用いることができることはいうまでもない。
【0071】次に、緩衝封筒1の製造方法の一実施形態
を、緩衝封筒1に剥離口18を設ける場合について、図
5(a)〜(d)に示した説明図を参照しながら説明す
る。最初に、剥離フィルム4を外装シート5に貼合して
なるラミ外装シート6を準備する(図5(a))。この
ラミ外装シート6においては、糊代7となる部分は外装
シート5のみからなる。このラミ外装シート6の剥離フ
ィルム4に、多数のエンボス2を形成した気泡性緩衝シ
ート3を貼合する(図5(b))。ここではエンボス2
が剥離フィルム4側に凸となるようにして、インパルス
シーラー等を用いて接着を行うことができる。気泡性緩
衝シート3と剥離フィルム4との貼合は、部分的あって
も全面的であってもよく、又、強固に接着されるように
行ってもよく、一方、仮接着程度に軽度な接着に止めて
もよい。尚、糊代7となる部分には、気泡性緩衝シート
3が掛からないようにすることが好ましい。
【0072】次に、緩衝封筒1の開口端となるべき部分
に熱シールを行い、熱シール部17を形成する(図5
(c))。このとき緩衝封筒1の両サイドとなる部分に
おいても、熱シールを行っても構わない。この熱シール
により、熱シール部17におけるエンボス2は破裂して
潰される。尚、図5(c)に示されるように、熱シール
部17上側及び下側に、熱シールが施されていない剥離
口18を形成することが好ましい。
【0073】そして、気泡性緩衝シート3が貼合された
ラミ外装シート6を、気泡性緩衝シート3が内側となる
ように、一辺で折り返して底辺15を形成し、底辺15
の左右両側の辺を熱シールして封着し(以下、このよう
な処理を「サイドシール」という。)、熱シール部16
を形成する(図5(d))。このサイドシールにより、
熱シール部16においては対向する気泡性緩衝シート3
どうしが接着され、緩衝封筒1が作製される。このサイ
ドシールは100℃〜250℃、好ましくは135℃〜
165℃の温度範囲で行うと、シール性と剥離性の両立
が図られ、好ましい。
【0074】上述した緩衝封筒1の製造方法において
は、底辺15が各シート3・4・5の折り返しにより形
成されていたが、勿論、封筒の左右辺となる一辺を各シ
ート3・4・5の折り返しにより形成して、封筒を製造
することも可能である。この場合は、底辺となる部分お
よび左右辺のもう一方の2辺を熱シールにより封着すれ
ばよい。
【0075】上述した緩衝封筒1の製造方法は、1個の
みの緩衝封筒1を製造する場合であるが、例えば、一方
向に長いロール状の外装シートに、糊代となるべき剥離
フィルムが貼合されない部分を残しながら、一定幅の剥
離フィルムを一定間隔で貼合したラミ外装シートを予め
製造しておき、その後に気泡性緩衝シート等の内装シー
トを貼合して、所定位置で切断する等の方法を用いれ
ば、連続的な大量生産も容易である。
【0076】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
これらの実施例が本発明を限定するものではないことは
言うまでもない。 (実施例1)約9mmφ×3mmの形状のエンボスを形
成した低密度ポリエチレン製の気泡性緩衝シートのエン
ボス突起面に、低密度ポリエチレン製のフィルムを貼合
してエンボスをサンドイッチしてピラーとした断面構造
を有する気泡性緩衝シートを作製した。又、外装シート
としてクラフト紙(目付量:75g/m2)を用い、こ
のクラフト紙に低密度ポリエチレン製の剥離フィルム
(厚さ:20μm)を貼合してラミ外装シートを作製し
た。
【0077】次に、気泡性緩衝シートとラミ外装シート
とを、インパルスシーラーを用いてシールし、その後に
気泡性緩衝シートが内側となるように半折してサイドシ
ールを行った。サイドシールは、図6に示すように、個
々に温度設定が可能な8ブロックC1〜C8に分割され
たシーラー(シール装置)21を用いて行い、各ブロッ
クC1〜C8の配置とサイドシールが行われる封着試料
20の位置関係も図6に示されている。シーラー21に
おける各ブロック設定温度は表1に示した通りである。
尚、実質的にシーラー21におけるC3〜C6ブロック
温度設定により、サイドシールの状態、つまりシール性
と剥離性が決定される。
【0078】
【表1】
【0079】サイドシール後に、気泡性緩衝シートのシ
ール性(気泡性緩衝シートどうし及び気泡性緩衝シート
と剥離フィルムとの接着性が良好か否か)並びにラミ外
装シートにおける剥離フィルムと外装シートとの剥離性
(剥離容易でかつ適度な剥離強度を有しているか否か)
を調べた。結果を表1に併記する。特に、シール温度が
135℃〜165℃の範囲で、剥離強度が0.63N〜
0.73Nの範囲にあり、シール性と剥離性の両方が適
切な状態となることが確認された。
【0080】(実施例2)外装シートとしてクラフト紙
(目付量:50g/m2)及び低密度ポリエチレン製の
剥離フィルム(厚さ:35μm)とを貼合したラミ外装
シートを作製した。ポリエチレン製のフィルムにエンボ
スを形成すると同時に、ラミ外装シートの剥離フィルム
を100℃〜140℃の温度範囲で巻かけて、約9mm
×3mmの形状のエンボスを形成した3層構造のシート
を作製した。このシートを用いて、前述した実施例1と
同様の方法で、サイドシール等を行い、剥離性を調べ
た。サイドシールの温度が135℃〜165℃の範囲
で、0.8N〜1.1Nの範囲の剥離強度が得られ、シ
ール性と剥離性の両方が適切な状態となることが確認さ
れた。
【0081】
【発明の効果】上述の通り、本発明の易剥離性緩衝封筒
は、封筒としての外周部のシール性が良好に確保されつ
つ、一方で使用されている構成部材の分離が容易である
ためにリサイクル性に優れ、省資源化や環境保全に寄与
するという顕著な効果を奏する。又、易剥離性緩衝封筒
の構造が簡単であるため、簡便な製造方法により大量生
産が容易であるとともに、低コストで製造できるという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の態様の易剥離性緩衝封筒の一
実施形態及びその製造方法の概略を示す説明図である。
【図2】 本発明の易剥離性緩衝封筒に好適に形成され
る剥離口の一実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の易剥離性緩衝封筒に好適に用いられ
る内装シートの例を示した斜視図である。
【図4】 本発明に係る易剥離性緩衝封筒の別の実施形
態を示す説明図である。
【図5】 本発明に係る易剥離性緩衝封筒の製造方法の
別の実施形態を示す説明図である。
【図6】 実施例におけるシーラーのブロックと封着試
料との位置関係を示す説明図である。
【図7】 本発明の第2の態様の易剥離性緩衝封筒の一
実施形態及びその製造方法の概略を示す説明図である。
【図8】 本発明の第3の態様の易剥離性緩衝封筒の一
実施形態及びその製造方法の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1…緩衝封筒、2…エンボス、3…気泡性緩衝シート、
4…剥離フィルム、5…外装シート、6…ラミ外装シー
ト、7…糊代、8…フィルム、15…底辺、16…熱シ
ール部、17…熱シール部、18…剥離口、19…はみ
出し部、20…封着試料、21…シーラー、31…緩衝
封筒、41…外装シート、42…内装シート、43…剥
離フィルム、44…糊代、51…表側シート、52…裏
側シート、61…気孔、62…フィルム、63…波板、
64…連通孔、71…発泡質シート、72・73…緩衝
シート、82…剥離性内装シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−148873(JP,A) 特開 平7−315441(JP,A) 特開 平9−77084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 27/00 B65D 81/03

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装シートと、緩衝性を有するプラスチ
    ック製の内装シートとの間に、当該外装シートに容易に
    剥離するように貼合されると共に、当該内装シートの少
    なくとも一部と貼合されるプラスチック製の剥離フィル
    ムが配置されてなり、部分的に、前記外装シートと前記
    剥離フィルムとが貼合されていない剥離口が形成されて
    いることを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  2. 【請求項2】 外装シートと、緩衝性を有するプラスチ
    ック製の内装シートとの間に、当該外装シートに容易に
    剥離するように貼合されると共に、当該内装シートの少
    なくとも一部と貼合されるプラスチック製の剥離フィル
    ムが配置されてなり、前記内装シートが前記外装シート
    からはみ出した部分が、封筒の開口端に形成されている
    ことを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  3. 【請求項3】 外装シートと、緩衝性を有するプラスチ
    ック製の内装シートとの間に、当該外装シートに容易に
    剥離するように貼合されると共に、当該内装シートの少
    なくとも一部と貼合されるプラスチック製の剥離フィル
    ムが配置されてなるとともに、部分的に、前記外装シー
    トと前記剥離フィルムとが貼合されていない剥離口が形
    成されており、かつ、前記内装シートが前記外装シート
    からはみ出した部分が、封筒の開口端に形成されている
    ことを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  4. 【請求項4】 表側シートと裏側シートからなる易剥離
    性緩衝封筒であって、 前記表側シート及び裏側シートのいずれか一方は、外装
    シートと緩衝性を有するプラスチック製の内装シートと
    の間に、当該外装シートに容易に剥離するように貼合さ
    れると共に当該内装シートの少なくとも一部と貼合され
    るプラスチック製の剥離フィルムが配置されてなり、 前記表側シート及び裏側シートの別の一方は、外装シー
    トと、当該外装シートと容易に剥離し得る表面を有し且
    つ緩衝性を有するプラスチック製の剥離性内装シートが
    配置されており、部分的に、前記外装シートと前記剥離
    性内装シートとが貼合されていない剥離口が形成されて
    いることを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  5. 【請求項5】 表側シートと裏側シートからなる易剥離
    性緩衝封筒であって、 前記表側シート及び裏側シートの
    いずれか一方は、外装シートと緩衝性を有するプラスチ
    ック製の内装シートとの間に、当該外装シートに容易に
    剥離するように貼合されると共に当該内装シートの少な
    くとも一部と貼合されるプラスチック製の剥離フィルム
    が配置されてなり、 前記表側シート及び裏側シートの別の一方は、外装シー
    トと、当該外装シートと容易に剥離し得る表面を有し且
    つ緩衝性を有するプラスチック製の剥離性内装シートが
    配置されており、前記剥離性内装シートが前記外装シー
    トからはみ出した部分が、封筒の開口端に形成されてい
    ことを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  6. 【請求項6】 表側シートと裏側シートからなる易剥離
    性緩衝封筒であって、 前記表側シート及び裏側シートのいずれか一方は、外装
    シートと緩衝性を有するプラスチック製の内装シートと
    の間に、当該外装シートに容易に剥離するように貼合さ
    れると共に当該内装シートの少なくとも一部と貼合され
    るプラスチック製の剥離フィルムが配置されてなり、 前記表側シート及び裏側シートの別の一方は、外装シー
    トと、当該外装シートと容易に剥離し得る表面を有し且
    つ緩衝性を有するプラスチック製の剥離性内装シートが
    配置されているとともに、部分的に、前記外装シートと
    前記剥離性内装シートとが貼合されていない剥離口が形
    成されており、かつ、前記剥離性内装シートが前記外装
    シートからはみ出した部分が、封筒の開口端に形成され
    ている ことを特徴とする易剥離性緩衝封筒。
  7. 【請求項7】 封筒外周部における少なくとも一部の封
    着が、熱シールにより、前記剥離フィルムと前記内装シ
    ートとの間、及び前記内装シート間が貼合されて行われ
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項
    記載の易剥離性緩衝封筒。
  8. 【請求項8】 封筒外周部における少なくとも一部の封
    着が、熱シールにより、前記剥離フィルムと前記内装シ
    ートとの間、前記内装シート間、前記内装シートと前記
    剥離性内装シートとの間、及び、前記剥離性内装シート
    間が貼合されて行われていることを特徴とする請求項
    〜6のいずれか一項に記載の易剥離性緩衝封筒。
  9. 【請求項9】 封筒の糊代の部分に、前記剥離フィルム
    が貼合されていないことを特徴とする請求項1〜のい
    ずれか一項に記載の易剥離性緩衝封筒。
  10. 【請求項10】 部分的に、前記外装シートと前記剥離
    フィルムとが貼合されていない剥離口が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の
    易剥離性緩衝封筒。
  11. 【請求項11】 前記内装シートが前記外装シートから
    はみ出した部分が、封筒の開口端に形成されていること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の易
    剥離性緩衝封筒。
  12. 【請求項12】 前記内装シートが、発泡質シート、気
    泡性緩衝シート、平坦なフィルムに波板が着設されてな
    る緩衝シート、若しくは両面間に多数の連通した通気孔
    が形成されている緩衝シートのいずれかであることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の易剥離
    性緩衝封筒。
  13. 【請求項13】 外装シートと、当該外装シートと容易
    に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性を有するプラスチッ
    ク製の剥離性内装シートが配置されてなり、部分的に、
    前記外装シートと前記剥離性内装シートとが貼合されて
    いない剥離口が形成されていることを特徴とする易剥離
    性緩衝封筒。
  14. 【請求項14】 外装シートと、当該外装シートと容易
    に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性を有するプラスチッ
    ク製の剥離性内装シートが配置されてなり、前記剥離性
    内装シートが前記外装シートからはみ出した部分が、封
    筒の開口端に形成されていることを特徴とする易剥離性
    緩衝封筒。
  15. 【請求項15】 外装シートと、当該外装シートと容易
    に剥離し得る表面を有し且つ緩衝性を有するプラスチッ
    ク製の剥離性内装シートが配置されてなり、部分的に、
    前記外装シートと前記剥離性内装シートとが貼合されて
    いない剥離口が形成されており、かつ、前記剥離性内装
    シートが前記外装シートからはみ出した部分が、封筒の
    開口端に形成されていることを特徴とする易剥離性緩衝
    封筒。
  16. 【請求項16】 封筒外周部における少なくとも一部の
    封着が、熱シールにより、前記剥離性内装シート間が貼
    合されて行われていることを特徴とする請求項13〜1
    5のいずれか一項に記載の易剥離性緩衝封筒。
  17. 【請求項17】 前記剥離性内装シートが、発泡質シー
    ト、気泡性緩衝シート、平坦なフィルムに波板が着設さ
    れてなる緩衝シート、若しくは両面間に多数の連通した
    通気孔が形成されている緩衝シートのいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項4〜6、8、13〜16のいずれ
    か一項に記載の易剥離性緩衝封筒。
  18. 【請求項18】 前記外装シートの外表面に、プラスチ
    ック製の剥離フィルムが貼合されていることを特徴とす
    る請求項1〜17のいずれか一項に記載の易剥離性緩衝
    封筒。
  19. 【請求項19】 前記外装シートがクラフト紙であるこ
    とを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の
    易剥離性緩衝封筒。
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