JP3183417B2 - A/d変換装置 - Google Patents
A/d変換装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアナログビデオ
信号をデジタル信号に変換する場合に用いて好適なA/
D変換装置に関する。
信号をデジタル信号に変換する場合に用いて好適なA/
D変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオカメラより出力されたアナ
ログビデオ信号をRAMなどのメモリに一旦書き込むと
き、アナログビデオ信号をA/D変換してデジタルビデ
オ信号に変換する必要がある。このA/D変換を行なう
A/D変換器は、所定の幅のダイナミックレンジを有し
ている。例えばA/D変換器のダイナミックレンジが2
Vppであり、入力アナログ信号の最大レベルが通常時に
おけるレベルの3倍であるとき、通常のレベルはダイナ
ミックレンジの1/3(=680mVpp)に設定する。
これにより、最大レベルの信号が入力された場合におい
ても、A/D変換器が飽和してしまうようなことが防止
される。
ログビデオ信号をRAMなどのメモリに一旦書き込むと
き、アナログビデオ信号をA/D変換してデジタルビデ
オ信号に変換する必要がある。このA/D変換を行なう
A/D変換器は、所定の幅のダイナミックレンジを有し
ている。例えばA/D変換器のダイナミックレンジが2
Vppであり、入力アナログ信号の最大レベルが通常時に
おけるレベルの3倍であるとき、通常のレベルはダイナ
ミックレンジの1/3(=680mVpp)に設定する。
これにより、最大レベルの信号が入力された場合におい
ても、A/D変換器が飽和してしまうようなことが防止
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置において
は、このようにダイナミックレンジより低い所定の値に
通常のレベルを設定するようにしているため、例えば上
記した例においては、通常時においてはダイナミックレ
ンジの1/3の範囲しか使用されておらず、2/3の範
囲は殆んど使用されていないことになる。このことは1
ビット分以上分解能を犠牲にしていることになる。
は、このようにダイナミックレンジより低い所定の値に
通常のレベルを設定するようにしているため、例えば上
記した例においては、通常時においてはダイナミックレ
ンジの1/3の範囲しか使用されておらず、2/3の範
囲は殆んど使用されていないことになる。このことは1
ビット分以上分解能を犠牲にしていることになる。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、ダイナミックレンジを有効に利用し、分解
能を向上させるようにするものである。
ものであり、ダイナミックレンジを有効に利用し、分解
能を向上させるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換装置
は、アナログ入力信号をA/D変換するA/D変換手段と、A/
D変換手段の入力または出力のレベルを検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に追随して、A/D変換手段へ
入力されるアナログ信号のレベルを連続的に制御するア
ナログレベル制御手段と、検出手段により検出されたA/
D変換手段の入力または出力のレベルを逆数変換する逆
数変換手段と、逆数変換手段により逆数変換されたA/D
変換手段の入力または出力のレベルに対応して、A/D変
換手段より出力されるデジタルデータのレベルを制御す
るデジタルレベル制御手段とを備えることを特徴とす
る。
は、アナログ入力信号をA/D変換するA/D変換手段と、A/
D変換手段の入力または出力のレベルを検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に追随して、A/D変換手段へ
入力されるアナログ信号のレベルを連続的に制御するア
ナログレベル制御手段と、検出手段により検出されたA/
D変換手段の入力または出力のレベルを逆数変換する逆
数変換手段と、逆数変換手段により逆数変換されたA/D
変換手段の入力または出力のレベルに対応して、A/D変
換手段より出力されるデジタルデータのレベルを制御す
るデジタルレベル制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】アナログレベル制御手段およびデジタルレ
ベル制御手段は、所定の周期毎にアナログ信号またはデ
ジタル信号のレベルをそれぞれ制御するようにすること
ができる。
ベル制御手段は、所定の周期毎にアナログ信号またはデ
ジタル信号のレベルをそれぞれ制御するようにすること
ができる。
【0007】
【作用】本発明のA/D変換装置においては、アナログ入
力信号がA/D変換され、入力または出力のレベルが検出
され、レベルの検出結果に追随して、入力されるアナロ
グ信号のレベルが連続的に制御される。また、検出され
た入力または出力のレベルが逆数変換され、逆数変換さ
れた入力または出力のレベルに対応して、出力されるデ
ジタルデータのレベルが制御される。
力信号がA/D変換され、入力または出力のレベルが検出
され、レベルの検出結果に追随して、入力されるアナロ
グ信号のレベルが連続的に制御される。また、検出され
た入力または出力のレベルが逆数変換され、逆数変換さ
れた入力または出力のレベルに対応して、出力されるデ
ジタルデータのレベルが制御される。
【0008】
【実施例】図1は、本発明のA/D変換装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。利得制御増幅器1に
は、例えば図示せぬビデオカメラのCCDなどの撮像素
子より出力されたアナログビデオ信号が入力されてい
る。利得制御増幅器1の出力は、A/D変換器2に入力
され、A/D変換されて、nビットのデジタル信号とさ
れる。このデジタル信号は乗算器5に供給されている。
の構成を示すブロック図である。利得制御増幅器1に
は、例えば図示せぬビデオカメラのCCDなどの撮像素
子より出力されたアナログビデオ信号が入力されてい
る。利得制御増幅器1の出力は、A/D変換器2に入力
され、A/D変換されて、nビットのデジタル信号とさ
れる。このデジタル信号は乗算器5に供給されている。
【0009】検出回路3は、A/D変換器2に入力され
るアナログ信号のレベルを検出し、その検出結果に対応
する信号を利得制御増幅器1とA/D変換器4に出力し
ている。A/D変換器4は、検出回路3より入力された
信号をA/D変換し、逆数回路6に出力している。逆数
回路6は、A/D変換器4より入力されたデジタル信号
をその逆数に変換して乗算器5に出力している。乗算器
5は、A/D変換器2と逆数回路6より入力されたデジ
タル信号を乗算し、n+mビットのデジタル信号として
出力するようになされている。
るアナログ信号のレベルを検出し、その検出結果に対応
する信号を利得制御増幅器1とA/D変換器4に出力し
ている。A/D変換器4は、検出回路3より入力された
信号をA/D変換し、逆数回路6に出力している。逆数
回路6は、A/D変換器4より入力されたデジタル信号
をその逆数に変換して乗算器5に出力している。乗算器
5は、A/D変換器2と逆数回路6より入力されたデジ
タル信号を乗算し、n+mビットのデジタル信号として
出力するようになされている。
【0010】次に、その動作について説明する。利得制
御増幅器1によりそのレベルが所定のレベルに制御され
たアナログビデオ信号は、A/D変換器2に入力され、
A/D変換される。検出回路3は、A/D変換器2に入
力されるアナログビデオ信号のレベルを検出し、その検
出結果に対応して、利得制御増幅器1の利得を制御す
る。利得制御増幅器1は、入力されるアナログビデオ信
号のレベルが小さいとき、これを大きくするように制御
し、また、入力されるアナログビデオ信号のレベルが大
きいとき、これを小さくなるように制御する。これによ
り、A/D変換器2に入力されるアナログビデオ信号の
レベルは、A/D変換器2のダイナミックレンジの最大
レベルに近いレベルに制御される。
御増幅器1によりそのレベルが所定のレベルに制御され
たアナログビデオ信号は、A/D変換器2に入力され、
A/D変換される。検出回路3は、A/D変換器2に入
力されるアナログビデオ信号のレベルを検出し、その検
出結果に対応して、利得制御増幅器1の利得を制御す
る。利得制御増幅器1は、入力されるアナログビデオ信
号のレベルが小さいとき、これを大きくするように制御
し、また、入力されるアナログビデオ信号のレベルが大
きいとき、これを小さくなるように制御する。これによ
り、A/D変換器2に入力されるアナログビデオ信号の
レベルは、A/D変換器2のダイナミックレンジの最大
レベルに近いレベルに制御される。
【0011】一方、A/D変換器4は、検出回路3より
出力された制御信号をA/D変換する。このA/D変換
器4より出力されたデジタル信号は、逆数回路6により
その逆数が演算され、乗算器5に出力される。乗算器5
は、A/D変換器2より入力されたデジタル信号と、逆
数回路6より入力されたデジタル信号を乗算する。
出力された制御信号をA/D変換する。このA/D変換
器4より出力されたデジタル信号は、逆数回路6により
その逆数が演算され、乗算器5に出力される。乗算器5
は、A/D変換器2より入力されたデジタル信号と、逆
数回路6より入力されたデジタル信号を乗算する。
【0012】逆数回路6が出力するデジタル信号は、利
得制御増幅器1を制御する制御信号の逆数に対応してい
る。従って、A/D変換器2より出力されたデジタル信
号は、利得制御増幅器1により増大(または減少)され
たレベルに対応する分だけそのレベルが減少(または増
大)されることになる。即ち、元のレベルに戻されるこ
とになる。
得制御増幅器1を制御する制御信号の逆数に対応してい
る。従って、A/D変換器2より出力されたデジタル信
号は、利得制御増幅器1により増大(または減少)され
たレベルに対応する分だけそのレベルが減少(または増
大)されることになる。即ち、元のレベルに戻されるこ
とになる。
【0013】例えば、いまA/D変換器2のダイナミッ
クレンジを2Vとし、そこに入力される信号のレベルを
675mVとするとき、10ビットの分解能を有するA
/D変換器2の出力は、例えば‘010101101
0’となる。これに対して、例えばこの入力信号を利得
制御増幅器1により2.5倍に増幅して、A/D変換器
2に入力したとすると、A/D変換器2の出力は、‘1
101100000’となる。このデジタル信号は、乗
算器5において係数1/2.5が乗算されるため、乗算
器5の出力は、その出力ビット数を12ビットとすると
き、‘0101011001.10’となる。即ち、整
数部の値は利得制御増幅器1によりレベルを調整しない
場合と同一であるが、小数点以下のビット数が2ビット
だけ増えていることになる。即ち、その分だけ分解能を
向上させることができる。
クレンジを2Vとし、そこに入力される信号のレベルを
675mVとするとき、10ビットの分解能を有するA
/D変換器2の出力は、例えば‘010101101
0’となる。これに対して、例えばこの入力信号を利得
制御増幅器1により2.5倍に増幅して、A/D変換器
2に入力したとすると、A/D変換器2の出力は、‘1
101100000’となる。このデジタル信号は、乗
算器5において係数1/2.5が乗算されるため、乗算
器5の出力は、その出力ビット数を12ビットとすると
き、‘0101011001.10’となる。即ち、整
数部の値は利得制御増幅器1によりレベルを調整しない
場合と同一であるが、小数点以下のビット数が2ビット
だけ増えていることになる。即ち、その分だけ分解能を
向上させることができる。
【0014】以上の動作を波形図を用いて説明すると、
図2に示すようになる。即ち、利得制御増幅器1には、
図2(A)に示すアナログ信号が入力される。このアナ
ログ信号は、利得制御増幅器1により増幅され、図2
(B)に示すようなレベルとなる。この信号がA/D変
換器2によりA/D変換され、乗算器5により逆数回路
6より出力されたデータと乗算された結果、乗算器5の
出力はこれをアナログ的に示すと、図2(C)に示すよ
うになる。即ち、図2(C)に示す波形は、図2(A)
に示す波形とほぼ同一のレベルとなっているが、より細
かいレベルが表現された信号となっている。
図2に示すようになる。即ち、利得制御増幅器1には、
図2(A)に示すアナログ信号が入力される。このアナ
ログ信号は、利得制御増幅器1により増幅され、図2
(B)に示すようなレベルとなる。この信号がA/D変
換器2によりA/D変換され、乗算器5により逆数回路
6より出力されたデータと乗算された結果、乗算器5の
出力はこれをアナログ的に示すと、図2(C)に示すよ
うになる。即ち、図2(C)に示す波形は、図2(A)
に示す波形とほぼ同一のレベルとなっているが、より細
かいレベルが表現された信号となっている。
【0015】図3は、検出回路3の構成例を示してい
る。この実施例においては、利得制御増幅器1より出力
された信号が差動増幅器11の一方の入力に供給されて
いる。差動増幅器11の他方の入力には、予め設定した
所定の基準電圧が基準電圧発生回路12より供給されて
いる。基準電圧発生回路12が出力する基準電圧は、所
定のレベル以上の明るさを検出するために設定されてい
る。差動増幅器11は、入力されたビデオ信号と基準レ
ベルとの差を出力する。
る。この実施例においては、利得制御増幅器1より出力
された信号が差動増幅器11の一方の入力に供給されて
いる。差動増幅器11の他方の入力には、予め設定した
所定の基準電圧が基準電圧発生回路12より供給されて
いる。基準電圧発生回路12が出力する基準電圧は、所
定のレベル以上の明るさを検出するために設定されてい
る。差動増幅器11は、入力されたビデオ信号と基準レ
ベルとの差を出力する。
【0016】差動増幅器11が出力する信号が正である
とき、この信号はダイオード13により整流され、コン
デンサ15に充電される。差動増幅器11の出力が負で
あるとき、ダイオード13はオフし、コンデンサ15に
充電された電圧が、ダイオード13と並列に接続された
抵抗14を介して放電される。その結果、コンデンサ1
5と並列に接続された抵抗16の端子には、ビデオ信号
を積分した信号が出力されることになる。この回路によ
り、例えば表示画面の約80%程度の領域の明るさ(レ
ベル)を検出するようにする。
とき、この信号はダイオード13により整流され、コン
デンサ15に充電される。差動増幅器11の出力が負で
あるとき、ダイオード13はオフし、コンデンサ15に
充電された電圧が、ダイオード13と並列に接続された
抵抗14を介して放電される。その結果、コンデンサ1
5と並列に接続された抵抗16の端子には、ビデオ信号
を積分した信号が出力されることになる。この回路によ
り、例えば表示画面の約80%程度の領域の明るさ(レ
ベル)を検出するようにする。
【0017】図4は、検出回路3のさらに他の実施例を
示している。この実施例においては、差動増幅器11の
出力が、コレクタが所定の電圧源に接続され、エミッタ
が抵抗22を介して接地されているNPNトランジスタ
21のベースに供給されている。そして、NPNトラン
ジスタ21のエミッタより出力された電圧が、抵抗23
とコンデンサ24よりなる積分回路により積分され、出
力されるようになされている。この実施例においても、
図3における場合と同様にアナログビデオ信号のレベル
を検出することができる。
示している。この実施例においては、差動増幅器11の
出力が、コレクタが所定の電圧源に接続され、エミッタ
が抵抗22を介して接地されているNPNトランジスタ
21のベースに供給されている。そして、NPNトラン
ジスタ21のエミッタより出力された電圧が、抵抗23
とコンデンサ24よりなる積分回路により積分され、出
力されるようになされている。この実施例においても、
図3における場合と同様にアナログビデオ信号のレベル
を検出することができる。
【0018】図5は、本発明のA/D変換装置の他の実
施例を示している。この実施例においては、A/D変換
器2によりA/D変換された後のデジタル信号のレベル
が検出回路31により検出され、マイクロコンピュータ
32に出力されるようになされている。そしてマイクロ
コンピュータ32が検出回路31の検出結果に対応し
て、利得制御増幅器1と乗算器5に所定の信号あるいは
データを出力するようになされている。
施例を示している。この実施例においては、A/D変換
器2によりA/D変換された後のデジタル信号のレベル
が検出回路31により検出され、マイクロコンピュータ
32に出力されるようになされている。そしてマイクロ
コンピュータ32が検出回路31の検出結果に対応し
て、利得制御増幅器1と乗算器5に所定の信号あるいは
データを出力するようになされている。
【0019】検出回路31は、例えば図6に示すように
構成することができる。この実施例においては、A/D
変換器2が出力するデジタル信号が比較回路41に入力
され、基準値発生回路42が出力する基準値と比較され
る。比較回路41は、基準値発生回路42が設定する基
準値より大きいレベルのデジタル信号が入力されたと
き、例えば論理1を出力する。カウンタ43は、この論
理1の数をカウントする。これにより、例えば1フィー
ルド(または1フレーム)分のデータにおける基準レベ
ル以上の画素数がカウントされることになる。
構成することができる。この実施例においては、A/D
変換器2が出力するデジタル信号が比較回路41に入力
され、基準値発生回路42が出力する基準値と比較され
る。比較回路41は、基準値発生回路42が設定する基
準値より大きいレベルのデジタル信号が入力されたと
き、例えば論理1を出力する。カウンタ43は、この論
理1の数をカウントする。これにより、例えば1フィー
ルド(または1フレーム)分のデータにおける基準レベ
ル以上の画素数がカウントされることになる。
【0020】マイクロコンピュータ32は、検出回路3
1(カウンタ43)の出力から利得制御増幅器1と乗算
器5に出力するデータを、例えば図7に示すフローチャ
ートに従って演算する。
1(カウンタ43)の出力から利得制御増幅器1と乗算
器5に出力するデータを、例えば図7に示すフローチャ
ートに従って演算する。
【0021】即ち、最初にステップS1において、カウ
ンタ43が出力するデータを取り込む。上述したよう
に、このデータは画面の80%の領域の明るさに対応し
ている。この値は変数Mに設定される。次にステップS
2に進み、この変数Mから所定の基準値が減算され、そ
の値が変数Dにセットされる。この基準値は、例えばA
/D変換器2のダイナミックレンジの85%のレベルに
対応した値に設定されている。このレベルを小さくし過
ぎると、ダイナミックレンジを有効に活用することが困
難となり、逆に、あまり大きくし過ぎると、レベルの大
きい信号が入力されたとき、出力が飽和してしまうこと
になる。そこで、この実施例においては、例えばダイナ
ミックレンジの85%の値が基準値とされている。
ンタ43が出力するデータを取り込む。上述したよう
に、このデータは画面の80%の領域の明るさに対応し
ている。この値は変数Mに設定される。次にステップS
2に進み、この変数Mから所定の基準値が減算され、そ
の値が変数Dにセットされる。この基準値は、例えばA
/D変換器2のダイナミックレンジの85%のレベルに
対応した値に設定されている。このレベルを小さくし過
ぎると、ダイナミックレンジを有効に活用することが困
難となり、逆に、あまり大きくし過ぎると、レベルの大
きい信号が入力されたとき、出力が飽和してしまうこと
になる。そこで、この実施例においては、例えばダイナ
ミックレンジの85%の値が基準値とされている。
【0022】次にステップS3に進み、ステップS2で
演算した値Dに所定の標準値が加算される。そして、こ
の加算値が変数Cにセットされる。この標準値は、ステ
ップS2において求めた値Dが0である場合において出
力される値であり、例えばA/D変換器2のダナミック
レンジが2Vであるとき、680mVに設定することが
できる。
演算した値Dに所定の標準値が加算される。そして、こ
の加算値が変数Cにセットされる。この標準値は、ステ
ップS2において求めた値Dが0である場合において出
力される値であり、例えばA/D変換器2のダナミック
レンジが2Vであるとき、680mVに設定することが
できる。
【0023】次にステップS4に進み、ステップS3で
求めた変数CがD/A変換され、そのD/A変換された
値に対応して利得制御増幅器1のゲインが制御される。
さらにステップS5に進み、ステップS3で求めた変数
Cの逆数が演算され、この逆数が乗算器5に出力され
る。
求めた変数CがD/A変換され、そのD/A変換された
値に対応して利得制御増幅器1のゲインが制御される。
さらにステップS5に進み、ステップS3で求めた変数
Cの逆数が演算され、この逆数が乗算器5に出力され
る。
【0024】図8は、さらに他の実施例を示している。
この実施例においては、乗算器5がデジタルIC41に
包含されている。そして乗算器5が出力するn+mビッ
トのデジタル信号のうち、上位kビットがトラップ回路
42によりトラップされ、γ補正回路43に出力され
る。γ補正回路43は、トラップ回路42より出力され
たkビットのデジタル信号にγ補正を施す。そして、こ
の信号から輝度信号(Y)を生成し、図示せぬ回路に出
力する。
この実施例においては、乗算器5がデジタルIC41に
包含されている。そして乗算器5が出力するn+mビッ
トのデジタル信号のうち、上位kビットがトラップ回路
42によりトラップされ、γ補正回路43に出力され
る。γ補正回路43は、トラップ回路42より出力され
たkビットのデジタル信号にγ補正を施す。そして、こ
の信号から輝度信号(Y)を生成し、図示せぬ回路に出
力する。
【0025】また、乗算器5が出力するn+mビットの
デジタル信号は、ローパスフィルタ(LPF)44を介
してマトリックス回路45に入力される。マトリックス
回路45は、入力された信号からR,G,B信号をそれ
ぞれ分離する。そしてG信号はγ補正回路46により、
R信号とB信号はγ補正回路47により、それぞれγ補
正される。γ補正回路46と47の出力は、それぞれ加
算器48に供給されて加算され、R−Y信号およびB−
Y信号が生成され、図示せぬ回路に出力される。
デジタル信号は、ローパスフィルタ(LPF)44を介
してマトリックス回路45に入力される。マトリックス
回路45は、入力された信号からR,G,B信号をそれ
ぞれ分離する。そしてG信号はγ補正回路46により、
R信号とB信号はγ補正回路47により、それぞれγ補
正される。γ補正回路46と47の出力は、それぞれ加
算器48に供給されて加算され、R−Y信号およびB−
Y信号が生成され、図示せぬ回路に出力される。
【0026】γ補正回路43,46,47におけるγ補
正の特性は、図10に示すように、入力信号のレベルが
小さい程、その変化率が大きくなるように調整されてい
る。これは図9に示すように、CRTの特性が信号レベ
ルが小さいとき、その明るさの変化率が小さいので、こ
れを補正するように設定されているためである。従っ
て、入力信号のレベルが小さいとき程、その出力信号の
分解能(ビット数)は高いことが望まれる。本実施例に
おいては、上述したように、小数点以下の下位ビットが
乗算器5により付加されるため、この低いレベルにおけ
る分解能を向上させることができる。
正の特性は、図10に示すように、入力信号のレベルが
小さい程、その変化率が大きくなるように調整されてい
る。これは図9に示すように、CRTの特性が信号レベ
ルが小さいとき、その明るさの変化率が小さいので、こ
れを補正するように設定されているためである。従っ
て、入力信号のレベルが小さいとき程、その出力信号の
分解能(ビット数)は高いことが望まれる。本実施例に
おいては、上述したように、小数点以下の下位ビットが
乗算器5により付加されるため、この低いレベルにおけ
る分解能を向上させることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のA/D変換装置によれば、検出し
た入力または出力のレベルを逆数変換し、逆数変換した
入力または出力のレベルに追随して、出力されるデジタ
ルデータのレベルを連続的に制御するようにしたので、
ダイナミックレンジを有効に活用し、かつ、分解能を向
上させることができる。
た入力または出力のレベルを逆数変換し、逆数変換した
入力または出力のレベルに追随して、出力されるデジタ
ルデータのレベルを連続的に制御するようにしたので、
ダイナミックレンジを有効に活用し、かつ、分解能を向
上させることができる。
【図1】本発明のA/D変換装置の一実施例の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】図1の実施例の各部における波形を示す図であ
る。
る。
【図3】図1の検出回路3の構成例を示す回路図であ
る。
る。
【図4】図1の検出回路3の他の構成例を示す回路図で
ある。
ある。
【図5】本発明のA/D変換装置の他の実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】図5の検出回路31の構成例を示すブロック図
である。
である。
【図7】図5のマイクロコンピュータ32の動作を説明
するフローチャートである。
するフローチャートである。
【図8】本発明のA/D変換装置のさらに他の実施例の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図9】CRTの特性を説明する図である。
【図10】図8のγ補正回路43,46,47の補正特
性を説明する図である。
性を説明する図である。
1 利得制御増幅器 2 A/D変換器 3 検出回路 4 A/D変換器 5 乗算器 6 反転回路 31 検出回路 32 マイクロコンピュータ 41 デジタルIC 42 トラップ回路 43 γ補正回路 45 マトリックス回路 46,47 γ補正回路
Claims (2)
- 【請求項1】 アナログ入力信号をA/D変換するA/D変換
手段と、 前記A/D変換手段の入力または出力のレベルを検出する
検出手段と、 前記検出手段の検出結果に追随して、前記A/D変換手段
へ入力されるアナログ信号のレベルを連続的に制御する
アナログレベル制御手段と、 前記検出手段により検出された前記A/D変換手段の入力
または出力のレベルを逆数変換する逆数変換手段と、 前記逆数変換手段により逆数変換された前記A/D変換手
段の入力または出力のレベルに対応して、前記A/D変換
手段より出力されるデジタルデータのレベルを制御する
デジタルレベル制御手段とを備えることを特徴とするA/
D変換装置。 - 【請求項2】 前記アナログレベル制御手段およびデジ
タルレベル制御手段は、所定の周期毎にアナログ信号ま
たはデジタル信号のレベルをそれぞれ制御することを特
徴とする請求項1に記載のA/D変換装置。
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-
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