JPWO2005091624A1 - 自動利得制御回路 - Google Patents

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Abstract

自動利得制御回路(29)は、イメージセンサからフレーム毎に出力される輝度データの平均輝度(Y1)と目標輝度(T)との比較に基づいてイメージセンサを露光する積分時間を調整する積分時間調整信号(A2)と、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得を調整する利得調整信号(A1)と、フレームレートを変更するためのフレームレート調整信号を生成する。自動利得制御回路は、各フレームのブランキング時間(BR)を調整して、イメージセンサの最大積分時間(MAX−EXP)を切換える最大積分時間調整信号(A4)をフレームレート調整信号として生成する露出制御回路(35)を含む。

Description

本発明は、デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラ等の画像機器に搭載されるイメージセンサの露光制御に使用される自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)回路に関するものである。
イメージセンサ(CCDあるいはCMOS)を用いたカメラシステムでは、撮像された被写体の明るさに対し、露出を自動的に補正するAGC機能が備えられたものが多い。このAGC機能は、撮像された画面の輝度を算出し、目標となる輝度との差に基づいて露出補正を行う。露出を調整するには、撮像素子の出力信号を増幅する増幅器の利得の調整、あるいは露光時間を調整することにより行われる。このようなAGC機能において、露出調整動作の円滑化及び露出調整範囲の拡大が必要となっている。
デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラ等の画像機器に搭載されるAGC回路では、高輝度から低輝度まで広範囲な輝度の撮像対象に対応するため、撮像対象の輝度に合わせてフレームレートを動的に調整することが行われている。このようなフレームレートの変更は、イメージセンサを制御するクロック信号を変更することにより行われる。すなわち、イメージセンサのクロック信号は、基準クロック信号を分周することにより生成され、その分周比を変更することによりクロック信号の変更が行われる。
図10に基準クロック信号の分周信号に基づいてフレームレートを変更するAGC回路の従来例を示す。
同図において、イメージセンサブロック1は、CMOSイメージセンサ等の多数の光電変換素子からなる素子アレイ2と、アンプ3と、AD変換器4と、タイミング制御回路5及び分周回路6を含む。
分周回路6は、基準クロック信号SCLKを分周して内部クロック信号CLKを生成し、タイミング制御回路5に供給する。タイミング制御回路5は、内部クロック信号CLKに基づいて水平・垂直同期信号HVを生成するとともに、素子アレイ2にリセット信号及び読み出し信号等を出力する。
素子アレイ2は、リセット信号及び読み出し信号に基づいて、各光電変換素子に対し行毎にリセット動作及び読み出し動作を行い、その読み出しデータをアンプ3に順次供給する。アンプ3は、読み出しデータを増幅し、AD変換器4はアンプ3の出力信号をデジタル値に変換して輝度データBDを生成する。
AGC回路7は、加算器8、フリップフロップ回路9、除算器10及び露出制御回路11を含む。
加算器8にはAD変換器4から供給される輝度データBDが入力される。そして、加算器8、フリップフロップ回路9及び除算器10の動作により、1フレーム分の平均輝度Y1が算出される。このような動作は、イメージセンサブロック1から供給される水平・垂直同期信号HVに基づいて、イメージセンサブロック1の動作と同期して行われる。
露出制御回路11には、除算器11から供給される平均輝度Y1と、あらかじめレジスタ等の記憶装置に設定された目標輝度Tとが入力される。そして、露出制御回路11は、目標輝度Tと平均輝度Y1との差に基づいて、アンプ3に利得調整信号A1を供給し、タイミング制御回路5に積分(露光)時間調整信号A2を供給し、分周回路6に分周比設定信号A3を供給する。
アンプ3は利得調整信号A1に基づいて利得を調整し、タイミング制御回路5は積分(露光)時間調整信号A2に基づいて、各素子に供給されるリセット信号と読み出し信号との間の時間間隔である積分時間を調整し、分周回路6は分周比設定信号A3に基づいて分周比を設定する。
このように構成されたAGC回路は、露出制御回路11に入力される平均輝度Y1と目標輝度Tとに差がある場合には、露出制御回路11から供給される利得調整信号A1と、積分時間調整信号A2と、分周比設定信号A3に基づいて、平均輝度Y1を目標輝度Tに一致させるような制御を行う。
すなわち、利得調整信号A1に基づくアンプ3の利得の調整と、積分時間調整信号A2に基づく積分時間の調整と、分周比設定信号A3に基づくフレームレートの変更との組み合わせに基づくトータルゲインの調整により、平均輝度Y1の調整が行われる。
そして、撮像対象が高輝度である場合には、積分時間の調整のみに基づいてトータルゲインの変更が行われ、撮像対象が中輝度あるいは低輝度である場合には、積分時間の調整と、フレームレートの変更と、アンプ3の利得の調整とに基づいてトータルゲインの変更が行われる。
図11は、上記のようなAGC回路において、各フレームの平均輝度Y1が目標輝度Tより低い場合に、アンプ3の利得G1の調整と、フレームレートFLの変更とに基づいて平均輝度Y1を調整する動作を示す。
例えばフレームレートFLが30fpsで動作している状態で、平均輝度Y1が目標輝度より低いと、利得調整信号A1に基づいてアンプ3の利得G1が引き上げられ、これにともなって平均輝度Y1が上昇する。
アンプ3の利得G1があらかじめ設定された所定レベルに達しても目標輝度Tに達しないと、フレームレートFLが30fpsから15fpsに変更される。すると、積分時間が2倍となるため、瞬間的に平均輝度Y1が2倍に上昇する。
平均輝度Y1が目標輝度Tを越えると、アンプ3の利得G1が引き下げられ、平均輝度Y1が低下する。そして、所定時間経過後に平均輝度Y1が目標輝度Tより高いと、再びフレームレートFLが15fpsから30fpsに変更され、アンプ3の利得G1が引き上げられる。
次いで、所定時間後に平均輝度Y1が目標輝度Tに達していないと、フレームレートFLが30fpsから15fpsに再び変更される。
このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致すると、アンプ3の利得G1及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
また、撮像対象が高輝度であるとき、トータルゲインの調整は積分時間調整信号のみに基づいて行われる。図12は、積分時間調整信号A2のみに基づいてトータルゲインを調整する場合の露光時間の変化を示す。この露光時間は、分周回路から供給されるクロック信号のパルス数に基づいて制御されるため、露光時間はトータルゲインの値に比例する。
上記のように、基準クロック信号SCLKを分周して、タイミング制御回路5に入力される内部クロック信号CLKを変更することによりフレームレートを変更する構成では、2の整数乗の比でフレームレートが変更される。すると、低輝度の撮像対象に対応してフレームレートが低下するとき、撮像対象の動作に対する応答性が低下して画像にぶれが生じる等、画像の滑らかさが損なわれるという問題点がある。
そして、図11に示すように、フレームレートが切換えられたとき、トータルゲインが瞬間的に変化するため、撮像された画像の平均輝度Y1の変動が大きく、露光制御を円滑に行うことができないとともに、平均輝度Y1に収束するまでの時間が長くなる。
また、フレームレートの変更に基づいて内部クロック信号CLKが変化するため、その内部クロック信号CLKの変動にともない、画像の出力タイミングもダイナミックに変動する。従って、画像を送受信するシステム間で同期をとるための構成が複雑となる。
また、図12に示すように、トータルゲインが最小の領域では、トータルゲインを1から2に変更して積分時間調整信号A2のみに基づいて露光時間を調整するとき、その露光時間も1から2に変更される。この露光時間を1に設定するとは、露光時間を内部クロック信号CLKの1パルス分に設定し、リセット信号と読み出し信号との間隔を内部クロック信号CLKの1パルス分に設定することを意味する。
従って、最短の露光時間である1から次の露光時間である2に変化するとき、平均輝度が1/2以上変化しないと露光制御が行われない。つまり、最短露光時間で動作している状態から平均輝度が低下して次の露光時間に変化するとき、撮像される画像の輝度が瞬間的に変化するため、円滑な露光制御を行うことができない。
このようなことから、素子アレイ2を構成する光電変換素子の許容露光時間範囲のうち、最短露光時間付近は使用されていない。従って、高輝度側の露光制御において、イメージセンサの性能を十分に活用することができず、露光制御範囲が制限されているという問題点がある。
本発明の目的は、撮像される画像の輝度の変動に対する露光制御を円滑化し、かつ撮像対象の輝度に対する露光制御範囲を拡大し得るAGC回路を提供することにある。
本発明の第一の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データの平均輝度と目標輝度との比較に基づいて、イメージセンサを露光する積分時間を調整する積分時間調整信号と、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得を調整する利得調整信号と、フレームレートを変更するためのフレームレート調整信号を出力する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、各フレームのブランキング時間を調整して、イメージセンサの最大積分時間を切換える最大積分時間調整信号をフレームレート調整信号として出力する露出制御回路を含む。
本発明の第二の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、積分時間を調整する積分時間調整信号と、アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の切換えに関連する選択信号を生成する最大積分時間切換え回路と、トータルゲイン計算回路とデコード回路との間に接続され、最大積分時間切換え回路からの選択信号に基づいて、最大積分時間の変化が相殺されるようにトータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む。
本発明の第三の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、積分時間を調整する積分時間調整信号と、アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の変化を示すレート信号を生成する最大積分時間切換え回路と、トータルゲイン計算回路とデコード回路との間に接続され、最大積分時間切換え回路からのレート信号に基づいて、最大積分時間の変化が相殺されるようにトータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む。
本発明の第四の態様において、イメージセンサから検出される輝度情報により、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得と、フレームレートとを変更する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、フレームレートの変更を行う際に、該変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更をアンプに与える利得変更回路を含む。
図1は、本発明の第一の実施の形態のAGC回路及びイメージセンサブロックを示すブロック図である。
図2は、図1のAGC回路の露出制御回路を示すブロック図である。
図3は、最大積分時間の調整動作を示す説明図である。
図4は、図1のAGC回路のシーケンス回路の動作を示す説明図である。
図5は、図1のAGC回路のシーケンス回路と第一の選択回路の動作を示す説明図である。
図6は、図1のAGC回路の第二の選択回路の動作を示す説明図である。
図7は、平均輝度の調整動作を示す説明図である。
図8は、トータルゲインで調整されるアンプゲインと露光時間の関係を示す説明図である。
図9は、本発明の第二の実施の形態のAGC回路の露出制御回路を示す説明図である。
図10は、従来例のAGC回路を示すブロック図である。
図11は、図10のAGC回路における平均輝度の調整動作を示す説明図である。
図12は、図10のAGC回路においてトータルゲインで調整されるアンプゲインと露光時間との関係を示す説明図である。
図13は、カラープロセッサICを示すブロック図である。
(第一の実施の形態)
図13は、本発明のAGC回路が搭載されるカラープロセッサICの概要を示す。イメージセンサブロック21の出力信号は、オフセット電圧補正回路22、レンズシェーディング補正回路23、不良画素補正回路24、RGB補間処理回路25、色補正回路26、輪郭強調回路27、偽色補正回路28を介してAGC回路29及びフリッカノイズキャンセル回路30に供給される。
また、偽色補正回路28の出力信号は、ガンマ補正回路31及び解像度変換回路32を介して出力フォーマット変換回路33から映像データ信号Goutとして出力される。
AGC回路29は、イメージセンサブロック21から出力される出力信号の輝度を所定の輝度に維持するように動作する。そのAGC回路29及びイメージセンサブロック21の構成を図1に従って説明する。なお、同図において、図10に示す従来例と同一構成部分は同一符号を付して説明する。また、AGC回路29はフリッカノイズキャンセル回路30の出力信号を入力し、フリッカノイズキャンセル動作に寄与するが、本発明はフリッカノイズキャンセル動作とは関係しないので、図1において、AGC回路29におけるフリッカノイズキャンセル動作に関与する部分及びその説明を省略する。
イメージセンサブロック21は、素子アレイ2と、アンプ3と、AD変換器4と、タイミング制御回路34とを含む。タイミング制御回路34は、基準クロック信号SCLKを入力し、その基準クロック信号SCLKに従って水平・垂直同期信号HVを生成するとともに、素子アレイ2にリセット信号及び読み出し信号等を供給する。
素子アレイ2は行列配置された複数の光電変換素子を含み、リセット信号及び読み出し信号に従って各光電変換素子に対し、行毎にリセット動作及び読み出し動作を行い、その読み出しデータをアンプ3に順次供給する。アンプ3は、読み出しデータ(アナログ信号)を増幅し、AD変換器4はアンプ3のアナログ出力信号をデジタル値に変換してデジタル信号を生成する。
AGC回路29は、加算器8、フリップフロップ回路9、除算器10及び露出制御回路35を含む。
加算器8はAD変換器4の出力信号を輝度データBDとして入力する。加算器8、フリップフロップ回路9及び除算器10の動作により、1フレーム分の平均輝度Y1が算出される。このような動作は、イメージセンサブロック21から出力される水平・垂直同期信号HVに従ってイメージセンサブロック21の動作に同期して行われる。
露出制御回路35には、除算器11から供給される平均輝度Y1と、レジスタ等の記憶装置に予め設定された目標輝度Tとが入力される。そして、露出制御回路35は、目標輝度Tと平均輝度Y1との差に基づいて、アンプ3に利得調整信号A1を供給し、タイミング制御回路34に積分(露光)時間調整信号A2及び最大積分時間調整信号A4を供給する。
従って、アンプ3は利得調整信号A1に従って利得を調整する。タイミング制御回路34は積分(露光)時間調整信号A2に従って各素子に供給されるリセット信号と読み出し信号との時間間隔である積分時間を調整する。また、タイミング制御回路34は最大積分時間調整信号A4と、内蔵カウンタ回路36の基準クロック信号SCLKのカウント値とに基づいて1フレーム分の時間を設定する。
すなわち、図3に示すように、最大積分時間調整信号A4に基づいて、最大積分時間MAX−EXPが「512」に設定されると、タイミング制御回路34は基準クロック信号SCLKの512パルスに相当する時間(15fpsに相当)を1フレームに設定する。そして、タイミング制御回路34は、その1フレーム内のアクティブ期間AC内で垂直同期信号に基づいてリセット信号及び読み出し信号を出力する。
また、最大積分時間調整信号A4に基づいて、最大積分時間MAX−EXPが「1024」に設定されると、タイミング制御回路34は基準クロック信号SCLKの1024パルスに相当する時間(7.5fpsに相当)を1フレームに設定する。そして、タイミング制御回路34は、その1フレーム内のアクティブ期間AC内で垂直同期信号に基づいてリセット信号及び読み出し信号を出力する。
このとき、タイミング制御回路34は、最大積分時間調整信号A4に基づいて各フレームのアクティブ期間ACは変化させず、ブランキング期間BRのみを変化させる。そして、最大積分時間MAX−EXPが「1024」に設定されたとき、各素子アレイ2内の各素子の積分時間は、最大積分時間MAX−EXPが「512」に設定された場合の2倍の時間の範囲で調整可能となる。
このように構成されたイメージセンサブロック21は、露出制御回路35に入力される平均輝度Y1と目標輝度Tとに差がある場合には、露出制御回路35から出力される利得調整信号A1と、積分時間調整信号A2と、最大積分時間調整信号A4とに基づいて、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するような制御を行う。
露出制御回路35の具体的構成を図2に示す。シーケンス回路37にはレジスタ(記憶装置)38a,38bに格納された第一及び第二の利得基準値Gs1,Gs2と、レジスタ38cに格納されたヒステリシス値HYSとが供給される。
減算部39a,39bは第一及び第二の利得基準値Gs1,Gs2をそれぞれ6dB分減衰させた減衰値を生成し、その減衰値をシーケンス回路37に供給する。そして、シーケンス回路37は後記デコード回路45から供給される利得調整信号A1により設定される利得値Gと各値との比較に基づいて図4に示す状態遷移図に従って動作し、第一〜第三の選択信号SEL1〜SEL3を生成する。
第一の選択信号SEL1は、第一の選択回路40に供給される。乗算器41aは、レジスタ38dに格納されている基準最大積分時間MAX−EXPSを1倍して、基準最大積分時間MAX−EXPSを第一の選択回路40に供給する。乗算器41bは、基準最大積分時間MAX−EXPSを2倍して、2倍の基準最大積分時間MAX−EXPSを第一の選択回路40に供給する。乗算器41cは、基準最大積分時間MAX−EXPSを4倍して、4倍の基準最大積分時間MAX−EXPSを第一の選択回路40に供給する。
図4に示すように、シーケンス回路37は、利得値Gが第一の基準利得値Ga1より小さいとき、状態S1に設定される。この状態から、利得値Gが上昇して、第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの和を超えると、シーケンス回路37は、状態S2に遷移する。
この状態から、利得値Gがさらに上昇して、第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの和を超えると、シーケンス回路37は、状態S3に遷移する。
状態S3から、利得値Gが低下して、第二の基準利得値Ga2から6dB分及びヒステリシス値HYS分低下した値を下回ると、シーケンス回路37は、状態S2に遷移する。
状態S2からさらに利得値Gが低下して、第二の基準利得値Ga1から6dB分及びヒステリシス値HYS分低下した値を下回ると、シーケンス回路37は、状態S1に遷移する。
図5は、上記のような動作を行うシーケンス回路37の動作の一例を示すタイミングチャートである。フレーム1,2でシーケンス回路37が状態S1であるとき、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って最大積分時間MAX−EXP基準最大積分時間MAX−EXPS×1を最大積分時間MAX−EXPとして選択し、MAX−EXPS×1に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
次いで、フレーム3,4でシーケンス回路37が状態S2に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX−EXPS×2を最大積分時間MAX−EXPとして選択し、MAX−EXPS×2に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
次いで、フレーム5,6でシーケンス回路37が状態S3に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX−EXPS×4を最大積分時間MAX−EXPとして選択し、MAX−EXPS×4に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
次いで、フレーム7,8でシーケンス回路37が状態S2に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX−EXPS×2を最大積分時間MAX−EXPとして選択し、MAX−EXPS×2に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
従って、利得値Gの変化に基づく3段階の状態S1〜S3の遷移により、3種類の最大積分時間MAX−EXPのうちのいずれかが選択されて、最大積分時間調整信号A4が出力される。
トータルゲイン計算回路42は、目標輝度Tと1フレーム毎の平均輝度Y1とを入力するとともに、前フレームで算出されたトータルゲイン値を保持している。トータルゲイン計算回路42は、目標輝度Tと平均輝度Y1とに基づいて補正値を算出し、その補正値を前フレームのトータルゲイン値に乗算して新たなトータルゲインを算出する。このトータルゲインは、図8に示すように、小数点以下の値まで算出され、図12に示す従来例のトータルゲインよりも高い精度を有する。
トータルゲイン計算回路42で算出されたトータルゲインは、3個の乗算器43a、43b及び43cに供給される。乗算器43aは、トータルゲインを1倍し、その1倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。乗算器43bは、トータルゲインを1/2倍し、その1/2倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。乗算器43cは、トータルゲインを2倍し、その2倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。
第二の選択回路44には、シーケンス回路37から第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3が入力される。第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3は、図5に示すように、状態S1〜S3が遷移するフレームにおいてハイ(H)レベルに立ち上がり、その他はロー(L)レベルに立ち下がる。詳しくは、シーケンス回路37が状態S1から状態S2に遷移するフレーム及び状態S2から状態S3に遷移するフレームにおいて、第二の選択信号SEL2はHレベルに立ち上がる。シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するフレーム及び状態S2から状態S1に遷移するフレームにおいて、第三の選択信号SEL3はHレベルに立ち上がる。
第二の選択回路44は、第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3に基づいて、乗算器43a〜43cからそれぞれ供給される3個のトータルゲインのうちのいずれか一つを選択し、選択されたトータルゲインをデコード回路45に供給する。
すなわち、図6に示すように、第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3がともにLレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される1倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。また、第二の選択信号SEL2がHレベルで第三の選択信号SEL3がLレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される1/2倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。また、第二の選択信号SEL2がLレベルで第三の選択信号SEL3がHレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される2倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。
シーケンス回路37が状態S1から状態S2に遷移するとき及び状態S2から状態S3に遷移するとき、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4に基づいて、フレームレートが実質的に2倍に増大し、露光時間が瞬間的に2倍に設定される。しかしながら、この場合、上記のように1/2倍のトータルゲインが選択されるので、露光時間の急激な上昇が相殺される。即ち、フレームレートが変更される際に、その変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更がアンプ3に与えられる。
また、シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するとき及び状態S2から状態S1に遷移するとき、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4に基づいて、フレームレートが実質的に1/2倍に減少し、露光時間が瞬間的に1/2倍に設定される。しかしながら、この場合、上記のように2倍のトータルゲインが選択されるので、露光時間の急激な低下が相殺される。
デコード回路45は、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4と、第二の選択回路44から供給されるトータルゲインとを入力し、トータルゲインと最大積分時間調整信号A4とに基づいて、利得調整信号A1及び、積分時間調整信号A2を生成する。デコード回路45は、トータルゲイン=露光時間×10(Y=アンプゲイン/20)の関係が得られるように露光時間とアンプゲインの組を決定する。この式で、露光時間は、積分時間調整信号A2により設定される露光時間を示し、アンプゲインは利得調整信号A1に基づいてアンプ3により設定される利得値を示す。
図8は、デコード回路45に供給されるトータルゲインと、各トータルゲインに対し、デコード回路45から出力されるアンプゲイン及び露光時間の一例を数値で示すものであり、特にトータルゲインが最小となる領域が示されている。
次に、AGC回路29及びイメージセンサブロック21の動作を説明する。図7に示すように、例えば15fpsのフレームレートで動作が行われている状態で、露出制御回路35に供給される平均輝度Y1が目標輝度Tより低いと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が上昇し、デコード回路45からの利得調整信号A1によりアンプ3の利得が引き上げられるか、あるいは露光時間調整信号A2により露光時間が延長される。この結果、アンプ3の出力レベルが上昇し、平均輝度Y1が上昇する。
平均輝度Y1が目標輝度Tに達する前に、アンプ3の利得Gが例えば第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの和を越えると、シーケンス回路37は状態S1から状態S2へ移行し、第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX−EXPが2倍に引き上げられる。すると、フレームレートは実質的に15fpsから7.5fpsに変更される。
このとき、第二の選択信号SEL2からデコード回路45に供給されるトータルゲインは1/2となり、図8に示すデコード回路45の演算動作に基づく利得調整信号A1及び露光時間調整信号A2によりアンプ3の利得Gが6dB減衰する。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度の瞬間的な変動が防止される。
また、アンプ3の利得Gが第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの和を越えて、シーケンス回路37が状態S2から状態S3に移行した場合でも、フレームレートの変更と同時に、アンプ3の利得Gが6dB減衰する。
次いで、平均輝度Y1が目標輝度Tに未だ達していないと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が上昇し、アンプ3の利得Gが上昇する。このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するまでトータルゲイン値が上昇すると、アンプ3の利得G及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
一方、例えば7.5fpsのフレームレートで動作が行われている状態で、露出制御回路35に供給される平均輝度Y1が目標輝度Tより高いと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が低下し、デコード回路45からの利得調整信号A1に基づいてアンプ3の利得Gが引き下げられるか、あるいは露光時間調整信号A2に基づいて露光時間が短縮される。この結果、アンプ3の出力レベルが低下し、平均輝度Y1が低下する。
平均輝度Y1が目標輝度Tに達する前に、アンプ3の利得Gが例えば第二の基準利得値Ga2から6dBとヒステリシス値HYSとの和を減算することにより得られた値以上低下すると、シーケンス回路37は状態S2から状態S1へ遷移し、第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX−EXPが1/2倍に引き下げられる。すると、フレームレートは実質的に7.5fpsから15fpsに変更される。
このとき、第三の選択信号SEL3によりトータルゲイン値は2倍となり、図8に示すデコード回路45の演算動作に基づく利得調整信号A1及び露光時間調整信号A2により、アンプ3の利得Gが6dB上昇する。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度の瞬間的な変動が防止される。
また、アンプ3の利得が第一の基準利得値Ga1から6dBとヒステリシス値HYSとの和を減算することにより得られた値以上低下して、シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移する場合にも、フレームレートの変更と同時に、アンプ3の利得Gが6dB上昇する。
次いで、平均輝度Y1が目標輝度Tに未だ達していないと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が低下し、アンプ3の利得Gが低下する。このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するレベルまでトータルゲイン値が低下すると、アンプ3の利得G及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
上記のような動作を行うAGC回路29において、特にトータルゲインが最小となる領域(すなわち、撮像対象の輝度が比較的高く、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近とし得る領域)におけるアンプ3の利得Gと露光時間との調整動作を説明する。
図8に示すように、トータルゲインは1を最小値として、小数点以下を含む値で細かく調整される。そして、トータルゲインが1であるとき、アンプ3の利得Gは0dB、露光時間は1に設定される。この露光時間を1に設定することは、露光時間を基準クロック信号SCLKの1パルス分に設定することを意味し、リセット信号と読み出し信号との間隔を基準クロック信号SCLKの1パルス分に設定することを意味する。
そして、トータルゲインが1から2までの間の調整動作では、露光時間を1に固定したまま、アンプ3の利得が1〜6dBまで増大される。トータルゲインが2となると、アンプ3の利得は0dBに戻され、露光時間が2、即ち基準クロック信号SCLKの2パルス分に設定される。
同様に、トータルゲインが2から3までの間の調整動作では、露光時間を2に固定したまま、アンプ3の利得が1〜3dBまで増大される。トータルゲインが3となると、アンプ3の利得は0dBに戻され、露光時間が3、即ち基準クロック信号SCLKの3パルス分に設定される。
このような動作により、露光時間を変更しない範囲では、アンプ3の利得を調整することにより、トータルゲインを1以下の細かなステップで変更可能となる。従って、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近としても、トータルゲインの変更による平均輝度Y1の変化を従来例に比して抑制することが可能となる。
本実施の形態のAGC回路29では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)フレームレートの変更は、タイミング制御回路34の動作クロック信号を変更することなく、各フレームのブランキング時間BRを変更することにより行われる。従って、フレームレートは2の整数乗以外の比で変更することができるので、フレームレートを低下させるとき、フレームレートの変更に基づく平均輝度Y1の変化を抑制することができるとともに、画像の応答性の低下を抑制することができる。また、イメージセンサブロック21から出力される撮像データの出力周波数を一定とすることができるので、次段の回路へのデータ転送動作が容易となる。
(2)ブランキング時間BRの変更は、アンプ3の利得Gと所定の第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2との比較に基づいて最大積分時間MAX−EXPを3段階に変更することにより行われる。従って、タイミング制御回路34の動作クロック信号を変更することなく、実質的にフレームレートを3段階に変更することができる。
(3)アンプ3の利得Gと第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2とをシーケンス回路37で比較する際、第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2に対しヒステリシス値HYSが加算あるいは減算される。従って、アンプ3の利得Gが第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2付近で変化するとき、最大積分時間MAX−EXPすなわちフレームレートの頻繁かつ無用な切り換わりを防止することができる。
(4)シーケンス回路37から供給される第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX−EXPを2倍したとき、第二の選択信号SEL2に基づいてアンプ3の利得を1/2に減衰させることができる。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度Y1の変動を防止して円滑な露光制御を行うことができる。
(5)シーケンス回路37から供給される第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX−EXPを1/2倍したとき、第二の選択信号SEL2に基づいてアンプ3の利得Gを2倍に増大させることができる。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度Y1の変動を防止して円滑な露光制御を行うことができる。
(6)シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するとき、あるいは状態S2から状態S1に遷移するとき、すなわち最大積分時間MAX−EXPを1/2に短くするとき、第三の選択信号SEL3によりトータルゲインが2倍に変更される。すると、アンプ3の利得が6dB増大されるため、このことは第二の基準利得値Ga2あるいは第一の基準利得値Ga1に6dBを加算することを意味する。このような動作により、アンプ3の利得の変動に合わせて第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2を補正することができる。
(7)トータルゲイン計算回路42で算出するトータルゲインを、1以下の細かなステップで出力し、アンプ3の利得Gを調整することにより1未満のトータルゲインの変化を可能とした。従って、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近に設定しても、トータルゲインの変更による平均輝度Y1の変化を従来例に比して抑制することができる。この結果、露光時間の調整範囲を、各素子の露光時間の許容最短値まで拡大することができる。
(第二の実施の形態)
図9は、本発明の第二の実施の形態の露出制御回路35を示す。第一の実施の形態では、最大積分時間MAX−EXPをあらかじめ固定された3段階の値から選択する構成としたが、第二実施の形態では、3段階の最大積分時間の値を可変とする構成としたものである。
レジスタ46a、46b、46c、46d、46e、46fには、第一の基準利得値Ga1、ヒステリシス値HYS、第二の基準利得値Ga2、基準最大積分時間MAX−EXPS、第一及び第二の演算係数EADJ1,EADJ2がそれぞれ格納されている。
第一の基準利得値Ga1及びヒステリシス値HYSは、加減算回路47aに供給され、加減算回路47aは第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの加算値及び第一の基準利得値Ga1からヒステリシス値HYSが減算された減算値を比較器48に供給する。
第二の基準利得値Ga2及びヒステリシス値HYSは、加減算回路47bに供給され、加減算回路47bは第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの加算値及び第二の基準利得値Ga2からヒステリシス値HYSが減算された減算値を比較器48に供給する。
選択回路49には、基準最大積分時間MAX−EXPSと、乗算器50aから供給された基準最大積分時間MAX−EXPSと第一の演算係数EADJ1と乗算値と、乗算器50bから供給された基準最大積分時間MAX−EXPSと第二の演算係数EADJ2との乗算値とが供給される。そして、選択回路49は比較器48の出力信号に基づいて3つの値のうちのいずれか一つを選択して、選択値を最大積分時間MAX−EXPを設定する最大積分時間調整信号A4として出力する。
最大積分時間MAX−EXP(最大積分時間調整信号A4)は、除算器51及びフリップフロップ回路52に供給され、そのフリップフロップ回路52の出力信号は、除算器51及び比較器48に供給される。フリップフロップ回路52は、各フレームの最大積分時間MAX−EXPを保持すると同時に、その前フレームの最大積分時間MAX−EXPを出力する。
除算器51は、現在のフレームの最大積分時間MAX−EXPと前フレームの最大積分時間MAX−EXPとの比を算出し、その算出結果を乗算器53に供給する。
トータルゲイン計算回路54は、平均輝度Y1と目標輝度T及び前フレームのトータルゲインに基づいて、第一の実施の形態と同様に現フレームのトータルゲインを算出する。
トータルゲイン計算回路54により算出されたトータルゲインは、乗算器53及び比較器48に供給される。乗算器53は、トータルゲインと除算器51の出力信号とを乗算して、乗算信号をデコード回路55に供給する。この乗算器53の動作は、最大積分時間MAX−EXPの変化を相殺するようにトータルゲインの補正を行うことに対応しており、第一の実施の形態の乗算器43a〜43c及び第二の選択回路44の動作に相当する。デコード回路55は、第一の実施の形態と同様に動作する。
このように構成された露出制御回路35において、比較器48及び選択回路49は、次に示す(a)〜(d)の4通りの動作を行う。なお、第一及び第二の基準利得値をGa1,Ga2、ヒステリシス値をHYS、最大積分時間をMAX−EXP、基準最大積分時間をMAX−EXPS、第一及び第二の演算係数をEADJ1,EADJ2とする。
(a)Ga1+HYS<トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間
MAX−EXP=MAX−EXPSであるとき、選択回路49はMAX−EXPS×EADJ1を選択して出力する。
(b)Ga1−HYS>トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間
MAX−EXP=MAX−EXPS×EADJ1であるとき、選択回路49はMAX−EXPSを選択して出力する。
(c)Ga2+HYS<トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間
MAX−EXP=MAX−EXPS×EADJ1であるとき、選択回路49はMAX−EXPS×EADJ2を選択して出力する。
(d)Ga2−HYS>トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間
MAX−EXP=MAX−EXPS×EADJ2であるとき、選択回路49はMAX−EXPS×EADJ1を選択して出力する。
このような動作により、トータルゲインの変化に基づいて、最大積分時間
MAX−EXPSを3段階に切換えることができる。そして、第一及び第二の演算係数EADJ1,EADJ2を適宜に変更することにより、3段階の最大積分時間を適宜に変更可能となる。
従って、第二の実施の形態では、第一の実施の形態で得られた作用効果に加えて、3段階に切換える最大積分時間MAX−EXPを適宜に変更することができるので、最大積分時間MAX−EXPすなわちフレームレートを柔軟に設定することができる。
各実施の形態は、次に示すように変更してもよい。
・第一及び第二の実施の形態において、最大積分時間の切り替えは、4段階以上であってもよい。
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動利得制御回路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データの平均輝度と目標輝度との比較に基づいて、イメージセンサを露光する積分時間を調整する積分時間調整信号と、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得を調整する利得調整信号と、フレームレートを変更するためのフレームレート調整信号を出力する自動利得制御回路であって、
各フレームのブランキング時間を調整して、前記イメージセンサの最大積分時間を切換える最大積分時間調整信号を前記フレームレート調整信号として出力する露出制御回路を備える自動利得制御回路。
【請求項2】
請求項1記載の自動利得制御回路において、前記露出制御回路は、
前記平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
前記トータルゲインと最大積分時間とに基づいて、前記積分時間調整信号及び利得調整信号を生成するデコード回路と、
前記利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて前記最大積分時間を切換えて、最大積分時間調整信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記最大積分時間調整信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む、自動利得制御回路。
【請求項3】
請求項2記載の自動利得制御回路において、前記最大積分時間切換え回路は、
前記利得調整信号と複数の基準利得値とを比較して、第一の選択信号を生成するシーケンス回路と、
前記第一の選択信号に従って複数の最大積分時間の中からいずれか一つを選択する第一の選択回路とを含む、自動利得制御回路。
【請求項4】
請求項3記載の自動利得制御回路において、前記シーケンス回路は、前記基準利得値にヒステリシス値を加算若しくは減算した値と、前記利得調整信号とを比較する、自動利得制御回路。
【請求項5】
請求項3または4記載の自動利得制御回路において、前記シーケンス回路は、前記最大積分時間の短縮に基づく前記利得調整信号の相対変化が相殺されるように前記基準利得値を調整する基準利得値調整回路を含む、自動利得制御回路。
【請求項6】
請求項2記載の自動利得制御回路において、前記トータルゲイン補正回路は、前記最大積分時間の変化の比の逆数を前記トータルゲイン計算回路により算出されたトータルゲインに乗算する乗算回路を含む、自動利得制御回路。
【請求項7】
請求項2乃至6のいずれか1項に記載の自動利得制御回路において、前記デコード回路は、前記イメージセンサの最短露光時間領域で、前記トータルゲインに基づいて、前記イメージセンサの露光時間を固定した状態で前記アンプの利得が調整されるように前記利得調整信号及び積分時間調整信号を生成する、自動利得制御回路。
【請求項8】
イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路であって、
平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
前記トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、前記積分時間を調整する積分時間調整信号と、前記アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、
前記利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の切換えに関連する選択信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記選択信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを備える、自動利得制御回路。
【請求項9】
イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路であって、
平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
前記トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、前記積分時間を調整する積分時間調整信号と、前記アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、
前記利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の変化を示すレート信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記レート信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを備える、自動利得制御回路。
【請求項10】
イメージセンサから検出される輝度情報により、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得と、フレームレートとを変更する自動利得制御回路であって、
前記フレームレートの変更を行う際に、該変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更をアンプに与える利得変更回路を備える、自動利得制御回路。
【発明の詳細な説明】
[技術分野]
本発明は、デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラ等の画像機器に搭載されるイメージセンサの露光制御に使用される自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)回路に関するものである。
【0001】
イメージセンサ(CCDあるいはCMOS)を用いたカメラシステムでは、撮像された被写体の明るさに対し、露出を自動的に補正するAGC機能が備えられたものが多い。このAGC機能は、撮像された画面の輝度を算出し、目標となる輝度との差に基づいて露出補正を行う。露出を調整するには、撮像素子の出力信号を増幅する増幅器の利得の調整、あるいは露光時間を調整することにより行われる。このようなAGC機能において、露出調整動作の円滑化及び露出調整範囲の拡大が必要となっている。
【0002】
[背景技術]
デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラ等の画像機器に搭載されるAGC回路では、高輝度から低輝度まで広範囲な輝度の撮像対象に対応するため、撮像対象の輝度に合わせてフレームレートを動的に調整することが行われている。このようなフレームレートの変更は、イメージセンサを制御するクロック信号を変更することにより行われる。すなわち、イメージセンサのクロック信号は、基準クロック信号を分周することにより生成され、その分周比を変更することによりクロック信号の変更が行われる。
【0003】
図10に基準クロック信号の分周信号に基づいてフレームレートを変更するAGC回路の従来例を示す。
同図において、イメージセンサブロック1は、CMOSイメージセンサ等の多数の光電変換素子からなる素子アレイ2と、アンプ3と、AD変換器4と、タイミング制御回路5及び分周回路6を含む。
【0004】
分周回路6は、基準クロック信号SCLKを分周して内部クロック信号CLKを生成し、タイミング制御回路5に供給する。タイミング制御回路5は、内部クロック信号CLKに基づいて水平・垂直同期信号HVを生成するとともに、素子アレイ2にリセット信号及び読み出し信号等を出力する。
【0005】
素子アレイ2は、リセット信号及び読み出し信号に基づいて、各光電変換素子に対し行毎にリセット動作及び読み出し動作を行い、その読み出しデータをアンプ3に順次供給する。アンプ3は、読み出しデータを増幅し、AD変換器4はアンプ3の出力信号をデジタル値に変換して輝度データBDを生成する。
【0006】
AGC回路7は、加算器8、フリップフロップ回路9、除算器10及び露出制御回路11を含む。
加算器8にはAD変換器4から供給される輝度データBDが入力される。そして、加算器8、フリップフロップ回路9及び除算器10の動作により、1フレーム分の平均輝度Y1が算出される。このような動作は、イメージセンサブロック1から供給される水平・垂直同期信号HVに基づいて、イメージセンサブロック1の動作と同期して行われる。
【0007】
露出制御回路11には、除算器11から供給される平均輝度Y1と、あらかじめレジスタ等の記憶装置に設定された目標輝度Tとが入力される。そして、露出制御回路11は、目標輝度Tと平均輝度Y1との差に基づいて、アンプ3に利得調整信号A1を供給し、タイミング制御回路5に積分(露光)時間調整信号A2を供給し、分周回路6に分周比設定信号A3を供給する。
【0008】
アンプ3は利得調整信号A1に基づいて利得を調整し、タイミング制御回路5は積分(露光)時間調整信号A2に基づいて、各素子に供給されるリセット信号と読み出し信号との間の時間間隔である積分時間を調整し、分周回路6は分周比設定信号A3に基づいて分周比を設定する。
【0009】
このように構成されたAGC回路は、露出制御回路11に入力される平均輝度Y1と目標輝度Tとに差がある場合には、露出制御回路11から供給される利得調整信号A1と、積分時間調整信号A2と、分周比設定信号A3に基づいて、平均輝度Y1を目標輝度Tに一致させるような制御を行う。
【0010】
すなわち、利得調整信号A1に基づくアンプ3の利得の調整と、積分時間調整信号A2に基づく積分時間の調整と、分周比設定信号A3に基づくフレームレートの変更との組み合わせに基づくトータルゲインの調整により、平均輝度Y1の調整が行われる。
【0011】
そして、撮像対象が高輝度である場合には、積分時間の調整のみに基づいてトータルゲインの変更が行われ、撮像対象が中輝度あるいは低輝度である場合には、積分時間の調整と、フレームレートの変更と、アンプ3の利得の調整とに基づいてトータルゲインの変更が行われる。
【0012】
図11は、上記のようなAGC回路において、各フレームの平均輝度Y1が目標輝度Tより低い場合に、アンプ3の利得G1の調整と、フレームレートFLの変更とに基づいて平均輝度Y1を調整する動作を示す。
【0013】
例えばフレームレートFLが30fpsで動作している状態で、平均輝度Y1が目標輝度より低いと、利得調整信号A1に基づいてアンプ3の利得G1が引き上げられ、これにともなって平均輝度Y1が上昇する。
【0014】
アンプ3の利得G1があらかじめ設定された所定レベルに達しても目標輝度Tに達しないと、フレームレートFLが30fpsから15fpsに変更される。すると、積分時間が2倍となるため、瞬間的に平均輝度Y1が2倍に上昇する。
【0015】
平均輝度Y1が目標輝度Tを越えると、アンプ3の利得G1が引き下げられ、平均輝度Y1が低下する。そして、所定時間経過後に平均輝度Y1が目標輝度Tより高いと、再びフレームレートFLが15fpsから30fpsに変更され、アンプ3の利得G1が引き上げられる。
【0016】
次いで、所定時間後に平均輝度Y1が目標輝度Tに達していないと、フレームレートFLが30fpsから15fpsに再び変更される。
このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致すると、アンプ3の利得G1及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
【0017】
また、撮像対象が高輝度であるとき、トータルゲインの調整は積分時間調整信号のみに基づいて行われる。図12は、積分時間調整信号A2のみに基づいてトータルゲインを調整する場合の露光時間の変化を示す。この露光時間は、分周回路から供給されるクロック信号のパルス数に基づいて制御されるため、露光時間はトータルゲインの値に比例する。
【0018】
上記のように、基準クロック信号SCLKを分周して、タイミング制御回路5に入力される内部クロック信号CLKを変更することによりフレームレートを変更する構成では、2の整数乗の比でフレームレートが変更される。すると、低輝度の撮像対象に対応してフレームレートが低下するとき、撮像対象の動作に対する応答性が低下して画像にぶれが生じる等、画像の滑らかさが損なわれるという問題点がある。
【0019】
そして、図11に示すように、フレームレートが切換えられたとき、トータルゲインが瞬間的に変化するため、撮像された画像の平均輝度Y1の変動が大きく、露光制御を円滑に行うことができないとともに、平均輝度Y1に収束するまでの時間が長くなる。
【0020】
また、フレームレートの変更に基づいて内部クロック信号CLKが変化するため、その内部クロック信号CLKの変動にともない、画像の出力タイミングもダイナミックに変動する。従って、画像を送受信するシステム間で同期をとるための構成が複雑となる。
【0021】
また、図12に示すように、トータルゲインが最小の領域では、トータルゲインを1から2に変更して積分時間調整信号A2のみに基づいて露光時間を調整するとき、その露光時間も1から2に変更される。この露光時間を1に設定するとは、露光時間を内部クロック信号CLKの1パルス分に設定し、リセット信号と読み出し信号との間隔を内部クロック信号CLKの1パルス分に設定することを意味する。
【0022】
従って、最短の露光時間である1から次の露光時間である2に変化するとき、平均輝度が1/2以上変化しないと露光制御が行われない。つまり、最短露光時間で動作している状態から平均輝度が低下して次の露光時間に変化するとき、撮像される画像の輝度が瞬間的に変化するため、円滑な露光制御を行うことができない。
【0023】
このようなことから、素子アレイ2を構成する光電変換素子の許容露光時間範囲のうち、最短露光時間付近は使用されていない。従って、高輝度側の露光制御において、イメージセンサの性能を十分に活用することができず、露光制御範囲が制限されているという問題点がある。
【0024】
本発明の目的は、撮像される画像の輝度の変動に対する露光制御を円滑化し、かつ撮像対象の輝度に対する露光制御範囲を拡大し得るAGC回路を提供することにある。
【0025】
[発明の開示]
本発明の第一の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データの平均輝度と目標輝度との比較に基づいて、イメージセンサを露光する積分時間を調整する積分時間調整信号と、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得を調整する利得調整信号と、フレームレートを変更するためのフレームレート調整信号を出力する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、各フレームのブランキング時間を調整して、イメージセンサの最大積分時間を切換える最大積分時間調整信号をフレームレート調整信号として出力する露出制御回路を含む。
【0026】
本発明の第二の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、積分時間を調整する積分時間調整信号と、アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の切換えに関連する選択信号を生成する最大積分時間切換え回路と、トータルゲイン計算回路とデコード回路との間に接続され、最大積分時間切換え回路からの選択信号に基づいて、最大積分時間の変化が相殺されるようにトータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む。
【0027】
本発明の第三の態様において、イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、積分時間を調整する積分時間調整信号と、アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の変化を示すレート信号を生成する最大積分時間切換え回路と、トータルゲイン計算回路とデコード回路との間に接続され、最大積分時間切換え回路からのレート信号に基づいて、最大積分時間の変化が相殺されるようにトータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む。
【0028】
本発明の第四の態様において、イメージセンサから検出される輝度情報により、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得と、フレームレートとを変更する自動利得制御回路が提供される。自動利得制御回路は、フレームレートの変更を行う際に、該変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更をアンプに与える利得変更回路を含む。
【0029】
[発明を実施するための最良の形態]
(第一の実施の形態)
図13は、本発明のAGC回路が搭載されるカラープロセッサICの概要を示す。イメージセンサブロック21の出力信号は、オフセット電圧補正回路22、レンズシェーディング補正回路23、不良画素補正回路24、RGB補間処理回路25、色補正回路26、輪郭強調回路27、偽色補正回路28を介してAGC回路29及びフリッカノイズキャンセル回路30に供給される。
【0030】
また、偽色補正回路28の出力信号は、ガンマ補正回路31及び解像度変換回路32を介して出力フォーマット変換回路33から映像データ信号Goutとして出力される。
【0031】
AGC回路29は、イメージセンサブロック21から出力される出力信号の輝度を所定の輝度に維持するように動作する。そのAGC回路29及びイメージセンサブロック21の構成を図1に従って説明する。なお、同図において、図10に示す従来例と同一構成部分は同一符号を付して説明する。また、AGC回路29はフリッカノイズキャンセル回路30の出力信号を入力し、フリッカノイズキャンセル動作に寄与するが、本発明はフリッカノイズキャンセル動作とは関係しないので、図1において、AGC回路29におけるフリッカノイズキャンセル動作に関与する部分及びその説明を省略する。
【0032】
イメージセンサブロック21は、素子アレイ2と、アンプ3と、AD変換器4と、タイミング制御回路34とを含む。タイミング制御回路34は、基準クロック信号SCLKを入力し、その基準クロック信号SCLKに従って水平・垂直同期信号HVを生成するとともに、素子アレイ2にリセット信号及び読み出し信号等を供給する。
【0033】
素子アレイ2は行列配置された複数の光電変換素子を含み、リセット信号及び読み出し信号に従って各光電変換素子に対し、行毎にリセット動作及び読み出し動作を行い、その読み出しデータをアンプ3に順次供給する。アンプ3は、読み出しデータ(アナログ信号)を増幅し、AD変換器4はアンプ3のアナログ出力信号をデジタル値に変換してデジタル信号を生成する。
【0034】
AGC回路29は、加算器8、フリップフロップ回路9、除算器10及び露出制御回路35を含む。
加算器8はAD変換器4の出力信号を輝度データBDとして入力する。加算器8、フリップフロップ回路9及び除算器10の動作により、1フレーム分の平均輝度Y1が算出される。このような動作は、イメージセンサブロック21から出力される水平・垂直同期信号HVに従ってイメージセンサブロック21の動作に同期して行われる。
【0035】
露出制御回路35には、除算器11から供給される平均輝度Y1と、レジスタ等の記憶装置に予め設定された目標輝度Tとが入力される。そして、露出制御回路35は、目標輝度Tと平均輝度Y1との差に基づいて、アンプ3に利得調整信号A1を供給し、タイミング制御回路34に積分(露光)時間調整信号A2及び最大積分時間調整信号A4を供給する。
【0036】
従って、アンプ3は利得調整信号A1に従って利得を調整する。タイミング制御回路34は積分(露光)時間調整信号A2に従って各素子に供給されるリセット信号と読み出し信号との時間間隔である積分時間を調整する。また、タイミング制御回路34は最大積分時間調整信号A4と、内蔵カウンタ回路36の基準クロック信号SCLKのカウント値とに基づいて1フレーム分の時間を設定する。
【0037】
すなわち、図3に示すように、最大積分時間調整信号A4に基づいて、最大積分時間MAX-EXPが「512」に設定されると、タイミング制御回路34は基準クロック信号SCLKの512パルスに相当する時間(15fpsに相当)を1フレームに設定する。そして、タイミング制御回路34は、その1フレーム内のアクティブ期間AC内で垂直同期信号に基づいてリセット信号及び読み出し信号を出力する。
【0038】
また、最大積分時間調整信号A4に基づいて、最大積分時間MAX-EXPが「1024」に設定されると、タイミング制御回路34は基準クロック信号SCLKの1024パルスに相当する時間(7.5fpsに相当)を1フレームに設定する。そして、タイミング制御回路34は、その1フレーム内のアクティブ期間AC内で垂直同期信号に基づいてリセット信号及び読み出し信号を出力する。
【0039】
このとき、タイミング制御回路34は、最大積分時間調整信号A4に基づいて各フレームのアクティブ期間ACは変化させず、ブランキング期間BRのみを変化させる。そして、最大積分時間MAX-EXPが「1024」に設定されたとき、各素子アレイ2内の各素子の積分時間は、最大積分時間MAX-EXPが「512」に設定された場合の2倍の時間の範囲で調整可能となる。
【0040】
このように構成されたイメージセンサブロック21は、露出制御回路35に入力される平均輝度Y1と目標輝度Tとに差がある場合には、露出制御回路35から出力される利得調整信号A1と、積分時間調整信号A2と、最大積分時間調整信号A4とに基づいて、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するような制御を行う。
【0041】
露出制御回路35の具体的構成を図2に示す。シーケンス回路37にはレジスタ(記憶装置)38a,38bに格納された第一及び第二の利得基準値Gs1,Gs2と、レジスタ38cに格納されたヒステリシス値HYSとが供給される。
【0042】
減算部39a,39bは第一及び第二の利得基準値Gs1,Gs2をそれぞれ6dB分減衰させた減衰値を生成し、その減衰値をシーケンス回路37に供給する。そして、シーケンス回路37は後記デコード回路45から供給される利得調整信号A1により設定される利得値Gと各値との比較に基づいて図4に示す状態遷移図に従って動作し、第一〜第三の選択信号SEL1〜SEL3を生成する。
【0043】
第一の選択信号SEL1は、第一の選択回路40に供給される。乗算器41aは、レジスタ38dに格納されている基準最大積分時間MAX-EXPSを1倍して、基準最大積分時間MAX-EXPSを第一の選択回路40に供給する。乗算器41bは、基準最大積分時間MAX-EXPSを2倍して、2倍の基準最大積分時間MAX-EXPSを第一の選択回路40に供給する。乗算器41cは、基準最大積分時間MAX-EXPSを4倍して、4倍の基準最大積分時間MAX-EXPSを第一の選択回路40に供給する。
【0044】
図4に示すように、シーケンス回路37は、利得値Gが第一の基準利得値Ga1より小さいとき、状態S1に設定される。この状態から、利得値Gが上昇して、第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの和を超えると、シーケンス回路37は、状態S2に遷移する。
【0045】
この状態から、利得値Gがさらに上昇して、第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの和を超えると、シーケンス回路37は、状態S3に遷移する。
【0046】
状態S3から、利得値Gが低下して、第二の基準利得値Ga2から6dB分及びヒステリシス値HYS分低下した値を下回ると、シーケンス回路37は、状態S2に遷移する。
【0047】
状態S2からさらに利得値Gが低下して、第二の基準利得値Ga1から6dB分及びヒステリシス値HYS分低下した値を下回ると、シーケンス回路37は、状態S1に遷移する。
【0048】
図5は、上記のような動作を行うシーケンス回路37の動作の一例を示すタイミングチャートである。フレーム1,2でシーケンス回路37が状態S1であるとき、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って最大積分時間MAX-EXP基準最大積分時間MAX-EXPS×1を最大積分時間MAX-EXPとして選択し、MAX-EXPS×1に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
【0049】
次いで、フレーム3,4でシーケンス回路37が状態S2に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX-EXPS×2を最大積分時間MAX-EXPとして選択し、MAX-EXPS×2に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
【0050】
次いで、フレーム5,6でシーケンス回路37が状態S3に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX-EXPS×4を最大積分時間MAX-EXPとして選択し、MAX-EXPS×4に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
【0051】
次いで、フレーム7,8でシーケンス回路37が状態S2に遷移すると、第一の選択回路40は第一の選択信号SEL1に従って基準最大積分時間MAX-EXPS×2を最大積分時間MAX-EXPとして選択し、MAX-EXPS×2に対応する最大積分時間調整信号A4を出力する。
【0052】
従って、利得値Gの変化に基づく3段階の状態S1〜S3の遷移により、3種類の最大積分時間MAX-EXPのうちのいずれかが選択されて、最大積分時間調整信号A4が出力される。
【0053】
トータルゲイン計算回路42は、目標輝度Tと1フレーム毎の平均輝度Y1とを入力するとともに、前フレームで算出されたトータルゲイン値を保持している。トータルゲイン計算回路42は、目標輝度Tと平均輝度Y1とに基づいて補正値を算出し、その補正値を前フレームのトータルゲイン値に乗算して新たなトータルゲインを算出する。このトータルゲインは、図8に示すように、小数点以下の値まで算出され、図12に示す従来例のトータルゲインよりも高い精度を有する。
【0054】
トータルゲイン計算回路42で算出されたトータルゲインは、3個の乗算器43a、43b及び43cに供給される。乗算器43aは、トータルゲインを1倍し、その1倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。乗算器43bは、トータルゲインを1/2倍し、その1/2倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。乗算器43cは、トータルゲインを2倍し、その2倍のトータルゲインを第二の選択回路44に供給する。
【0055】
第二の選択回路44には、シーケンス回路37から第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3が入力される。第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3は、図5に示すように、状態S1〜S3が遷移するフレームにおいてハイ(H)レベルに立ち上がり、その他はロー(L)レベルに立ち下がる。詳しくは、シーケンス回路37が状態S1から状態S2に遷移するフレーム及び状態S2から状態S3に遷移するフレームにおいて、第二の選択信号SEL2はHレベルに立ち上がる。シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するフレーム及び状態S2から状態S1に遷移するフレームにおいて、第三の選択信号SEL3はHレベルに立ち上がる。
【0056】
第二の選択回路44は、第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3に基づいて、乗算器43a〜43cからそれぞれ供給される3個のトータルゲインのうちのいずれか一つを選択し、選択されたトータルゲインをデコード回路45に供給する。
【0057】
すなわち、図6に示すように、第二及び第三の選択信号SEL2,SEL3がともにLレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される1倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。また、第二の選択信号SEL2がHレベルで第三の選択信号SEL3がLレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される1/2倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。また、第二の選択信号SEL2がLレベルで第三の選択信号SEL3がHレベルであるとき、第二の選択回路44はトータルゲイン計算回路42から供給される2倍のトータルゲインを選択してデコード回路45に供給する。
【0058】
シーケンス回路37が状態S1から状態S2に遷移するとき及び状態S2から状態S3に遷移するとき、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4に基づいて、フレームレートが実質的に2倍に増大し、露光時間が瞬間的に2倍に設定される。しかしながら、この場合、上記のように1/2倍のトータルゲインが選択されるので、露光時間の急激な上昇が相殺される。即ち、フレームレートが変更される際に、その変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更がアンプ3に与えられる。
【0059】
また、シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するとき及び状態S2から状態S1に遷移するとき、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4に基づいて、フレームレートが実質的に1/2倍に減少し、露光時間が瞬間的に1/2倍に設定される。しかしながら、この場合、上記のように2倍のトータルゲインが選択されるので、露光時間の急激な低下が相殺される。
【0060】
デコード回路45は、第一の選択回路40から供給される最大積分時間調整信号A4と、第二の選択回路44から供給されるトータルゲインとを入力し、トータルゲインと最大積分時間調整信号A4とに基づいて、利得調整信号A1及び、積分時間調整信号A2を生成する。デコード回路45は、トータルゲイン=露光時間×10Y(Y=アンプゲイン/20)の関係が得られるように露光時間とアンプゲインの組を決定する。この式で、露光時間は、積分時間調整信号A2により設定される露光時間を示し、アンプゲインは利得調整信号A1に基づいてアンプ3により設定される利得値を示す。
【0061】
図8は、デコード回路45に供給されるトータルゲインと、各トータルゲインに対し、デコード回路45から出力されるアンプゲイン及び露光時間の一例を数値で示すものであり、特にトータルゲインが最小となる領域が示されている。
【0062】
次に、AGC回路29及びイメージセンサブロック21の動作を説明する。図7に示すように、例えば15fpsのフレームレートで動作が行われている状態で、露出制御回路35に供給される平均輝度Y1が目標輝度Tより低いと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が上昇し、デコード回路45からの利得調整信号A1によりアンプ3の利得が引き上げられるか、あるいは露光時間調整信号A2により露光時間が延長される。この結果、アンプ3の出力レベルが上昇し、平均輝度Y1が上昇する。
【0063】
平均輝度Y1が目標輝度Tに達する前に、アンプ3の利得Gが例えば第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの和を越えると、シーケンス回路37は状態S1から状態S2へ移行し、第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX-EXPが2倍に引き上げられる。すると、フレームレートは実質的に15fpsから7.5fpsに変更される。
【0064】
このとき、第二の選択信号SEL2からデコード回路45に供給されるトータルゲインは1/2となり、図8に示すデコード回路45の演算動作に基づく利得調整信号A1及び露光時間調整信号A2によりアンプ3の利得Gが6dB減衰する。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度の瞬間的な変動が防止される。
【0065】
また、アンプ3の利得Gが第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの和を越えて、シーケンス回路37が状態S2から状態S3に移行した場合でも、フレームレートの変更と同時に、アンプ3の利得Gが6dB減衰する。
【0066】
次いで、平均輝度Y1が目標輝度Tに未だ達していないと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が上昇し、アンプ3の利得Gが上昇する。このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するまでトータルゲイン値が上昇すると、アンプ3の利得G及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
【0067】
一方、例えば7.5fpsのフレームレートで動作が行われている状態で、露出制御回路35に供給される平均輝度Y1が目標輝度Tより高いと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が低下し、デコード回路45からの利得調整信号A1に基づいてアンプ3の利得Gが引き下げられるか、あるいは露光時間調整信号A2に基づいて露光時間が短縮される。この結果、アンプ3の出力レベルが低下し、平均輝度Y1が低下する。
【0068】
平均輝度Y1が目標輝度Tに達する前に、アンプ3の利得Gが例えば第二の基準利得値Ga2から6dBとヒステリシス値HYSとの和を減算することにより得られた値以上低下すると、シーケンス回路37は状態S2から状態S1へ遷移し、第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX-EXPが1/2倍に引き下げられる。すると、フレームレートは実質的に7.5fpsから15fpsに変更される。
【0069】
このとき、第三の選択信号SEL3によりトータルゲイン値は2倍となり、図8に示すデコード回路45の演算動作に基づく利得調整信号A1及び露光時間調整信号A2により、アンプ3の利得Gが6dB上昇する。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度の瞬間的な変動が防止される。
【0070】
また、アンプ3の利得が第一の基準利得値Ga1から6dBとヒステリシス値HYSとの和を減算することにより得られた値以上低下して、シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移する場合にも、フレームレートの変更と同時に、アンプ3の利得Gが6dB上昇する。
【0071】
次いで、平均輝度Y1が目標輝度Tに未だ達していないと、トータルゲイン計算回路42から出力されるトータルゲイン値が低下し、アンプ3の利得Gが低下する。このような動作により、平均輝度Y1が目標輝度Tに一致するレベルまでトータルゲイン値が低下すると、アンプ3の利得G及び平均輝度Y1が一定レベルに収束する。
【0072】
上記のような動作を行うAGC回路29において、特にトータルゲインが最小となる領域(すなわち、撮像対象の輝度が比較的高く、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近とし得る領域)におけるアンプ3の利得Gと露光時間との調整動作を説明する。
【0073】
図8に示すように、トータルゲインは1を最小値として、小数点以下を含む値で細かく調整される。そして、トータルゲインが1であるとき、アンプ3の利得Gは0dB、露光時間は1に設定される。この露光時間を1に設定することは、露光時間を基準クロック信号SCLKの1パルス分に設定することを意味し、リセット信号と読み出し信号との間隔を基準クロック信号SCLKの1パルス分に設定することを意味する。
【0074】
そして、トータルゲインが1から2までの間の調整動作では、露光時間を1に固定したまま、アンプ3の利得が1〜6dBまで増大される。トータルゲインが2となると、アンプ3の利得は0dBに戻され、露光時間が2、即ち基準クロック信号SCLKの2パルス分に設定される。
【0075】
同様に、トータルゲインが2から3までの間の調整動作では、露光時間を2に固定したまま、アンプ3の利得が1〜3dBまで増大される。トータルゲインが3となると、アンプ3の利得は0dBに戻され、露光時間が3、即ち基準クロック信号SCLKの3パルス分に設定される。
【0076】
このような動作により、露光時間を変更しない範囲では、アンプ3の利得を調整することにより、トータルゲインを1以下の細かなステップで変更可能となる。従って、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近としても、トータルゲインの変更による平均輝度Y1の変化を従来例に比して抑制することが可能となる。
【0077】
本実施の形態のAGC回路29では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)フレームレートの変更は、タイミング制御回路34の動作クロック信号を変更することなく、各フレームのブランキング時間BRを変更することにより行われる。従って、フレームレートは2の整数乗以外の比で変更することができるので、フレームレートを低下させるとき、フレームレートの変更に基づく平均輝度Y1の変化を抑制することができるとともに、画像の応答性の低下を抑制することができる。また、イメージセンサブロック21から出力される撮像データの出力周波数を一定とすることができるので、次段の回路へのデータ転送動作が容易となる。
(2)ブランキング時間BRの変更は、アンプ3の利得Gと所定の第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2との比較に基づいて最大積分時間MAX-EXPを3段階に変更することにより行われる。従って、タイミング制御回路34の動作クロック信号を変更することなく、実質的にフレームレートを3段階に変更することができる。
(3)アンプ3の利得Gと第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2とをシーケンス回路37で比較する際、第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2に対しヒステリシス値HYSが加算あるいは減算される。従って、アンプ3の利得Gが第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2付近で変化するとき、最大積分時間MAX-EXPすなわちフレームレートの頻繁かつ無用な切り換わりを防止することができる。
(4)シーケンス回路37から供給される第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX-EXPを2倍したとき、第二の選択信号SEL2に基づいてアンプ3の利得を1/2に減衰させることができる。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度Y1の変動を防止して円滑な露光制御を行うことができる。
(5)シーケンス回路37から供給される第一の選択信号SEL1に基づいて最大積分時間MAX-EXPを1/2倍したとき、第二の選択信号SEL2に基づいてアンプ3の利得Gを2倍に増大させることができる。従って、フレームレートの変更にともなう平均輝度Y1の変動を防止して円滑な露光制御を行うことができる。
(6)シーケンス回路37が状態S3から状態S2に遷移するとき、あるいは状態S2から状態S1に遷移するとき、すなわち最大積分時間MAX-EXPを1/2に短くするとき、第三の選択信号SEL3によりトータルゲインが2倍に変更される。すると、アンプ3の利得が6dB増大されるため、このことは第二の基準利得値Ga2あるいは第一の基準利得値Ga1に6dBを加算することを意味する。このような動作により、アンプ3の利得の変動に合わせて第一及び第二の基準利得値Ga1,Ga2を補正することができる。
(7)トータルゲイン計算回路42で算出するトータルゲインを、1以下の細かなステップで出力し、アンプ3の利得Gを調整することにより1未満のトータルゲインの変化を可能とした。従って、素子アレイ2内の各素子の露光時間を許容範囲の最短値付近に設定しても、トータルゲインの変更による平均輝度Y1の変化を従来例に比して抑制することができる。この結果、露光時間の調整範囲を、各素子の露光時間の許容最短値まで拡大することができる。
(第二の実施の形態)
図9は、本発明の第二の実施の形態の露出制御回路35を示す。第一の実施の形態では、最大積分時間MAX-EXPをあらかじめ固定された3段階の値から選択する構成としたが、第二実施の形態では、3段階の最大積分時間の値を可変とする構成としたものである。
【0078】
レジスタ46a、46b、46c、46d、46e、46fには、第一の基準利得値Ga1、ヒステリシス値HYS、第二の基準利得値Ga2、基準最大積分時間MAX-EXPS、第一及び第二の演算係数EADJ1,EADJ2がそれぞれ格納されている。
【0079】
第一の基準利得値Ga1及びヒステリシス値HYSは、加減算回路47aに供給され、加減算回路47aは第一の基準利得値Ga1とヒステリシス値HYSとの加算値及び第一の基準利得値Ga1からヒステリシス値HYSが減算された減算値を比較器48に供給する。
【0080】
第二の基準利得値Ga2及びヒステリシス値HYSは、加減算回路47bに供給され、加減算回路47bは第二の基準利得値Ga2とヒステリシス値HYSとの加算値及び第二の基準利得値Ga2からヒステリシス値HYSが減算された減算値を比較器48に供給する。
【0081】
選択回路49には、基準最大積分時間MAX-EXPSと、乗算器50aから供給された基準最大積分時間MAX-EXPSと第一の演算係数EADJ1と乗算値と、乗算器50bから供給された基準最大積分時間MAX-EXPSと第二の演算係数EADJ2との乗算値とが供給される。そして、選択回路49は比較器48の出力信号に基づいて3つの値のうちのいずれか一つを選択して、選択値を最大積分時間MAX-EXPを設定する最大積分時間調整信号A4として出力する。
【0082】
最大積分時間MAX-EXP(最大積分時間調整信号A4)は、除算器51及びフリップフロップ回路52に供給され、そのフリップフロップ回路52の出力信号は、除算器51及び比較器48に供給される。フリップフロップ回路52は、各フレームの最大積分時間MAX-EXPを保持すると同時に、その前フレームの最大積分時間MAX-EXPを出力する。
【0083】
除算器51は、現在のフレームの最大積分時間MAX-EXPと前フレームの最大積分時間MAX-EXPとの比を算出し、その算出結果を乗算器53に供給する。
トータルゲイン計算回路54は、平均輝度Y1と目標輝度T及び前フレームのトータルゲインに基づいて、第一の実施の形態と同様に現フレームのトータルゲインを算出する。
【0084】
トータルゲイン計算回路54により算出されたトータルゲインは、乗算器53及び比較器48に供給される。乗算器53は、トータルゲインと除算器51の出力信号とを乗算して、乗算信号をデコード回路55に供給する。この乗算器53の動作は、最大積分時間MAX-EXPの変化を相殺するようにトータルゲインの補正を行うことに対応しており、第一の実施の形態の乗算器43a〜43c及び第二の選択回路44の動作に相当する。デコード回路55は、第一の実施の形態と同様に動作する。
【0085】
このように構成された露出制御回路35において、比較器48及び選択回路49は、次に示す(a)〜(d)の4通りの動作を行う。なお、第一及び第二の基準利得値をGa1,Ga2、ヒステリシス値をHYS、最大積分時間をMAX-EXP、基準最大積分時間をMAX-EXPS、第一及び第二の演算係数をEADJ1,EADJ2とする。
(a)Ga1+HYS<トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間MAX-EXP=MAX-EXPSであるとき、選択回路49はMAX-EXPS×EADJ1を選択して出力する。
(b)Ga1−HYS>トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間MAX-EXP=MAX-EXPS×EADJ1であるとき、選択回路49はMAX-EXPSを選択して出力する。
(c)Ga2+HYS<トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間MAX-EXP=MAX-EXPS×EADJ1であるとき、選択回路49はMAX-EXPS×EADJ2を選択して出力する。
(d)Ga2−HYS>トータルゲインであり、前フレームの最大積分時間MAX-EXP=MAX-EXPS×EADJ2であるとき、選択回路49はMAX-EXPS×EADJ1を選択して出力する。
【0086】
このような動作により、トータルゲインの変化に基づいて、最大積分時間MAX-EXPSを3段階に切換えることができる。そして、第一及び第二の演算係数EADJ1,EADJ2を適宜に変更することにより、3段階の最大積分時間を適宜に変更可能となる。
【0087】
従って、第二の実施の形態では、第一の実施の形態で得られた作用効果に加えて、3段階に切換える最大積分時間MAX-EXPを適宜に変更することができるので、最大積分時間MAX-EXPすなわちフレームレートを柔軟に設定することができる。
【0088】
各実施の形態は、次に示すように変更してもよい。
・第一及び第二の実施の形態において、最大積分時間の切り替えは、4段階以上であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態のAGC回路及びイメージセンサブロックを示すブロック図である。
【図2】 図1のAGC回路の露出制御回路を示すブロック図である。
【図3】 最大積分時間の調整動作を示す説明図である。
【図4】 図1のAGC回路のシーケンス回路の動作を示す説明図である。
【図5】 図1のAGC回路のシーケンス回路と第一の選択回路の動作を示す説明図である。
【図6】 図1のAGC回路の第二の選択回路の動作を示す説明図である。
【図7】 平均輝度の調整動作を示す説明図である。
【図8】 トータルゲインで調整されるアンプゲインと露光時間の関係を示す説明図である。
【図9】 本発明の第二の実施の形態のAGC回路の露出制御回路を示す説明図である。
【図10】 従来例のAGC回路を示すブロック図である。
【図11】 図10のAGC回路における平均輝度の調整動作を示す説明図である。
【図12】 図10のAGC回路においてトータルゲインで調整されるアンプゲインと露光時間との関係を示す説明図である。
【図13】 カラープロセッサICを示すブロック図である。

Claims (14)

  1. イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データの平均輝度と目標輝度との比較に基づいて、イメージセンサを露光する積分時間を調整する積分時間調整信号と、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得を調整する利得調整信号と、フレームレートを変更するためのフレームレート調整信号を出力する自動利得制御回路であって、
    各フレームのブランキング時間を調整して、前記イメージセンサの最大積分時間を切換える最大積分時間調整信号を前記フレームレート調整信号として出力する露出制御回路を備える自動利得制御回路。
  2. 請求項1記載の自動利得制御回路において、前記露出制御回路は、
    前記平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
    前記トータルゲインと最大積分時間とに基づいて、前記積分時間調整信号及び利得調整信号を生成するデコード回路と、
    前記利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて前記最大積分時間を切換えて、最大積分時間調整信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
    前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記最大積分時間調整信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを含む、自動利得制御回路。
  3. 請求項2記載の自動利得制御回路において、前記最大積分時間切換え回路は、
    前記利得調整信号と複数の基準利得値とを比較して、第一の選択信号を生成するシーケンス回路と、
    前記第一の選択信号に従って複数の最大積分時間の中からいずれか一つを選択する第一の選択回路とを含む、自動利得制御回路。
  4. 請求項3記載の自動利得制御回路において、前記シーケンス回路は、前記基準利得値にヒステリシス値を加算若しくは減算した値と、前記利得調整信号とを比較する、自動利得制御回路。
  5. 請求項3または4記載の自動利得制御回路において、前記シーケンス回路は、前記最大積分時間の短縮に基づく前記利得調整信号の相対変化が相殺されるように前記基準利得値を調整する基準利得値調整回路を含む、自動利得制御回路。
  6. 請求項2記載の自動利得制御回路において、前記トータルゲイン補正回路は、前記最大積分時間の変化の比の逆数を前記トータルゲイン計算回路により算出されたトータルゲインに乗算する乗算回路を含む、自動利得制御回路。
  7. 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の自動利得制御回路において、前記最大積分時間切換え回路は、基準最大積分時間に複数の固定演算係数を乗算して前記複数の最大積分時間を生成する、自動利得制御回路。
  8. 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の自動利得制御回路において、前記最大積分時間切換え回路は、基準最大積分時間に複数の可変演算係数を乗算して前記複数の最大積分時間を生成する、自動利得制御回路。
  9. 請求項2乃至8のいずれか1項に記載の自動利得制御回路において、前記デコード回路は、前記イメージセンサの最短露光時間領域で、前記トータルゲインに基づいて、前記イメージセンサの露光時間を固定した状態で前記アンプの利得が調整されるように前記利得調整信号及び積分時間調整信号を生成する、自動利得制御回路。
  10. 請求項9記載の自動利得制御回路において、前記トータルゲイン計算回路は、前記イメージセンサの最短露光時間領域で、小数点以下のトータルゲインを算出し、前記デコード回路は該トータルゲインの小数点以下の変化に対し、前記利得調整信号を変化させる、自動利得制御回路。
  11. イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路であって、
    平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
    前記トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、前記積分時間を調整する積分時間調整信号と、前記アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、
    前記利得調整信号と基凖利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の切換えに関連する選択信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
    前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記選択信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを備える、自動利得制御回路。
  12. イメージセンサからフレーム単位で出力される輝度データを受け取り、イメージセンサを露光する積分時間とイメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得とを調整する自動利得制御回路であって、
    平均輝度と目標輝度とに基づいてトータルゲインを算出するトータルゲイン計算回路と、
    前記トータルゲインと最大積分時間調整信号とに基づいて、前記積分時間を調整する積分時間調整信号と、前記アンプの利得を調整する利得調整信号とを生成するデコード回路と、
    前記利得調整信号と基準利得値との比較に基づいて最大積分時間を切換えるための最大積分時間調整信号を生成するとともに、最大積分時間の変化を示すレート信号を生成する最大積分時間切換え回路と、
    前記トータルゲイン計算回路と前記デコード回路との間に接続され、前記最大積分時間切換え回路からの前記レート信号に基づいて、前記最大積分時間の変化が相殺されるように前記トータルゲインを補正するトータルゲイン補正回路とを備える、自動利得制御回路。
  13. イメージセンサから検出される輝度情報により、イメージセンサの出力信号を増幅するアンプの利得と、フレームレートとを変更する自動利得制御回路であって、
    前記フレームレートの変更を行う際に、該変更の変化の比の略逆数の変化の利得変更をアンプに与える利得変更回路を備える、自動利得制御回路。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の自動利得制御回路を搭載した半導体装置。
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