JP2762560B2 - 撮像装置における商用電源周波数フリツカ除去回路 - Google Patents

撮像装置における商用電源周波数フリツカ除去回路

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JP2762560B2 JP1127279A JP12727989A JP2762560B2 JP 2762560 B2 JP2762560 B2 JP 2762560B2 JP 1127279 A JP1127279 A JP 1127279A JP 12727989 A JP12727989 A JP 12727989A JP 2762560 B2 JP2762560 B2 JP 2762560B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオカメラ等の撮像装置における商用電源
周波数フリッカを除去する回路に関する。
〔発明の概要〕
撮像出力に対してAGCをかける本線系と、フィールド
ごとにレベル変動するフリッカ成分の補正系とを加算し
てAGCのゲイン制御信号を形成する際に、夫々リミッタ
で振幅制限してから加算するようにし、AGCループのゲ
イン可変アンプの飽和を無くしたフリッカ除去回路であ
る。
〔従来の技術〕
NTSC信号用ビデオカメラでは、垂直走査周波数が60Hz
であるため、商用電源周波数が50Hzの地域では螢光灯の
点滅に妨害されたフリッカが1/20秒の周期で画面に現れ
ることがある。つまり螢光灯は交流の半周期ごとに点滅
するので60Hzと100Hzとの最大公約数20Hzでフリッカが
生じる。
従来では、フリッカが3フィールド(1/20秒)の周期
で変化しているので、各フィールドに対応した3つのAG
C被検回路を並列に設け、個々の検波回路で保持されて
いる検波出力の平均と点検波出力との差分を本線のAGC
回路(3フィールドより長い時定数を持つ)のAGC制御
電圧に加算する方法が用いられている。この方法では、
3フィールドの各区間で独立のAGC制御電圧でAGCがかか
るようなゲイン制御が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の構成では、本線信号のAGC回路が低入射光量時
に大ゲインで作動しているときに、フリッカ変動分に対
応する各フィールドごとのAGC補正電圧の加算が行われ
ると、AGCの制御範囲を越えてしまい、フリッカが画面
に現れる欠点があった。
本発明はこの問題にかんがみ、螢光灯照明による比較
的暗い室内で撮像するときに、AGCが飽和することな
く、フリッカ除去補正のためのフィールドごとのゲイン
制御が支障なく行われるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の商用電源周波数フリッカの除去回路は、撮像
出力の平均レベルを検出してAGC制御信号を形成する本
線系20と、上記AGC制御信号を基準にして撮像出力のフ
ィールドごとにレベル変動するフリッカ成分を検出する
フリッカ補正系30と、上記本線系20及びフリッカ補正系
30の各出力のレベルを制限する2つのリミッタ12、13と
を備え、各リミッタ12、13の出力を加算した制御信号で
撮像出力のゲインを制御することを特徴とする。
〔作用〕
NTSCビデオカメラの場合、50Hz電源の螢光灯下で撮像
すると、3フィールド(1/20秒)の周期で画面にフリッ
カが生じる。このフリッカは、本線AGC系のゲイン制御
信号をフィールドごとのフリッカ成分で補正することに
より除去することができる。本線AGC系のゲイン制御信
号とフリッカ補正分とを夫々リミッタをかけて加算する
ことにより、暗像光の最悪条件下でもゲイン制御アンプ
の制御レンジを外れたゲイン制御信号が形成されること
がない。
〔実施例〕
第1図は本発明によるフリッカ除去回路の要部ブロッ
ク図を示す。入力の撮像素子出力はゲインコントロール
用の電圧制御アンプ(VCA)1を介し、A/D変換器2でデ
ィジタル信号に変換されてから図外の処理回路へ導出さ
れる。A/D変換器2の出力は例えば1フィールド分の画
素データを加算してフィールド画面の平均レベルを求め
る検波回路3に供給される。検波出力はフィールドごと
に3フィールドのサイクルで順次切換えられるスイッチ
4で振り分けられて各フィールドに対応したメモリ(M1
〜3)5−1、5−2、5−3に記憶される。
各メモリ5−1〜5−3の内容は或るタイミングで一
時に読み出されて加算器7に供給され、また別のタイミ
ングで1つずつ順次に読出され、1〜3フィールド順次
で切換えられるスイッチ6に供給される。
加算器7の出力は3フィールド分の検波レベルの平均
と考えることができる。加算出力はコンパレータ9で基
準レベルrefと比較され、比較結果の誤差出力が時定数
回路10で十数フィールド期間にわたって平滑されて、AG
C制御信号としてリミッタ13に供給される。リミッタ13
は第2図に示すようにその入力レベルをMIN〜MAXの間に
制限して出力する。この範囲はVCA1のゲインでは+6〜
+24dBに相当する。
リミッタ13の出力は加算器14を介してD/A変換器15に
供給され、変換アナログ電圧がAGC制御電圧としてVCA1
に供給される。以上によりAGCループが構成される。加
算器7、コンパレータ9、時定数回路10bが本線系20を
構成する。
一方、メモリ5−1〜5−3からフィールド順次に読
出された検波出力は、スイッチ6でフィールドごとに選
択され、コンパレータ8で基準refと比較される。比較
出力は時定数回路10aで例えば数フィールド区間の時定
数で平滑され、次に減算器11で、本線系20のAGC制御信
号である時定数回路10bの出力が差引かれる。従って減
算器11からはフィールド順次で3フィールドサイクルの
フリッカ成分が抽出される。なお時定数回路10aは実際
には3フィールド分に対応して3系統あり、各々が前回
の積分値を保持し、更新値と合わせて新たな積分を実行
する。コンパレータ8、時定数回路10a及び減算器11が
フリッカ補正系30を構成する。
減算器11の出力はリミッタ12に供給される。このリミ
ッタ12は入力をVCA1のゲイン換算で±6dBの範囲に制限
する。リミッタ12の出力は加算器14で本線のAGC制御信
号と加算され、フリッカ補正が加味されたAGC制御信号
としてD/A変換器15からVCA1に供給される。
第2図に示すように、VCA1のゲイン可変範囲が0〜30
dBである場合、本線系20のAGC制御信号はリミッタ13で
+6〜+24dB相当に制限されている。一方、フリッカ補
正系30のリミッタ12の出力は±6dBに制限されている。
従って加算器14でこれらが加え合わさったとき、最悪で
も0dB(6−6)〜30dB(24+6)の範囲内でゲイン制
御が行われる。従って従来のようにVCA1の制御可能な範
囲を外れてゲイン制御電圧が与えられることがなく、ど
のような状態でも商用電源フリッカを除去するAGC動作
が行われる。
なお第1図の構成ではリミッタ13の制限範囲は固定
(±6dB)であるが、本線系20のAGC制御電圧が大きいと
きには制限範囲を更に狭め、AGC制御電圧が小さいとき
には範囲を広くしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は上述のようにリミッタを介してAGC系のゲイ
ン制御信号及びフィールドごとのフリッカ補正信号とを
加算する構成であるから、暗像光を撮像するときにゲイ
ン制御アンプに与えるゲインが最大になっても、フリッ
カ成分除去のフィールドごとのゲイン補正を支障なく行
う余裕を持たせてあるので、最悪条件下でもフリッカ除
去が可能となる。特に、比較的暗い室内で螢光灯下で撮
像してもフリッカが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した撮像装置のフリッカ除去回路
のブロック図、第2図は第1図の回路におけるAGC制御
アンプの入出力特性図である。 なお図面に用いた符号において、 1……VCA 3……検波回路 8,9……コンパレータ 12,13……リミッタ 14……加算器 20……本線系 30……フリッカ補正系 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像出力の平均レベルを検出してAGC制御
    信号を形成する本線系と、 上記AGC制御信号を基準にして撮像出力のフィールドご
    とにレベル変動するフリッカ成分を検出するフリッカ補
    正系と、 上記本線系及びフリッカ補正系の各出力のレベルを制限
    する2つのリミッタとを備え、 各リミッタの出力を加算した制御信号で撮像出力のゲイ
    ンを制御することを特徴とする撮像装置における商用電
    源周波数フリッカ除去回路。
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JP3375557B2 (ja) * 1999-01-29 2003-02-10 松下電器産業株式会社 映像信号処理装置
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