JP2745667B2 - 玄関カメラ装置 - Google Patents

玄関カメラ装置

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JP2745667B2
JP2745667B2 JP1097107A JP9710789A JP2745667B2 JP 2745667 B2 JP2745667 B2 JP 2745667B2 JP 1097107 A JP1097107 A JP 1097107A JP 9710789 A JP9710789 A JP 9710789A JP 2745667 B2 JP2745667 B2 JP 2745667B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家屋の玄関に設置され、来客の対応に利用す
る玄関カメラ装置に関するものである。
従来の技術 近年、通話機能のみのインターホンにかわるHA機器の
ひとつとして、来訪者が映像で確認できる玄関カメラ装
置がしだいに普及しつつある。以下、図面を参照しなが
ら、上述したような従来の玄関カメラ装置について説明
を行う。
第4図はこの玄関カメラ装置のブロック図、第5図は
検波器5及び積分器6の回路図、第6図は主要部の動作
波形図を示すものである。
第4図において、1は映像を電気信号に変換する撮像
素子である。2は増幅回路であり、撮像素子1の出力信
号を増幅する。3は増幅回路2の出力信号の低域周波数
が通過するLPF、4はLPF3の出力信号を映像信号に変換
する映像信号処理回路、5は検波回路、6は積分回路、
7と9は比較回路、8は上限基準電圧、10は下限基準電
圧、11は同期信号発生回路、12は感度制御信号発生部、
13は駆動信号発生部である。以上のように構成された玄
関カメラ装置について以下その動作について説明する。
撮像素子1で映像を電気信号に変換しその出力をLPF3で
高域成分を除去し、映像信号処理回路4で、複合映像信
号に変換する。これと同時に、LPF3の出力の一部である
輝度信号〔第6図(h)〕は、第5図に示すようにトラ
ンジスタ15よりなる検波回路5で検波され、抵抗17とコ
ンデンサ18よりなる積分回路6で被写体の明るさに応じ
た直流電圧(i)に変換され、比較器7と9に入力され
る。比較器7では上限基準電圧8より供給された直流電
圧と比較し、比較器9では、下限基準電圧10より供給さ
れた直流電圧と比較し、上限と下限電圧の間の範囲を越
えた場合にそれぞれ出力される出力は感度制御信号発生
部12に供給される。感度制御信号発生部12は、前記出力
信号を同期信号発生部11よりの垂直同期信号(g)の奇
数フィールドの立ち上がりでラッチし、上限基準電圧を
越しているか下限基準電圧以下であるかにより感度制御
方向を決定する様に構成されている。次の偶数フィール
ドでその判定結果に応じて撮像素子1の蓄積時間を増加
または減少する制御信号を発生し、駆動信号発生部13で
撮像素子1の駆動に必要な信号を発生し、撮像素子1を
駆動し積分回路6の出力(i)が上限基準電圧8と下限
基準電圧10の間になるように、撮像素子1の蓄積時間を
制御するように構成されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、玄関カメラは
通常、来訪者の顔よりも低い位置に設置されるので、来
訪者の顔を撮像するためのレンズの光軸方向は若干上向
きにしなければならない。このため空が背景として映る
場合が多く、来訪者の顔の照度に比べ背景の空,雲等の
輝度がはるかに大きい(逆光状態)。一般にカメラは前
述のように撮像素子1の出力が一定になるように感度制
御を行なうにあたって、映像信号の積分値の大小によっ
て撮像素子1の蓄積時間をコントロールしている。ま
た、ヒジコンカメラの場合にはターゲット電圧に帰還を
かけて、映像信号レベルを一定に保つ感度制御を行なっ
ている。また、レンズの絞りを電気的にコントロールす
る方式の物もあるが、背景となる空及び雲が高輝度であ
り、又撮像範囲の大半を占め、来訪者の照度が低い(逆
光状態)ときには、従来例のような積分回路6では背景
の明るい部分の信号との平均値になり、これにより撮像
素子1の蓄積時間を短くすることになり、来訪者の顔が
黒くなり識別が困難になる。その対策として画面中心部
を重点に検出する方法もあるが、来訪者が常に正面に立
つとは限らず補正できない場合が多かった。
本発明は、かかる問題点に鑑み背景が明るく来訪者が
暗い逆光状態であっても来訪者の顔が黒くなることなく
適正な映像を得る玄関カメラ装置を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の玄関カメラ装置
は、撮像素子からの映像信号のブランキング期間に一定
の白レベルの信号成分を重畳し、その信号を放電時定数
に比べ充電時定数が長い積分回路により積弁し、その積
分された信号の画面下部付近の値に応じて前記撮像素子
の感度を調整することを特徴とするものである。
作用 本発明は前記した構成により、合成回路で輝度信号の
ブランキング部を補完した信号を積分回路で輝度信号レ
ベルの高い部分ではゆっくり充電し、低い部分では早く
放電することによりレベルの低い部分に忠実な信号を得
ることができる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例の玄関カメラ装置について、
図面を参照しながら説明する。第1図はこの玄関カメラ
装置のブロック図を示すものである。1は映像を電気信
号に変換する撮像素子である。2は増幅回路であり、撮
像素子1の出力信号を増幅する。3は増幅回路2の出力
信号の低域周波数を通過させるLPFであり、4はLPF3の
出力信号を映像信号に変換する映像信号処理回路、5は
検波回路、14は合成回路、25は積分回路である。7,9は
比較回路、8は上限基準電圧、10は下限基準電圧、11は
同期信号発生部、12は感度制御信号発生部、13は駆動信
号発生部である。以上のように構成された玄関カメラ装
置について以下その動作について第1図,第2図,第3
図を参照しながら説明する。第3図(イ)は主要各部の
垂直走査期間の波形図であり、(ロ)はその一水平走査
期間第3図(イ)に点線で示す区間を拡大して示す波形
図である。撮像素子1で映像を電気信号に変換し、その
出力を増幅回路2で増幅した後、LPF3で高域成分を除去
し、映像信号処理回路4で、複合映像信号に変換する。
これと同時に、LPF3の出力の一部である輝度信号(a)
は検波回路5のトランジスタ15で検波されエミッターに
出力され、エミッター抵抗16に印加される。この信号と
抵抗23を介して印加された垂直ブランキング信号(b)
とを合成回路14で合成し、波形(c)に示すように垂直
ブランキング期間でハイレベルの輝度信号を得る。この
輝度信号(c)は積分回路25に入力され、トランジスタ
19と抵抗20,21とコンデンサー22により積分される。こ
のとき輝度信号(c)の増加時は、抵抗20,21を介して
コンデンサー22から充電され、減少時は抵抗21とトラン
ジスター19を介してグランドに充電される。この抵抗2
0,21の抵抗値の和とコンデンサー22の容量の積で決まる
充電時定数を垂直走査周期と同等に設定する。一方、放
電時定数は、抵抗21の値を小さくすることにより前記充
電時定数より短く設定してあるので、波形(d)に示す
信号を得る。この特性により、背景が明るく来訪者が暗
い逆光状態であるときでも来訪者の顔の明るさに対応し
た出力を得ることが出来る。すなわち画面下部の暗い部
分に正確に対応した出力を得ることができる。この信号
は従来構成と同様比較器7,9に与えられ、上限基準電圧
8と比較され、その出力は感度制御信号発生部12に与え
られる。一方比較器9では、下限基準電圧10と比較され
その出力は感度制御信号発生部12に与えられる。感度制
御信号発生部12は、前記信号と、同期信号発生部11より
の垂直同期信号(g)の立ち上がり時に感度制御方向を
決定する様に構成されている。これにより画面上部が高
輝度の雲,空等があっても画面下部の前記積分回路15の
出力信号(d)の信号は来訪者の輝度に応じた信号であ
り、比較器7の出力(e)は上限基準電圧より低くHiに
なり、比較器9の出力は下限基準電圧より低いのでLoと
なっているので蓄積時間を増加する制御信号が発生す
る。駆動信号発生部13はその他の撮像素子1の駆動用信
号を発生し、撮像素子1を駆動し、積分回路25の出力が
前記垂直同期信号(g)の立ち上がり時に、下限基準電
圧10より高くなるまで、撮像素子1の蓄積時間を増加す
るようになっている。また逆に画面上部が暗く来訪者が
明るい場合には、その部分では積分回路25の出力は一時
低くなるが画面下部の明るさに応じて充電されるため上
部の暗い部分の影響を受けることなく適正な、来訪者の
映像信号を得ることが出来る。以上のように本実施例に
よれば感度制御信号発生部12に輝度信号のブランキング
部を補完する合成回路と、輝度信号の低レベルを検出す
る積分回路を、設けるとともに、輝度信号の感度検出タ
イミングを画面下部付近にする、感度制御信号発生部を
設けたことにより、逆光状態でも来訪者の顔が黒くなる
事のない映像信号を得る事が出来る。
なお本実施例では、映像素子1の蓄積時間をコントロ
ールする事により感度制御を行なっていたが、これがビ
ジコンのターゲント電圧をコントロールするもの、また
はレンズの絞りを電気的にコントロールするものであっ
ても本発明の基本構成をそこなわないことは明らかであ
る。
発明の効果 以上のように本発明によれば、背景が明るく来訪者の
顔が暗い場合でも、来訪者の顔が黒くなることなく適正
な映像を提供する事が出来、その実用的効果は大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の玄関カメラ装置のブロック
図、第2図は同装置の要部の具体回路図、第3図
(イ),(ロ)は同装置の主要部の波形図、第4図は従
来の玄関カメラ装置のブロック図、第5図は同装置の要
部の具体回路図、第6図は同装置の主要部の動作波形図
である。 1……撮像素子、2……増幅回路、5……検波回路、7,
9……比較回路、12……感度制御信号発生部、13……駆
動信号発生部、14……合成回路、25……積分回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子からの映像信号のブランキング期
    間に一定の白レベルの信号成分を重畳し、その信号を放
    電時定数に比べ充電時定数が長い積分回路により積分
    し、その積分された信号の画面下部付近の値に応じて前
    記撮像素子の感度を調整するように構成したことを特徴
    とする玄関カメラ装置。
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