JP3476400B2 - フリッカ検出・補正装置およびフリッカ検出・補正方法 - Google Patents

フリッカ検出・補正装置およびフリッカ検出・補正方法

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憲治 田部井
信 須部
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、MOS型撮像素子
のようなXYアドレス方式の撮像素子を用い、電源周波
数で明るさが変動する照明光のもとで撮像された映像に
発生するフリッカを検出し、補正することを可能とした
フリッカ検出・補正装置に関する。 【0002】 【従来の技術】まず、図18〜図19を用いて、前記フ
リッカの発生する原理を説明する。 【0003】図18は電源周波数が50Hzの場合の、フ
リッカの発生原理を説明するための図である。 【0004】この図の(a)に示すような周波数が50
Hzの交流電源で蛍光灯などを点灯した場合、その照明光
は電源電流の振幅が最も大きくなったときに最も明るく
なるので、(b)に示すように、電源周波数の2倍の周
波数(ここでは100Hz)で光量が変動する。 【0005】このように明るさが周期的に変動する蛍光
灯の下で、l/30秒蓄積のMOS型撮像素子で撮像し
た場合の蓄積タイミングと撮像素子出力を(c),
(d)に示す。この場合、(c)に示すように、読み出
し点A1からB1までの入射光量を積分した値が撮像素子の
第1ラインの出力信号になる。同様にして、読み出し点
A2からB2までの入射光量の積分が第2ラインの出力信号
となり、以下最終ラインまで同様の結果となる。 【0006】このとき、入射される光量に対応して、撮
像素子出力に(d)に示すような変動が現れ、画面上で
輝度レベルの変動となるため、フリッカとして認識され
る。フレーム周期が30Hzの場合、3フレーム周期で照
明の明るさの位相が揃うため、3フレーム周期毎の輝度
レベルの変動となる。さらにMOS型撮像素子の場合
は、(b)に示したように、1ライン毎に蓄積タイミン
グが異なるため、1フレーム内にこのフリッカが現れ、
画面上で黒い縞模様として認識されることになり、画質
劣化を引き起こす。 【0007】図19は、電源周波数が60Hzの場合の、
フリッカの発生原理を説明するための図である。 【0008】この図の(a)に示すように、周波数が6
0Hzの交流電源で蛍光灯などを点灯した場合、50Hzの
場合と同様、(b)に示すように、電源周波数の2倍の
周波数(この場合は120Hz)で光量が変動する。 【0009】このように明るさが120Hzの周期で変動
する蛍光灯の下、1/50秒蓄積のMOS型撮像素子
で撮像した場合、(c)に示すように読み出し点A1から
B1までの入射光量を積分した値が撮像素子の第1ライン
の出力信号になる。同様にして、読み出し点A2からB2ま
での入射光量の積分が第2ラインの出力信号となり、以
下最終ラインまで同様の結果となる。 【0010】このとき、入射される光量に対応して、撮
像素子出力に(d)に示すような変動が現れ、画面上で
輝度レベルの変動となるため、フリッカとして認識され
る。 【0011】電源周波数が60Hzの場合は、フレーム周
期が光量変動周期の整数倍であるため、50Hzの場合に
発生するようなフレーム毎の輝度レベルの変動は発生し
ない。しかし、電源周波数が60Hz付近で変動すると、
画面上の黒い縞模様がフレーム毎に動くように見え、画
質劣化を引き起こす。さらにMOS型撮像素子の場合
は、50Hzの場合と同様に1ライン毎に蓄積タイミング
が異なるため、1フレーム内にこのフリッカが現れ、画
面上で黒い縞模様として認識されることになり、画質劣
化を引き起こす。 【0012】次に、図20を用いてフリッカを補正する
原理を説明する。ここで、(a)〜(c)は電源周波数
が50Hzの場合、(d)〜(f)は電源周波数が60Hz
の場合の図である。 【0013】電源周波数が50Hzの場合は、(a)に示
すように1/100秒で照明の明るさが変動する。この
とき、(b)に示すように、シャッター速度(撮像素子
の蓄積時間)を1/100秒の整数倍(図示は2倍の例
であるが、1倍または3倍でもよい)に設定する。この
ように設定すると、第1ラインの読み出しタイミング
(A1からB1)と、第2ラインの読み出しタイミング(A2
からB2)は、入射光量が同一となる。同様に、第3ライ
ン以下最終ラインまで入射光量が同一となる。このた
め、(c)に示すように、撮像素子出力は一定量とな
り、フリッカは発生しない。 【0014】また、電源周波数が60Hzの場合は、50
Hzの場合と同様に、シャッター速度を1/120秒の整
数倍(1倍〜4倍)に設定する。(e)は1/120秒
の2倍の1/60秒に設定した場合を示している。この
図に示すように、第1ラインの読み出しタイミング(A1
からB1)と、第2ラインの読み出しタイミング(A2から
B2)は、入射光量が同一となる。同様に、第3ライン以
下最終ラインまで入射光量が同一となる。このため、撮
像素子出力は一定量となり、フリッカは発生しない。 【0015】つまり、シャッター速度を電源周期の整数
倍であり、かつフレーム周期以内に設定することで、フ
リッカの発生を抑圧しているわけである。 【0016】そして、このような補正原理に基づいてフ
リッカの補正を行う撮像装置としては、例えば特公平8-
15324号公報に記載されたものがあった。この撮像装置
においては、撮像素子で生成された映像信号の現フィー
ルドの積分値と前フィールドの積分値との差分値を所定
のしきい値と比較することでフリッカの有無を検出し、
検出されたフリッカの有無に応じてシャッター速度を切
り替える構成を有している。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の撮像装置では以下の(1)〜(4)に記載する問題
点があった。 (1)現フィールドと前フィールドとの差分をとるた
め、MOS型撮像素子を用いた場合に発生するフィール
ド(またはフレーム)内のフリッカを検出することがで
きない。 (2)現フィールドと前フィールドとの差分をとるた
め、被写体の動きなどにより映像信号の輝度レベルに変
動があった場合、それを誤ってフリッカと判定するおそ
れがあり、正確にフリッカを検出することができない。 (3)電源周波数が60Hzの場合に発生するフリッカ
は、フィールド毎の変動が殆どないため、現フィールド
と前フィールドとの差分をとることにより検出すること
はできない。このため、フリッカなしと判定してしま
う。 (4)フリッカ補正のためにシャッター速度を1/10
0秒または1/60秒に設定すると、入射光量が大きく
なったときに映像信号レベルが飽和してしまい、映像が
表示されない。 【0018】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、被写体の動きなどにより映像信号の輝
度レベルに変動があった場合でも、フレームまたはフィ
ールド内にて発生するフリッカを正確に検出することが
可能なフリッカ検出装置を提供することを目的とする。 【0019】また、電源周波数が60Hzの場合に発生す
るフリッカの検出が可能なフリッカ検出装置を提供する
ことを目的とする。 【0020】さらに、フリッカの補正を実現し、かつ入
射光量が大きくなったときに映像が表示されなくなる状
態を回避することの可能なフリッカ検出・補正装置を提
供することを目的とする。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明のフリッカ検出装
置は、MOS型撮像素子で撮像されたフレームまたはフ
ィールド内の所定のラインに含まれる画素の映像信号
ベルを積算する積算手段と、複数の前記フレームまたは
前記フィールドにおける前記積算手段の積算結果を平均
化する平均化手段と、前記フレームまたは前記フィール
ド内の静止部分を抽出する静止部分抽出手段と、前記静
止部分抽出手段で抽出された静止部分に対して、前記積
算手段の積算結果を前記平均化手段の平均化結果で除算
する除算手段と、前記除算手段の除算結果に含まれる周
波数成分を検出してフリッカの有無および周波数を判定
するフリッカ判定手段とを備え、前記静止部分抽出手段
は、前記フレームまたは前記フィールド内のフリッカの
ビート周期の整数倍に対応する画像垂直方向の複数のラ
インからなる静止部分判定ブロックに対して前記ライン
毎の積算結果を加算する加算部と、現在の前記フレーム
または前記フィールドにおける前記加算部の加算結果
と、過去の前記フレームまたは前記フィールドにおける
同一画像位置の前記加算結果との変化量をもとに、前記
静止部分判定ブロックが静止部分であるか否かを判定し
て、静止部分であると判定された前記静止部分判定ブロ
ックを抽出する静止部分抽出部とを有することを特徴と
する。この構成により、MOS型撮像素子で撮像された
動きのある画像に対しても静止部分の画像情報を用いて
フリッカ検出を行うことにより、動画像においても50
Hzおよび60Hzのフリッカ検出を高精度に行うこと
が可能となる。 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。なお、本発明はフレーム処
理またはフィールド処理のいずれにも適用可能である
が、以下の説明はフレーム処理の場合について記載す
る。 【0026】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態のフリッカ検出装置は、フレーム内の映像信号の
画素レベルを1ライン毎に積算する積算手段と、過去の
複数フレームにおける同一画像位置のラインに対し、前
記1ライン毎の積算結果を平均化する平均化手段と、前
記積算手段の出力を用いて画像の静止部分を抽出する静
止部分抽出手段と、前記静止部分抽出手段で抽出された
静止部分に対して、前記積算手段の前記1ライン毎の積
算結果を前記平均化手段の前記1ライン毎の平均化結果
で除算する除算手段と、前記除算手段の除算結果を周波
数分析してフリッカの有無を判定するフリッカ判定手段
とを備えている。 【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態のフリ
ッカ検出装置の構成を示すブロック図である。このフリ
ッカ検出装置は、積算手段1と、積算手段1の出力が入
力される記憶手段2と、積算手段1の出力および記憶手
段2の出力が入力される平均化手段3と、積算手段1の
出力が入力される静止部分抽出手段4と、積算手段1の
出力、平均化手段3の出力、および静止部分抽出手段4
の出力が入力される除算手段5と、除算手段5の出力が
入力されるフリッカ判定手段6とから構成されている。
ここで、積算手段1、平均化手段3、静止部分抽出手段
4、除算手段5、およびフリッカ判定手段5は、ハード
ロジック、DSP、またはコンピュータによるソフト処
理のいずれを用いて実現しても良い。 【0028】積算手段1には、図示されていないMOS
型撮像素子で撮像された有効走査期間の映像信号が入力
される。この映像信号は、明るさが50Hzまたは60Hz
で変動する光源の下で生成されたものである。積算手段
1は、1フレームの有効走査期間の映像信号の画素をラ
イン毎に加算または平均化する。図2に示すように、第
nフレームの第iラインの画素レベルをライン毎に加算
または平均化した結果をSUMn,i と記述する。したが
って、映像信号の1フレームが480ラインで構成され
ている場合には、i=1〜480について、SUMn,1
〜SUMn,480を演算する。 【0029】記憶手段2は、積算手段1の出力を一時的
に予め定められたフレーム分記憶する。平均化手段3
は、SUMn,i が算出される以前に積算手段1から出力
され、記憶手段2に記憶されていたSUMn-1,i と、S
UMn-2,i と、SUMn-3,i との加算または平均化を行
う。ここで、SUMn-1,i 、SUMn-2,i 、SUMn-3,
i は、図3に示すように、それぞれ第n−1フレーム、
第n−2フレーム、第n−3フレームの第iラインにお
ける画素レベルを加算または平均化したものである。こ
の場合、記憶手段2は積算手段1の出力を3フレーム分
蓄積している。ここで、SUMn-1,i と、SUMn-2,i
と、SUMn-3,i とを加算または平均化した結果をAV
En,i と記述する。なお、ここでは過去の3フレーム分
との加算または平均化を行ったが、2フレーム分以上で
あれば良い。 【0030】静止部分抽出手段4は、積算手段1の出力
を用いて画像の静止部分を抽出する。静止部分抽出手段
4は、積算手段1の出力が入力される加算部7と、加算
部7の出力が入力される記憶部8と、加算部7の出力お
よび記憶部8の出力が入力される静止部分抽出部9とを
備えている。 【0031】加算部7は、フレーム内のフリッカ成分の
N周期分のラインに対して積算手段1の出力を加算す
る。前記N周期分のラインにより構成される画像の部分
を静止部分判定用ブロックと呼ぶ。第nフレームのj番
目の静止部分判定用ブロックにおいて加算対象となる先
頭のライン番号をk、フレーム内のフリッカ成分のN周
期分のライン数をpラインとすると、加算手段の出力B
‐SUMn,j は下記の式で表すことができる。 B‐SUMn,j =SUMn,k +SUMn,k+1 +・・・+
SUMn,k+p-1 【0032】図4は、N=1、j=1の場合を示してい
る。図18に示したように、光源の電源周波数が50H
z、フレーム周期が30Hzの場合には、Nは1から3ま
での整数値をとる。そして、図4に示したN=1の場
合、jは1から3までの整数値をとる。このように、フ
レーム内のフリッカ成分のN周期分のラインに対して積
算手段1の出力を加算した加算結果は、どのフレームに
ついても、光源の明るさの周期変化による輝度レベルの
変化成分が同一となる。 【0033】記憶部8は、加算部7の出力を数フレーム
分一時的に記憶する。静止部分抽出部9は、加算部7で
演算された加算結果B‐SUMn,j と、記憶部8から読
み出された1フレーム前の加算結果B‐SUMn-1,j と
の差分を計算し、その値が予め設定したしきい値TH以下
の場合に、その静止部分判定用ブロックを静止部分と判
定する。前述したとおり、B‐SUMn,j とB‐SUM
n-1,j において光源の明るさの周期変化による輝度レベ
ルの変化成分が同一となるため、差分結果は被写体の変
化分に相当する。したがって、その差分結果をしきい値
THと比較することにより、静止部分か否かを判定するこ
とができる。 【0034】除算手段5は、静止部分抽出手段4により
静止部分と判定されたブロックに対して、積算手段1の
出力であるSUMn,i と平均化手段3の出力であるAV
En,i とを用いてSUMn,i /AVEn,i を算出する。
フリッカ判定手段6は除算手段5の出力を用いてフリッ
カの有無を判定する。図6にフリッカ判定手段6の構成
例を示す。このフリッカ判定手段6は、除算手段5の出
力が入力されるDFT(Discrete Fourier Transform:
離散フーリエ変換)手段21と、その出力をしきい値処理
してフリッカの有無を判定するしきい値処理手段22とか
ら構成されている。 【0035】図7(a)は、除算手段5の出力であるS
UMn,i /AVEn,i を波形で示した一例である。ここ
で、横軸はライン数、すなわちiであり、縦軸は除算結
果のレベル、すなわちSUMn,i /AVEn,i を示して
いる。 【0036】図7(b)は、DFT手段21の出力の一例
である。ここで、横軸は周波数、縦軸は周波数成分のレ
ベルの大きさを示している。そして、50Hzの周波数成
分を検出するために、50Hz用のDFT演算を行ったと
きの周波数成分レベルが図中のF50であり、60Hzの周
波数成分を検出するために、60Hz用のDFT演算を行
ったときの周波数成分レベルが図中のF60である。 【0037】しきい値処理手段22では、DFT部21の出
力に対して、4つのしきい値、TH50 -ON、TH60-ON、TH
50-OFF、TH60-0FFを予め設定しておく。これらのしきい
値には、TH50-ON>TH50-OFF、TH60-ON>TH60-0FFの関係
が成り立つ。そのしきい値と、前述した50Hzの周波数
成分および60Hzの周波数成分とを比較し、その大小関
係により、フリッカの有無の判定を行う。 【0038】すなわち、F50<TH50-OFF かつ、F60
TH60-0FFのときフリッカ無しと判定し、α×F60<F50
かつ、F50>TH50-ONのとき50Hzのフリッカ有りと
判定し、β×F50<F60 かつ、F60>TH60-ONのとき
60Hzのフリッカ有りと判定し、上記以外の場合は不明
と判定する。 【0039】上記の判定式において、αは50Hzのフリ
ッカ検出用の重み係数、βは60Hzのフリッカ検出用の
重み係数である。これらの係数はいずれも1より十分大
きな値に設定されているので、50Hz(または60Hz)
の周波数成分が60Hz(または50Hz)の周波数成分よ
りも予め設定された重み係数倍より大きい場合に、50
Hz(または60Hz)のフリッカが有ると判定しているこ
とになる。これによって、被写体のパターンによるフレ
ーム内の輝度レベルの変化がフリッカと判定されるおそ
れを低減している。 【0040】このように、本発明の第1の実施の形態に
よれば、フレーム内の所定の1ライン毎の画素レベルを
積算し、過去の複数フレームにおける同一の画像位置の
ラインに対し、前記1ライン毎の積算結果を平均化し、
前記積算結果を用いて画像の静止部分を抽出し、前記抽
出された静止部分に対して、前記1ライン毎の積算結果
を前記1ライン毎の平均化結果で除算し、前記除算結果
を周波数分析してフリッカの有無を判定するので、動画
像の撮像時においても50Hz、60Hzのフリッカ検出を
高精度に行うことができる。 【0041】なお、上記の実施の形態では、積算手段1
においてフレーム内の全ラインについて積算している
が、フリッカ成分の周期に対して十分に短い間隔で間引
きしたラインに対して積算を行っても良い。この場合
は、積算手段以降の平均化、除算、およびフリッカ検出
手段も間引きしたラインの信号に対して処理を行う。こ
のように構成することで、記憶手段2の容量を削減する
ことができる。また、平均化手段3は、加算平均に限ら
ず巡回型フィルタやFIRフィルタで構成しても同様な
効果が得られる。 【0042】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態のフリッカ検出装置では、積算手段1が映像信号
の画素レベルを1ライン毎に積算する代わりに、フレー
ム内のフリッカ成分がほぼ等しい領域毎に積算するよう
に構成した。積算手段1の積算演算の内容以外は第1の
実施の形態と同様である。 【0043】図8は、本発明の第2の実施の形態におけ
る積算手段1の積算演算を説明するための図である。こ
の図に示すように、フレーム内のフリッカ成分がほぼ等
しいとみなせる領域(図では、隣接した2ラインの左半
分ずつとした)の全有効画素のレベルを加算または平均
化している。ここでは、フレーム内のフリッカ成分がほ
ぼ等しいとみなせる領域をブロックと呼ぶ。そして、第
nフレームのi番目のブロックの全有効画素のレベルを
加算または平均化した値をSUMn,biと記述する。 【0044】図9は、本発明の第2の実施の形態におけ
る平均化手段3の平均化演算を説明するための図であ
る。この図に示すように、平均化手段3は、SUMn,bi
が算出される以前に積算手段1から出力され、記憶手段
2に記憶されていたSUMn-1,biと、SUMn-2,biと、
SUMn-3,biとの加算または平均化を行う。ここで、S
UMn-1,bi、SUMn-2,bi、SUMn-3,biは、図9に示
すように、それぞれ第n−1フレーム、第n−2フレー
ム、第n−3フレームのi番目のブロックにおける画素
レベルを加算または平均化したものである。この場合、
記憶手段2は積算手段1の出力を3フレーム分蓄積して
いる。ここで、SUMn-1,biと、SUMn-2,biと、SU
Mn-3,biとを加算または平均化した結果をAVEn,i と
記述する。 【0045】図10は、本発明の第2の実施の形態にお
ける加算部7の加算演算を説明するための図である。加
算部7は、フレーム内のフリッカ成分のN周期分に対応
する画像垂直方向のブロックに対して積算手段1の出力
を加算する。前記N周期分の垂直方向ブロックにより構
成される画像の部分を静止部分判定用ブロックと呼ぶ。
第nフレームのj番目の静止部分判定用ブロックおいて
加算対象となる先頭のブロック番号をm、フレーム内の
フリッカ成分のN周期分に対応する画像垂直方向のブロ
ック数をq個とすると、加算手段の出力B‐SUMn,bj
は下記の式で表すことができる。 B‐SUMn,bj=SUMn,m +SUMn,m+1 +・・・+
SUMn,m+q-1 【0046】図10は、N=1、j=1の場合を示して
いる。第1の実施の形態と同様、光源の電源周波数が5
0Hz、フレーム周期が30Hzの場合には、Nは1から3
までの整数値をとる。そして、図10に示したN=1の
場合、jは1から3までの整数値をとる。このように、
フレーム内のフリッカ成分のN周期分のラインに対して
積算手段1の出力を加算した加算結果は、どのフレーム
についても、光源の明るさの周期変化による輝度レベル
の変化成分が同一となる。 【0047】図11は、本発明の第2の実施の形態にお
ける静止部分抽出部9の処理を説明するための図であ
る。静止部分抽出部9は、加算部7で演算された加算結
果B‐SUMn,bjと、記憶部8から読み出された1フレ
ーム前の加算結果B‐SUMn-1,bjとの差分を計算し、
その値が予め設定したしきい値TH以下の場合に、その静
止部分判定用ブロックを静止部分と判定する。 【0048】静止部分抽出部9の判定結果を除算手段5
へ与えられる。除算手段5は、静止部分抽出手段4によ
り静止部分と判定されたブロックに対して、積算手段1
の出力であるSUMn,biと平均化手段3の出力であるA
VEn,biとを用いてSUMn,bi/AVEn,biを算出す
る。フリッカ判定手段6は除算手段5の出力を用いてフ
リッカの有無を判定する。フリッカ判定手段6の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同様である。 【0049】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出
装置は、特に色フィルタを用いた撮像素子にて撮像され
た信号に有効である。図12に単板撮像素子用色フィル
タの配列の様子を示す。ここで、(a)は補色フィルタ
配列であり、(b)は原色フィルタの一種であるベイヤ
ー配列の一部を示したものである。これらの図に示すよ
うに、撮像素子の画素毎にそれぞれ異なる色フィルタが
貼られている。 【0050】図12(a)に示す補色フィルタでは、シ
アンCyと黄色Yeとが1画素ずつ交互に配列されたラ
インと、マゼンタMgと緑Gとが1画素ずつ交互に配列
されたラインとが、1ラインずつ交互に配列されてい
る。この色フィルタを用いた撮像素子の出力の2ライン
を加算する際に、点線で囲んだ4画素を1ブロックと
し、同じブロックを複数個積算する。1ブロック内の信
号は、 Cy+Mg+Ye+G=2R+3G+2B≒Y となり、ほぼ輝度信号Yと同じ信号が得られる。この輝
度信号に近い信号がいくつも積算された信号を用いるこ
とにより、輝度信号を用いてフリッカ検出ができるた
め、精度の高いフリッカ検出が可能となる。 【0051】次に、図12(b)に示すベイヤー配列の
場合は、赤Rと緑Gとが1画素ずつ交互に配列されたラ
インと、緑Gと青Bとが1画素ずつ交互に配列されたラ
インとが、1ラインずつ交互に配列されている。この色
フィルタを用いた撮像素子の出力の2ラインを加算する
際に、点線で囲んだ4画素を1ブロックとし、同じブロ
ックを複数個積算する。1ブロック内の信号は、 R+G+G+B=R+2G+B≒Y となり、ほぼ輝度信号Yと同じ信号が得られる。この輝
度信号に近い信号がいくつも積算された信号を用いるこ
とにより、輝度信号を用いてフリッカ検出ができるた
め、精度の高いフリッカ検出が可能となる。 【0052】本発明の第2の実施の形態では、フレーム
内のフリッカ成分がほぼ等しい領域毎に画素レベルを積
算し、過去の複数フレームにおける同一の画像位置の前
記領域に対し、前記領域毎の積算結果を平均化し、前記
積算結果を用いて画像の静止部分を抽出し、前記抽出さ
れた静止部分に対して、前記領域毎の積算結果を前記領
域毎の平均化結果で除算し、前記除算結果を周波数分析
してフリッカの有無を判定するので、第1の実施の形態
と比較して、静止部分判定ブロックのサイズを小さくす
ることができるため、細かいブロックで静止判定が可能
となり、フリッカ検出精度が向上する。また、第1の実
施の形態と同様、動画像の撮像時においても50Hz、6
0Hzのフリッカ検出を高精度に行うことができる。 【0053】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態のフリッカ検出装置では、静止部分抽出部9は、
加算部8の現在の加算結果と、同一画像位置のブロック
の過去の加算結果との差分をとる差分手段と、前記差分
手段の出力を前記現在の加算結果または過去の加算結果
で除算する除算手段と、前記除算結果と所定のしきい値
との大小関係から前記ブロックが静止部分であるか否か
を判定するしきい値処理手段とを有する。静止部分抽出
部9以外の部分の構成は第1の実施の形態と同様であ
る。 【0054】図13は、本発明の第3の実施の形態のフ
リッカ検出装置における静止部分抽出部9の構成を示す
ブロック図である。この静止部分抽出部9は、加算部7
の出力および記憶部8の出力が入力される差分手段31
と、差分手段31の出力および加算部7の出力が入力され
る除算手段32と、除算手段32の出力が入力されるしきい
値処理手段33とを備えている。 【0055】差分手段31は、加算部7の現在の加算結果
B‐SUMn,j と、記憶部8から読み出された1フレー
ム前の加算結果B‐SUMn-1,j との差分をとり、除算
手段32に出力する。除算手段32は、差分手段31の出力を
加算部7の出力で除算し、しきい値処理手段33へ出力す
る。除算手段の出力は |B‐SUMn,j −B‐SUMn-1,j |/B‐SUMn,
j となる。 【0056】しきい値処理手段33は上記式の値が予め設
定されたしきい値TH以下の場合、第nフレームのj番目
の静止部分判定ブロックを静止部分と判定する。しきい
値処理手段33の判定結果は、除算手段5に与えられる。
除算手段5およびフリッカ判定手段6の動作は第1の実
施の形態と同様である。 【0057】本発明の第3の実施の形態では、現フレー
ムのB‐SUMn,j と1フレーム前のB‐SUMn-1,j
との変化量の比を計算し、しきい値処理を行っているの
で、対象となる映像信号のレベルが異なっても精度の高
い静止部分抽出ができ、その結果、フリッカ検出精度も
向上する。 【0058】なお、除算手段32において、加算部7の出
力であるB‐SUMn,j で除算する代わりに、記憶部8
の出力であるB‐SUMn-1,j で除算しても同様な効果
が得られる。 【0059】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態のフリッカ検出装置では、静止部分抽出部9は、
加算部7の現在の加算結果と、同一画像位置の静止部分
判定ブロックの過去の加算結果を平均化する平均化手段
と、前記現在の加算結果と前記平均化手段の平均化結果
との差分をとる差分手段と、前記差分手段の差分結果を
前記平均化手段の平均化結果または前記現在の加算結果
で除算する除算手段と、前記除算結果と所定のしきい値
との大小関係から前記ブロックが静止部分であるか否か
を判定するしきい値処理手段とを有する。 【0060】図14は、本発明の第4の実施の形態のフ
リッカ検出装置における静止部分抽出部9の構成を示す
ブロック図である。この静止部分抽出部9は、加算部7
の出力および記憶部8の出力が入力される平均化手段41
と、加算部7の出力および平均化手段41の出力が入力さ
れる差分手段42と、差分手段42の出力および加算部7の
出力が入力される除算手段43と、除算手段43の出力が入
力されるしきい値処理手段33とを備えている。 【0061】平均化手段41は、加算部7の現在の加算結
果B‐SUMn,j と、記憶部8から読み出された1、2
フレーム前の加算結果B‐SUMn-1,j 、B‐SUMn-
2,jを平均化し、差分手段42へ出力する。平均化手段41
の出力をB‐AVEn,j とすると、 B‐AVEn,j =( B‐SUMn,j +B‐SUMn-1,j
+B‐SUMn-2,j)×1/3 となる。 【0062】差分手段42は、加算部7の現在の加算結果
B‐SUMn,j と、平均化手段の平均化結果B‐AVE
n,j との差分をとり、除算手段43に出力する。除算手段
43は、差分手段42の出力を加算部7の出力で除算し、し
きい値処理手段44へ出力する。除算手段の出力は |B‐SUMn,j −B‐AVEn,j |/B‐SUMn,j となる。 【0063】しきい値処理手段44は上記式の値が予め設
定されたしきい値TH以下の場合、第nフレームのj番目
の静止部分判定ブロックを静止部分と判定する。しきい
値処理手段44の判定結果は、除算手段5に与えられる。
除算手段5およびフリッカ判定手段6の動作は第1の実
施の形態と同様である。 【0064】本発明の第4の実施の形態では、現フレー
ムの加算結果B‐SUMn,j と、過去のフレームの加算
結果の平均値B‐AVEn,j との変化量の比を計算し、
しきい値処理を行っているので、現フレームと比較する
過去のフレームが安定する。このため、動きのある画像
に対しても精度良く静止部分を抽出でき、その結果、5
0Hz、60Hzのフリッカ検出精度も向上する。 【0065】なお、除算手段32において、B‐SUMn,
j で除算する代わりにB‐AVEn,j で除算しても同様
な効果が得られる。また、平均化手段41は、加算平均に
限らず巡回型フィルタやFIRフィルタで構成しても同
様な効果が得られる。 【0066】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態のフリッカ検出・補正装置では、第1〜第4の実
施の形態のフリッカ検出装置の出力をもとに、撮像素子
のシャッター速度、および撮像素子で生成された映像信
号のゲインを制御する。 【0067】図15は、本発明の第5の実施の形態のフ
リッカ検出・補正装置を備えた撮像装置の構成を示すブ
ロック図である。このフリッカ検出・補正装置は、撮像
装置の一部として構成されている。 【0068】この撮像装置は、MOS型撮像素子などの
撮像手段53と、撮像手段53で生成された映像信号のレベ
ルを制御するAGC増幅手段54と、AGC増幅手段54の
出力をデジタル化するAD変換手段55と、撮像手段53を
駆動する駆動手段56と、AD変換手段55の出力からフリ
ッカを検出するフリッカ検出手段51と、フリッカ検出手
段51のフリッカ検出出力と、AD変換手段55の出力とを
用いて、撮像素子53のシャッター速度制御信号、および
AGC増幅手段54AGCゲイン制御信号を作成するフリ
ッカ補正制御手段52とから構成されている。ここで、フ
リッカ検出手段51と、フリッカ補正制御手段52とによ
り、フリッカ検出・補正装置が構成されている。 【0069】撮像装置において、撮像手段53は、明るさ
が周期的に変化する光源の下で被写体を撮像し、映像信
号を生成する。撮像手段53は駆動手段56により駆動され
る。AGC増幅手段54は、後述するAGCゲイン制御信
号に従ってゲインが制御され、入力映像信号のレベルを
制御する。AD変換手段55は、AGC増幅手段54から出
力される映像信号をデジタル映像信号に変換する。フリ
ッカ検出手段51は、第1乃至第9の実施の形態で示した
フリッカ検出手段と同様な構成を有しており、AD変換
手段55の出力であるデジタル映像信号を用いてフリッカ
検出を行う。フリッカ補正制御手段52は、フリッカ検出
手段51の出力と、AD変換手段55の出力とを用いて、シ
ャッター速度制御信号を作成して駆動手段56に供給する
とともに、AGCゲイン制御信号を作成してAGC増幅
手段54に供給する。 【0070】フリッカ補正制御手段52は、図16に示す
フローチャートに従って下記処埋を行う。 (1)電源投入時にmode=50に初期設定する(ステッ
プS1→S2)。以後、下記(2)〜(7)のループ動
作を行う。 (2)映像信号レベルを取得する(ステップS3)。 (3)映像信号レベルとmodeに従って、自動ゲイン制御
信号とシャッター速度を設定する(ステップS4)。 (4)フリッカ検出結果を取得する(ステップS5)。 (5)フリッカ検出結果より、50Hzのフリッカ有りの
場合は、mode=50に設定する(ステップS6→S
8)。 (6)フリッカ検出結果より、60Hzのフリッカ有りの
場合は、mode=60に設定する(ステップS6→S7→
S9)。 (7)フリッカ検出結果より、フリッカ無しあるいは不
明の場合は、modeを保持する(ステップS6→S7→S
10) 【0071】次に、AGCゲイン、およびシャッター速
度の設定方法について図17を用いて説明する。この図
の(a)は光量に応じたAGCゲインの設定値を示した
ものであり、(b)は光量に応じた、mode=50の場合
のシャッター速度の設定値を示したものである。映像信
号レベルは撮像時の光量に比例するため、シャッター速
度、AGCを制御することにより、光量が変動しても映
像信号レベルを一定に保つようにしている。 【0072】まず、光量に応じて、AGCゲインを図1
7(a)のように制御する。ここで、MINはAGCゲ
インの取り得る範囲の最小値であり、MAXは最大値で
ある。 【0073】光量が少ない場合、シャッター速度はフレ
ーム周波数(この場合は30Hz)と光源の電源周波数
(この場合は50Hz)とに応じて決まる、フリッカの発
生しない最も遅いシャッター速度、すなわち電源周波数
の整数倍でかつフレーム周波数以下の最も遅い速度であ
る3/100秒とする。 【0074】光量が大きくなるにつれて、AGCゲイン
を徐々に下げていき、MINをとったら、シャッター速
度を電源周波数の整数倍でかつ現在値よりも速い速度
(2/100秒)に設定する。同時に、AGC利得をM
INに対し、シャッター速度の変化量の比率の逆数であ
る3/2倍変化させる。このように、シャッター速度と
AGCゲインとを連動制御することで、シャッター速度
が変化した際に映像レベルが急激に変化することを回避
し、画質劣化を防止する。 【0075】光量が十分大きくなり、シャッター速度が
フリッカの発生しない最も速い速度(50Hzの場合には
1/100秒)となり、かつAGCゲインがMINにな
ったら、光量に比例して、シャッター速度を速くしてい
く。このとき、AGCゲインはMINに固定する。この
ように設定することで、光量が高くなっても映像信号レ
ベルが飽和することがなくなるため、ダイナミックレン
ジが広がり、映像が表示されるようになる。 【0076】1/100秒とそれ以上の値(例えば1/
250秒)との間は、頻繁に往復しないように、ヒステ
リシスを持たせておくことが好適である。 【0077】以上は、電源周波数が50Hzの場合のシャ
ッター速度であったが、電源周波数が60Hzの場合も同
様に、電源周波数の整数倍、すなわち1/120秒、2
/120秒、3/120秒、・・・に設定すればよい。 【0078】なお、図15ではAGC増幅手段54はアナ
ログ映像信号のレベルを制御しているが、図15のAG
C増幅手段54に代えて、AD変換手段55の後段にデジタ
AGC増幅手段を設け、デジタル的にゲイン制御を行
う構成にしても良い。 【0079】このように本発明の第5の実施の形態によ
れば、第1〜第4の実施の形態で示した、50Hz、60
Hzのフリッカを精度良く検出できるフリッカ検出装置を
用いて検出されたフリッカ周波数と、入力映像信号レベ
ルとに応じて、撮像素子のシャッター速度、および映像
信号のゲインを制御することにより、精度の高いフリッ
カ補正が可能となる。また、シャッター速度の変化と同
時に、映像信号のゲインを前記変化量の逆数分変化させ
ることにより、シャッター速度の変化によって輝度レベ
ルが急激に変化することを回避し、画質劣化を防止する
ことが可能となる。さらに、入射光量が大きくなった場
合でも、映像が表示されなくなる状態を回避することが
できる。 【0080】なお、前記各実施の形態では、平均化手段
3において、過去の複数フレームを平均化したが、現在
のフレームを含めて平均化しても同様の効果が得られ
る。 【0081】 【発明の効果】以上のように、本発明のフリッカ検出
置によれば、MOS型撮像素子で撮像されたフレームま
たはフィールド内の所定のラインに含まれる画素の映像
信号レベルを積算し、複数の前記フレームまたは前記
ィールドにおける前記積算の結果を平均化し、前記積算
結果を用いて前記フレームまたは前記フィールド画像
の静止部分を抽出し、前記抽出された静止部分に対し
て、前記積算の結果を前記平均化の結果で除算し、前記
除算の結果に含まれる周波数成分を検出してフリッカの
有無および周波数を判定するときに、前記フレームまた
は前記フィールド内のフリッカのビート周期の整数倍に
対応する画像垂直方向の複数のラインからなる静止部分
判定ブロックに対して前記ライン毎の積算結果を加算
し、現在の前記フレームまたは前記フィールドにおける
前記加算の結果と、過去の前記フレームまたは前記フィ
ールドにおける同一画像位置の前記加算の結果との変化
量をもとに、前記ブロックが静止部分であるか否かを判
定して、静止部分と判定された前記静止部分判定ブロッ
クを抽出することにより、MOS型撮像素子で撮像され
動画像においても50Hzおよび60Hzのフリッカ
検出を高精度に行うことが可能となる。 【0082】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態のフリッカ検出装置
の構成を示すブロック図、 【図2】図1における積算手段の演算を説明するための
図、 【図3】図1における平均化手段の演算を説明するため
の図、 【図4】図1における加算部の演算を説明するための
図、 【図5】図1における静止部分抽出部の判定処理を説明
するための図、 【図6】図1におけるフリッカ判定手段の構成例を示す
図、 【図7】図1における除算手段およびDFT手段の出力
の一例を示す図、 【図8】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出装置
における積算手段の演算を説明するための図、 【図9】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出装置
における平均化手段の演算を説明するための図、 【図10】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出装
置における加算部の演算を説明するための図、 【図11】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出装
置における静止部分抽出部の判定処理を説明するための
図、 【図12】本発明の第2の実施の形態のフリッカ検出装
置に入力される映像信号を生成する撮像素子に用いる色
フィルタの例を示す図、 【図13】本発明の第3の実施の形態のフリッカ検出装
置における静止部分抽出部の構成を示すブロック図、 【図14】本発明の第4の実施の形態のフリッカ検出装
置における静止部分抽出部の構成を示すブロック図、 【図15】本発明の第5の実施の形態のフリッカ検出・
補正装置を備えた撮像装置の構成を示すブロック図、 【図16】図14におけるフリッカ補正制御手段の処理
を示すフローチャート、 【図17】図14におけるフリッカ補正制御手段の動作
を説明するための図、 【図18】電源周波数が50Hzの場合の、フリッカの発
生原理を説明するための図、 【図19】電源周波数が60Hzの場合の、フリッカの発
生原理を説明するための図、 【図20】フリッカを補正する原理を説明するための図
である。 【符号の説明】 1 積算手段 2 記憶手段 3 平均化手段 4 静止部分抽出手段 5、32、43 除算手段 6 フリッカ判定手段 7 加算部 8 記憶部 9 静止部分抽出部 21 DFT手段 22、33、44 しきい値処理手段 31、42 差分手段 41 平均化手段 51 フリッカ検出手段 52 フリッカ補正制御手段 53 撮像手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−130806(JP,A) 特開 平4−373365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/247

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 MOS型撮像素子で撮像されたフレーム
    またはフィールド内の所定のラインに含まれる画素の映
    像信号レベルを積算する積算手段と、複数の前記フレー
    ムまたは前記フィールドにおける前記積算手段の積算結
    果を平均化する平均化手段と、前記フレームまたは前記
    フィールド内の静止部分を抽出する静止部分抽出手段
    と、前記静止部分抽出手段で抽出された静止部分に対し
    て、前記積算手段の積算結果を前記平均化手段の平均化
    結果で除算する除算手段と、前記除算手段の除算結果に
    含まれる周波数成分を検出してフリッカの有無および周
    波数を判定するフリッカ判定手段とを備え、前記静止部
    分抽出手段は、前記フレームまたは前記フィールド内の
    フリッカのビート周期の整数倍に対応する画像垂直方向
    の複数のラインからなる静止部分判定ブロックに対して
    前記ライン毎の積算結果を加算する加算部と、現在の前
    記フレームまたは前記フィールドにおける前記加算部の
    加算結果と、過去の前記フレームまたは前記フィールド
    における同一画像位置の前記加算結果との変化量をもと
    に、前記静止部分判定ブロックが静止部分であるか否か
    を判定して、静止部分であると判定された前記静止部分
    判定ブロックを抽出する静止部分抽出部とを有すること
    を特徴とするフリッカ検出装置。
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