JPH08331573A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH08331573A
JPH08331573A JP7132336A JP13233695A JPH08331573A JP H08331573 A JPH08331573 A JP H08331573A JP 7132336 A JP7132336 A JP 7132336A JP 13233695 A JP13233695 A JP 13233695A JP H08331573 A JPH08331573 A JP H08331573A
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JP7132336A
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Inventor
Toshiaki Nakakuki
俊朗 中莖
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタの各色成分の感度の差による
各画素のオーバーフローレベルの違いを補償する。 【構成】 3行分の映像データYDを3つのラインメモ
リ11A、11B、11Cに一旦記憶させ、各ラインメ
モリ11A、11B、11Cから同時に読み出した映像
信号YD1、YD2、YD3からデジタルローパスフィル
タ12を通して映像データYD0を生成する。同時に、
映像信号YD1、YD2、YD3のオーバーフローをオー
バーフロー検出回路13A、13B、13Cで検出し、
その検出出力S1、S2、S3に基づいて映像データY
D2あるいは映像データYD0を取り出して輝度データを
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の色成分に対応付
けられた複数種類の映像情報が所定の順序で連続する映
像信号から輝度情報を生成する映像信号処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】単一の撮像素子を用いてカラー撮像を行
う場合には、撮像素子の受光部にストライプ状やモザイ
ク状のカラーフィルタが装着され、受光部の各画素が所
定の色成分に対応付けられる。このような撮像素子から
出力される映像信号は、装着されるカラーフィルタの配
列構成に対応し、各色成分を表す映像情報が所定の順序
で連続する。そして、撮像素子から出力される映像信号
に対する信号処理の過程では、色成分情報の生成と輝度
情報の生成とがそれぞれ独立して行われる。例えば、各
色成分に対応付けられた映像情報をマトリクス処理する
ことにより所望の色成分情報が生成され、各色成分を表
す映像情報を所定の割合で合成することにより輝度情報
が生成される。これらの輝度情報及び色成分情報は、所
定の変調処理を経て、表示側のテレビジョン方式に従う
フォーマットのテレビジョン信号に変換された後に表示
装置や記録装置等に供給される。
【0003】図4は、カラー撮像を行う撮像装置の構成
を示すブロック図である。CCD固体撮像素子1は、受
光部に複数の画素が行列配置され、各画素を所定の色成
分と対応付けるカラーフィルタが装着される。ドライバ
2は、水平同期信号及び垂直同期信号に応答して多相の
クロックパルスを発生し、CCD1に供給する。これに
より、CCD1がパルス駆動されて受光部の各画素に蓄
積される情報電荷が出力部へ順次転送され、出力部でそ
の情報電荷が電圧値に変換された後、各画素に対応する
映像情報が1行単位で連続する映像信号として出力され
る。この映像信号は、1画素分の映像情報が1つの色成
分を表しており、その色成分の出力順序が、CCD1に
装着されるカラーフィルタの配列構成に対応する。アナ
ログ処理回路3は、CCD1から出力される映像信号に
対してサンプルホールド、AGC(自動利得制御)等の
処理を施し、映像信号の波形を整えてA/D変換回路4
に供給する。このアナログ処理回路3においては、映像
信号の各色成分は区別されず、共通の処理が施される。
A/D変換回路4は、CCD1の駆動タイミングに同期
し、アナログ処理回路3から出力される映像信号を1画
素分ずつデジタル化して映像データを生成する。色成分
データ生成回路5は、A/D変換回路4から出力される
映像データを取り込み、各色成分の差を取ることで所望
の色成分の情報を表す色成分データを生成する。同時
に、各色成分毎のバランスを調整(ホワイトバランス調
整)して、再生側で表示される画面の色を被写体の色に
近付けるようにしている。輝度データ生成回路6は、A
/D変換回路4から出力される映像データを取り込み、
各色成分を所定の割合で合成することにより輝度データ
を生成する。これら色成分データ生成回路5及び輝度デ
ータ生成回路6は、それぞれデジタル処理回路によって
構成される。さらに、基準クロックに基づいて水平同期
信号及び垂直同期信号を生成するタイミング制御回路が
設けられ、これにより、各部の回路動作を基準クロック
に同期させ、CCD1から出力される映像信号を1画素
単位で映像データに変換すると共に、その映像データに
対して正確な処理を施すことができるようにしている。
【0004】ところで、CCD1の受光部に装着される
カラーフィルタについては、モザイク型の場合、ストラ
イプ型と比較してフィルタの構成が複雑になるが、水平
解像度を高くすることができるという利点を有してい
る。このため、高解像度化が望まれるビデオカメラ等に
おいては、モザイク状のカラーフィルタを装着した固体
撮像素子が多く採用される。
【0005】図5は、モザイク型のカラーフィルタの一
例を示す平面図である。CCD1の受光部の各画素に対
応して複数のセグメントに分割され、各セグメントに例
えば、Ye(イエロー)、Cy(シアン)、W(ホワイ
ト)及びG(グリーン)の各色成分が周期的に割り当て
られる。ここでは、Ye及びCyの成分が偶数行に交互
に配置され、W及びGの成分が奇数行に交互に配置され
ている。
【0006】ところで、CCD1がフレーム転送方式で
ある場合、受光部の各画素が1画素毎に独立して情報電
荷を転送することができないため、2画素の情報電荷を
混合して転送するようにしている。即ち、情報電荷の転
送段階で、垂直方向(転送方向)に隣り合う2画素の情
報電荷を混合して2画素単位で転送するようにしてお
り、得られる映像情報は、垂直方向に隣接する2画素の
色成分が互いに合成された成分を表すことになる。例え
ば、Ye、Cy、W及びGの各色成分に対して、G+C
y、G+Ye、W+Cy及びW+Yeの4種類の成分を
表す映像情報が出力される。
【0007】ここで、CCD1の受光部のn行目及びn
+1行目の受光画素からG+Cy及びW+Yeの成分を
表す映像情報が得られたとすると、色成分データ生成回
路5では、これらの情報の差から、次式に示すように、
R(レッド)成分の情報が生成される。 (W+Ye)−(G+Cy)=(2R+2G+B)−(2G+B) = 2R (尚、Ye=R+G、Cy=G+Bである。) さらに、次のn+2行目及びn+3行目の受光画素から
W+Cy及びG+Yeの成分を表す映像情報が得られた
とすると、色成分データ生成回路5では、これらの成分
の信号の差から、次式に示すように、B(ブルー)成分
の情報が生成される。
【0008】 (W+Cy)−(G+Ye)=(R+2G+2B)−(2G+R) = 2B 一方、輝度データ生成回路6では、各受光画素から得ら
れるW+Ye及びG+CyあるいはW+Cy及びG+Y
eの成分の信号の互いの和から、次式に示すように、
R、G及びBの各成分が1:2:1の割合で合成された
輝度信号が生成される。
【0009】 (W+Ye)+(G+Cy)=(W+Cy)+(G+Ye) =Ye+Cy+G+W =2R+4G+2B 本来、輝度信号は、NTSC方式の規格によれば、R、
G及びBの各成分を30%、59%及び11%の割合で
合成して生成されるものであるが、これに近い割合で合
成して生成したものであれば、実用的には問題がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】各種の色成分からなる
カラーフィルタが装着されたCCD1では、各色成分に
対応する画素の感度にばらつきが生じるため、各画素が
オーバーフローする入射光量にもばらつきが生じる。例
えば、カラーフィルタのG層をYe層とCy層との重ね
合わせにより形成する場合、G成分画素の感度がYe成
分及びCy成分の画素の感度より低くなるのに対して、
着色層が形成されないW成分の画素の感度はYe成分及
びCy成分の画素の感度より高くなる。また、Ye層と
Cy層との光の透過率についても、差が生じるおそれが
あり、Ye成分の画素の感度とCy成分の画素の感度と
が一致するとは限らない。例えば、Ye成分の画素の感
度がCy成分の画素の感度よりも高くなった場合には、
2つの成分が合成されたG+Cy、G+Ye、W+Cy
及びW+Yeにおいて、図6に示すように、入射光量に
対する出力電圧に差が生じる。即ち、W+Yeの成分を
表す出力電圧が入射光量Aの時点で飽和レベルVsに達
するのに対して、W+Cyの成分を表す出力電圧はAよ
りも高い入射光量Bの時点まで飽和レベルVsには達し
ない。さらに、G+Ye及びG+Cyの各成分を表す出
力電圧についても、さらに高い入射光量C及びDの時点
まで飽和レベルVsには達しない。従って、各成分を加
算して得られる輝度信号は、W+Cyの成分を表す出力
電圧にG+Yeの成分を表す出力電圧を加算した場合
と、W+Yeの成分を表す出力電圧にG+Cyの成分を
表す出力電圧を加算した場合とで図6に示すような差が
生じる。このような各画素の光学的特性の差は、輝度デ
ータにノイズ成分を重畳させるため、再生画面上で被写
体の輪郭を乱す、いわゆるモアレを発生させる原因とな
る。
【0011】そこで、各画素の光学的な特性の差を輝度
データ生成の際のデジタル処理の段階で映像データを補
正し、各色成分の見かけ上の感度を均一にしている。と
ころが、このような補正は、何れかの色成分が飽和レベ
ルに達した後には、正しい補正が行われなくなるため、
入射光量が多い場合には再生画面の画質の劣化を防止す
ることはできない。例えば、図6において、入射光量が
Aを越えた時点では、W+Yeの成分がオーバーフロー
しているのに対して、その他の成分はオーバーフローし
ていないため、各色成分の映像データに対して補正処理
を施したとしても、適正なバランスを保てなくなる。こ
のため、通常は、何れかの色成分が飽和したとき、その
他の色成分の映像データをクリップしてバランスが崩れ
るの防止するようにしている。しかしながら、最も飽和
し易い色成分を基準として全ての色成分の映像データの
クリップレベルを決定すことになるため、結果的にCC
D1のダイナミックレンジが狭くなるという問題が生じ
る。
【0012】そこで本発明は、撮像素子のダイナミック
レンジを狭くすることなく、各色成分の映像信号のバラ
ンスがくずれにくいようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、複数の色成分にそれぞれ対応付けられた複数種類の
映像情報が1水平ライン毎に所定の順序で連続する映像
信号を入力し、各色成分に対応する映像情報を合成して
輝度情報を生成する映像信号処理装置において、1水平
ライン毎に連続する映像情報を各ライン毎に記憶する第
1のラインメモリと、この第1のラインメモリに記憶さ
れる映像情報の上下のラインの映像情報をそれぞれ記憶
する第2及び第3のラインメモリと、上記第1のライン
メモリから読み出す映像情報に対して上記第2及び第3
のラインメモリから読み出す映像情報と平均して補償映
像情報を生成するローパスフィルタと、上記第1乃至第
3のラインメモリから読み出される映像情報がそれぞれ
所定のレベルに達しているか否かを検出する第1乃至第
3のオーバーフロー検出回路と、この第1乃至第3のオ
ーバーフロー検出回路の検出結果に基づいて、上記第1
のラインメモリから読み出される映像情報あるいは上記
ローパスフィルタで生成される補償映像情報の一方を切
り換えて出力する切り換え回路と、を含み、選択出力さ
れる映像情報から輝度情報を得ることにある。
【0014】
【作用】本発明によれば、特定の色成分に対応する画素
でオーバーフローが生じたとき、その画素の上下に位置
する画素に対応した映像情報から生成される補償映像情
報が置き換えられて出力される。このため、相対的に感
度の高い色成分に対応する画素でオーバーフローが生
じ、その画素からの出力が飽和レベルに達したとして
も、輝度情報の生成段階での補償により、各色成分のバ
ランスがすぐには崩れなくなる。従って、各色成分の映
像データのレベルをクリップする必要はなくなる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の映像信号処理装置の構成を
示すブロック図である。この図においては、デジタル化
された映像データから輝度データを生成するまでの構成
を示している。3つのラインメモリ11A、11B、1
1Cは、それぞれ1行分の映像データを記憶できる容量
を有しており、それぞれ直列に接続されて1行単位で連
続して入力される映像データYDを順次記憶する。即
ち、ラインメモリ11Aの読み出し出力がラインメモリ
11Bの書き込み入力に接続され、さらに、ラインメモ
リ11Bの読み出し出力がラインメモリ11Cの書き込
み入力に接続されて、ラインメモリ11A、11Bから
読み出される映像データがそのままラインメモリ11
B、11Cに書き込まれるように構成される。これによ
り、3つのラインメモリ11A、11B、11Cには、
連続する3ライン分の映像データが常時記憶される。デ
ジタルローパスフィルタ12は、各ラインメモリ11
A、11B、11Cから読み出される映像データYD
1、YD2、YD3に対して「1」、「2」、「1」の係
数をそれぞれ乗算し、その乗算値を互いに加算した後、
加算値を1/4にして新たな映像データYD0を出力す
る。即ち、 YD0=(YD1+2YD2+YD3)/4 なる式に従うデジタルフィルタを構成し、各映像データ
YD1、YD2、YD3に含まれる高周波成分を取り除く
ようにしている。
【0016】3つのオーバーフロー検出回路13A、1
3B、13Cは、それぞれラインメモリ11A、11
B、11Cから読み出される映像データYD1、YD2、
YD3を取り込み、それらが飽和レベルに達しているか
否かを個別に検出して、1ビットの検出出力S1、S
2、S3を発生する。判定回路14は、オーバーフロー
検出回路13A、13B、13Cから出力される3つの
検出出力S1、S2、S3を取り込み、それらの総合的
な判定により切換回路15を切り換え制御する切換パル
スSを発生する。この判定回路14での検出出力D1、
D2、D3に対する判定は、例えば表1に従うように設
定される。
【0017】
【表1】
【0018】この表1では、特定の色成分に対応する画
素のみが飽和状態となっているのか、あるいは、画面上
の明暗部分の境界部分で色成分に関係なく一部の画素で
飽和状態となっているのかを区別するようにしている。
切換回路15は、ラインメモリ11Bから読み出される
映像データYD2(3ラインの中間ラインを表す)と、
デジタルローパスフィルタ12から出力される映像デー
タYD0とを取り込み、判定回路14の判定結果に従っ
て何れか一方を取り出す。即ち、各ラインメモリ11
A、11B、11Cから読み出され映像データYD1、
YD2、YD3で特定の色成分が飽和状態となっていると
きに限ってデジタルローパスフィルタ12から出力され
る映像データYD0を取り出し、その他の期間にはライ
ンメモリ11Bから読み出される映像データYD2を取
り出すように構成される。
【0019】ラッチ16は、切換回路15から出力され
る映像データYD2(YD0)を各データ毎に順次ラッチ
する。そして、加算回路17は、切換回路15から出力
される映像データYD2(YD0)とラッチ16にラッチ
された映像データYD2(YD0)とを加算し、輝度デー
タを生成する。即ち、ラッチ16によって映像データY
D2(YD0)を1データ期間遅らせ、次に切換回路15
から出力される映像データYD2(YD0)と加算回路1
7で加算できるようにしている。これにより、隣り合う
2画素の映像データYD2(YD0)が加算された輝度デ
ータが生成されることになる。
【0020】図2は、デジタルローパスフィルタ12の
構成の一例を示すブロック図である。デジタルローパス
フィルタ12は、乗算器21、加算器22及び除算器2
3により構成される。乗算器21は、ラインメモリ11
Bから読み出される映像データYD2に乗数「2」を乗
算して加算器22に供給する。この乗算器21は、例え
ば、映像データYD2を上位ビット側へ1桁シフトする
ことにより、映像データYD2を2倍にしている。加算
器22は、乗算器21から出力される2倍された映像デ
ータ2YD2と、ラインメモリ11A、11Cからそれ
ぞれ読み出される映像データYD1、YD3とを加算して
除算器23へ供給する。そして、除算器23は、加算器
22の加算出力を除数「4」で除算し、映像データYD
0として出力する。この除算器23は、例えば、加算器
22の加算出力を下位ビット側へ2桁シフトすることで
加算器22の加算出力を1/4にしている。また、除算
によって切り捨てられる下位2ビットについては、四捨
五入して上位ビットに加算するようにしている。具体的
には、切り捨てられるビットの最上位が「1」であると
きに除算結果に「1」を加算するように構成している。
この結果、各映像データYD1、YD2、YD3 YD0=(YD1+2YD2+YD3)/4 に従う映像データYD0を得られる。
【0021】図3は、図5に示すカラーフィルタに対応
して出力される映像信号YDに対して図1に示す装置の
動作を説明するタイミング図である。n行目の画素に対
してW+Cy及びG+Yeの色成分が交互に対応付けら
れている場合、その上下の行(n−1行目及びn+1行
目)に対してはG+Cy及びW+Yeの色成分が交互に
対応付けられている。このとき、n行目の画素に対応し
た映像データYDが第2のラインメモリ11Bに格納さ
れたとすると、第1及び第3のラインメモリ11A、1
1Cにはn−1行目及びn+1行目の画素に対応した映
像データYDが格納される。そこで、3番目から6番目
の間でW+Cy及びW+Yeの色成分にオーバーフロー
が生じたとすると、各ラインメモリ11A、11B、1
1Cから読み出される映像信号YD1、YD2、YD3の
W+Cy及びW+Yeの色成分に対応するタイミングで
各オーバーフロー検出回路13A、13B、13Cの検
出出力S1、S2、S3が立ち上がる。そして、これら
の検出出力S1、S2、S3を受ける判定回路14は、
この3列目から4列目までの間で映像データYDがオー
バーフローしているとして切換パルスSを立ち上げる。
この切換パルスSが立ち上げられると、通常はラインメ
モリ11Bから読み出される映像データYD2を取り出
している切換回路15がデジタルローパスフィルタ12
側に切り換えられ、デジタルローパスフィルタ12から
出力される映像データYD0が出力されるようになる。
即ち、この3番目から6番目までの間は、デジタルロー
パスフィルタ12での演算処理で生成された補正データ
R1〜R4にW+Cy及びG+Yeの色成分が置き換え
られる。デジタルローパスフィルタ12から出力される
補正データR1〜R4(映像データYD0)について
は、3行分の映像データYD1、YD2、YD3から生成
されているため、一部の色成分で生じたオーバーフロー
が補償されており、輝度データとなったときにモアレが
発生しにくくなっている。従って、感度の高い色成分の
画素でオーバーフローが生じたとしても感度の低い画素
でオーバーフローが生じるまでは、ほぼ適正な輝度デー
タを得ることができるようになる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、 特定の色成分の画素
でオーバーフローが生じたとき、その色成分を他の色成
分を用いて表すようにしたことで、補償用の映像データ
を得る色成分でオーバーフローが生じるまでは、各色成
分のバランスが大きくくずれることがなくなる。従っ
て、特定の色成分の画素のオーバーフローによるノイズ
成分の発生を抑圧すると同時に、撮像素子のダイナミッ
クレンジが狭くなるの防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】デジタルローパスフィルタの構成の一例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明の映像信号処理装置の動作を説明するタ
イミング図である。
【図4】従来の撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】固体撮像素子に装着されるカラーフィルタの構
成図である。
【図6】CCD固体撮像素子の色成分毎の出力電圧を表
す特性図である。
【符号の説明】
1 CCD固体撮像素子 2 ドライバ 3 アナログ信号処理回路 4 A/D変換回路 5 色成分データ生成回路 6 輝度データ生成回路 11A、11B、11C ラインメモリ 12 デジタルローパスフィルタ 13A、13B、13C オーバーフロー検出回路 14 判定回路 15 切換回路 16 ラッチ 17 加算回路 21 乗算器 22 加算器 23 除算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分にそれぞれ対応付けられた
    複数種類の映像情報が1水平ライン毎に所定の順序で連
    続する映像信号を入力し、各色成分に対応する映像情報
    を合成して輝度情報を生成する映像信号処理装置におい
    て、1水平ライン毎に連続する映像情報を各ライン毎に
    記憶する第1のラインメモリと、この第1のラインメモ
    リに記憶される映像情報の上下のラインの映像情報をそ
    れぞれ記憶する第2及び第3のラインメモリと、上記第
    1のラインメモリから読み出す映像情報に対して上記第
    2及び第3のラインメモリから読み出す映像情報と平均
    して補償映像情報を生成するローパスフィルタと、上記
    第1乃至第3のラインメモリから読み出される映像情報
    がそれぞれ所定のレベルに達しているか否かを検出する
    第1乃至第3のオーバーフロー検出回路と、この第1乃
    至第3のオーバーフロー検出回路の検出結果に基づい
    て、上記第1のラインメモリから読み出される映像情報
    あるいは上記ローパスフィルタで生成される補償映像情
    報の一方を切り換えて出力する切り換え回路と、を含
    み、選択出力される映像情報から輝度情報を得ることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のラインメモリから読み出され
    る映像情報が所定のレベルに達しているとき、上記第2
    及び第3のラインメモリから読み出される映像情報が共
    に所定のレベルに達しているとき、に上記切り換え回路
    に上記ローパスフィルタから出力される映像信号を選択
    させる判定回路を含むことを特徴とする請求項1記載の
    映像信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006134923A1 (ja) * 2005-06-14 2006-12-21 Nikon Corporation 画像処理装置、コンピュータプログラム製品および画像処理方法
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