JPH11122538A - 欠陥画素補正装置 - Google Patents

欠陥画素補正装置

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JPH11122538A
JPH11122538A JP9285537A JP28553797A JPH11122538A JP H11122538 A JPH11122538 A JP H11122538A JP 9285537 A JP9285537 A JP 9285537A JP 28553797 A JP28553797 A JP 28553797A JP H11122538 A JPH11122538 A JP H11122538A
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JP9285537A
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Masahiro Jiyuen
正博 壽圓
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、撮像素子が出力する信号の欠陥画
素を補正する欠陥画素補正装置において、信号のSN比
を改善すると共に、精度の高い欠陥画素の補正を実現す
ることを目的とする。 【解決手段】 複数のN画素毎にリセット信号を出力し
て、N画素の電荷の加算結果に応じた、複合画素信号を
生成するリセット制御手段112と、N画素に1回の割
合で周期的にサンプリングを実施すると共に、欠陥画素
が含まれる複合画素信号については、サンプリングのタ
イミングを変更する、一次サンプリング制御手段113
と、欠陥画素の成分が含まれる信号について信号レベル
の補正を実施する、ゲイン補正手段40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDイメージセ
ンサなどの固体撮像装置に用いられる欠陥画素補正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどの固体撮像装
置においては、受光部は、一次元もしくは二次元に配列
された多数の微小受光部、即ち画素配列で構成される。
例えば、水平方向512列、垂直方向320行の画素配
列を有する二次元イメージセンサにおいては、総画素数
は163840個である。
【0003】固体撮像装置の各画素は、半導体などで形
成される。この種の固体撮像装置を製造する場合には、
半導体の結晶に生じる欠陥や製造工程の過程で付着する
塵埃の影響によって、画素に欠陥が生じる場合がある。
固体撮像装置を構成する大量の画素の全てを欠陥なしに
作ることは、極めて困難である。従って、欠陥画素を含
む固体撮像装置を利用しないと、固体撮像装置の歩留ま
りの低下を招く。しかし、欠陥画素を含む固体撮像装置
をそのまま利用すると、欠陥画素の影響で、撮影により
得られる画像の品質が著しく低下する。
【0004】そこで、欠陥画素を含む固体撮像装置を利
用するために、従来より、欠陥画素の補正技術が提案さ
れている。例えば、特公昭59−19513号公報の技
術では、水平走査周期の1周期に相当する時間遅延を与
える信号遅延回路を用いて、予め検出された欠陥画素に
ついては、縦方向に隣接する位置に存在する別の画素の
信号で置き換えることにより、欠陥を補正する。
【0005】また、特公昭60−53989号公報の技
術では、2つの信号遅延回路を用いて、予め検出された
欠陥画素については、欠陥画素の両側に隣接する位置に
存在する2つの画素の平均値で置き換えることにより、
欠陥を補正する。また、特公昭59−20316号公報
の技術では、信号レベルを予め定めた閾値と比較して、
欠陥の有無を識別する。そして、欠陥画素を検出する
と、サンプリングホールド回路を制御して、欠陥画素の
代わりに、直前に現れた画素の信号をそのまま出力す
る。即ち、欠陥画素の出力を阻止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCDイメ
ージセンサなどの固体撮像装置が出力する信号において
は、それに含まれるノイズ成分のレベルが比較的大き
い。即ち、SN(信号/雑音)比が小さい。撮影によっ
て得られる画像の品質を改善するためには、欠陥画素の
補正だけでなく、固体撮像装置が出力する信号のSN比
を高くする必要がある。
【0007】CCDイメージセンサなどの固体撮像装置
は、所定のクロックパルスに同期して、多数の画素の各
々の受光量(蓄積電荷量)に応じた信号を、時系列で順
次に出力する。この出力信号から画素単位の信号を取り
出すために、通常、画素毎にリセット制御が実施され
る。ところが、このリセット制御によって発生するノイ
ズの影響が非常に大きい。
【0008】ところで、最近では、総画素数が非常に大
きい固体撮像装置を、容易に入手できる。総画素数が大
きい固体撮像装置を用いることにより、高い画像解像度
が得られる。一方、固体撮像装置の用途によっては、さ
ほど高い解像度は必要とせず、代わりに高いSN比が要
求される場合もある。
【0009】例えば、固体撮像装置に対して、リセット
制御を2画素周期につき1回の割合で実施すれば、2画
素毎に混合された画像信号を取り出すことができる。こ
の場合には、画像信号を構成する総画素数が、固体撮像
装置の総画素数の半分になるので、解像度は低くなる。
しかし、画像信号のSN比が改善される。即ち、リセッ
ト制御によって発生するノイズ量が2画素につき1回分
であるのに対して、混合された信号のレベルは約2倍に
なるので、信号のSN比も約2倍になる。
【0010】しかしながら、このような制御を実施する
場合には、適当な欠陥画素の補正技術が存在しない。例
えば2画素につき1回の割合でリセット制御を実施する
場合には、隣接する2画素の内、何れか一方が欠陥であ
れば、混合された画素も欠陥として扱われる。従って、
混合画素に含まれる2画素の一方が、正常であっても欠
陥として扱われる。
【0011】混合画素に欠陥が含まれる場合には、従来
技術と同様に、欠陥のある混合画素を、それと隣接する
位置の混合画素で置き換えることができる。しかし、混
合画素単位で置き換えが実施されるので、補正の精度は
低い。即ち、混合画素に含まれる正常な画素よりも離れ
た位置に存在する、隣接混合画素に基づいて置き換えを
実施せざるを得ない。従って、固体撮像装置の画素密度
に比べて、欠陥の補正精度が低くなる。
【0012】本発明の欠陥画素補正装置は、固体撮像装
置から得られる画像信号のSN比を改善すると共に、欠
陥画素に対して比較的精度の高い補正を実施することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の欠陥画素補正
装置は、多数の画素のそれぞれに蓄積された電荷が、画
素単位で順次に出力される撮像素子の出力端子におい
て、複数のN画素につき1回の割合で周期的に出力され
るリセット信号により、N画素の電荷の加算結果に応じ
た、複合画素信号を生成するリセット制御手段と、前記
複合画素信号に対して、N画素につき1回の割合で周期
的にサンプリングを実施すると共に、予め検出された欠
陥画素の成分が含まれる複合画素信号については、前記
サンプリングのタイミングを変更する、一次サンプリン
グ制御手段と、前記複合画素信号のうち、予め検出され
た欠陥画素の成分が含まれる信号については、所定の補
正量に応じて信号レベルの補正を実施する、ゲイン補正
手段を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2は、請求項1記載の欠陥画素補正
装置において、前記ゲイン補正手段が、前記複合画素信
号のうち、予め検出されたM個の欠陥画素の成分が含ま
れる信号について、前記Nと(N−M)との比率に応じ
て、信号レベルの補正を実施することを特徴とする。請
求項3は、請求項1記載の欠陥画素補正装置において、
予め検出された欠陥画素が現れるタイミングで、前記複
合画素信号のレベルを所定レベルに固定する、リセット
期間変更手段を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項4は、請求項1記載の欠陥画素補正
装置において、前記一次サンプリング制御手段によって
サンプリングされた複合画素信号を、N画素につき1回
の割合で、かつ一定の周期で周期的にサンプリングす
る、二次サンプリング制御手段を設けたことを特徴とす
る。請求項5は、請求項1記載の欠陥画素補正装置にお
いて、予め検出された各々の欠陥画素の少なくとも位置
情報を保持する、欠陥情報保持手段を設けたことを特徴
とする。
【0016】請求項6は、請求項1記載の欠陥画素補正
装置において、欠陥画素の成分が含まれる複合画素信号
のうち、所定の条件を満たす信号については、前記複合
画素信号の周囲の画素信号の信号レベルに基づいて、補
正後の信号を生成する、置き換え補正手段を設けたこと
を特徴とする。請求項7は、請求項6記載の欠陥画素補
正装置において、予め特定した位置の画素に対応する信
号に対して、前記置き換え補正手段が、前記複合画素信
号の周囲の画素信号の信号レベルに基づいて、補正後の
信号を生成することを特徴とする。
【0017】請求項8は、請求項6記載の欠陥画素補正
装置において、前記ゲイン補正手段の補正量と予め定め
た閾値との大小関係が所定の条件を満たす場合に、前記
置き換え補正手段が、前記複合画素信号の周囲の画素信
号の信号レベルに基づいて、補正後の信号を生成するこ
とを特徴とする。
【0018】(作用) (請求項1)撮像素子の出力端子に現れる信号は、リセ
ット信号によって、N画素毎に所定のリセットレベルに
固定される。そして、次のリセット信号が現れるまでの
間に、N個の画素に蓄積された電荷(受光量に相当す
る)が現れて、それらが加算される。従って、撮像素子
の出力端子に現れる信号は、N画素の電荷の加算結果、
つまり複合画素信号になる。
【0019】例えば、水平方向に連続的に、第1画素,
第2画素,第3画素,第4画素,第5画素,・・・が存
在する撮像素子に対して、2画素毎にリセット信号を出
力すると、撮像素子の第1画素と第2画素によって、第
1混合画素が生成され、撮像素子の第3画素と第4画素
によって、第2混合画素が生成される。この場合、混合
画素は、撮像素子の2つの画素の加算結果であるため、
信号レベルが高くなる。しかし、この信号に含まれるノ
イズ成分は、1画素単位で信号を取り出す場合とほとん
ど変わらない。従って、混合画素の信号は、SN比が高
い。
【0020】撮像素子の出力端子に現れる信号のレベル
は、経時的に変動するので、実際に複合画素信号を取り
出すためには、所定の画素に対応するタイミングで、信
号のサンプリングを実施する必要がある。一次サンプリ
ング制御手段は、前記複合画素信号に対して、N画素に
つき1回の割合で周期的にサンプリングを実施し、N画
素が混合された信号の成分を取り出す。
【0021】ところで、混合画素に欠陥画素(白傷)が
含まれる場合に、一定の周期でサンプリングを実施する
と、欠陥画素の影響によって、検出される混合画素の信
号レベルが異常になる。この場合、混合画素に含まれる
正常な画素の成分を取り出すことはできない。従って、
隣接する混合画素に基づいた置き換え以外に、欠陥の補
正手段はない。
【0022】しかし、一次サンプリング制御手段は、予
め検出された欠陥画素の成分が含まれる複合画素信号に
ついては、前記サンプリングのタイミングを変更する。
この変更によって、欠陥画素が含まれる混合画素につい
ても、正常な画素が含まれる場合には、その信号成分を
複合画素信号として取り出すことができる。但し、欠陥
画素と正常画素を含む混合画素については、複合画素信
号として取り出される信号が、N画素よりも少ない画素
の電荷量によって生成されるので、信号の振幅が、正常
な混合画素よりも小さくなる。
【0023】そこで、ゲイン補正手段は、前記複合画素
信号のうち、予め検出された欠陥画素の成分が含まれる
信号については、所定の補正量に応じて信号レベルの補
正を実施する。つまり、本発明では、N画素で構成され
る混合画素に欠陥画素が含まれる場合でも、混合画素に
含まれる残りの正常な画素の信号成分に基づいて、欠陥
の補正された混合画素が生成される。従って、混合画素
以外の離れた位置の画素を補正に利用する必要がなく、
精度の高い補正が実現する。
【0024】(請求項2)N個の画素の混合によって生
成される混合画素に、M個の欠陥画素が含まれる場合に
は、混合画素中に(N−M)個の正常画素が含まれる。従
って、前記複合画素信号に、(N−M)個の正常画素の成
分が取り出される場合には、Nと(N−M)との比率に
応じて、信号のゲイン補正を実施すれば、欠陥を含まな
い混合画素と欠陥を含む混合画素のレベルを合わせるこ
とができる。
【0025】(請求項3)混合画素に欠陥画素(白傷)
と正常画素が含まれる場合に、正常画素の前に欠陥画素
が現れると、欠陥画素によって複合画素信号のレベルが
飽和する。その場合、正常画素が現れても複合画素信号
にレベル変化が生じない。従って、サンプリングのタイ
ミングを変更するだけでは、正常画素の成分を取り出す
ことができない。
【0026】この発明では、リセット期間変更手段が、
欠陥画素が現れるタイミングで、前記複合画素信号のレ
ベルを、所定レベルに固定する。従って、欠陥画素によ
って複合画素信号のレベルが飽和するのが防止される。
そして、欠陥画素に続く正常画素の信号成分を、複合画
素信号として取り出すことができる。 (請求項4)前記一次サンプリング制御手段は、欠陥画
素の有無に応じて、サンプリングのタイミングを変更す
る。従って、一次サンプリング制御手段でサンプリング
された信号においては、画素が切り替わるタイミングが
一定でない。
【0027】二次サンプリング制御手段は、前記一次サ
ンプリング制御手段によってサンプリングされた複合画
素信号を、一定の周期で周期的にサンプリングする。従
って、二次サンプリング制御手段でサンプリングされた
複合画素信号においては、一定の周期で画素が切り替わ
る。
【0028】(請求項5)欠陥情報保持手段が、予め検
出された各々の欠陥画素の位置情報を保持する。従っ
て、欠陥情報保持手段に保持された情報を参照すれば、
各画素について、欠陥に対する補正処理の必要性の有無
を識別できる。 (請求項6)例えば、混合されるN画素の全てが欠陥で
あると、混合画素に含まれる画素の信号成分だけでは、
欠陥の補正ができない。また、ゲイン補正手段における
補正量が比較的大きい場合には、大きな補正誤差が生じ
る可能性がある。
【0029】そこで、この発明では、欠陥画素の成分が
含まれる複合画素信号のうち、所定の条件を満たす信号
については、置き換え補正手段により、前記複合画素信
号の周囲の画素信号の信号レベルに基づいて、補正後の
信号を生成する。 (請求項7)この発明では、前記置き換え補正手段は、
予め特定した位置の画素に対応する信号に対して、補正
を実施する。
【0030】(請求項8)この発明では、前記置き換え
補正手段は、前記ゲイン補正手段の補正量と予め定めた
閾値との大小関係が、所定の条件を満たす場合に補正を
実施する。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)この形態の欠陥画素補正装置を備
える、画像入力装置の構成と動作を、図1,図2,図
3,図4,図5,図6,図7,図8,図9,図10及び
図11に示す。この形態は、請求項1〜請求項7に対応
する。
【0032】図1は、画像入力装置の構成を示すブロッ
ク図である。図2は、図1に示す画像読取制御ユニット
100の構成を示すブロック図である。図3は、図1に
示す二次元イメージセンサ10の構成を示すブロック図
である。図4は、図1に示す画素置き換え補正回路50
の構成を示すブロック図である。図5は、画素置き換え
補正回路50で処理される画素の構成を示す平面図であ
る。図6,図7,図8,図9及び図10は、図1に示す
サンプリングユニット20の動作を示すタイムチャート
である。図11は、図1に示すROM70のデータ構成
を示すマップである。
【0033】この形態では、請求項1のリセット制御手
段は、リセットパルス変調回路112として具体化され
ている。また、一次サンプリング制御手段は、サンプル
ホールド回路21及びサンプリングパルス変調回路11
3として具体化されている。ゲイン補正手段は、ゲイン
補正回路40として具体化されている。また、請求項3
のリセット期間変更手段は、リセットパルス変調回路1
12として具体化されている。請求項4の二次サンプリ
ング制御手段は、サンプルホールド回路25及びサンプ
リングパルス変調回路113として具体化されている。
【0034】また、請求項5の欠陥情報保持手段は、R
OM70として具体化されている。請求項6の置き換え
補正手段は、画素置き換え制御回路50として具体化さ
れている。図1を参照すると、この画像入力装置は、二
次元イメージセンサ10,サンプリングユニット20,
A/D変換回路30,ゲイン補正回路40,画素置き換
え補正回路50,信号処理回路60,読み出し専用メモ
リ(ROM)70及び画像読取制御ユニット100で構
成されている。
【0035】二次元イメージセンサ10は、図3に示す
ように、受光部11,垂直転送レジスタ12,水平転送
レジスタ13,トランジスタ14及び増幅器15を備え
ている。多数の受光部11が、画像を構成する画素の各
々に対応付けて二次元配列されている。垂直転送レジス
タ12は、受光部11の列数と同じ数だけ設けられてい
る。
【0036】垂直転送レジスタ12及び水平転送レジス
タ13は、CCD素子で構成されている。撮影した画像
信号を取り出す場合、撮像動作によって多数の受光部1
1の各々の位置に蓄積された電荷は、まず、垂直転送レ
ジスタ12に転送される。垂直転送レジスタ12に垂直
転送パルスSDVを印加すると、1パルス毎に、垂直転
送レジスタ12の各画素位置に保持されている電荷が、
矢印Y方向に1画素単位でシフトされる。また、垂直転
送レジスタ12の終端位置12aに保持される電荷は、
垂直転送レジスタ12に転送される。
【0037】水平転送レジスタ13に水平転送パルスS
DHを印加すると、1パルス毎に、水平転送レジスタ1
3の各画素位置に保持されている電荷が、矢印X方向に
1画素単位でシフトされる。水平転送レジスタ13にお
ける電荷の転送と、垂直転送レジスタ12における電荷
の転送を繰り返すことにより、受光部11の各々の位置
で蓄積された電荷が、水平転送レジスタ13の終端位置
13aに順次に現れる。
【0038】増幅器15は、FDA(Floating Difusion
Amplifier)と呼ばれる。この増幅器15は、水平転送
レジスタ13の終端位置13aに転送される電荷を、そ
の入力端に蓄積し、蓄積された電荷量に比例するレベル
の信号成分を含むアナログ信号S10を出力する。水平
転送レジスタ13の終端位置13aに接続されたトラン
ジスタ14を制御することにより、終端位置13aを予
め定めた電圧に固定し、増幅器15の入力端に蓄積され
た電荷を放出できる。
【0039】一般的な制御の場合、順次に転送される電
荷の1画素毎に、電荷の放出、即ちリセット動作が実施
される。しかし、この形態では、トランジスタ14の制
御端子に印加するリセット信号RSTにより、複数画素
につき1回の周期で、増幅器15の入力端に蓄積された
電荷が放出される。
【0040】例えば、二次元イメージセンサ10の画素
の2つ毎に、リセット信号RSTを出力する場合には、
信号S10は図6に示すような波形になる。信号S10
について、図6を参照して説明する。リセット期間中
は、信号S10は一定のレベルL0になる。リセットが
解除された後、最初の画素の信号成分が現れるまでの間
は、信号S10には、ノイズ成分であるフィードスルー
レベルLfsが現れる。最初の画素の電荷が現れると、そ
の画素の電荷量に応じたレベル変化が生じ、信号S10
には、レベルL1が現れる。
【0041】最初の画素が現れてから2番目の画素が現
れるまでの期間は、リセット信号RSTが現れない。従
って、2番目の画素の電荷が現れると、その画素の電荷
量に応じたレベル変化が生じ、これがレベルL1に加算
されるので、信号S10には、レベルL2が現れる。つ
まり、フィードスルーレベルLfsとレベルL1の電位差
が、最初の画素の信号成分に相当する。また、レベルL
1とレベルL2の電位差が、2番目の画素の信号成分に
相当する。更に、フィードスルーレベルLfsとレベルL
2の電位差Lsは、連続する2つの画素の信号成分の総
和に相当する。
【0042】2つの画素の電荷が現れた後で、リセット
信号RSTが現れると、信号S10は、再び一定のレベ
ルL0にリセットされる。従って、フィードスルーレベ
ルLfsとレベルL2の電位差Lsをサンプリングすれ
ば、連続する2画素の信号成分を混合した信号が得られ
る。二次元イメージセンサ10から出力される信号S1
0に含まれるノイズに関しては、リセット制御によって
発生するノイズ成分の影響が支配的である。2画素毎に
リセット制御を実施すると、レベルの大きなノイズ成分
が、2画素につき1回だけ現れる。一方、連続する2画
素の信号成分を混合すると、信号成分のレベルLsは、
約2倍になる。
【0043】従って、複数画素につき1回の割合でリセ
ット制御を実施して、複数画素の混合を実施すると、得
られる信号のSN比が改善される。画素の混合は、2画
素に限らない。リセット制御をN画素の周期で実施すれ
ば、N画素毎に混合された信号が得られる。例えば、図
9の例では、4画素の周期でリセット制御を実施するの
で、4画素毎に混合された信号が得られる。
【0044】リセット信号RSTにパルスが現れた後、
4番目の画素が現れるときに、制御信号φPSに同期し
て、信号S10のサンプリングを実施すれば、4画素が
混合された信号レベルL4を検出できる。信号レベルL
4とフィードスルーレベルLfsとの差分Lsは、連続す
る4画素の信号成分の総和になる。信号S10の電位差
Lsを検出するために、図1のサンプリングユニット2
0が設けてある。図1を参照すると、サンプリングユニ
ット20は、サンプルホールド回路21,22,23,
25と、アナログ減算回路24を備えている。
【0045】サンプルホールド回路21は、制御信号φ
PSに同期して、混合される複数画素の最後の信号レベ
ル、例えば図6のレベルL2をサンプリングする。サン
プルホールド回路22は、制御信号φPDに同期して、
フィードスルーレベルLfsをサンプリングする。サンプ
ルホールド回路23は、サンプルホールド回路22が出
力する信号S11を、制御信号φPSに同期してサンプ
リングする。アナログ減算回路24は、サンプルホール
ド回路21が出力する信号S13のレベルと、サンプル
ホールド回路23が出力する信号S12のレベルとの差
分、即ち、複数画素が混合された信号成分を抽出する。
【0046】サンプルホールド回路25は、アナログ減
算回路24が出力する信号S14を、制御信号φSHS
に同期してサンプリングする。制御信号φPS及びφP
Dは、何れも周期的に変化するパルス信号であるが、こ
の例では、パルスの発生するタイミングに変化が生じ
る。サンプルホールド回路25は、制御信号φSHSに
より、一定の周期でサンプリングを繰り返す。
【0047】A/D変換回路30は、クロック信号CL
K1に同期して、サンプリングユニット20が出力する
信号S15を、ディジタル信号S22に変換する。ゲイ
ン補正回路40は、A/D変換回路30が出力するディ
ジタル信号S22に対してゲインの補正を実施する。例
えば、図7に示すように、白傷(画像上に明るく現れる
傷)の欠陥がある1つの画素を含む2画素について、信
号S10をサンプリングして得られる信号成分の振幅L
hは、欠陥画素を含まない信号S10のレベルLsに比
べて、半分程度になる。
【0048】従って、欠陥画素を含む信号については、
振幅の低下を補う必要がある。この補正を、ゲイン補正
回路40が実施する。例えば、図7に示すように、2画
素単位で画素の混合を実施する場合には、1つの欠陥画
素(白傷)が含まれる信号に対しては、欠陥がない場合
と比べてゲインを2倍にする。ゲイン補正回路40にお
けるゲイン補正量は、混合する画素数Nと、その中に含
まれる欠陥画素によって生じる、信号レベルLsのレベ
ル低下の程度に応じて決定される。
【0049】ゲイン補正回路40は、画像読取制御ユニ
ット100から入力される、ゲイン信号GAIN及びゲ
イン補正許可信号GENに従ってゲイン補正を実施す
る。複数画素を混合して得られる信号S10に欠陥画素
が含まれる場合、通常は、サンプリングユニット20の
タイミング制御と、ゲイン補正回路40のゲイン補正に
よって、欠陥が補償される。
【0050】しかし、例えば混合される複数画素の全て
が欠陥である場合には、サンプリングタイミングの制御
やゲイン補正では、欠陥の補正ができない。また、欠陥
画素による信号レベルの低下が著しい場合には、ゲイン
補正回路40において、精度の高い補正ができない。上
記のような特殊な条件の下においては、画素置き換え補
正回路50によって、欠陥画素を含む信号の補正が実施
される。画素置き換え補正回路50においては、混合さ
れた複数画素以外の隣接画素の信号レベルに基づいて、
欠陥画素を含む信号の補正を実施する。
【0051】信号処理回路60は、例えばγ補正,画素
の補間処理など、一般的な信号処理を実施して、記録や
表示に利用可能な画像信号S24を生成する。二次元イ
メージセンサ10が出力する信号S10に、欠陥画素が
含まれる場合のリセット信号RSTと、サンプリング用
の制御信号φPD,φPSの制御について、以下に説明
する。
【0052】図7を参照して説明する。この例では、時
系列で周期的に現れる画素の2画素毎の周期T2で、リ
セット信号RSTにパルスが現れる。つまり、連続する
2画素毎に混合された信号S10が得られる。混合され
る2画素の、前側の画素が白傷の欠陥である場合、その
白傷画素が現れる期間T21に、増幅器15の入力端に
転送される電荷量が大きいので、特別な制御を実施しな
いと、信号S10に大きなレベルの落ち込み(点線で示
すように飽和する)が発生する。
【0053】このように、信号S10のレベルが飽和す
ると、混合される2画素の、後側の1画素が正常であっ
ても、後側の画素の信号成分の影響は、信号S10に現
れない。そこで、期間T21においては、リセット信号
RSTのリセット期間を引き延ばす。これによって、期
間T21の間は、信号S10が所定レベルに固定される
ので、前側の画素の影響が信号S10に現れない。
【0054】前側の画素が現れる期間が終了した後で、
リセット信号RSTによるリセット制御が解除されるの
で、実線で示すように、正常な後側の画素の成分が、信
号S10に現れる。従って、欠陥を含む混合画素につい
ても、信号S10から正常な画素成分を抽出できる。
【0055】但し、リセット信号RSTの引き延ばしに
よって、フィードスルーレベルLfsが現れるタイミング
が、1画素分遅れるので、制御信号φPDのタイミング
も、実線で示すように、通常に比べて1画素分遅らせる
必要がある。また、検出される信号のレベルLhは、正
常な混合画素の約半分なので、正常な混合画素とレベル
を合わせるために、ゲインを2倍に補正する必要があ
る。この補正は、ゲイン補正回路40によって実施され
る。
【0056】一方、混合される2画素の、後側の画素が
白傷の欠陥である場合、その白傷画素が現れる期間T2
2に、増幅器15の入力端に転送される電荷量が大きい
ので、特別な制御を実施しないと、信号S10に大きな
レベルの落ち込み(点線で示すように飽和する)が発生
する。従って、期間T22において、欠陥がない場合と
同じタイミングで、サンプリングを実施すれば、後側の
欠陥画素の影響によって、正常な前側の画素の信号成分
の取り出しが不可能になる。
【0057】そこで、実線で示すように、サンプリング
用の制御信号φPSにパルスが現れるタイミングを、欠
陥がない信号と比べて、1画素分だけ前にずらす。これ
によって、前側の正常な画素の信号成分を取り出すこと
ができる。この場合にも、検出される信号のレベルは、
正常な混合画素の約半分なので、正常な混合画素とレベ
ルを合わせるために、ゲインを2倍に補正する必要があ
る。この補正は、ゲイン補正回路40によって実施され
る。
【0058】期間T22における信号レベルの落ち込み
については、制御信号φPSのタイミングの変更だけで
も問題は生じない。しかし、この例では、リセット信号
RSTのタイミングの変更も同時に実施している。この
リセット制御により、期間T22における信号S10の
レベルの異常な落ち込みが回避される。次に、混合され
る2画素に、黒傷(画像中に暗く現れる欠陥)の欠陥画
素が含まれる場合について説明する。この場合には、信
号S10は図8に示すように変化する。
【0059】図8を参照すると、混合される2画素の前
側が黒傷の場合には、黒傷の画素が現れる期間T21
に、信号S10にレベル変化が生じない。期間T21の
後で、正常な後側の画素が現れると、この信号成分によ
って、信号S10にレベル変化が生じる。また、混合さ
れる2画素の後側が黒傷の場合には、正常な前側の画素
の信号成分によって、信号S10にレベル変化が生じた
後、黒傷の画素が現れる期間T22に、信号S10にレ
ベル変化が生じない。
【0060】従って、黒傷の欠陥画素を含む信号S10
については、リセット信号RST及び制御信号φPD,
φPSを特別に制御する必要はない。即ち、信号のタイ
ミングを変更しなくても、混合画素に含まれる正常な画
素の成分を取り出すことができる。但し、混合画素に欠
陥画素が含まれる場合には、サンプリングによって取り
出される信号の振幅が、欠陥画素を含まない混合画素の
約半分になる。そこで、正常な混合画素とレベルを合わ
せるために、ゲインを2倍に補正する。この補正は、ゲ
イン補正回路40によって実施される。
【0061】2以上の画素毎に画素の混合を実施する場
合にも、上記と同様の制御によって、欠陥画素の補正を
実施できる。図10を参照して説明する。この例では、
時系列で周期的に現れる画素の4画素毎の周期T4で、
リセット信号RSTにパルスが現れる。つまり、連続す
る4画素毎に混合された信号S10が得られる。
【0062】混合される4画素の、1番最初の画素が白
傷の欠陥である場合、その白傷画素が現れる期間T41
に、増幅器15の入力端に転送される電荷量が大きいの
で、特別な制御を実施しないと、信号S10に大きなレ
ベルの落ち込み(点線で示すように飽和する)が発生す
る。
【0063】このように、信号S10のレベルが飽和す
ると、混合される4画素の、後側の3画素が正常であっ
ても、後側の画素の信号成分の影響は、信号S10に現
れない。そこで、期間T41においては、リセット信号
RSTのリセット期間を引き延ばす。これによって、期
間T41の間は、信号S10が所定レベルに固定される
ので、1番目の画素の影響が信号S10に現れない。
【0064】1番目の画素が現れる期間が終了した後
で、リセット信号RSTによるリセット制御が解除され
るので、実線で示すように、正常な後側の画素の成分
が、信号S10に現れる。従って、欠陥を含む混合画素
についても、信号S10から正常な画素成分を抽出でき
る。但し、リセット信号RSTの引き延ばしによって、
フィードスルーレベルLfsが現れるタイミングが、1画
素分遅れるので、制御信号φPDのタイミングも、実線
で示すように、通常に比べて1画素分遅らせる必要があ
る。
【0065】また、検出される信号のレベルLqは、正
常な混合画素の約(3/4)なので、正常な混合画素と
レベルを合わせるために、ゲインを(4/3)倍に補正
する必要がある。この補正は、ゲイン補正回路40によ
って実施される。一方、混合される4画素の、3番目の
画素が白傷の欠陥である場合、その白傷画素が現れる期
間T43に、増幅器15の入力端に転送される電荷量が
大きいので、特別な制御を実施しないと、信号S10に
大きなレベルの落ち込み(点線で示すように飽和する)
が発生する。
【0066】このように、信号S10のレベルが飽和し
た後は、混合される4画素の、1番目,2番目及び4番
目の3画素が正常であっても、これらの画素の何れの信
号成分も取り出すことはできない。そこで、この例で
は、実線で示すように、サンプリング用の制御信号φP
Sにパルスが現れるタイミングを、欠陥がない信号と比
べて、2画素分だけ前にずらす。これによって、1番目
と2番目の正常な画素の信号成分を取り出すことができ
る。
【0067】この場合に検出される信号のレベルLh
は、正常な混合画素のレベルLsの約半分なので、正常
な混合画素とレベルを合わせるために、ゲインを2倍に
補正する必要がある。この補正は、ゲイン補正回路40
によって実施される。期間T43における信号レベルの
落ち込みについては、制御信号φPSのタイミングの変
更だけでも問題は生じない。しかし、この例では、リセ
ット信号RSTのタイミングの変更も同時に実施してい
る。このリセット制御により、期間T43における信号
S10のレベルの異常な落ち込みが回避される。
【0068】なお、リセット制御を実施する場合には、
期間T44で、4番目の正常な画素の信号成分を取り出
すことも可能である。上記のような、リセット信号及び
サンプリング信号のタイミング制御とゲイン補正では、
欠陥画素の補正ができない場合には、画素置き換え補正
回路50で、置き換え補正が実施される。
【0069】画素置き換え補正回路50の構成例を図4
に示す。図4に示す画素置き換え補正回路50は、主走
査方向にN画素単位で混合して得られる信号S22を処
理するので、画素置き換え補正回路50の1画素は、二
次元イメージセンサ10のN画素に対応する。また、図
4に示す画素置き換え補正回路50は、図5に示すよう
な配列で画素が並ぶ、カラー画像信号を処理する場合を
想定して、構成してある。
【0070】図5に示すカラー画像信号は、二次元イメ
ージセンサ10の受光部の前方に、所定のカラーフィル
タを配置することで得られる。具体的には、透過色成分
がR(赤色),G(緑色),B(青色)の3種類の分光
フィルタを、ベイヤ配列に従って、混合される画素単位
で、順番に繰り返し並べたカラーフィルタを用いること
によって、図5の画素配列が得られる。
【0071】図4を参照すると、この画素置き換え補正
回路50は、2画素遅延回路51,52,平均値算出回
路53及びデータセレクタ54で構成してある。データ
セレクタ54は、画素置き換え許可信号RENのレベル
の高/低に応じて、2つの信号S51及びS53の何れ
か一方を、選択的に信号S23として出力する。画素の
置き換えを実施しない場合には、信号S51が、データ
セレクタ54を介して出力される。画素の置き換えを実
施する場合には、信号S53が、データセレクタ54を
介して出力される。
【0072】信号S53は、平均値算出回路53で生成
される。2画素遅延回路51及び52は、各々、信号S
22の画素周期(混合画素の周期)の2画素分だけ、信
号のタイミングを遅延させる回路である。平均値算出回
路53は、信号S22を4画素分、遅延して得られる信
号S52と、信号S22との平均値を計算し、その結果
を信号S53として出力する。
【0073】例えば、図5に示す欠陥画素G3が信号S
51に現れる時には、信号S52及び信号S22が、そ
れぞれ、図5に示す周辺画素G1及びG5に対応する。
従って、平均値算出回路53は、2つの周辺画素G1及
びG5の平均値として、欠陥画素G3の代わりの画素
を、信号S53として生成できる。また、例えば図5に
示す欠陥画素B3が信号S51に現れる時には、信号S
52及び信号S22が、それぞれ、図5に示す周辺画素
B1及びB5に対応する。従って、平均値算出回路53
は、2つの周辺画素B1及びB5の平均値として、欠陥
画素B3の代わりの画素を、信号S53として生成でき
る。
【0074】以上に説明した、様々な欠陥画素補正処理
は、画像読取制御ユニット100によって制御される。
画像読取制御ユニット100は、読み出し専用メモリ7
0に予め記憶された欠陥情報に基づいて、欠陥画素に対
する補正制御を実施する。工場などで予め行われる二次
元イメージセンサ10の個別の検査結果に基づき、二次
元イメージセンサ10に含まれる各々の欠陥画素を補正
するのに必要な情報が、予め読み出し専用メモリ70に
登録される。
【0075】読み出し専用メモリ70に保持された、デ
ータの構成を図11に示す。図11に示すように、読み
出し専用メモリ70上には、欠陥情報D1,欠陥情報D
2,欠陥情報D3,欠陥情報D4,・・・を記憶する領
域が確保されている。欠陥情報D1,欠陥情報D2,欠
陥情報D3,欠陥情報D4,・・・は、画素の並び順と
一致するように、順番に配置されている。
【0076】前記リセット制御によって混合される、N
画素毎の各グループに、1つ又は複数の欠陥画素が含ま
れている場合には、そのN画素に対して、1つの欠陥情
報が割り当てられる。二次元イメージセンサ10の全画
素中の、Kグループに欠陥画素が含まれている場合に
は、K個の欠陥情報が、読み出し専用メモリ70に記憶
される。K個の欠陥情報の後には、それ以上は欠陥情報
が存在しないことを示すために、全ビット0のデータが
書き込まれる。
【0077】欠陥情報D1,欠陥情報D2,欠陥情報D
3,欠陥情報D4,・・・のそれぞれは、欠陥画素位置
情報,リセット位置情報,φPD位置情報,φPS位置
情報,ゲイン補正情報,ゲイン補正遅れ量情報及び置き
換え補正情報を含んでいる。欠陥画素位置情報は、補正
対象となる欠陥画素グループの画素位置を示すX座標及
びY座標の値を備える。この座標は、混合されるN画素
単位で割り当てられる。
【0078】例えば、二次元イメージセンサ10が、X
方向に512個の画素を有する場合に、2画素毎に画素
を混合するのであれば、欠陥画素の位置を示すX座標の
値は、0〜255の範囲になる。リセット位置情報は、
補正対象となる欠陥画素グループ(欠陥画素を含む混合
されるN画素)に含まれる、欠陥画素の数と、各欠陥画
素のグループ内の位置を示す値を備える。例えば、図1
0に示す期間T43に現れる白傷の場合には、欠陥画素
数として1が記憶され、その欠陥画素の位置として3が
記憶される。
【0079】なお、黒傷に対しては、リセット制御のタ
イミングをずらす必要がないので、欠陥画素数として、
0(補正不要)が記憶される。φPD位置情報は、補正
対象となる欠陥画素グループに対して制御信号φPDの
パルスのタイミングを制御するために用いる値である。
実際には、φPD位置情報として、欠陥画素グループに
含まれるN画素の中での絶対位置、もしくは基準位置に
対するオフセット量が記憶される。
【0080】例えば、図10に示す期間T41に現れる
白傷に対しては、制御信号φPDを1画素分遅らせる必
要があるので、基準位置に対するオフセット量として1
が記憶される。また、黒傷の場合には、制御信号φPD
をずらす必要がないので、基準位置に対するオフセット
量として0が記憶される。φPS位置情報は、補正対象
となる欠陥画素グループに対して制御信号φPSのパル
スのタイミングを制御するために用いる値である。実際
には、φPS位置情報として、欠陥画素グループに含ま
れるN画素の中での絶対位置、もしくは基準位置に対す
るオフセット量が記憶される。
【0081】例えば、図10に示す期間T43に現れる
白傷に対しては、制御信号φPSを2画素分進める必要
があるので、基準位置に対するオフセット量として−2
が記憶される。また、黒傷の場合には、制御信号φPS
をずらす必要がないので、基準位置に対するオフセット
量として0が記憶される。ゲイン補正情報は、ゲイン補
正回路40でのゲイン補正に必要な情報である。具体的
には、実際にサンプリングされる信号に含まれる、混合
画素数mの値が保持される。
【0082】例えば、図10に示す期間T43に現れる
白傷を補正する場合には、欠陥のない2つの画素が混合
された信号レベルLhがサンプリングされるので、混合
画素数mとして、2を保持する。実際のゲイン補正量
は、(N/m)として求められる。
【0083】ゲイン補正遅れ量情報は、信号がサンプリ
ングユニット20の出力に現れてから、ゲイン補正回路
40でゲイン補正が実施されるまでの間の、信号の遅延
時間を示す。実際には、所定のクロックパルスの1周期
を単位とする数値によって、遅延時間が表される。置き
換え補正情報は、画素置き換え補正回路50による置き
換え補正を、実施するか否かを示す情報である。例え
ば、特定の欠陥画素グループに含まれるN画素全てが欠
陥画素であれば、このグループ内での欠陥補正が不可能
なので、置き換え補正を許可する情報がセットされる。
【0084】画像読取制御ユニット100の具体的な構
成を、図2に示す。図2を参照すると、画像読取制御ユ
ニット100は、発振器101,水平位置カウンタ10
2,垂直位置カウンタ103,制御回路104,水平転
送パルス発生回路105,垂直転送パルス発生回路10
6,インタフェース107,第2レジスタ群108,第
1レジスタ群109,遅延回路110,比較回路11
1,リセットパルス変調回路112及びサンプリングパ
ルス変調回路113を備えている。
【0085】発振器101は、周期が一定のクロックパ
ルス信号を出力する。水平位置カウンタ102は、発振
器101が出力するクロックパルス信号を計数して、主
走査(X)方向の走査画素位置を示す数値データを出力
する。この走査画素位置は、1画素単位の位置を示す。
垂直位置カウンタ103は、発振器101が出力するク
ロックパルス信号を計数して、副走査(Y)方向の走査
画素位置を示す数値データを出力する。制御回路104
は、これに接続される様々な回路を、発振器101が出
力するクロックパルスに同期して制御する。
【0086】水平転送パルス発生回路105は、発振器
101が出力するクロックパルス信号と、水平位置カウ
ンタ102が出力する主走査方向の走査画素位置及び垂
直位置カウンタ103が出力する副走査方向の走査画素
位置に基づいて、水平転送パルスSDHを生成する。
【0087】垂直転送パルス発生回路106は、発振器
101が出力するクロックパルス信号と、水平位置カウ
ンタ102が出力する主走査方向の走査画素位置及び垂
直位置カウンタ103が出力する副走査方向の走査画素
位置に基づいて、垂直転送パルスSDVを生成する。イ
ンタフェース107は、図1に示す読み出し専用メモリ
70と接続されている。読み出し専用メモリ70に、ア
ドレス信号ADRとしてメモリアドレス情報を与える
と、そのアドレス情報の位置に記憶されたデータが、読
み出し専用メモリ70から読み出され、データ信号DA
Tに現れる。
【0088】第2レジスタ群108及び第1レジスタ群
109は、各々、読み出し専用メモリ70から読み出さ
れる1組の欠陥情報(図11参照)を、一時的に保持可
能な多数のレジスタで構成される。読み出し専用メモリ
70から読み出されたデータは、インタフェース107
を介して第2レジスタ群108に保持された後、第1レ
ジスタ群109に転送される。
【0089】2組のレジスタ群を設けたのは、連続する
画素に欠陥があっても、それの補正を可能にするためで
ある。即ち、読み出し専用メモリ70のデータ信号DA
Tのビット数に比べて、1組の欠陥情報のビット数が大
きいので、それを1回で読み出すことができない。1組
の欠陥情報を第2レジスタ群108にセットするために
は、複数画素周期以上の時間を必要とする。しかし、第
2レジスタ群108から第1レジスタ群109へのデー
タ転送は、1クロック周期で可能である。従って、連続
する混合画素に各々欠陥が含まれる場合でも、両方の混
合画素の欠陥の補正が可能である。
【0090】即ち、連続する混合画素のうち、先行する
混合画素に対しては、第1レジスタ群109に保持され
た第1組の欠陥情報を使用でき、続く混合画素に対して
は、第2レジスタ群108に保持された第2組の欠陥情
報を、第1レジスタ群109に転送して直ちに使用でき
る。遅延回路110は、複数の信号のタイミングを合わ
せるために、信号の遅延を実施する。例えば、A/D変
換回路30などにおいては、処理を実行するのにある程
度の時間を必要とするので、入力と出力の間で信号の遅
延が生じる。
【0091】欠陥画素の補正のためには、特定の混合画
素に対して、サンプリングユニット20の制御とゲイン
補正回路40の制御を実施する必要がある。しかし、サ
ンプリングユニット20から出力される信号がゲイン補
正回路40に入力されるまでの間に、信号の遅延が生じ
る。従って、補正に使用する制御信号を、遅延回路11
0で遅延させる。
【0092】比較回路111は、ディジタル比較器であ
り、第1レジスタ群109から出力される1組の欠陥画
素の座標と、水平位置カウンタ102及び垂直位置カウ
ンタ103から出力される走査画素の位置座標とを比較
する。比較結果の信号は、制御回路104に与えられ
る。リセットパルス変調回路112は、二次元イメージ
センサ10に与えるリセット信号RSTを生成する。リ
セットパルス変調回路112の入力112aには、水平
転送パルス発生回路105から、互いにタイミングのず
れたN(混合画素数)種類の信号と、水平転送パルスS
DHが与えられる。
【0093】リセットパルス変調回路112は、第1レ
ジスタ群109から与えられる欠陥情報に含まれるリセ
ット位置情報に基づいて、入力112aに印加される複
数の信号を論理的に処理して、リセット信号RSTを生
成する。このリセット信号RSTのパルスのタイミング
は、リセット位置情報の内容に応じて、例えば、図7,
図10のように自動的に調整される。
【0094】サンプリングパルス変調回路113は、サ
ンプリングユニット20に与える制御信号φPD,φP
S及びφSHSを生成する。サンプリングパルス変調回
路113の入力113aには、水平転送パルス発生回路
105から、互いにタイミングのずれたN(混合画素
数)種類の信号が与えられる。サンプリングパルス変調
回路113は、第1レジスタ群109から与えられる欠
陥情報に含まれる、φPD位置情報及びφPS位置情報
に基づいて、入力113aに印加される複数の信号を論
理的に処理して、制御信号φPD,φPS及びφSHS
を生成する。
【0095】制御信号φPD及びφPSの各々のパルス
のタイミングは、それぞれ、φPD位置情報及びφPS
位置情報に応じて、例えば、図7,図10のように自動
的に調整される。次に、制御回路104によって制御さ
れる、画像読取制御ユニット100の全体の動作につい
て説明する。
【0096】二次元イメージセンサ10から画素信号の
読み出しを開始する前(走査の垂直ブランキング期間
中)に、制御回路104の制御により、読み出し専用メ
モリ70から第1組の欠陥情報D1及び第2組の欠陥情
報D2が読み出される。第1組の欠陥情報D1は、イン
タフェース107及び第2レジスタ群108を介して、
第1レジスタ群109に転送され保持される。第2組の
欠陥情報D2は、インタフェース107を介して、第2
レジスタ群108に転送され保持される。
【0097】もしも、二次元イメージセンサ10の欠陥
数が0なら、第1レジスタ群109に保持される欠陥情
報は、全て0になる。その場合、欠陥情報に含まれる欠
陥画素位置情報が0なので、比較回路の出力に一致信号
が現れない。従って、制御回路104の欠陥補正動作は
進行しない。走査の進行により、第1レジスタ群109
から比較回路111に印加される欠陥画素位置情報と、
水平位置カウンタ102及び垂直位置カウンタ103か
ら出力される走査画素位置とが一致すると、一致信号
が、比較回路111から制御回路104に印加される。
【0098】一致信号が到来すると、制御回路104
は、第1レジスタ群109を制御して、第1レジスタ群
109に保持された欠陥情報に基づいた信号を、遅延回
路110,リセットパルス変調回路112及びサンプリ
ングパルス変調回路113に、それぞれ印加する。即
ち、リセットパルス変調回路112に対しては、欠陥の
補正を許可する制御信号ROEとリセット位置変更情報
RDiを与える。リセット位置変更情報RDiは、リセ
ット信号RSTに現れるパルスの位置(タイミング)を
示す。
【0099】リセットパルス変調回路112は、第1レ
ジスタ群109から入力される信号ROE,RDiに応
答して、例えば、図7,図10に示すように、欠陥画素
を含む混合画素に対しては、リセット信号RSTのタイ
ミングを変更する。また、第1レジスタ群109は、サ
ンプリングパルス変調回路113に対して、欠陥の補正
を許可する制御信号COEとサンプリング位置情報変更
情報CDiを与える。サンプリング位置情報変更情報C
Diは、制御信号φPD及びφPSの各々に関するパル
ス位置(タイミング)の変更量を示す。
【0100】サンプリングパルス変調回路113は、第
1レジスタ群109から入力される信号COE,CDi
に応答して、例えば、図7,図10に示すように、欠陥
画素を含む混合画素に対して、制御信号φPD及びφP
Sのタイミングを変更する。更に、第1レジスタ群10
9は、遅延回路110に対して、ゲイン補正許可信号G
EN,置き換え補正許可信号REN及びゲイン補正量情
報GAINを与える。ゲイン補正許可信号GEN及び置
き換え補正許可信号RENは、何れも、許可又は禁止を
示す2値信号である。
【0101】ゲイン補正許可信号GEN及びゲイン補正
量情報GAINは、欠陥情報に含まれるゲイン補正量情
報に基づいて生成される。置き換え補正許可信号REN
は、欠陥情報に含まれる置き換え補正情報に応じて生成
される。遅延回路110は、欠陥情報に含まれるゲイン
補正遅れ量情報に相当する遅延時間だけ、ゲイン補正許
可信号GEN,置き換え補正許可信号REN及びゲイン
補正量情報GAINを遅らせる。
【0102】遅延回路110によって遅延された、ゲイ
ン補正許可信号GEN及びゲイン補正量情報GAINが
ゲイン補正回路40に印加される。また、遅延回路11
0によって遅延された置き換え補正許可信号RENが、
画素置き換え補正回路50に印加される。従って、欠陥
画素を含む特定の混合画素に対しては、第1レジスタ群
109に保持される1組の欠陥情報に基づいて、リセッ
ト信号RST及び制御信号φPD,φPSのタイミング
制御と、ゲイン補正回路40におけるゲイン補正、ある
いは画素置き換え補正回路50における画素置き換え補
正が実施される。
【0103】欠陥画素を含む特定の混合画素に対して上
記の補正処理が完了し、走査画素位置が次の位置に移る
と、制御回路104は、第2レジスタ群108に保持さ
れた1組の欠陥情報を、第1レジスタ群109に転送す
る。この後で、制御回路104は、読み出し専用メモリ
70が保持する次の1組の欠陥情報を読み出し、第2レ
ジスタ群108に転送する。以上の動作が繰り返し実行
される。
【0104】各画像フレームの走査において、最後の欠
陥画素に対する補正処理が完了すると、第1レジスタ群
109から比較回路111に印加される欠陥画素位置が
0になるので、欠陥画素位置と走査画素位置との一致は
生じない。つまり、比較回路111が生成する一致信号
の出力が停止するので、欠陥画素の補正処理は、それ以
上進行しない。
【0105】なお、欠陥画素が存在しない混合画素に対
しては、制御信号ROE及びCOEが何れも禁止レベル
にセットされるので、リセット信号RST,制御信号φ
PD及びφPSは、図6及び図9に示すように周期が一
定になる。また、制御信号GEN及びRENが何れも禁
止レベルにセットされるので、ゲイン補正回路40及び
画素置き換え補正回路50の補正処理は禁止される。
【0106】この形態では、読み出し専用メモリ70に
欠陥情報を書き込む際に、欠陥画素グループ毎に、欠陥
補正の方法として、ゲイン補正と置き換え補正の何れか
を選択することができる。 (第2の実施の形態)この形態における欠陥画素補正装
置の構成と動作を、図12及び図13に示す。この形態
は、請求項8に対応する。この形態は、前記第1の実施
の形態の変形例であり、構成は図1及び図2とほぼ同一
である。
【0107】但し、読み出し専用メモリ70のデータ構
成は、図12に示すように変更されている。また、制御
回路104が実施する「パルス発生制御」の動作が、図
13に示すように変更されている。前記第1の実施の形
態では、欠陥画素に対して置き換え補正を実施するか否
かを、読み出し専用メモリ70上の欠陥情報のそれぞれ
に設けた「置き換え補正情報」によって制御している。
【0108】第2の実施の形態では、図12に示すよう
に、「置き換え補正情報」を欠陥情報から削除してあ
る。また、欠陥情報とは別に、読み出し専用メモリ70
の先頭位置に、「ゲイン補正閾値」の情報を配置してあ
る。読み出し専用メモリ70上の「ゲイン補正閾値」
は、装置の電源が投入された直後、あるいは各画像フレ
ームの処理を実行する前に、制御回路104によって読
み取られる。
【0109】制御回路104は、比較回路111から一
致信号が到来する度に、図13に示す「パルス発生制
御」を実施する。なお、図13の処理は、制御回路10
4の内部のハードウェア回路によって実行される。各ス
テップの内容を説明する。ステップS1では、制御回路
104は、第1レジスタ群109に保持される1組の欠
陥情報に含まれる、ゲイン補正量情報を読み取る。
【0110】ステップS2では、制御回路104は、ス
テップS1で読み取ったゲイン補正量情報の値を、前記
「ゲイン補正閾値」の値と比較して、補正量が適正か否
かを識別する。適正であればステップS3に進み、適正
でなければステップS4に進む。例えば、ゲイン補正量
情報の値が異常に大きい場合には、ゲイン補正を実施す
ると大きな補正誤差が生じる可能性があるので、不適正
とみなし、置き換え補正を実施するために、ステップS
4に進む。
【0111】ステップS3では、制御回路104は、ゲ
イン補正を許可する。即ち、ゲイン補正回路40に与え
るゲイン補正許可信号GENを許可レベルにセットす
る。同時に、画素置き換え補正回路50に与える置き換
え補正許可信号RENを禁止レベルにセットする。ステ
ップS4では、制御回路104は、ゲイン補正を禁止す
る。即ち、ゲイン補正回路40に与えるゲイン補正許可
信号GENを禁止レベルにセットする。同時に、画素置
き換え補正回路50に与える置き換え補正許可信号RE
Nを許可レベルにセットする。
【0112】ステップS5では、制御回路104は、リ
セットパルス変調回路112及びサンプリングパルス変
調回路113を制御して、リセット信号RST及び制御
信号φPD,φPS及びφSHSのパルスの発生を許可
する。この形態では、欠陥補正の方法として、ゲイン補
正回路40によるゲイン補正と画素置き換え補正回路5
0による置き換え補正の何れを実行するかを欠陥画素グ
ループ毎に、決定する必要がない。読み出し専用メモリ
70に書き込む単一の「ゲイン補正閾値」の値を調整す
るだけで、欠陥補正の方法が自動的に選択される。
【0113】
【発明の効果】
(請求項1)複数画素の混合により、信号のSN比が改
善される。しかも、混合する複数画素に含まれる、より
近い位置の正常な画素に基づいて、欠陥画素の補正がで
きるので、欠陥補正精度が高い。
【0114】(請求項2)欠陥画素を含む混合画素につ
いても、適正な信号レベルが得られる。 (請求項3)混合する複数画素の最初に欠陥画素が存在
する場合であっても、欠陥画素に続いて現れる正常な画
素の信号成分を抽出できる。
【0115】(請求項4)画素が切り替わる時間周期が
一定の信号を出力できる。 (請求項5)欠陥画素を瞬時に識別できる。また、欠陥
画素を検出する回路を設ける必要がない。
【0116】(請求項6)混合画素に含まれる全ての画
素が欠陥であっても、欠陥の補正ができる。 (請求項7)欠陥画素の補正の方法を、混合画素毎に、
予め決定できる。 (請求項8)欠陥画素の補正の方法が、自動的に決定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像読取制御ユニット100の構成
を示すブロック図である。
【図3】図1に示す二次元イメージセンサ10の構成を
示すブロック図である。
【図4】図1に示す画素置き換え補正回路50の構成を
示すブロック図である。
【図5】画素置き換え補正回路50で処理される画素の
構成を示す平面図である。
【図6】図1に示すサンプリングユニット20の動作を
示すタイムチャートである。
【図7】図1に示すサンプリングユニット20の動作を
示すタイムチャートである。
【図8】図1に示すサンプリングユニット20の動作を
示すタイムチャートである。
【図9】図1に示すサンプリングユニット20の動作を
示すタイムチャートである。
【図10】図1に示すサンプリングユニット20の動作
を示すタイムチャートである。
【図11】図1に示すROM70のデータ構成を示すマ
ップである。
【図12】第2の実施の形態における読み出し専用メモ
リ70のデータ構成を示すマップである。
【図13】第2の実施の形態における制御回路104の
動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 二次元イメージセンサ 11 受光部 12 垂直転送レジスタ 13 水平転送レジスタ 14 トランジスタ 15 増幅器 20 サンプリングユニット 21,22,23,25 サンプルホールド回路 24 アナログ減算回路 30 A/D変換回路 40 ゲイン補正回路 50 画素置き換え補正回路 51,52 2画素遅延回路 53 平均値算出回路 54 データセレクタ 60 信号処理回路 70 読み出し専用メモリ 100 画像読取制御ユニット 101 発振器 102 水平位置カウンタ 103 垂直位置カウンタ 104 制御回路 105 水平転送パルス発生回路 106 垂直転送パルス発生回路 107 インタフェース 108 第2レジスタ群 109 第1レジスタ群 110 遅延回路 111 比較回路 112 リセットパルス変調回路 113 サンプリングパルス変調回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の画素のそれぞれに蓄積された電荷
    が、画素単位で順次に出力される撮像素子の出力端子に
    おいて、複数のN画素につき1回の割合で周期的に出力
    されるリセット信号により、N画素の電荷の加算結果に
    応じた、複合画素信号を生成するリセット制御手段と、 前記複合画素信号に対して、N画素につき1回の割合で
    周期的にサンプリングを実施すると共に、予め検出され
    た欠陥画素の成分が含まれる複合画素信号については、
    前記サンプリングのタイミングを変更する、一次サンプ
    リング制御手段と、 前記複合画素信号のうち、予め検出された欠陥画素の成
    分が含まれる信号については、所定の補正量に応じて信
    号レベルの補正を実施する、ゲイン補正手段を設けたこ
    とを特徴とする欠陥画素補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の欠陥画素補正装置におい
    て、前記ゲイン補正手段が、前記複合画素信号のうち、
    予め検出されたM個の欠陥画素の成分が含まれる信号に
    ついて、前記Nと(N−M)との比率に応じて、信号レ
    ベルの補正を実施することを特徴とする欠陥画素補正装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の欠陥画素補正装置におい
    て、予め検出された欠陥画素が現れるタイミングで、前
    記複合画素信号のレベルを所定レベルに固定する、リセ
    ット期間変更手段を設けたことを特徴とする欠陥画素補
    正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の欠陥画素補正装置におい
    て、前記一次サンプリング制御手段によってサンプリン
    グされた複合画素信号を、N画素につき1回の割合で、
    かつ一定の周期で周期的にサンプリングする、二次サン
    プリング制御手段を設けたことを特徴とする欠陥画素補
    正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の欠陥画素補正装置におい
    て、予め検出された各々の欠陥画素の少なくとも位置情
    報を保持する、欠陥情報保持手段を設けたことを特徴と
    する欠陥画素補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の欠陥画素補正装置におい
    て、欠陥画素の成分が含まれる複合画素信号のうち、所
    定の条件を満たす信号については、前記複合画素信号の
    周囲の画素信号の信号レベルに基づいて、補正後の信号
    を生成する、置き換え補正手段を設けたことを特徴とす
    る欠陥画素補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の欠陥画素補正装置におい
    て、予め特定した位置の画素に対応する信号に対して、
    前記置き換え補正手段が、前記複合画素信号の周囲の画
    素信号の信号レベルに基づいて、補正後の信号を生成す
    ることを特徴とする欠陥画素補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の欠陥画素補正装置におい
    て、前記ゲイン補正手段の補正量と予め定めた閾値との
    大小関係が所定の条件を満たす場合に、前記置き換え補
    正手段が、前記複合画素信号の周囲の画素信号の信号レ
    ベルに基づいて、補正後の信号を生成することを特徴と
    する欠陥画素補正装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181064A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Sony Corp 撮像装置およびその欠陥画素補正方法
JP4515628B2 (ja) * 2000-12-15 2010-08-04 オリンパス株式会社 撮像装置
JP2013118465A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Fuji Mach Mfg Co Ltd 画素データ処理装置

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