JP3276026B2 - 画像読み取り装置の画像データ調整方法 - Google Patents

画像読み取り装置の画像データ調整方法

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JP3276026B2
JP3276026B2 JP29511793A JP29511793A JP3276026B2 JP 3276026 B2 JP3276026 B2 JP 3276026B2 JP 29511793 A JP29511793 A JP 29511793A JP 29511793 A JP29511793 A JP 29511793A JP 3276026 B2 JP3276026 B2 JP 3276026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機やファ
クシミリ等において使用される画像読み取り装置に関
し、特に、イメージセンサにより原稿の反射光量を読み
取ったアナログ信号をデジタル信号に変換した後濃度信
号に変換して濃度信号による原稿画像信号を得る画像読
み取り装置における画像データ調整方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やファクシミリ等におい
て使用される画像読み取り装置では、CCDラインセン
サにより原稿を読み取ってそのアナログ信号をデジタル
信号に変換し、記憶保持、加工、編集して用紙への記録
等の処理が行われる。この原稿読み取りに用いられるC
CDラインセンサは、光源より原稿に光を照射してその
反射光量を読み取るものであり、これを記録信号として
用いるには、トナー等の濃度信号に変換することが必要
になる。また、CCDラインセンサは、複数の画素を同
時に読み取ってこれをスキャンしシリアル信号にして取
り出すようになっており、さらにカラー画像読み取り装
置に用いられる場合には、色分解信号を得るためにR
(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれのフィルターが
一定の順序で繰り返す配列により装着される。したがっ
て、この場合にCCDラインセンサから読み出される信
号は、RGBRGB・・・のシリアル信号となる。
【0003】ところで、CCDラインセンサにおいて、
一本のチップとして同一基板上に欠落することなく感度
を均一に形成することは、ウェハーのサイズ、歩留ま
り、コスト等の面から実用的ではない。そのため、複数
のチップを主走査方向に並べ、1ラインの画像を各ライ
ンセンサで分割して読み取り、その信号についてそれぞ
れのチャンネル毎に信号処理する方式がとられている。
【0004】例えば、A3サイズの原稿を読み取ること
が可能なCCDラインセンサとして、2928画素のチ
ップを千鳥状に5チップ配列したものがある。このよう
なカラー画像読み取り装置では、CCDラインセンサか
ら読み出されたRGBRGB・・・のシリアル信号につ
いて、まずR,G,Bに分離し、さらには、複数のチャ
ンネルからなる場合には、各チャンネルのR,G,Bを
合成し、R,G,Bそれぞれのシリアル信号とする処理
が行われる。
【0005】CCDラインセンサの光電変換特性は、図
4(a)に示すように各チャンネルの白色基準板の読み
取り信号レベルを「白色」、無入光による暗時出力の信
号レベルを「黒色」とすると、各チャンネル間に、また
各画素間に図示のようなレベル差が生じる。
【0006】このようにCCDラインセンサでは、原稿
読み取り信号において、チップ間のバラツキ、チップ内
の画素間のバラツキ等、特性上のバラツキが発生する。
【0007】そこで、ゲイン調整回路を設けて、各チャ
ンネルの白色信号の最大値を最大基準値に揃えると共
に、オフセット調整回路を設けて、黒色信号の最小値を
最小基準値に揃えるようにしている。
【0008】しかしながら、各チャンネルにおける白色
信号の最大値と黒色信号の最小値を揃えた場合でも、チ
ャンネル間の繋ぎ目では、レベル差が生じる。また、光
源から原稿に光を照射してその反射光量を検出している
が、光源の光量の分布、光量の変化、経時劣化等も問題
になる。
【0009】そこで、通常このようなバラツキ等を補正
するため、従来は特開平2−189073号公報に示す
ように、あらかじめ各チャンネル毎に基準となる白色板
を読み取ったときの信号レベル、及び光源を消した状態
での暗時出力レベルを全画素にわたって記憶しておき、
原稿読み取り時には上記白色基準板の信号レベル及び暗
時出力レベルをもとにして原稿読み取り時の信号レベル
の補正を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では基準となる白色板を読み取ったときの白レベル
の信号や、光源を消した状態での暗時出力レベルの信号
を読み取る際に、外来ノイズや回路内で使用している他
のクロック、あるいはCPUのアドレスバス、データバ
ス等の影響によりイメージセンサ本来の状態とは異なっ
た信号レベルを基準として記憶してしまうことがあっ
た。特に、白レベルの基準となるホワイトシェーディン
グデータや黒レベルの基準となるダークシェーディング
データを採取する時に、これらの外乱やノイズ等の影響
を受けると基準信号としてははなはだ不都合なデータを
基準信号としてしまうため補正が正常に行えなくなり、
各チャンネル毎に白筋や黒筋などの画像上の欠陥が目立
つようになり、また各チャンネル間の濃度レベルが合わ
ないといった欠点を有していた。
【0011】よって、本発明の目的は上述の点に鑑み、
シェーディング補正を行うための基準データの採取時や
画像信号読取時にイメージセンサ出力信号がノイズの影
響を受けないようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、イメージセンサからの出力をゲイン調整回
路及びオフセット調整回路を介してA/D変換回路へ供
給し、A/D変換を行った後シェーディング補正回路に
供給し、前記ゲイン調整回路及びオフセット調整回路に
対するゲイン及びオフセットの設定をCPUからデータ
バス、アドレスバス及び制御回路を介して行う画像読み
取り装置の画像データ調整方法において、前記ゲイン調
整回路及びオフセット調整回路に対するゲイン及びオフ
セットの設定を行う期間について前記制御回路を動作さ
せ、当該制御回路を介した後のデータバス及びアドレス
バスを動作状態とし、シェーディング補正や画像信号の
読取りを行う期間では不動作状態としたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、ゲイン調整回路及びオフセッ
ト調整回路に対するゲイン及びオフセットの設定を行う
期間のみ前記データバス及びアドレスバスを動作状態と
し、それ以外の期間では不動作状態としたので、外来ノ
イズや回路内で使用している他のクロック、あるいはC
PUのアドレスバスやデータバス等からのパルス信号の
影響が少なくなる。これにより、ノイズ等の影響を受け
ることなく、イメージセンサ出力信号の本来の出力デー
タが補正用の基準データとして記憶される。したがっ
て、原稿画像読み取り時には、ノイズの影響を受けてい
ない基準データに基づいて、正確なホワイトシェーディ
ング補正及びダークシェーディング補正が行われ、原稿
に忠実なコピーが得られる。また、コピー動作中におい
てもイメージセンサ出力信号へノイズが重畳することが
なくなるので原稿に忠実なコピーが得られる。
【0014】特にダークシェーディング補正によりダー
クレベルでの画素単位でのバラツキが補正され、各画素
間、各チップ端でのレベルが揃い高濃度領域での補正が
正確におこなわれ、白筋や黒筋などの欠陥のない画像が
得られ原稿に忠実なコピーが得られる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0016】図1は、本発明が適用される画像読み取り
装置のブロック図を示す。プラテンガラス (図示せず)
上に載置された原稿は、まず原稿走査ユニット (図示せ
ず)内の露光ランプにより照射され、その反射光は原稿
走査ユニット内のカラー読み取りセンサ装置1により画
像毎に色分解されて読み取られる。また、プラテンガラ
スの外縁の近傍には白色基準板が設けられており、原稿
画像の走査に先立って白色基準板が走査される。
【0017】カラー読み取りセンサ装置1は、図2に示
すように、5個のCCDラインイメージセンサ(以下単
にメージセンサと呼ぶ)1a〜1eを主走査方向に千鳥
状に配置している。これは一本のイメージセンサによ
り、多数の受光素子を欠落なくかつ感度を均一に形成す
ることが、ウェハーのサイズ、歩留まり、コスト的に困
難であり、また複数のライセンサを1ライン上に並べた
場合には、イメージセンサの両端で、読み取り不能領域
が発生するからである。図中、D1は、ラインセンサ1
b,1dと、ラインセンサ1a,1c,1eとのずれ量
を示し、たとえば、250μmである。
【0018】このイメージセンサ1a〜1eのセンサ部
は、図3に示すようにイメージセンサの各画素の表面に
R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色フ
ィルタ2R,2G,2Bをこの順に繰り返して配列し、
隣り合った3ビットで読み取り時の1画素を構成してい
る。各色の読み取り画素密度を16ドット/mm、1チ
ップ当たりの画素数を2928個とすると、1チップの
長さが2928/(16×3)=61mmとなり、5チ
ップ全体で61×5=305mmの長さとなる。従っ
て、これによりA3版の原稿の読み取りが可能な等倍系
のイメージセンサが得られる。またR、G、Bの各画素
を約45度傾けて配置し、モアレを低減している。図
中、D2は、3色フィルタ2R,2G,2Bの繰り返し
ピッチを示し、D3はラインセンサの主走査方向と直交
する方向の幅を示しており、D2,D3は、たとえば、
62.5μmである。
【0019】このように、図2に示すように複数のイメ
ージセンサ1a〜1eを千鳥状に配置した場合、隣接し
たイメージセンサが相異なる原稿面を走査することにな
る。すなわち、イメージセンサの主走査方向と直交する
副走査方向にイメージセンサを移動して原稿を読み取る
と、原稿を先行して走査する第1列のイメージセンサ1
b,1dからの信号と、それに続く第2列のイメージセ
ンサ1a,1c,1eからの信号との間には、隣接する
イメージセンサ間の位置ずれ量D1に相当する時間的な
ずれを生ずる。
【0020】そこで、千鳥状に配置された複数のイメー
ジセンサで分割して読み取った画像信号から1ラインの
連続信号を得るためには、少なくとも原稿を先行して走
査する第1列のイメージセンサ1b,1dからの信号を
記憶させ、それに続く第2列のイメージセンサ1a,1
c,1eからの信号出力に同期して読み出すことが必要
となる。この場合、例えば、ずれ量D1が250μm
で、解像度が16ドット/mmであるとすると、4ライ
ン分の遅延が必要となる。
【0021】次に図1を参照して、イメージセンサ1a
〜1eを用いて、カラー原稿をR、G、B毎に反射率信
号として読み取り、これをデジタル値の濃度信号に変換
するためのビデオ処理回路について説明する。なお、以
下の説明においては、特に区別を必要とする場合を除い
て、各イメージセンサ1a〜1eの各信号系に設けられ
た回路に対して同じ符号を付して説明する。また、各イ
メージセンサ1a〜1eの各信号系をチャンネル1〜5
と称する。図1において、イメージセンサ1a〜1eか
らのアナログのビデオ信号は、増幅器3を介してアナロ
グ処理回路4に供給される。アナログ処理回路4は、ア
ナログのビデオ信号をサンプルホールドし、ゲイン調
整、オフセット調整してデジタル信号に変換するもので
あり、サンプルホールド回路(図中S/Hで示す)5、
ゲイン調整回路(図中、AGC(Automatic
Gain Control)で示す)6、オフセット調
整回路(図中、AOC(Automatic Offs
et Control)で示す)7、A/D変換器(図
中、A/D(Analog/Digital)で示す)
8とから構成されている。
【0022】イメージセンサ1a〜1eからの白色信号
(白色基準板の読み取り信号)と黒色信号(暗時の出力
信号)は、通常各チップにより、またチップ内の各画素
によりバラツキがある。例えばチャンネル1、チャンネ
ル2、チャンネル3、チャンネル4、・・・の各出力が
図4(a)に示すようにバラツキがあるとすると、ゲイ
ン調整回路6では、各チャンネルの白色信号の最大値を
基準値、例えば256階調で「200」にそろえ、オフ
セット調整回路7では、黒色信号の最小値を基準値、例
えば256階調で「10」に揃えるようにしている。つ
まり、オフセット調整回路7では同図(b)に示すチャ
ンネル1のように最小値がA/D出力レベルの基準値よ
り大きい(信号S1参照)とその基準値まで下げ(信号
S2参照)、チャンネル2のように最小値がA/D出力
レベルの基準値より小さい(信号S3参照)とその基準
値まで上げる(信号S4参照)。なお、図中の符号*は
信号が最小値となる位置を示している。
【0023】次に、アナログ処理回路4の出力は、千鳥
補正を行う遅延量設定回路9を介して3色分離合成回路
10に供給される。これらの遅延量設定回路9及び3色
分離合成回路10の制御を行うためにタイミング発生器
11が設けられている。タイミング発生器11は、CP
U12により設定されたレジスタ (図示せず) の内容に
応じて千鳥補正の遅延量を制御し、5チャンネルのイメ
ージセンサ1a〜1eの出力のタイミングを調整し、
B、G、Rの色分解信号に分配するための制御を行う。
タイミング発生器11には、倍率値に対応した千鳥補正
量を設定するレジスタ、画像処理システムのパイプライ
ンの遅延補正値を設定するレジスタ、主走査方向レジ補
正値を設定するレジスタ、主走査方向の有効画素幅を設
定するレジスタ、ダーク出力タイミング調整値を設定す
るレジスタ等 (いずれも図示せず)が用意されている。
そして、パワーオン時に倍率100%に対応する「4」
が千鳥補正量としてレジスタに設定され、スタート時に
選択倍率に応じた千鳥補正量が決定され設定される。
【0024】遅延量設定回路9は、図2で説明したよう
なイメージセンサの副走査方向の取付けずれ量D1を補
正する、いわゆる千鳥補正回路である。遅延量設定回路
9は、FIFO(first−in first−ou
t)構成のラインメモリからなり、原稿を先行して走査
する第1列のイメージセンサ1b,1dからの信号を記
憶し、それに続く第2列のイメージセンサ1a,1c,
1eからの信号出力に同期して出力するものであり、タ
イミング発生器11における縮拡倍率に応じた遅延量の
設定にしたがって遅延ライン数を制御するものである。
【0025】3色分離合成回路10は、各チャンネルの
BGRBGR・・・と連なる8ビットデータ列をR、
G、Bに分離してラインメモリに格納した後、各チャン
ネルの信号をR、G、B別にシリアルに合成して出力す
るものである。
【0026】3色分離合成回路10の出力は、ダークシ
ェーディング補正部13、変換テーブル14及びホワイ
トシェーディング補正部15を介して、画像出力装置
(図示せず) に供給される。
【0027】対数変換回路14は、図5(a)に示すよ
うな反射信号から濃度信号に変換するための対数変換テ
ーブルLUT1と、同図(b)に示すようなスルーの変
換テーブルLUT2の2枚のテーブルを有し、これらの
テーブルの値を例えばROMに格納したものである。対
数変換テーブルLUT1は、入力をX(0≦X≦25
5)、出力をY(0≦Y≦255)としたとき、 Y=INT(142×log250/(X−5)+0.5) で示される特性を有している。但し、0≦X≦5のとき
Y=255、Y≧255のときY=255である。ま
た、スルーの変換テーブルLUT2は、Y=Xで示され
る特性を有している。
【0028】対数変換テーブルLUT1とスルーの変換
テーブルLUT2とは、CPU12からの指示に基づい
て択一的に選択される。すなわち、後述するように、シ
ェーディング補正のための基準データを採取する場合に
はスルーの変換テーブルLUT2が選択され、通常使用
時には対数変換テーブルLUT1が選択される。そし
て、原稿を読み取った反射率のR、G、B信号を記録材
料の量、例えばイエロー,マゼンタ,シアンのトナー量
に対応する濃度のY、M、C信号に変換する。
【0029】ダークシェーディング補正部13は、ダー
クシェーディング補正回路16とSRAMからなるライ
ンメモリ17とから構成され、また、ホワイトシェーデ
ィング補正部15は、ホワイトシェーディング補正回路
18とSRAMからなるラインメモリ19とから構成さ
れている。これらのシェーディング補正部13,15
は、画素ずれ補正や、シェーディング補正、画像データ
入力調整等を行うものである。
【0030】画素ずれ補正は、画素データ間の加重平均
を行う処理であり、前述したように信号処理回路におい
ては、R、G、Bのデータをパラレルに取り込んでいる
が、図3に示すようにR、G、Bのフィルタ位置がずれ
ているために、同一画素におけるR、G、Bの出力は、
図6(a)に示すようにずれが生じ、黒線Kを読み込ん
だ時これがずれてしまう。そのために重みづけ平均化処
理により、Rを2/3画素分右方向へシフトさせ、Bを
1/3画素分右方向へシフトさせることにより、同図
(b)に示すように黒線Kを一致させる。例えばn画素
目の入力データをDn 、出力データをdn とすると、図
6に示すようにR、G、B信号に応じて dn =Dn (補正しない) dn =(Dn −1+2Dn )/3 dn =(2Dn −1+Dn )/3 のパターンを選択する。
【0031】シェーディング補正は、画素ずれ補正後の
画像入力データから基準データとしてラインメモリ1
7,19に書き込まれた画像データを減算して出力する
処理であり、光源の配光特性や光源の経年変化によるバ
ラツキ、反射鏡等の汚れ等に起因する光学系のバラツ
キ、イメージセンサ1a〜1eの各ビット間の感度のバ
ラツキを補正する。ダークシェーディング補正回路16
は、対数変換回路14の前段に接続されてダークレベル
(光源を消灯したときの暗時出力)に対する補正を行
い、ホワイトシェーディング補正回路15は、対数変換
回路14の後段に接続されて白色基準板の読み取り出力
に対する補正を行っている。したがって、基準データと
しては、暗時出力データと白色基準板の読み取りデータ
がそれぞれのラインメモリ17,19に書き込まれる。
【0032】イメージセンサ1a〜1eで読み取った信
号レベルは、光源から原稿に光を照射しその反射信号を
読み取っているため、反射率に対応し白くなるほど高く
なる。したがって、例えばA/D変換器8における入力
レンジが0〜2.5Vに対し1バイト8ビットの0〜2
55に変換される場合には、白色基準板を読み取った信
号レベルを2.5Vに近い値とすることにより原稿の読
み取り精度を上げることができる。そこで、白色基準板
を読み取った信号レベルを2.0V程度になるようにゲ
インを調整し、これを256等分してデジタル信号に変
換するようにしているが、光源の光量が使用とともに低
下してくると、同じ白色基準板を読み取った信号でも徐
々にレベルが低下し、1ビットあたりの分解能が落ちて
くることになる。白色基準板の反射率は概ね80%程度
であるので、この読み取り信号レベルをもっとあげて例
えば256階調で「230」とすると、原稿の明るい白
で飽和してしまうという問題がある。
【0033】前記ゲイン調整回路6によるゲイン調整
は、このような場合にも安定した分解能が得られるよう
にするものであり、白色基準板を読み取った時の信号レ
ベルを例えば256階調の「200」にした場合には、
常にこの値に維持されるようにゲインを調整し、センサ
感度のバラツキのあるチップにおいて最適なゲインを設
定するものである。
【0034】また、光源を消灯した状態においてイメー
ジセンサ1a〜1eから出力される信号レベル(暗時出
力レベルすなわちダークレベル)は、そのセンサ出力の
最低値を示す。このダークレベルは、1チップ内でも平
坦ではなく種々のカーブを描き、またチップ間でも最低
レベルが異なっている。そこで、直流的なバイアスをか
けてこのダークレベルの最低値を一定の値まで持ち上げ
て最低値を保証するのが前記オフセット調整回路7であ
る。
【0035】ゲイン調整では、まず白色基準板の読み取
りデータを、例えばホワイトシェーディング補正部15
のラインメモリ19に書き込む。その後にCPU12は
このラインメモリ19から所定の画素間隔で読み取りデ
ータをサンプリングし、各チップ毎に最大値を求める。
そして、この最大値が所定の出力、例えば256階調で
「200」になるようなゲインをゲイン調整回路6で設
定する。
【0036】またオフセット調整では、同様に暗時出力
をホワイトシェーディング補正部15のラインメモリ1
9に書き込んだ後、CPU12がこのラインメモリ19
から所定の画素間隔で読み取りデータをサンプリング
し、各チップ毎に最小値を求める。そしてこの最小値が
所定の出力、例えば256階調で「10」になるような
オフセット値を設定する。
【0037】しかし、上述のゲイン調整とオフセット調
整だけでは、各画素間、チップ端でのレベルが揃わず、
また濃度の高い領域で画像が粗くなったり、線が入った
りする。
【0038】そこで、本実施例においては、更に、ダー
クレベル及びホワイトレベルの双方での画素単位のバラ
ツキを補正する。本実施例では、ダークレベルでの画素
単位のバラツキを補正する処理をダークシェーディング
補正と呼び、ホワイトレベルでの画素単位のバラツキを
補正する処理をホワイトシェーディング補正と呼ぶもの
とする。
【0039】ダークシェーディング補正では、先ず対数
変換回路14においてCPU12により図5(b)に示
すスルーの変換テーブルLUT2を選択し、暗時出力を
ホワイトシェーディング補正部15のラインメモリ19
に書き込んだ後、CPU12がこのラインメモリ19の
データを読み込み、これを4回繰り返して行い積算して
平均値を求め、これをダークシェーディング補正部13
のラインメモリ17に書き込む。なお、暗時出力の平均
を採るのは、後述するように雑音の影響を除去するため
である。
【0040】上記のようにしてゲイン調整、オフセット
調整、ダークシェーディング補正を行うと、コピー動作
に移行可能となる。
【0041】コピー動作では、図5(a)に示す対数変
換テーブルLUT1を選択し、まずコピーサイクルへの
移行に先だってホワイトシェーディング補正部15のラ
インメモリ19に対する基準データの書き込み処理が行
われる。これは、上記各調整が行われた状態でかつダー
クシェーディング補正を行った上での白色基準板の読み
取りデータを書き込む処理である。したがって、このラ
インメモリ19に書き込まれたデータは、白色基準板の
読み取りデータをDW ,ダークシェーディング補正部1
3のラインメモリに書き込まれた補正データをDD とす
ると、 log(DW −DD ) となる。
【0042】そこで、ホワイトシェーディング補正回路
18でのラインメモリ19に設定したデータと、実際の
コピーサイクルでの原稿読み取りデータとの差をとる
と、原稿読み取りデータDX は、まずダークシェーディ
ング補正回路16でダークシェーディング補正されるの
で、ホワイトシェーディング補正回路18の出力信号
は、 log(DX −DD )−log(DW −DD ) となる。
【0043】つまり、ダークシェーディング補正回路1
3、ホワイトシェーディング補正回路15による補正の
結果、濃度信号としては、 log(DX −DD )−log(DW −DD ) =log((DX −DD )/(DW −DD ))=logR の補正処理をすることになり、反射信号では、 R=(DX −DD )/(DW −DD ) の補正処理をすることになる。
【0044】しかしながらこのダークシェーディング補
正データを採取している時に、外来ノイズや回路内で使
用している他のクロック、あるいはCPUのアドレスバ
スやデータバス等の影響をうけて、CCD出力信号に本
来の暗時出力以外に不要なノイズ等が重畳することがあ
る。この不要なノイズ等は、先に述べたように、暗時出
力を4回取込み平均化処理をすることである程度除去で
きる場合もあるが、4回取り込んだデータがたまたまノ
イズの位相が比較的一致する場合がある。この時にはノ
イズは強調されて記憶されるためダークシェーディング
補正データとしては非常に不都合なデータとなり、その
後のコピー動作でこのダークシェーディング補正データ
を用いてダークシェーディング補正が行われるため、本
来は原稿上に存在しなかったデータがコピーとして出力
されてしまい原稿に忠実なコピーが得られないという不
都合が生じる場合がある。また、このダークシェーディ
ング補正データは、次回のダークシェーディング補正に
より新たにダークシェーディング補正データを採取する
までデータが更新されないため、一度このような誤った
ダークシェーディング補正データが記憶されると次回の
ダークシェーディング補正データの採取を行うまでに取
られるコピーでは常にこの誤ったデータが補正データと
して使用されるので、それまで正常なコピーが得られな
いという問題がある。
【0045】上記のダークシェーディング補正は、濃度
の高い領域での画素単位のバラツキを補正するためのも
のであるが、このようなノイズを含んだダークシェーデ
ィング補正データでダークシェーディング補正が行われ
ると特に高濃度領域で各画素間、各チップ端でのレベル
があわないという欠点を有しており、またノイズによる
白筋や黒筋などの画像上の欠陥が目立つという問題があ
る。
【0046】また、ダークシェーディング補正データと
しては、CCD出力信号の本来の暗時出力を採取した場
合に於ても、コピー動作中に外来ノイズや回路内で使用
している他のクロック、あるいはCPUのアドレスバス
やデータバス等の影響をうけてCCD出力信号上に本来
の原稿画像データ以外の不要なノイズ等が重畳すること
があり、この場合にもコピーとしては原稿上にはなかっ
たデータが出力されることがあった。
【0047】そこでダークシェーディング補正データを
採取する場合やコピー動作中に於ても、外来ノイズや回
路内で使用している他のクロック、あるいはCPUのア
ドレスバスやデータバス等の影響を最小限にとどめる必
要がある。
【0048】図7は、本発明の実施例を示すブロック図
である。図7の回路は、図1に示す回路の1チャンネル
分の回路を示しており、同じ符号は同じ部材を示してい
る。
【0049】アナログ処理回路4のゲイン調整回路6に
はゲインを設定するためのD/A変換器6aが接続さ
れ、また、オフセット調整回路7にはオフセットを設定
するためのD/A変換器6bが接続されている。D/A
変換器6a,6bにはそれぞれ異なったアドレスが割り
当てられており、CPU12のアドレスバスBa からの
アドレスによりD/A変換器6a,6bが選択され、デ
ータバスBd からのデータによりゲイン調整用のデータ
及びオフセット調整用のデータが設定される。
【0050】本実施例においては、画像処理回路20内
のアドレスバスBa にデコーダ21が設けられており、
また、アナログ処理回路4内のD/A変換器6a,6b
に接続されるアドレスバスBa 及びデータバスBd に、
それぞれバッファ22,23が設けられている。アドレ
スバスBa 上のアドレスは、デコーダ21によりデコー
ドされ「L」アクティブのセレクト信号が生成される。
なお、セレクト信号の詳細については後述する。セレク
ト信号は論理回路24で他のチャンネルのセレクト信号
との論理積がとられ、論理回路24の出力がバッファ2
2,23に対してイネイブル信号として供給される。そ
して、CPU12がゲイン調整、オフセット調整時に、
いずれかのD/A変換器6a,7aにアクセスする時に
だけこれらのバッファ22,23がイネイブルとされ
る。
【0051】ゲイン調整及びオフセット調整により所定
のゲイン、オフセットの値がセットされた後に、ダーク
シェーディング補正データを採取する時には、ゲイン設
定用及びオフセット設定用のD/A変換器6a,6bに
CPU12がアクセスする必要はないので、これらのD
/A変換器6a,6bに対するセレクト信号は出力され
ない。そのため、アナログ処理回路4内のCPU12の
アドレスバスBa 、データバスBd は動作することはな
く、イメージセンサ出力信号に対して影響を与えること
もなくダークシェーディング補正データとして本来のイ
メージセンサの暗時出力レベルが得られる。
【0052】上述したように、ゲイン設定用及びオフセ
ット設定用のD/A変換器6a,6bがアクセスされた
とき以外は、D/A変換器6a,6bに対するアナログ
処理回路4内のアドレスバスBa 、データバスBd がC
PU12側のアドレスバスBa 、データバスBd から切
り離されるので、ダークシェーディング補正データを採
取する時に、外来ノイズや回路内で使用している他のク
ロック、あるいはCPUのアドレスバスBa やデータバ
スBd 等の影響を最小限におさえることができる。これ
により、イメージセンサ出力信号の本来の暗時出力デー
タがダークシェーディング補正データとして記憶され、
正確なダークシェーディング補正が行われダークレベル
での画素単位のバラツキが補正され、各画素間、各チッ
プ端でのレベルが揃い高濃度領域での補正が正確におこ
なわれ、白筋や黒筋といった画像上の欠陥のない原稿に
忠実なコピーが得られる。
【0053】また、コピー動作中に於てもアナログ処理
回路4内のCPU12のアドレスバスBa 、データバス
d は動作することはないので、コピー動作中のイメー
ジセンサ出力信号へのノイズの重畳をなくし最小限にお
さえることができ、原稿に忠実なコピーが得られるよう
になった。
【0054】上述したゲイン調整、オフセット調整、ダ
ークシェーディング補正、コピー動作を第8図のタイミ
ングチャートを用いてさらに詳しく説明する。
【0055】図8(a)〜(e)は、NCSCH1〜5
はアナログ処理回路4(図1参照)内のチャンネル1〜
5のそれぞれに設けられた、ゲイン、オフセットのデー
タを設定するためのD/A変換器6a,7a(図7参
照)を選択するためのセレクト信号である。このセレク
ト信号は通常「H」の状態にあり、あるチャンネルのD
/A変換器がCPU12から選択されると「L」にな
る。このセレクト信号が「L」の期間においてCPU1
2からそのD/A変換器にデータを書き込むことができ
るようになっている。いま、画像読み取り装置のあるタ
イミングに於てゲイン調整、オフセット調整、ダークシ
ェーディング補正が自動的に開始される。
【0056】まず初めにゲイン調整が行われ、前述のよ
うに白色基準板を読み取った時の信号レベルがある目標
値になるようにCPU12からセレクト信号NCSCH
1〜5が順次出力されてそれぞれのチャンネルのD/A
変換器6aにゲインデータがセットされる。次にオフセ
ット調整が行われ、前述のように光源を消灯した状態で
の信号レベルがある目標値になるようにCPU12から
セレクト信号NCSCH1〜5が順次出力されて、それ
ぞれのチャンネルのD/A変換器6bにオフセットデー
タがセットされる。最後にダークシェーディング補正が
開始され、ダークシェーディング補正データが採取され
る。
【0057】ゲイン調整、オフセット調整、ダークシェ
ーディング補正が終了すると装置は待機状態になりコピ
ー動作が可能となる。CPU12は常に何らかの仕事を
行っているため、そのアドレスバスBa 、データバスB
d も常に動作している。そのため、従来例に於ては図8
(f)に示すようにダークシェーディング補正やコピー
動作中においてもアドレスバスBa 、データバスBd
動作しているため、これがイメージセンサ出力信号に対
して影響を与えるおそれがある。そこで本実施例におい
ては、図7に示すように、論理回路24によりゲイン調
整、オフセット調整のためのD/A変換器6a,6bを
選択するセレクト信号(図8においてはNCSCH1〜
5)の論理積をとり、論理回路24の出力でバッファ2
2,23を制御するようにした。その結果、図8(g)
に示すように、ゲイン設定時、オフセット設定時には、
バッファ22,23にイネイブル信号が供給され、バッ
ファ22,23は動作可能となり、図8(h)に示すよ
うに、アドレスバスBa 、データバスBd がアクティブ
状態となり、D/A変換器6a,6bをCPU12から
アクセスできる。しかし、ダークシェーディング補正や
コピー動作中においては、バッファ22,23にイネイ
ブル信号が供給されないので、バッファ22,23は動
作しなくなる。そのためダークシェーディング補正デー
タを採取している時やコピー動作中には、アドレスバス
a 、データバスBd が切り離されることになり、イメ
ージセンサ出力信号に対するバスからの影響がなくな
る。すなわち、ダークシェーディング補正データを採取
する時やコピー動作中においてはアナログ処理回路4内
のCPU12のアドレスバスBa やデータバスBd は動
作しないため、イメージセンサ出力信号へのノイズの重
畳がなくなり、ダークシェーディング補正データ採取時
にはイメージセンサ本来の暗時出力レベルを補正データ
として得ることができ、正確なダークシェーディング補
正が行われ、コピー動作中には画像信号本来の出力信号
が得られるため、原稿に忠実なコピー出力が得られる。
【0058】なお、図7に示す実施例においては、アド
レスバスBa のアドレスをデコーダ21でドイコードし
て得たセレクト信号を、バッファ22,23を制御する
ための制御信号として使用したが、これに限定されるも
のではなく、CPU12のI/O(入力/出力)回路2
6 (図9参照) を使用して直接CPU12からバッファ
22,23を制御してもよい。この場合にはゲイン、オ
フセット調整のためにD/A変換器6a,6bにCPU
12がアクセスする時だけ、CPU12のI/O回路2
6によりバッファ22,23を動作させ、それ以外の時
にはバッファ22,23が動作しないように制御する。
これにより、図7に示す実施例と同様な効果を得ること
ができる。
【0059】図9は、本発明の他の実施例を示す。
【0060】図9に示す実施例では、カラー読み取りセ
ンサ装置1として図10に示す3ラインのCCDイメー
ジセンサ1R、1G、1Bを並列に配置したセンサを使
用している。この3ラインのイメージセンサ1R、1
G、1Bには、それぞれR、G、B(赤、緑、青)のフ
ィルタが設けられており、各イメージセンサ1R、1
G、1Bは奇数(ODD)画素と偶数(EVEN)画素
に分けて信号を出力している。そのため、カラー読み取
りセンサ装置1からはR、G、Bの3色の信号が出力さ
れ、更に各色の信号は奇数・偶数に分かれて出力される
ので、合計6系統の信号が出力される。なお、図9は、
1色分たとえば赤のチャンネルの回路を示しており、符
号3,5〜8に付された添え字oは奇数画素の回路要素
を示し、添え字eは偶数画素の回路要素を示す。但し、
奇数・偶数を区別する必要がないときには、添え字を除
いた符号を使用する。
【0061】カラー読み取りセンサ装置1からのイメー
ジセンサ出力信号は、各色に対応するビデオ処理回路に
送られ、ビデオ処理回路では高周波の不要なノイズ成分
が不図示のLPF(Low Pass Filter)
回路において除去され、その後サンプルホールド回路5
においてイメージセンサ出力信号の有効信号レベルがサ
ンプルされ、ある期間だけホールドされる。サンプルホ
ールドされたビデオ信号はゲイン調整回路6、オフセッ
ト調整回路7、A/D変換器8を通してデジタルのビデ
オ信号に変換される。先に、図1で説明したように、ゲ
イン調整回路6では白色基準板を読み取った時の信号レ
ベルを、A/D変換器8の出力で例えば256階調の
「200」に揃えるようにゲインを調整する。オフセッ
ト調整回路7は、光源を消灯した状態での信号レベル
(暗時出力レベルすなわちダークレベル)をある一定の
値、例えば256階調の「10」になるようにオフセッ
ト量を調整する。
【0062】デジタルに変換されたビデオ信号は、まず
マルチプレクサ25で偶数、奇数毎に1画素毎に交互に
合成され本来の画像信号の並びに戻されR、G、Bの3
系統の信号に変換される。この後、ホワイトシェーディ
ング補正回路15に入力される。なお、図9に示す本実
施例ではダークシェーディング補正は行っていない。
【0063】この実施例で使用しているカラー読み取り
センサ装置1は、1ラインあたり5000画素のイメー
ジセンサが3ライン並列に並んだタイプのセンサを使用
している。各色の読み取り画素密度を16ドット/mm
とすると5000/16=312.5mmとなり、これ
でA3版の原稿のカラー読み取りが行えるものである。
このような縮小タイプのセンサを使用した場合、各画素
間でのバラツキ、チップ全長にわたっての緩やかなレベ
ル変化等の不均一性をセンサが持っていたとしてもその
不均一によるコピー上への影響は、図1に示す回路で使
用したセンサに比べるとはるかに緩くコピー上ではほと
んど目立たないという特徴がある。そのため、図9に示
す実施例ではダークシェーディング補正は行っていない
が、もちろんこの実施例においてもダークシェーディン
グ補正を行うことは十分可能である。
【0064】この実施例に於ても、コピー動作中に外来
ノイズや回路内で使用している他のクロック、あるいは
CPUのアドレスバスBa やデータバスBd 等の影響を
うけてイメージセンサ出力信号上に本来の原稿画像デー
タ以外の不要なノイズ等が重畳することがある。この場
合コピー出力には原稿画像には存在しなかったデータが
コピーとして出力され、原稿に忠実なコピーが得られな
いということがあった。
【0065】図9に示す実施例では、オフセットの調整
を行う際に、特にCPU12からアナログ処理回路4内
にあるゲイン、オフセットの値を記憶するD/A変換器
6a,6bにデータを設定する時だけCPUよりI/O
回路26を制御し、バッファ22,23をイネイブルに
し、CPU12からD/A変換器6a,7aにアクセス
できるようにする。そして、一旦あるデータをD/A変
換器6a,7aにセットし終わったら、CPU12から
I/O回路26を制御してバッファ22,23を再びデ
ィスエイブルにし、アナログ処理回路4内でCPU12
のアドレスバスBa 、データバスBd が動作しないよう
にする。なお、図9で符号SI1で示されているブロッ
クは、CCDセンサを駆動するシフトパルス,クロック
等の信号や、アナログ処理回路4を駆動するクロック等
を生成し、また、アナログ処理回路4内のD/Aコンバ
ータを選択するセレクト信号を生成するものである。
【0066】これにより、アナログ処理回路4内でCP
U12のアドレスバスBa やデータバスBd からのイメ
ージセンサ出力信号への影響を無くすことができ、ゲイ
ンやオフセット調整の際にシェーディング補正回路15
を通してラインメモリ19に書き込まれるデータ上に
は、外来ノイズ等のないイメージセンサ本来の信号を得
ることができる。
【0067】また、コピー動作中に於ても常にアナログ
処理回路4内のCPU12のアドレスバスBa 、データ
バスBd が動作しないようになっているため、画像信号
読み取り時のイメージセンサ出力信号への不要なノイズ
等の影響はなくクリアーな画像信号が得られ、原稿に忠
実なコピーが得られるようになった。
【0068】さらに図9に示す実施例では、装置の小型
化やコストダウン等の目的でアナログ処理回路4部分の
LSI化の要求が強い。このような目的で図9に示すア
ナログ処理回路4の偶数出力の処理回路と奇数出力の処
理回路とD/A変換器6a,7aとを一つのLSIとし
て構成することができる。またこれにA/D変換器8を
内蔵することも可能である。この場合、LSIは、図9
に示すように、奇数出力信号のゲイン・オフセット調整
用と偶数出力信号のゲイン・オフセット調整用の合計4
回路分のD/A変換器6ao ,7ao ,6ae ,7ae
を内蔵する必要がある。
【0069】このようにLSIを構成した場合、D/A
変換器6ao ,7ao ,6ae ,7ae にデータを設定
するために、CPU12からのデータバスBd 及びアド
レス信号が必要となる。このようなLSIでは、A/D
変換する前の信号処理はアナログ信号での処理を行って
いるため、ノイズに対してはより敏感な構成となってい
る。特にビデオ信号と同期していないCPUのデータバ
スBd が常時動作していると、このデータバスBd の動
作に同期してアナログ信号へのノイズ重畳が顕著とな
り、イメージセンサ本来の出力信号が得られないおそれ
がある。このような場合に於ても、本実施例によれば、
ゲイン調整、オフセット調整の際にCPU12がLSI
に内蔵されたD/A変換器6ao ,7ao ,6ae ,7
e にデータを設定する時以外の期間では、CPU12
のデータバスBd およびアドレス信号は動作する事がな
いのでゲイン調整、オフセット調整の際にシェーディン
グ補正回路15を通してラインメモリ19に書き込まれ
るデータ上には、ノイズのないイメージセンサ本来の信
号を得る事ができる。また、コピー動作中に於ても画像
信号読み取り時のイメージセンサ出力信号への不要なノ
イズ等の影響がなくなり、原稿画像本来の読み取り画像
信号が得られるようになった。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
イン・オフセット調整のためのデータを設定する期間以
外では、ゲイン調整回路及びオフセット調整回路に対す
るデータバスおよびアドレスバスは動作する事がないの
で、ゲイン・オフセット調整を行う際にイメージセンサ
出力信号への不要なノイズ等の影響を受けることがな
く、これらゲイン・オフセット調整が正確に行える。し
たがって、シェーディング補正用の基準データへの不要
なノイズ等の重畳がなくなり、イメージセンサ本来の出
力信号が得られる。また、コピー動作中においても画像
信号読み取り時のイメージセンサ出力信号への不要なノ
イズ等の影響もなく原稿に忠実な読み取り画像信号が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読み取り装置のブロ
ック図である。
【図2】 ラインセンサの配置例を示す説明図である。
【図3】 ラインセンサにおけるカラーフィルタの配置
例を示す説明図である。
【図4】 ラインセンサの各チャンネル間のレベル差を
調整する処理を示す説明図である。
【図5】 変換テーブルの特性例を示すグラフである。
【図6】 画素ずれ補正の処理を示す説明図である。
【図7】 本発明の画像読み取り装置の実施例を示すブ
ロック図である。
【図8】 図7に示す画像読み取り装置の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図9】 本発明の画像読み取り装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図10】 図9に示す画像読み取り装置において使用
されるラインセンサの配置例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カラー読み取りセンサ装置、1a〜1e…CCDラ
インイメージセンサ、2R,2G,2B…フィルタ、3
…増幅器、4…アナログ処理回路、5…サンプルホール
ド回路、6…ゲイン調整回路、6a…D/A変換器、7
…オフセット調整回路、7a…D/A変換器、8…A/
D変換器、9…遅延量設定回路、10…3色分離合成回
路、11…タイミング発生器、12…CPU、13…ダ
ークシェーディング補正部、14…対数変換回路、15
…ホワイトシェーディング補正部、16…ダークシェー
ディング補正回路、17…ラインメモリ、18…ホワイ
トシェーディング補正回路、19…ラインメモリ、21
…デコーダ、22,23…バッファ、24…論理回路、
25…マルチプレクサ、26…I/O回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/401 G06T 1/00 460

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサからの出力をゲイン調整
    回路及びオフセット調整回路を介してA/D変換回路へ
    供給し、A/D変換を行った後シェーディング補正回路
    に供給し、前記ゲイン調整回路及びオフセット調整回路
    に対するゲイン及びオフセットの設定をCPUからデー
    タバス、アドレスバス及び制御回路を介して行う画像読
    み取り装置の画像データ調整方法において、 前記ゲイン調整回路及びオフセット調整回路に対するゲ
    イン及びオフセットの設定を行う期間について前記制御
    回路を動作させ、当該制御回路を介した後のデータバス
    及びアドレスバスを動作状態とし、シェーディング補正
    や画像信号の読取りを行う期間では不動作状態としたこ
    とを特徴とする画像読み取り装置の画像データ調整方
    法。
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