JP2007074748A - 画像信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色演算処理で生じる誤差を再生画面上で目立ちにくくする。
【解決手段】 第1の色演算回路22は、Ye成分及びCy成分からそれぞれG成分を減算してR成分及びB成分を生成し、G成分をそのまま出力する。第2の色演算回路23は、W成分からCy成分及びYe成分をそれぞれ減算してR成分を及びB成分を生成し、Cy成分とYe成分との加算値からW成分を減算することでG成分を生成する。第1の色演算回路22で生成される原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]から第1の色差データU1、V1を生成し、第2の演算回路23で生成される原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]から第2の色差データU2、V2を生成した後、合成回路30で各データを合成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子から得られる複数の色成分を含む画像信号に対して色差信号を合成するための演算処理を施す画像信号処理装置に関する。
図6は、CCDイメージセンサを用いた撮像装置の構成を示すブロック図である。CCDイメージセンサ1は、複数の受光画素、複数の垂直転送レジスタ及び通常1つの水平シフトレジスタを有している。複数の受光画素は、受光面に一定の間隔で行列配置され、それぞれ受光した被写体画像に対応して情報電荷を発生して蓄積する。複数の垂直シフトレジスタは、受光画素の各列に対応して配置され、各受光画素に蓄積された情報電荷を順次垂直方向へ転送する。そして、水平シフトレジスタは、垂直シフトレジスタの出力側に配置され、複数の垂直シフトレジスタから転送出力される情報電荷を受け取り、1行単位で転送出力する。これにより、各受光画素に蓄積された情報電荷量に応じて電圧値を変化させる画像信号I0が出力される。
アナログ処理回路2は、CCD1から入力される画像信号I0に対し、サンプルホールド、レベルクランプ等の処理を施し、所定のフォーマットに従う画像信号I1を生成する。例えば、サンプルホールド処理においては、CCD1の出力動作に同期してリセットレベルと信号レベルとが交互に繰り返される画像信号I0から、信号レベルのみが取り出される。また、レベルクランプ処理においては、画像信号I0の水平走査期間の終端に設定される黒基準レベルが各水平走査期間毎に所定のレベルにクランプされる。A/D変換回路3は、アナログ処理回路2から入力される画像信号I1をアナログ処理回路2の動作、即ち、CCD1の出力動作に従うタイミングで量子化し、CCD1の各受光画素に対応する情報をデジタル値で表す画像データDを生成する。
デジタル処理回路4は、A/D変換回路3から入力される画像データDに対して、色分離、マトリクス演算等の処理を施し、輝度データY及び色差データU、Vを生成する。例えば、色分離処理においては、CCD1の各受光面に装着されるカラーフィルタの色配列に従って画像データDが振り分けられ、複数の色成分データが生成される。また、マトリクス演算処理においては、振り分けられた各色成分データから光の三原色に対応した原色データが生成され、さらに、その原色データを所定の割合で合成することにより色差データが生成される。
駆動回路5は、後述するタイミング制御回路6からの各種タイミング信号に応答し、CCD1の各シフトレジスタに対して多相の駆動クロックを供給する。例えば、垂直シフトレジスタに対し、4相の垂直転送クロックΦvを供給し、水平シフトレジスタに対して2相の水平転送クロックΦhを供給する。タイミング制御回路6は、一定周期の基準クロックに従い、CCD1の垂直走査のタイミングを決定する垂直タイミング信号と水平走査のタイミングを決定する水平タイミング信号とを生成し、駆動回路5に供給する。同時に、アナログ処理回路2、A/D変換回路3及びデジタル処理回路4に対して、各回路の動作をCCD1の出力動作に同期させるためのタイミングクロックCTを供給する。
ところで、カラー撮像を行う場合、CCD1の各受光画素を所定の色成分に対応付けるため、受光面に色分離用のカラーフィルタが装着される。このカラーフィルタは、モザイク型の場合、ストライプ型と比較してフィルタの構成が複雑になるが、水平解像度を高くすることができるという利点を有している。このため、高解像度化が望まれるビデオカメラ等においては、モザイク型のカラーフィルタが採用される傾向にある。
図7は、モザイク型のカラーフィルタの一例を示す平面図である。CCD1の受光部の各画素に対応して複数のセグメントに分割され、各セグメントに例えば、Ye(イエロー)、Cy(シアン)、W(ホワイト)及びG(グリーン)の各色成分が周期的に割り当てられる。ここでは、W及びGの各成分が奇数行に交互に配置され、Ye及びCyの各成分が偶数行に交互に配置されている。このようなカラーフィルタが装着されたCCD1から得られる画像信号は、奇数行の読み出しでW及びGの各成分が繰り返され、偶数行の読み出しではYe及びCyの各成分が繰り返される。
図8は、映像信号処理装置としてのデジタル信号処理部4の構成を示すブロック図であり、CCD1に図7に示すカラーフィルタを装着した場合に対応している。色分離回路11は、カラーフィルタの色成分の配列に対応する順序で連続する画像データDを各色成分毎に振り分けて色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]を生成する。A/D変換回路3から入力される画像データDは、図9に示すように、奇数行の読み出し動作においては、G成分及びW成分が交互に連続し、偶数行の読み出しではYe成分及びCy成分が交互に連続する。そこで、色分離回路11は、画像データDを少なくとも1行分保持することにより、各行の読み出しの際に全ての色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]の出力を可能にしている。即ち、奇数行の読み出しが行われているときには、その行の画像データDを振り分けて色成分データC[G]、C[W]を出力し、同時に、1行前の画像データDを振り分けて色成分データC[Ye]、C[Cy]を出力するように構成される。さらに、シリアルに出力される画像データDの振り分けによって間欠的になる各色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]は、同一データを連続して2度出力することによって補間される。
色演算回路12は、色分離回路11から入力される色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]に対して、例えば、
Ye-G=R
Cy-G=B
G=G
の式に従う色演算処理を施し、光の三原色(R:赤、B:青、G:緑)に対応する原色データP[R]、P[B]、P[G]を生成する。
色バランス制御回路13は、色演算回路12から入力される原色データP[R]、P[B]、P[G]に対して、各色毎に設定される固有のゲインを与えることにより、各色のバランスを調整する。即ち、色バランス制御回路13では、CCDの受光画素において生じる色成分毎の感度の差を補償するため、原色データP[R]、P[B]、P[G]のゲインを色毎に個別に設定することにより再生画面の色再現性を向上させている。
色差演算回路14は、色バランス制御回路13から入力される原色データP[R]、P[B]、P[G]に対して色差データU、Vを生成する。即ち、各原色データP[R]、P[B]、P[G]を3:6:1の割合で合成することにより、輝度データを生成し、この輝度データをB成分に対応する原色データP[B]から差し引くことによって色差データUのうちの一方のデータUを生成し、R成分に対応する原色データP[R]から差し引くことによって色差データのうちの他方のデータVを生成する。
輝度演算回路15は、色分離回路11に入力される画像データDに含まれる4つの色成分を合成することにより、輝度データYを生成する。即ち、Ye、Cy、G、Wの各成分を合成すれば、
Ye+Cy+G+W=(B+G)+(R+G)+G+(R+G+B) =2R+4G+2B
となり、R、G及びBの各成分が1:2:1の割合で合成された輝度データYを得ることができる。本来、輝度信号は、NTSC方式の規格によれば、R、G及びBの各成分を3:6:1の割合で合成して生成されるものであるが、これに近い割合で合成して生成したものであれば、実用上問題はない。
アパーチャ回路16は、輝度データYに含まれる特定の周波数成分を強調してアパーチャデータを生成し、このアパーチャデータを輝度データYに加算する。即ち、被写体画像の輪郭を強調するため、画像信号Yから画像データDを得る際のサンプリング周波数の1/4の周波数成分を強調するように画像データDに対してフィルタリング処理を施し、アパーチャデータを生成するように構成される。このようにして生成される輝度データYは、色差データU、Vと共に外部の表示機器あるいは記録機器へ供給される。
色演算回路12の色演算処理では、R成分及びB成分の生成の過程とG成分の生成の過程とが異なるため、ノイズに対する影響が色成分毎にばらつき、再生画面の画質を劣化させる要因となっている。例えば、Ye、Cy、G及びWの各色成分に一様にノイズが含まれているような場合、R成分及びB成分の生成の際の減算処理においてノイズ成分が相殺されるのに対し、G成分にはノイズ成分がそのまま残されるため、ノイズ成分の影響が現れやすくなる。このようなノイズによる影響は、低輝度の被写体を撮像した際に強調されて再生画面上で目立ちやすくなる。
このようなノイズの影響については、色演算回路12の色演算処理の方法を変更することによって低減することができる。例えば、W成分を表す色成分データC[W]からYe成分を表す色成分データC[Ye]とCy成分を表す色成分データC[Cy]とをそれぞれ減算することでR成分を表す原色データP[R]及びB成分を表す原色データP[B]を生成する。そして、Ye成分を表す色成分データC[Ye]とCy成分を表す色成分データC[Cy]とを加算し、その加算データからW成分を表す色成分データC[W]を減算することにより、G成分を表す原色データP[G]を生成する。このような原色データP[R]、P[B]、P[G]の生成方法では、カラーフィルタの特性上、W成分を表す色成分データC[W]がその他の色成分よりも高いレベルとなりやすいため、色成分毎のノイズ成分のばらつきは目立ちにくくなる。
しかしながら、受光感度が高いW成分については、その他の色成分に比べて飽和レベルに達しやすいため、高輝度の被写体の撮像において、R成分及びB成分が不足するようになる。即ち、W成分が飽和すると、W成分からYe成分またはCy成分を差し引いてR成分またはB成分を得ているため、R成分及びB成分は実際のレベルよりも小さくなる。同時に、Ye成分とCy成分との加算値からW成分を差し引いてG成分を得ているため、G成分は実際のレベルよりも大きくなり、結果的にG成分のみが強調されるようになる。従って、撮像素子のダイナミックレンジが狭くなり、これに対応させるために光学系に求められる制限がきつくなる。
そこで本発明は、低輝度の被写体の撮像でノイズの影響を目立ちにくくすると共に、高輝度の被写体の撮像で色バランスを維持できるようにすることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、固体撮像素子から得られる複数の色成分データを含む画像信号に対して信号処理を施す画像信号処理装置であって、上記複数の色成分データに対して第1の色演算処理を施し、光の三原色に対応した第1の原色データを生成する第1の色演算回路と、上記第1の原色データに基づいて第1の色差データを生成する
第1の色差演算回路と、上記複数の色成分データに対して上記第1の色演算処理とは異なる色の組み合わせを用いた第2の色演算処理を施し、光の三原色に対応した第2の原色データを生成する第2の色演算回路と、上記第2の原色データに基づいて第2の色差データを生成する第2の色差演算回路と、上記第1の色差演算回路の出力と上記第2の色差演算回路の出力とを各成分毎に合成して出力データを生成する合成回路と、上記画像信号の輝度レベルを生成する輝度演算回路と、を備え、上記合成回路は上記第1の色差演算回路の出力と上記第2の色差演算回路の出力との合成割合を上記輝度レベルが高い場合は、上記第1の色差演算回路の出力の割合を高く、上記輝度レベルが低い場合は上記第2の色差演算回路の出力の割合を高くすること特徴とする。
本発明によれば、2種類(または3種類以上)の方法によって色演算処理を行って2種類(または3種類以上)の色差データを生成し、それらを合成して取り出すようにしたことで、特定の方法で生じるS/N比の劣化や演算誤差が、再生画面の画質に影響を与えにくくなる。従って、映像信号のS/N比の劣化を防止しながら、撮像装置のダイナミックレンジを広くすることができる。
また、カラーフィルタのセグメントをYe、MG、Cy及びWの各成分により構成した場合、三原色(R、G、B)を全て同一の演算処理によって生成することができるため、演算誤差が全ての色成分にほぼ均等に生じるようになる。従って、演算誤差による偽信号が発生しにくくなり、偽信号抑圧回路の構成を簡略化することができる。
図1は、本発明の画像信号処理装置の構成を示すブロック図である。尚、本実施形態において、装置に入力される画像データDは、図8に示す画像信号処理装置に入力される画像データDと同一のものである。色分離回路21は、画像データDを各色成分毎に振り分けて色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]を生成する。画像データDは、奇数行の読み出しではG成分とW成分とが交互に連続し、偶数行の読み出しではYe成分とCy成分とが交互に連続する。そこで、色分離回路21は、画像データDを少なくとも1行分保持することにより、各行の読み出しの際に全ての色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]の出力を可能にしている。即ち、奇数行の読み出しが行われているときには、その行の画像データDを振り分けて色成分データC[G]、C[W]を出力し、同時に、1行前の画像データDを振り分けて色成分データC[Ye]、C[Cy]を出力するように構成される。
第1の色演算回路22は、色分離回路21から入力される色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]に対して第1の色演算処理を施し、光の三原色に対応する第1の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]を生成する。第1の色演算処理は、
Ye-G=R
Cy-G=B
G=G
なる式に従い、Ye成分を示す色成分データC[Ye]及びCy成分を表す色成分データC[Cy]からそれぞれG成分を表す色成分データC[G]を減算することでR成分を示す原色データP1[R]及びB成分を示す原色データP1[B]を生成する。そして、色成分データC[G]がそのままG成分を示す原色データP1[G]として出力される。ここで、原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]は、第1の原色データを構成する。
第2の色演算回路23は、色分離回路21から入力される色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]に対して第1の色演算処理とは異なる第2の色演算処理を施し、光の三原色に対応する原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]を生成する。第2の色演
算処理は、
W-Cy=R
W-Ye=B
Ye+Cy-W=G
なる式に従い、W成分を表す色成分データC[W]からCy成分を表す色成分データC[Cy]及びYe成分を示す色成分データC[Ye]をそれぞれ減算することでR成分を示す原色データP2[R]及びB成分を示す原色データP2[B]を生成する。そして、色成分データC[Cy]及び色成分データC[Ye]を加算し、その加算値から色成分データC[W]を減算することでG成分を示す原色データP2[G]を生成する。ここで、原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]は、第2の原色データを構成する。
第1及び第2の色バランス制御回路24、25は、第1の色演算回路22から入力される第1の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]及び第2の色演算回路23から入力される第2の原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]に対して、各色毎に設定される固有のゲインを与えることにより、各色のバランスをそれぞれ調整する。即ち、第1及び第2の色バランス制御回路24、25では、受光画素において生じる色成分毎の感度の差を補償するため、第1の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]及び第2の原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]のゲインをそれぞれ色成分毎に個別に設定することにより、再生画面の色再現性を向上する。
第1及び第2の色差演算回路26、27は、第1のバランス制御回路24から入力される第1の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]及び第2のバランス制御回路25から入力される第2の原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]をそれぞれ3:6:1の割合で合成することにより、輝度データを生成する。そして、その輝度データをB成分に対応する第1及び第2の原色データP1[B]、P2[B]から減算することによって第1及び第2の色差データのうちの一方のデータU1、U2を生成する。同様に、輝度データをR成分に対応する第1及び第2の原色データP1[R]、P2[R]から減算することによって第1及び第2の色差データのうちの他方のデータV1、V2を生成する。
第1及び第2の偽信号抑圧回路28、29は、色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]の何れかが飽和レベルに達した(または近付いた)とき、第1及び第2の色差演算回路26、27からそれぞれ入力される第1の色差データU1、V1及び第2の色差データU2、V2を減衰させる。即ち、色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]の何れかが飽和レベルに達して第1及び第2の色演算回路22、23での色演算処理が正しく行われなくなったとき、被写体の本来の色成分とは異なる値を示す偽信号が発生する。そこで、色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]の何れかが飽和レベル近くに設定される抑圧基準レベルを超えたときに、第1の色差データU1、V1及び第2の色差データU2、V2を抑圧して偽信号の発生を防止するようにしている。
合成回路30は、輝度演算回路31から供給される輝度レベルLに応答して、第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2とを所定の割合で合成し、出力用の色差データU、Vを生成する。この合成回路30では、被写体輝度が高いとき、色演算処理でW成分を使用していない第1の色差データU1、V1の割合が高く設定される。そして、被写体輝度が低いとき、色演算処理でノイズ成分の影響を受けにくい第2の色差データU2、V2の割合が高く設定される。
輝度演算回路31は、色分離回路21に入力される画像データDに含まれる4つの色成分を合成することにより、輝度データYを生成する。この輝度データYの生成については、図8に示す輝度演算回路15と同一である。また、輝度演算回路31は、輝度データYを適数個の受光画素からなるエリア単位で平均化して輝度レベルLを生成し、その輝度レ
ベルLを合成回路30に供給する。尚、輝度レベルLについては、1画素毎に判定してもよく、その場合には、輝度データYの上位ビットが取り出される。アパーチャ回路32は、図8に示すアパーチャ回路16と同一のものであり、輝度データYに含まれる特定の周波数成分を強調することにより、被写体画像の輪郭を強調する。
以上のようにして得られる色差データU、Vは、2種類の色演算処理を経て生成された第1及び第2の色差データU1、V1、U2、V2が合成されているため、一方の演算処理で演算誤差が生じた場合でも、その誤差の影響が再生画面上に表れにくい。さらには、被写体の輝度レベルに応じて、演算誤差が生じやすい色演算による色差データの割合を小さく設定するようにしたことで、演算誤差の影響はさらに小さくなる。
図2は、合成回路30の構成を示すブロック図で、図3は、被写体輝度と色差データの合成割合を決定するゲインの値との関係を示す図である。合成回路30は、第1〜第4の乗算器41〜44及び第1及び第2の加算器45、46により構成される。第1及び第3の乗算器41、43は、例えば、第1の偽信号抑圧回路28から入力される第1の色差データU1、V1に対して、それぞれ、
U1*(G+8)/32
V1*(G+8)/32
に従う乗算処理を施す。また、第2及び第4の乗算器42、44は、例えば、第2の偽信号抑圧回路29から入力される第2の色差データU2、V2に対して、それぞれ、
U2*(24-G)/32
V2*(24-G)/32
に従う演算処理を施す。ここで、Gは、輝度レベルLに応じて決定されるゲインであり、輝度レベルLに対するゲインGの関係は図3に示すとおりである。
第1の加算器45は、第1の乗算器41の出力と第2の乗算器42の出力とを加算して色差データのうちの一方のデータUを生成する。同様に、第2の加算器46は、第3の乗算器43の出力と第4の乗算器44の出力とを加算して色差データのうちの他方のデータVを生成する。これにより、色差データU、Vは、
U=(U1*(G+8)+U2*(24-G))/32
V=(V1*(G+8)+V2*(24-G))/32
なる式により与えられるようになる。
ゲインGについては、図3に示すように、輝度レベルLの上昇に伴って減少するように設定され、輝度レベルLが低いときには第1の色差データU1、V1の割合を大きくし、輝度レベルLが高いときには第2の色差データU2、V2の割合を大きくするようにしている。例えば、輝度レベルLが最低レベルl0のとき、G=16とすることで、第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2との合成比率は1:3となる。ゲインGは、輝度レベルLの上昇に伴って減少するように設定し、第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2との合成比率を1:1に近づける。輝度レベルLが第1のレベルl1から第2のレベルl2までの間は、G=8として固定し、第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2との合成比率を1:1とする。そして、輝度レベルLが第2のレベルl2を超えると、輝度レベルLの上昇に伴ってゲインGをさらに減少させ、飽和レベルLSではG=0とすることにより、最終的に、第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2との合成比率を3:1とする。以上のように第1の色差データU1、V1と第2の色差データU2、V2との合成比率を変更することにより、第1の色差データU1、V1の不具合と第2の色差データU2、V2の不具合とが独立して目立つことがなくなる。
ところで、撮像素子に装着するカラーフィルタの構成については、図7に示すようなセ
グメント構成の他、Ye(イエロー)、MG(マゼンタ)、Cy(シアン)及びW(ホワイト)のセグメントにより構成することも可能である。例えば、図4に示すように、奇数行にW成分とYe成分とを交互に連続して配置し、偶数行にCy成分とMG成分とを交互に配置する。このようなカラーフィルタを装着した撮像素子から得られる画像データDは、奇数行の読み出し動作においては、W成分及びYe成分が交互に連続し、偶数行の読み出しではCy成分及びMG成分が交互に連続する。このような画像データDは、色分離回路21により各色成分に分離されて、各色成分に対応した色成分データC[Ye]、C[MG]、C[Cy]、C[W]として出力される。
このような色成分データC[Ye]、C[MG]、C[Cy]、C[W]に対しては、例えば、第1の色演算回路22が、
(Ye+MG-Cy)/2=R
(MG+Cy-Ye)/2=B
(Cy+Ye-MG)/2=G
の式に従う色演算処理を施して第1の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]を生成する。そして、第2の演算回路23が、
W-Cy=R
W-Ye=B
W-MG=G
の式に従う色演算処理を施して第2の原色データP2[R]、P2[B]、P2[G]を生成する。第1及び第2のバランス制御回路24、25以降の処理については、色成分データC[Ye]、C[Cy]、C[G]、C[W]に基づいて得られる第1及び第2の原色データP1[R]、P1[B]、P1[G]、P2[R]、P2[B]、P2[G]に対する処理と同一である。
このような色演算処理よれば、R成分、B成分及びG成分がそれぞれ同じ演算処理を経て生成されるため、色成分データC[Ye]、C[MG]、C[Cy]、C[W]の飽和によって大きなレベルの偽信号が発生することはない。以上の実施形態においては、カラーフィルタをYe、Cy、G、Wで構成した場合とYe、MG、Cy、Wで構成した場合とを例示したが、その他の組み合わせを用いることも可能である。また、色演算処理については、2種類の方法のみに限らず、3種類以上の方法を用いて3種類以上の色差データを生成し、それらを合成するようにしてもよい。
本発明の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の映像信号処理装置に用いる合成回路の構成を示すブロック図である。 合成回路で設定されるゲインの値の変化を示す図である。 カラーフィルタの構成のその他の例を示す平面図である。 図4に示すカラーフィルタに対応した画像データの処理過程を説明するタイミング図である。 固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 カラーフィルタの構成の一例を示す平面図である。 従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図7に示すカラーフィルタに対応した画像データの処理過程を説明するタイミング図である。
符号の説明
1 CCDイメージセンサ
2 アナログ処理回路
3 A/D変換回路
4 デジタル処理回路
5 駆動回路
6 タイミング制御回路
11、21 色分離回路
12、22、23 色演算回路
13、24、25 色バランス制御回路
14、26、27 色差演算回路
15、31 輝度演算回路
16、32 アパーチャ回路
28、29 偽信号抑圧回路
30 合成回路
41〜44 乗算器
45、46 加算器

Claims (4)

  1. 固体撮像素子から得られる複数の色成分データを含む画像信号に対して信号処理を施す画像信号処理装置であって、上記複数の色成分データに対して第1の色演算処理を施し、光の三原色に対応した第1の原色データを生成する第1の色演算回路と、上記第1の原色データに基づいて第1の色差データを生成する第1の色差演算回路と、上記複数の色成分データに対して上記第1の色演算処理とは異なる色の組み合わせを用いた第2の色演算処理を施し、光の三原色に対応した第2の原色データを生成する第2の色演算回路と、上記第2の原色データに基づいて第2の色差データを生成する第2の色差演算回路と、上記第1の色差演算回路の出力と上記第2の色差演算回路の出力とを各成分毎に合成して出力データを生成する合成回路と、上記画像信号の輝度レベルを生成する輝度演算回路と、を備え、上記合成回路は上記第1の色差演算回路の出力と上記第2の色差演算回路の出力との合成割合を上記輝度レベルが高い場合は、上記第1の色差演算回路の出力の割合を高く、上記輝度レベルが低い場合は上記第2の色差演算回路の出力の割合を高くすること特徴とする画像信号処理装置。
  2. 上記第1の原色データに対して色バランスを調整して上記第1の色差演算回路に出力する第1の色バランス制御回路と、上記第2の原色データに対して色バランスを調整して上記第2の色差演算回路に出力する第2の色バランス制御回路と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 上記複数の色成分データの何れかが所定のレベルを超えたときに上記第1の色差データを減衰させて上記合成回路に供給する第1の偽信号抑圧回路と、上記複数の色成分データの何れかが所定のレベルを超えたときに上記第2の色差データを減衰させて上記合成回路に供給する第2の偽信号抑圧回路と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 上記複数の色成分データは、イエロー、マゼンタ、シアン、及びホワイトの成分から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。
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