JP3213527B2 - 画像情報処理装置 - Google Patents

画像情報処理装置

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JP3213527B2 JP30765495A JP30765495A JP3213527B2 JP 3213527 B2 JP3213527 B2 JP 3213527B2 JP 30765495 A JP30765495 A JP 30765495A JP 30765495 A JP30765495 A JP 30765495A JP 3213527 B2 JP3213527 B2 JP 3213527B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モザイク型のカラ
ーフィルタが装着された固体撮像素子から得られる画像
信号から輝度信号及び色信号を生成する画像情報処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】単一の撮像素子を用いてカラー撮像を行
う場合には、撮像素子の受光部にストライプ型やモザイ
ク型のカラーフィルタが装着され、受光部の各画素が所
定の色成分に対応付けられる。このような撮像素子から
出力される画像信号は、装着されるカラーフィルタの各
セグメントの配列に対応し、各色成分を表す画像情報が
所定の順序で連続する。そして、撮像素子から出力され
る画像信号に対する信号処理の過程では、色成分情報の
生成と輝度情報の生成とがそれぞれ独立して行われる。
例えば、各色成分に対応付けられた画像情報をマトリク
ス処理することにより所望の色情報が生成され、各色成
分を表す画像情報を所定の割合で合成することにより輝
度情報が生成される。これらの色情報及び輝度情報は、
所定の変調処理を経て、表示側のテレビジョン方式に従
うフォーマットのテレビジョン信号に変換された後に表
示装置や記録装置等に供給される。
【0003】図5は、従来の撮像装置の構成を示すブロ
ック図である。CCD固体撮像素子1は、行列配置され
る複数の受光画素及び各受光画素に対応する複数のシフ
トレジスタを有し、受光面には、各受光画素を所定の色
成分に対応付けるカラーフィルタが装着される。このC
CD1は、水平同期信号及び垂直同期信号に従う多相の
クロックパルスによってパルス駆動され、各受光画素に
蓄積される情報電荷が、それぞれ所定のタイミングでシ
フトレジスタを介して順次転送出力される。そして、C
CD1の出力側において、情報電荷の電荷量が1画素単
位で電圧値に変換され、1行単位で連続する画像信号Y
0(t)として出力される。この画像信号Y0(t)は、1画素
分の画像情報が1つの色成分を表しており、その色成分
の出力順序が、CCD1に装着されるカラーフィルタの
配列構成に対応する。アナログ信号処理部2は、CCD
1から出力される画像信号Y0(t)に対してサンプルホー
ルド、AGC(自動利得制御)等の処理を施し、波形整
形された画像信号Y1(t)としてA/D変換回路3に供給
する。例えば、サンプルホールド処理では、CCD1の
出力動作に同期して基準電位と信号電位とが繰り返され
る画像信号Y0(t)を受け、基準電位部分と信号電位部分
とをそれぞれサンプリングし、それらの電位差を取り出
す。これにより、CCD1の各受光画素に蓄積される情
報電荷の量に対応した電位レベルが1クロック期間維持
される画像信号を得ている。そして、AGC処理では、
サンプルホールド処理された画像信号に対し、1垂直走
査期間の平均レベルに応じたゲインを与え、各垂直走査
期間毎の平均レベルが略均一になるように制御する。A
/D変換回路3は、CCD1の駆動タイミングに同期
し、アナログ信号処理部2から出力される画像信号Y1
(t)を1画素分ずつデジタル化して画像データD(n)を生
成する。デジタル信号処理部4は、A/D変換回路3で
生成される画像データD(n)を取り込み、色成分毎に分
離した後に所定のマトリクス演算を施すことで所望の色
成分を表す色データC(n)を生成する。同時に、画像デ
ータD(n)の各色成分を所定の割合で合成することによ
り輝度データY(n)を生成する。
【0004】ところで、CCD1の受光部に装着される
カラーフィルタについては、モザイク型の場合、ストラ
イプ型と比較してフィルタの構成が複雑になるが、水平
解像度を高くすることができるという利点を有してい
る。このため、高解像度化が望まれるビデオカメラ等に
おいては、主としてモザイク型のカラーフィルタを装着
した固体撮像素子が採用される。
【0005】図6は、モザイク型のカラーフィルタの一
例を示す平面図である。CCD1の受光部の各画素に対
応して複数のセグメントに分割され、各セグメントに例
えば、Ye(イエロー)、Cy(シアン)、W(ホワイ
ト)及びG(グリーン)の各色成分が周期的に割り当て
られる。ここでは、W及びGの各成分が奇数行に交互に
配置され、Ye及びCyの各成分が偶数行に交互に配置
されている。そして、CCD1においては、垂直方向に
隣接する2画素が読み出し時に混合されるため、奇数行
の読み出しではW+Cy及びG+Yeの各成分を表す画
像データD(n)が交互に得られ、偶数行の読み出しでは
W+Ye及びG+Cyの各成分を表す画像データD(n)
が交互に得られる。また、CCD1をインターレース駆
動する場合には、破線で囲まれているように、混合され
る画素の組み合わせが1行分ずれることになるが、各行
から得られる色成分は奇数フィールドと偶数フィールド
とで一致している。
【0006】図7は、デジタル信号処理部4の構成を示
すブロック図である。ラインメモリ回路11は、それぞ
れ1行分の画像データD(n)を記憶する第1〜第3のラ
インメモリ11a〜11cよりなり、各ラインメモリ1
1a〜11cが直列に接続されて、A/D変換回路3か
ら出力される連続する3行分の画像データD(n)を記憶
する。即ち、第1のラインメモリ11aの読み出し出力
が第2のラインメモリ11bの書き込み入力に接続さ
れ、第2のラインメモリ11bの読み出し出力が第3の
ラインメモリ11cの書き込み入力に接続される。そし
て、各ラインメモリ11a〜11cより、目標画素のあ
る行の画像データD(n)bとその上下に位置する2行の画
像データD(n)a、D(n)cとを並列に出力する。これらの
画像データD(n)a、D(n)b、D(n)cは、CCD1に装着
されるカラーフィルタの構成に対応し、所定の色成分が
連続する。例えば、カラーフィルタが図6に示す構成の
場合、図8に示すように、奇数行の読み出しでは、画像
データD(n)bでW+Cy及びG+Yeの成分が交互に繰
り返され、画像データD(n)a、D(n)cでG+Cy及びW
+Yeの成分が交互に繰り返される。そして、偶数行の
読み出しでは、色成分の配列が入れ代わり、画像データ
D(n)bでG+Cy及びW+Yeの成分が交互に繰り返さ
れ、画像データD(n)a、D(n)cではW+Cy及びG+Y
eの成分が交互に繰り返される。
【0007】RGBマトリクス回路12は、ラインメモ
リ回路11から入力される3行分の画像データD(n)a、
D(n)b、D(n)cに対して加算または減算等の演算処理を
施し、3原色(R:レッド、G:グリーン、B:ブル
ー)に対応した色成分データR(n)、G(n)、B(n)を出
力する。即ち、各画像データD(n)a、D(n)b、D(n)cに
基づいて、W+Yeの成分とG+Cyの成分との差から
R成分を生成し、W+Cyの成分とG+Yeの成分との
差からB成分を生成している。そして、G+Cyの成分
からB成分を差し引くと共に、G+Yeの成分からR成
分を差き、それらの値を平均化することによってG成分
を生成している。このとき、R成分及びB成分は、各行
毎に交互に得られるため、目標画素の行の画像データD
(n)bからR成分及びB成分の一方の成分が得られたとき
には、その上下の行の画像データD(n)a、D(n)cから得
られる他方の成分の平均値で補間処理するようにしてい
る。例えば、奇数行の読み出し時には、画像データD
(n)bから式1の演算によってB成分を表す色成分データ
B(n)が生成され、画像データD(n)a、D(n)cから式2
の演算によってR成分を色成分データR(n)が生成され
る。
【0008】 B(n)=|D(n)b−D(n+1)b| ・・・(1) =[W+Cy]b−[G+Ye]b=[2B] R(n)=(|D(n)a−D(n+1)a|+|D(n)c−D(n+1)c|)/2 ・・・(2) =([W+Ye]a−[G+Cy]a+[W+Ye]c−[G+Cy]c)/2=[2R] そして、各画像データD(n)a、D(n)b、D(n)cと式1及
び式2の演算によって得られた色成分データR(n)、B
(n)とで式3演算によってG成分を表す色成分データG
(n)が生成される。
【0009】 G(n)=(2D(m)b−R(m)+D(m±1)a+D(m±1)c−B(m±1))/4 ・・・( 3) =(2[G+Ye]b−[2R]+[G+Cy]a+[G+Cy]c−[2B])/4=[2G] (m:偶数) また、偶数行の読み出し時には、画像データD(n)bから
式4の演算によってR成分を表す色成分データR(n)が
生成され、画像データD(n)a、D(n)cから式5の演算に
よってB成分を表す色成分データB(n)が生成される。
【0010】 R(n)=|D(n)b−D(n+1)b| ・・・(4) =[W+Ye]b−[G+Cy]b=[2R] B(n)=(|D(n)a−D(n+1)a|+|D(n)c−D(n+1)c|)/2 ・・・(5) =[W+Cy]a−[G+Ye]a+[W+Cy]c−[G+Ye]c=[2B] そして、各画像データD(n)a、D(n)b、D(n)cと式4及
び式5の演算によって得られた色成分データR(n)、B
(n)とで式6の演算によってG成分を表す画像データG
(n)が生成される。
【0011】 G(n)=(D(m±1)b−B(m±1)/2+D(m)a+D(m)c−R(m)c)/3 ・・・(6 ) =([G+Cy]b−[B]+[G+Ye]a+[G+Ye]c−[2R])/3=[2G] 色差マトリクス回路13は、各色成分データR(n)、G
(n)、B(n)を3:6:1の割合で合成し、その合成値を
R成分及びB成分を表す色成分データR(n)、B(n)から
それぞれ差し引いて、色差信号R−Y、B−Yに対応す
る色差データRY(n)、BY(n)を生成する。この色差マ
トリクス回路13では、後述する輝度データ生成回路1
5で生成された輝度データY(n)を色成分データR(n)、
B(n)から差し引いて色差データRY(n)、BY(n)を得
ることも可能である。
【0012】カラーエンコーダ回路14は、色差マトリ
クス回路13で生成された色差データRY(n)、BY(n)
を取り込み、平衡変調処理を施して色データC(n)を生
成する。通常、アナログ信号処理による平衡変調処理で
は、互いに位相が90°ずれた2つの色副搬送波を色差
信号R−Y、B−Yでそれぞれ振幅変調した後に加算す
ることで搬送色信号が生成される。デジタル信号処理に
よる平衡変調処理の場合、色副搬送波に対応した
「1」、「0」、「−1」の3値を繰り返すデジタルデ
ータを色差データRY(n)、BY(n)にそれぞれ乗算し、
その乗算結果を加算して色データC(n)を生成するよう
に構成される。実際の処理では、2つの色差データRY
(n)、BY(n)を色副搬送波の1/4の周期で、 BY(n)、RY(n+1)、−BY(n+2)、−RY(n+3)、BY
(n+4)、・・・ の順に取り出すようにして平衡変調処理と同等の処理を
達成できる。
【0013】輝度データ生成回路15は、RGBマトリ
クス回路12に入力される各画像データD(n)a、D(n)
b、D(n)cに含まれる4つの色成分を合成することによ
り、輝度データY(n)を生成する。例えば、目標画素の
画像データD(n)bとその前後の像データD(n-1)b、D(n
+1)bより、式(7)の演算によって輝度データY(n)が
生成される。
【0014】 Y(n)=D(n)b+(D(n-1)b+D(n+1)b)/2 ・・・(7) =[G+Ye]b+([W+Cy]b+[W+Cy]b)/2 =[W+Cy]b+([G+Ye]b+[G+Ye]b)/2 =[2R]+[4G]+[2B] 即ち、Ye、Cy、G、Wの各成分をそのまま合成すれ
ば、 Ye+Cy+G+W=(B+G)+(R+G)+G+(R+G+B) =2R+4G+2B となり、R、G及びBの各成分が1:2:1の割合で合
成された輝度信号を得ることができる。本来、輝度信号
は、NTSC方式の規格によれば、R、G及びBの各成
分を3:6:1の割合で合成して生成されるものである
が、これに近い割合で合成して生成したものであれば、
実用上問題はない。尚、式7の演算を各画像データD
(n)a、D(n)b、D(n)cに対して行って各行に対応した輝
度データYa(n)、Yb(n)、Yc(n)を生成し、この輝度デ
ータY(n)a、Y(n)b、Y(n)cに対して水平方向と同様の
フィルタリング処理を施すことにより、 Y(n)=(Y(n)a+2Y(n)b+Y(n)c)/4 として輝度データY(n)を得るようにしてもよい。
【0015】アパーチャ付加回路16は、輝度データY
(n)に含まれる特定の周波数成分を強調してアパーチャ
データを生成し、このアパーチャデータを輝度データY
(n)に加算する。即ち、被写体画像の輪郭を強調するた
め、画像信号Y(t)から画像データD(n)を得る際のサン
プリング周波数の1/4の周波数成分を強調するように
画像データD(n)に対してフィルタリング処理を施し、
アパーチャデータを生成するように構成される。例え
ば、輝度データY(n)に対して、式8に従う演算処理を
施すことによりアパーチャデータA(n)が生成される。
【0016】 A(n)=(−Y(n+2)+2Y(n)−Y(n-2)) ・・・(8) そして、このアパーチャデータA(n)を輝度データY(n)
に加算することによって被写体画像の輪郭が強調され
る。ところで、RGBマトリクス回路12でライン補間
処理することによって色成分データR(n)、B(n)の何れ
かを生成する場合、濃淡の境界部分、即ち、被写体画像
の輪郭部分で色偽信号が発生する。例えば、画像データ
D(n)aが高輝度を表し、画像データD(n)b及びD(n)cが
低輝度部分を表しているような場合、画像データD(n)
a、D(n)cから補間処理で生成されるされる色成分デー
タR(n)またはB(n)は中間のレベルとなるため、実際に
画像データD(n)bで表されるべき輝度と一致しなくな
る。従って、その部分では輝度データY(n)及び色デー
タC(n)に誤差が含まれることになり、被写体画像を正
確に表すことができなくなる。
【0017】そこで、色差マトリクス回路13とカラー
エンコーダ回路14との間に色信号抑圧回路17を設
け、抑圧制御回路18で画像データD(n)a、D(n)b、D
(n)cの変化を読み取って色差データRY(n)、BY(n)を
抑圧するように構成される。色信号抑圧回路17は、色
差データRY(n)、BY(n)の各ビットを下位側へシフト
するビットシフト回路により構成され、抑圧制御信号C
Sに応答して色差データRY(n)、BY(n)を1/2^i
(i:ビットシフト数)に抑圧し、カラーエンコーダ回
路14に供給する。最も簡単な回路構成とする場合に
は、抑圧制御信号CSに応答して色差データRY(n)、
BY(n)を通過させるゲート回路で構成し、抑圧時には
色差データRY(n)、BY(n)を全て「0」に置き換えて
カラーエンコーダ回路14に供給するようにしている。
【0018】抑圧制御回路18は、画像データD(n)a、
D(n)b、D(n)cの互いの差に基づいて色差データRY
(n)、BY(n)の抑圧レベルを判定し、その判定結果に応
じて抑圧制御信号CSを生成する。即ち、各画像データ
D(n)a、D(n)b、D(n)cの差を数段階で判定し、その差
が大きいほど色差データRY(n)、BY(n)のビットシフ
ト数を大きくする抑圧制御信号CSを色信号抑圧回路1
7に対して与えるように構成される。色信号抑圧回路1
7をゲート回路で構成した場合には、各画像データD
(n)a、D(n)b、D(n)cの差が所定のレベルを越えたとき
に各色差データRY(n)、BY(n)を遮断して色信号抑圧
回路17に対して「0」を出力させるように指示を与え
るようにしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】色信号抑圧回路17に
よって色差データRY(n)、BY(n)を抑圧して色偽信号
の発生を防止する場合、抑圧制御回路18での各画像デ
ータD(n)a、D(n)b、D(n)cの差の判定を細かく設定す
ると、色信号抑圧回路17及び抑圧制御回路18の回路
構成が複雑になる。逆に、各画像データD(n)a、D(n)
b、D(n)cの差の判定を、例えば2段階として、粗くす
れば、色信号抑圧回路17及び抑圧制御回路18の回路
規模を小さくできるが、色成分の滑らかな抑圧ができな
くなり、再生画面の画質の劣化を招くことになる。
【0020】そこで本発明は、簡単な回路構成で画像情
報の色成分を滑らかに抑圧できるようにすることを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、各種の色成分にそれぞれ対応付けられた複数の受光
画素がマトリクス配置された固体撮像素子から得られる
画像情報に基づいて色信号を生成する画像情報処理装置
において、上記画像情報を1行単位で複数行分連続して
記憶するラインメモリ回路と、上記ラインメモリ回路か
ら複数行の画像情報を取り込んで3原色に対応した第1
乃至第3の基本色成分を生成するマトリクス回路と、上
記第1及び第2の基本色成分から上記第3の基本色成分
を差し引いて第1及び第2の色成分を生成する第1の演
算回路と、上記第1及び第2の色成分の一方を抑圧する
抑圧回路と、上記画像情報の垂直方向の差に基づいて上
記抑圧回路の抑圧動作を制御する制御回路と、上記抑圧
回路を通して取り出される上記第1及び第2の色成分に
基づいて第1及び第2の色差信号を生成する第2の演算
回路と、を備えたことにある。
【0022】これにより、第1の演算回路で生成された
第1及び第2の色成分の内、ライン補間で生成される色
成分を多く含む側を抑圧することにより、色偽信号を発
生させる誤差成分を取り除くことができる。そして、第
1及び第2の色成分を抑圧した場合でも、第1及び第2
の色成分を互いに合成して第1及び第2の色差信号を生
成しているため、特定の色成分が消失することがなく、
滑らかな色成分の抑圧ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像情報処理装
置の構成を示すブロック図であり、図2は、その動作を
説明するタイミング図である。本発明の画像情報処理装
置は、図5に示す撮像装置のデジタル信号処理装置4に
対応し、ラインメモリ11、RGBマトリクス回路1
2、減算回路21、色信号抑圧回路22、色差演算回路
23、カラーエンコーダ回路14、輝度データ生成回路
15、アパーチャ付加回路16及び抑圧制御回路24よ
り構成される。この図において、ラインメモリ11、R
GBマトリクス回路12、カラーエンコーダ回路14、
輝度データ生成回路15及びアパーチャ付加回路16
は、図7の画像情報処理装置の各部と同一の構成であ
る。即ち、ラインメモリ11は、画像データD(n)を記
憶して連続する3行分の画像データD(n)a、D(n)b、D
(n)cを並列に出力し、RGBマトリクス回路12は、画
像データD(n)a、D(n)b、D(n)cから3原色(R、G、
B)に対応した色成分データR(n)、G(n)、B(n)を生
成する。そして、輝度データ生成回路15は、画像デー
タD(n)bを合成して輝度データY(n)を生成し、アパー
チャ付加回路16は、輝度データY(n)の特定の周波数
成分を強調したアパーチャデータA(n)を輝度データY
(n)に加算する。
【0024】減算回路21は、2つの減算器21a、2
1bからなり、R成分及びB成分を表す色成分データR
(n)、B(n)から、G成分を表す色成分データG(n)をそ
れぞれ減算し、2種類の色成分データRG(n)、BG(n)
を生成する。色信号抑圧回路22は、2つのゲート回路
22a、22bからなり、抑圧制御信号CSa/CSb
に応答して色成分データRG(n)、BG(n)の色差演算回
路23への出力を制御する。即ち、抑圧制御信号CSa
/CSbが色成分データRG(n)、BG(n)の抑圧を指示
していないときには色成分データRG(n)、BG(n)をそ
のまま色演算回路23へ出力し、抑圧を指示していると
きには色成分データRG(n)、BG(n)を「0」として色
演算回路23に出力するように構成される。色差演算回
路23は、色成分データRG(n)、BG(n)にそれぞれ固
有の係数を掛けた後に互いに加算して色差データRY
(n)、BY(n)を生成する。色差データRY(n)、BY(n)
は、R成分と輝度成分との差及びB成分と輝度成分との
差を表す色差信号R−Y、B−Yに対応するものであ
り、図7の色差マトリクス回路13で生成される色差デ
ータRY(n)、BY(n)に一致する。これらの色差データ
RY(n)、BY(n)は、カラーエンコーダ回路14により
平衡変調処理が施されて色データC(n)として輝度デー
タY(n)と共に出力される。
【0025】抑圧制御回路24は、画像データD(n)a、
D(n)b、D(n)cの差に基づいて抑圧制御信号CSa/C
Sbを生成し、色信号抑圧回路22に供給する。この抑
圧制御信号CSa/CSbは、それぞれ色信号抑圧回路
22のゲート回路22a、22bに対応しており、1水
平走査期間毎に反転するライン識別信号OEDに応答し
て、偶数行読み出しのときと奇数行読み出しのときとで
交互に有効となる。例えば、画像データD(n)a、D(n)b
の差、あるいは、画像データD(n)b、D(n)cの差が所定
のレベルを越えたときに抑圧制御信号CSa/CSbが
立ち上げられる。そして、奇数行読み出し(OEDがハ
イレベル)のときには、抑圧制御信号CSbをローレベ
ルに固定して抑圧制御信号CSaのみを立ち上げ、偶数
行読み出し(OEDがローレベル)のときには、抑圧制
御信号CSaをローレベルに固定して抑圧制御信号CS
bのみを立ち上げるように構成される。
【0026】RGBマトリクス回路12によって生成さ
れる色成分データR(n)、G(n)、B(n)については、色
成分データR(n)、B(n)の何れか一方が上述の式2及び
式5で表すように、ライン補間処理によって生成され
る。このため、被写体画像の濃淡の境界部分で発生する
色偽信号は、主として色成分データR(n)、B(n)の一方
に原因がある。そこで、ライン補間処理により生成され
た色成分データR(n)またはB(n)に対応した色成分デー
タRG(n)またはBG(n)を抑圧すれば、色偽信号の発生
を抑圧することができる。例えば、図2に示すように、
R成分を表す色成分データR(n)が画像データD(n)a、
D(n)cからライン補間処理で生成される奇数行読み出し
のときには、色成分データRG(n)を抑圧するようにゲ
ート回路22aに対応した抑圧制御信号CSaのみが立
ち上げられる。そして、B成分を表す色成分データB
(n)が画像データD(n)a、D(n)cからライン補間処理で
生成される偶数行読み出しのときには、色成分データB
G(n)を抑圧するようにゲート回路22bに対応した抑
圧制御信号CSbのみが立ち上げられる。
【0027】図3は、色差演算回路23の構成を示すブ
ロック図である。色差演算回路23は、4つの乗算器2
3a〜23d及び2つの加算器23e、23fより構成
される。乗算器23a、23bは、色成分データRG
(n)に所定の係数Gr1、Gr2をそれぞ乗算し、乗算結果
を各加算器23e、23fに入力する。乗算器23c、
23dは、色成分データBG(n)に所定の係数Gb1、Gb
2をそれぞれ乗算し、乗算結果を各加算器23e、23
fに入力する。加算器23eは、乗算器23aの乗算結
果に乗算器23dの乗算結果を加算し、色差データRY
(n)を生成する。加算器23fは、乗算器23cの乗算
結果に乗算器23bの乗算結果を加算し、色差データB
Y(n)を生成する。これにより、式9及び式10に従う
演算が施され、色成分データRG(n)、BG(n)から色差
データRY(n)、BY(n)が生成される。
【0028】 Gr1・RG(n)+Gb2・BG(n)=RY(n) ・・・(9) Gr2・RG(n)+Gb1・BG(n)=BY(n) ・・・(10) そこで、Gr1=0.7、Gr2=−0.3、Gb1=−0.
1、Gb2=0.9とすると、式9及び式10は、それぞ
れ、 RY(n)=0.7[R-G]−0.1[B-G] =[R]−(0.3[R]+0.6[G]+0.1[B]) =[R-Y] BY(n)=−0.3[R-G]+0.9[B-G] =[B]−(0.3[R]+0.6[G]+0.1[B]) =[R-Y] となり、NTSC方式の規格に準じた色差データRY
(n)、BY(n)を得ることができる。
【0029】このような色差データRY(n)、BY(n)の
演算において、入力される色成分データRG(n)が抑圧
されて「0」になったとすると、各色差データRY
(n)、BY(n)については、それぞれ、Gr2・BG(n)、
Gb2・BG(n)となる。また、入力される色成分データ
BG(n)が抑圧されて「0」になったとすると、各色差
データRY(n)、BY(n)については、Gr1・RG(n)、
Gb1・RG(n)となる。これにより、色信号抑圧回路2
2で色成分データRG(n)、BG(n)の何れかが抑圧され
て「0」となった場合でも、2つの色差データRY
(n)、BY(n)が「0」以外の値で取り出され、色データ
C(n)に色情報を残すことができる。尚、各乗算器23
a〜23dに設定する係数Gr1、Gr2、Gb1、Gb2は、
上述の値に限られるものではなく、一定の範囲で可変設
定を可能にし、色信号抑圧回路22による色成分データ
RG(n)、BG(n)の抑圧状態に合わせて最適化すればよ
い。
【0030】ところで、画像データD(n)を得る固体撮
像素子については、2画素分の情報電荷を混合すること
なく、1画素毎に独立して読み出すフルフレーム方式と
してもよい。その場合、固体撮像素子に装着されるカラ
ーフィルタの構成は、各行からR成分またはB成分を交
互に得ることができ、且つ、2行の平均から輝度成分を
得られるような構成であればよい。例えば、図4(a)
に示すようなYe、Cy、Gの各成分からなる構成や、
(b)に示すようなR、G、Bからなる構成等が考えら
れる。(a)の場合には、奇数行の受光画素のCy及び
G成分の差からB成分を得ることができ、偶数行の愚考
画素のYe及びG成分からR成分を得ることができる。
そして、偶数行と奇数行とで2画素ずつ合成すれば、R
+4G+Bとして輝度信号を得ることができる。また、
(b)の場合には、奇数行の受光画素の色成分を1列お
きに取り出すことでR成分を得ることができ、偶数行の
受光画素の色成分を1列おきに取り出すことでB成分を
得ることができる。そして、偶数行と奇数行とで2画素
ずつ合成すれば、R+2G+Bとして輝度信号を得るこ
とができる。このような構成のカラーフィルタを用いる
場合には、RGBマトリクス回路12の演算順序を変更
し、色成分データR(n)、G(n)、B(n)を得られるよう
にすればよく、減算回路21からカラーエンコーダ回路
14までの構成を変更する必要はない。
【0031】以上の実施例においては、色信号抑圧回路
22をゲート回路22a、22bで構成し、色成分デー
タRG(n)、BG(n)の一方を「0」とする場合を例示し
たが、ゲート回路22a、22bに代えてビットシフト
回路を用い、色成分データRG(n)、BG(n)を複数段階
で抑圧するようにしてもよい。この場合に抑圧段階は、
抑圧制御回路24の回路構成が複雑になるの防止するた
め、「0」、「1/8」、「1/4」、「1/2」、
「1」等から選択した3〜4段階程度が好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、回路規模を大きくする
ことなく、色信号の生成段階で発生する色偽信号を円滑
に抑圧することができる。従って、画像情報処理装置の
簡略化が可能になり、この画像情報処理装置を用いる撮
像装置のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像情報処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の画像情報処理装置の動作を説明するタ
イミング図である。
【図3】色差演算回路の構成を示すブロック図である。
【図4】固体撮像素子に装着されるカラーフィルタのそ
の他の構成例を示す図である。
【図5】固体撮像素子を用いた撮像装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】固体撮像素子に装着されるカラーフィルタの構
成を示す図である。
【図7】従来の画像情報処理装置の構成を示すブロック
図である。
【図8】従来の画像情報処理装置の動作を説明するタイ
ミング図である。
【符号の説明】
1 CCD固体撮像素子 2 アナログ信号処理部 3 A/D変換回路 4 デジタル信号処理部 11 ラインメモリ回路 11a〜11c ラインメモリ 12 RGBマトリクス回路 13 色差マトリクス回路 14 カラーエンコーダ回路 15 輝度データ生成回路 16 アパーチャ付加回路 17、22 色信号抑圧回路 18、24 抑圧制御回路 21 減算回路 21a、21b 減算器 22a、22b ゲート回路 23 色差演算回路 23a〜23d 乗算器 23e、23f 加算器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の色成分にそれぞれ対応付けられた
    複数の受光画素がマトリクス配置された固体撮像素子か
    ら得られる画像情報に基づいて色信号を生成する画像情
    報処理装置において、上記画像情報を1行単位で複数行
    分連続して記憶するラインメモリ回路と、上記ラインメ
    モリ回路から複数行の画像情報を取り込んで3原色に対
    応した第1乃至第3の基本色成分を生成するマトリクス
    回路と、上記第1及び第2の基本色成分から上記第3の
    基本色成分を差し引いて第1及び第2の色成分を生成す
    る第1の演算回路と、上記第1及び第2の色成分の一方
    を抑圧する抑圧回路と、上記画像情報の垂直方向の差に
    基づいて上記抑圧回路の抑圧動作を制御する制御回路
    と、上記抑圧回路を通して取り出される上記第1及び第
    2の色成分に基づいて第1及び第2の色差信号を生成す
    る第2の演算回路と、を備えたことを特徴とする画像情
    報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記マトリクス回路は、特定の行の画像
    情報から第1の基本色成分を生成し、第1の基本色成分
    が生成される行の上下に位置する行の画像情報から第2
    の基本色成分を生成することを特徴とする請求項1に記
    載の画像情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御回路は、上記ラインメモリ回路
    から上記マトリクス回路に取り込まれる複数行の画像情
    報の差に基づいて上記抑圧回路に対して上記第1または
    第2の色成分の抑圧指示を与えることを特徴とする請求
    項2に記載の画像情報処理装置。
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