JP2014053806A - ノイズ低減装置、プロセッサ、映像表示装置、ノイズ低減方法およびプログラム - Google Patents

ノイズ低減装置、プロセッサ、映像表示装置、ノイズ低減方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズを低減するとともに、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制するノイズ低減装置を提供すること。
【解決手段】デジタル化された映像信号に対するノイズ低減装置であって、映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対するクリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、画素値の変更を行う画素値変更部とを具備することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズ低減装置、プロセッサ、映像表示装置、ノイズ低減方法およびプログラムに関する。
従来から、画像の撮像や伝送を行う際、いわゆるスノーノイズ、ガウスノイズ、ショットノイズなどの雑音成分が画像信号に混入することが知られている。例えば、アナログテレビジョン信号の放送波を受信する際、受信する放送波の電界強度が弱いと、放送波を受信した受信信号は雑音成分の多い映像信号となる。また、デジタル放送においても、過去に録画したアナログ映像をデジタル化して再放送することも多く、その場合の映像信号は、雑音成分の多い映像信号となる。
この雑音成分を低減する技術として、ローパスフィルタが知られているが、ローパスフィルタを用いた場合、映像信号における画素の画素値(例えば、輝度信号の値)を平均化処理するため、映像がぼやけてしまうという問題がある。
すなわち、雑音成分の多い画像においては、雑音低減回路が雑音低減処理を行うことにより、雑音が低減することによって、その点では画質が改善されることになる。しかし、その一方では、エッジがぼやけることによって、その点では画質が劣化してしまう。
この問題を改善するため、以下に示すメディアンフィルタを用いた適応型ローパスフィルタが提案されている。
特許文献1においては、雑音低減回路が映像信号の垂直ブランキング期間における画像信号の無いライン部分の雑音成分を検出して、その雑音成分の電圧(ノイズ量E3)を基にして映像信号における雑音の低減を行うことが示されている。
特開平07−250264号公報
しかしながら、特許文献1に記載の雑音低減方法においては、ノイズは低減されるが、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化は残ってしまうことがあるという問題がある。例えば、図28に示すような画像に対して、ノイズが付加された後にデジタル化されると、図29に示すような画像となる。図29に示す画像では、輝度の低い(画素値の小さい)、左端側の領域と、輝度の高い(画素値の大きい)、右端側の領域において、コントラストが劣化していることがわかる。図29のような画像に対して、特許文献1に記載の雑音低減方法を適用しても、コントラストの劣化は残ってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズを低減するとともに、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制するノイズ低減装置、プロセッサ、映像表示装置、ノイズ低減方法およびプログラムを提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、デジタル化された映像信号に対するノイズ低減装置であって、前記映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部とを具備することを特徴とする。
(2)また、本発明の他の態様は、(1)に記載のノイズ低減装置であって、前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、前記判定結果のうち、クリッピングされた画素であるという判定結果に応じた画素値変更方法は、当該画素の画素値が負のノイズを含むときは、前記画素値に対して、当該画素の周辺画素を少なくとも含む画素群の画素値の平均値を加算し、当該画素の画素値が正のノイズを含むときは、前記画素値に対して、画素値の取り得る範囲の最大値と前記平均値との差を減算する方法であることを特徴とする。
(3)また、本発明の他の態様は、(2)に記載のノイズ低減装置であって、前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、前記判定結果のうち、クリッピングされた画素でないという判定結果に応じた画素値変更方法は、前記画素値に対して前記ノイズ量を加算または減算する方法であることを特徴とする。
(4)また、本発明の他の態様は、(1)に記載のノイズ低減装置であって、前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、前記クリッピング判定部は、前記判定を行う際に、前記ノイズ量が、前記ノイズ判定部が検出した画素の周辺画素の画素値の平均値よりも大きいことという条件、あるいは、前記ノイズ量が、画素値の取り得る範囲の最大値から前記平均値を引いた値よりも大きいことという条件を少なくとも用いることを特徴とする。
(5)また、本発明の他の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のノイズ低減装置であって、前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、前記クリッピング判定部は、前記判定を行う際に、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値が、取り得る範囲の最大値であることという条件、あるいは、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値が、取り得る範囲の最小値であることという条件を少なくとも用いることを特徴とする。
(6)また、本発明の他の態様は、デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部とを具備することを特徴とするプロセッサである。
(7)また、本発明の他の態様は、デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部と、前記画素値変更部が変更した画素値を用いて、映像を表示する表示部とを具備することを特徴とする映像表示装置である。
(8)また、本発明の他の態様は、デジタル化された映像信号に対するノイズ低減方法であって、前記映像信号が示す画素のうち、画素値にノイズが含まれている画素を検出する第1の過程と、前記第1の過程にて検出された画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定する第2の過程と、前記第1の過程にて検出された画素の画素値を変更する第3の過程であって、当該画素に対する前記第2の過程における判定結果に応じた画素値方法を用いて、前記画素値の変更を行う第3の過程とを有することを特徴とする。
(9)また、本発明の他の態様は、コンピュータを、デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部、前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部として機能させるためのプログラムである。
この発明によれば、ノイズを低減するとともに、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
この発明の第1の実施形態によるノイズ低減装置100の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるフレーム間ノイズ低減部102の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部121の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。 同実施形態におけるノイズ判定部122の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるクリッピング判定部123の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素値変更部124の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部121aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部121bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるノイズ低減装置100の動作を説明するグラフである。 同実施形態におけるノイズ低減装置100の処理結果を示すグラフである。 同実施形態におけるノイズ低減装置100による処理結果の標準偏差を示すグラフである。 この発明の第2の実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。 同実施形態における画素抽出部221の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部221aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部221bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるノイズ低減装置200の処理結果を示すグラフである。 この発明の第3の実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。 同実施形態における画素抽出部321の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部321aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素抽出部321bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるノイズ低減装置300の処理結果を示すグラフである。 この発明の第4の実施形態におけるクリッピング判定部423の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるノイズ低減装置400の処理結果を示すグラフである。 この発明の第5の実施形態におけるクリッピング判定部523の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における画素値変更部524の構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第6の実施形態におけるテレビジョン受像装置10の構成を示す概略ブロック図である。 ノイズが付加される前の画像例を示す図である。 ノイズが付加された後にデジタル化された画像例を示す図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態によるノイズ低減装置100の構成を示す概略ブロック図である。ノイズ低減装置100は、入力映像信号vに対してノイズ低減処理を行い、出力映像信号vを生成する。なお、ここで映像信号とは、映像を構成する各フレームの各画素の画素値を示すデジタル信号からなる信号であって、各画素の画素値を示す信号が、ラスタスキャン順に並べられた信号である。なお、本実施形態では、画素値の取り得る範囲の最小値は「0」であり、最大値は「255」である。図1に示すように、本実施形態におけるノイズ低減装置100は、ノイズ量検出部101、フレーム間ノイズ低減部102、水平ノイズ低減部103、垂直ノイズ低減部104を含んで構成される。ノイズ量検出部101は、入力映像信号vに含まれるノイズの大きさを示すノイズ量eを検出し、フレーム間ノイズ低減部102、水平ノイズ低減部103、垂直ノイズ低減部104に入力する。ノイズ量検出部101は、例えば、入力映像信号vの垂直ブランキング期間におけるレベルの分散値を算出し、これをノイズ量eとする。なお、ノイズ量の検出方法は、これに限らず他の方法を用いてもよい。
フレーム間ノイズ低減部102は、入力映像信号vに対して、フレーム方向(時間方向)の画素値の変化に基づき、ノイズを含む画素を検出する。フレーム間ノイズ低減部102は、ノイズ量検出部101が検出したノイズ量eを参照して、該検出した画素に対するノイズ低減を行い、映像信号vを生成する。水平ノイズ低減部103は、映像信号vに対して、水平方向の画素値の変化に基づき、ノイズを含む画素を検出する。水平ノイズ低減部103は、ノイズ量検出部101が検出したノイズ量eを参照して、該検出した画素に対するノイズ低減を行い、映像信号vを生成する。垂直ノイズ低減部104は、映像信号vに対して、垂直方向の画素値の変化に基づき、ノイズを含む画素を検出する。垂直ノイズ低減部104は、ノイズ量検出部101が検出したノイズ量eを参照して、該検出した画素に対するノイズ低減を行い、出力映像信号vを生成する。
図2は、フレーム間ノイズ低減部102の構成を示す概略ブロック図である。フレーム間ノイズ低減部102は、画素抽出部121、ノイズ判定部122、クリッピング判定部123、画素値変更部124を含んで構成される。画素抽出部121は、入力映像信号vから、処理対象画素の画素値g、処理対象画素の1フレーム前の画素の画素値g−1、処理対象画素の1フレーム後の画素の画素値g、処理対象画素の周辺画素群の画素値Gを抽出する。画素抽出部121は、ノイズ判定部122には、これらのうち画素値g−1、g、gを入力する。また、画素抽出部121は、クリッピング判定部123には、周辺画素群の画素値Gを入力する。また、処理対象画素の周辺画素群とは、処理対象画素に隣接する画素であり、処理対象画素の左上、上、右上、左、右、左下、下、右下に位置する画素(周辺画素)と、処理対象画素とを含む画素群である。なお、画素抽出部121は、処理対象画素とする画素を、ラスタスキャン順に順次変更することにより、入力映像信号vが示す映像の各画素を処理対象画素とする。
ノイズ判定部122は、入力映像信号vが表す画素のうち、画素値にノイズが含まれている画素を検出する。具体的には、ノイズ判定部122は、画素値g−1、g、gを参照して、処理対象画素の画素値gが、ノイズを含んでいるか否かを判定する。ノイズ判定部122は、さらに、そのノイズが正のノイズか負のノイズかを判定する。ノイズ判定部122は、ノイズを含んでいるか否かの判定結果nと、ノイズが正のノイズか負のノイズかの判定結果nとをクリッピング判定部123に入力する。また、ノイズ判定部122は、これら判定結果n、nと、処理対象画素の画素値gとを画素値変更部124に入力する。なお、ここで正のノイズとは、該ノイズが付加されることで画素値が大きくなるノイズのことであり、負のノイズとは、該ノイズが付加されることで画素値が小さくなるノイズのことである。
クリッピング判定部123は、ノイズ判定部122が検出した画素、すなわち、ノイズが含まれていると判定された画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定し、該判定結果cを画素値変更部124に入力する。クリッピング判定部123は、この判定を、判定結果n、nと、周辺画素群の画素値Gと、ノイズ量eを参照して行う。また、クリッピング判定部123は、この判定を行う際に生成した、周辺画素群の画素値Gの平均値aveを画素値変更部124に入力する。なお、ここでクリッピングとは、デジタル化する際に、アナログ信号が示す値が所定の範囲を超えているときに、デジタル信号が示す値を該範囲内に収めることを示す。
上述の範囲は、画素値の取り得る範囲であり、本実施形態では、一例として、0から255である場合を説明する。例えば、アナログ信号が示す、ある画素の画素値が255よりも大きいときは、そのアナログ信号がデジタル化された信号では、該画素の画素値は、クリッピングされて255となる。また、アナログ信号が示す、ある画素の画素値が、0よりも小さいときは、そのアナログ信号がデジタル化された信号では、該画素の画素値は、クリッピングされて0となる。
画素値変更部124は、ノイズ判定部122が検出した画素、すなわちノイズが含まれていると判定された画素の画素値を変更する。画素値変更部124は、画素値を変更する際に、当該画素に対するクリッピング判定部123による判定結果cに応じた画素値変更方法を用いる。画素値変更部124は、画素値の変更を反映した映像信号vを生成する。より具体的には、画素値変更部124は、ノイズ判定部122による判定結果nを参照し、処理対象画素がノイズを含むと判定されているときは、ノイズ判定部122が入力した画素値gから変更した値を、処理対象画素の画素値とする。このとき、画素値変更部124は、クリッピング判定部123による判定結果cを参照し、画素値の変更方法を選択する。また、画素値変更部124は、判定結果nを参照し、処理対象画素がノイズを含まないと判定されているときは、画素値gを、処理対象画素の画素値とする。そして、画素値変更部124は、これらの画素値からなる映像信号vを出力する。なお、画素値変更部124による、画素値の変更方法の詳細については後述する。
図3は、画素抽出部121の構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、画素抽出部121は、ラインディレイ部131a、131b、131c、131d、ディレイ部132a、132b、132c、132d、132e、132f、132g、フレームディレイ部133a、133bを含んで構成される。ラインディレイ部131a〜131dは、入力された信号を、1ライン分遅延させる。ディレイ部132a〜132hは、入力された信号を、1画素分遅延させる。フレームディレイ部133a、133bは、入力された信号を、1フレーム分遅延させる。
入力映像信号vが、ラインディレイ部131aと、ディレイ部132aとを経由した信号は、画素値gとなる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133a、133bと、ラインディレイ部131bと、ディレイ部132bとを経由した信号は、画素値g−1となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131cと、ディレイ部132eとを経由した信号は、画素値gとなる。したがって、画素値g−1は、画素値gの1フレーム前の信号であり、画素値gは、画素値gの1フレーム前の信号である。
入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ディレイ部132cと、ディレイ部132dとを経由した信号は、画素値Y−1,1となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ディレイ部132cとを経由した信号は、画素値Y0,1となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aを経由した信号は、画素値Y1,1となる。
入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131cと、ディレイ部132eと、ディレイ部132fとを経由した信号は、画素値Y−1,0となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131cと、ディレイ部132eとを経由した信号は、画素値Y0,0となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131cとを経由した信号は、画素値Y1,0となる。
入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131c、131dと、ディレイ部132gと、ディレイ部132hとを経由した信号は、画素値Y−1,−1となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131c、131dと、ディレイ部132gとを経由した信号は、画素値Y0,−1となる。入力映像信号vが、フレームディレイ部133aと、ラインディレイ部131c、131dとを経由した信号は、画素値Y1,−1となる。そして、画素値Y−1,1、Y0,1、Y1,1、Y−1,0、Y0,0、Y1,0、Y−1,−1、Y0,−1、Y1,−1が、周辺画素群の画素値Gである。
図4は、本実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。図4において、各々の矩形は画素を示し、例えば、符号Y−1,−1が付された矩形は、画素値Y−1,−1の画素である。なお、図4において、処理対象画素は、画素値Y0,0の画素である。画素値Y−1,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左上に隣接する画素である。画素値Y0,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の上に隣接する画素である。画素値Y1,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右上に隣接する画素である。画素値Y−1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左に隣接する画素である。画素値Y1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右に隣接する画素である。画素値Y−1,1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左下に隣接する画素である。画素値Y0,1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の下に隣接する画素である。同様に、画素値Y1,1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右下に隣接する画素である。
図5は、本実施形態におけるノイズ判定部122の構成を示す概略ブロック図である。図5に示すように、ノイズ判定部122は、中間値選択部141、比較部142を含んで構成される。中間値選択部141は、画素値g、g−1、gの中から、中間値を選択し、選択した中間値を比較部142に入力する。比較部142は、中間値選択部141が選択した中間値と、画素値gとを比較する。比較部142は、この比較の結果、両者が一致しないときは、処理対象画素がノイズを含むと判定し、一致するときは、ノイズを含まないと判定する。比較部142は、この判定の結果を示す信号である判定結果nを生成する。本実施形態では、ノイズを含むと判定したときは判定結果nとして、真を示す信号を生成し、それ以外のときは、偽を示す信号を生成する。比較部142は、さらに、比較部142は、画素値gが中間値よりも大きいときは、処理対象画素に含まれるノイズは正のノイズであると判定し、画素値gが中間値よりも小さいきは、処理対象画素に含まれるノイズは負のノイズであると判定する。そして、比較部142は、この判定の結果を示す信号である判定結果nを生成する。なお、判定結果nの生成は、処理対象画素がノイズを含むと判定したときのみでもよい。
図6は、クリッピング判定部123の構成を示す概略ブロック図である。図6に示すように、クリッピング判定部123は、平均値算出部151、最大値記憶部152、減算部153、スイッチ154、大小比較部155、論理積演算部156を含んで構成される。平均値算出部151は、周辺画素群の画素値Gの平均値aveを算出する。すなわち、平均値算出部151は、画素値Y−1,1、Y0,1、Y1,1、Y−1,0、Y0,0、Y1,0、Y−1,−1、Y0,−1、Y1,−1の平均を算出し、これを平均値aveとする。
最大値記憶部152は、画素値の取り得る範囲の最大値Ymaxを記憶する。本実施形態では、最大値記憶部152は、255を記憶する。減算部153は、最大値記憶部152が記憶する最大値Ymaxから平均値aveを減算する。すなわち、減算部153は、Ymax−aveを演算する。スイッチ154は、判定結果nに応じて、平均値aveと、減算部153の演算結果(Ymax−ave)とのうちの一方を、大小比較部155に入力する。スイッチ154は、正のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、減算部153の演算結果を大小比較部155に入力する。また、スイッチ154は、負のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、平均値aveを大小比較部155に入力する。
大小比較部155は、ノイズ量eと、スイッチ154から入力された信号との大小を比較する。大小比較部155は、この比較の結果、ノイズ量eの方が大きいときは、真を示す信号を生成し、それ以外のときは、偽を示す信号を生成する。すなわち、大小比較部155は、正のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、e>Ymax−aveが成り立つか否かを示す信号を生成し、負のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、e>aveが成り立つか否かを示す信号を生成する。本実施形態では、平均値aveは、処理対象画素にノイズが付加される前の画素値とほぼ等しいと仮定している。該仮定を前提として、大小比較部155は、このノイズが付加される前の画素値にノイズが付加されると、その値は、画素値の取り得る範囲であるYmin〜Ymaxを超えてしまうか否か、すなわちデジタル化の際にクリッピングされるか否かを判定している。
論理積演算部156は、大小比較部155が生成した信号と、判定結果nとの論理積を演算して、演算結果を判定結果cとする。すなわち、論理積演算部156は、大小比較部155が当該処理対象画素はクリッピングされていると判定し、かつ、ノイズ判定部122が当該処理対象画素はノイズを含んでいると判定しているときは、当該処理対象画素がクリッピングされていると判定し、真を示す判定結果cを生成する。そして、それ以外のときは、論理積演算部156は、当該処理対象画素がクリッピングされていないと判定し、偽を示す判定結果cを生成する。
図7は、画素値変更部124の構成を示す概略ブロック図である。画素値変更部124は、最大値記憶部160、加算部161、減算部162、スイッチ163、164、165、減算部166、167、加算部168、スイッチ169を含んで構成される。最大値記憶部160は、画素値の取り得る範囲の最大値Ymaxを記憶する。本実施形態では、最大値記憶部160は、255を記憶する。加算部161は、ノイズ量eと、処理対象画素の画素値gとを加算する。減算部162は、処理対象画素の画素値gからノイズ量eを減算する。スイッチ163は、正のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、減算部162の演算結果を選択し、負のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、加算部161の演算結果を選択する。
スイッチ164は、クリッピングされていることを判定結果cが示すときは、スイッチ169による選択結果を選択し、クリッピングされていないことを判定結果cが示すときは、スイッチ163による選択結果を選択する。このスイッチ164により、画素値変更部124は、画素値の変更方法を切り替えている。すなわち、クリッピングされているときに用いる画素値変更方法では、処理対象画素の元の画素値gに、周辺画素群の画素値の平均値aveを加算した値またはYmax−aveを減算した値に、処理対象画素の画素値を変更する。また、クリッピングされていないときに用いる画素値変更方法では、処理対象画素の元の画素値gに、ノイズ量eを加算または減算した値に、処理対象画素の画素値を変更する。
スイッチ165は、ノイズを含むことを判定結果nが示すときは、スイッチ164による選択結果を選択し、ノイズを含まないことを判定結果nが示すときは、画素値gを選択する。そして、スイッチ165による選択結果が、映像信号vとなる。すなわち、画素値変更部124は、処理対象画素がノイズを含まないときは、スイッチ165の選択により、処理対象画素の画素値gをそのまま映像信号vとする。一方、処理対象画素が正のノイズを含み、かつ、処理対象画素がクリッピングされているときは、画素値g−(最大値Ymax−平均値ave)を映像信号v1とする。また、処理対象画素が負のノイズを含み、かつ、処理対象画素がクリッピングされているときは、画素値g+平均値aveを映像信号v1とする。処理対象画素が正のノイズを含み、かつ、処理対象画素がクリッピングされていないときは、画素値g−ノイズ量eを映像信号v1とする。また、処理対象画素が負のノイズを含み、かつ、処理対象画素がクリッピングされていないときは、画素値g+ノイズ量eを映像信号vとする。
図8は、水平ノイズ低減部103が有する画素抽出部121aの構成を示す概略ブロック図である。水平ノイズ低減部103は、フレーム間ノイズ低減部102と同様の構成であるが、フレーム間ノイズ低減部102が生成した映像信号vが入力される点と、画素抽出部121に替えて画素抽出部121aを有する点のみが異なる。その他の点は、フレーム間ノイズ低減部102と同一であるので説明を省略し、ここでは、画素抽出部121aの構成のみを説明する。画素抽出部121aは、画素抽出部121と同様に、画素値g、g−1、g、周辺画素群の画素値Gを抽出する。ただし、画素値g−1が、処理対象画素の左隣の画素である点と、画素値gが、処理対象画素の右隣の画素である点が異なる。すなわち、水平ノイズ低減部103のノイズ判定部122は、処理対象画素と、該画素の左隣の画素と、右隣の画素との画素値を参照して、処理対象画素の画素値がノイズを含んでいるか否かを判定する。
図8に示すように、画素抽出部121aは、ディレイ部132i〜132n、ラインディレイ部131e、131fを含んで構成される。ラインディレイ部131e、131fは、入力された信号を、1ライン分遅延させる。ディレイ部132i〜132nは、入力された信号を、1画素分遅延させる。映像信号vが、ラインディレイ部131eとディレイ部132kとを経由した信号は、画素値gとなる。映像信号vが、ラインディレイ部131eを経由した信号は、画素値gとなる。映像信号vが、ラインディレイ部131eとディレイ部132k、132lとを経由した信号は、画素値g−1となる。
映像信号vが、ディレイ部132iと、ディレイ部132jとを経由した信号は、画素値Y−1,1となる。映像信号vが、ディレイ部132iを経由した信号は、画素値Y0,1となる。映像信号vそのままの信号は、画素値Y1,1となる。
映像信号vが、ラインディレイ部131eと、ディレイ部132kと、ディレイ部132lとを経由した信号は、画素値Y−1,0となる。映像信号vが、ラインディレイ部131eと、ディレイ部132kとを経由した信号は、画素値Y0,0となる。映像信号vが、ラインディレイ部131eを経由した信号は、画素値Y1,0となる。
映像信号vが、ラインディレイ部131e、131fと、ディレイ部132mと、ディレイ部132nとを経由した信号は、画素値Y−1,−1となる。映像信号vが、ラインディレイ部131e、131fと、ディレイ部132mとを経由した信号は、画素値Y0,−1となる。映像信号vが、ラインディレイ部131e、131fを経由した信号は、画素値Y1,−1となる。画素値Y−1,1、Y0,1、Y1,1、Y−1,0、Y0,0、Y1,0、Y−1,−1、Y0,−1、Y1,−1が、周辺画素群の画素値Gであり、処理対象画素を基準とした周辺画素群を構成する各画素の位置は、図3の画素抽出部121と同様である。
図9は、垂直ノイズ低減部104が有する画素抽出部121bの構成を示す概略ブロック図である。垂直ノイズ低減部104は、フレーム間ノイズ低減部102と同様の構成であるが、水平ノイズ低減部103が生成した映像信号vが入力される点と、画素抽出部121に替えて画素抽出部121bを有する点のみが異なる。その他の点は、フレーム間ノイズ低減部102と同一であるので説明を省略し、ここでは、画素抽出部121bの構成のみを説明する。画素抽出部121bは、画素抽出部121と同様に、画素値g、g−1、g、周辺画素群の画素値Gを抽出する。ただし、画素値g−1が、処理対象画素の上側に隣接する画素である点と、画素値gが、処理対象画素の下側に隣接する画素である点が異なる。すなわち、垂直ノイズ低減部104のノイズ判定部122は、処理対象画素と、該画素の上側に隣接する画素と、下側に隣接する画素との画素値を参照して、処理対象画素の画素値がノイズを含んでいるか否かを判定する。
図9に示すように、画素抽出部121bは、ディレイ部132o〜132t、ラインディレイ部131g、131hを含んで構成される。ラインディレイ部131g、131hは、入力された信号を、1ライン分遅延させる。ディレイ部132o〜132tは、入力された信号を、1画素分遅延させる。映像信号vが、ラインディレイ部131gとディレイ部132qとを経由した信号は、画素値gとなる。映像信号vが、ディレイ部131oを経由した信号は、画素値gとなる。映像信号vが、ラインディレイ部131g、131hとディレイ部132sとを経由した信号は、画素値g−1となる。
映像信号vが、ディレイ部132o、132pを経由した信号は、画素値Y−1,1となる。映像信号vが、ディレイ部132oを経由した信号は、画素値Y0,1となる。映像信号vそのままの信号は、画素値Y1,1となる。
映像信号vが、ラインディレイ部131gと、ディレイ部132q、132rとを経由した信号は、画素値Y−1,0となる。映像信号vが、ラインディレイ部131g、132qを経由した信号は、画素値Y0,0となる。映像信号vが、ラインディレイ部131gを経由した信号は、画素値Y1,0となる。
映像信号vが、ラインディレイ部131g、131hと、ディレイ部132s、132tとを経由した信号は、画素値Y−1,−1となる。映像信号vが、ラインディレイ部131g、131hと、ディレイ部132sとを経由した信号は、画素値Y0,−1となる。映像信号vが、ラインディレイ部131g、131hを経由した信号は、画素値Y1,−1となる。画素値Y−1,1、Y0,1、Y1,1、Y−1,0、Y0,0、Y1,0、Y−1,−1、Y0,−1、Y1,−1が、周辺画素群の画素値Gであり、処理対象画素を基準とした周辺画素群を構成する各画素の位置は、図3の画素抽出部121と同様である。
図10は、ノイズ低減装置100の動作を説明するグラフである。ここでは、ノイズ低減装置100の3つのノイズ低減部のうち、水平ノイズ低減部103の動作を説明する。その他のノイズ低減部も、ノイズを含むか否かを判定する際に参照する画素が異なるだけであるので、説明を省略する。図10において、横軸はX軸であり、縦軸は画素値である。また、グラフBは、特定のY座標にある画素のノイズが付加される前の画素値をプロットしたものである。ここでは、ノイズが付加される前の画素値は、X座標に比例する値である。また、グラフAは、グラフBにノイズが付加されたときの画素値をプロットしたものである。図10に示すように、グラフAでは、画素値よりもノイズによるマイナス方向への偏移が大きいときには、画素値が0を下回ってしまう。
また、グラフIは、グラフAの映像信号をデジタル化した信号の画素値をプロットしたものである。ここでは、グラフIは、水平ノイズ低減部103によりノイズ低減処理される映像信号を表す。グラフIでは、グラフAにおいて画素値が0を下回っていた画素の画素値が0にクリッピングされている。例えば、グラフA上の点P1’は画素値が負の値となっているが、グラフI上の同じX座標の点P1は、クリッピングにより画素値が0となっている。
そして、グラフI上の点P2は、その画素値が、左右の隣接している画素の画素値より大きいので、ノイズ判定部122により、正のノイズを含むと判定される。しかし、ノイズ量e>最大値Ymax−平均値aveは成り立たっていないので(ただし、各X座標における平均値aveは、グラフBの値とほぼ等しいとする)、クリッピング判定部123は、点P2はクリッピングされていないと判定する。そのため、図10中の大きさがeの矢印が示すように、画素値変更部124は、ノイズ量eを減算する。
これに対し、グラフI上の点P1は、その画素値が、左右の隣接している画素の画素値より小さいので、水平ノイズ低減部103のノイズ判定部122により、負のノイズを含むと判定される。このとき、ノイズ量e>平均値aveは成り立たっているので、クリッピング判定部123は、点P2はクリッピングされていると判定する。そのため、図10中の大きさがaveの矢印が示すように、画素値変更部124は、平均値aveを加算する。
図11は、本実施形態におけるノイズ低減装置100の処理結果を示すグラフである。図11において、横軸は画像のX軸であり、縦軸は平均画素値である。ここで、平均画素値とは、あるX座標における全ての画素の画素値の平均値である。ここでは、ノイズが付加される前の画像として、同じX座標の画素の画素値は、Y座標によらず同じ値となっており、画像の左端では画素値0、右端では画素値255となっている画像(図28に示す画像)を用いた場合を例に説明する。このような画像にノイズが付加された後にデジタル化されると、例えば、図29のように、画素値の小さい領域および大きい領域において、コントラストが劣化した画像となる。
図11において、グラフB1は、図28に示す画像、すなわちノイズが付加される前の画像に関するグラフである。また、グラフN1は、図29の画像、すなわち図28の画像にノイズが付加された後にデジタル化された画像に関するグラフである。このように、X座標の小さい領域では、グラフN1は、グラフB1よりも上にあり、X座標の大きい領域では、グラフN1は、グラフB1よりも下にあるので、図28に示す画像に比べて、図29に示す画像のコントラストが劣化していることがわかる。
図11において、グラフNRpは、図29に示す画像に対して従来のノイズ低減処理(特開平07−250264に記載のノイズ低減処理)を適用して得られた画像のグラフである。グラフNRpの傾向とグラフN1の傾向とは似ていることから、従来のノイズ低減処理では、コントラストの劣化がそのまま残っていることが分かる。一方、図11において、グラフNRiは、図29に示す画像に対してノイズ低減装置100によるノイズ低減処理を適用して得られた画像のグラフである。図11に示すように、X座標の小さい領域では、グラフNRiは、グラフN1、NRpよりも下にあり、X座標の大きい領域では、グラフNRiは、グラフN1、NRpよりも上にある。すなわち、全ての領域において、グラフNRiは、グラフN1、NrpよりもグラフB1に近いので、コントラストの劣化が抑制されていることが分かる。
図12は、本実施形態におけるノイズ低減装置100による処理結果の標準偏差を示すグラフである。図12において、横軸は画像のX軸であり、縦軸は標準偏差である。ここで、平標準偏差とは、各X座標における全ての画素の画素値の標準偏差である。図12のグラフV1は、図29に示す画像に関するグラフである。グラフVpは、図29に示す画像に対して従来のノイズ低減処理(特開平07−250264に記載のノイズ低減処理)を適用して得られた画像に関するグラフである。グラフViは、図29に示す画像に対してノイズ低減装置100によるノイズ低減処理を適用して得られた画像に関するグラフである。
上述したように、図29に示す画像は、図28に示す画像にノイズを付加したものであるので、図12の各X座標における標準偏差は、各諧調におけるノイズの大きさを示す。図28の画像では、X座標が小さいほど、諧調も小さいので、図12のグラフは、X座標が小さいほど、小さい諧調におけるノイズの大きさを示している。図12では、X座標の全ての領域において、グラフV1よりも、グラフVp、Viが小さいので、全ての諧調において、従来のノイズ低減処理であっても、ノイズ低減装置100による処理であっても、ノイズが低減されていることがわかる。さらに、X座標の最小値および最大値付近においては、グラフVpよりも、グラフViの方が小さいので、低諧調および高諧調においては、従来のノイズ低減処理よりも、ノイズ低減装置100による処理の方が、よりノイズが低減されていることがわかる。
このように、本実施形態におけるノイズ低減装置100は、画素値にノイズが含まれていると判定した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定し、該判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、該画素の画素値を変更するので、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、処理対象画素の周辺画素群が、処理対象画素と、該処理対象画素の周囲の8画素とからなる場合を説明した。本実施形態では、周辺画素群が、処理対象画素と、該処理対象画素の周囲の5画素とからなる場合を説明する。この5画素は、処理対象画素の左、右、左上、上、右上に位置する画素である。
図13は、本実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。図13において、各々の矩形は画素を示し、例えば、符号Y−1,0が付された矩形は、画素値Y−1,0の画素である。なお、図13において、処理対象画素は、画素値Y0,0の画素である。画素値Y−1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左に隣接する画素である。画素値Y1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右に隣接する画素である。画素値Y−1,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左上に隣接する画素である。同様に、画素値Y0,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の上に隣接する画素である。同様に、画素値Y1,−1の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右上に隣接する画素である。そして、本実施形態では、周辺画素群は、画素値Y−1,0の画素、画素値Y0,0の画素、画素値Y1,0の画素、画素値Y−1,−1の画素、画素値Y0,−1の画素、画素値Y1,−1の画素から構成される。
このように、周囲画素群を構成する画素が異なるため、本実施形態におけるノイズ低減装置200は、第1の実施形態におけるノイズ低減装置100と比較すると、画素抽出部121、121a、121bに変えて、画素抽出部221、221a、221bを有する点が異なる。ここでは、画素抽出部221、221a、221bの構成についてのみ説明し、ノイズ低減装置100と同様であるその他の部分については、説明を省略する。
図14は、本実施形態における画素抽出部221の構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部221は、画素抽出部121と比較して、ラインディレイ部131a、131b、131c、ディレイ部132c、132dを有していない点が異なる。このため、画素抽出部221がクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0、画素値Y−1,−1、画素値Y0,−1、画素値Y1,−1から構成される。
図15は、本実施形態における画素抽出部221aの構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部221aは、画素抽出部121aと比較して、ラインディレイ部131e、ディレイ部132i、132jを有していない点が異なる。このため、画素抽出部221aがクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0、画素値Y−1,−1、画素値Y0,−1、画素値Y1,−1から構成される。
図16は、本実施形態における画素抽出部221bの構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部221bは、画素抽出部121bと比較して、ディレイ部132pを有していない点が異なる。また、画素抽出部221bがクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0、画素値Y−1,1、画素値Y0,1、画素値Y1,1から構成される。
図17は、本実施形態におけるノイズ低減装置200の処理結果を示すグラフである。図17において、横軸は画像のX軸であり、縦軸は平均画素値である。ここで、平均画素値とは、あるX座標における全ての画素の画素値の平均値である。ここでは、ノイズが付加される前の画像として、図28に示す画像を用いる。そして、図28に示す画像にノイズが付加された図29に示す画像に対して、ノイズ低減処理を行う場合を例に説明する。
グラフB1、N1、NRpは、図11と同様であるので、説明を省略する。グラフNRjは、図29に示す画像に対してノイズ低減装置200によるノイズ低減処理を適用して得られた画像のグラフである。図17に示すように、X座標の小さい領域では、グラフNRjは、グラフN1、NRpよりも下にあり、X座標の大きい領域では、グラフNRjは、グラフN1、NRpよりも上にある。すなわち、全ての領域において、グラフNRjは、グラフN1、NrpよりもグラフB1に近いので、コントラストの劣化が抑制されていることが分かる。
このように、本実施形態におけるノイズ低減装置200は、ノイズ低減装置100とは周辺画素の構成が異なるが、ノイズ低減装置100と同様に、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態では、処理対象画素の周辺画素群が、処理対象画素と、該処理対象画素の周囲の8画素とからなる場合を説明した。また、第2の実施形態では、処理対象画素の周辺画素群が、処理対象画素と、該処理対象画素の周囲の5画素とからなる場合を説明し本実施形態では、周辺画素群が、処理対象画素と、該処理対象画素の周囲の2画素とからなる場合を説明する。この2画素は、処理対象画素の左、右に位置する画素である。
図18は、本実施形態における周辺画素群の画素配置を示す図である。図18において、各々の矩形は画素を示し、例えば、符号Y−1,0が付された矩形は、画素値Y−1,0の画素である。なお、図18において、処理対象画素は、画素値Y0,0の画素である。画素値Y−1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の左に隣接する画素である。画素値Y1,0の画素は、処理対象画素である画素値Y0,0の画素の右に隣接する画素である。そして、本実施形態では、周辺画素群は、画素値Y−1,0の画素、画素値Y0,0の画素、画素値Y1,0の画素から構成される。
このように、周囲画素群を構成する画素が異なるため、本実施形態におけるノイズ低減装置300は、第1の実施形態におけるノイズ低減装置100と比較すると、画素抽出部121、121a、121bに変えて、画素抽出部321、321a、321bを有する点が異なる。ここでは、画素抽出部321、321a、321bの構成についてのみ説明し、ノイズ低減装置100と同様であるその他の部分については、説明を省略する。
図19は、本実施形態における画素抽出部321の構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部321は、画素抽出部121と比較して、ラインディレイ部131a、131b、131c、131d、ディレイ部132c、132d、132g、132hを有していない点が異なる。このため、画素抽出部321がクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0、から構成される。
図20は、本実施形態における画素抽出部321aの構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部321aは、画素抽出部121aと比較して、ラインディレイ部131e、131f、ディレイ部132i、132j、132m、132nを有していない点が異なる。このため、画素抽出部321aがクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0から構成される。
図21は、本実施形態における画素抽出部321bの構成を示す概略ブロック図である。画素抽出部321bは、画素抽出部121bと比較して、ディレイ部132p、132tを有していない点が異なる。また、画素抽出部321bがクリッピング判定部123に入力する周辺画素群の画素値Gは、画素値Y−1,0、画素値Y0,0、画素値Y1,0から構成される。
図22は、本実施形態におけるノイズ低減装置300の処理結果を示すグラフである。図22において、横軸は画像のX軸であり、縦軸は平均画素値である。ここで、平均画素値とは、あるX座標における全ての画素の画素値の平均値である。ここでは、ノイズが付加される前の画像として、図28に示す画像を用いる。そして、図28に示す画像にノイズが付加された図29に示す画像に対して、ノイズ低減処理を行う場合を例に説明する。
グラフB1、N1、NRpは、図11と同様であるので、説明を省略する。グラフNRkは、図29に示す画像に対してノイズ低減装置300によるノイズ低減処理を適用して得られた画像のグラフである。図22に示すように、X座標の小さい領域では、グラフNRkは、グラフN1、NRpよりも下にあり、X座標の大きい領域では、グラフNRkは、グラフN1、NRpよりも上にある。すなわち、全ての領域において、グラフNRkは、グラフN1、NrpよりもグラフB1に近いので、コントラストの劣化が抑制されていることが分かる。
このように、本実施形態におけるノイズ低減装置300は、ノイズ低減装置100、200とは周辺画素の構成が異なるが、ノイズ低減装置100、200と同様に、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
[第4の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態にかかるノイズ低減装置400では、第1の実施形態におけるノイズ低減装置100とは、クリッピング判定部123に変えてクリッピング判定部423を有する点が異なる。
図23は、本実施形態におけるクリッピング判定部423の構成を示す概略ブロック図である。クリッピング判定部423は、クリッピング判定部123とは、最小値記憶部451、スイッチ452、一致検出部453、論理和演算部454を有する点が異なる。最小値記憶部451は、画素値の取り得る範囲の最小値Yminを記憶する。本実施形態では、最小値記憶部451は、0を記憶する。
スイッチ157は、判定結果nに応じて、最大値記憶部152が記憶する最大値Ymaxと、最小値記憶部451が記憶する最小値Yminとのうちの一方を、一致検出部453に入力する。一致検出部453は、処理対象画素の画素値gと、スイッチ452から入力された信号とが同じ値を示すか否かを判定する。一致検出部453は、同じ値を示すと判定したときは真を示す信号を生成し、それ以外のときは偽を示す信号を生成する。すなわち、一致検出部453は、正のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、Ymax=gが成り立つか否かを示す信号を生成する。また、一致検出部453は、負のノイズを含むことを判定結果nが示すときは、Ymin=gが成り立つか否かを示す信号を生成する。
この一致検出部453も、処理対象画素がクリッピングされたか否かを判定している。なぜなら、正のノイズを含んでいて、処理対象画素の画素値が、最大値Ymaxであるということは、デジタル化の際にクリッピングされたために画素値が最大値Ymaxとなったと考えることができるためである。同様に、負のノイズを含んでいて、処理対象画素の画素値が、最小値Yminであるということは、デジタル化の際にクリッピングされたために画素値が最小値Yminとなったと考えることができるためである。
論理和演算部454は、大小比較部155が生成した信号と、一致検出部453が生成した信号との論理和を演算して、演算結果を論理積演算部156に入力する。すなわち、論理和演算部454は、大小比較部155か一致検出部453が、当該処理対象画素はクリッピングされていると判定しているときは、真を示す信号を生成する。そして、それ以外のときは、偽を示す信号を生成する。論理積演算部156は、論理和演算部454が生成した信号と、判定結果nとの論理積を算出し、判定結果cとして出力する。
図24は、本実施形態におけるノイズ低減装置400の処理結果を示すグラフである。図24において、横軸は画像のX軸であり、縦軸は平均画素値である。ここで、平均画素値とは、あるX座標における全ての画素の画素値の平均値である。ここでは、ノイズが付加される前の画像として、図28に示す画像を用いる。そして、図28に示す画像にノイズが付加された図29に示す画像に対して、ノイズ低減処理を行う場合を例に説明する。
グラフB1、N1、NRpは、図11と同様であるので、説明を省略する。グラフNRlは、図29に示す画像に対してノイズ低減装置400によるノイズ低減処理を適用して得られた画像のグラフである。図24に示すように、X座標の小さい領域では、グラフNRlは、グラフN1、NRpよりも下にあり、X座標の大きい領域では、グラフNRlは、グラフN1、NRpよりも上にある。すなわち、全ての領域において、グラフNRlは、グラフN1、NrpよりもグラフB1に近いので、コントラストの劣化が抑制されていることが分かる。
このように、本実施形態におけるノイズ低減装置400は、ノイズ低減装置100とはクリッピングか否かの判定方法が異なるが、ノイズ低減装置100と同様に、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
[第5の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態にかかるノイズ低減装置500では、第4の実施形態におけるノイズ低減装置400とは、クリッピング判定部423に変えてクリッピング判定部523を有する点と、画素値変更部124に変えて画素値変更部524を有する点が異なる。
図25は、本実施形態におけるクリッピング判定部523の構成を示す概略ブロック図である。クリッピング判定部523は、クリッピング判定部423とは、論理和演算部454を有しない点と、論理積演算部156に変えて論理積演算部556を有する点とが異なる。論理積演算部556は、大小比較部155が生成した信号と、一致検出部453が生成した信号と、判定結果nとの論理積を演算して、演算結果を判定結果cとして出力する。
図26は、本実施形態における画素値変更部524の構成を示す概略ブロック図である。図26に示すように、画素値変更部524は、図7の画素値変更部124とは、最大値記憶部160、減算部166、167、加算部168、スイッチ169を有しない点と、スイッチ164にスイッチ169からの信号に変えて、平均値aveが入力される点とが異なる。これは、クリッピング判定部523が、クリッピングされていると判定したときは、処理対象画素の画素値は最大値または最小値であり、画素値変更部124と同様に画素値を変更しても、画素値が平均値aveとなるためである。
このように、本実施形態におけるノイズ低減装置500は、ノイズ低減装置100とはクリッピングをされたか否かを判定する条件が異なるが、ノイズ低減装置100と同様に、ノイズが付加された後にデジタル化されることで生じたコントラストの劣化を抑制することができる。
[第6の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第6の実施形態について説明する。図27は、本実施形態におけるテレビジョン受像装置10の構成を示す概略ブロック図である。映像表示装置の一例であるテレビジョン受像装置10は、チューナ部11、デコード部12、ノイズ低減装置100、表示部13を含んで構成される。チューナ部11は、アンテナなどに接続される。チューナ部11、アンテナなどが受信した放送波信号bを復調し、符号化映像信号を生成する。デコード部12は、チューナ部11が生成した符号化映像信号をデコードして、映像信号を生成し、該映像信号のうち、輝度を示す信号を入力映像信号vとして、ノイズ低減装置100に入力する。また、デコード部12は、該映像信号のうち、色差を示す信号Cb、Crを、表示部13に入力する。ノイズ低減装置100は、第1の実施形態にて説明したノイズ低減装置100である。ノイズ低減装置100は、入力映像信号vに対して、ノイズ低減処理を行い、映像信号vを生成し、表示部13に入力する。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスを備え、映像信号vと、色差を示す信号Cb、Crとに従い、該表示デバイスに映像を表示する。
本実施形態では、ノイズ低減装置として、第1の実施形態におけるノイズ低減装置100を用いる例を示したが、第2の実施形態におけるノイズ低減装置200や、第3の実施形態におけるノイズ低減装置300、第4の実施形態におけるノイズ低減装置400、第5の実施形態におけるノイズ低減装置500を用いるようにしてもよい。また、輝度値を示す映像信号に対して、ノイズ低減を行う例を示したが、色差を示す信号Cb、Crの各々に対しても、ノイズ低減を行うようにしてもよい。また、RGB信号のR、G、Bの各々に対して、ノイズ低減を行うようにしてもよい。
また、各実施形態におけるノイズ低減装置100、200、300、400、500各々の機能あるいは各々の一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各装置を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した各実施形態におけるノイズ低減装置100、200、300、400、500各々の一部、または全部を、典型的には、集積回路であるLSIとして実現してもよい。ノイズ低減装置100、200、300、400、500の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。集積回路は、ハイブリッド、モノリシックのいずれのものでも良い。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10…テレビジョン受像装置
11…チューナ部
12…デコード部
13…表示部
100、200、300、400、500…ノイズ低減装置
101…ノイズ量検出部
102…フレーム間ノイズ低減部
103…水平ノイズ低減部
104…垂直ノイズ低減部
121、121a、121b、221、221a、221b、321、321a、321b…画素抽出部
122…ノイズ判定部
123、423、523…クリッピング判定部
124、524…画素値変更部
131a、131b、131c、131d、131e、131f、131g、131h…ラインディレイ部
132a、132b、132c、132d、132e、132f、132g、132h、132i、132j、132k、132l、132m、132n、132o、132p、132q、132r、132s、132t…ディレイ部
133a、133b…フレームディレイ部
141…中間値選択部
142…比較部
151…平均値算出部
152…最大値記憶部
153…減算部
154…スイッチ
155…大小比較部
156、556…論理積演算部
161…加算部
162…減算部
163、164、165…スイッチ
166、167…減算部
168…加算部
169…スイッチ
451…最小値記憶部
452…スイッチ
453…一致検出部
454…論理和演算部

Claims (9)

  1. デジタル化された映像信号に対するノイズ低減装置であって、
    前記映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部と
    を具備することを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、
    前記判定結果のうち、クリッピングされた画素であるという判定結果に応じた画素値変更方法は、当該画素の画素値が負のノイズを含むときは、前記画素値に対して、当該画素の周辺画素を少なくとも含む画素群の画素値の平均値を加算し、当該画素の画素値が正のノイズを含むときは、前記画素値に対して、画素値の取り得る範囲の最大値と前記平均値との差を減算する方法であること
    を特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。
  3. 前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、
    前記判定結果のうち、クリッピングされた画素でないという判定結果に応じた画素値変更方法は、前記画素値に対して前記ノイズ量を加算または減算する方法であること
    を特徴とする請求項2に記載のノイズ低減装置。
  4. 前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、
    前記クリッピング判定部は、前記判定を行う際に、前記ノイズ量が、前記ノイズ判定部が検出した画素の周辺画素の画素値の平均値よりも大きいことという条件、あるいは、前記ノイズ量が、画素値の取り得る範囲の最大値から前記平均値を引いた値よりも大きいことという条件を少なくとも用いること
    を特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。
  5. 前記映像信号におけるノイズの大きさを示すノイズ量を検出するノイズ量検出部を具備し、
    前記クリッピング判定部は、前記判定を行う際に、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値が、取り得る範囲の最大値であることという条件、あるいは、前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値が、取り得る範囲の最小値であることという条件を少なくとも用いること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載のノイズ低減装置。
  6. デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部と
    を具備することを特徴とするプロセッサ。
  7. デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部と、
    前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部と、
    前記画素値変更部が変更した画素値を用いて、映像を表示する表示部と
    を具備することを特徴とする映像表示装置。
  8. デジタル化された映像信号に対するノイズ低減方法であって、
    前記映像信号が示す画素のうち、画素値にノイズが含まれている画素を検出する第1の過程と、
    前記第1の過程にて検出された画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定する第2の過程と、
    前記第1の過程にて検出された画素の画素値を変更する第3の過程であって、当該画素に対する前記第2の過程における判定結果に応じた画素値方法を用いて、前記画素値の変更を行う第3の過程と
    を有することを特徴とするノイズ低減方法。
  9. コンピュータを、
    デジタル化された映像信号が表す画素のうち、画素値に正のノイズが含まれている画素および画素値に負のノイズが含まれている画素を検出するノイズ判定部、
    前記ノイズ判定部が検出した画素が、デジタル化された際に画素値がクリッピングされた画素であるか否かを判定するクリッピング判定部、
    前記ノイズ判定部が検出した画素の画素値を変更する画素値変更部であって、当該画素に対する前記クリッピング判定部による判定結果に応じた画素値変更方法を用いて、前記画素値の変更を行う画素値変更部
    として機能させるためのプログラム。
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