JP4904749B2 - フリッカ低減方法、フリッカ低減回路及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光灯の照明下で相補型金属酸化物半導体(CMOS)撮像素子などのXYアドレス走査型の撮像素子を用いたビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像装置におけるフリッカ低減方法、フリッカ低減回路及び撮像装置に関する。
商用交流電源によって直接点灯される蛍光灯の照明下で、ビデオカメラによって被写体を撮影すると、蛍光灯の輝度変化(光量変化)の周波数(商用交流電源周波数の2倍)とカメラの垂直同期周波数との違いによって、撮影出力の映像信号に時間的な明暗の変化、いわゆる蛍光灯フリッカを生じる。
例えば、商用交流電源周波数が50Hzの地域において、非インバータ方式の蛍光灯の照明下で、NTSC方式(垂直同期周波数は60Hz)のCCDカメラによって被写体を撮影する場合、1フィールド周期が1/60秒であるのに対して、蛍光灯の輝度変化の周期が1/100秒となるので、蛍光灯の輝度変化に対して各フィールドの露光タイミングがずれ、各画素の露光量がフィールドごとに変化する。
蛍光灯の輝度変化に対する露光タイミングは、3フィールドごとに元のタイミングに戻るため、フリッカによる明暗変化は、3フィールドごとの繰り返しとなる。すなわち、各フィールドの輝度比(フリッカの見え方)は、露光期間によって変わるが、フリッカの周期は変わらない。
ただし、デジタルカメラなど、プログレッシブ方式のカメラで、垂直同期周波数が30Hzの場合には、3フレームごとに明暗変化が繰り返される。
しかしながら、CMOS撮像素子などのXYアドレス走査型の撮像素子では、画素ごとの露光タイミングが画面水平方向において読み出しクロック(画素クロック)の1周期分ずつ順次ずれ、全ての画素で露光タイミングが異なるため、1フレーム内にフリッカが現れ、画面上で黒い縞模様として認識されることになり、画質劣化を引き起こす。
このようなXYアドレス走査型の撮像素子から得られる映像信号に生じる蛍光灯フリッカを低減する方法として、従来より、動き被写体の存在しない静止部分の抽出と、その抽出された領域からフリッカの検出を行い、フリッカ補正を行う方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−119708号公報
しかしながら、撮像面の全領域を覆い尽くすような動き被写体が侵入した場合、静止状態が存在しないためフリッカの検出を行うことができない。また、複数の分割された領域を使用するため回路規模が大きくなるデメリットがある。
そこで、本発明の目的は、複数の領域を用いることなく、動き被写体が存在する場合でも、過去の検波値を用いることで誤補正することなくフリッカの補正を行い、フリッカによる画質劣化を防止することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、蛍光灯照明下でXYアドレス走査型の撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減方法であって、上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分工程と、上記積分工程において得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化工程と、上記正規化工程において正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出工程と、上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定工程と、上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算工程と、上記減算工程において算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理工程と、上記絶対値化処理工程において算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定工程において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成工程と、上記フリッカ低減信号生成工程において生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、蛍光灯照明下でXYアドレス走査型の撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減回路であって、上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分手段と、上記積分手段により得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化手段と、上記正規化手段により正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定手段と、上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算手段と、上記減算手段により算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理手段と、上記絶対値化処理手段により算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定手段において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成手段と、上記フリッカ低減信号生成手段により生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、XYアドレス走査型の撮像素子と、蛍光灯照明下で上記撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減回路を備える撮像装置であって、上記フリッカ低減回路は、上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分手段と、上記積分手段により得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化手段と、上記正規化手段により正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定手段と、上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算手段と、上記減算手段により算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理手段と、上記絶対値化処理手段により算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定手段において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成手段と、上記フリッカ低減信号生成手段により生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、受光素子などを用いることなく、CMOS撮像素子などのXYアドレス走査型の撮像素子に固有の蛍光灯フリッカを、被写体や映像信号レベルおよび蛍光灯の種類などにかかわらず検出補正し、被写体の動きによる誤補正を低減させることができ、複数の領域を用いることなく、動き被写体が存在する場合でも、過去の検波値を用いることで誤補正することなくフリッカの補正を行い、フリッカによる画質劣化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成の撮像装置10に適用される。
この撮像装置10は、XYアドレス走査型の撮像素子としてCMOS撮像素子12を用いたビデオカメラに本発明を適用したものであって、撮像光学系11、CMOS撮像素子12、アナログ信号処理部13、システムコントローラ14、レンズ駆動用ドライバ15、タイミングジェネレータ16やデジタル信号処理部17などからなる。
この撮像装置10では、被写体からの光が、撮像光学系11を介してCMOS撮像素子12に入射され、CMOS撮像素子12で光電変換され、CMOS撮像素子12からアナログ映像信号が得られる。
CMOS撮像素子12は、CMOS基板上に、フォトダイオード(フォトゲート)、転送ゲート(シャッタトランジスタ)、スイッチングトランジスタ(アドレストランジスタ)、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ(リセットゲート)などを有する画素が複数、2次元状に配列されて形成されるとともに、垂直走査回路、水平走査回路および映像信号出力回路が形成されたものである。
CMOS撮像素子12は、原色系と補色系のいずれでもよく、CMOS撮像素子12から得られるアナログ映像信号は、RGB各色の原色信号または補色系の色信号である。
CMOS撮像素子12からのアナログ映像信号は、集積回路(IC:integrated circuit)として構成されたアナログ信号処理部13において、色信号ごとに、サンプルホールドされ、AGC(自動利得制御)によってゲインが制御され、A/D変換によってデジタル信号に変換される。
アナログ信号処理部13からのデジタル映像信号は、ICとして構成されたデジタル信号処理部17において処理され、デジタル信号処理部17内のフリッカ低減部18において、信号成分ごとに、この発明の方法によってフリッカ成分が低減された上で、最終的に輝度信号Yと赤、青の色差信号R−Y,B−Yに変換されて、デジタル信号処理部17から出力される。
システムコントローラ14は、マイクロコンピュータなどによって構成され、カメラ各部を制御する。
具体的には、システムコントローラ14から、ICによって構成されたレンズ駆動用ドライバ15にレンズ駆動制御信号が供給され、レンズ駆動用ドライバ15によって撮像光学系11のレンズが駆動される。
また、システムコントローラ14からタイミングジェネレータ16に、タイミング制御信号が供給され、タイミングジェネレータ16からCMOS撮像素子12に各種タイミング信号が供給されて、CMOS撮像素子12が駆動される。
さらに、デジタル信号処理部17からシステムコントローラ14に各信号成分の検波信号が取り込まれ、システムコントローラ14からのAGC信号によってアナログ信号処理部13において上述のように各色信号のゲインが制御されるとともに、システムコントローラ14によってデジタル信号処理部17における信号処理が制御される。
上記デジタル信号処理部17に設けられているフリッカ低減部18は、図2に示すように、上記アナログ信号処理部13からのデジタル映像信号が供給される正規化処理ブロック20及び演算ブロック30、上記正規化処理ブロック20に接続されたDFTブロック40、上記演算ブロック30に接続されたフリッカ生成ブロック41などからなる。
上記正規化処理ブロック20は、入力画像信号In’(x,y)すなわち上記アナログ信号処理部13からのデジタル映像信号が供給される積分ブロック21と、この積分ブロック21に接続された積分値保持ブロック22、平均値計算ブロック23及び差分計算ブロック24と正規化ブロック25からなる。
ここで、被写体が均一なパターンの場合の画面内フリッカの様子を図3に示すように、一般にフリッカ成分は被写体の信号強度に比例する。
そこで、一般の被写体についての任意のフィールドnおよび任意の画素(x,y)における入力画像信号(フリッカ低減前のRGB原色信号または輝度信号)をIn’(x,y)とすると、In’(x,y)は、フリッカ成分を含まない信号成分と、これに比例したフリッカ成分との和として、次の式(1)で表される。
Figure 0004904749
In(x,y)は、信号成分であり、Γn(y)×In(x,y)は、フリッカ成分であり、Γn(y)は、フリッカ係数である。蛍光灯の発光周期に比べて1水平周期は十分短く、同一フィールドの同一ラインではフリッカ係数は一定と見なすことができるので、フリッカ係数はΓn(y)で表す。
Γn(y)を一般化するために、次の式(2)に示すように、フーリエ級数に展開した形式で記述する。
Figure 0004904749
これによって、蛍光灯の種類によって異なる発光特性および残光特性を全て網羅した形式でフリッカ係数を表現することができる。
式(2)中のλoは、図3に示した画面内フリッカの波長であり、1フィールド当たりの読み出しライン数をMとすると、L(=M/λo)ラインに相当する。ωoは、λoで正規化された規格化角周波数である。
γmは、各次(m=1,2,3・・・)のフリッカ成分の振幅である。Φmnは、各次のフリッカ成分の初期位相を示し、蛍光灯の発光周期と露光タイミングによって決まる。ただし、Φmnは垂直同期周波数と蛍光灯周波数により決まり、直前のフィールドとの間のΦmnの差ΔΦm,nは、次の式(3)で表される。
Figure 0004904749
このフリッカ低減部18において、入力画像信号In’(x,y)は、フリッカ検出用に絵柄の影響を少なくするために、積分ブロック21で、次の式(4)に示すように、画面水平方向に1ライン分に渡って積分され、積分値Fn(y)が算出される。
Figure 0004904749
ここで、式(4)中のαn(y)は、次の式(5)で表されるように、信号成分In(x,y)の1ライン分に渡る積分値である。
Figure 0004904749
算出された積分値Fn(y)は、以後のフィールドでのフリッカ検出用に、積分値保持ブロック22に記憶保持される。積分値保持ブロック22は、少なくともKフィールド分の積分値を保持できる構成とされる。ただし、Kはフリッカ成分を打ち消すために必要なフィールド数であり、垂直同期周波数fvと蛍光灯周波数flから次の式(6)によって得られる。GCDは引数の最大公約数を求める関数である。
Figure 0004904749
被写体が一様であれば、信号成分In(x,y)の積分値αn(y)が一定値となるので、入力画像信号In’(x,y)の積分値Fn(y)からフリッカ成分αn(y)×Γn(y)を抽出することは容易である。
しかし、一般的な被写体では、αn(y)にもm×ωo成分が含まれるため、フリッカ成分としての輝度成分および色成分と、被写体自身の信号成分としての輝度成分および色成分とを分離することができず、純粋にフリッカ成分のみを抽出することはできない。さらに、式(4)の第1項の信号成分に対して第2項のフリッカ成分は非常に小さいので、フリッカ成分は信号成分中にほとんど埋もれてしまう。
また、このフリッカ低減部18では、積分値Fn(y)からαn(y)の影響を取り除くために、連続するKフィールドにおける積分値を用いる。
すなわち、この例では、積分値Fn(y)の算出時、積分値保持ブロック22から、1フィールド前の同じラインの積分値Fn_1(y)から(K−1)フィールド前の同じラインの積分値Fn−(K−1)(y)が読み出され、平均値計算ブロック23で、K個の積分値Fn(y),・・・,Fn−(K−1)(y)の平均値AVE[Fn(y)]が算出される。
連続するKフィールドの期間中の被写体をほぼ同一と見なすことができれば、αn(y)は同じ値と見なすことができる。被写体の動きがKフィールドの間で十分小さければ、実用上、この仮定は問題ない。さらに、連続するKフィールドにおける積分値の平均値を演算することは、式(3)の関係から、フリッカ成分の位相が−λ0×m×2πずつ順次ずれた信号を加え合わせることになるので、結果的にフリッカ成分が打ち消されることになる。したがって、平均値AVE[Fn(y)]は、次の式(7)で表される。
Figure 0004904749
ただし、以上は、次の式(8)の近似が成り立つものとして、連続するKフィールドにおける積分値の平均値を算出する場合であるが、被写体の動きが大きい場合には、式(8)の近似が成り立たなくなる。
Figure 0004904749
そのため、被写体の動きが大きい場合を想定したフリッカ低減部18としては、積分値保持ブロック22に3フィールド以上に渡る積分値を保持し、当該のフィールドの積分値Fn(y)を合わせて(K+1)フィールド以上に渡る積分値の平均値を算出すればよい。これによって、時間軸方向のローパスフィルタ作用により、被写体が動いたことによる影響が小さくなる。
また、このフリッカ低減部18では、正規化ブロック25において、差分計算ブロック24からの差分値Fn(y)−Fn_1(y)が、平均値計算ブロック23からの平均値AVE[Fn(y)]で除算されることによって正規化され、正規化後の差分値gn(y)が算出される。
正規化後の差分値gn(y)は、上述の式(7)、次の式(9)および三角関数の和積公式によって、次の式(10)のように展開され、さらに上述の式(3)の関係から、次の式(11)で表される。
Figure 0004904749
Figure 0004904749
Figure 0004904749
ここで、式(11)中の|Am|,θmは、次の式(12),(13)で表される。
Figure 0004904749
Figure 0004904749
差分値Fn(y)−Fn_1(y)は、被写体の信号強度の影響が残るため、領域によってフリッカによる輝度変化および色変化のレベルが異なってしまうが、上記のように正規化することによって、全領域に渡ってフリッカによる輝度変化および色変化を同一レベルに合わせることができる。
また、上述の式(12),(13)で表される|Am|,θmは、正規化後の差分値gn(y)の、各次のスペクトルの振幅および初期位相であり、正規化後の差分値gn(y)をフーリエ変換して、各次のスペクトルの振幅|Am|および初期位相θmを検出すれば、次の式(14),(15)によって、上述の式(2)に示した各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnを求めることができる。
Figure 0004904749
Figure 0004904749
そこで、図2に示したフリッカ低減部18では、DFTブロック40において、正規化ブロック25からの正規化後の差分値gn(y)の、フリッカの1波長分(Lライン分)に相当するデータを、離散フーリエ変換する。
DFT演算をDFT[gn(y)]とし、次数mのDFT結果をGn(m)とすれば、DFT演算は、次の式(16)で表される。
Figure 0004904749
この式(16)中のWは、次の式(14)で表される。
Figure 0004904749
また、DFTの定義によって、上述の式(12),(13)と式(16)との関係は、次の式(18),(19)で表される。
Figure 0004904749
Figure 0004904749
したがって、式(14),(15),(18),(19)から、次の式(20),(21)によって、各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnを求めることができる。
Figure 0004904749
Figure 0004904749
ここで、DFT演算のデータ長を、フリッカの1波長分(Lライン分)とするのは、これによって、ちょうどωoの整数倍の離散スペクトル群を直接、得ることができるからである。
一般に、デジタル信号処理のフーリエ変換としては、FFT(高速フーリエ変換)が用いられるが、この発明の実施形態では、あえてDFTを用いる。その理由は、フーリエ変換のデータ長が2のべき乗になっていないので、FFTよりDFTの方が都合よいためである。ただし、入出力データを加工してFFTを用いることもできる。
実際の蛍光灯照明下では、次数mを数次までに限定しても、フリッカ成分を十分近似できるので、DFT演算もデータを全て出力する必要はなく、この発明の用途ではFFTに比べて演算効率の点でデメリットはない。
DFTブロック40では、まず、式(16)で定義されるDFT演算によって、スペクトルが抽出され、その後、式(21),(22)の演算によって、各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが推定される。
図2に示したフリッカ低減部18では、さらに、フリッカ生成ブロック41で、DFTブロック40からのγm,Φmnの推定値から、上述の式(2)で表されるフリッカ係数Γn(y)が算出される。
ただし、上述したように、実際の蛍光灯照明下では、次数mを数次までに限定しても、フリッカ成分を十分近似できるので、式(2)によるフリッカ係数Γn(y)の算出に当たっては、総和次数を無限大ではなく、あらかじめ定められた次数、例えば2次までに限定することができる。
また、上述の式(1)から、フリッカ成分を含まない信号成分In(x,y)は次の式(22)で表される。
Figure 0004904749
そこで、この図2に示したフリッカ低減部18では、演算ブロック30で、フリッカ生成ブロック41からのフリッカ係数Γn(y)に1が加えられ、その和[1+Γn(y)]で入力画像信号In’(x,y)が除算される。
これによって、入力画像信号In’(x,y)に含まれるフリッカ成分がほぼ完全に除去され、演算ブロック30からは、出力画像信号(フリッカ低減後のRGB原色信号または輝度信号)として、実質的にフリッカ成分を含まない信号成分In(x,y)が得られる。
この撮像装置10におけるシステムコントローラ14は、上記フリッカ低減部18のDFTブロック40からフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが入力されるとともに、積分値保持ブロック22から積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の積分値Y(n−K)が供給されるパラメータ制御部14*を備える。
このパラメータ制御部14*としては、例えば図4に示すような構成のパラメータ制御部14Aが用いられる。
このパラメータ制御部14Aは、振幅ゲイン演算部50と乗算器55からなる。
このパラメータ制御部14Aには、DFTブロック40で求められた各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが入力される。
振幅ゲイン演算部50は、現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)よりフリッカ成分の振幅γmの抑圧ゲインを出力するもので、積分値保持ブロック22から積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の積分値Y(n−K)が供給される減算器51と、この減算器51に接続された絶対値(ABS)回路52、このABS回路52に接続されたローパスフィルタ(LPF)53と、このLPF53に接続されたゲイン演算部54からなる。
減算器51は、現在の積分値Y(n)から、Kフィールド前の積分値Y(n−K)との差分積分値ΔY(n)を演算する。
ABS回路52は、減算器51の出力値を絶対値化する。減算器51の出力値が小さい場合は、動き被写体が存在しないとみなすことができるため、振幅γmの信頼性が高いものとする。逆に、減算器51の出力値が大きい場合は、動き被写体が存在するとみなすことができるため、振幅γmの信頼性が低いものとする。
LPF53は、ABS回路52から出力される差分積分値|ΔY(n)|が外乱により過剰に変動することを低減させるためのフィルタである。LPFの設定は蛍光灯下と非蛍光灯下の安定した判別期間や、外乱に対して敏感に反応しない程度の時定数が望ましい。
ゲイン演算部54は、図5のようにLPF53の出力値に応じて0から1の値を出力する。LPF53の出力値が閾値thrBより大きい場合は0、逆に閾値thrAより小さい場合は1、閾値thrAから閾値thrBの間の場合は線形補間された値を出力する。つまり、信頼性が高い場合は1、信頼性が低い場合は0とする。
そして、乗算器55は、各次のフリッカ成分の振幅γmとゲイン演算部54の出力値を乗算する。
なお、このゲイン演算処理は各DFT次数毎に行われる。基本的にはDFT1次が主となる成分であるが、高速シャッター時など高次の成分が発生する状況下では高い次数まで演算することが望ましい。また、常に高次項まで演算しても蛍光灯以外のスペクトルは蛍光灯の位相成分からずれているため結果的にゲインは抑圧されるので問題ない。
これらの制御手順を図6のフローチャートに示す。
最初のステップS10では、現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)の差分を差分積分値ΔY(n)に設定する。
次のステップS11では、差分積分値ΔY(n)の絶対値をΔYABS(n)に設定する。
さらに、ステップS12では、ΔYABS(n)にLPF処理を適応した値をΔYLPF_ABS(n)に設定する。
そして、ステップS13では、ΔYLPF_ABS(n)から、上記図5に示す関数に従って抑圧ゲインを演算する。
また、本発明は、例えば図7に示すような構成の撮像装置100に適用される。
この撮像装置100は、XYアドレス走査型の撮像素子としてCMOS撮像素子112を用いたビデオカメラに本発明を適用したものであって、撮像光学系111、CMOS撮像素子112、アナログ信号処理部113、システムコントローラ114、レンズ駆動用ドライバ115、タイミングジェネレータ116、デジタル信号処理部117及び輝度検出部119などからなる。
この撮像装置100は、被写体からの光が、撮像光学系111を介してCMOS撮像素子112に入射して、CMOS撮像素子112で光電変換され、CMOS撮像素子112からアナログ映像信号が得られる。
CMOS撮像素子112は、CMOS基板上に、フォトダイオード(フォトゲート)、転送ゲート(シャッタトランジスタ)、スイッチングトランジスタ(アドレストランジスタ)、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ(リセットゲート)などを有する画素が複数、2次元状に配列されて形成されるとともに、垂直走査回路、水平走査回路および映像信号出力回路が形成されたものである。
CMOS撮像素子112は、原色系と補色系のいずれでもよく、CMOS撮像素子112から得られるアナログ映像信号は、RGB各色の原色信号または補色系の色信号である。
CMOS撮像素子112からのアナログ映像信号は、ICとして構成されたアナログ信号処理部113において、色信号ごとに、サンプルホールドされ、AGCによってゲインが制御され、A/D変換によってデジタル信号に変換される。
アナログ信号処理部113からのデジタル映像信号は、ICとして構成されたデジタル信号処理部117において処理され、デジタル信号処理部117内のフリッカ低減部118において、信号成分ごとに、この発明の方法によってフリッカ成分が低減された上で、最終的に輝度信号Yと赤、青の色差信号R−Y,B−Yに変換されて、デジタル信号処理部117から出力される。
また、アナログ信号処理部113からのデジタル映像信号は、輝度検出部119に供給され、この輝度検出部119から現在の輝度レベルY(n)とKフィールド前の輝度レベルY(n−K)をシステムコントローラ114に出力する。
システムコントローラ114は、マイクロコンピュータなどによって構成され、カメラ各部を制御する。
具体的に、システムコントローラ114から、ICによって構成されたレンズ駆動用ドライバ115に、レンズ駆動制御信号が供給され、レンズ駆動用ドライバ115によって、撮像光学系111のレンズが駆動される。
また、システムコントローラ114からタイミングジェネレータ116に、タイミング制御信号が供給され、タイミングジェネレータ116からCMOS撮像素子112に、各種タイミング信号が供給されて、CMOS撮像素子112が駆動される。
さらに、デジタル信号処理部117からシステムコントローラ114に、各信号成分の検波信号が取り込まれ、システムコントローラ114からのAGC信号によって、アナログ信号処理部113において、上記のように各色信号のゲインが制御されるとともに、システムコントローラ114によって、デジタル信号処理部120における信号処理が制御される。
上記デジタル信号処理部117に設けられているフリッカ低減部118は、図8に示すように、上記アナログ信号処理部113からのデジタル映像信号が供給される正規化処理ブロック120及び演算ブロック130、上記正規化処理ブロック120に接続されたDFTブロック140、上記演算ブロック130に接続されたフリッカ生成ブロック141などからなる。
上記正規化処理ブロック120は、入力画像信号In’(x,y)すなわち上記アナログ信号処理部113からのデジタル映像信号が供給される積分ブロック121と、この積分ブロック121に接続された積分値保持ブロック122、平均値計算ブロック123及び差分計算ブロック124と正規化ブロック125からなる。
このフリッカ低減部118において、入力画像信号In’(x,y)は、フリッカ検出用に絵柄の影響を少なくするために、積分ブロック121で、上述の式(4)に示すように、画面水平方向に1ライン分に渡って積分され、積分値Fn(y)が算出される。
この積分ブロック121で算出された積分値Fn(y)は、以後のフィールドでのフリッカ検出用に、積分値保持ブロック122に記憶保持される。積分値保持ブロック122は、少なくともKフィールド分の積分値を保持できる構成とされる。ただし、Kはフリッカ成分を打ち消すために必要なフィールド数であり、垂直同期周波数fvと蛍光灯周波数flから上述の式(6)によって得られる。GCDは引数の最大公約数を求める関数である。
被写体が一様であれば、信号成分In(x,y)の積分値αn(y)が一定値となるので、入力画像信号In’(x,y)の積分値Fn(y)からフリッカ成分αn(y)*Γn(y)を抽出することは容易である。
しかし、一般的な被写体では、αn(y)にもm*ωo成分が含まれるため、フリッカ成分としての輝度成分および色成分と、被写体自身の信号成分としての輝度成分および色成分とを分離することができず、純粋にフリッカ成分のみを抽出することはできない。さらに、式(4)の第1項の信号成分に対して第2項のフリッカ成分は非常に小さいので、フリッカ成分は信号成分中にほとんど埋もれてしまう。
また、このフリッカ低減部118においても、積分値Fn(y)からαn(y)の影響を取り除くために、連続するKフィールドにおける積分値を用いる。
すなわち、この例では、積分値Fn(y)の算出時、積分値保持ブロック122から、1フィールド前の同じラインの積分値Fn_1(y)から(K−1)フィールド前の同じラインの積分値Fn−(K−1)(y)が読み出され、平均値計算ブロック123で、K個の積分値Fn(y),・・・,Fn−(K−1)(y)の平均値AVE[Fn(y)]が算出される。
連続するKフィールドの期間中の被写体をほぼ同一と見なすことができれば、αn(y)は同じ値と見なすことができる。被写体の動きがKフィールドの間で十分小さければ、実用上、この仮定は問題ない。さらに、連続するKフィールドにおける積分値の平均値を演算することは、上述の式(3)の関係から、フリッカ成分の位相が−λ0×m×2πずつ順次ずれた信号を加え合わせることになるので、結果的にフリッカ成分が打ち消されることになる。したがって、平均値AVE[Fn(y)]は、上述の式(7)で表される。
ただし、以上は、上述の式(8)の近似が成り立つものとして、連続するKフィールドにおける積分値の平均値を算出する場合であるが、被写体の動きが大きい場合には、式(8)の近似が成り立たなくなる。
そのため、被写体の動きが大きい場合を想定したフリッカ低減部18としては、積分値保持ブロック122に3フィールド以上に渡る積分値を保持し、当該のフィールドの積分値Fn(y)を合わせて(K+1)フィールド以上に渡る積分値の平均値を算出すればよい。これによって、時間軸方向のローパスフィルタ作用により、被写体が動いたことによる影響が小さくなる。
また、このフリッカ低減部118では、正規化ブロック125において、差分計算ブロック124からの差分値Fn(y)−Fn_1(y)が、平均値計算ブロック123からの平均値AVE[Fn(y)]で除算されることによって正規化され、正規化後の差分値gn(y)が算出される。
正規化後の差分値gn(y)は、上述の式(11)で表される。
差分値Fn(y)−Fn_1(y)は、被写体の信号強度の影響が残るため、領域によってフリッカによる輝度変化および色変化のレベルが異なってしまうが、上記のように正規化することによって、全領域に渡ってフリッカによる輝度変化および色変化を同一レベルに合わせることができる。
また、上述の式(12),(13)で表される|Am|,θmは、正規化後の差分値gn(y)の、各次のスペクトルの振幅および初期位相であり、正規化後の差分値gn(y)をフーリエ変換して、各次のスペクトルの振幅|Am|および初期位相θmを検出すれば、上述の式(14),(15)によって、上述の式(2)に示した各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnを求めることができる。
そこで、図8に示したフリッカ低減部118では、DFTブロック140において、正規化ブロック125からの正規化後の差分値gn(y)の、フリッカの1波長分(Lライン分)に相当するデータを、離散フーリエ変換する。
DFT演算をDFT[gn(y)]とし、次数mのDFT結果をGn(m)とすれば、DFT演算は、上述の式(16)で表される。
そして、各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnは、上述の式(20),(21)により求めることができる。
DFT演算のデータ長を、フリッカの1波長分(Lライン分)とするのは、これによって、ちょうどωoの整数倍の離散スペクトル群を直接、得ることができるからである。
一般に、デジタル信号処理のフーリエ変換としては、FFT(高速フーリエ変換)が用いられるが、この発明の実施形態では、あえてDFTを用いる。その理由は、フーリエ変換のデータ長が2のべき乗になっていないので、FFTよりDFTの方が都合よいためである。ただし、入出力データを加工してFFTを用いることもできる。
実際の蛍光灯照明下では、次数mを数次までに限定しても、フリッカ成分を十分近似できるので、DFT演算もデータを全て出力する必要はなく、この発明の用途ではFFTに比べて演算効率の点でデメリットはない。
DFTブロック140では、まず、上述の式(16)で定義されるDFT演算によって、スペクトルが抽出され、その後、上述の式(21),(22)の演算によって、各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが推定される。
図8に示したフリッカ低減部118では、さらに、フリッカ生成ブロック141で、DFTブロック140からのγm,Φmnの推定値から、上述の式(2)で表されるフリッカ係数Γn(y)が算出される。
ただし、上述したように、実際の蛍光灯照明下では、次数mを数次までに限定しても、フリッカ成分を十分近似できるので、上述の式(2)によるフリッカ係数Γn(y)の算出に当たっては、総和次数を無限大ではなく、あらかじめ定められた次数、例えば2次までに限定することができる。
また、上述の式(1)から、フリッカ成分を含まない信号成分In(x,y)は次の式(22)で表される。
そこで、この図8に示したフリッカ低減部118では、演算ブロック130で、フリッカ生成ブロック141からのフリッカ係数Γn(y)に1が加えられ、その和[1+Γn(y)]で入力画像信号In’(x,y)が除算される。
これによって、入力画像信号In’(x,y)に含まれるフリッカ成分がほぼ完全に除去され、演算ブロック130からは、出力画像信号(フリッカ低減後のRGB原色信号または輝度信号)として、実質的にフリッカ成分を含まない信号成分In(x,y)が得られる。
そして、この撮像装置110におけるシステムコントローラ114は、上記フリッカ低減部118のDFTブロック140からフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが入力されるとともに、輝度検出部119から現在の積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の積分値Y(n−K)が供給されるパラメータ制御部14*を備える。
このパラメータ制御部14*としては、例えば上述の図4に示した構成のパラメータ制御部14Aが用いられ、上述の図6のフローチャートに示した手順に従って、各DFT次数毎にゲイン演算処理を行い、振幅ゲイン演算部50から現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)よりフリッカ成分の振幅γmの抑圧ゲインを出力する。
ここで、上記撮像装置10,100におけるシステムコントローラ14,114に備えられるパラメータ制御部14*は、上述の図4に示した構成のパラメータ制御部14Aでなくてもよく、例えば、図9に示すような構成のパラメータ制御部14Bを用いることもできる。
この図9に示すパラメータ制御部14Bは、フィルタ係数演算部60とフィルタ特性が可変制御自在な2つのローパスフィルタ(LPF)65a,65bからなる。
このパラメータ制御部14Bでは、上述のDFTブロック40又はDFTブロック140で求められた各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが上記2つのLPF65a,65bに入力され、上述の正規化処理ブロック20又は輝度検出部119から現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が上記フィルタ係数演算部60に入力される。
上記フィルタ係数演算部60は、現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が供給される減算器61と、この減算器61に接続された絶対値(ABS)回路62、このABS回路62に接続されたローパスフィルタ(LPF)63と、このLPF63に接続された2つの係数演算部64a,64bからなる。
このフィルタ係数演算部60において、減算器61は、現在の積分値Y(n)から、Kフィールド前の積分値Y(n−K)との差分積分値ΔY(n)を演算する。
ABS回路62は、減算器61の出力値を絶対値化する。減算器61の出力値が小さい場合は、動き被写体が存在しないとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が高いものとする。逆に、減算器61の出力値が大きい場合は、動き被写体が存在するとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が低いものとする。
LPF63は、ABS62から出力される差分積分値|ΔY(n)|が外乱により過剰に変動することを低減させるためのフィルタである。LPFの設定は蛍光灯下と非蛍光灯下の安定した判別期間や、外乱に対して敏感に反応しない程度の時定数が望ましい。
係数演算部64a,64bは、図10のようにLPF63の出力値に応じて0から1の値をフィルタ係数として出力する。LPF63の出力値が閾値thrBより大きい場合は0、逆に閾値thrAより小さい場合は1、閾値thrAから閾値thrBの間の場合は線形補間された値を出力する。つまり、信頼性が最も高い場合は1、信頼性が最も低い場合は0とする。
LPF65aは、各次のフリッカ成分の位相Φmnを係数演算部64aが指示したフィルタ係数でLPF処理を行う。
LPF65bは、各次のフリッカ成分の振幅γmを係数演算部64bが指示したフィルタ係数でLPF処理を行う。
ここで、LPF65a,65bは、その構成例を例えば図11に示すように、重みaの重み付け回路651、加算器652、遅延量Z−1の遅延回路653及び重み1−aの重み付け回路654からなる。係数aが大きい場合は現在の検波値の重み付けを高くし、係数aが小さい場合は現在の検波値の重み付けを低くし、過去の検波値の重み付けを高くする。これにより、動き被写体が侵入した場合でも、過去の検波値を使用することで、誤補正をすることなく正しく補正することが可能となる。
なお、この係数演算処理は各DFT次数毎に行われる。基本的にはDFT1次が主となる成分であるが、高速シャッター時など高次の成分が発生する状況下では高い次数まで演算することが望ましい。また、常に高次項まで演算しても蛍光灯以外のスペクトルは蛍光灯の位相成分からずれているため結果的にゲインは抑圧されるので問題ない。
また、位相用のLPF65aはY(n)によらず長い時定数に設定し、LPF65bのみをY(n)に応じて変化させることでも、被写体による誤補正を低減することができる。ただし、ノンインバータ蛍光灯の有無の遷移時は追従が遅くなる。
これらの制御手順を図12のフローチャートに示す。
最初のステップS20では現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)の差分を差分積分値ΔY(n)に設定する。
次のステップS21では、差分積分値ΔY(n)の絶対値をΔYABS(n)に設定する。
さらにステップS22では、ΔYABS(n)にLPF処理を適応した値をΔYLPF_ABS(n)に設定する。
そして、ステップS23では、ΔYLPF_ABS(n)から、上記図10に示した関数に従ってフィルタ係数を演算する。上記図10に示した関数は振幅と位相ごとに閾値を保持しており、フィルタ係数演算は振幅と位相ごとに行うものとする。
また、上記撮像装置10,100におけるシステムコントローラ14,114に備えられるパラメータ制御部14*としては、例えば、図13に示すような構成のパラメータ制御部14Cを用いることもできる。
この図13に示すパラメータ制御部14Cは、演算部70とフィルタ特性が可変制御自在なローパスフィルタ(LPF)75aと乗算器75bからなる。
このパラメータ制御部14Cでは、上述のDFTブロック40又はDFTブロック140で求められた各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが上記LPF75aと乗算器75bに入力され、上述の正規化処理ブロック20又は輝度検出部119から現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が上記演算部70に入力される。
上記演算部70は、現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)よりフリッカ成分の振幅γmのゲインとφmnのLPF係数を出力するものであって、現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が供給される減算器71と、この減算器71に接続された絶対値(ABS)回路72、このABS回路72に接続されたローパスフィルタ(LPF)73と、このLPF73に接続された係数演算部74a及びゲイン演算部74bからなる。
この演算部70おいて、減算器71は、現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)から、Kフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)との差分積分値ΔY(n)を演算する。
ABS回路72は、減算器71の出力値を絶対値化する。減算器71の出力値が小さい場合は、動き被写体が存在しないとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が高いものとする。逆に、減算器71の出力値が大きい場合は、動き被写体が存在するとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が低いものとする。
LPF73は、ABS回路72から出力される差分積分値|ΔY(n)|が外乱により過剰に変動することを低減させるためのフィルタである。LPFの設定は蛍光灯下と非蛍光灯下の安定した判別期間や、外乱に対して敏感に反応しない程度の時定数が望ましい。
係数演算部74aは、上記図10のようにLPF73の出力値に応じて0から1の値を出力する。LPF73の出力値が閾値thrBより大きい場合は0、逆に閾値thrAより小さい場合は1、閾値thrAから閾値thrBの間の場合は線形補間された値を出力する。つまり、信頼性が最も高い場合は1、信頼性が最も低い場合は0とする。
ゲイン演算部74bは、上記図5のようにLPF73の出力値に応じて0から1の値を出力する。LPF73の出力値が閾値thrBより大きい場合は0、逆に閾値thrAより小さい場合は1、閾値thrAから閾値thrBの間の場合は線形補間された値を出力する。つまり、信頼性が高い場合は1、信頼性が低い場合は0とする。
LPF75aは、各次のフリッカ成分の位相Φmnを係数演算部74aが指示したフィルタ係数でLPFを行う。
乗算器75bは、各次のフリッカ成分の振幅γmとゲイン演算部74bの出力値を乗算する。
ここで、LPF75aには上述の図11に示した構成例のものが用いられる。係数aが大きい場合は現在の検波値の重み付けを高くし、係数aが小さい場合は現在の検波値の重み付けを低くし、過去の検波値の重み付けを高くする。これにより、動き被写体が侵入した場合でも、過去の検波値を使用することで、誤補正をすることなく正しく補正することが可能となる。
なお、この係数演算処理は各DFT次数毎に行われる。基本的にはDFT1次が主となる成分であるが、高速シャッター時など高次の成分が発生する状況下では高い次数まで演算することが望ましい。また、常に高次項まで演算しても蛍光灯以外のスペクトルは蛍光灯の位相成分からずれているため結果的にゲインは抑圧されるので問題ない。
また、位相用のLPF75aはY(n)によらず長い時定数に設定し、乗算器75bのみをY(n)に応じて変化させることでも、被写体による誤補正を低減することができる。ただし、ノンインバータ蛍光灯の有無の遷移時は追従が遅くなる。
これらの制御手順を図14のフローチャートに示す。
最初のステップS30では、現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)の差分を差分積分値ΔY(n)に設定する。
次のステップS31では、差分積分値ΔY(n)の絶対値をΔYABS(n)に設定する。
また、ステップS32では、ΔYABS(n)にLPF処理を適応した値をΔYLPF_ABS(n)に設定する。
さらに、ステップS33ではΔYLPF_ABS(n)から、上述の図10に示す関数に従ってフィルタ係数を演算する。
そして、ステップS34では、ΔYLPF_ABS(n)から、上述の図5に示す関数に従って抑圧ゲインを演算する。
さらに、上記撮像装置10,100におけるシステムコントローラ14,114に備えられるパラメータ制御部14*としては、例えば、図15に示すような構成のパラメータ制御部14Dを用いることもできる。
この図15に示すパラメータ制御部14Dは、遅延量切替部80とそれぞれ遅延量の切り替え自在な2つの遅延回路85a,85bからなる。
このパラメータ制御部14Dでは、上述のDFTブロック40又はDFTブロック140で求められた各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φmnが上記LPF75aと乗算器75bに入力され、上述の正規化処理ブロック20又は輝度検出部119から現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が上記遅延切替部80に入力される。
上記遅延量切替部80は、現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)よりフリッカ成分の振幅γmとφmnの遅延切替をコントロールするものであって、現在のフリッカ検出領域の全積分値Y(n)とKフィールド前のフリッカ検出領域の全積分値Y(n−K)が供給される減算器81と、この減算器81に接続された絶対値(ABS)回路82、このABS回路82に接続されたローパスフィルタ(LPF)83と、このLPF83に接続された切替制御部84からなる。
この遅延量切替部80において、減算器81は、現在の積分値Y(n)から、Kフィールド前の積分値Y(n−K)との差分積分値ΔY(n)を演算する。
ABS回路82は、減算器81の出力値を絶対値化する。減算器81の出力値が小さい場合は、動き被写体が存在しないとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が高いものとする。逆に、減算器81の出力値が大きい場合は、動き被写体が存在するとみなすことができるため、振幅γmおよび初期位相Φmnの信頼性が低いものとする。
LPF83は、ABS回路82から出力される差分積分値|ΔY(n)|が外乱により過剰に変動することを低減させるためのフィルタである。LPFの設定は蛍光灯下と非蛍光灯下の安定した判別期間や、外乱に対して敏感に反応しない程度の時定数が望ましい。
切替制御部84は、図16のようにLPF83の出力値に応じて0または1の値を出力する。LPF83の出力値が閾値thrより大きい場合は0、逆に閾値thrより小さい場合は0を出力する。つまり、信頼性が高い場合は1、信頼性が低い場合は0とする。
遅延回路85aは、各次のフリッカ成分の振幅γmを切替制御部84が指示した値を遅延回路85bに設定する。
遅延回路85bは、各次のフリッカ成分の位相Φmnを切替制御部84が指示した値を遅延回路85bに設定する。
ここで、遅延回路85a,85bが、その構成例を図17に示すように、遅延量がZ−Kの遅延素子851と切替スイッチ852からなる。切替スイッチ852は、切替制御信号ctrlが1の場合は信号A、0の場合は信号Bを選択する。信頼性が高い場合は現在の信号Aを選択し、逆に信頼性が低い場合はKフィールド前の信号Bを選択することで過去の信頼性がある検出値を補正に使用する。
なお、この係数演算処理は各DFT次数毎に行われる。基本的にはDFT1次が主となる成分であるが、高速シャッター時など高次の成分が発生する状況下では高い次数まで演算することが望ましい。また、常に高次項まで演算しても蛍光灯以外のスペクトルは蛍光灯の位相成分からずれているため結果的にゲインは抑圧されるので問題ない。
これらの制御手順を図18のフローチャートに示す。
最初のステップS40では、現在の積分値Y(n)とKフィールド前の積分値Y(n−K)の差分を差分積分値ΔY(n)に設定する。
次のステップS41では差分積分値ΔY(n)の絶対値をΔYABS(n)に設定する。
また、ステップS42では、ΔYABS(n)にLPF処理を適応した値をΔYLPF_ABS(n)に設定する。
そして、ステップS43では、ΔYLPF_ABS(n)から、上述の図16に示す関数に従って遅延回路85a,85bの遅延量を切替える。
本発明を適用した撮像装置の構成例を示すブロック図である。 上記撮像装置のデジタル信号処理部に設けられているフリッカ低減部の構成を示すブロック図である。 被写体が均一なパターンの場合の画面内フリッカの様子を示す図である。 上記撮像装置におけるシステムコントローラに備えられるパラメータ制御部の構成例を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部におけるゲイン演算部の関数を示す図である。 上記パラメータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 本発明を適用した撮像装置の他の構成例を示すブロック図である。 上記撮像装置のデジタル信号処理部に設けられているフリッカ低減部の構成を示すブロック図である。 上記撮像装置におけるシステムコントローラに備えられるパラメータ制御部の他の構成例を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部における係数演算部の関数を示す図である。 上記パラメータ制御部に備えられたLPFの構成を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 上記撮像装置におけるシステムコントローラに備えられるパラメータ制御部の他の構成例を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。 上記撮像装置におけるシステムコントローラに備えられるパラメータ制御部の他の構成例を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部における切替制御部の関数を示す図である。 上記パラメータ制御部に備えられた遅延回路の構成を示すブロック図である。 上記パラメータ制御部の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10,100 撮像装置、11,111 撮像光学系、12,112 CMOS撮像素子、13,113 アナログ信号処理部、14,114 システムコントローラ、14A,14B,14C,14D パラメータ制御部、15,115 レンズ駆動用ドライバ、16,116 タイミングジェネレータ、17,117 デジタル信号処理部、18,118 フリッカ低減部、20,120 正規化処理ブロック、21,121 積分ブロック、22,122 積分値保持ブロック、23,123 平均値計算ブロック、24,124 差分計算ブロック、25,125 正規化ブロック、30,130 演算ブロック、40,140 DFTブロック、41,141 フリッカ生成ブロック、50 振幅ゲイン演算部、51,61,71,81 減算器、52,62,72,82 絶対値(ABS)回路、53,63,65a,65b,73,75a,83 ローパスフィルタ(LPF)、54 ゲイン演算部、55 乗算器、60 フィルタ係数演算部、64a,64b 係数演算部、70 演算部、74a 係数演算部、74b ゲイン演算部、75b 乗算器、80 遅延量切替部、84 切替制御部、85a,85b 遅延回路、119 輝度検出部、651,654 重み付け回路、652 加算器、653 遅延回路、851 遅延素子、852 切替スイッチ

Claims (15)

  1. 蛍光灯照明下でXYアドレス走査型の撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減方法であって、
    上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分工程と、
    上記積分工程において得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化工程と、
    上記正規化工程において正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出工程と、
    上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定工程と、
    上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算工程と、
    上記減算工程において算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理工程と、
    上記絶対値化処理工程において算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定工程において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成工程と、
    上記フリッカ低減信号生成工程において生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算工程と
    を備えることを特徴とするフリッカ低減方法。
  2. 上記推定工程では、上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成工程は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出工程と、上記抑圧係数算出工程において算出した抑圧係数と上記推定工程において算出した振幅成分を乗ずる乗算工程とを備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ低減方法。
  3. 上記推定工程では、上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成工程は、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出工程と、上記フィルタ係数算出工程において算出したフィルタ係数を上記推定工程において算出した振幅成分と位相成分に対して適応する工程とを備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ低減方法。
  4. 上記推定工程では、上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成工程は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出工程と、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出工程と、上記抑圧係数算出工程において算出した抑圧係数と上記推定工程において算出した振幅成分を乗ずる乗算工程と、上記フィルタ係数算出工程において算出したフィルタ係数を上記推定工程において算出した位相成分に対して適応する工程とを備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ低減方法。
  5. 上記推定工程では、上記抽出工程において抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成工程は、上記推定工程において算出した上記フリッカ成分の振幅と位相のデータを保持する工程と、上記絶対値化した差分積分値から現在または過去の振幅と位相の切替信号を算出する切替信号算出工程と、上記切替信号算出工程において算出した切替信号により振幅成分と位相成分を現在または過去のデータに切替える切替工程と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のフリッカ低減方法。
  6. 蛍光灯照明下でXYアドレス走査型の撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減回路であって、
    上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分手段と、
    上記積分手段により得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化手段と、
    上記正規化手段により正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定手段と、
    上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算手段と、
    上記減算手段により算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理手段と、
    上記絶対値化処理手段により算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定手段において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成手段と、
    上記フリッカ低減信号生成手段により生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算手段と
    を備えることを特徴とするフリッカ低減回路。
  7. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、上記抑圧係数算出手段により算出した抑圧係数と上記推定手段により算出した振幅成分を乗ずる乗算手段とを備えることを特徴とする請求項6記載のフリッカ低減回路。
  8. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、上記フィルタ係数算出手段により算出したフィルタ係数を上記推定手段により算出した振幅成分と位相成分に対して適応するフィルタ手段とを備えることを特徴とする請求項6記載のフリッカ低減回路。
  9. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、上記抑圧係数算出手段により算出した抑圧係数と上記推定手段により算出した振幅成分を乗ずる乗算手段と、上記フィルタ係数算出手段により算出したフィルタ係数を上記推定手段により算出した位相成分に対して適応するフィルタ手段とを備えることを特徴とする請求項6記載のフリッカ低減回路。
  10. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記抽出手段により算出した上記フリッカ成分の振幅と位相のデータを保持する遅延手段と、上記絶対値化した差分積分値から現在または過去の振幅と位相の切替信号を算出する切替信号算出手段と、上記切替信号により振幅成分と位相成分を現在または過去のデータに切替える切替手段とを備えることを特徴とする請求項6記載のフリッカ低減回路。
  11. XYアドレス走査型の撮像素子と、蛍光灯照明下で上記撮像素子により被写体を撮影することによって得られる映像信号に含まれる蛍光灯フリッカ成分を低減するフリッカ低減回路を備える撮像装置であって、
    上記フリッカ低減回路は、上記映像信号を入力画像信号として、その入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分する積分手段と、上記積分手段により得られた積分値又は隣接するフィールドまたはフレームにおける積分値の差分値を正規化する正規化手段と、上記正規化手段により正規化された積分値又は差分値のスペクトルを抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分を推定する推定手段と、上記入力画像信号を1水平周期以上の時間に亘って積分した現在の積分値と数フィールド前の積分値を取得し、現在の積分値と数フィールド前の積分値から差分積分値を求める減算手段と、上記減算手段により算出した差分積分値を絶対値化し、外乱により過剰に変動することを低減させるフィルタ処理を施した絶対値化した差分積分値を算出する絶対値化処理手段と、上記絶対値化処理手段により算出した絶対値化した差分積分値に応じて、上記推定手段において推定したフリッカ成分を打ち消すフリッカ低減信号を生成するフリッカ低減信号生成手段と、上記フリッカ低減信号生成手段により生成されたフリッカ低減信号と上記入力画像信号を演算する演算手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、上記抑圧係数算出手段により算出した抑圧係数と上記推定手段により算出した振幅成分を乗ずる乗算手段とを備えることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、上記フィルタ係数算出手段により算出したフィルタ係数を上記推定手段により算出した振幅成分と位相成分に対して適応するフィルタ手段とを備えることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  14. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記絶対値化した差分積分値から抑圧係数を算出する抑圧係数算出手段と、上記絶対値化した差分積分値からフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段と、上記抑圧係数算出手段により算出した抑圧係数と上記推定手段により算出した振幅成分を乗ずる乗算手段と、上記フィルタ係数算出手段により算出したフィルタ係数を上記推定手段により算出した位相成分に対して適応するフィルタ手段とを備えることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  15. 上記推定手段では、上記抽出手段により抽出したスペクトルからフリッカ成分の振幅成分と位相成分を算出し、
    上記フリッカ低減信号生成手段は、上記抽出手段により算出した上記フリッカ成分の振幅と位相のデータを保持する遅延手段と、上記絶対値化した差分積分値から現在または過去の振幅と位相の切替信号を算出する切替信号算出手段と、上記切替信号により振幅成分と位相成分を現在または過去のデータに切替える切替手段とを備えることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
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