JP3371689B2 - A/d変換基準電圧設定回路 - Google Patents
A/d変換基準電圧設定回路Info
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- JP3371689B2 JP3371689B2 JP16074496A JP16074496A JP3371689B2 JP 3371689 B2 JP3371689 B2 JP 3371689B2 JP 16074496 A JP16074496 A JP 16074496A JP 16074496 A JP16074496 A JP 16074496A JP 3371689 B2 JP3371689 B2 JP 3371689B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部より入力され
るアナログビデオ信号をA/D変換し、そのデジタル化
された画像デ−タの調整方法に関するものである。 【0002】 【従来技術】アナログビデオ信号を、デジタルビデオ信
号に変換する従来のA/D変換回路では、アナログビデ
オ信号の白レベルを規定する基準電圧と、黒レベルを規
定する基準電圧を用い、これらの基準電圧の差を均等に
分割した電圧を用いて、アナログ信号からデジタル信号
へのA/D変換を行なうことが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
方法では、白レベルを規定する基準電圧と、黒レベルを
規定する基準電圧を用い、それらの基準電圧の差を均等
に分割した電圧を利用したA/D変換回路では、入力さ
れるアナログビデオ信号の状態として、白レベル側での
階調の差が少ない場合(即ち、白つぶれの状態)や、黒
レベル側での階調の差が少ない場合(即ち、黒つぶれの
状態)に、デジタルビデオ信号に変換された段階で、1
ビット以下に相当する階調の情報は失われるため、正常
な階調に補正することは難しいという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は従来の不具合点
に鑑みなされたもので、基準電圧を設定する操作パネル
と、基準電圧を入力する複数個の入力端子と、該基準電
圧の複数の中点を設定できる入力端子を持つ抵抗ラダ−
と、外部から入力されるアナログビデオ信号を入力する
ビデオ入力端子と、前記抵抗ラダ−に接続されているア
ナログコンパレ−タと、該アナログコンパレ−タに接続
されているエンコ−ダから構成されているビデオA/D
変換器と、基準電圧の設定値を予め記憶しているメモリ
と、該メモリに記憶されている基準電圧の設定値を読み
だすCPUと、複数個のD/A変換器と、該複数個のD
/A変換器と対応して接続されている同数のバッファア
ンプと同数のA/D変換器から構成されている基準電圧
設定回路であって、前記CPUの指令により、メモリに
予め記憶されている基準電圧の設定値を読み出し、前記
複数のD/A変換器にデジタル値として入力され、前記
バッファアンプにて増幅後、前記ビデオA/D変換器に
設けられている基準電圧入力端子に入力され、更に、A
/D変換器に入力され、デジタル値に変換された後、前
記CPUにより測定値として読み込まれ、前記設定値
と、測定値をCPUの指令により一致させ、前記ビデオ
入力端子に入力されたアナログビデオ信号に、白つぶれ
や黒つぶれの部分がある場合には、前記操作パネルを操
作することにより、基準電圧の設定値を任意の値に調整
するA/D変換基準電圧設定回路を提案するものであ
る。 【0005】 【発明の実施の形態】本回路は、入力されたアナログビ
デオ信号の白つぶれ、黒つぶれを補正するために、抵抗
ラダ−に基準電圧の中点を持つ全並列型A/D変換器を
用い、基準電圧と中点の電圧を個別に設定できるD/A
変換器と、前記電圧を測定するためのA/D変換器を持
つことにより、前記電圧を任意に設定でき、全並列型A
/D変換器の変換特性を変更できる機能を有する基準電
圧設定回路。 【0006】 【作用】本発明では、基準電圧と中点の電圧を任意に設
定し、A/D変換の変換特性を変更できるため、入力さ
れるアナログビデオ信号の白つぶれ、黒つぶれを補正す
ることができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面を参照して説
明する。図1は本発明の電気的ブロック図、図2はビデ
オA/D変換器と基準電圧設定回路、図3〜図7はA/
D変換における変換特性を示す。まず、図1について説
明すると、外部から入力されたアナログビデオ信号1
は、充分な駆動能力を持ったバッファアンプ2で増幅さ
れた後、ビデオA/D変換器3に入力され、変換のタイ
ミングを決定するための変換クロック4が更にビデオA
/D変換器3に入力された時点で、基準電圧設定回路6
により設定された基準電圧7を基準として、デジタルビ
デオ信号8に変換され出力される。 【0008】ここでPLL回路5(位相差制御発振回
路)により出力される変換クロック4について説明す
る。変換クロック4は外部から入力される水平同期信号
9を基準として生成される。即ち、外部から入力された
水平同期信号9は、CPU10から与えられた遅延設定
信号11による遅延時間だけ遅延回路12により遅延さ
れ、遅延された水平同期信号13がPLL回路5に入力
される。PLL回路5は変換クロック4を生成するが、
変換クロック4は1/Nカウンタ14にも入力され、1
/N分周された1/N出力信号15はPLL回路5に入
力される。PLL回路5に入力され、遅延された水平同
期信号13の位相と、1/N出力信号15の位相は、P
LL回路5で位相比較され、位相が一致するように変換
クロック4の周波数が変更される。 【0009】1/Nカウンタ14のN(Nは分周比)は
CPU10からの分周比設定信号16により設定され、
アナログビデオ信号1の画面の1ライン分のピクセル数
を決める。遅延回路12とPLL回路5により位相と周
波数が調整できるので、PLL回路5が生成する変換ク
ロック4は、アナログビデオ信号1に含まれるピクセル
情報の位置と同期を取ることができ、ピクセル情報をビ
デオA/D変換器3によりデジタルビデオ信号に変換で
きる。操作パネル17は、後述するフラッシュメモリに
記録される電圧測定値としてフラッシュメモリ27に設
定されている電圧の設定値を、オペレ−タ(図示せず)
の操作により変更できるように設けたものである。 【0010】次に、ビデオA/D変換器3と基準電圧設
定回路6について図2を参照して説明する。始めにビデ
オA/D変換器3について説明する。ビデオA/D変換
器3は、高周波(20メガヘルツ〜120メガヘルツ)
のアナログビデオ信号1を高速に変換するための全並列
型8ビットA/D変換器で、ビデオA/D変換器3は、
抵抗ラダ−18、255個のアナログコンパレ−タ1
9、エンコ−ダ20から構成されている。抵抗ラダ−1
8は直列接続された256個の抵抗21で構成され、基
準電圧端子として、VR1(上位基準電圧)端子、VR
5(下位基準電圧)端子、及び基準電圧の中点の端子と
してVR2(基準電圧の第3の中点)端子、VR3(基
準電圧の第2の中点)端子、VR4(基準電圧の第1の
中点)端子を設けている。 【0011】抵抗ラダ−18は、後述する基準電圧設定
回路6からVR1端子に入力された上位基準電圧と、V
R5端子に入力された下位基準電圧の差を各抵抗21に
よって均等に分圧するが、VR2〜VR4端子に加えら
れる電圧によって、抵抗ラダ−18の分圧状態を強制的
に変化させることができる。抵抗ラダ−18の各抵抗2
1で分圧された電圧は、それぞれ対応するアナログコン
パレ−タ19の1〜255の反転入力(マイナス側)に
入力される。ビデオA/D変換器3に設けられているV
IN端子22から入力されたアナログビデオ信号1は、
255個それぞれのアナログコンパレ−タ19の非反転
入力(プラス側)に入力される。 【0012】各アナログコンパレ−タ19に接続されて
いるCLK端子23には、変換のタイミングを決定する
変換クロック4が、PLL回路5より入力される。変換
クロック4がCLK端子23に入力された時点で、各ア
ナログコンパレ−タ19は、非反転入力(プラス側)に
入力された電圧と、反転入力(マイナス側)に入力され
た電圧の大小を比較する。比較した結果を「1」、
「0」のデジタル値に変換し、エンコ−ダ20に出力す
る。このエンコ−ダ20は、255個のアナログコンパ
レ−タ19から出力されたデジタル値をもとに、8ビッ
トのデジタル信号を生成する。この生成されたデジタル
信号は、エンコ−ダ20に接続された画像メモリ(図示
せず)に記憶される。 【0013】次に基準電圧設定回路6について説明す
る。基準電圧設定回路6は、ビデオA/D変換器3の抵
抗ラダ−18に設けられているVR1〜VR5端子に入
力される電圧を設定するために、5個のD/A変換器2
4と、これらの電圧を充分に駆動する能力を持った5個
のバッファアンプ25と、VR1〜VR5の入力端子に
入力された電圧を測定するための5個のA/D変換器2
6及び、VR1〜VR5の入力端子に入力される電圧の
設定値を記憶するためのフラッシュメモリ27から構成
されている。 【0014】抵抗ラダ−18に設けられているVR1〜
VR5端子に入力される電圧はCPU10によって制御
される。CPU10はフラッシュメモリ27より、VR
1〜VR5端子に対応する電圧の設定値を読み出し、D
/A変換器24のDAC1、DAC2、DAC3、DA
C4、DAC5にデジタル値として設定する。この設定
されたデジタル値はそれぞれアナログ値に変換され、5
個のバッファアンプ25によって増幅され、VR1〜V
R5端子に入力される。このVR1〜VR5端子に入力
された電圧は、A/D変換器26の5個(ADC1、A
DC2、ADC3、ADC4、ADC5)それぞれに入
力され、それぞれデジタル値に変換された後、CPU1
0により測定値として読み込まれる。 【0015】バッファアンプ25の増幅度のバラツキに
よって、VR1〜VR5端子の電圧が設定値と異なる場
合があるために、CPU10はフラッシュメモリ27に
記憶されている設定値と、前記CPU10により読み込
まれた測定値を比較することにより、VR1〜VR5端
子の電圧が前記設定値と一致するように、フィ−ドバッ
ク制御を行なう。このフィ−ドバック制御を説明する
と、例えば抵抗ラダ−18に設けられているVR1端子
の電圧の測定値が、フラッシュメモリ27に記憶されて
いる設定値より高い場合に、CPU10はD/A変換器
24の1番目に設定するデジタル値を低くし、測定値と
設定値を一致させるように制御する。 【0016】次に本発明の回路を用いて、アナログビデ
オ信号1に白つぶれや黒つぶれがある場合の補正方法に
ついて説明する。ビデオA/D変換器3に入力されたア
ナログビデオ信号1に白つぶれや黒つぶれが無い場合に
は、ビデオA/D変換器3の抵抗ラダ−18に設置され
ているVR1〜VR5端子の電圧を図3示すように設定
すると、ビデオA/D変換器3の変換特性は直線的とな
り、ビデオA/D変換器3に入力されたアナログビデオ
信号1の階調がそのままデジタル値として得ることがで
きる。白つぶれがある場合には、ビデオA/D変換器3
の抵抗ラダ−18に設置されているVR1〜VR5端子
の電圧を図4で示すように設定すると、変換特性は白レ
ベル側で勾配が急になり、白レベルに近い階調がデジタ
ル値の大きな変化として得ることができる。これにより
白つぶれした階調を強調して補正することができる。 【0017】次にビデオA/D変換器3に入力されたア
ナログビデオ信号1に黒つぶれがある場合には、ビデオ
A/D変換器3の抵抗ラダ−18に設定されているVR
1〜VR5端子の電圧を図5で示すように設定すると、
変換特性は黒レベル側で勾配が急になり、黒レベルに近
い階調がデジタル値の大きな変化として得られる。これ
により、黒つぶれした階調を強調して補正することがで
きる。また、図6のような変換特性をフラッシュメモリ
27に設定すると、白レベルと黒レベルに近い階調が強
調され、図7のような変換特性をフラッシュメモリ27
に設定すると、中間レベルの階調が強調される。尚、白
つぶれ、黒つぶれがあるという判断であるが、オペレ−
タが図示しない表示装置により、白つぶれ、黒つぶれが
あることを判断し、操作パネル17を操作することよっ
て、白つぶれ、黒つぶれが無くするように、基準電圧の
設定を変更する。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力されるアナログビデオ信号に白つぶれや、黒つぶれが
発生していても、階調を補正することができる。
るアナログビデオ信号をA/D変換し、そのデジタル化
された画像デ−タの調整方法に関するものである。 【0002】 【従来技術】アナログビデオ信号を、デジタルビデオ信
号に変換する従来のA/D変換回路では、アナログビデ
オ信号の白レベルを規定する基準電圧と、黒レベルを規
定する基準電圧を用い、これらの基準電圧の差を均等に
分割した電圧を用いて、アナログ信号からデジタル信号
へのA/D変換を行なうことが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
方法では、白レベルを規定する基準電圧と、黒レベルを
規定する基準電圧を用い、それらの基準電圧の差を均等
に分割した電圧を利用したA/D変換回路では、入力さ
れるアナログビデオ信号の状態として、白レベル側での
階調の差が少ない場合(即ち、白つぶれの状態)や、黒
レベル側での階調の差が少ない場合(即ち、黒つぶれの
状態)に、デジタルビデオ信号に変換された段階で、1
ビット以下に相当する階調の情報は失われるため、正常
な階調に補正することは難しいという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は従来の不具合点
に鑑みなされたもので、基準電圧を設定する操作パネル
と、基準電圧を入力する複数個の入力端子と、該基準電
圧の複数の中点を設定できる入力端子を持つ抵抗ラダ−
と、外部から入力されるアナログビデオ信号を入力する
ビデオ入力端子と、前記抵抗ラダ−に接続されているア
ナログコンパレ−タと、該アナログコンパレ−タに接続
されているエンコ−ダから構成されているビデオA/D
変換器と、基準電圧の設定値を予め記憶しているメモリ
と、該メモリに記憶されている基準電圧の設定値を読み
だすCPUと、複数個のD/A変換器と、該複数個のD
/A変換器と対応して接続されている同数のバッファア
ンプと同数のA/D変換器から構成されている基準電圧
設定回路であって、前記CPUの指令により、メモリに
予め記憶されている基準電圧の設定値を読み出し、前記
複数のD/A変換器にデジタル値として入力され、前記
バッファアンプにて増幅後、前記ビデオA/D変換器に
設けられている基準電圧入力端子に入力され、更に、A
/D変換器に入力され、デジタル値に変換された後、前
記CPUにより測定値として読み込まれ、前記設定値
と、測定値をCPUの指令により一致させ、前記ビデオ
入力端子に入力されたアナログビデオ信号に、白つぶれ
や黒つぶれの部分がある場合には、前記操作パネルを操
作することにより、基準電圧の設定値を任意の値に調整
するA/D変換基準電圧設定回路を提案するものであ
る。 【0005】 【発明の実施の形態】本回路は、入力されたアナログビ
デオ信号の白つぶれ、黒つぶれを補正するために、抵抗
ラダ−に基準電圧の中点を持つ全並列型A/D変換器を
用い、基準電圧と中点の電圧を個別に設定できるD/A
変換器と、前記電圧を測定するためのA/D変換器を持
つことにより、前記電圧を任意に設定でき、全並列型A
/D変換器の変換特性を変更できる機能を有する基準電
圧設定回路。 【0006】 【作用】本発明では、基準電圧と中点の電圧を任意に設
定し、A/D変換の変換特性を変更できるため、入力さ
れるアナログビデオ信号の白つぶれ、黒つぶれを補正す
ることができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面を参照して説
明する。図1は本発明の電気的ブロック図、図2はビデ
オA/D変換器と基準電圧設定回路、図3〜図7はA/
D変換における変換特性を示す。まず、図1について説
明すると、外部から入力されたアナログビデオ信号1
は、充分な駆動能力を持ったバッファアンプ2で増幅さ
れた後、ビデオA/D変換器3に入力され、変換のタイ
ミングを決定するための変換クロック4が更にビデオA
/D変換器3に入力された時点で、基準電圧設定回路6
により設定された基準電圧7を基準として、デジタルビ
デオ信号8に変換され出力される。 【0008】ここでPLL回路5(位相差制御発振回
路)により出力される変換クロック4について説明す
る。変換クロック4は外部から入力される水平同期信号
9を基準として生成される。即ち、外部から入力された
水平同期信号9は、CPU10から与えられた遅延設定
信号11による遅延時間だけ遅延回路12により遅延さ
れ、遅延された水平同期信号13がPLL回路5に入力
される。PLL回路5は変換クロック4を生成するが、
変換クロック4は1/Nカウンタ14にも入力され、1
/N分周された1/N出力信号15はPLL回路5に入
力される。PLL回路5に入力され、遅延された水平同
期信号13の位相と、1/N出力信号15の位相は、P
LL回路5で位相比較され、位相が一致するように変換
クロック4の周波数が変更される。 【0009】1/Nカウンタ14のN(Nは分周比)は
CPU10からの分周比設定信号16により設定され、
アナログビデオ信号1の画面の1ライン分のピクセル数
を決める。遅延回路12とPLL回路5により位相と周
波数が調整できるので、PLL回路5が生成する変換ク
ロック4は、アナログビデオ信号1に含まれるピクセル
情報の位置と同期を取ることができ、ピクセル情報をビ
デオA/D変換器3によりデジタルビデオ信号に変換で
きる。操作パネル17は、後述するフラッシュメモリに
記録される電圧測定値としてフラッシュメモリ27に設
定されている電圧の設定値を、オペレ−タ(図示せず)
の操作により変更できるように設けたものである。 【0010】次に、ビデオA/D変換器3と基準電圧設
定回路6について図2を参照して説明する。始めにビデ
オA/D変換器3について説明する。ビデオA/D変換
器3は、高周波(20メガヘルツ〜120メガヘルツ)
のアナログビデオ信号1を高速に変換するための全並列
型8ビットA/D変換器で、ビデオA/D変換器3は、
抵抗ラダ−18、255個のアナログコンパレ−タ1
9、エンコ−ダ20から構成されている。抵抗ラダ−1
8は直列接続された256個の抵抗21で構成され、基
準電圧端子として、VR1(上位基準電圧)端子、VR
5(下位基準電圧)端子、及び基準電圧の中点の端子と
してVR2(基準電圧の第3の中点)端子、VR3(基
準電圧の第2の中点)端子、VR4(基準電圧の第1の
中点)端子を設けている。 【0011】抵抗ラダ−18は、後述する基準電圧設定
回路6からVR1端子に入力された上位基準電圧と、V
R5端子に入力された下位基準電圧の差を各抵抗21に
よって均等に分圧するが、VR2〜VR4端子に加えら
れる電圧によって、抵抗ラダ−18の分圧状態を強制的
に変化させることができる。抵抗ラダ−18の各抵抗2
1で分圧された電圧は、それぞれ対応するアナログコン
パレ−タ19の1〜255の反転入力(マイナス側)に
入力される。ビデオA/D変換器3に設けられているV
IN端子22から入力されたアナログビデオ信号1は、
255個それぞれのアナログコンパレ−タ19の非反転
入力(プラス側)に入力される。 【0012】各アナログコンパレ−タ19に接続されて
いるCLK端子23には、変換のタイミングを決定する
変換クロック4が、PLL回路5より入力される。変換
クロック4がCLK端子23に入力された時点で、各ア
ナログコンパレ−タ19は、非反転入力(プラス側)に
入力された電圧と、反転入力(マイナス側)に入力され
た電圧の大小を比較する。比較した結果を「1」、
「0」のデジタル値に変換し、エンコ−ダ20に出力す
る。このエンコ−ダ20は、255個のアナログコンパ
レ−タ19から出力されたデジタル値をもとに、8ビッ
トのデジタル信号を生成する。この生成されたデジタル
信号は、エンコ−ダ20に接続された画像メモリ(図示
せず)に記憶される。 【0013】次に基準電圧設定回路6について説明す
る。基準電圧設定回路6は、ビデオA/D変換器3の抵
抗ラダ−18に設けられているVR1〜VR5端子に入
力される電圧を設定するために、5個のD/A変換器2
4と、これらの電圧を充分に駆動する能力を持った5個
のバッファアンプ25と、VR1〜VR5の入力端子に
入力された電圧を測定するための5個のA/D変換器2
6及び、VR1〜VR5の入力端子に入力される電圧の
設定値を記憶するためのフラッシュメモリ27から構成
されている。 【0014】抵抗ラダ−18に設けられているVR1〜
VR5端子に入力される電圧はCPU10によって制御
される。CPU10はフラッシュメモリ27より、VR
1〜VR5端子に対応する電圧の設定値を読み出し、D
/A変換器24のDAC1、DAC2、DAC3、DA
C4、DAC5にデジタル値として設定する。この設定
されたデジタル値はそれぞれアナログ値に変換され、5
個のバッファアンプ25によって増幅され、VR1〜V
R5端子に入力される。このVR1〜VR5端子に入力
された電圧は、A/D変換器26の5個(ADC1、A
DC2、ADC3、ADC4、ADC5)それぞれに入
力され、それぞれデジタル値に変換された後、CPU1
0により測定値として読み込まれる。 【0015】バッファアンプ25の増幅度のバラツキに
よって、VR1〜VR5端子の電圧が設定値と異なる場
合があるために、CPU10はフラッシュメモリ27に
記憶されている設定値と、前記CPU10により読み込
まれた測定値を比較することにより、VR1〜VR5端
子の電圧が前記設定値と一致するように、フィ−ドバッ
ク制御を行なう。このフィ−ドバック制御を説明する
と、例えば抵抗ラダ−18に設けられているVR1端子
の電圧の測定値が、フラッシュメモリ27に記憶されて
いる設定値より高い場合に、CPU10はD/A変換器
24の1番目に設定するデジタル値を低くし、測定値と
設定値を一致させるように制御する。 【0016】次に本発明の回路を用いて、アナログビデ
オ信号1に白つぶれや黒つぶれがある場合の補正方法に
ついて説明する。ビデオA/D変換器3に入力されたア
ナログビデオ信号1に白つぶれや黒つぶれが無い場合に
は、ビデオA/D変換器3の抵抗ラダ−18に設置され
ているVR1〜VR5端子の電圧を図3示すように設定
すると、ビデオA/D変換器3の変換特性は直線的とな
り、ビデオA/D変換器3に入力されたアナログビデオ
信号1の階調がそのままデジタル値として得ることがで
きる。白つぶれがある場合には、ビデオA/D変換器3
の抵抗ラダ−18に設置されているVR1〜VR5端子
の電圧を図4で示すように設定すると、変換特性は白レ
ベル側で勾配が急になり、白レベルに近い階調がデジタ
ル値の大きな変化として得ることができる。これにより
白つぶれした階調を強調して補正することができる。 【0017】次にビデオA/D変換器3に入力されたア
ナログビデオ信号1に黒つぶれがある場合には、ビデオ
A/D変換器3の抵抗ラダ−18に設定されているVR
1〜VR5端子の電圧を図5で示すように設定すると、
変換特性は黒レベル側で勾配が急になり、黒レベルに近
い階調がデジタル値の大きな変化として得られる。これ
により、黒つぶれした階調を強調して補正することがで
きる。また、図6のような変換特性をフラッシュメモリ
27に設定すると、白レベルと黒レベルに近い階調が強
調され、図7のような変換特性をフラッシュメモリ27
に設定すると、中間レベルの階調が強調される。尚、白
つぶれ、黒つぶれがあるという判断であるが、オペレ−
タが図示しない表示装置により、白つぶれ、黒つぶれが
あることを判断し、操作パネル17を操作することよっ
て、白つぶれ、黒つぶれが無くするように、基準電圧の
設定を変更する。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力されるアナログビデオ信号に白つぶれや、黒つぶれが
発生していても、階調を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロック図
【図2】回路図
【図3】A/D変換における変換特性
【図4】A/D変換における変換特性
【図5】A/D変換における変換特性
【図6】A/D変換における変換特性
【図7】A/D変換における変換特性
【符号の説明】
1 アナログビデオ信号
2 バッファアンプ
3 ビデオA/D変換器
4 変換クロック
5 PLL回路
6 基準電圧設定回路
7 設定された基準電圧
8 デジタルビデオ信号
9 水平同期信号
10 CPU
11 遅延信号
12 遅延回路
13 遅延信号
14 1/Nカウンタ
15 1/N出力信号
16 分周比設定信号
17 操作パネル
18 抵抗ラダ−
19 アナログコンパレ−タ
20 エンコ−ダ
21 抵抗
22 VIN端子
23 CLK端子
24 D/A変換器
25 バッファアンプ
26 A/D変換器
27 フラッシュメモリ
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H03M 1/00 - 1/88
H04N 5/202
G09G 5/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基準電圧を設定する操作パネルと、基準
電圧を入力する複数個の入力端子と、該基準電圧の複数
の中点を設定できる入力端子を持つ抵抗ラダ−と、外部
から入力されるアナログビデオ信号を入力するビデオ入
力端子と、前記抵抗ラダ−に接続されているアナログコ
ンパレ−タと、該アナログコンパレ−タに接続されてい
るエンコ−ダから構成されているビデオA/D変換器
と、基準電圧の設定値を予め記憶しているメモリと、該
メモリに記憶されている基準電圧の設定値を読みだすC
PUと、複数個のD/A変換器と、該複数個のD/A変
換器と対応して接続されている同数のバッファアンプと
同数のA/D変換器から構成されている基準電圧設定回
路であって、前記CPUの指令により、メモリに予め記
憶されている基準電圧の設定値を読み出し、前記複数の
D/A変換器にデジタル値として入力され、前記バッフ
ァアンプにて増幅後、前記ビデオA/D変換器に設けら
れている基準電圧入力端子に入力され、更に、A/D変
換器に入力され、デジタル値に変換された後、前記CP
Uにより測定値として読み込まれ、前記設定値と、測定
値をCPUの指令により一致させ、前記ビデオ入力端子
に入力されたアナログビデオ信号に、白つぶれや黒つぶ
れの部分がある場合には、前記操作パネルを操作するこ
とにより、基準電圧の設定値を任意の値に調整すること
を特徴とする基準電圧設定回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16074496A JP3371689B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | A/d変換基準電圧設定回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16074496A JP3371689B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | A/d変換基準電圧設定回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09319868A JPH09319868A (ja) | 1997-12-12 |
JP3371689B2 true JP3371689B2 (ja) | 2003-01-27 |
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ID=15721524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16074496A Expired - Fee Related JP3371689B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | A/d変換基準電圧設定回路 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3371689B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP4259046B2 (ja) * | 2002-06-20 | 2009-04-30 | セイコーエプソン株式会社 | 画像表示装置および画像処理装置 |
JP2007135099A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Toshiba Corp | Ad変換装置及び映像表示装置 |
US7688245B2 (en) * | 2008-07-11 | 2010-03-30 | Infineon Technologies Ag | Method for quantizing of signal values and quantizer |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP16074496A patent/JP3371689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09319868A (ja) | 1997-12-12 |
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