JP4516975B2 - デジタイザ - Google Patents

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Description

本発明は、入力した信号をデジタル化して、コンピュータ等の情報処理装置に供給するデジタイザに係わり、特に、広いダインミックレンジを有しかつ高い周波数を有した信号が入力されるデジタイザに関する。
コンピュータ等の情報処理装置の一つとして多くの情報が組込まれた高周波の信号を解析する信号解析装置に対して、解析対象の信号を入力し、この入力信号を、コンピュータからなる信号解析装置が容易に理解及び信号処理できる周波数に変換するデジタイザ(digitizer)が組込まれている。また、このデジタイザを信号解析装置に対して外付け装置として運用する場合もある。
図12にこのような信号入力機能を有したデジタイザの概略構成を示す。入力端子1から入力された、例えば400MHz〜6GHzの高周波の周波数fRを有したアナログの入力信号aは減衰器(attenuator)2で信号レベルが減衰されて、新たな入力信号a1として周波数変換部3の信号合成器(ミキサ)4へ入力される。局部発振器(local oscillator)5は周波数fLの周波数信号bを発振して、信号合成器(ミキサ)4へ送出する。信号合成器(ミキサ)4は、両信号a1、bの差の周波数fI(=fL―fR;中間周波数)を有す信号をAD変換器6へ送出する。すなわち、周波数変換部3は、減衰器(attenuator)2で信号レベルが減衰された入力信号a1を中間周波数fIを有する入力信号a2に周波数変換してAD変換器6へ送出する。
AD変換器6は、入力された入力信号a2を所定のサンプリング周期TS(サンプリング周波数fS)でサンプリングして、各サンプリング値をデジタル値DにAD変換して、デジタルの入力信号a3として、波形メモリ7へ書込む。外部出力IF(インタフェース)8は、波形メモリ7に記憶されている入力信号a3を読出して出力端子9を介して信号解析装置へ送出する。
このようなデジタイザにおいて、入力信号aのダイナミックレンジは、例えば150dB等の非常に広い範囲が信号解析装置として要求されている。しかし、このデジタイザに組込まれている周波数変換部3、AD変換器6、波形メモリ7が信号処理又はデータ処理可能な入力信号のダイナミックレンジ(信号レベル)は、大きくても、90dB程度である。したがって、この最適信号レベルLMである90dBを大きく超える信号レベルLAの信号が入力すると、出力が飽和する。逆に、最適信号レベルLMである90dBを大きく下回る信号レベルLAの入力信号が入力すると、出力が異常に小さくなり、有効桁数が小さくなり、信号処理精度及びデータ処理精度が低下する。
したがって、入力信号aの信号レベルLAを、周波数変換部3、AD変換器6、波形メモリ7の最適信号レベルLに一致するように、入力信号aに対する減衰量(レベル)LDを決定する。
D=LA―LM
このように、入力端子1に入力する入力信号aの信号レベルLAに応じた減衰量LDを減衰器2に設定することによって、周波数変換部3、AD変換器6、波形メモリ7が最適の環境下で動作する。そして、結果として、高精度の信号波形が波形メモリ7に書込まれ、外部出力IF8で、信号解析装置へ書込まれる。
なお、特許文献1には、図12に示すデジタイザにおける。入力端子1から入力された入力信号が波形メモリ7に書込まれるまでの回路構成、及び信号処理の各概要が記載されている。
特開2004−328503号公報
しかし、図12のデジタイザにおいてもまだ改良すべき次のような課題があった。
すなわち、デジタイザを構成する周波数変換部3、AD変換器6、波形メモリ7に入力される各入力信号a1、a2、a3の信号波形、及び信号レベルは、入力端子1に入力された入力信号aに対して相対値で示される。したがって、信号解析装置としては、このデジタイザから入力された入力信号a3における信号波形の振幅や、入力端子1に入力されている測定対象信号である入力信号aの絶対値レベルLVを得ることができなかった。
したがって、図13に示すように、信号解析装置10に上述したデジタイザ11の他に、パワーメータ12を取付けている。そして、このパワーメータ12で、入力信号aの絶対値レベルLVを測定し、信号解析装置10内において、信号レベル解析等を実施していた。なお、デジタイザ11から得られる信号の波形データを用いて波形解析、変調解析等を実施していた。
このように、信号解析装置10としては、波形解析用のデジタイザ11の他に信号レベル解析用のパワーメータ12との2つの装置を準備する必要があった。
なお、図12のデジタイザには、データを32ビットで示すマイクロ・コンピユータ(CPU)が採用されている場合が多い。そもそも、32ビットでは、150dB(1015)のダイナミックレンジレンジを有する入力信号aをAD変換した場合に、この入力信号aを正確に表示しきれない。したがって、波形メモリ7に絶対値レベルLVで示した信号を書込むことができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、周波数変換部、AD変換器、波形メモリ等のハード構成を変更することなく、入力信号の減衰する前の絶対値レベルで波形メモリに信号波形を最適条件で記憶でき、絶対値レベルで表された信号波形データを出力でき、別途、入力信号レベルを専用に測定するパワーメータを用いることなく、例えば、信号解析装置に対して入力信号に関する有用な信号データを送出できるデジタイザを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のデジタイザにおいては、入力されたアナログの入力信号の信号レベルを、設定された減衰量だけ減衰する減衰器と、この減衰器で減衰された入力信号の周波数を変換する周波数変換部と、この周波数変換部で周波数が変換された入力信号を所定のサンプリング周期でサンプリングして各サンプリング値をデジタル値に変換して出力するAD変換器と、このAD変換器でAD変換された入力信号の各サンプリング値のデータ形式を浮動小数点数に変換する浮動小数点変換器と、この浮動小数変換器で変換された各サンプリング値の浮動小数点数に減衰器に設定した設定減衰量を乗算して前記減衰器で減衰する前の信号レベルに対応する浮動小数点数を算出する浮動小数点乗算器と、この浮動小数点乗算器で算出された浮動小数点数で示される各サンプリング値からなるデジタルの入力信号の波形データを記憶する波形メモリとを備えている。
このように構成されたデジタイザにおいては、例えば、入力端子に入力された入力信号は、減衰器で設定された減衰量だけ減衰されたのち、周波数変換部で周波数変換されて、さらに、AD変換器でAD変換される。そして、本発明においては、AD変換器でAD変換された入力信号の各サンプリング値のデータ形式が通常の整数方式から浮動小数点数に変換される。そして、この各サンプリング値の浮動小数点数に減衰器に設定した設定減衰量を乗算して減衰器で減衰する前の信号レベル、すなわち入力信号の絶対値レベルに対応する浮動小数点数に変更する。そして、この絶対値レベルに対応する浮動小数点数に変更された各サンプリング値が波形メモリに書込まれる。
周知のように所定有効桁数を有する数値データを通常の整数方式で表わした場合に必要な桁数は、数値データの桁数であるので、数値データの桁数が大きくなると、表示に必要な桁数も比例して増加する。一方、所定有効桁数を有する数値データを浮動小数点数で表わした場合に必要な桁数は、数値データの桁数に拘わらず一定値である。したがって、ダイナミックレンジが広い入力信号の信号レベル(絶対値レベル)に変更された各サンプリング値を波形メモリに書込むことが可能である。
したがって、入力信号における正確な波形と正確な信号レベル(絶対値レベル)を得ることができる。
また、別の発明は、上述した発明のデジタイザにおいて、さらに、減衰器に対する各設定減衰量における減衰器の実際の減衰量に対する各補正減衰量を記憶する設定減衰量補正値メモリと、浮動小数点乗算器において各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、設定減衰量補正値メモリに記憶された対応する設定減衰量の補正減衰量で補正する設定減衰量補正手段とを備えている。
一般に、減衰量を広い範囲に亘って設定可能な減衰器においては、設定した設定減衰量に対して実際の減衰量に誤差が生じる。したがって、設定減衰量補正値メモリに各設定減衰量における減衰器の実際の減衰量に対する各補正減衰量を記憶しておき、この補正減衰量で各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を補正することにより、波形メモリに記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度を向上できる。
また、別の発明は、上述した発明のデジタイザにおいて、さらに、減衰器に入力される入力信号の各周波数における減衰量変動に対する各補正減衰量を記憶する周波数補正値メモリと、浮動小数点乗算器において各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、周波数補正値メモリに記憶された実際に減衰器に入力されている入力信号の周波数に対応する補正減衰量で補正する周波数減衰量補正手段とを備えている。
前述した減衰器においては、厳密に検証すると、周波数特性を有している。すなわち、この減衰器に入力される入力信号の周波数に応じて減衰量が変化する。したがって、周波数補正値メモリを設けて、周波数変化に応じて、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を補正している。そして、先の発明と同様に、波形メモリに記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度を向上できる。
また、別の発明は、上述した発明のデジタイザにおいて、さらに、減衰器に入力される入力信号の各周波数と減衰器における各設定減衰量との各組合せに対する各補正減衰量を記憶する組合せ補正値メモリと、浮動小数点乗算器において前記各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、前記組合せ補正値メモリに記憶された実際に実施された組合せに対応する補正減衰量で補正する組合せ減衰量補正手段とを備えている。
上記周波数数変化による減衰量の変動は、各設定減衰量毎に異なる。したがって、周波数と設定減衰量との組合せ毎に補正減衰量を組合せ補正値メモリに記憶し、この補正減衰量で、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を補正している。その結果、波形メモリに記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度を向上できる。
また、別の発明は、上述した発明のデジタイザにおいて、周波数変換部は、周波数信号を出力する局部発振器と、この局部発振器の周波数信号と減衰器からの入力信号とを合成して、両信号の差の周波数を有する信号を周波数変換された入力信号として出力するミキサと、前記局部発振器が出力する周波数信号の周波数を一定の周波数範囲内で掃引する掃引回路とで構成されている。かつ、減衰器に入力される入力信号の各周波数における減衰量変動に対する各補正減衰量を記憶する周波数補正値メモリと、浮動小数点乗算器において各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、周波数補正値メモリに記憶された前記掃引周波数に対応する前記減衰器に入力されている入力信号の周波数に対応する補正減衰量で補正する周波数減衰量補正手段とを備えている。
このように構成されたデジタイザにおいては、入力信号の周波数が連続して変化する場合は、ミキサに入力される局部発振器の周波数信号を掃引する。そして、この掃引される周波数にて定まる入力信号の周波数、及び設定減衰量で定まる補正減衰量で、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を補正している。
また、別の発明においては、上述した発明のデジタイザにおいて、周波数変換部とAD変換器との間に介挿され、周波数変換部からAD変換器へ入力される入力信号の周波数を前記周波数変換部で変換された周波数の範囲に制御するアナログ・バンドパスフィルタと、AD変換器と浮動小数点変換器との間に介挿され、AD変換器から前記浮動小数点変換器へ入力されるデジタルの入力信号に含まれる前記AD変換器におけるサンプリング動作に伴って発生する不要周波数成分を除去するデジタル・バンドパスフィルタと、アナログ・バンドパスフィルタの周波数特性における不備を前記デジタル・バンドパスフィルタの周波数特性で補償するフィルタ特性補正手段とを備えている。
このような構成のデジタイザにおいて、周波数変換部で変換された周波数の範囲に制御するアナログ・バンドパスフィルタと、AD変換器におけるサンプリング動作に伴って発生する不要周波数成分を除去するデジタル・バンドパスフィルタとが組込まれている。アナログ・バンドパスフィルタの周波数特性はデジタル・バンドパスフィルタの特性に比較してより緩やかであるので、アナログ・バンドパスフィルタの周波数特性の不備をデジタル・バンドパスフィルタの周波数特性で補償している。
本発明のデジタイザにおいては、入力信号の減衰する前の絶対値レベルで波形メモリに信号波形を最適条件で記憶でき、減衰器で減衰する前の絶対値レベルで表された信号波形データを出力でき、さらに、減衰器における設定誤差も解消できる。また、別途、入力信号レベルを専用に測定するパワーメータを用いることなく、例えば、信号解析装置に対して入力信号に関する有用な信号データを送出できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図12に示す従来のデジタイザと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第1実施形態のデジタイザ21においては、入力端子1から入力された、例えば400MHz〜6GHzの高周波の周波数fRを有した、例えばW−CDMA通信方式やWiMAX等に採用されている信号であるアナログの入力信号aは減衰器2aで信号レベルが、この減衰器2aに設定された減衰量LD(デシベル;dB)だけ減衰されて、新たな入力信号a1として周波数変換部3の信号合成器(ミキサ)4へ入力される。
周波数変換部3において、局部発振器5は周波数fLの周波数信号bを発振して、信号合成器(ミキサ)4へ送出する。信号合成器(ミキサ)4は、両信号a1、bの差の周波数fI(=fL―fR;中間周波数)を有す信号をAD変換器6aへ送出する。この実施形態のデジタイザ21においては、この周波数変換部3は、入力信号a1の周波数fR=400MHzを中間周波数fI=75MHzの入力信号a2に変換している。
前記減衰器2aは、減衰量LDを0dBから60dBまで1dB間隔で設定可能である。具体的には、操作者がキーボード等の操作部23を介した操作に基づいて、減衰量設定部22からの設定指令dにより設定される。減衰量設定部22は同時に設定した設定減衰量LDを浮動小数点乗算器24へ送出する。この場合、減衰後の入力信号a1の最大値が周波数変換部3及びAD変換器6aの信号処理及びデータ処理可能の信号レベル範囲の最大値になるように設定される。
AD変換器6aは、16ビットの出力端子を有しており、入力された中間周波数fI=75MHzの入力信号a2を所定のサンプリング周期TS(サンプリング周波数fS=100MHz)でサンプリングして、各サンプル値を最大16ビットの2進のデジタル値DにAD変換して、デジタルの入力信号a4として、32ビット構成の伝送路25へ出力する。
AD変換器6aから32ビット構成の伝送路25へ出力された2進のデジタル値Dで示されるサンプリング周波数fS=100MHzのサンプリング値からなるAD変換後の入力信号a4は、デジタル・バンドパスフィルタ26へ入力する。このデジタル・バンドパスフィルタ26は、AD変換後の入力信号a4に含まれるAD変換器6aにおけるサンプリング動作に伴って発生する不要周波数成分を除去する。デジタル・バンドパスフィルタ26で不要周波数成分が除去されたAD変換後の入力信号a5は浮動小数点変換器27へ送出される。
浮動小数点変換器27は、入力された2進の整数形式(リニアスケール)で表現されたデジタル・バンドパスフィルタ26からの入力信号a5の各サンプリング値を32ビット構成の浮動小数点数に変換する。図2に、IEEE(米国電子技術者協会)754規格で定められたフォーマットを示す。
先頭の1ビットが符号(sign)を示し、「正」は[0]で示し、「負」は[1]で示す。2番から9番の8ビットは指数(exponent)を示す。
+1乗(=21)…[1000 0000] +2乗(=22)…[1000 0001]
+3乗(=23)…[1000 0010] +4乗(=24)…[1000 0011]
0乗(=20)…[0111 1111]
―1乗(=2-1)…[0111 1110] ―2乗(=2-2)…[0111 1101]
―3乗(=2-3)…[0111 1100]
すなわち、正(+)の指数の場合、+1乗の値[1000 0000]に順次加算していく。「0」の指数は、+1乗(=21)の値[1000 0000]の補数であり、負(―)の指数の場合、0乗(=20)値から順次減算していく。
これにより、2-7〜27の範囲の数値を表現できる。
10番から32番の23ビットは、仮数(mantissa)であり、浮動小数点数表示すべき2進データを1.0以上2.0未満の数値に正規化した値の小数点1桁以下の値である。
例えば、2進の「0.011」(10進で0.375)は、0.11×2-2と変更して、仮数(mantissa)が「100000……00」となり、指数が―2乗(=2-2)の[0111 1101]となり、符号は正の[0]となる。
したがって、32ビット構成の浮動小数点数は図2に例示したフォーマットとなる。
浮動小数点変換器27は、各サンプリング値のデータ表示形式が32ビット構成の浮動小数点数に変換された入力信号a6を浮動小数点乗算器24へ送出する。
浮動小数点乗算器24は、入力信号a6の各サンプリング値の浮動小数点数に減衰量設定部22から設定指示された設定減衰量LDを乗算して、入力信号a6の各サンプル値の信号レベルを、減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻す。
具体的には、設定減衰量LD(デシベル;dB)を前述した32ビット構成の浮動小数点数に変換して、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算して、乗算結果の浮動小数点数の各サンプリング値の入力信号をレベル変更後の新たな入力信号a7として、波形メモリ28へ書込む。この場合、各サンプリング値は浮動小数点数のデータ形式で示されるので、たとえ大きな設定減衰量LDが乗算されたとしても、32ビット構成の浮動小数点数の桁数が増加することはない。
したがって、信号レベルが減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻された各サンプリング値からなる入力信号a7の波形データが、波形データメモリ28へ書込まれる。外部出力IF8は、波形メモリ28に記憶されている入力信号a7を読出して出力端子9を介して信号解析装置10へ送出する。
このように構成された第1実施形態のデジタイザ21においては、入力端子1に入力された入力信号aは、減衰器2aで設定された減衰量LDだけ減衰されたのち、周波数変換部3で周波数低下されて、さらに、AD変換器6aでAD変換される。AD変換器6aでAD変換され、デジタル・バンドパスフィルタ26を経由した、入力信号a5の各サンプリング値のデータ形式が、浮動小数点変換器27にて、通常の整数方式から図2に示す32ビット構成の浮動小数点数に変換される。
浮動小数点乗算器24で、この各サンプリング値の浮動小数点数に減衰器2aに設定した設定減衰量LDを乗算して、入力信号aの絶対値レベルに対応する浮動小数点数に変更する。そして、この絶対値レベルに対応する浮動小数点数に変更された各サンプリング値が波形メモリ28に書込まれる。この場合、各サンプリング値は浮動小数点数のデータ形式で示されるので、たとえ大きな設定減衰量LDが乗算されたとしても、32ビット構成の浮動小数点数の桁数が増加することはない。したがって、ダイナミックレンジが広い入力信号の信号レベル(絶対値レベル)に変更された各サンプリング値を波形メモリ28に書込むことが可能である。
したがって、入力端子1に入力された入力信号aにおける正確な波形と正確な信号レベル(絶対値レベル)の情報を信号解析装置10へ提供できる。その結果、図13に示す入力信号レベルを専用に測定するパワーメータ12を用いる必要がない。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図1に示す第1実施形態のデジタイザ21と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のデジタイザ21aにおいては、操作者がキーボード等の操作部23を介した操作に基づいて、減衰量設定部22が、設定指令dを減衰器2aへ送出して、減衰器2aの減衰量を設定減衰量LDとする。さらに、減衰量設定部22は設定した減衰量LDを設定指令dに組込んで設定減衰量補正部30へ送出する。この設定減衰量補正部30には、設定減衰量補正値メモリ29が接続されている。
この設定減衰量補正値メモリ29内には、図6に示すように、減衰器2aに設定可能な0dBから60dBまでの1dB間隔の各設定減衰量LDに対して、減衰器2aに当該設定減衰量LDを設定した場合における減衰器2aの実際の減衰量に対する各補正減衰量ΔLDが記憶されている。例えば、減衰器2aの減衰量を58dB(Ld=58)に設定した場合に、実際の減衰量が57.6dBである。この条件の場合、補正減衰量ΔLDはΔLD=―0,4dBとなる。
設定減衰量補正部30は、減衰量設定部22から設定減衰量LDが入力すると、設定減衰量補正値メモリ29から、この設定減衰量LDに対応する補正減衰量ΔLDを読出して、この設定減衰量LDを補正減衰量ΔLDで補正して補正後の設定減衰量LD を浮動小数点乗算器24へ設定指令d1として送出する。
D =LD+ΔLD
前述の例では、D =57.6dBとなる。したがって、浮動小数点乗算器24には減衰器2aにおける実際の減衰量が入力される。
浮動小数点乗算器24は、図1に示す第1実施形態のデジタイザ21と同様に、入力信号a6の各サンプル値の浮動小数点数に設定減衰量補正部30から設定指示された補正後の設定減衰量LD を乗算して、入力信号a6の各サンプル値の信号レベルを、減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻す。
この浮動小数点乗算器24から出力されたレベル変更後の新たな入力信号a8は波形メモリ28に書込まれる。
このように構成された第2実施形態のデジタイザ21aにおいては、浮動小数点乗算器24において、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量LDを実際の減衰量に補正することにより、波形メモリ28に記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度を向上できる。
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図3に示す第2実施形態のデジタイザ21aと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第3実施形態のデジタイザ21bにおいては、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRを変更可能である。操作者は操作部23を介して、入力端子1に入力される入力信号aの信号レベルに基づく最適の設定減衰量LDを減衰量設定部22へ送出する共に、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRを周波数設定部31へ送出する。
減衰量設定部22は設定減衰量LDを減衰器2aに設定すると共に、設定減衰量補正部30へ設定減衰量LDを送出する。設定減衰量補正部30は設定衰量補正値メモリ29から、この設定減衰量LDに対応する補正減衰量ΔLDを読出して、この設定減衰量LDを補正減衰量ΔLDで補正して補正後の設定減衰量LD =LD+ΔLDを周波数減衰量補正部32へ送出する。
周波数設定部31は、入力信号aの周波数fRと予め定められている中間周波数fIとから局部発振器5の周波数信号bの周波数fLを算出して、局部発振器5へ設定する。
L=fR+fI
また、周波数設定部31は、入力信号aの周波数fRを周波数減衰量補正部32へ送出する。この周波数減衰量補正部32には、図7に示す周波数補正値メモリ33が接続されている。この周波数補正値メモリ33内には、入力端子1に入力される入力信号aの1MHz毎の各周波数fRに減衰量変動に対する各補正減衰量ΔLFが記憶されている。これは、減衰器2aにおける減衰量においても周波数特性を有しているからである。例えば、5998MHzにおいては、実際の減衰量は設定減衰量LDに対して0,2dBだけ低い。
周波数減衰量補正部32は、周波数設定部31から入力信号aの周波数fRが入力すると、周波数補正値メモリ33から当該周波数fRの補正減衰量ΔLFを読取って、設定減衰量補正部30から入力されている設定減衰量LD =LD+ΔLDをさらに周波数補正して新たな設定減衰量LD ’’を算出する。
D ’’=LD +ΔLF=D+ΔLD+ΔLF
周波数減衰量補正部32は、算出した新たな設定減衰量LD ’’を浮動小数点乗算器24へ送出する。
浮動小数点乗算器24は、図1に示す第1実施形態のデジタイザ21と同様に、入力信号a6の各サンプリング値の浮動小数点数に周波数減衰量補正部32から設定指示された補正後の設定減衰量LD ’’を乗算して、入力信号a6の各サンプルリング値の信号レベルを、減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻す。
この浮動小数点乗算器24から出力されたレベル変更後の新たな入力信号a9は波形メモリ28に書込まれる。
このように構成された第3実施形態のデジタイザ21bにおいては、浮動小数点乗算器24において、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量LDを減衰器2aの周波数特性も考慮に入れた実際減衰量に補正することにより、波形メモリ28に記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度をより一層向上できる。
(第4実施形態)
図5は本発明の第4実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図4に示す第3実施形態のデジタイザ21bと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第4実施形態のデジタイザ21cにおいては、第3実施形態のデジタイザ21bと同様に、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRを変更可能である。操作者は操作部23を介して、入力端子1に入力される入力信号aの信号レベルに基づく最適の設定減衰量LDを減衰量設定部22へ送出する共に、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRを周波数設定部31へ送出する。
減衰量設定部22は設定減衰量LDを減衰器2aに設定すると共に、組合せ減衰量補正部34へ設定減衰量LDを送出する。
周波数設定部31は、入力信号aの周波数fRと予め定められている中間周波数fIとから局部発振器5の周波数信号bの周波数fLを算出して、局部発振器5へ設定する。
L=fR+fI
また、周波数設定部31は、入力信号aの周波数fRを組合せ減衰量補正部34へ送出する。組合せ減衰量補正部34には、組合せ補正値メモリ35が接続されている。組合せ補正値メモリ35内には、図8に示すように、各設定減衰量LDと各周波数fRとの各組合せ毎に、減衰器2aに当該設定減衰量LDを設定した場合における減衰器2aの実際の減衰量に対する各補正減衰量ΔLDFが記憶されている。例えば、設定減衰量LD=58dBで周波数fR=5998MHzの組合せに対して、補正減衰量ΔLDF=+0,8dBが設定されている。この理由は、厳密に検証すると、0dB〜60dBの各設定減衰量LD毎に、それぞれ異なる周波数特性を有するからである。
組合せ減衰量補正部34は、減衰量設定部22から設定減衰量LDが入力され、周波数設定部31から周波数fRが入力されると、この設定減衰量LDと周波数fRとの組合せに対応する補正減衰量ΔLDFを組合せ補正値メモリ35から読出す。そして、設定減衰量LDを補正減衰量ΔLDFで補正して補正後の設定減衰量LD ’’’=LD+ΔLDFを浮動小数点乗算器24へ送出する。
浮動小数点乗算器24は、図1に示す第1実施形態のデジタイザ21と同様に、入力信号a6の各サンプリング値の浮動小数点数に組合せ減衰量補正部34から設定指示された補正後の設定減衰量LD’’’を乗算して、入力信号a6の各サンプリング値の信号レベルを、減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻す。
この浮動小数点乗算器24から出力されたレベル変更後の新たな入力信号a10は波形メモリ28に書込まれる。
このように構成された第4実施形態のデジタイザ21cにおいては、浮動小数点乗算器24において、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量LDを減衰器2aの各設定減衰量LD毎の周波数特性も考慮に入れた実際の減衰量に補正することにより、波形メモリ28に記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度をより一層向上できる。
(第5実施形態)
図9は本発明の第5実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図5に示す第4実施形態のデジタイザ21cと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第5実施形態のデジタイザ21dにおいては、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRを一定の周波数範囲(fR1〜fR2)に亘って連続して変更可能である。そして、周波数変換部3aは、ミキサ4と局部発振器5と掃引回路36とで構成されている。操作者は、操作部23を介して、入力端子1に入力される入力信号aの信号レベルに基づく最適の設定減衰量LDを減衰量設定部22へ送出する共に、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRの周波数範囲(fR1〜fR2)及び周波数の掃引速度を掃引範囲設定部37へ送出する。
減衰量設定部22は設定減衰量LDを減衰器2aに設定すると共に、組合せ減衰量補正部34へ設定減衰量LDを送出する。
掃引範囲設定部37は、掃引回路36に対して局部発振器5に対する周波数信号bの掃引範囲fL1(=fR1+fI)〜fL2(=fR2+fI)を定めて、周波数信号bの周波数fLを入力信号aの周波数fRに同期して掃引する。また、掃引範囲設定部37は、組合せ減衰量補正部34へ入力信号aの周波数範囲(fR1〜fR2)で変化する周波数fRを送出する。
組合せ減衰量補正部34は、固定の設定減衰量LDと一定速度で変化する各時刻における周波数fRとの組合せに対応する補正減衰量ΔLDF1〜ΔLDF2を組合せ補正値メモリ35から読出す。そして、設定減衰量LDを補正減衰量ΔLDF1〜ΔLDF2で補正して補正後の設定減衰量LD ’’’’=LD+ΔLDF1〜LD+ΔLDF2を浮動小数点乗算器24へ送出する。
浮動小数点乗算器24は、図5に示す第4実施形態のデジタイザ21cと同様に、入力信号a6の各サンプリング値の浮動小数点数に組合せ減衰量補正部34から設定指示された補正後の時間経過と共にその値が変化する設定減衰量LD’’’’(=LD+ΔLDF1〜LD+ΔLDF2)を乗算して、入力信号a6の各サンプル値の信号レベルを、減衰器2aで減衰する前の入力信号aの信号レベル(絶対値レベル)に戻す。
この浮動小数点乗算器24から出力されたレベル変更後の新たな入力信号a11は波形メモリ28に書込まれる。
このように構成された第5実施形態のデジタイザ21dにおいては、浮動小数点乗算器24において、各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量LDを減衰器2aの各設定減衰量LD毎の周波数特性も考慮に入れた実際減衰量に補正することにとにより、波形メモリ28に記憶される波形データの信号レベル(絶対値レベル)の精度をより一層向上できる。
さらに、この第5実施形態のデジタイザ21dにおいては、入力端子1に入力される入力信号aの周波数fRが変化した場合における波形の変化度合い(周波数特性)を評価できる。
なお、本発明は上述した第5実施形態のデジタイザ21dに限定されるものではない。例えば、組合せ補正値メモリ35、及び組合せ減衰量補正部34の代わりに、図4に示す第3実施形態の設定減衰量補正値メモリ29、減衰量補正部30、周波数減衰量補正部32、周波数補正値メモリ33を用いて、設定減衰量LD ’’’’=LD+ΔLD+ΔLF1〜LD+ΔLD+ΔLF2を浮動小数点乗算器24へ送出することも可能である、
(第6実施形態)
図10は本発明の第6実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図である。図9に示す第5実施形態のデジタイザ21dと同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第6実施形態のデジタイザ21eにおいては、周波数変換部3aとAD変換器6aとの間に、周波数変換部3aからAD変換器6aへ入力される入力信号a2の周波数を周波数変換部3aで変換された中間周波数fIを中心とする一定範囲[(fI―ΔfI)〜(fI+ΔfI)]に制御するアナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38が介挿されている。このアナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38の周波数特性を図11(a)に示す。
また、前述したように、AD変換器6aと浮動小数点変換器27との間に、AD変換器6aから浮動小数点変換器27へ入力されるデジタルの入力信号a4に含まれるAD変換器6aにおけるサンプリング動作に伴って発生する不要周波数成分を除去するデジタル・バンドパスフィルタ(BPF)26が介挿されている。このデジタル・バンドパスフィルタ(BPF)26の周波数特性を図11(b)に示す。
さらに、この第6実施形態のデジタイザ21eにおいては、デジタル・バンドパスフィルタ(BPF)26に対して、フィルタ補正メモリ39が接続されたフィルタ補正部40が接続されている。
図11(a)に示すアナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38の周波数特性における周波数(fI―ΔfI)における立上がり特性、及び周波数(fI+ΔfI)における立下がり特性は、図11(b)に示すデジタル・バンドパスフィルタ26の立上がり特性及び立下がり特性に比較してより緩やかである。したがって、アナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38における通過周波数帯[(fI―ΔfI)〜(fI+ΔfI)]の両端周波数の近傍領域に利得不足部41a、41bが生じる。
そこで、このアナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38における利得不足部41a、41bを、デジタル・バンドパスフィルタ26で補償するために、フィルタ補正メモリ39に図11(c)に示す、利得不足部41a、41bを反転した利得加算部42a、42bからなるフィルタ補正特性42を予め記憶しておく。
そして、フィルタ特性補正部40は、デジタル・バンドパスフィルタ(BPF)26の図11(b)に示す周波数特性に、フィルタ補正メモリ39に記憶されているフィルタ補正特性42を加算して、図11(d)に示す補正後周波数特性43とする。デジタル・バンドパスフィルタ26は、図11(d)に示す補正後周波数特性43に従って、AD変換器6aから出力されたデジタルの入力信号a4に対するフィルタ処理を実施する。
このように構成された第6実施形態のデジタイザ21eにおいては、アナログ・バンドパスフィルタ(BPF)38とデジタル・バンドパスフィルタ26との合成した周波数特性は、図11(b)に示す、方形の理想特性とできるので、より正確な波形データ、及びより正確な信号レベルを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 実施形態のデジタイザで使用する浮動小数点数のフォーマット図 本発明の第2実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 本発明の第3実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 本発明の第4実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 実施形態のデジタイザに設けられた設定減衰量補正値メモリの記憶内容を示す図 実施形態のデジタイザに設けられた周波数補正値メモリの記憶内容を示す図 実施形態のデジタイザに設けられた組合せ補正値メモリの記憶内容を示す図 本発明の第5実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 本発明の第6実施形態に係わるデジタイザの概略構成を示すブロック図 実施形態のデジタイザに設けられた各フィルタの周波数特性を示す図 従来のデジタイザの概略構成を示すブロック図 従来のデジタイザの問題点を説明するための図
符号の説明
1…入力端子、2,2a…減衰器、3,3a…周波数変換部、4…ミキサ、5…局部発振器、6,6a…AD変換器、8…外部出力IF、9…出力端子、10…信号解析装置、21,21a,21b,21c,21d,21e…デジタイザ、22…減衰量設定部、23…操作部、24…浮動小数点乗算器、26…デジタル・バンドパスフィルタ、27…浮動小数点変換器、28…波形メモリ、29…設定減衰量補正値メモリ、30…減衰量補正部、31…周波数設定部、32…周波数減衰量補正部、33…周波数補正値メモリ、34…組合せ減衰量補正部、35…組合せ補正値メモリ、36…掃引回路、37…掃引範囲設定部、38…アナログ・バンドパスフィルタ、39…フィルタ補正特性メモリ、40…フィルタ特性補正部

Claims (6)

  1. 入力されたアナログの入力信号の信号レベルを、設定された減衰量だけ減衰する減衰器(2a)と、
    この減衰器で減衰された入力信号の周波数を変換する周波数変換部(3)と、
    この周波数変換部で周波数が変換された入力信号を所定のサンプリング周期でサンプリングして各サンプリング値をデジタル値に変換して出力するAD変換器(6a)と、
    このAD変換器でAD変換された入力信号の各サンプリング値のデータ形式を浮動小数点数に変換する浮動小数点変換器(27)と、
    この浮動小数変換器で変換された各サンプリング値の浮動小数点数に前記減衰器に設定した設定減衰量を乗算して前記減衰器で減衰する前の信号レベルに対応する浮動小数点数を算出する浮動小数点乗算器(24)と、
    この浮動小数点乗算器で算出された浮動小数点数で示される各サンプリング値からなるデジタルの入力信号の波形データを記憶する波形メモリ(28)と
    を備えたことを特徴とするデジタイザ。
  2. 前記減衰器に対する各設定減衰量における前記減衰器の実際の減衰量に対する各補正減衰量を記憶する設定減衰量補正値メモリ(29)と、
    前記浮動小数点乗算器において前記各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、前記設定減衰量補正値メモリに記憶された対応する設定減衰量の補正減衰量で補正する設定減衰量補正手段(30)と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタイザ。
  3. 前記減衰器に入力される入力信号の各周波数における減衰量変動に対する各補正減衰量を記憶する周波数補正値メモリ(33)と、
    前記浮動小数点乗算器において前記各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、前記周波数補正値メモリに記憶された実際に前記減衰器に入力されている入力信号の周波数に対応する補正減衰量で補正する周波数減衰量補正手段(32)と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタイザ。
  4. 前記減衰器に入力される入力信号の各周波数と前記減衰器における各設定減衰量との各組合せに対する各補正減衰量を記憶する組合せ補正値メモリ(35)と、
    前記浮動小数点乗算器において前記各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、前記組合せ補正値メモリに記憶された実際に実施された組合せに対応する補正減衰量で補正する組合せ減衰量補正手段(34)と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタイザ。
  5. 前記周波数変換部(3a)は、周波数信号を出力する局部発振器(5)と、この局部発振器の周波数信号と前記減衰器からの入力信号とを合成して、両信号の差の周波数を有する信号を周波数変換された入力信号として出力するミキサ(4)と、前記局部発振器が出力する周波数信号の周波数を一定の周波数範囲内で掃引する掃引回路(36)とで構成され、
    かつ、前記減衰器に入力される入力信号の各周波数における減衰量変動に対する各補正減衰量を記憶する周波数補正値メモリ(33)と、
    前記浮動小数点乗算器において前記各サンプリング値の浮動小数点数に乗算する設定減衰量を、前記周波数補正値メモリに記憶された前記掃引周波数に対応する前記減衰器に入力されている入力信号の周波数に対応する補正減衰量で補正する周波数減衰量補正手段(32)と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタイザ。
  6. 前記周波数変換部と前記AD変換器との間に介挿され、前記周波数変換部から前記AD変換器へ入力される入力信号の周波数を前記周波数変換部で変換された周波数の範囲に制御するアナログ・バンドパスフィルタ(38)と、
    前記AD変換器と前記浮動小数点変換器との間に介挿され、前記AD変換器から前記浮動小数点変換器へ入力されるデジタルの入力信号に含まれる前記AD変換器におけるサンプリング動作に伴って発生する不要周波数成分を除去するデジタル・バンドパスフィルタ(26)と、
    前記アナログ・バンドパスフィルタの周波数特性における不備を前記デジタル・バンドパスフィルタの周波数特性で補償するフィルタ特性補正手段(39,40)と
    を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のデジタイザ。
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