JP3183180B2 - 内接歯車式ポンプ - Google Patents

内接歯車式ポンプ

Info

Publication number
JP3183180B2
JP3183180B2 JP22496796A JP22496796A JP3183180B2 JP 3183180 B2 JP3183180 B2 JP 3183180B2 JP 22496796 A JP22496796 A JP 22496796A JP 22496796 A JP22496796 A JP 22496796A JP 3183180 B2 JP3183180 B2 JP 3183180B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
external
teeth
internal
tooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22496796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1061562A (ja
Inventor
滋 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP22496796A priority Critical patent/JP3183180B2/ja
Publication of JPH1061562A publication Critical patent/JPH1061562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3183180B2 publication Critical patent/JP3183180B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内歯歯車と外歯歯
車とが互いに噛合して回転し流体を送出する内接歯車式
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内接内歯式ポンプには、内歯歯車
と外歯歯車との間に三日月形のクレセントを配置したタ
イプと、クレセントを有しないタイプとがある。前者の
タイプは、両歯車の歯先が上記クレセントの内周及び外
周と摺動しつつ回転することにより流体を搬送するもの
である。後者のタイプは、両歯車が最も深く噛み合う部
分の反対側において両歯車の歯先同士が互いに摺動して
回転し、両歯車間の流体を搬送するものである。何れの
タイプにおいても、ポンプの吐出能力を高くするために
は各歯の歯丈を大きくとること、ポンプの吐出脈動を抑
えるためには歯数を多くすること、ポンプの耐久性を確
保するためには両歯車の噛合率を高め滑り率を小さくす
ること、騒音を抑えるためにはキャピテーションを抑え
ること等が要求されている。特にクレセントを有しない
後者のタイプのものは、両歯車間での流体の漏れを少な
くすることが重要なポイントとなる。この後者のタイプ
に属する技術として例えば特願昭56−106321号
(特願昭57−79290号)がある。この発明は、
「イートンポンプ」と称されるポンプの特に歯形状を改
良したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特願昭56−1063
21号における歯車では、高い歯丈を確保しかつ歯数を
多くとるため、外歯歯車のピッチ円を歯丈中心から遠ざ
けてその歯先円と一致させている。また、両歯車の製造
に際しては、十分な噛合を確保するため外歯歯車を内歯
で創成して形成するようにしている。しかし外歯歯車を
内歯で創成すると図5に示すように、外歯7aの歯先7
bが内歯歯車5形状のカッタの切削刃14と干渉して縦
ハッチングで示すようにその両端が削られてしまう。こ
のため、外歯と内歯との噛合部(接触部)が外歯歯面の
歯元側と内歯歯面の歯末側との接触部分のみとなり、歯
先を通るピッチ円から遠ざかる結果となる。このように
噛合部がピッチ円から遠ざかると両歯車間の滑り率がそ
の分増大して耐久性が悪くなるため、上記ピッチ円の位
置が限定され、結果的に歯丈及び歯数が限定されてしま
うという問題点が生じる。
【0004】ピッチ円の径を小径に設定すれば、滑り率
を下げられて歯車の耐久性を向上させることはできる
が、このように歯数を変えずにピッチ円を小さく設定す
ると、モジュールが小さくなるので歯丈が低くなりポン
プの吐出能力が低下する。一般にピッチ円は、歯丈に相
当するモジュールと歯数とによって決められるので、ポ
ンプの吐出能力を変えずにピッチ円の小径化を図ると各
歯車の歯数が減ることになる。歯数の低下は、歯車にお
ける歯部のピッチ(1つの歯の角度)の増大となるの
で、噛合率が下がって歯車の回転変動が大きくなり滑ら
からな噛合が難しくなり、また、吐出脈動の増大にもつ
ながるという問題を生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、外歯歯車と内
歯歯車との噛合部における滑り率を小さくしながらも、
歯数の低下を抑えて滑らかな噛合を可能とする内接歯車
式ポンプを提供するために、外歯歯車の外歯の歯先を該
外歯歯車のピッチ円より歯車中心側に設定すると共に、
上記内歯歯車の内歯の歯形を上記外歯の歯型のカッタに
より創成創成し、内歯歯車の歯先側の両端を削った歯面
形状とするとともに、両歯車の噛み合い部が外歯歯車の
歯末側としたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、ハウジング内に回転自
在に装着された内歯歯車内に対し偏心して配置され回転
駆動される外歯歯車を有し、内歯歯車及び外歯歯車を互
いに噛合して回転させて流体を送出する内接歯車式ポン
プに適用する。外歯歯車の外歯の歯先は、同外歯歯車の
ピッチ円より歯車中心側に設定し、内歯歯車の内歯の歯
形をこの外歯の歯型に形成されたカッタを用いて創成し
た歯面形状とする。
【0007】このような外歯歯車の外歯を用いて内歯歯
車の内歯を形成すると、外歯と内歯との干渉部がピッチ
円から離れた部位となり、両歯車の噛合部がピッチ円に
近い側つまり外歯歯面の歯末側と内歯歯面の歯元側との
接触部分となり、滑り率が小さくなって耐久性が良くな
る。
【0008】両歯車の噛合部がピッチ円に近くなると、
滑り率との関係を考慮しなからピッチ円の径を大きくす
ることが可能となり、歯丈を高くしたり、歯丈を高くし
ない場合には、内歯や外歯の歯数を増やすことができ
る。このことは、1歯当りのピッチ角度が狭くなって回
転変動誤差が少なくなり内歯及び外歯の滑らかな噛合が
可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1,図2に示す内接歯車式ポンプは、リング状の
ハウジング本体1の両側に、サイドハウジング2,3を
複数のボルト4によって接合されており、内部に円筒状
の空間8を形成している。この空間8内には、内歯歯車
5がその内周面に対して摺動可能に嵌合している。
【0010】サイドハウジング3の中央に設けた孔に
は、図示しないシール部材を介して駆動軸6が挿通され
ている。駆動軸6には、外歯歯車7が同一軸線上に嵌合
されている。外歯歯車7は、内歯歯車5の径よりも小径
に形成され、かつ内歯歯車5の中心Oに対して偏心して
その中心O’を配置されている。外歯歯車7はその歯数
を12歯形成されていて、内歯歯車5はそれよりも1つ
多い13歯形成されている。外歯歯車7は、内歯歯車5
と図面上方側で完全に噛合し、図面下方側で歯先同士を
対向して当接させている。サイドハウジング3には、空
間8内と連通する流入開口部9と流出開口部10とが、
ハウジングの中央を基準として左右にそれぞ形成されて
いる。流入開口部9にはポンプ外部から供給される流体
の流入口11が、流出開口部10には流体の吐出口12
がそれぞれ連通している。
【0011】この実施例は、外歯歯車7が反時計回り方
向に回転駆動されることで、流入開口部9上に位置する
外歯歯車7及び内歯歯車5の各歯部間に形成される空間
内に液体としてのオイルを取込み、流出開口部10側に
位置する外歯歯車7及び内歯歯車5の各歯部間に形成さ
れる空間内で圧縮して吐出する構成となっている。
【0012】内接歯車式ポンプに用いる外歯歯車7の歯
形は、特に限定されるものではなく、従来出願技術にお
ける改良されたイートン歯車と同じものを用いても差し
支えない。
【0013】内歯歯車5は、コンピュータで数値制御さ
れる図示しないNC加工機によって形成された図3に示
す外歯歯車7と同一形状で、その外周全面に切削刃13
を設けたカッタ7’によって切削加工されてその歯形を
創成される。このカッタ7’は、外歯歯車7の外歯7a
の歯先7bに相当する歯先7b’を外歯歯車7のピッチ
円Pより歯車中心側に設定されている。内歯歯車5のピ
ッチ円はその歯底より外側、つまり、その歯庭円より大
径の円となり、両歯車5,7が互いに最も深く噛み合う
点において両歯車のピッチ円が互いに重なることにな
る。
【0014】このようなカッタ7’を紙面方向に摺動さ
せつつ矢印a方向に回転させて内歯歯車5を創成する
と、内歯5aの歯先5b側とカッタ7’の歯先7b’と
が干渉することになる。すると、内歯5aの歯先5b側
の両端が図にハッチング部Xで示すように、カッタ7’
の凹部7c’よりも小さく削られ、内歯歯車5の凹部5
cの形状が外歯7a’形状と同一な歯面形状となる。
【0015】このように構成した内歯歯車5に対して、
図4に示すように、実際にはカッタ7’の歯丈よりも幾
分歯丈hを小さく設定した外歯歯車7を噛合させると、
内歯歯車5の内歯5aと外歯歯車7の外歯7aとの噛合
部Y1,Y2がピッチ円Pの近傍となる。従って、外歯
歯車7が回転したときの滑り率が低くなり、内歯5a及
び外歯7aにかかる負荷が軽減され、外歯歯車7及び内
歯歯車5の耐久性が向上する。
【0016】外歯歯車7側をカッタ7’として内歯5a
と外歯7aとの噛合部Y1,Y2がピッチ円P近傍とな
ると、この実施例におけるピッチ円Pを図4に2点鎖線
で示すように、外歯7aの歯先7bから外方に離れた大
径のピッチ円P1にすることも可能となる。
【0017】このようにピッチ円Pを大径とした場合に
は、歯丈hを大きくしてポンプ吐出量を大きくしたり、
あるいは各歯車の歯数を増やすことが可能となる。歯車
の歯数を増やすと1歯当りのピッチが小さくなって外歯
7aと内歯5aとの噛合率が大きくなる。よって、外歯
歯車7の回転に対する外歯7aの回転誤差が少なくな
り、滑らかな歯車の回転となり歯先にかかる負荷や噛合
音の低減となる。
【0018】外歯歯車7のピッチ円Pを大径化すると、
内歯歯車5と外歯歯車7との噛合が早く終了するので、
外歯7aの移動方向に位置する接合部Y1がオイルの吸
い込み工程において早く離れる。つまり、歯先7bと凹
部5cとの間に形成される空間Zと、外歯歯車7の凹部
7cと内歯歯車5の歯部5aとの間に形成される空間X
1との連通が早く行なわれ、空間Zの負圧化を防止して
同空間内でのキャピテーションの発生を抑えられる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、内歯歯車と外歯歯車と
の噛合部が外歯歯車のピッチ円近傍とすることで滑り率
が小さくなり、歯車の耐久性が向上する。また、滑り率
が小さく有利なためピッチ円を大きくして外歯歯車の歯
先を外側に位置させることができるので、歯車の歯数を
多くでき噛合率の向上と吐出脈動の低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す内接内歯式ポンプの概
略構造図である。
【図2】内接内歯式ポンプの側面断面図である。
【図3】外歯歯車カッタによる内歯歯車の加工状態を示
す拡大断面図である。
【図4】外歯歯車と内歯歯車の噛合状態を示す拡大図で
ある。
【図5】従来の内歯歯車カッタによる外歯歯車の加工状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 5 内歯歯車 5a 内歯 7 外歯歯車 7a 外歯 7b 歯先 P,P1 ピッチ円

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に回転自在に装着された内歯
    歯車と、上記内歯歯車内に対し偏心して配置されて回転
    駆動される外歯歯車とを有し、該両歯車が互いに噛合し
    て回転し流体を送出する内接歯車式ポンプにおいて、 上記外歯歯車の外歯の歯先を該外歯歯車のピッチ円より
    歯車中心側に設定すると共に、上記内歯歯車の内歯の歯
    形を上記外歯の歯型のカッタにより創成し、上記内歯歯
    車の歯先側の両端を削った歯面形状とするとともに、両
    歯車の噛み合い部が外歯歯車の歯末側とすることを特徴
    とする内接歯車式ポンプ。
JP22496796A 1996-08-27 1996-08-27 内接歯車式ポンプ Expired - Fee Related JP3183180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22496796A JP3183180B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 内接歯車式ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22496796A JP3183180B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 内接歯車式ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1061562A JPH1061562A (ja) 1998-03-03
JP3183180B2 true JP3183180B2 (ja) 2001-07-03

Family

ID=16822021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22496796A Expired - Fee Related JP3183180B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 内接歯車式ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3183180B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5674044B2 (ja) 2011-10-24 2015-02-18 住友電工焼結合金株式会社 内接歯車ポンプ
KR101270892B1 (ko) * 2011-11-01 2013-06-05 명화공업주식회사 사이클로이드 기어 펌프
CN109931258A (zh) * 2018-11-21 2019-06-25 中国航发西安动力控制科技有限公司 一种燃油齿轮泵的齿轮副

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1061562A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101832264B (zh) 油泵转子
JP4557514B2 (ja) 内接歯車式ポンプ及びそのポンプのインナーロータ
JP2904719B2 (ja) スクリューロータ及びその歯形の軸直角断面形状を決定する方法並びにスクリュー機械
EP2123914B9 (en) Oil pump rotor
JPH05256268A (ja) 歯車式機械
JP6343355B2 (ja) ギヤポンプおよびその製造方法
JP2007077805A (ja) ポンプのロータ装置
JP3183180B2 (ja) 内接歯車式ポンプ
TWI274107B (en) Screw fluid machine
EP2469092A1 (en) Rotor for pump and internal gear pump using same
JP4900270B2 (ja) スクリュポンプ
JP2001073960A (ja) ギヤポンプ
JP4215160B2 (ja) 内接歯車ポンプおよびその製造方法
US5605451A (en) Fluid apparatus of an internal gear type having defined tooth profiles
JP2805769B2 (ja) オイルポンプ
JP3451741B2 (ja) 歯車ポンプ又はモータ
JP4413939B2 (ja) 内接歯車ポンプ
JPH11264381A (ja) オイルポンプロータ
JP3326061B2 (ja) 内接歯車式ポンプ
JPH11210644A (ja) 歯車ポンプモータ
JP2018162676A (ja) ギヤポンプおよびアウターロータの歯形創成方法
JPH0681774A (ja) オイルポンプ
JPH11257246A (ja) 鎌形部材のない内歯歯車ポンプ
JPH0295787A (ja) オイルポンプ
JP3809240B2 (ja) スクリュ・ロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010327

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees