JP3182813U - 溝蓋用受枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で溝蓋の設置位置を変更すること、および、排水溝開口の幅方向端部に溝蓋を設置した場合であっても、溝蓋の幅を広くしなくとも十分な排水速度を確保できる溝蓋用受枠を提供する。
【解決手段】排水溝の側壁上に設置する左右の支持枠1L、1Rが、設置水平面とそこから側壁内面に沿った下方垂直面と上方に伸びる上方垂直面とを有し、左右の支持枠を連結するための梁4が、下方垂直面から上方垂直面に渡って支持枠と接合され、梁の上面が支持枠の設置水平面上にある構成とした。
【選択図】図2

Description

本考案は、道路脇や駐車場等に設けられた排水溝の上面に設置する溝蓋用の受枠に関するものである。特に、U字溝等の大きな開口を有する排水溝に適した溝蓋用の受枠に関するものである。
U字型等の排水溝は、上部が大きく開口している。車道幅を大きく取るため、あるいは排水溝内へのゴミの侵入を抑え、且つ道路の景観を保つために、排水溝の上部開口幅よりも溝蓋の幅が狭くなるような排水溝の構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
上記の構造においては、排水溝開口の幅方向の中心付近直上に溝蓋が設けられており、幅方向の端部上に溝蓋を設ける構成に関しては、開示されていない。
特開2004−346701号
しかしながら、車道幅を大きく取る等のために、できるだけ道路脇に溝蓋を設置したい場合も多く、排水溝開口の幅方向端部に溝蓋を設置できる受枠構造が求められている。ただし、排水溝開口の幅方向端部に、すなわち溝側壁上に溝蓋を設置した場合、溝側壁の存在により排水のコンダクタンスが低下するので、必要な排水速度を確保するためには、溝蓋の幅を広くしないといけないという問題も生じる。
また、排水溝を埋設した後に、車道幅を広げる等の道路設計の計画変更がなされる場合もある。このような場合には、受枠構造を急遽変更する必要があるが、このような変更に対応可能な受枠構造は存在しない。
あるいは、道路や駐車場において、排水溝の直上の地上の一部に新たな設置物を設置する必要が生じたために、その一部にのみ、排水溝の開口端部に溝蓋を設置したいという要求もある。このようなケースでは、二種類の受枠を用意する必要がある。すなわち、排水溝の開口中央直上に溝蓋するための受枠と、排水溝の開口端部上に溝蓋するための受枠とを準備する必要があり、受枠供給側にとって、困難な状況が生じることがしばしばあった。
本考案の請求項1に係る溝蓋用受枠は、排水溝を構成する構造体の左右の側壁上にそれぞれ設置され、前記側壁上に接する水平面、当該水平面の一端から前記排水溝を構成する構造体の側壁の内面に沿って下方に伸びる下方垂直面、および前記水平面の他端から略垂直に立ち上がる上方垂直面を有する左右の支持枠と、前記左右の支持枠の前記下方垂直面および前記上方垂直面とに接合されることで、前記左右の支持枠を連結する複数の梁と、
前記左右の支持枠の内の一の支持枠の上方垂直面に接し、前記複数の梁の上面上に設置される水平板と、前記左右の支持枠の内の他の支持枠の上方垂直面と前記水平板との間であって、前記複数の梁の上面上に設置される着脱可能部と、を有し、前記複数の梁の上面は、前記左右の支持枠の上方垂直面の上端よりも低く、且つ前記支持枠の水平面の上面よりも上方にあり、前記着脱可能部は、着脱可能な水平板と、着脱可能な開口部と、を備え、前記着脱可能な開口部は、溝蓋を略水平に支持する構造を有し、前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とを入れ替え可能な構造としたことを特徴とする。
本考案の請求項2に係る溝蓋用受枠は、前記着脱可能部が、前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とが接合され、前記着脱可能部を平面内で180度回転させることで、前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とを入れ替え可能な構造としたことを特徴とする。
本考案の請求項3に係る溝蓋用受枠は、前記左右の支持枠が、前記排水溝を構成する構造体の側壁の外面に沿って下方に伸びる雌ネジまたはナットを有するアンカーをさらに備え、当該アンカーが有する前記雌ネジまたはナットを用いてボルト締めすることで、前記排水溝を構成する構造体と圧接可能であることを特徴とする。
本考案の請求項4に係る溝蓋用受枠は、前記左右の支持枠の内の他の支持枠の上方垂直面から排水溝に向かって下降する傾斜を有する傾斜板を設けたことを特徴とする。
本考案の請求項5に係る溝蓋用受枠は、前記複数の梁が、金属板をL字状に屈曲させた構造であることを特徴とする。
本考案の請求項6に係る溝蓋用受枠は、前記水平板または/および前記着脱可能部に、施工時に砂やコンクリートが排水溝に落下することを防止するための隙間カバーを設けたことを特徴とする。
本考案の請求項7に係る溝蓋用受枠は、前記着脱可能な開口部に、溝蓋をボルト締め可能にするための板状体を水平に挿入可能な間隙を設けたことを特徴とする。
本考案に係る溝蓋用受枠は上記のように構成されるため、施工現場において、簡単な作業で溝蓋の設置位置を変更することが可能である。
また、排水溝開口の幅方向端部に溝蓋を設置した場合であっても、溝蓋の幅を広くしなくとも十分な排水速度を確保できる。
さらに、受枠全体の重量が軽量であるため、施工や運搬が容易になると同時に、作業の安全性も向上できる。また、受枠を構成する材料が少なくて済むため、環境面でもメリットがある。
以上に加えて、運搬時や保管時にコンパクトに収納することができるため、輸送費や保管費を節約できるという経済面でのメリットもある。
本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠の構造を説明するための受枠内部の上面図である。 図1に関する側面模式図である。 本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠の上面図である。 図3に関する側面も模式図である。 本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠に溝蓋を設置した際の上面図である。 図5に関する側面模式図である。 本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠の中央に溝蓋を設置する際の組立て方法を説明するための上面図である。 本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠の中央に溝蓋を設置した際の上面図である。 図8に関する側面模式図である。 本考案の実施の形態1に係る溝蓋用受枠と溝蓋の収納形態を説明するための図である。 本考案の実施の形態2に係る着脱可能部の上面図である。 本考案の実施の形態2に係る溝蓋用受枠の上面図である。 図12に関する側面模式図である。 本考案の実施の形態2に係る中央に溝蓋を設置する際の溝蓋用受枠の上面図である。 図14に関する側面模式図である。 本考案の実施の形態3に係る溝蓋の設置機構の構成を説明する図である。 本考案の実施の形態3に係る溝蓋の設置手順を説明する図である。
本考案に係る溝蓋用受枠の構成等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本考案に関する良好な一例を開示するものであり、本考案が当該実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態において開示する考案品の材料や寸法等は、良好な一例を示すに過ぎず、その他の可能性を否定するものでは無い。
実施の形態1.
図1は、溝蓋用受枠の構造を説明するための受枠内部の上面図であり、溝蓋用受枠の上面に配置される水平板6と着脱可能部7とを取り去って、内部を上から見た図である。
また、図2は、図1において紙面下方から見た模式図である。
受枠の寸法は、排水溝の大きさに応じて決まるが、本実施の形態で開示する受枠は、開口幅が170mm程度の排水溝に対応したものであり、受枠の大きさは、図1において、縦が1m、横が260mm程度である。
排水溝を構成する排水溝構造体100の左右の側壁に、それぞれ左側支持枠1Lと右側支持枠1Rとが設置される。両支持枠1Lおよび1Rは、それぞれ左右の側壁上に接する水平面とこの水平面の一端から側壁の内面に沿って下方に伸びる下方垂直面、および前記水平面の他端から略垂直に立ち上がる上方垂直面をを有している。さらに、上方垂直面にはアンカー2が設けてある。このアンカー2には雌ネジが切られ、あるいはナットが設けられており、それを利用して、ボルトを締め付けることで、両支持枠1Lおよび1Rを左右の側壁に固定できる。
両支持枠1Lおよび1Rは、複数の梁4により連結される。複数の梁4は、図1に示すように、溝蓋用受枠の長手方向に沿って、所定の間隔をおいて配置されている。各梁4は、金属板を垂直に曲げたL字状の構造を有している。各梁4の上面は、両支持枠1Lおよび1Rの上方垂直面の上面よりやや低い位置にある。そして、両支持枠1Lおよび1Rの上方垂直面および下方垂直面と溶接等により接合されている。
以上が、溝蓋用受枠の骨子となる構造である。
このように、両支持枠1Lおよび1Rと複数の梁4とが、上下において接合されているため、非常に強固な構造となっている。
なお、梁4として、L字状の構造ではなく、コの字状の構造としても良いし、角材を用いても良い。本実施の形態では、溝蓋用受枠の軽量化のためにL字状の梁4を用いている。
また、両支持枠1Lおよび1Rを排水溝構造体100の左右の側壁に固定するために、アンカー2を設けたが、アンカー2を設けずに、例えば、両支持枠1Lおよび1Rの下方垂直面に雌ネジを切って、そこにボルトによる締め付けを行うことでも、固定可能である。ただし、アンカー2を設けて、側壁の外側からボルトによる締め付けを行う方がより強度面において優れている。なぜならば、側壁の外側からボルトによる締め付けを行った場合には、両支持枠1Lおよび1Rの上方垂直面を外側に開くトルクが作用する。一方、溝蓋上を自動車等が通行した場合、溝蓋用受枠を下方に押す力が作用し、この力は上方垂直面を内側に閉じる方向のトルクとなるため、それに抗するトルクが働く構造が、より強度を有する構造となるためである。
受枠長手方向の両端に設けられた梁4には、各2個の雌ネジが切られている。これは、後述する着脱可能部7を固定するためのものである。
また、右側支持枠1Rの垂直面から排水溝に向かって下降する傾斜を有する傾斜板5を設けた。後述するように、溝蓋を排水溝の端部の上方に設けた場合に、排水速度を向上させるための排水ガイドとしての役割を傾斜板5は有している。さらに傾斜板5は、右側支持枠1Rの水平面上、特に、図2における水平面上右隅にごみ等が溜まるのを防止する役割も有する。
次に、上記で説明した構造に、水平板6と着脱可能部7とを設置して溝蓋用受枠を完成させた際の構造を図3および図4を用いて説明する。
水平板6は金属の平板である。水平板6は、右側支持枠1Lの上方垂直面に沿い、且つ複数の梁4の上面に設置される。水平板6は取り外す必要が無いため、位置ずれしないように、右側支持枠1Lの上方垂直面や梁4の上面と溶接等により接合する。
着脱可能部7は、水平板6と同様の平板である水平板8と開口部を形成する構造体からなっている。開口部を形成する構造体は、開口部支持枠9と、開口部支持枠9の両端から略垂直に立ち上がった溝蓋垂直支持枠10、および溝蓋垂直支持枠10の中段に設けられた溝蓋置き11からなる。
図3に示すように、開口部支持枠9はコの字上の形状をした構造体であり、梁4の数と同数の数があり、それぞれは、複数の梁4の上に設置される。梁4の上に設置しているため、開口部支持枠9が排水の邪魔になることは無い。開口部支持枠9は、一枚の金属板を曲げ加工により形成されることが強度上望ましい。
溝蓋垂直支持枠10は、溝蓋の幅と同様かやや広めの間隔をもって対抗する2枚の金属板である。
2枚の溝蓋垂直支持枠10は、それぞれ、開口部支持枠9の左右側面と溶接等によって接合されている。また、2枚の溝蓋垂直支持枠10の中段において、2枚の溝蓋置き11が、それぞれ、溶接等によって溝蓋垂直支持枠10と接合されている。
なお、本実施の形態においては、図4における左側の溝蓋垂直支持枠10は、水平板8と一体をなしており、1枚の金属板をL字状に曲げたものである。したがって、本実施の形態における水平板8と開口部はひとつの構造体になっている。
このように、水平板8と開口部をひとつの構造体にしている理由は、溝蓋の位置を変更する作業をより容易にするためである。したがって、左側の溝蓋垂直支持枠10と水平板8とを別体とし、水平板8と開口部を分離した構造体としても良い。この点については後述する。
水平板8と開口部の長手方向端部には、受枠長手方向の両端の梁4に設けられた雌ネジに適合する位置に図示しない貫通穴が明けられており、ボルト12により、梁4に固定する。
次に、図3および図4を用いて説明した受枠に溝蓋を取り付けた状態を図5および図6に示す。図に示すように、溝蓋としては、グレーチング構造を有する溝蓋13を用いた。溝蓋13は、排水溝構造体100の右端に設置される。図6から分るように、開口部の下端である開口部支持枠9と排水溝構造体100の右側側壁上面に設置されている右側支持枠1Rの水平面上面とは距離があり、したがって、排水の流れが排水溝構造体100の側壁によって邪魔される影響は小さく、スムースな排水の流れを確保できる。また、傾斜板5を設けたことで、側壁の上部の空間において、排水が滞留することを防止し、さらにスムースな排水の流れを確保できる。なお、傾斜板5は上述したように、右側支持枠1Rの水平面上にごみ等が溜まるのを防止する役割も有する。右側支持枠1Rの水平面上にごみ等が溜まると、さらに排水の流れが悪くなり、一層ごみ等が溜まりやすくなるという悪循環を生じるが、傾斜板5はそれを防止する重要な役割を有している。
なお、本実施の形態においては、溝蓋13を開口部に単に置くだけの構造としたが、ボルト等によって溝蓋13を固定できるようにしても良い。
また、図6に示すように、溝蓋13の設置位置をかなり高い位置にしている。これは、溝蓋の周囲近傍まで、例えば、タイルやブロック等を敷き詰めるための施行を容易にするためである。砂やコンクリートの上にタイルやブロック等を敷き詰めるためには、ある程度の高さがある方が容易に施行が行える。したがって、もっと簡単な施行で済ませる場合であれば、溝蓋13の設置位置を低くしても良い。
次に、溝蓋13の設置位置を排水溝構造体100の右端から中央に変更する手順について説明する。本実施の形態に係る溝蓋用受枠は、施行現場において、溝蓋13の設置位置を容易に変更することが可能である。
まず、ボルト12をはずして、水平板6と開口部が一体となっている着脱可能部7を取り外す。そして、着脱可能部7を水平面内で180度回転させる。図7に示す着脱可能部7は、水平面内で180度回転させた後の状態である。この状態で、着脱可能部7を先ほど取り外した位置に設置し、ボルト12を締め付けることで梁と固定する。
なお、梁4に切った2つの雌ネジの位置は、着脱可能部7を設置した場合において、その短手方向の両端から等距離になるようにしておけば、着脱可能部7を水平面内で180度回転させた前後においても、着脱可能部7に開けた貫通穴の位置と適合する位置になる。また、着脱可能部7に開けた貫通穴を少し横長にして、梁4に切った2つの雌ネジとの位置が多少ずれた場合でも、ボルト締めが可能な構造にしても良い。
図8および図9は、上記の手順で着脱可能部7を取り付け、さらに溝蓋13を設置した状態を示している。
このように極めて簡単な手順で、溝蓋13の設置位置を変更できる。水平板6と開口部とを一体化させた理由は、このように溝蓋13の設置位置の変更作業を容易にするためである。もちろん、水平板6と開口部とを一体化させ無くても、溝蓋13の設置位置を比較的容易に変更できるが、水平板6と開口部が一体化していれば、構造強度が向上するというメリットもある。
最後に、本考案に係る溝蓋用受枠の有する特長について以下にまとめる。
都市部においては、化粧タイルやブロックを敷き詰めた美感を重視した舗装路面が増加している。本考案はこのような路面にも対応できる受枠を提供するものであり、溝蓋の周囲までタイル等を設けることが可能な構造となっている。ただし、このような美感を重視した施行は作業が複雑であり、通常よりも長時間の作業が必要である。そこで排水溝の側壁に近い場所に塀があったり、あるいは排水溝が側溝である場合には、排水溝の側壁の上部に溝蓋を設置することで、化粧タイルやブロックを道路側だけに敷き詰めればよく、溝蓋よりも道路端側には、化粧タイル等の施行は不要となり、作業が容易になる。
また、車道幅を広げたい場合にも、排水溝の側壁の上部に溝蓋を設置する必要があり、排水溝の中央ではなく、端部に溝蓋を設置して欲しいという要求は、昨今高まりつつある。
さらに、中央から端部に溝蓋の設置場所が急遽変更されたり、1つの排水溝の施行において、中央と端部の2通りの溝蓋の設置場所が必要となる場合もあり、施行現場において、容易に溝蓋の設置場所を変更できる受枠が求められている。
本考案は上記の要求に応えるためになされたものであり、梁の位置を支持枠水平面よりも高い位置まで設けたことで、溝蓋を設置する開口部と排水溝の側壁との垂直距離を確保することが可能となり、端部に溝蓋を設置した場合であっても、十分な排水速度を確保することができるようになった。
さらに、梁の位置を高い位置まで設けた利点は他にもあり、左右の支持枠と梁との接合を非常に強固なものとすることができるようになった。これは、支持枠と梁との接合面積が増加したという理由だけではなく、自動車等の重量物が通過することによって生じる下方方向への圧力に対して、特に強い構造を実現できたためである。
すなわち、支持枠と梁との接合個所が上下に長くなったため、下方への圧力に対して変形しにくい強固な構造を実現できたためである。
上述のように、機械的強度を十分に確保できる構造を採用したことで、、梁をL字状の軽量なものとすることが可能となり、またその他の部品点数も少なく、重量部品もないため、受枠全体として顕著な軽量化を実現できた。軽量化は受枠のコスト低減だけではなく、施行時の作業を容易にし。安全性も大幅に向上できる。特に、塀際や道路の端といったスペースの限られた場所においては、重量物を扱う作業は困難を伴い、また安全面でも問題がある。
本考案に係る溝蓋用受枠は、このような困難な場所でも比較的容易に扱える重量である。また、上述したように、このような場所では、排水溝の中央ではなく、端部に溝蓋を設置した方が有利なケースが多く、その点においても、施行が困難な設置場所において、特に有益な考案であると言える。
また、排水溝の中央と端部の2通りの溝蓋の設置場所を自由に選択できるという点は、現場における急な事情に対応できるだけではなく、保管や運搬時のスペース軽減効果もある。図10はこの効果を説明する図であり、端部に溝蓋を設置する構成の場合、図に示すように、受枠を逆さまに重ねることで、コンパクトにできる。
実施の形態2.
図11から図15を用いて、本考案の実施の形態2に係る溝蓋用受枠について説明する。
実施の形態1で開示した溝蓋用受枠と異なる点は、着脱可能部の両側に隙間カバー14および15を設けたことである。図11は、隙間カバー14および15を設けた着脱可能部7Aの上面図である。
この着脱可能部7Aを設置した溝蓋用受枠の上面図を図12に、側面模式図を図13に示す。隙間カバー14が、水平板6と水平板8間の隙間を覆うため、施工時に砂やコンクリートが排水溝内に入り込むことを防止できる。
着脱可能部7Aを水平面内で180度回転後に設置した溝蓋用受枠の上面図を図14に、側面模式図を図15に示す。隙間カバー15が、水平板6と開口部間の隙間を覆うため、施工時に砂やコンクリートが排水溝内に入り込むことを防止できる。また、水平板6等の角部等が、施工時に砂や石等で損傷を受けることを防止することもできる。
なお、図11から図15では、水平板8と開口部とが一体化した着脱可能部に、隙間カバー14および15を設けた構成を示したが、水平板8と開口部とが別体である場合にも、適切な個所に隙間カバーを設けることで、施工時に砂やコンクリートが排水溝内に入り込むことを防止できる。例えば図13において、水平板6の右側と、開口部の左側に隙間カバーを設ければよい。水平板8と開口部が一体の場合には、水平板6の右側に隙間カバーを設けると、水平板8と開口部が一体となった着脱可能部7Aを取り外すのが困難であるが、別体であれば、水平板6の右側に隙間カバーを設けることも可能となる。
実施の形態3.
図16および図17を用いて、本考案の実施の形態3に係る溝蓋用受枠について説明する。
実施の形態1で開示した溝蓋用受枠と異なる点は、溝蓋置き11の構造を変更した点である。また、それに相応して溝蓋13の構成も変更している。
図16(a)に示すように、溝蓋13Aには、溝蓋固定用ボルト16と、この溝蓋固定用ボルト16がネジ込みできる雌ネジが切られた溝蓋固定板17とが設けられる。
他方、図16(b)および(c)に示すように、溝蓋置き11Aには、溝蓋固定板挿入ガイド18、溝蓋固定板挿入間隙19、および溝蓋ガイド20とが設けられている。
次に、溝蓋13Aを溝蓋受枠に設置し固定する手順を説明する。まず、溝蓋置き11Aの溝蓋ガイド20を溝蓋13Aのグレーチングの適切な隙間に合わせ、次に、溝蓋13Aの溝蓋固定板17を溝蓋置き11Aの溝蓋固定板挿入ガイド18に沿って溝蓋固定板挿入間隙19の奥まで挿入する。この状態が図17(a)の状態である。
そして、溝蓋固定用ボルト16を締付けると、図17(b)に示すように、溝蓋固定板17の上面が溝蓋固定板挿入間隙19の上面に強く圧接することで、溝蓋13Aが固定される。
他方、溝蓋13Aを取り外す際には、溝蓋固定用ボルト16を緩めてから、スライドして簡単に取り外すことができる。
通常の溝蓋固定機構の場合、溝蓋固定機構が複雑な形状で溝蓋の外観が損なわれたり、溝蓋を外して排水溝内を掃除する際に、溝蓋固定機構が邪魔になって掃除しにくかったりするが、本機構の場合には、このような不具合が生じない。
1L 左側支持枠
1R 右側支持枠
2 アンカー
3 受枠固定用ボルト
4 梁
4A 雌ネジ
5 傾斜板
6 水平板
7 着脱可能部
8 水平板
9 開口部支持枠
10 溝蓋垂直支持枠
11 溝蓋置き
12 着脱可能部固定用ボルト
13 溝蓋

100 排水溝構造体

Claims (7)

  1. 排水溝を構成する構造体の左右の側壁上にそれぞれ設置され、前記側壁上に接する水平面、当該水平面の一端から前記排水溝を構成する構造体の側壁の内面に沿って下方に伸びる下方垂直面、および前記水平面の他端から略垂直に立ち上がる上方垂直面を有する左右の支持枠と、
    前記左右の支持枠の前記下方垂直面および前記上方垂直面とに接合されることで、前記左右の支持枠を連結する複数の梁と、
    前記左右の支持枠の内の一の支持枠の上方垂直面に接し、前記複数の梁の上面上に設置される水平板と、
    前記左右の支持枠の内の他の支持枠の上方垂直面と前記水平板との間であって、前記複数の梁の上面上に設置される着脱可能部と、を有し、
    前記複数の梁の上面は、前記左右の支持枠の上方垂直面の上端よりも低く、且つ前記支持枠の水平面の上面よりも上方にあり、
    前記着脱可能部は、着脱可能な水平板と、着脱可能な開口部と、を備え、
    前記着脱可能な開口部は、溝蓋を略水平に支持する構造を有し、
    前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とを入れ替え可能な構造とした
    ことを特徴とする溝蓋用受枠。
  2. 前記着脱可能部は、前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とが接合され、
    前記着脱可能部を平面内で180度回転させることで、前記着脱可能な水平板と前記着脱可能な開口部とを入れ替え可能な構造とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の溝蓋用受枠。
  3. 前記左右の支持枠は、前記排水溝を構成する構造体の側壁の外面に沿って下方に伸びる雌ネジまたはナットを有するアンカーをさらに備え、当該アンカーが有する前記雌ネジまたはナットを用いてボルト締めすることで、前記排水溝を構成する構造体と圧接可能である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溝蓋用受枠。
  4. 前記複数の梁は、金属板をL字状に屈曲させた構造である。
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の溝蓋用受枠。
  5. 前記左右の支持枠の内の他の支持枠の上方垂直面から排水溝に向かって下降する傾斜を有する傾斜板を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の溝蓋用受枠。
  6. 前記水平板または/および前記着脱可能部に、施工時に砂やコンクリートが排水溝に落下することを防止するための隙間カバーを設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の溝蓋用受枠。
  7. 前記着脱可能な開口部に、溝蓋をボルト締め可能にするための板状体を水平に挿入可能な間隙を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の溝蓋用受枠。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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