JP6360463B2 - 縁石体付き溝蓋 - Google Patents

縁石体付き溝蓋 Download PDF

Info

Publication number
JP6360463B2
JP6360463B2 JP2015166580A JP2015166580A JP6360463B2 JP 6360463 B2 JP6360463 B2 JP 6360463B2 JP 2015166580 A JP2015166580 A JP 2015166580A JP 2015166580 A JP2015166580 A JP 2015166580A JP 6360463 B2 JP6360463 B2 JP 6360463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
curb
curb body
lid
groove lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015166580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017043950A (ja
Inventor
岡島 伸幸
伸幸 岡島
Original Assignee
東北岡島工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東北岡島工業株式会社 filed Critical 東北岡島工業株式会社
Priority to JP2015166580A priority Critical patent/JP6360463B2/ja
Publication of JP2017043950A publication Critical patent/JP2017043950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6360463B2 publication Critical patent/JP6360463B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Sewage (AREA)

Description

本発明は歩道と車道との間の側溝等に敷設される縁石体付き溝蓋に関する。
車道の側縁沿い側溝に溝蓋が敷設される場合がある。さらに車道の外側に歩道が設置されると、その境界に縁石が設けられる場合がある。縁石によって、走行中の車両が歩道へ乗り上げるのを規制し、歩行者等を守ることができる。
ところで、阪神大震災や東北大震災では車道が渋滞し、緊急車両が立ち往生するケースがあったという。斯かるケースで、仮に縁石を除去できれば、車道幅が歩道の部分にまで広がり、車両の円滑走行が可能になる。こうしたなか、縁石を着脱自在に取付けできる側溝蓋なる発明が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2001−173084号公報
しかるに、特許文献1は、ボルト,ナットにより側溝蓋に縁石が着脱自在に取付けられる発明であり、戸外で使用環境が厳しい状況にある側溝蓋にあっては、ボルト,ナットが錆付き、取り外しが厄介になる。縁石を取り外すことは簡単でなく、緊急時の対応に時間がかかる。また取り外された縁石の保管場所に苦労する。紛失する虞もある。紛失すれば、震災復旧支援が一段落し、車両往来が落ち着いた後、側溝蓋に縁石を取付け元に戻すこともできない。
本発明は、上記問題を解決するもので、普段は車道と歩道との境界仕切りとして縁石体を設けた溝蓋にして、地震等の天災で、車道幅を広げたい時は、簡便に縁石体を沈めて、歩道にまで車両が走行できる縁石体付き溝蓋を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、側溝に蓋をする上蓋の中央長手方向に開口部を形成すると共に、該上蓋の長手方向両側縁沿いに側溝との係合部を形成した溝蓋と、両端部の下半部域に外方へ張り出す突片を有し、前記開口部に遊挿されて、前記溝蓋に対し上下方向に出没自在に配された縁石体と、前記開口部の両端域に在る前記溝蓋の部位で且つその上面よりも下方で、少なくとも中央部位が該開口部に覗くように、溝幅方向に夫々配して、該溝蓋に一体化された一対の支持部材と、一対の該支持部材に対し、流路方向外方に夫々配して前記溝蓋に一体化される軸受部と、該軸受部に回動自在に支持される支軸を溝幅方向に配し、該支軸に取付けた受片を前記支持部材側へ倒すことにより、該受片が前記支持部材に載り、さらにその先端部が開口部中央側へ突き出すようにした受部材と、前記溝蓋の上面よりも下方地点で、水平に配して、該溝蓋に一体化された保持部材と、を具備し、該支持部材に載った前記受片の先端部に前記突片が載ることにより、該縁石体の少なくとも上半部が前記溝蓋よりも上方へ突出する一方、該受片を回動起立させることにより、前記突片が該支持部材脇を通過下降し、前記縁石体が前記保持部材に受け支えられて、該縁石体の上面が溝蓋の上面レベルになるようにしたことを特徴とする縁石体付き溝蓋にある。
請求項2の発明たる縁石体付き溝蓋は、請求項1で、縁石体が、側面視逆U字状にして両側縁沿いに櫛歯状の切欠きを設けた外形板と、外周縁を該外形板の両端部内壁に固着して起立配設される端板と、を備える一方、該切欠きに対応する溝蓋側の部位に前記保持部材の第一保持部材を配し、該第一保持部材が該切欠きの上辺部に下から当接して、該縁石体の上面が前記溝蓋の上面と面一になることを特徴とする。
請求項3の発明たる縁石体付き溝蓋は、請求項2で、両端板の下端部位に一体化され、水平部が開口部の中央へ向けて夫々張り出し、両端板に一番近い前記切欠きの下方領域に入り込む内向き片と、前記支軸に遊嵌され、前記受片に前記支持部材側へ傾倒する付勢力を常時与えるコイルばねとを、さらに具備することを特徴とする。
本発明の縁石体付き溝蓋は、通常は受片で突片を受け支えて縁石体の少なくとも上半部が溝蓋よりも上方へ突出するようにして、車道と歩道との境界仕切りたる縁石の役目と、溝蓋との役目を果たす一方、地震等の発生で、車道幅を広げたい時は、素早く且つ簡便に縁石体を沈めて、歩道にまで車両が走行できるようになるので、救援車両が立ち往生することなく、被災者支援が円滑に進む。また、震災復旧支援が一段落し、車両往来が落ち着いた後、縁石体を持ち上げれば、スムーズに該縁石体を元に戻すことができるなど、作業性,使い勝手に優れ、多大な効を奏する。
本発明の縁石体付き溝蓋の一形態で、その概略平面図である。 図1の縁石体が沈んだ状態下の横断面図で、図1のII-II線矢視図である。 図2のIII-III矢視図である。 図1で、破断線よりも下方側にある端部周りの説明斜視図である。 図2の縁石体を持ち上げ、縁石の役目を果たせるよう縁石体を隆起セット状態にした横断面図である。 図5の説明斜視図である。 突片と受部材との関係を示す説明斜視図である。 図2の突片周りの拡大平面図である。 図1で、破断線よりも上側にある突片周りの拡大平面図である。 図1〜図9に代わる他態様図で、図6に対応する縁石体付き溝蓋の説明斜視図である。
以下、本発明に係る縁石体付き溝蓋について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図10は本発明の縁石体付き溝蓋の一形態で、図1はその概略平面図、図2は図1のII-II線矢視図、図3は図2のIII-III矢視図、図4は図1の破断線よりも下方側にある端部周りの説明斜視図、図5が図2の縁石体を持ち上げ、隆起セット状態にした横断面図、図6は図5の説明斜視図、図7は突片と受部材との関係を示す説明斜視図、図8は図2の突片周りの拡大平面図、図9は図1の破断線よりも上側にある突片周りの拡大平面図、図10は図1〜図9に代わる他態様図で、図6に対応する縁石体付き溝蓋の説明斜視図である。尚、図1で破断線よりも下方側は突片が受片よりも下方に在る平面図で、破断線よりも上方側は突片が受片に載った平面図として描く。各図は図面を判り易くするため、各構成部材を簡略化図示する。
縁石体付き溝蓋は、溝蓋1と縁石体8と支持部材2と軸受部3と受部材4と保持部材5と内向き片8gとコイルばね7とを具備する。縁石体8と溝蓋1は別体構成にして、該溝蓋1に支持部材2と軸受部3と受部材4と保持部材5が一体化される一方、縁石体8には内向き片8gが一体化される。そして、コイルばね7が受部材4の支軸41に遊嵌される。
溝蓋1は、側溝9に蓋をする上蓋11の幅方向中央で、且つ長手方向に開口部110を形成すると共に、該上蓋11の長手方向両側縁沿いに側溝9との係合部12を形成した蓋体である。板状の上蓋11には、図4,図6のような水はけ用の長孔112,円孔113や切欠部114が設けられる。上蓋11の下面11Bの長手方向両側縁沿いには、係合部12としての四角筒が固着されて、図2,図4に示すいわゆる落し込みタイプの金属製溝蓋1を形成する。符号920は係合部12が載る側溝側壁部92の段差部分を示す。
開口部110は、側溝9の流路90方向に長い縦長矩形孔にし、さらに、その両端部で開口部110幅を狭めて流路90方向に凸状の開口突出し部分110aを延在する。開口部110には縁石体8が遊挿されるが、該縁石体8を縁石の役割を果たす図5の隆起使用状態から図2の沈ませる状態へと切り替える時、縁石体8の上面8Sが溝蓋上面1Sよりも沈み込まないようにするため、保持部材5が設けられる。
保持部材5は溝蓋1の上面1Sよりも下方地点で、水平に配して、該溝蓋1に一体化された金属製部材である。ここで、本発明でいう「下方地点」の下方とは、側溝9に設置された図5の使用状態下にある縁石体付き溝蓋おける下方であり、図5でいえば紙面下方向を指す。本発明の「下面」、「上面」とは、図5の状態下にある縁石体つき溝蓋おける下側の面、上側の面を指す。
本実施形態は、保持部材5に係る第一保持部材51を帯板とし、複数準備された該第一保持部材51は、それぞれ帯幅方向を起立させて、四角筒の前記係合部12に両端が固着される(図2)。第一保持部材51が流路90方向に所定ピッチで配設される。各第一保持部材51を、溝蓋1の溝幅方向に配置し、且つ第一保持部材51間にスリットが形成されるよう流路90方向に所定ピッチで複数設けて(図1)、重量車両でも溝蓋1上を走行可能にする。また、保持部材5に係る第二保持部材52を図2のごとく側面視L形材で形成する。一片側を第一保持部材51上に載せ、他片側の起立部上縁を、開口部110の際で該開口部110沿いの上蓋下面11Bに固着一体化させて、該第二保持部材52を流路90方向(開口部110の長手方向)に水平に走らせる。
縁石体8は、両端部8Eの下半部域に外方へ張り出す突片8cを有し、前記開口部110に遊挿されて、溝蓋1に対し上下方向に出没自在に配された金属製部材である。縁石体8は、図5のような、車道と歩道との境界に置く縁石の役割を担わせる側面視逆U字状の形状体である。本発明でいうU字状にはコ字状を含む。縁石体8は、いわゆる通常のコンクリート製縁石とは異なり、金属加工品である。金属製板材を図2のように上板部81と両側板部82とで逆U字状に成形した外形板8aと、流路90方向の該外形板8aに係る両端部内壁に外周縁8a1を夫々固着して起立配設される端板8bと、で外観をいわゆる公知の縁石に似せた縁石体8とする。端板8bは、図2のごとく端板主部83の両側下縁から下方へ下方突出部84が延在する。強度補強用の補強板8dが図3のごとく上板部81寄りの下方域で該上板部81に平行配設して両端板8bの内面に固着される。上板部81に孔810を設け、また補強板8dにも孔85を設けて通水性が確保される。また側面視逆U字状にした縁石体8の外形板8aにも、両側縁沿いに櫛歯状の切欠き821を設けて水捌けを良くする。外形板8aに係る側板部82の下縁に設けた櫛歯状の各切欠き821に対応する溝蓋1側の部位には、前記保持部材5の第一保持部材51が配されており、溝蓋1に対し上下方向に出没自在に配された縁石体8であっても、下降する縁石体8は該第一保持部材51に受け支えられる。下降する縁石体8に対し、第一保持部材51の上端面51Sが切欠き821の上辺部821aへ下から当接して縁石体8を受け支え、また第一保持部材51は補強板8dの下面に当って、縁石体8をより確実に受け支える(図3)。この時、受け支えられた縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになる。図2のごとく縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面と面一になる。そのようになるよう、係合部12へ前記第一保持部材51が固着されている。
符号820は車道側の側板部82の上縁沿いに設けられる開孔を示す。図6の円内拡大図のごとく、縁石体8の内部側から開孔820を塞いで固着した当て部材8fに、縁石体8の外側から蛍光板や反射テープからなる反射鏡8eを貼着して、夜間でも縁石体8を視認し易くしている。
そして、該縁石体8は、両端部8Eに在る端板8bの下半域に外方へ張り出す突片8cを夫々有し、且つ前記開口部110よりも平面視で一回り小さくし、該開口部110に遊挿されて、溝蓋1に対し上下方向に出没自在に配される。突片8cが、起立配設される端板8bに対し、流路90方向外方に水平突出するよう配設される。突片8cは縁石体8が溝蓋1に遊挿状態にある図8,図9で、溝幅方向略中央の前記開口突出し部分110aに露出する支持部材2近くまで張り出すよう設けられる。
支持部材2は前記開口部110の両端域に在る前記溝蓋1の部位に夫々設けられる金属製部材で、溝蓋1に一体化される。帯板からなる一対の支持部材2が、帯幅方向を起立させ、開口部110の上面よりも下方で、少なくとも中央部位21が該開口部110に覗くように、溝幅方向に夫々配される。詳しくは、支持部材2付き溝蓋1を上方から見たとき、開口部110の開口突出し部分110aに支持部材2の中央部位21が露出するようにして、該支持部材2の両端部22が前記第二保持部材52に固着される。支持部材2が第二保持部材52を介して溝蓋1に一体化する。該支持部材2に軸受部3が固着される。
軸受部3は、受部材4の支軸41を支える部材で、一対の該支持部材2に対し、流路90方向外方に夫々配して前記溝蓋1に一体化される。ここでの軸受け部は、図4のごとく基片の両端から側片が延在する板状コ字形部31と、該側片の先端から外方に延設される板状固定部32とを備える。固定部32に設けたボルト孔320と支持部材2に設けた取付孔20とを合わせた後、ボルトBTを取付け孔20からボルト孔320へと挿通させ、ワッシャWRを介在させてボルト孔320側に突き出たボルト先端部にナットNを螺着固定する。該ナットNは雨水浸入防止のため袋ナットがより好ましい。軸受部3が支持部材2を介して溝蓋1に一体化する。コ字形部31の両側片中央には上縁側に軸受用の窪み310(又は孔)が設けられており、二つの窪み310を結ぶ線は、支持部材2と平行になる溝幅方向に走る。両窪み310が軸受部分となって、両窪み310で受部材4の支軸41が回動自在に支持される。
受部材4は、支軸41の軸方向中央部位に板片状受片42を固着して、縁石体8を該受片42で受け支えるサポート部材である。軸受部3に回動自在に支持される支軸41を溝幅方向に配し、該支軸41に取付けた受片42を支持部材2側(縁石体8側)へ倒すことにより、受片42が支持部材2に載り(図5)、さらにその先端部42aが開口部110中央側へ突き出すようにした受部材4になっている。この時、受片42が略水平になり、図5のように受片42に突片8cが載ることで、突片8cの上面と溝蓋上面1Sとがほぼ同一平面上になるよう、前記支持部材2,軸受部3,受部材4が、高さ調整して、溝蓋1に一体化されている。
支軸41が軸受部3の窪み310に収まり、縁石体8を受片42で受け支える一方、支軸41を中心に受片42を図7の矢印のごとく回動させて、受片42による縁石体8の受け支えを解除できるようにする。ここでの受片42は、矩形板にし、さらに先端部42aに凹み421を設けて、これを利用して受片42を図7の矢印のごとく回動させ易くする。支軸41よりも支持部材2側に配される受片42の部分は、回動可能なように、図7,図8のごとく平面視で開口部110内、詳しくは開口突出し部分110a内に露出する。
そうして、開口部110に遊挿された縁石体8は、支持部材2に載った受片42の先端部42aに突片8cが載ることにより、図5のように縁石体8の少なくとも上半部が前記溝蓋1よりも上方へ突出する。両端部の下半部域に外方へ張り出す突片8cを有しているので、該突片8cを受片42に乗せると、図5,図6のごとく縁石体8の大半(少なくとも上半部)が溝蓋上面1Sよりも上方に露出して、縁石体8が縁石の役割を担う。支軸41の両端部分は開口突出し部分110a近くの上蓋11の下でこれに覆われており、受片42に突片8cが乗って縁石体8の荷重を受けても、支軸41が軸受部3から外れることはない。
一方、該受片42を回動起立させることにより、突片8cが支持部材2脇を通過下降し、縁石体8が保持部材5に受け支えられて、該縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになる。縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになることで、車両走行可能範囲が、それまでの車道幅から車道幅に縁石体付き溝蓋の幅と歩道幅とを加えた幅にまで広がる。
さらに、本実施形態の縁石体付き溝蓋は内向き片8gとコイルばね7とを備える。内向き片8gは、両端板8bの下端部位に一体化され、水平部88が開口部110の中央へ向けて夫々張り出し、両端板8bに一番近い前記切欠き821の下方領域に入り込む(図3)。ここでは、図2,図3のごとく、端板8b両側の下方突出部84に設けたボルト孔840と、側面視L形片の内向き片8gに係る垂直部87に設けた孔と、を合わせ、ボルトBT,ナットNで双方を締結し、水平部が開口部110中央へ向けて張り出し、端板8bに一番近い切欠き821の下方領域にまで水平部88を入り込ませている。該水平部88によって、縁石体8を持ち上げると、第一保持部材51に当たって溝蓋1から該縁石体8は取り外せない構成とする。
コイルばね7は円筒状に巻かれたばねで、前記支軸41に遊嵌され、前記受片42に前記支持部材2側へ傾倒する付勢力を常時与えている。本実施形態は、コイルばね7に一方の支軸41を挿通した後、図4のごとくコイルばね7の一端72を受片42に設けた穴420へ挿着し、コイルばね7の他端73を開口突出し部分110a近くの上蓋下面11Bに潜り込ませて係止させ、受片42に支持部材2側へ傾倒する付勢力を与えている。コイルばね7の付勢によって、受片42が水平状態に保たれ、常態時に、縁石体8が図6のようにいわゆる縁石としての役目を確実に果たせるようにしている。一方、震災等が発生した場合は、例えば縁石体8の一端側を持ち上げ少し浮かした後、縁石体8の一端側を受け支えていた受片42を、コイルばね7の付勢力に抗して回動起立させる。尚、縁石体8の一端側を持ち上げ少し浮かせられるよう、図5の縁石機能発揮状態から図2の縁石を沈めた状態への移行切替えが可能なように、図5の状態で、水平部88と第一保持部材51間に隙間εが確保されている。そうして、受片42に載っていた突片8cが支持部材2脇を通過下降するようにして、一端側縁石体8を沈める。他端側の縁石体8も、同様に持ち上げた後、受片42を回動起立させて沈める。沈められた縁石体8は、保持部材5に受け支えられて、該縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになる(図2〜図4)。
図10は、図6に代わる他態様の縁石体付き溝蓋である。図10はU字溝タイプの側溝9に蓋をする縁石体付き溝蓋で、図1〜図9の角筒からなる係合部12に代えて、上蓋11の長手方向両側縁沿いの一定幅と、上蓋下面11Bで、この一定幅だけ入り込んだ地点で、帯幅方向を起立させて上縁を上蓋下面11Bに固着した横長帯板121とで、係合部12を形成する。側溝9に係る側壁部92の上面921に係合部12が図示のごとく載って、常態時は、図10のごとく縁石体8の少なくとも上半部が前記溝蓋1よりも上方へ突出する。一方、震災発生時等は、縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになる構成とする。他の構成は、図1〜図9と同様で、その説明を省く。図10で、図1〜図9と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した縁石体付き溝蓋は、溝蓋1に対し上下方向に出没自在に配された縁石体8が設けられ、受片42の先端部42aに突片8cが載ることにより、縁石体8の少なくとも上半部が溝蓋1よりも上方へ突出するので、通常は、縁石体8がいわゆる縁石としての役目を担えるようになる。歩道と車道との間の側溝9に、本縁石体付き溝蓋を設置することにより、縁石体8によって、走行中の車両が歩道へ乗り上げるのを規制し、歩行者等を守ることができる。
一方、受片42を回動起立させることにより、突片8cが支持部材2脇を通過下降し、縁石体8が保持部材5に受け支えられて、縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sレベルになる構成であるので、車道から縁石体付き溝蓋の部分、さらに歩道にまで、車両を走行できるようになる。道路幅を、縁石体付き溝蓋を越え、歩道の領域まで使えるようになって、震災発生等で、往来車両の渋滞を解消する。被災者に支援物資を速やかに届けることができる。
しかも、常態の図5,図6の状態から、縁石体8の一端側を少し持ち上げ、縁石体8の一端側を受け支えていた受片42を回動起立させた後、手を離して該縁石体8を下ろせば、保持部材5が縁石体8を受け支える。縁石体8が保持部材5に受け支えられて、縁石体8の上面8Sが素早く溝蓋1の上面1Sレベルになる(図2〜図4)。震災発生等で緊急対応が求められる事態に遭遇した時、特許文献1と違って、本発明は迅速対応できる。地震等の天災で、車道幅を広げたい時は、簡便に縁石体8を沈めて、歩道にまで車両が走行できる道幅にできる。
ところで、縁石体8は沈めた状態にあるので、震災復旧支援が落ち着いたところで、該縁石体8を持ち上げれば、突片8cが受片42を回動させながら押し上げて上動し、突片8cが受片42を通過後、該受片42に載って、普段の通常状態へ簡単に戻すことができる。手間取らずに、縁石体8に、車道と歩道との境界仕切りとしてのいわゆる縁石の役割をスムーズに担わせることができる。特許文献1のように、縁石保管に要する労苦はない。縁石を紛失する虞もない。
そして、図5の縁石機能発揮状態から図2の縁石なし状態への移行切替え可能な本縁石体付き溝蓋が、支持部材2と受部材4と保持部材5が一体化する溝蓋1と、内向き片8gを一体化する縁石体8と、からなる構成である。特許文献1のような縁石と溝蓋間に螺合結合がなく、構造的に頑強且つシンプルであるので、戸外の厳しい使用環境のもとでも、移行切替えが円滑に進む。ボルト,ナットの錆びつきで、切替えが難しくなるといったこともない。
また、縁石体8が、外形板8aと端板8bとを備える一方、各切欠き821に対応する溝蓋1側の部位に保持部材5の各第一保持部材51を配し、該第一保持部材51が各切欠き821の上辺部821aに下から当接して、縁石体8の上面8Sが溝蓋1の上面1Sと面一になる構成であるので、第一保持部材51がグレーチングの主部材の役目を果たす。震災発生等で、緊急支援の重量車両が本縁石体付き溝蓋上を走行しても、十分耐え得る構造になる。
さらに、両端板8bの下端部位に、水平部が開口部110の中央へ向けて夫々張り出し、両端板8bに一番近い切欠き821の下方領域に入り込む内向き片8gが設けられているので、溝蓋1に遊挿された縁石体8だけを持ち去ろうとしても、水平部が保持部材5に当たって、取り外せない。盗難防止対策が施されており磐石である。
加えて、支軸41に遊嵌され、受片42に支持部材2側へ傾倒する付勢力を常時与えるコイルばね7を備えると、該コイルばね7によって受片42が支持部材2に載って、縁石体8の突片8cを載せて、該縁石体8を図5の縁石機能発揮状態に保とうとする。受片42が不用意に回動起立して、縁石体8を沈める格好にはならない。コイルばね7が、図1〜図4のような縁石体8の常態の形を保持しようとするので、安全性向上に役立つ。
このように本縁石体付き溝蓋は上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。溝蓋1,支持部材2,軸受部3,受部材4,保持部材5,縁石体8,内向き片8g等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、図1〜図8に落とし込みタイプの縁石体付き溝蓋を図示したが、さらにこの四角筒の係合部12が載る側溝側壁部92の段差部分920に植え込みボルトを設けると共に、係合部12側の四角筒の当接側下辺部に透孔を設けて、下辺部透孔を挿通した該植え込みボルトをナットで螺着させるボルト固定タイプを採用することもできる。尚、該ボルト固定タイプでは、ナットを溝蓋上面1S側から挿入し取り付けることになるので、上蓋11と係合部12の上辺部とにナット挿入用通孔が設けられる。
1 溝蓋
1S 上面(溝蓋上面)
11 上蓋
110 開口部
12 係合部
2 支持部材
3 軸受部
4 受部材
5 保持部材
51 第一保持部材
7 コイルばね
8 縁石体
8S 上面(縁石体の上面)
821 切欠き
8g 内向き片
88 水平部
9 側溝

Claims (3)

  1. 側溝に蓋をする上蓋の中央長手方向に開口部を形成すると共に、該上蓋の長手方向両側縁沿いに側溝との係合部を形成した溝蓋と、
    両端部の下半部域に外方へ張り出す突片を有し、前記開口部に遊挿されて、前記溝蓋に対し上下方向に出没自在に配された縁石体と、
    前記開口部の両端域に在る前記溝蓋の部位で且つその上面よりも下方で、少なくとも中央部位が該開口部に覗くように、溝幅方向に夫々配して、該溝蓋に一体化された一対の支持部材と、
    一対の該支持部材に対し、流路方向外方に夫々配して前記溝蓋に一体化される軸受部と、
    該軸受部に回動自在に支持される支軸を溝幅方向に配し、該支軸に取付けた受片を前記支持部材側へ倒すことにより、該受片が前記支持部材に載り、さらにその先端部が開口部中央側へ突き出すようにした受部材と、
    前記溝蓋の上面よりも下方地点で、水平に配して、該溝蓋に一体化された保持部材と、を具備し、
    該支持部材に載った前記受片の先端部に前記突片が載ることにより、該縁石体の少なくとも上半部が前記溝蓋よりも上方へ突出する一方、該受片を回動起立させることにより、前記突片が該支持部材脇を通過下降し、前記縁石体が前記保持部材に受け支えられて、該縁石体の上面が溝蓋の上面レベルになるようにしたことを特徴とする縁石体付き溝蓋。
  2. 前記縁石体が、側面視逆U字状にして両側縁沿いに櫛歯状の切欠きを設けた外形板と、外周縁を該外形板の両端部内壁に固着して起立配設される端板と、を備える一方、該切欠きに対応する溝蓋側の部位に前記保持部材の第一保持部材を配し、該第一保持部材が該切欠きの上辺部に下から当接して、該縁石体の上面が前記溝蓋の上面と面一になる請求項1記載の縁石体付き溝蓋。
  3. 前記両端板の下端部位に一体化され、水平部が開口部の中央へ向けて夫々張り出し、両端板に一番近い前記切欠きの下方領域に入り込む内向き片と、前記支軸に遊嵌され、前記受片に前記支持部材側へ傾倒する付勢力を常時与えるコイルばねとを、さらに具備する請求項2記載の縁石体付き溝蓋。
JP2015166580A 2015-08-26 2015-08-26 縁石体付き溝蓋 Active JP6360463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015166580A JP6360463B2 (ja) 2015-08-26 2015-08-26 縁石体付き溝蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015166580A JP6360463B2 (ja) 2015-08-26 2015-08-26 縁石体付き溝蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017043950A JP2017043950A (ja) 2017-03-02
JP6360463B2 true JP6360463B2 (ja) 2018-07-18

Family

ID=58211403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015166580A Active JP6360463B2 (ja) 2015-08-26 2015-08-26 縁石体付き溝蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6360463B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7016905B2 (ja) * 2020-03-31 2022-02-07 正剛 大嶋 街渠用歩車道境界庇縁石付き落し蓋掛けプレキャストコンクリート側溝
CN111519739B (zh) * 2020-05-21 2021-04-02 广州市第四装修有限公司 卫生间防漏槽的模块化装修方法
CN113944129A (zh) * 2021-09-15 2022-01-18 四川君河建设工程有限公司 一种隐藏式路面分隔带

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2751027B2 (ja) * 1995-07-05 1998-05-18 中光エンジニアリング株式会社 陸上競技場走路の内圏縁石昇降装置
JPH09287105A (ja) * 1996-04-22 1997-11-04 Nissho Sports Kogyo Kk 陸上競技場用縁石付き側溝の構造
US6000881A (en) * 1998-02-17 1999-12-14 Zurn Industries, Inc. Trench drain
JP3093313U (ja) * 2002-10-09 2003-05-09 奥アンツーカ株式会社 競技場の縁石付き側溝

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017043950A (ja) 2017-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6360463B2 (ja) 縁石体付き溝蓋
KR101314795B1 (ko) 자갈 및 토사의 도로 유실 방지용 화단
KR102102118B1 (ko) 지주 분리형 차선분리대
KR101353515B1 (ko) 낙상 방지장치를 가지고 있는 맨홀틀
JP2006299530A (ja) 支柱固定用コンクリートブロック
JP3182813U (ja) 溝蓋用受枠
KR100899680B1 (ko) 일체형 구조를 갖는 배수블럭
KR100895043B1 (ko) 견고성이 보강된 도로용 조립식 보도블럭
KR200395998Y1 (ko) 도로표지병
EP0401146B1 (fr) Moyens de liaison pour la jonction de deux pièces de voirie
KR100374000B1 (ko) 도로에 설치된 지주바의 지지용 기초 보호판
JP2020045647A (ja) 多目的用途コンクリートブロック
KR20090049900A (ko) 지주의 지지구조
JP3130944U (ja) 鉄枠及び鉄受枠不要の横断型側溝ユニットと側面排水型グレーチング蓋
KR100589444B1 (ko) 건축구간 부대시설용 보도블록 설치구조
JP2016216916A (ja) ブロック用防草部材
KR102568355B1 (ko) 가로등용 콘크리트 기초 구조물
JP3125818U (ja) 側溝ユニット及びグレーチング蓋の構造
KR101606424B1 (ko) 도로포장의 측구 구조물 및 이를 이용한 도로포장공법
KR200463274Y1 (ko) 작업성을 증진시킨 지주용 하부커버
KR100939968B1 (ko) 표지판 및 가로시설물의 매립식지주 덮개
KR101008194B1 (ko) 가로수 보호대
KR200357116Y1 (ko) 보·차도 경계용 펜스
KR200357080Y1 (ko) 경사면 도로 이탈방지용 앵커보도 블럭의 설치구조
KR100651254B1 (ko) 컬러 맨홀뚜껑의 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6360463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250