JP2008019700A - 駐車場施工方法、車止め付側溝蓋及び駐車場 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 駐車区画線15の横線16の方向に平行に設定される側溝区画線19で区画される側溝9の溝幅W2を、駐車区画線15の領域内で、且つ自動車18駐車時(ハンドル位置は中立位置にあるとする)の停止位置の前輪20aの駐車時接触領域の長さ範囲Lに重複するように設定する。自動車18の停車位置は、前向きに駐車する場合のオーバーハング分OV1とマージンMを考慮する。オーバーハング分OV2がオーバーハング分OV1よりも長い場合には、これも考慮する。側溝区画線19の設定位置は、前記した重複範囲内において、車止め付側溝蓋2の車止部26の位置或いは形状に従って適宜選択する。
【選択図】図3
Description
(1−1)駐車場へ側溝を形成する場合、敷地の境界に設置することが定着しており、側溝と車止めブロックとの間にスペースを取らなければならず、駐車場に広い面積を要し、敷地の有効利用が困難であった。また、環境保全の面から緑地帯が必要とされる場合があるが、有効な緑地面積を確保することが困難であった。例えば、大規模な工場であると、工場の面積に対して所定面積以上の緑地帯を設けることが義務付けされているので、土地を節約するために、屋上緑化するなどによっているが、諸般の事情により、未だ土地の有効利用が困難であった。
(1−2)駐車場内の境界部分に側溝を構築する際、隣りの境界路を壊して、ギリギリの境界線のところに築造しなければできないことから、境界部分を損傷するおそれがあり、例えば、隣地にブロック塀が建っていた場合、それに合わせて排水路を掘削しようとすると、ブロック塀が邪魔になる。また、かかる障害のある場所を避けた位置に側溝を配置する場合でも、駐車場内側溝と、車止めブロックとの二重の工事が必要である。
(1−3)駐車場の状況の変化にともない、車止めブロックが不要になった場合、従来技術であると、地面よりブロックが突出し、構造上、地面がフラットにならない問題がある。
(1−4)車止めブロックを舗装面に接着するタイプでは、ブロックがボルトと繋がっているが、衝突等により、ブロックが破損して取れてしまうことがある。また、ボルトが舗装面に残って車輪を傷つけるおそれがある。さらに、ブロックを接着したものに関しては、補修する手間がかかる問題がある。
(1−5)駐車場の土質が軟弱であると、アスファルトが施工できないので、土面のまま、或いは、砂利等を敷設するが、この場合、地面から突出した係合部を設置し、駐車ブロックをする必要があり、係合部(杭、ボルト等)の固定に問題が生じていた。
(2−1)歩車道境界を区画する場所に側溝を形成することが定着し、かかる技術を駐車ブロックとして転用することは、当業者の通常の知識の範囲外である。
(2−2)駐車場の車止めブロックとは構造、設置条件等が根本的に相違している。例えば、道路を走行する車が乗り越えないように設計された側溝蓋凸部の高さは高くなっており、駐車場に利用する場合、その凸部に駐車する車が衝突するおそれがある。また、道路を走行する車が歩道に進入しないようにするため側溝蓋凸部を連続して形成しなくてはならず、駐車場車止めブロックとは、長さ自体が相違し、駐車場への設置が困難である。例えば、歩車道境界があるが、車の進行方向に対して平行なものである。しかし、駐車場の車止めは車輪が直角に当たるという相違点がある。
(1)側溝ブロック形成工
図2に示す通り、駐車区画線15は横線16と縦線17とを備え、自動車18の車種に合わせて駐車配列が設定される。横線16、縦線17の幅W1或いは長さL1は、適宜設定するが、例えば、横線16は2500mm、縦線17は5000mmが挙げられる。また、2つの区画列の間隔L2は適宜設定されるが、例えば、6000mmが挙げられる。横線16の方向に平行に設定される側溝区画線19で区画される側溝9の溝幅W2を、図3に示す通り、駐車区画線15の領域内で、且つ自動車18駐車時(ハンドル位置は中立位置にあるとする)の停止位置の前輪20aの駐車時接触領域の長さ範囲Lに重複するように設定する。自動車18の停車位置は、前向きに駐車する場合のオーバーハング分OV1(自動車18の車種別の車輪径も考慮)とマージンMを考慮する。オーバーハング分OV2がオーバーハング分OV1よりも長い場合には、これも考慮する。例えば、大型車両を駐車する場合であると、ボディの後ろのオーバーハング分OV2が大きいので、その場合は、この停車位置を後方に下げる。側溝区画線19の設定位置は、前記した重複範囲内において、車止め付側溝蓋2の車止部26の位置或いは形状に従って適宜選択する。例えば、図7に示すような中央に車止部26が形成されるものであれば、この車止部26の後上端部に駐車時接触領域の長さ範囲が一致するように設定する。この側溝区画線19の前側の線と横線16との間隔を示す長手方向の幅がW3、既設歩道側溝5と横線16の間隔を示す長手方向の幅W4であり、それらの合計値が緑地帯6の緑地帯幅W5である。幅W3の一例として1050mmが挙げられる。既設歩道側溝5の位置によって幅W4の値は変動するが、一例として1500mmが挙げられる。このように設定された側溝区画線19に沿って側溝穴21を開削し、栗石22を敷設し、基礎23を打設し(図7参照)、図4に示す通り、側溝ブロック10を設置し、側溝穴21と側溝ブロック10との隙間に土を埋め戻す。この側溝ブロック10は一般的な構造のものでよい。例えば、側溝ブロック10は長さは2000mm〜3000mm(例えば2000mm)、幅が500mmの例が挙げられる。
側溝ブロック10に、1つの駐車場区画8に対して、蓋板部25と蓋板部25上面から長手方向に沿って立設した車止部26と、道具で引っ掛けて車止め付側溝蓋2を引き起こすための作業用凹溝27とを備えた、短手方向の縦断面を凸型に形成した車止め付側溝蓋2を3枚ずつ、車止部26を備えていない平板ブロックである車止め無し側溝蓋11を2枚ずつ連続して、それぞれ架設する、側溝蓋架設工を行う。車止め付側溝蓋2を3枚連続して配置しているのは、駐車時にハンドル操作によってはずれることがあるので、自動車18の前輪20a又は後輪20bが出てしまうことを防止するため余分に配置したものである。必要に応じて車止め付側溝蓋2の寸法と設置個数は変更することができる。蓋板部25と車止部26とは一体構造であり、主にコンクリート製である。その材質はコンクリートに限らず、木材、金属、プラスチック等、何ら限定されず、また、各種材料が混在した複合材料でもよい。車止部26は、自動車18の前輪20a(後ろ向きに駐車する場合には後輪20b)を止める部材である。車止め無し側溝蓋11は一般的な構造である。車止め付側溝蓋2と車止め無し側溝蓋11は、隙間の無いように連続させて配置することが好ましい。1つの駐車場区画8の両端に配置される車止め付側溝蓋2については、2つの駐車場区画8にまたがって配置され、その半分が1つの区画に、残りの半分は隣接する駐車場区画8の区画に配置される。設置例を図6に示す。5aはフェンスである。その後、駐車場区画8の舗装工、駐車場区画8のライン引き及び緑地帯6の施工を行う。なお、それらの工事の途中又は最後に車止め付側溝蓋2の側溝蓋架設工を行ってもよい。
なお、共通構成要素の番号は100番台として図示及び説明は前記実施形態を援用する。
5…既設歩道側溝 5a…フェンス 6…緑地帯 7…舗装部分 8…駐車区画
9…駐車場内側溝 10…側溝ブロック 11…車止め無し側溝蓋 12…出入口
13…集水桝 14…地先境界ブロック 15…駐車区画線 16…横線
17…縦線 18…自動車 19…側溝区画線 20a…前輪 20b…後輪
21…側溝穴 22…栗石 23…基礎 25…蓋板部 26…車止部
27…作業用凹溝 L…駐車時接触領域の長さ範囲 W2…溝幅
Claims (4)
- 駐車区画線の長手線の方向に対して所定角度に設定される駐車場内の側溝区画線を、自動車駐車時の停止位置にある車輪の駐車時接触領域の長さ範囲に対して、前記側溝区画線によって区画される側溝の溝幅が重複するように設定し、該側溝区画線に沿って側溝穴を開削し、該側溝穴に側溝ブロックを配置する側溝ブロック形成工と、
該側溝ブロックに、蓋板部と該蓋板部上面から長手方向に沿って立設した車止め部とを備えた、短手方向の縦断面を凸型に形成した車止めブロック付側溝蓋を架設する側溝蓋架設工と、
を備えることを特徴とする駐車場施工方法。 - 前記側溝架設工において、
前記車止めブロック付側溝蓋の、前記前輪の位置に対応した少なくとも2個を、駐車区画線の短手線の方向に隙間を空けて配置し、該車止めブロック付側溝蓋の間に車止めブロック無し側溝蓋を配置する請求項1の駐車場施工方法。 - 請求項1の駐車場施工方法の側溝蓋架設工に用いられる車止めブロック付き側溝蓋。
- 請求項1の駐車場施工方法により施工される駐車場。
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JP2020172773A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | 積水ヒノマル株式会社 | 排水孔を備えた車止めブロック製造用型枠装置及び排水孔を備えた車止めブロック製造用型枠における車止め本体成型部の高さ調整方法 |
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