JP3181486B2 - 脱穀機の防塵装置 - Google Patents
脱穀機の防塵装置Info
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- JP3181486B2 JP3181486B2 JP05334295A JP5334295A JP3181486B2 JP 3181486 B2 JP3181486 B2 JP 3181486B2 JP 05334295 A JP05334295 A JP 05334295A JP 5334295 A JP5334295 A JP 5334295A JP 3181486 B2 JP3181486 B2 JP 3181486B2
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- fan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の収穫機
に搭載可能な脱穀機の防塵装置に関する。
に搭載可能な脱穀機の防塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扱室で脱穀された脱穀物を、送風
ファン及び排塵ファンで形成される選別風路中に設置し
た揺動選別体で受けて選別排塵させるようにした脱穀機
において、揺動選別体の終端部下方部位に排塵ファンを
配設したものは公知である。
ファン及び排塵ファンで形成される選別風路中に設置し
た揺動選別体で受けて選別排塵させるようにした脱穀機
において、揺動選別体の終端部下方部位に排塵ファンを
配設したものは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来構成の
脱穀機は、排塵ファンを揺動選別体の終端部下方部位に
配設することにより、吸引排塵効率を高めることができ
るものであるが、排塵ファンを吸引横断流ファンで構成
する場合、回転する該吸引横断流ファンによって撥ね上
げられる排塵物、或いは吸引横断流ファンが過負荷等に
より回転低下を生じた場合に、送風ファンによる圧風に
よって送出される排塵物が、揺動選別体とファンケース
との間に形成される隙間に飛散侵入し易い欠点があると
共に、この隙間から外気の吸い込みを生じて適正な選別
風を形成し得ないで、良好な選別及び排塵が阻害される
等の問題を有している。
脱穀機は、排塵ファンを揺動選別体の終端部下方部位に
配設することにより、吸引排塵効率を高めることができ
るものであるが、排塵ファンを吸引横断流ファンで構成
する場合、回転する該吸引横断流ファンによって撥ね上
げられる排塵物、或いは吸引横断流ファンが過負荷等に
より回転低下を生じた場合に、送風ファンによる圧風に
よって送出される排塵物が、揺動選別体とファンケース
との間に形成される隙間に飛散侵入し易い欠点があると
共に、この隙間から外気の吸い込みを生じて適正な選別
風を形成し得ないで、良好な選別及び排塵が阻害される
等の問題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、扱室の下方で脱穀機の機壁間に沿って揺動
選別体を前後方向に揺動可能に支持した脱穀機におい
て、上記揺動選別体の側板間に設けた二番流板の下方に
吸引横断流ファンを横設し、該二番流板の上部と吸引横
断流ファンのファンケースの前側上部とを可撓性を有す
る防塵膜で連結すると共に、機壁と揺動選別体の側板と
の間に形成される間隙をシールを沿設して閉鎖し、かつ
上記防塵膜の両側を脱穀機の機壁に近接又は摺接させる
ことによって、上記機壁と揺動選別体の側板間に設けた
シール上に形成される漏出空間を後方から閉鎖するよう
に構成している。
するために、扱室の下方で脱穀機の機壁間に沿って揺動
選別体を前後方向に揺動可能に支持した脱穀機におい
て、上記揺動選別体の側板間に設けた二番流板の下方に
吸引横断流ファンを横設し、該二番流板の上部と吸引横
断流ファンのファンケースの前側上部とを可撓性を有す
る防塵膜で連結すると共に、機壁と揺動選別体の側板と
の間に形成される間隙をシールを沿設して閉鎖し、かつ
上記防塵膜の両側を脱穀機の機壁に近接又は摺接させる
ことによって、上記機壁と揺動選別体の側板間に設けた
シール上に形成される漏出空間を後方から閉鎖するよう
に構成している。
【0005】さらに、二番流板の上部に仕切板を上下調
節自在に取付け、二番流板の上部と仕切板との間で防塵
膜の上端部を挟持状に取着することを特徴としている。
節自在に取付け、二番流板の上部と仕切板との間で防塵
膜の上端部を挟持状に取着することを特徴としている。
【0006】
【作用】上記の構成により、両側機壁1a,1a間で揺
動選別体6の二番流板65上部と吸引横断流ファン52
のファンケース51に取着した可撓性を有する防塵膜1
0により、吸引横断流ファン52によって跳ね上げられ
た排塵物が、揺動選別体6とファンケース51間で形成
される隙間内に飛散侵入することを防止できると共に、
飛散排塵物を排塵ファン5側に的確に返送し排塵ファン
5により良好に排出することができる。また、揺動選別
体6の漏出空間hを後方から閉鎖するように機壁1aに
近接又は摺接させた防塵膜10は、シール9上に乗った
選別物を漏出することなく回収選別させると共に、防塵
膜10の揺動選別体6に取着される側を二番流板65の
上端部で、仕切板11を取付部材に兼ねて着脱可能に挟
持取着し防塵膜10の取付けを簡単且つ的確に行うこと
ができる。
動選別体6の二番流板65上部と吸引横断流ファン52
のファンケース51に取着した可撓性を有する防塵膜1
0により、吸引横断流ファン52によって跳ね上げられ
た排塵物が、揺動選別体6とファンケース51間で形成
される隙間内に飛散侵入することを防止できると共に、
飛散排塵物を排塵ファン5側に的確に返送し排塵ファン
5により良好に排出することができる。また、揺動選別
体6の漏出空間hを後方から閉鎖するように機壁1aに
近接又は摺接させた防塵膜10は、シール9上に乗った
選別物を漏出することなく回収選別させると共に、防塵
膜10の揺動選別体6に取着される側を二番流板65の
上端部で、仕切板11を取付部材に兼ねて着脱可能に挟
持取着し防塵膜10の取付けを簡単且つ的確に行うこと
ができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1においてAはコンバイン等のクローラ式走行装置を
備えた機台Bに搭載可能な脱穀機であり、その機体1に
構成される扱室2に沿ってフィードチェン3を前後方向
に張架すると共に終端部に排藁搬送帯3aを連設し、刈
取り穀稈を扱室2に供給し脱穀済の穀稈を機体1の後部
に設置した排稈処理装置(カッター)Cに搬送するよう
にしている。
図1においてAはコンバイン等のクローラ式走行装置を
備えた機台Bに搭載可能な脱穀機であり、その機体1に
構成される扱室2に沿ってフィードチェン3を前後方向
に張架すると共に終端部に排藁搬送帯3aを連設し、刈
取り穀稈を扱室2に供給し脱穀済の穀稈を機体1の後部
に設置した排稈処理装置(カッター)Cに搬送するよう
にしている。
【0008】上記脱穀機Aは、扱室2を構成する扱胴2
a及び扱網2bの終端穂先側に、処理胴2c及び処理網
を内装する処理室2eを連接し、これらの下方で機体1
の前後に設置した送風ファン4と排塵ファン5で形成さ
れる選別風路F内に、両側機壁1a,1a間に設置空間
Hを設けて揺動選別体6を前後方向に揺動可能に装架す
ると共に、揺動選別体6の下方に一番物を揚穀筒7aを
介して穀粒タンク7bに収容する一番樋7、及び二番物
を還元筒7cを介して揺動選別体6に還元する二番樋7
dを配置し、両者の間には揺動選別体6のストローラッ
ク64部分に向けて下方から副選別風を送風する送風フ
ァン7eを設けて構成している。
a及び扱網2bの終端穂先側に、処理胴2c及び処理網
を内装する処理室2eを連接し、これらの下方で機体1
の前後に設置した送風ファン4と排塵ファン5で形成さ
れる選別風路F内に、両側機壁1a,1a間に設置空間
Hを設けて揺動選別体6を前後方向に揺動可能に装架す
ると共に、揺動選別体6の下方に一番物を揚穀筒7aを
介して穀粒タンク7bに収容する一番樋7、及び二番物
を還元筒7cを介して揺動選別体6に還元する二番樋7
dを配置し、両者の間には揺動選別体6のストローラッ
ク64部分に向けて下方から副選別風を送風する送風フ
ァン7eを設けて構成している。
【0009】また、機体1後部に設置される排塵ファン
5は、ファンケース51内にドラム状の吸引横断流ファ
ン52を内装した状態で、脱穀機Aの両側機壁1a後部
に形成した開口部Kに、ファンケース51を左側の縦軸
53により一側方に開閉回動可能に支持すると共に、右
側を係止具(不図示)により機壁1aに係脱可能に止着
し、開口部Kを開放した開動状態へと切換可能に構成し
ている。またファンケース51の後上部には開閉カバー
51aを下端部を支点に後方に開閉回動可能に設け、排
塵ファン5内の点検清掃並びに後述する防塵膜10の着
脱を容易に行うことができるようにしている。
5は、ファンケース51内にドラム状の吸引横断流ファ
ン52を内装した状態で、脱穀機Aの両側機壁1a後部
に形成した開口部Kに、ファンケース51を左側の縦軸
53により一側方に開閉回動可能に支持すると共に、右
側を係止具(不図示)により機壁1aに係脱可能に止着
し、開口部Kを開放した開動状態へと切換可能に構成し
ている。またファンケース51の後上部には開閉カバー
51aを下端部を支点に後方に開閉回動可能に設け、排
塵ファン5内の点検清掃並びに後述する防塵膜10の着
脱を容易に行うことができるようにしている。
【0010】そして、排稈処理装置Cは右側の縦軸(不
図示)を中心に側方に開動可能に取り付けられており、
前記開口部Kを開放する際には排塵ファン5と共に互い
が観音開き状となるように大きく開動させて、機体1の
後部を障害物のない状態に広く開放し、揺動選別体6の
挿脱及び組付け作業を簡単且つ能率よく行うと共に、脱
穀機A内の清掃や点検整備作業を容易に行うことができ
るようにしている。
図示)を中心に側方に開動可能に取り付けられており、
前記開口部Kを開放する際には排塵ファン5と共に互い
が観音開き状となるように大きく開動させて、機体1の
後部を障害物のない状態に広く開放し、揺動選別体6の
挿脱及び組付け作業を簡単且つ能率よく行うと共に、脱
穀機A内の清掃や点検整備作業を容易に行うことができ
るようにしている。
【0011】また、図4に示すように前記排藁搬送帯3
aは、搬送終端部側の遊動輪30を一方向張圧機構31
により排稈チェーン32の伸びに対応させ適正圧に張設
すると共に、遊動輪30の縮動を規制し円滑な排藁搬送
を行うことができるようにしている。即ち、一方向張圧
機構31はチェーンフレーム33に開設した孔にストッ
パーボルト34を有する支持ブロック35を嵌挿し、該
支持ブロック35に穿設した孔に遊動輪30を支持する
支持杆36を挿通すると共に、該支持杆36に突設した
受座37と上記支持ブロック35との間に張りスプリン
グ38を介装して排稈チェーン32を張圧するようにし
ている。また、遊動輪30の縮動方向への規制調節を、
支持杆36に縮動方向に深く傾斜する規制面36aを刻
設し、該規制面36aの適所を前記ストッパボルト34
で押接規制することにより行うようにしている。
aは、搬送終端部側の遊動輪30を一方向張圧機構31
により排稈チェーン32の伸びに対応させ適正圧に張設
すると共に、遊動輪30の縮動を規制し円滑な排藁搬送
を行うことができるようにしている。即ち、一方向張圧
機構31はチェーンフレーム33に開設した孔にストッ
パーボルト34を有する支持ブロック35を嵌挿し、該
支持ブロック35に穿設した孔に遊動輪30を支持する
支持杆36を挿通すると共に、該支持杆36に突設した
受座37と上記支持ブロック35との間に張りスプリン
グ38を介装して排稈チェーン32を張圧するようにし
ている。また、遊動輪30の縮動方向への規制調節を、
支持杆36に縮動方向に深く傾斜する規制面36aを刻
設し、該規制面36aの適所を前記ストッパボルト34
で押接規制することにより行うようにしている。
【0012】上記揺動選別体6は図2,図3に示すよう
に、左右の側板6a間に前方から移送板61及びチャフ
シーブ62を、また該チャフシーブ62の下方には濾過
体8を張設し、その下方に前記一番樋7に一番物を流下
させる一番流板63を斜設すると共に、該一番流板63
の後端部に多数のストローラック64を突設し、その下
方に前記2番樋7dに二番物を流下させる二番流板65
を斜設して、これらを一体的に枠組み構成している。そ
して、この揺動選別体6は、その前後部を支持リンク2
0と駆動機構(リンク)21等で構成される揺動支持機
構により着脱可能に支持し、揺動選別体6の組付け及び
挿脱作業を簡単に行うようにしている。
に、左右の側板6a間に前方から移送板61及びチャフ
シーブ62を、また該チャフシーブ62の下方には濾過
体8を張設し、その下方に前記一番樋7に一番物を流下
させる一番流板63を斜設すると共に、該一番流板63
の後端部に多数のストローラック64を突設し、その下
方に前記2番樋7dに二番物を流下させる二番流板65
を斜設して、これらを一体的に枠組み構成している。そ
して、この揺動選別体6は、その前後部を支持リンク2
0と駆動機構(リンク)21等で構成される揺動支持機
構により着脱可能に支持し、揺動選別体6の組付け及び
挿脱作業を簡単に行うようにしている。
【0013】また、上記揺動選別体6はその両側板6
a,6aの上側縁に沿って外向きに曲成した取付片6b
の上面に、ゴム又はプラスチック材で形成される可撓性
を有する帯状のシール9を適数の取付ボルトによって取
着しており、このシール9の自由端側は機壁1a,1a
に上向き傾斜となるように摺接させることにより、揺動
選別体6と機壁1a間に形成される設置空間Hを閉鎖し
選別物の漏出落下を防止している。
a,6aの上側縁に沿って外向きに曲成した取付片6b
の上面に、ゴム又はプラスチック材で形成される可撓性
を有する帯状のシール9を適数の取付ボルトによって取
着しており、このシール9の自由端側は機壁1a,1a
に上向き傾斜となるように摺接させることにより、揺動
選別体6と機壁1a間に形成される設置空間Hを閉鎖し
選別物の漏出落下を防止している。
【0014】そして、ストローラック64の後方に位置
する二番流板65上部の選別板部65aを、側板6aの
上側縁即ちシール9の取付位置よりも高くなるように起
立させて、該選別板部65aに植設した取付ボルト65
bに選別物の選別点を形成する仕切板11を、該仕切板
11に複数穿設した長孔11aを上記取付ボルト65b
に挿通してナット12で締着することにより、上記選別
点を上下に調節することができるように取り付けてい
る。そして、この選別板部65aと排塵ファン5との間
には、ゴム又はプラスチック材により可撓性及び耐磨耗
性を有して形成された広巾薄板状の防塵膜10を貼設す
ることにより、上記両者間に形成される隙間を閉鎖し該
隙間に排塵物の侵入等を防止している。
する二番流板65上部の選別板部65aを、側板6aの
上側縁即ちシール9の取付位置よりも高くなるように起
立させて、該選別板部65aに植設した取付ボルト65
bに選別物の選別点を形成する仕切板11を、該仕切板
11に複数穿設した長孔11aを上記取付ボルト65b
に挿通してナット12で締着することにより、上記選別
点を上下に調節することができるように取り付けてい
る。そして、この選別板部65aと排塵ファン5との間
には、ゴム又はプラスチック材により可撓性及び耐磨耗
性を有して形成された広巾薄板状の防塵膜10を貼設す
ることにより、上記両者間に形成される隙間を閉鎖し該
隙間に排塵物の侵入等を防止している。
【0015】即ち、二番流板65の下方に位置する吸引
横断流ファン52のファンケース51の前側上部には、
防塵膜10の下端部を取付ネジ55で着脱可能に取り付
けると共に、該防塵膜10の上端部を前記選別板部65
aと仕切板11との間で挟持させ着脱可能に取り付ける
ことにより上記隙間を閉鎖し、また、防塵膜10の両側
端を機壁1a,1aに近接又は摺接させて、機壁1aと
揺動選別体6の側板6a間に設けたシール9上に形成さ
れる漏出空間h部分を後方から閉鎖するように設け、シ
ール9上に乗って揺動移送される穀粒を含む選別物が、
該漏出空間hから排塵ファン5上に直接的に漏出し機外
飛散することを同時に防止するようにしている。
横断流ファン52のファンケース51の前側上部には、
防塵膜10の下端部を取付ネジ55で着脱可能に取り付
けると共に、該防塵膜10の上端部を前記選別板部65
aと仕切板11との間で挟持させ着脱可能に取り付ける
ことにより上記隙間を閉鎖し、また、防塵膜10の両側
端を機壁1a,1aに近接又は摺接させて、機壁1aと
揺動選別体6の側板6a間に設けたシール9上に形成さ
れる漏出空間h部分を後方から閉鎖するように設け、シ
ール9上に乗って揺動移送される穀粒を含む選別物が、
該漏出空間hから排塵ファン5上に直接的に漏出し機外
飛散することを同時に防止するようにしている。
【0016】上記のように構成された本発明装置を備え
た脱穀機は、扱室2及び処理室2eで脱穀された脱穀物
を揺動選別体6で揺動運動及び風選による選別作用を行
い、一番物は一番流板63から一番樋7及び揚穀筒7a
を介して穀粒タンク7bに収容すると共に、ストローラ
ック64から切藁等の長い屑類を選別風路Fに向けて送
出選別した後の二番物を、二番流板65から二番樋7d
及び還元筒7cを介して揺動選別体6の前方に還元して
再選別を行い穀粒を回収する。また、機体内で発生する
屑類等の排塵物は送風ファン4及び排塵ファン5で形成
される選別風によって、ファンケース51の後壁に沿っ
て誘導され排塵ファン5で吸引され機外に向けて排出さ
れる。
た脱穀機は、扱室2及び処理室2eで脱穀された脱穀物
を揺動選別体6で揺動運動及び風選による選別作用を行
い、一番物は一番流板63から一番樋7及び揚穀筒7a
を介して穀粒タンク7bに収容すると共に、ストローラ
ック64から切藁等の長い屑類を選別風路Fに向けて送
出選別した後の二番物を、二番流板65から二番樋7d
及び還元筒7cを介して揺動選別体6の前方に還元して
再選別を行い穀粒を回収する。また、機体内で発生する
屑類等の排塵物は送風ファン4及び排塵ファン5で形成
される選別風によって、ファンケース51の後壁に沿っ
て誘導され排塵ファン5で吸引され機外に向けて排出さ
れる。
【0017】このような脱穀作業において、揺動選別体
6の二番流板65の下方に吸引横断流ファン52を横設
すると共に、該二番流板65の上部と吸引横断流ファン
52のファンケース51の前側上部とを可撓性を有する
防塵膜10で連結したことにより、矢印方向に回転する
吸引横断流ファン52によって撥ね上げられる排塵物
が、揺動選別体6とファンケース51との間で形成され
る隙間に、飛散侵入することを的確に防止することがで
きると共に、防塵膜10に接当した排塵物は、該防塵膜
10が揺動選別体6の揺動に伴い振動することにより、
ほぐされながら排塵ファン5側に返送され良好に排出さ
れる。また、上記防塵膜10は両側機壁1a,1a間で
気密な排塵風路を形成するので、前記隙間から外気の侵
入を防止し排塵性能を向上させることができる共に、排
塵ファン5を二番流板6の下方に近接して設ける等、そ
の設置位置を所望に設けることができる利点がある。
6の二番流板65の下方に吸引横断流ファン52を横設
すると共に、該二番流板65の上部と吸引横断流ファン
52のファンケース51の前側上部とを可撓性を有する
防塵膜10で連結したことにより、矢印方向に回転する
吸引横断流ファン52によって撥ね上げられる排塵物
が、揺動選別体6とファンケース51との間で形成され
る隙間に、飛散侵入することを的確に防止することがで
きると共に、防塵膜10に接当した排塵物は、該防塵膜
10が揺動選別体6の揺動に伴い振動することにより、
ほぐされながら排塵ファン5側に返送され良好に排出さ
れる。また、上記防塵膜10は両側機壁1a,1a間で
気密な排塵風路を形成するので、前記隙間から外気の侵
入を防止し排塵性能を向上させることができる共に、排
塵ファン5を二番流板6の下方に近接して設ける等、そ
の設置位置を所望に設けることができる利点がある。
【0018】さらに、上記防塵膜10は、その両側を機
壁1aに近接又は摺接させることにより、揺動選別体6
の既述した漏出空間hを閉鎖する閉鎖部材として簡潔な
構成で兼ねることができ、揺動選別体6で選別移送され
る選別物のうちシール9上に乗った選別物の前記漏出空
間hからの漏出を防止し、揺動選別体6内に二番物とし
て還元誘導するので、シール9上の選別物を直接的に吸
引横断流ファン5に吸塵させて機外飛散させることがな
い。
壁1aに近接又は摺接させることにより、揺動選別体6
の既述した漏出空間hを閉鎖する閉鎖部材として簡潔な
構成で兼ねることができ、揺動選別体6で選別移送され
る選別物のうちシール9上に乗った選別物の前記漏出空
間hからの漏出を防止し、揺動選別体6内に二番物とし
て還元誘導するので、シール9上の選別物を直接的に吸
引横断流ファン5に吸塵させて機外飛散させることがな
い。
【0019】また、防塵膜10の揺動選別体6に取着さ
れる側を二番流板65の上部において、その選別点を設
定する仕切板11で防塵膜10の取付部材に兼ねさせ着
脱可能に挟持するように取着したので、防塵膜10を揺
動選別体6巾に簡潔な構成で的確に取り付けることがで
きると共に、揺動選別体6を支持リンク20及び駆動機
構21の固定を解除し開放された開口部Kから機外に取
り出して行う、揺動選別体6又は機体内の清掃及び点検
整備等メンテナンス作業を行う場合等において、防塵膜
10の着脱操作を容易に行うことができる。
れる側を二番流板65の上部において、その選別点を設
定する仕切板11で防塵膜10の取付部材に兼ねさせ着
脱可能に挟持するように取着したので、防塵膜10を揺
動選別体6巾に簡潔な構成で的確に取り付けることがで
きると共に、揺動選別体6を支持リンク20及び駆動機
構21の固定を解除し開放された開口部Kから機外に取
り出して行う、揺動選別体6又は機体内の清掃及び点検
整備等メンテナンス作業を行う場合等において、防塵膜
10の着脱操作を容易に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したか
ら以下の効果を奏することができる。請求項1により、
両側機壁間で揺動選別体と吸引横断流ファンのファンケ
ースに取着した可撓性を有する防塵膜により、吸引横断
流ファンによって撥ね上げられる排塵物等が、揺動選別
体とファンケースとの隙間に入り込むことを防止するこ
とができると共に、防塵膜に飛散する排塵物を吸引横断
流ファンに的確に返送し良好に排出することができる。
また、防塵膜は上記隙間から選別風の漏出を抑制し選別
排塵性能を向上させることができる。そして、防塵膜の
両側を揺動選別体の漏出空間を後方から閉鎖するように
機壁に近接又は摺接させて設けることにより、シール上
で移送される選別物を上記漏出空間から直接的に排出さ
せることがない。
ら以下の効果を奏することができる。請求項1により、
両側機壁間で揺動選別体と吸引横断流ファンのファンケ
ースに取着した可撓性を有する防塵膜により、吸引横断
流ファンによって撥ね上げられる排塵物等が、揺動選別
体とファンケースとの隙間に入り込むことを防止するこ
とができると共に、防塵膜に飛散する排塵物を吸引横断
流ファンに的確に返送し良好に排出することができる。
また、防塵膜は上記隙間から選別風の漏出を抑制し選別
排塵性能を向上させることができる。そして、防塵膜の
両側を揺動選別体の漏出空間を後方から閉鎖するように
機壁に近接又は摺接させて設けることにより、シール上
で移送される選別物を上記漏出空間から直接的に排出さ
せることがない。
【0021】請求項2により、揺動選別体の二番流板の
上部に取着される防塵膜を、仕切板により挟持させて着
脱可能に取着したので、防塵膜の取り付けを揺動選別体
巾に簡潔な構成で的確にすることができると共に、防塵
膜の交換並びにメンテナンス作業を容易に行うことがで
きる。
上部に取着される防塵膜を、仕切板により挟持させて着
脱可能に取着したので、防塵膜の取り付けを揺動選別体
巾に簡潔な構成で的確にすることができると共に、防塵
膜の交換並びにメンテナンス作業を容易に行うことがで
きる。
【図1】本発明実施例を備えた脱穀機の断面図。
【図2】揺動選別体及び要部の側断面図。
【図3】要部を一部破断して示す正面図。
【図4】排藁搬送装置の部分断面図。
【符号の説明】 1 機体 1a 機壁 2 扱室 5 排塵ファン 6 揺動選別体 6a 側板 9 シール 10 防塵膜 11 仕切板 51 ファンケース 52 吸引横断流ファン 65 二番流板 65a 選別板部 A 脱穀機 H 設置空間 h 漏出空間
Claims (2)
- 【請求項1】 扱室の下方で脱穀機の機壁間に沿って揺
動選別体を前後方向に揺動可能に支持した脱穀機におい
て、上記揺動選別体の側板間に設けた二番流板の下方に
吸引横断流ファンを横設し、該二番流板の上部と吸引横
断流ファンのファンケースの前側上部とを可撓性を有す
る防塵膜で連結すると共に、機壁と揺動選別体の側板と
の間に形成される間隙をシールを沿設して閉鎖し、かつ
上記防塵膜の両側を脱穀機の機壁に近接又は摺接させる
ことによって、上記機壁と揺動選別体の側板間に設けた
シール上に形成される漏出空間を後方から閉鎖するよう
に構成したことを特徴とする脱穀機の防塵装置。 - 【請求項2】 二番流板の上部に仕切板を上下調節自在
に取付け、二番流板の上部と仕切板との間で防塵膜の上
端部を挟持状に取着する請求項1記載の脱穀機の防塵装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05334295A JP3181486B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 脱穀機の防塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05334295A JP3181486B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 脱穀機の防塵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08214679A JPH08214679A (ja) | 1996-08-27 |
JP3181486B2 true JP3181486B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=12940102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05334295A Expired - Fee Related JP3181486B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 脱穀機の防塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3181486B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5005625B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2012-08-22 | 三菱農機株式会社 | 脱穀装置 |
JP5005624B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2012-08-22 | 三菱農機株式会社 | 脱穀装置 |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP05334295A patent/JP3181486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08214679A (ja) | 1996-08-27 |
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