JP3180850B2 - ツールの移動及び機能の制御方法及びコンピュータシステム - Google Patents

ツールの移動及び機能の制御方法及びコンピュータシステム

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JP3180850B2 JP34033892A JP34033892A JP3180850B2 JP 3180850 B2 JP3180850 B2 JP 3180850B2 JP 34033892 A JP34033892 A JP 34033892A JP 34033892 A JP34033892 A JP 34033892A JP 3180850 B2 JP3180850 B2 JP 3180850B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの画面ま
たは同種の装置上の図形イメージの生成および修正の改
良、詳細にはアイコンすなわちツールの独自の機能をカ
ーソル移動装置またはスタイラスを用いて変更する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】計算機図形処理装置にたいてい存在する
上述のツールの1つがイレーザ(消去器)である。計算
機図形処理装置の場合、画面上の図形イメージの一部分
を消去する一般的な1つの方法は、カーソル移動装置た
とえばマウスまたはスタイラスと電子タブレットとを用
いて消去機能を実行するものである。例を挙げると、米
国特許第4,633,436 号に、実時間消去機能が開示されて
いる。この方法では、電子タブレットとスタイラスの組
合せによるユーザー入力が、ポイントリストに記憶され
る。装置を消去モードにすると、表示画面が多くの小格
子に分割される。スタイラスが触れた格子のみが探索さ
れ、消去される(続いて、ポイントリストから削除され
る)。
【0003】一般に、カーソルは図形アイコンの形で提
供される。たとえば、アップルコンピュータ社(米国)
製のマッキントッシュ(登録商標)グラフィックスプロ
グラムの場合、イレーザアイコンは黒板ふきに似てい
る。米国特許第4,823,285 号に、そのような装置が開示
されている。イレーザの消去幅は、一般に一定であるの
で、精密に消去する必要があるときには広過ぎたり、図
形イメージの大きな部分を消去するときには狭過ぎたり
する。
【0004】一定のアプリケーションにおいては、外部
入力装置たとえばキーボードを使用して、イレーザの消
去幅を変更することができるが、キーボードを使用して
モードを切り換えることは、面倒であるし、手書き作図
の進行の妨げになる。さらに、大部分のイレーザの向き
は常に同じである。これでは、イレーザの有効先端が届
かない図形イメージの区域を正確に消去することが困難
である。たとえば、もしイレーザの形状が直立方形であ
れば、イレーザとぴったり一致しない正方形の図形イメ
ージの隅を消去することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、図形
イレーザの消去幅をユーザーが迅速に変更することがで
きる方法が要望されている。また、図形を作図する場合
にイレーザの向きをユーザーが迅速に変更することがで
きる方法が要望されている。さらに、イメージの修正に
使用されるツールに関して、ツールの特性をユーザーが
迅速に変更することができる方法が要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの要望
を満たすものである。本発明の方法を実施するコンピュ
ータシステムは、カーソル移動装置またはスタイラスに
接続された中央処理装置と表示装置を有する。表示装置
は、たとえばCRT画面でもよい。図形イメージ環境に
おけるイレーザアイコンの消去幅は、イレーザアイコン
上のカーソルまたはスタイラスの位置によって決まる。
【0007】本発明の第1の実施例においては、イレー
ザに3つの別個の区域が設けられている。第1の区域は
「環」であり、カーソルまたはスタイラスを「環」内に
置くと、表示装置上の図形イメージを消さずに、イレー
ザを移動させることが可能である。第2の区域「イレー
ザの先端」を選択すると、消去幅が狭くなる。第3の区
域「イレーザの把手」を選択すると、消去幅がかなり広
くなる(たとえば、イレーザ自身の幅)。3つのすべて
の機能でイレーザを動かすには、最初に、ユーザー入力
装置、たとえば入力スイッチを押すか、あるいは図形表
示画面にスタイラスを押し付けることが必要である。
【0008】イレーザのどの区域が画面上の図形イメー
ジに接触しているかをユーザーに指示するために、イレ
ーザの足下に陰影を付けることができる。たとえば、環
区域を選択すれば、陰影はそのままであり、イレーザが
画面上の図形イメージに接触していないことをユーザー
に指示する。さらに、精密な消去をより容易にするため
に、カーソルの向きを変更することが可能である。
【0009】本発明の第2の実施例においては、イレー
ザ上に2つの区域(狭い幅で消去するための区域と、広
い幅で消去するための区域)のみが設けられている。ま
た、2個の別個のユーザー入力装置(表示装置上の図形
イメージに影響を与えずにイレーザを移動させるための
入力装置と、イレーザの区域および消去幅を選択するた
めの入力装置)が必要である。この実施例の場合、イレ
ーザの形状は簡単になるが(「環」区域を除去するの
で)、2つのユーザー入力状態が必要である。これらの
ユーザー入力状態は、一部の入力装置、たとえば1ボタ
ン式マウスあるいは単一先端スイッチ式スタイラスでは
得られない。
【0010】
【実施例】以下、特殊ツール(イレーザ)とその使用方
法について説明するが、本発明をその使用方法に限定す
るつもりのないことを理解されたい。むしろ、特許請求
の範囲に記載した発明の精神および発明の範囲に含まれ
ると思われるすべての代替態様、修正態様および均等態
様を包含することを意図するものである。
【0011】図1に、イレーザ(図形消去器)1を示
す。図示したイレーザ1は複数の別個の区域を持つ旧式
の布アイロンの形をしている。(他の形状、たとえば、
船体形、二等辺三角形、あるいは他の閉じた多角形をイ
レーザ1として選定することもできる)。この実施例に
おいては、3つの別個の区域、すなわちイレーザ1に取
り付けられた環3、イレーザの先端5、およびイレーザ
の把手7)がイレーザ1に設けられている。カーソル移
動装置(この実施例では、スタイラス9)は、電子タブ
レットたとえば表示画面11のどこにでも置くことがで
きる。表示画面11は、画面表示装置、たとえば陰極線
管(CRT)装置または同種の装置の画面であってもよ
い。
【0012】次に図2について説明する。最初に、別個
の区域「環」3を用いて、表示画面11に現れているど
のイメージも消去せずに、イレーザ1を移動させること
ができる。そうするには、最初に、スタイラス9を環3
の区域内に置く。ユーザー入力、たとえばスタイラス9
を表示画面11に押し付けると、イレーザ1はスタイラ
ス9につかまれ、そしてイレーザの機能が起動される。
表示画面11および環3に接触した状態でスタイラス9
を動かせば、イレーザ1は、現在の図形イメージに影響
を及ぼさずに表示画面11を横切って動くであろう。イ
レーザがどの機能モードにあるかをユーザーに指示する
ために、下に陰影13を付けることができる。この非消
去機能モードの間、陰影13は完全である。これは、イ
レーザ1が表示画面11に接触せずに上方に浮いてお
り、従って消去しないことをユーザーに指示している。
【0013】次に図3について説明する。最初に、スタ
イラス9をイレーザの先端5に置くことにより、イレー
ザ1の消去幅を狭く変更することができる。同様に、ユ
ーザー入力、たとえばイレーザの先端5の区域内でスタ
イラス9を表示画面11に押し付けると、スタイラス9
は、イレーザ1をつかんで、表示画面11を横切って動
かすことができる。この機能モードの間、イレーザの先
端5の近接区域内の陰影13が消える。これは、イレー
ザ1の小部分のみが表示画面11に接触していることを
ユーザーに指示する。表示画面11を横切ってイレーザ
1を動かすと、図形イメージが、イレーザの先端5の経
路に沿って狭い幅で消去される。
【0014】次に図4について説明する。最初に、スタ
イラス9をイレーザの把手7に置くことにより、イレー
ザ1の消去幅を広く変更することができる。上に述べた
ように、ユーザー入力により、スタイラス9はイレーザ
をつかんで、表示画面11を横切ってイレーザ1を動か
すことができる。この機能モードの間、陰影13は完全
に消える。これは、イレーザ全体が表示画面11に接触
していることをユーザーに指示する。表示画面を横切っ
てイレーザ1を動かすと、図形イメージが、イレーザ1
の全幅の経路に沿って広い幅で消去される。この機能モ
ードでは、表示画面に対するイレーザ本体の向きは変わ
らない。
【0015】イレーザ1の向きは、カーソル移動装置を
使用して変えることができる。この向きの変更は、本発
明の狭幅消去機能を用いるとき特に重要になる。たとえ
ば、使用者が図形イメージの下部を狭い幅で消去を行い
たいとき、もしイレーザの先端5が上方を向いていれ
ば、消去はより容易に行える。イレーザ1の向きの変更
例は、スタイラス9をイレーザの先端5に置き、仮想粘
性媒質の中でイレーザ1を仮定的に引きずることによっ
て実施される。上記のイレーザの向きを変更する方法
は、係続中の米国特許出願( 1991 年12月27日出願、発
明の名称”METHOD AND APPARATUS FOR SETTING A GRAPH
ICAL OBJECT'S POSITION AND ORIENTATION WITH VISCOU
S DRAGGING ")に記載されている。環を使用する実施例
の場合、アイコンを環の所で操作するときだけ、粘性引
きずりが生じるが、それ以外では、図4に示すように、
イレーザを動かしても、その向きは変わらない。
【0016】図5および図6に、本発明に係るコンピュ
ータシステムを示す。コンピュータシステムは、表示装
置11(たとえば、CRT画面)、中央処理装置(CP
U)15(たとえば、パーソナルコンピュータ)、およ
びカーソル移動装置を有する。この実施例では、図1〜
図4のスタイラス9はマウス17で置き換えられてい
る。本発明は、いろいろな種類のコンピュータシステム
および入力装置に使用することができる。図5の実施例
の場合、マウス17は1個の入力スイッチ21を有す
る。図6の実施例の場合、マウス17は2個の入力スイ
ッチ、すなわち第1および第2入力スイッチ21,22
を有しており、以下に述べるように、イレーザの環は不
要である。最初に、マウスにユーザー入力装置を1個だ
け設けたケースについて、システムの作用を説明する。
【0017】本発明の消去機能を実行するため、マウス
17を使ってカーソル23をイレーザ1の適当な別個の
区域に置かなければならない(図5)。表示画面11上
の図形イメージを消去せずにイレーザ1を移動させるた
め、カーソル23をイレーザ1の環3の中に置く。ユー
ザー入力、たとえば入力スイッチ21を押すことによ
り、マウス17はイレーザ1をつかんで、消去を行わず
に、表示画面11上の所望の場所へ動かすことができ
る。入力スイッチ21を離せば、使用者は、イレーザ1
を移動させずに、カーソル23のみを動かすことができ
る。同様に、狭い幅で消去するには、最初に、カーソル
23をイレーザの先端5に置き、次に入力スイッチ21
を押し、マウス17を使ってカーソル23を動かし、表
示画面11上で狭い幅で消去を行うことができる。広い
幅で消去する場合も、同様である。
【0018】追加ユーザー入力装置を使うことにより、
イレーザの環3を除去することができる。たとえば、ス
タイラス9の軸部に押しボタン25を設けて、押しボタ
ン25を押しながら、スタイラス9を使って、消去を行
わずに、イレーザ1を移動させることができる。押しボ
タン25を押さずに、イレーザ1の残りの別個の区域の
1つ(たとえば、イレーザの先端5)にスタイラス9を
押し付けると、狭幅消去機能が開始される。2入力スイ
ッチ式マウス17の場合は、第2入力スイッチ22を押
すことにより、使用者は、表示画面11上の図形イメー
ジを消去せずにイレーザ1を移動させることができる
(図6)。カーソル23がイレーザの把手7の区域内に
あるとき(たとえば)、第1入力スイッチ21を押せ
ば、広幅消去機能が開始される。
【0019】追加ユーザー入力装置を使用して環3を除
去することにより、使用者は、消去モードでないときで
も、第2ユーザー入力装置を使用して粘性引きずりを実
施して、イレーザ1の向きを変えることができる。これ
には、カーソルをイレーザの環まで動かすことが必要で
あろう。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法および装置を使用すれば、
使用者は、作図中にイレーザの消去幅を迅速かつ有効に
変更することができる。イレーザの消去幅およびその向
きを変更できることは、図形表示装置をより自然に制御
することに役たつ。
【0021】以上、主として消去機能について説明した
が、本発明の方法は、アイコンで表したツールを操作す
ることで実行可能などんな図形操作にも利用することが
できる。また、ツールの完全なコレクションを備えるこ
とができるであろう。その場合、アイコンで表したツー
ルで得られる機能のある特徴を、図形的に別個の区域
(ツールをつかんだり、あるいは制御したりする区域)
の機能として変更することができるであろう。
【0022】たとえば、消去線に関連付ける代わりに、
アイコンは彩色ツールを表すことができる。そのような
アイコンはn辺多角形として与えることができる。その
場合、多角形の各辺は異なる色彩を与える。このアイコ
ンは、消去の代わりに、彩色機能を有しており、使用者
がつかんだ多角形の隣接領域の色に対応する色を与え
る。多角形は、彩色するフイールドの最大幅に対応する
辺長さを持つ不規則な形であってもよい。消去の場合と
同様なやり方で、1個または2個のユーザー入力装置を
使って、上記のアイコンを操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図形イレーザを表すアイコンである。
【図2】消去する図形イメージと図形イレーザが表示さ
れた画面、およびスタイラスを示す略図である。
【図3】スタイラスを使って、図形イメージを狭い幅で
消去している略図である。
【図4】スタイラスを使って、図形イメージを広い幅で
消去している略図である。
【図5】本発明の方法を実行するコンピュータシステム
の一実施例の略図である。
【図6】本発明の方法を実行するコンピュータシステム
の別の実施例の略図である。
【符号の説明】
1 図形イレーザ 3 イレーザの環 5 イレーザの先端 7 イレーザの把手 9 スタイラス 11 表示画面 13 陰影 15 CPU 17 マウス 21 第1入力スイッチ 22 第2入力スイッチ 23 カーソル 25 押しボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ランダル ビー スミス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94306 パロ アルト クーパー スト リート 3222 (72)発明者 オースティン ディー ヘンダーソン ジュニア アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94303 パロ アルト アリスター ア ベニュー 728 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/60 - 11/80 G06F 3/00 H04N 1/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにおいて、複数の
    図形イメージを表示する図形表示装置上のツールの移動
    および機能を制御する方法であって、 複数の個別の区域を持つツールを、表示装置上の選択し
    た場所に表示するステップと、 表示装置の前記ツール上の複数の個別の区域の1つの中
    の所望の場所にカーソルを置くステップと、 前記カーソルを置いた場所に依存して前記複数の個別の
    区域の1つが選択されるように、ユーザー入力信号を発
    生させるステップと、 前記ユーザー入力信号が存在している間に、カーソル移
    動装置を用いて前記表示装置上の所望の移動経路に沿っ
    てツールを動かすステップと、 前記ツールの所望の移動経路に沿って前記図形表示装置
    上で前記図形イメージを、その図形イメージの修正効果
    が前記ツールが選択した個別の区域の機能であるよう
    に、修正するステップとから成ることを特徴とする前記
    方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータシステムであって、 中央処理ユニットと、 前記中央処理ユニットに接続されて、表示装置上のカー
    ソルの位置を制御することのできるカーソル移動装置
    と、 前記中央処理ユニットに接続されて、図形イメージを表
    示することができる図形表示装置であって、第1個別区
    域と第2個別区域と第3個別区域とを有する所望の場所
    にイレーサを表示することができ、前記カーソル移動装
    置が前記図形表示装置の前記イレーサ上の前記第1〜第
    3個別区域の1つの中の所望の場所にカーソルを配置す
    ることができる、図形表示装置と、 前記カーソル移動装置は、前記カーソルを置いた場所に
    依存して前記第1〜第3個別区域の1つが選択されるよ
    うに、ユーザー入力信号を発生させることができ;前記
    カーソル移動装置は、前記ユーザー入力信号が存在して
    いる間に前記図形表示装置上の所望の移動経路に沿って
    前記イレーサを移動させることができ;且つ、前記カー
    ソル移動装置は、前記イレーサの所望の移動経路に沿っ
    て前記図形表示装置上で前記図形イメージの部分を、イ
    レーサの消去幅が該イレーサの前記選択した個別区域に
    依存するように、消去することができることを特徴とす
    るコンピュータシステム。
JP34033892A 1991-12-30 1992-12-21 ツールの移動及び機能の制御方法及びコンピュータシステム Expired - Lifetime JP3180850B2 (ja)

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US07/814513 1991-12-30
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JPH05258037A JPH05258037A (ja) 1993-10-08
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