JP3180329B2 - コンクリート構造物の表面補強工法 - Google Patents
コンクリート構造物の表面補強工法Info
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Description
脚を初め、建物、煙突、タンクなどの各種コンクリート
構造物に高度な耐震効果を付与するための表面補強工法
に関する。
法としては、RCの厚付け工法や鋼板の捲き立て工法、
カーボン繊維又はアラミド繊維の捲き立て工法などが公
知である。
維は耐蝕性や耐火性に優れ、高強度と高弾性を有する素
材であるため、建設機械を使用できない個所を初め、塩
害の著しい地区、水中構造物や地下鉄などの鋼材が腐蝕
しやすい個所に主として多用されており、その施工に当
っては上記素材のシートをエポキシ系樹脂接着剤を介し
て、各種コンクリート構造物に接着一体化した上、その
ベース層の表面に被覆モルタル層を直接塗布しているの
が通例である。
はベース層の表面が平滑に固化しているため、これに被
覆モルタル層を直接厚付けすることが困難であり、火災
や焚火などからの防護効果に劣る。
の衝突や地震などにより、外部から強力な振動や衝撃を
受けた場合、その高弾性を有する繊維素材のシートとエ
ポキシ系樹脂接着剤とから成るベース層が容易に破断し
てしまって、もはや耐震効果を発揮できなくなる。
これに塗布された被覆モルタル層は、太陽熱などの温度
応力による線膨張係数が相違するために、その接着界面
での層間剥離を生じやすく、被覆モルタル層の脱落事故
を招く危険性もある。
の改良を企図しており、そのためにコンクリート構造物
の表面補強工法として、約10g/de以上の引張強度
と約1000de〜3000deの総繊度を有する耐ア
ルカリ性長繊維糸の複数本を耐アルカリ性の合成樹脂で
被覆した上、平行状態又は交叉状態の組布構造として配
列させたネット状シートの両面へ、約5de〜150d
eの繊度と約5g/m 2 〜150g/m 2 の目付を有す
る耐アルカリ性の短繊維不織布シートを反応型合成樹脂
接着剤により複合一体化させて、全体的な厚みが約0.
5mm〜5.0mm及び破裂強度が約60kgfのネッ
ト構造体を形作る一方、
トがエポキシ系樹脂接着剤を介して予じめコンクリート
躯体に接着されているベース層の表面へ、その接着剤と
同一又は別異の接着剤によって上記ネット構造体を、そ
の短繊維不織布シートが面外方向へ毛羽立つように張り
付け一体化し、
ルタル層を薄くとも約8mmの厚みだけ浸透状態に塗り
込むことにより、そのネット構造体をカスガイとして上
記被覆モルタル層とそのベース層とを連続一体化させる
ことを特徴とするものである。
を説明すると、先ず図1〜3は本発明の表面補強工法に
用いる特殊なネツト構造体(N)の2種と、その部分的
な拡大断面形状を示しており、これは何れも耐アルカリ
性の短繊維不織布シート(11)に対して、合成樹脂に
より被覆された長繊維糸(12)の複数本を、平行状態
又は交叉状態に複合一体化したものである。
な厚み(T)が約0.5mm〜5.0mmに寸法化され
ている。その0.5mm未満では薄きに過ぎて、後述す
るベース層や被覆モルタル層との接着効果に劣ることと
なり、逆に5.0mmを越えると、そのベース層と被覆
モルタル層との連続性を阻害して、界面破壊を生じる原
因になるからである。又、上記ネツト構造体(N)の破
裂強度は約60kgf以上(JIS−L1018−6−
17−2のB法に準じた方法による測定値)として、大
型コンクリート構造物の表面補強にも充分役立つように
設定されている。
短繊維としては、ポリオレフインやビニロン、ポリプロ
ピレン、アクリル、その他の各種耐アルカリ性繊維を広
く採用できるが、その短繊維の繊度を約5de〜150
deとし、これを目付約5g/m 2 〜150g/m 2 の
不織布シートに仕上げ使用するのである。
のコストアツプを招くばかりでなく、施工時に繊維が寝
てしまいやすく、ベース層と被覆モルタル層との所謂カ
スガイとして、その面外方向に沿う接着強度を発揮させ
難いからであり、逆に150deを越えると、短繊維の
剛性が高くなり過ぎて、均一に交絡した不織布シートを
得られず、施工状態でのディファレンシャル・ムーブメ
ントに伴なう剥離応力を効果的に緩和させ難くなるから
である。
g/m 2 未満では、ネツト構造体(N)の面積中に占め
る短繊維の量が過少となり、コンクリート構造物の表面
補強効果が低下する一方、150g/m 2 を越えると、
そのベース層に対する被覆モルタル層の浸透を遮断し
て、ベース層と被覆モルタル層との連続性が阻害され、
層間剥離を生じやすくなる。
複合される長繊維糸(12)として は、約10g/de
以上の引張強度と約1000de〜3000deの総繊
度を有する耐アルカリ性の高強力ビニロン、パラ型アラ
ミドなどの有機系長繊維糸や、カーボンなどの無機系長
繊維糸を用い、これをアクリル酸エステル樹脂や酢酸ビ
ニール樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニール樹脂、その他
の耐アルカリ性の合成樹脂で被覆して使うことにより、
その繊維の集束部分や交叉部分又は単繊維中における水
分の蓄積を防止するのである。
図1、2のように、1軸方向に沿う平行状態又は数軸方
向での交叉状態に配列して用いるのである。その隣り合
う配列間隔としては約5mm〜60mmの寸法に定め
る。その5mm未満では被覆モルタル層の浸透不良を起
すおそれがあり、逆に60mmを越えると、コンクリー
ト構造物の表面補強効果が不足することになるからであ
る。
当っては、これを編織することなく、図3に示唆される
ような数軸方向に重ね合わせた又は貫通させた組布構造
とし、その交叉部分を上記合成樹脂を介して接着一体化
することが、その伸びや垂れなどを少なくできる点で効
果的となる。
2)と短繊維不織布シート(11)とを、ウレタン系や
エポキシ系、アクリル系などの反応型合成樹脂接着剤に
よって複合一体化する。その具体的な方法としては、例
えば一方の不織布シート(11)に上記接着剤を吹き付
けた上、裏面に残る一方の不織布シート(11)を配置
させたシート状態の長繊維糸(12)と一体的にプレス
すれば良い。
ト構造物の表面施工状態を示しており、(C)はコンク
リート構造物の躯体、(B)はその表面へカーボン繊維
シート又はアラミド繊維シートをエポキシ系樹脂接着剤
により接着一体化して成る一定厚み(t1)のベース層
である。
ト躯体(C)に施工されたベース層(B)の表面へ、先
ず上記ネツト構造体(N)をエポキシ系樹脂接着剤やア
クリル樹脂などの一般的なポリマー樹脂接着剤、その他
の適当な接着剤(13)により張り付け一体化する。そ
の接着剤としては、水溶性や溶剤系の区別も問わない。
(t2)はその接着剤(13)の一定厚みを示してお
り、例えば約3mmである。
る短繊維不織布シート(11)の表面が、面外方向へ軽
く毛羽立つように張り付ける。このことは、上記ネツト
構造体(N)が組布構造の長繊維糸(12)を有し、伸
びや垂れなどを生じない張り状態にあるため、転圧ロー
ラーなどの自由な転動操作によって、容易に張り付け作
業することができる。
地として、その表面へ約8mm〜10mmの一定厚み
(t3)だけ被覆モルタル層(M)を塗り込むのであ
る。その被覆モルタル層(M)としては、例えばポルト
ランドセメントと珪砂などの骨材を主成分とし、これに
作業性改良剤や防水剤、白華防止剤、ダレ止め剤、収縮
防止剤などを添加した粉体を、変形スチレン・ブタジエ
ン系共重合体から成る混和液で混練した性状のものが良
い。
アラミド繊維シートがエポキシ系樹脂接着剤により接着
固化しているベース層(B)の表面と、その後これに塗
り込まれた被覆モルタル層(M)とが、上記ネツト構造
体(N)をカスガイとして高強度に結合一体化されるこ
ととなり、コンクリート構造物の表面に優れた耐震効果
を付与することができる。
ト構造体(N)は、所定の厚み(T)と破裂強度を備え
ており、これを形作る短繊維不織布シート(11)とし
ても、上記した所定の繊度と目付を有するため、その短
繊維に被覆モルタル層(M) が効果的に浸透・含浸され
て、先のベース層(B)と連続一体化することになり、
その結果面外方向に沿う高い接着強度を得られ、上記被
覆モルタル層(M)の剥落するおそれがない。
と複合一体化された長繊維糸(12)の複数本は、所定
の引張強度と総繊度を備えたシート状態にあり、その隣
り合う配列間隙にも上記被覆モルタル層(M)が浸透・
含浸されるため、その被覆モルタル層(M)と上記ベー
ス層(B)との連続一体性がますます昂まり、面内方向
に沿う高い破裂強度も確保できることとなる。
ートには張りがあるため、先に施工されているベース層
(B)の表面へのなじみが良く、これに皺寄りなく密着
するため、その張り付け作業と引続く被覆モルタル層
(M)の塗布作業も円滑・軽快に行なうことができ、施
工性にも優れる。
接着剤と、被覆モルタル層(M)とは太陽熱などの温度
応力による線膨張係数が異なると雖も、その相互間には
上記ネツト構造体(N)の張り付けによるネツトバリヤ
ー層が介在される結果、上記接着強度に加えて、デイフ
アレンシヤル・ムーブメントの発生に伴なう剥離応力の
緩和効果も達成できるのである。
(N)を介して、被覆モルタル層(M)を塗り込み一体
化したコンクリート構造物の表面は、外部からの振動や
衝撃を吸収する性能にも優れるため、そのベース層
(B)が高弾性のカーボン繊維シート又はアラミド繊維
シートから成るとしても、その破断するおそれを初め、
被覆モルタル層(M)が硬化時にヒビ割れするおそれ
も、確実に防止することができる。
あっても、これには被覆モルタル層 (M)がネツト構造
体(N)を下地として塗り込まれるようになっており、
そのネツト構造体(N)が機械的なアンカー機能を発揮
するため、被覆モルタル層(M)を1回での塗布作業に
よって、約8mm〜20mmの一定厚み(t3)に厚付
けすることも可能となり、そのコンクリート構造物の表
面に高い耐火性を与えることができる。
りである。 〈実施例1〉 総繊度1000deのビニロン繊維2本、総繊度180
0deのビニロン繊維1本を各々アクリル樹脂(日本カ
ーバイト社製:ニカゾール FX329)で含浸・被覆
した後、一方を縦、他方を横に配列してネツト状シート
を作成した。その縦横交叉角度は約90度、配列間隔は
約10mmである。このネツト状シートの両面に、太さ
65de、長さ89mmのポリプロピレン短繊維から成
る目付20g/m 2 の不織布シートを、合成ゴムエマル
ジヨン(日本合成ゴム社製:JSR0696)に含浸・
乾燥させて、厚さ3mm、総目付140g/m 2 のネツ
ト構造体を得た。
維シートがエポキシ樹脂接着剤(東燃社製:東燃レジ
ン、主剤FRE3PW、硬化剤FR−ESPW)により
接着一体化されたベース層の表面へ、やはりエポキシ樹
脂接着剤(アイカ工業社製:ジョリシール JB−22
LW)を300g/m 2 使用して張り付けた。
み8mmの被覆モルタル層(日本スタッコ社製:ライト
仕上材)を塗布することにより、供試体を得た。その供
試体を材令28日後に、建研式引張り接着力試験機を用
いて試験し、その引張り接着強度を求めた結果、平均で
12.2kgf/cm 2 の数値が得られた。又、ハンマ
ーで上記被覆モルタル層に打撃を与えた結果、ネツト構
造体の中間層付近までは、その被覆モルタル層が粉砕さ
れてしまったが、未だベース層は確固な状態を維持して
おり、上記打撃力の影響を受けていなかった。
が約90度、その配列間隔が約30mmのネツト状シー
トを作成した。このネツト状シートの両面に、太さ65
de、長さ89mmのポリプロピレン短繊維から成る目
付20g/m 2 の不織布シートを、合成ゴムエマルジヨ
ン(日本合成ゴム社製:JSR0696)に含浸・乾燥
させて、厚さ3mm、総目付110g/m 2 のネツト構
造体を得た。
ボン繊維シートがエポキシ樹脂接着剤(東燃社製:東燃
レジン、主剤FRE3PW、硬化剤FR−ESPW)に
より接着固定されたベース層の表面へ、エポキシ樹脂接
着剤(アイカ工業社製:ジョリシール JB−22L
W)を300g/m 2 使用して張り付けた。
厚み8mmの被覆モルタル層(日本スタッコ社製:ライ
ト仕上材)を塗布することにより、供試体を得た。その
供試体について、実施例1と同じく材令28日後に引張
り接着強度の試験を行なった結果、平均で12.6kg
f/cm 2 の数値が得られた。又、ハンマーで被覆モル
タル層に打撃を加えた結果、ネツト構造体の中間層まで
は上記被覆モルタル層が粉砕されてしまい剥落したが、
そのベース層は所謂無傷の状態として、依然上記衝撃か
ら保護されていた。
東燃レジン、主剤FRE3PW、硬化剤FRW)を用い
て接着一体化されたベース層の表面へ、直接に厚み8m
mの被覆モルタル層(日本スタッコ社製:ライト仕上
材)を塗布することにより、供試体を得た。その供試体
について、材令28日後に引張り接着強度を試験した結
果、平均で10.6kgf/cm 2 の数値が得られた。
そして、上記実施例1と同じくハンマーで被覆モルタル
層に打撃を与えた結果、その被覆モ ルタル層が完全に粉
砕され、そのベース層も破断してしまい、上記衝撃力に
耐えることができなかった。
れば、本発明の採用するネツト構造体(N)がコンクリ
ート構造物の表面補強効果に役立ち、優れた耐震性能を
発揮することが明白である。
構造物の表面補強工法として、約10g/de以上の引
張強度と約1000de〜3000deの総繊度を有す
る耐アルカリ性長繊維糸(12)の複数本を耐アルカリ
性の合成樹脂で被覆した上、平行状態又は交叉状態の組
布構造として配列させたネット状シートの両面へ、約5
de〜150deの繊度と約5g/m 2 〜150g/m
2 の目付を有する耐アルカリ性の短繊維不織布シート
(11)を反応型合成樹脂接着剤により複合一体化させ
て、全体的な厚み(T)が約0.5mm〜5.0mm及
び破裂強度が約60kgfのネット構造体(N)を形作
る一方、
トがエポキシ系樹脂接着剤を介して予じめコンクリート
躯体(C)に接着されているベース層(B)の表面へ、
その接着剤と同一又は別異の接着剤(13)によって上
記ネット構造体(N)を、その短繊維不織布シート(1
1)が面外方向へ毛羽立つように張り付け一体化し、
被覆モルタル層(M)を薄くとも約8mmの厚み(t
3)だけ浸透状態に塗り込むことにより、そのネット構
造体(N)をカスガイとして上記被覆モルタル層(M)
とそのベース層(B)とを連続一体化させるようになっ
ているため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良
できる効果がある。
ーボン繊維シート又はアラミド繊維 シートがエポキシ系
樹脂接着剤により接着固化しているベース層(B)の表
面と、その後これに塗り込まれた被覆モルタル層(M)
とが、上記ネツト構造体(N)をカスガイとして高強度
に結合一体化されることとなり、コンクリート構造物の
表面に優れた耐震効果を付与することができる。
構造体(N)は、その規定の厚み(T)と破裂強度を備
えており、これを形作る短繊維不織布シート(11)と
しても、その規定された繊度と目付を有するため、その
短繊維に被覆モルタル層(M)が効果的に浸透・含浸さ
れて、先のベース層(B)と連続一体化することにな
り、その結果面外方向に沿う高い接着強度を得られ、上
記被覆モルタル層(M)の剥落するおそれがないのであ
る。
と複合一体化された長繊維糸(12)の複数本は、所定
の引張強度と総繊度を備えたシート状態にあり、その隣
り合う配列間隙にも上記被覆モルタル層(M)が浸透・
含浸されるため、その被覆モルタル層(M)と上記ベー
ス層(B)との連続一体性がますます昂まり、面内方向
に沿う高い破裂強度も確保できることとなる。
ツト状シートには張りがあるため、先に施工されている
ベース層(B)の表面へのなじみが良く、これに皺寄り
なく密着するため、その張り付け作業と引続く被覆モル
タル層(M)の塗布作業も円滑・軽快に行なうことがで
き、施工性にも優れる。そのベース層(B)に対するネ
ツト構造体(N)のなじみや結合強度は、請求項2のよ
うな上記接着剤(13)として同じエポキシ系樹脂接着
剤を採用することにより、ますます昂めることができる
ことになる。
接着剤と、被覆モルタル層(M)とは太陽熱などの温度
応力による線膨張係数が異なると雖も、その相互間には
上記ネツト構造体(N)の張り付けによるネツトバリヤ
ー層が介在される結果、上記 接着強度に加えて、デイフ
アレンシヤル・ムーブメントの発生に伴なう剥離応力の
緩和効果も達成できるのである。
(N)を介して、被覆モルタル層(M)を塗り込み一体
化したコンクリート構造物の表面は、外部からの振動や
衝撃を吸収する性能にも優れるため、そのベース層
(B)が高弾性のカーボン繊維シート又はアラミド繊維
シートから成るとしても、その破断するおそれを初め、
被覆モルタル層(M)が硬化時にヒビ割れするおそれ
も、確実に防止することができる。
あっても、これには被覆モルタル層(M)がネツト構造
体(N)を下地として塗り込まれるようになっており、
そのネツト構造体(N)が機械的なアンカー機能を発揮
するため、請求項2の構成を採用することも可能とな
り、被覆モルタル層(M)を1回での塗布作業によっ
て、約8mm〜20mmの一定厚み(t3)に厚付けす
ることができ、その結果施工性をますます改良できるほ
か、1回目の塗布により一旦乾燥したモルタルの表面
と、2回目以降に増し塗りしたモルタルの裏面との相互
間が、剥離界面となるおそれを防止できると共に、その
コンクリート構造物に高い耐火性を与えることも可能で
ある。
物は、鋼材のように腐蝕するおそれがないため、建設機
械の使用できない個所や塩害の著しい地域、水中や地下
などの苛酷な環境・条件下において、高い耐久性が要求
される各種コンクリート構造物に適用して、特に実益大
である。
面図である。
態を示す斜面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】約10g/de以上の引張強度と約100
0de〜3000deの総繊度を有する耐アルカリ性長
繊維糸(12)の複数本を耐アルカリ性の合成樹脂で被
覆した上、平行状態又は交叉状態の組布構造として配列
させたネット状シートの両面へ、約5de〜150de
の繊度と約5g/m 2 〜150g/m 2 の目付を有する
耐アルカリ性の短繊維不織布シート(11)を反応型合
成樹脂接着剤により複合一体化させて、全体的な厚み
(T)が約0.5mm〜5.0mm及び破裂強度が約6
0kgfのネット構造体(N)を形作る一方、 カーボン繊維シート又はアラミド繊維シートがエポキシ
系樹脂接着剤を介して予じめコンクリート躯体(C)に
接着されているベース層(B)の表面へ、その接着剤と
同一又は別異の接着剤(13)によって上記ネット構造
体(N)を、その短繊維不織布シート(11)が面外方
向へ毛羽立つように張り付け一体化し、 その後上記ネット構造体(N)の表面へ、被覆モルタル
層(M)を薄くとも約8mmの厚み(t3)だけ浸透状
態に塗り込むことにより、そのネット構造体(N)をカ
スガイとして上記被覆モルタル層(M)とそのベース層
(B)とを連続一体化させることを特徴とするコンクリ
ート構造物の表面補強工法。 - 【請求項2】ネツト構造体(N)をベース層(B)の表
面へエポキシ系樹脂接着剤によって張り付け一体化する
と共に、 そのネット構造体(N)の表面へ被覆モルタル層(M)
を約8mm〜20mmの厚み(t3)として、1回だけ
厚付け状態に塗り込む ことを特徴とする請求項1記載の
コンクリート構造物の表面補強工法。
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JP28025296A JP3180329B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | コンクリート構造物の表面補強工法 |
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JPH10102791A JPH10102791A (ja) | 1998-04-21 |
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