JP3035649B2 - 複合基材を使用した防水構造体 - Google Patents

複合基材を使用した防水構造体

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JP3035649B2
JP3035649B2 JP9202519A JP20251997A JP3035649B2 JP 3035649 B2 JP3035649 B2 JP 3035649B2 JP 9202519 A JP9202519 A JP 9202519A JP 20251997 A JP20251997 A JP 20251997A JP 3035649 B2 JP3035649 B2 JP 3035649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合基材を使用した
防水構造体に関するものであり、更に詳しくは、繊維強
化プラスチック(FRP)による屋上防水やベランダ防
水等に使用して好適な、複合基材を使用した防水構造体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防水工法が適用される構造体は、多くの
場合、コンクリートからなっていて、この構造体の防水
機能を繊維強化プラスチック(FRP)層に担わせる場
合、該構造体とFRP層との間には、構造体の熱等によ
る伸縮或いはコンクリートの乾燥クラック等に対する追
従性を持ち、且つ、FRP層をコンクリートからのアル
カリ性成分より保護する耐アルカリ性のシート状物が使
用されている。
【0003】更に、上記防水構造に断熱効果をも備えさ
せる場合は、断熱材が併用され、より高い断熱効果を得
るためには、断熱材としてシート状の発泡体が使用され
ており、このシート状の発泡体には、FRP成形上の耐
溶剤性と経済性を考慮して、ポリエチレンや塩化ビニル
等によるものが使用されている。
【0004】尚、防水工法が適用される構造体が木造等
で、FRP層に対するアルカリ性成分の影響について考
慮を必要としない場合は、前記シート状物の材質として
は、FRP層形成上の耐溶剤性のみを考慮して選択する
ことができる。
【0005】上記のような防水工法は、まず、発泡プラ
スチック等によるシート状物と構造体とを、化学接着剤
を用いた点接着法又は全面接着法で接着し、次いでこの
シート状物の上に繊維マットを敷いた後、樹脂を付与し
てFRP層を作ったり、或いは、あらかじめ製造してお
いたFRPシートを接着剤を用いて接着することにより
施工されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の防水工法には次のような難点のあることが
指摘されていた。 (1)構造体とシート状物の接着、及び、FRP層成形
或いはFRPシート接着を独立して行うため、工事に手
間がかかった。 (2)構造体とシート状物の接着が化学的接着力のみに
よっていたので、構造体の長期にわたる伸縮や地震等の
外力によって、各層間の剥離が起こリ易く、剥離が発生
すると、この部分で構造体に含まれていた水分が蒸発
し、体積が膨張したり凝縮したりすることが繰り返され
ることによって、いわゆる“ふくれ”が発生し且つ拡大
して行った。
【0007】(3)シート状物とFRP層( FRPシ
ートを含む)の接着も化学的接着力のみによっていたの
で、(2)と同様に、構造体の長期にわたる伸縮や地震
等の外力によって剥離が起こリ易く、やはり“ふくれ”
が発生し且つ拡大して行った。 (4)シート状物自体は強度が低く、且つ、弾性率も低
いので、当該構造上に人が乗ったりして圧縮力が加わる
と、疲労やクリープによりシート状物が凹む等の変形が
起こリ、FRP層に亀裂が発生したりすることから分か
るように、強度が十分ではなく、従って、人や車がその
上に乗って使用される重歩行型と呼ばれる防水工法や駐
車場工法には、適用することが困難だった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の難点を
解消し、簡便な防水工事を可能とする複合基材を使用
、各層間の剥離が起こリにくく十分な強度を有する防
水構造体を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した防水構造体の構成は、防水工法が適
用される構造体と、該構造体上に載置された、繊維マッ
及び独立気泡発泡体シートをニードリングにより一体
化してなる防水構造体用複合基材、或いは、繊維マット
及び独立気泡発泡体シートをニードリングにより一体化
してなると共に、独立気泡発泡体シートの繊維マットと
接しない面に接着剤が付与されている防水構造体用複合
基材と、該防水構造体用複合基材に付与されて硬化した
樹脂よりなり、前記硬化した樹脂がニードリング部を
介して構造体側へ浸透硬化することにより、構造体と防
水構造体用複合基材とを点接着的に接着していることを
特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の態様】以下に本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明で使用する防水構造体用複合基材
は、上記のように繊維マットと独立気泡発泡体シートと
からなるものであって、この繊維マットとしては、サー
フェイシングマット、チョップドストランドマット、コ
ンティニュアスストランドマットやペーパー等の、単繊
維や集束繊維を樹脂粉末や樹脂エマルジョン等を利用し
て化学的に接着してシート状にしたり、ニードリングや
ミシン縫い等の機械的方法によりからめてシート状にし
たものを使用することができる。
【0012】上記のような繊維マットは、その目付が2
0〜1200g/m2の範囲のものが好ましく、更に使
用する繊維マットの種類に応じた好ましい目付の範囲と
しては、経済的観点からは次の通りである(一般市場に
おいて得られるものの範囲に相当する)。サーフェイシ
ングマット、ペーパー:20〜100g /m2チョップ
ドストランドマット、コンティニュアスストランドマッ
ト:200〜1200g/m2
【0013】上記のような繊維マットを構成する繊維と
しては、ガラス繊維、セラミック繊維やカーボン繊維等
の無機繊維、及び、ポリエステル繊維等の有機繊維を例
示することができる。
【0014】又、本発明で使用する繊維マットは、上記
のように単繊維や集束繊維を樹脂粉末や樹脂エマルジョ
ン等を利用して化学的に接着してシート状にしたり、ニ
ードリングやミシン縫い等の機械的方法によりからめて
シート状にしたものの他、マットを構成する単繊維や集
束繊維を、本発明で使用する防水構造体用複合基材の製
造ライン上で予め独立気泡発泡体シート上に散布し、ニ
ードリングを行ってマットに形成したものも使用するこ
とができる。
【0015】特に、上記のような製造ライン上で形成し
た繊維マットは、独立気泡発泡体シート内に繊維を多く
入れたいときや、断性を強化させるために厚手とした
独立気泡発泡体シートにニードリングを行う場合、接着
等してシート状になったものを使用すると、繊維がニー
ドリングの針だけでは充分追従せず、独立気泡発泡体シ
ート内に入らない場合に、有効になる。
【0016】一方、本発明で上記繊維マットと共に使用
する独立気泡発泡体シートとしては、その厚みが1〜5
0m/m、好ましくは3〜10m/mのものを使用する
ことができ、この独立気泡発泡体シートの色に制限はな
いが、例えば青色等に着色しておくと、樹脂付与の工程
で脱泡の状態が見えやすいので、好ましい。
【0017】上記独立気泡発泡体シートの材質として
は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン/ポリスチ
レン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレ
ン共重合体(ABS)、ラバー等を例示することがで
き、即ち、独立気泡発泡体を与えることができるプラス
チックであれば使用することができるのであるが、施工
時に樹脂を使用することから、このプラスチックは耐溶
剤性(使用する樹脂によって耐溶剤のタイプは異なる)
のあることと、防水工法が適用される構造体がコンクリ
ートよりなるものである場合には、更に耐アルカリ性が
要求される。
【0018】上記独立気泡発泡体シートの発泡倍率とし
ては、5〜50倍、好ましくは10〜30倍という範囲
を挙げることができ、この発泡倍率が低いと軽量化及び
断熱効果等が低下し、逆に倍率が高すぎるとFRP成形
時に発泡体がクッション材的に働いてしまい、作業性が
低下する。
【0019】本発明で使用する防水構造体用複合基材
は、例えば図1に示すように、繊維マット1と独立気泡
発泡体シート2とを、ニードリング機3を用いてニード
リングすることにより、例えば図2に示すように、繊維
マット1の少なくとも一部の繊維4が独立気泡発泡体シ
ート2におけるニードリング部5を貫通するようにする
ことにより、一体化してなるものである。尚、繊維マッ
ト1と独立気泡発泡体シート2は、それぞれを1枚以上
使用してニードリングしてもよく、異なる種類の繊維マ
ットを複数枚組み合わせて使用する場合には、サ−フェ
イシングマットのように表面が平滑なものを外層として
ニードリングするか、或いは、ニードリング後接着剤を
用いて外層として貼り合わせることにより、施工後のF
RP表面を平滑に仕上げることができる。
【0020】上記ニードリングにおいて、ニードリング
の打ち込み本数としては、1cm2当たり0.05〜1
00本、好ましくは1cm2当たり1〜100本、更に
好ましくは1cm2当たり3〜25本という範囲を例示
することができる。
【0021】尚、接合性を増すために、繊維マット1と
独立気泡発泡体シート2との間に接着剤を配したり、繊
維マット1と独立気泡発泡体シート2とを適宜の糸で縫
製してもよく、後者の場合、縫い糸は必ずしも繊維シー
トと同一の繊維である必要はない。
【0022】このように構成される防水構造体用複合基
材は、生産ラインであらかじめ繊維マット1と独立気泡
発泡体シート2とをニードリング機によりニードリング
して製造しても、施工現場において、適宜のローラーに
ニードリング可能な針状物をつけ、これによりニードリ
ングして製造してもよく、得られる防水構造体用複合基
材におけるニードリング部の径は、この針状物の径を調
整することにより、適宜に変更することができる。
【0023】尚、いずれの場合も、繊維マット1と独立
気泡発泡体シート2の端部は必ずしもそろえる必要はな
く、むしろ、図3及び図4に示すように、施工の際、独
立気泡発泡体シート2を突き合わせたときに、繊維マッ
ト1が始めにセットした独立気泡発泡体シート2(図3
の場合)端部の露出面、又は、繊維マット(図4の場
合)をカバーし、つなぎを簡単にすることができるよう
に、繊維マット1と独立気泡発泡体シート2をずらした
り、少なくとも一方に余長を持たしておく方が好まし
い。
【0024】又、繊維マット1と独立気泡発泡体シート
2の端部をそろえた場合は、図5に示すように、防水構
造体用複合基材の接合部上に、例えば繊維マット1と同
材質の補強材6をあてがえばよい。
【0025】而して、上記繊維マットと独立気泡発泡体
シートとを、ニードリングにより一体化し防水構造体
用複合基材には、構造体にセットした後、風や作業者の
接触によりずれが生じたり、防水工法が適用される構造
体上に載置した後に樹脂を付与する際、シート状物の樹
脂に対する浮力並びにニードリング部に縦に入った繊維
が出っ張っていて、構造体から浮こうとする現象が発生
し、隙間全体に余分に液状樹脂が入る欠点が出て、この
結果施工コストが増大する可能性がある。
【0026】このような場合は、独立気泡発泡体シート
として、その繊維マットと接しない面に接着剤が付与さ
れているものを使用すればよ
【0027】上記のような構成の防水構造体用複合基材
における接着剤としては、合成樹脂系、合成ゴム系、混
合系や天然系等、幅広く使用することができるが、好ま
しくは感圧型接着剤のアクリル系、ポリイソブチレン、
SBR、ブチルゴム、クロロプレンゴム、塩ビ/酢ビコ
ポリマ−等が用いられる。
【0028】又、上記接着剤の接着強度としては、常温
において構造体に押し付けた場合、該構造体と独立気泡
発泡体シートとを接着することができるものであればよ
く、又、接着剤の接着面は離型紙で保護されていてもよ
い。
【0029】上記のような構成の防水構造体用複合基材
は、すでに説明をした接着剤を付与しない独立気泡発泡
体シートと同様にして製造することができ、例えば図6
に示すように、繊維マット1と、繊維マットと接しない
面に接着剤7が付与され、離型紙8により保護されてい
る独立気泡発泡体シート2とを、ニードリング機3を用
いてニードリングすることにより、製造することができ
る。
【0030】もちろん、ニードリング後に、独立気泡発
泡体シートの繊維マットと接しない面に接着剤7を付与
し、離型紙8により保護してもよい。
【0031】又、すでに説明をした接着剤を付与しない
独立気泡発泡体シートそれ自体、その製造或いは繊維マ
ットとの組み合わせに関し採用される変更は、接着剤を
付与した独立気泡発泡体シートそれ自体、その製造或い
は繊維マットとの組み合わせに関し、同様に採用するこ
とができる。
【0032】このように、本発明で使用する防水構造体
用複合基材は、繊維マットと独立気泡発泡体シートとの
ニードリングによる機械的接合によって一体化され、必
要に応じ独立気泡発泡体シートの繊維マットと接しない
面に接着剤が付与されているもので、これを使用し
水工法においては、独立気泡発泡体シート(従来工法の
シート状物)と繊維マットで強化されたプラスチック層
(FRP層)の一体成形が可能となると共に、独立気泡
発泡体シートと構造体が一体化された本発明の防水構造
の提供を可能としたものである。
【0033】即ち、本発明の防水構造体は、上記防水構
造体用複合基材を、防水工法が適用される構造体上に載
置(独立気泡発泡体シートの繊維マットと接しない面に
接着剤が付与されていない場合)或いは仮着(独立気泡
発泡体シートの繊維マットと接しない面に接着剤が付与
されている場合)した後、該防水構造体用複合基材に対
し樹脂を付与することにより構築されるものである。
尚、防水構造体用複合基材として、独立気泡発泡体シー
トの繊維マットと接しない面に接着剤が付与されていな
いものを使用した場合、特に構造体のR部や立上り部に
おいては、あらかじめ構造体上に適宜の量の樹脂を接着
剤として塗布し、防水構造体用複合基材を固定するよう
にしてもよい。
【0034】上防水工法で使用される樹脂は、一般に
公知の液状熱硬化性樹脂であり、好ましいものとして
は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、メ
チルメタクリレート樹脂、エポキシ樹脂やフラン樹脂を
挙げることができ、中でも不飽和ポリエステル樹脂が含
浸性や施工性等の面からは最も好ましい。
【0035】上記防水工法に従って防水構造体用複合基
材に樹脂を付与すると、表面にFRP層が形成されると
共に、独立気泡発泡体シートにおけるニードリング部
(即ち、孔)を介して樹脂が構造体へ浸透することに
より、防水構造体用複合基材と構造体との接着効果を発
揮し、即ち、構造体とシート状物の接着、及び、FRP
層の形成(シート状物とFRP層の接着)が同時に行な
われるため、作業が簡略化され、且つ、作業効率も向上
するのである。
【0036】一般にコンクリートによる構造体の下地
は、コンクリート打設時の施工バラツキや経年劣化等に
より約2〜3m/mの凹凸状となっているため、塗膜法
により防水工法を実施する場合、前記凹凸を平坦化する
ために、ポリマーディスパージョンモルタル等による不
陸調整材を適用する必要があるので、この不陸調整材が
一定の物性を示すまで(例えば、冬では2〜7日間の養
生を必要とする)次の工程に移れないが、上記工法に
よれば、独立気泡発泡体シートを貫通した繊維が該独立
気泡発泡体シートの裏面でモノフィラメント状となり、
このモノフィラメント状となった繊維が含浸された樹脂
と一体となって前記凹凸部に充填され、強固な接着力を
示すため、従来工法のような不陸調整材を適用する必要
がなく、1工程を省略することができる。
【0037】又、防水構造体用複合基材として、独立気
泡発泡体シートの繊維マットと接しない面に接着剤が付
与されているものを使用した場合、例えば、離型紙によ
り保護されている繊維マットと接しない側の接着剤によ
り、離型紙を剥がし取りながら構造体上に仮着するの
で、樹脂を付与する際、シート状物の樹脂に対する浮力
並びにニードリング部に縦に入った繊維が出っ張ってい
て、構造体から浮こうとする現象を防止することがで
き、これにより隙間全体に余分に液状樹脂が入るのを防
止することができる。
【0038】そして、上記工法により得られる本発明の
防水構造は、防水工法が適用される構造体と、該構造
体上に載置又は仮着された前記防水構造体用複合基材
と、該防水構造体用複合基材に付与されて硬化した樹脂
よりなり、前記硬化した樹脂がニードリング部を介し
て構造体側へ浸透硬化しているもので、硬化した樹脂が
柱状構造を形成し、且つ、柱状構造が表面FRP層と一
体化されたIビーム状の三次元構造体となっているの
で、上部からの圧力に対し高い抵抗力を備えている。
【0039】又、樹脂は、ニードリング部を貫通してい
る繊維マットの繊維に浸透した後、硬化することによ
り、FRPによる柱状構造となっているので、樹脂によ
る化学的接着力に加え、このFRPによる柱状構造が強
力なアンカー効果を発揮し、構造体と独立気泡発泡体シ
ートとの間、及び、独立気泡発泡体シートと表面FRP
層との間で剥離が起きにくく、そのため、従来の防水構
造で見られていた「ふくれ」の発生を防止することがで
きる。
【0040】更に、上記本発明の防水構造では、構造
体と独立気泡発泡体シートとを点接着的に小面積で接着
しているので、後述する防水構造として要求される諸性
能試験の結果に明らかなように、構造体の伸縮等に対す
る追従性が向上し、それらの間の剥離をより一層防止す
ることができる。
【0041】尚、三次元構造体を得るためのニードリン
グの打ち込み本数は、外力との関係から決めればよく、
即ち、構造体への追従性は、独立気泡発泡体シートの厚
みが厚いほど良くなるが、含浸作業性が悪く、一方、ニ
ードリングの打ち込み本数が少ないほど追従性は良い
が、圧縮強さが低いので、このバランスを勘案し決めれ
ばよい。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0043】参考例1 防水構造体用複合基材の製造 ポリエチレンによる厚さ5m/mの独立気泡発泡体の3
0倍発泡シート(商品名:ソフトロン[積水化学工業
製])と、目付450g/m2のガラスチョップドスト
ランドマット(旭ファイバーグラス製)とを、ニードリ
ングにより一体化し、本発明で使用する防水構造体用複
合基材を製造した。尚、ニードリングの打込本数は6.
5本/cm2とした。
【0044】参考例2及び比較参考例1 施工性比較 以下の表1のような行程による、上記参考例1で製造し
防水構造体用複合基材による防水工法(参考例2)
と、参考例1で使用したガラスチョップドストランドマ
ットのみをニードリングすることなく用いた塗膜型複合
防水工法(比較参考例1)との施工性比較試験を、約1
0m2のコンクリート下地で行った(条件:18℃/6
5%RH)ところ、表1に示すように、参考例2の防水
工法では所要工数が激減すると共に、一日で施工を終了
したが、塗膜型複合防水工法(比較参考例1)では二日
以上かかり、その間に降雨等があれば問題の発生しやす
いことが判った。
【0045】
【表1】
【0046】参考例3 防水構造体用複合基材の樹脂含浸硬化物の作製 建築工事標準仕様書・同解説JASS 8防水工事(1
993)の性能評価試験体を次のようにして作製した。
下地板(JIS A 5304の歩道用コンクリート平
板)に対し、一液ウレタン(商品名:ポリルーフS−1
[双和化学産業製]、0.2kg/m2)によるプライ
マー処理を行い、次に参考例1で製造した防水構造体用
複合基材を載せた。その上から、防水用不飽和ポリエス
テル樹脂(商品名:ポリルーフS−2[双和化学産業
製]、1.5kg/m2)を塗布含浸させて、剥離試験
に供する硬化物を得た。
【0047】比較参考例2参考 例1と同様のポリエチレン独立気泡発泡体シートと
ガラスチョップドストランドマットを用い、接着剤(ク
ロロプレン系、0.5kg/m2)により独立気泡発泡
体シートを下地板に接着した後、参考例3と同様にして
防水用不飽和ポリエステル樹脂を塗布含浸させて、硬化
物を得た。
【0048】但し、参考例3及び比較参考例2に共通し
て、圧縮試験については、ガラス板上に予め離型剤を塗
布してから基材を載せ、上記方法と同様にして樹脂を塗
布含浸させて硬化物を作製した。
【0049】性能比較試験 上記参考例3及び比較参考例2の樹脂含浸硬化物につい
て性能比較を行ったところ、以下の表2に示すように、
参考例1の防水構造体用複合基材を使用した硬化物は、
剥離及び圧縮に強く抵抗し、Iビーム状の三次元構造体
が形成されていることが判った。
【0050】
【表2】
【0051】尚、上記表2中の剥離試験はJIS A
6040の一般工作用接着剤のはく離接着強さ試験方法
に、圧縮試験はJIS K 6911の熱硬化性プラス
チック一般試験方法に拠った。
【0052】実施例1 参考 例1防水構造用複合基材を用い、参考例3と同
様の工法により、下記のように試験体を作製した。
【0053】比較例1 独立気泡発泡体シートを使用せず、目付450g/m2
のガラスチョップドストランドマット(旭ファイバーグ
ラス製)に防水用不飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポ
リルーフS−2[双和化学産業製]、1.5kg/
2)を塗布含浸、硬化させてFRPを得、これを用い
て下記のように試験体を作製した。
【0054】防水構造として要求される諸性能試験 上記実施例1比較例1の試験体について、耐衝撃試験
及び疲労試験をJASS 8に準じて行い、疲労試験の
試験体としては、A型(長さ400×巾150×厚さ8
m/m[V溝:6m/m]、試料面積:300×50m
/m)を使用した。クラック追従性試験は、疲労性試験
の試験体を用いて、剥離を起こすまでの伸び量を測定し
た。結果を以下の表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】上記表3に示すように、参考例1の防水構
造用複合基材を使用した本発明の防水構造は、FRP単
板に比較して強度が高く、又、耐久性にも富んでいるこ
とが判った。
【0057】実施例2 ポリエチレンによる独立気泡発泡体のシートを、厚さ2
0m/mのものとした以外は参考例1と同様にし防水
構造用複合基材を製造し、これを用いて、参考例3と同
様の方法で試験体を作製した。
【0058】比較例2 厚さ5m/mのポリエチレンによる独立気泡発泡体のシ
ートに代えて、厚さ20m/mのポリウレタンによる独
立気泡発泡体のシートを使用し、接着剤の量を0.3k
g/m2とした以外は比較参考と同様にして、試験
体を作製した。
【0059】比較例3 独立気泡発泡体シートは使用せず、目付450g/m2
のガラスチョップドストランドマット20層と不飽和ポ
リエステル樹脂(21kg/m2)を用いて、比較例1
と同様にして試験体を作製した。
【0060】但し、実施例2及び比較例2、3のいずれ
においても、圧縮試験及び熱抵抗試験については、ガラ
ス板上に予め離型剤を塗布してから基材を載せ、上記方
法と同様にして樹脂を塗布含浸させ、試験体を作製し
た。
【0061】外断熱工法による防水構造体の性能比較 圧縮試験はJIS K 6911の熱硬化性プラスチッ
ク一般試験方法により行い、熱抵抗試験はJIS A
1412による熱伝導率の測定値と厚さから算出した。
又、熱冷サイクル試験は60℃/95%RH内で4時
間、及び、−20℃内で4時間を1サイクルとし、30
0サイクルまで行った。
【0062】その結果、以下の表4に示すように、本発
明の防水構造体は、外断熱工法に用いても、ポリウレタ
ン発泡体を使用した構造体に比べ、強度が高く、熱抵抗
は大きく、又、耐久性にも優れていることが判った。
【0063】
【表4】
【0064】参考例4 防水構造体用複合基材の製造 厚さ5m/mのポリエチレン製で、繊維マットと接しな
い側にアクリル系接着剤(商品名:TH−306S[積
水化学工業製])が付与され、離型紙で保護されている
独立気泡発泡体の30倍発泡シート(商品名:ソフトロ
ン[積水化学工業製])と、目付450g/m2のガラ
スチョップドストランドマット(旭ファイバーグラス
製)とを、ニードリングにより一体化し防水構造体用
複合基材を製造した。尚、ニードリングの打込本数は
6.5本/cm2とした。
【0065】参考例5及び比較参考例3 施工性比較 コンクリート下地の上に一液ウレタンによるプライマー
処理を行い、次に上記参考例4で製造した防水構造体用
複合基材を、離型紙を剥がしながらコンクリートに貼っ
てセットし、この上から不飽和ポリエステル樹脂を含
浸、脱泡してFRP層をつくり、最後に表面を平滑とす
るためのトップコートを不飽和ポリエステル樹脂で行う
防水工法(参考例5)と、従来行われていた、コンクリ
ート下地の上に一液ウレタンによるプライマー処理を行
い、その上に塗膜型(ウレタン)防水材を供給し、次に
このものとFRP層の接着向上のための一液ウレタンに
よる接着剤を供給し、その後ガラスマット(旭ファイバ
ーグラス製 目付け450g/m2)1プライに不飽和
ポリエステル樹脂を含浸、脱泡してFRP層をつくり、
最後に表面を平滑とするためのトップコートを不飽和ポ
リエステル樹脂で行う塗膜型複合防水工法(比較参考例
)との施工性比較試験を、約10m2のコンクリート
下地で行った(条件:18℃/65%RH)ところ、表
5に示すように、参考例5の防水工法では、所要工数が
比較参考例3と比較して激減し、一方の比較参考例3
塗膜型複合防水工法では、2日以上かかり、その間に降
雨等があれば問題の発生し易いことが判った。
【0066】尚、参考例5の防水工法でも、樹脂使用量
がほぼ目標値(1.5kg/m2)になっていることが
判った。
【0067】
【表5】
【0068】参考例6 防水構造体用複合基材の樹脂含浸硬化物の作製 建築工事標準仕様書・同解説JASS 8防水工事(1
993)の性能評価試験体を次のようにして作製した。
下地板(JIS A 5304の歩道用コンクリート平
板)に対し、一液ウレタン(商品名:ポリルーフS−1
[双和化学産業製]、0.2kg/m2)によるプライ
マー処理を行い、次に参考例4で製造した防水構造体用
複合基材を離型紙を剥がしながら貼った。その上から、
防水用不飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポリルーフS
−2[双和化学産業製]、1.5kg/m2)を塗布含
浸させて、剥離試験に供する硬化物を得た。
【0069】比較参考例4 接着剤(クロロプレン系、0.5kg/m2)を使い、
参考例1で使用したと同様のポリエチレン独立気泡発泡
体シートを単独で下地板(JIS A 5304の歩道
用コンクリート平板)に接着後、更にこの上にガラスチ
ョップドストランドマット(旭ファイバーグラス製 目
付け450g/m2)を1プライ置き、防水用不飽和ポ
リエステル樹脂(商品名:ポリルーフS−2[双和化学
産業製]、1.5kg/m2)を塗布含浸させて、剥離
試験に供する硬化物を得た。
【0070】圧縮試験片については、参考例6及び比較
参考例4の工程中で下地板は使わず、離型剤を塗布した
ガラス板の上に使用基材を載せ、同様の方法で防水用不
飽和ポリエステル樹脂(商品名:ポリルーフS−2[双
和化学産業製]、1.5kg/m2)を塗布含浸させ
て、得た。
【0071】上記参考例6及び比較参考例4の樹脂含浸
硬化物について性能比較を行ったところ、以下の表6に
示すように、参考例4の防水構造体用複合基材を使用し
た硬化物は、剥離及び圧縮に強く抵抗し、Iビーム状の
三次元構造体が形成されていることが判った。
【0072】
【表6】
【0073】尚、上記表6中の剥離試験はJIS A
6040の一般工作用接着剤のはく離接着強さ試験方法
に、圧縮試験はJIS K 6911の熱硬化性プラス
チック一般試験方法に拠った。
【0074】参考例7 防水複合体用複合基材の製造 厚さ5m/mのポリエチレン製で、繊維マットと接しな
い側にアクリル系接着剤(商品名:TH−306S[積
水化学工業製])が付与され、離型紙で保護されている
独立気泡発泡体の30倍発泡体シート(商品名:ソフト
ロン[積水化学工業製])上に、約11μmのモノフィ
ラメントが約100本集束され、ケーキ状に糸を巻き取
られた後に乾燥された原糸を、切断機によって約50m
mに切断後、目付け450g/m2相当量を均一に散布
し、その後ニードリングにより発泡体シートと一体化
し、本発明で使用する防水構造体用複合基材を製造し
た。尚、ニードリングの打込本数は6.5本/cm2
した。
【0075】圧縮試験片の作製 離型剤を塗布したガラス板の上に参考例7の防水複合体
用複合基材を載せ、参考例3と同様の方法で防水用不飽
和ポリエステル樹脂(商品名:ポリルーフS−2[双和
化学産業製]、1.5kg/m2)を塗布含浸させて、
圧縮試験片を得た。
【0076】樹脂含浸硬化物について性能比較を行った
ところ、以下の表7に示すように、参考例7の防水構造
体用複合基材の圧縮強度が強いことが判った。
【0077】
【表7】
【0078】
【発明の効果】以上のように、繊維マットと独立気泡発
泡体シートとをニードリングにより一体化してな防水
構造体用複合基材を使用した本発明の防水構造体は、各
層間の剥離が起こリにくく十分な強度を有する優れたも
のである。
【0079】又、上記のように構成される本発明の防水
構造体は、構造体と独立気泡発泡体シートとを点接着的
に小面積で接着しているので、上記防水構造として要求
される諸性能試験の結果に明らかなように、構造体の伸
縮等に対する追従性が向上し、それらの間の剥離をより
一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する防水構造体用複合基材の一例
の製造方法を示す概念図である。
【図2】本発明で使用する防水構造体用複合基材におい
て、繊維マットの繊維が独立気泡発泡体シートのニード
リング部を貫通している状態を示す側面図である。
【図3】本発明で使用する防水構造体用複合基材の施工
方法の一例を示す側面図である。
【図4】本発明で使用する防水構造体用複合基材の施工
方法の別例を示す側面図である。
【図5】本発明で使用する防水構造体用複合基材の施工
方法の更に別例を示す側面図である。
【図6】本発明で使用する防水構造体用複合基材の別例
の製造方法を示す概念図である。
【符号の説明】
1 繊維マット 2 独立気泡発泡体シート 3 ニードリング機 4 繊維マットの繊維 5 ニードリング部 6 補強材 7 接着剤 8 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 晴康 東京都千代田区神田鍛冶町三丁目六番地 三 旭ファイバーグラス株式会社内 (72)発明者 荒木 定男 東京都千代田区神田鍛冶町三丁目六番地 三 旭ファイバーグラス株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−300534(JP,A) 実開 昭62−15597(JP,U) 特公 昭50−22332(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E04B 7/00 WPI(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水工法が適用される構造体と、該構造
    体上に載置された、繊維マット及び独立気泡発泡体シー
    トをニードリングにより一体化してなる防水構造体用複
    合基材と、該防水構造体用複合基材に付与されて硬化し
    た樹脂よりなり、前記硬化した樹脂がニードリング部
    を介して構造体側へ浸透硬化することにより、構造体と
    防水構造体用複合基材とを点接着的に接着していること
    を特徴とする防水構造体。
  2. 【請求項2】 防水工法が適用される構造体と、該構造
    体上に仮着された、繊維マット及び独立気泡発泡体シー
    トをニードリングにより一体化してなると共に、独立気
    泡発泡体シートの繊維マットと接しない面に接着剤が付
    与されている防水構造体用複合基材と、該防水構造体用
    複合基材に付与されて硬化した樹脂よりなり、前記硬
    化した樹脂がニードリング部を介して構造体側へ浸透硬
    化することにより、構造体と防水構造体用複合基材とを
    点接着的に接着していることを特徴とする防水構造体。
  3. 【請求項3】 硬化した樹脂は、ニードリング部を貫通
    している繊維マットの繊維と共に、構造体側へ浸透硬化
    することにより、構造体と防水構造体用複合基材とを
    接着的に接着している請求項1又は2に記載の防水構造
    体。
  4. 【請求項4】 硬化した樹脂は、防水構造体用複合基材
    と構造体との間にも存在する請求項1又は2に記載の防
    水構造体。
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