JP4479328B2 - 補修・補強用frpシート及びその製造方法 - Google Patents

補修・補強用frpシート及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート製の建築物や構造物におけるコンクリート面の補修及び/又は補強のために、これらの建築物や構造物のコンクリート面に取り付けて用いる補修・補強用FRPシート及びその製造方法に関する。
最近、コンクリート建築物や構造物においてコンクリート面からのコンクリート塊落下やコンクリート片剥落が問題となっている。このような落下や剥落の恐れがある場合、剥落防止対策が採られている。従来行われている剥落防止対策は、浮きや剥離を生じた部分をはつりによって除去し、且つ鉄筋の腐食部分を露出させ、鉄筋の発錆部分をワイヤーブラシ等で除去し、防錆処理し、必要に応じ、含浸材、ひび割れ注入材などを施した後、下塗りを施し、その上にモルタル等を埋め、パテなどの下地調整材を用いて表面を平滑化し、その上に接着剤を用いて、補強用のための織布、編布、シートなどを貼り付け、更にその上に、美観や耐候性を付与するための塗装(中塗り、上塗り等)を行っていた。
しかしながら、これらの剥落防止対策では、補強用のための織布、編布、シートなどを貼り付けた後に、更に、美観や耐候性を付与するための中塗り、上塗り等の塗装を行っており、これらは現場作業となるため、現場での作業量が多くなると共に施工期間が長くなり、しかも品質管理が難しいといった問題があった。そこで、この問題を解決するため、補修・補強用のシートとして、耐候性、防汚性や防水性などを有する保護層と、コンクリート面との接着を容易にするための貼付層とをあらかじめ積層した積層体を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−256707号公報
しかしながら、特許文献1に記載の補修・補強用シートは、保護層を構成する合成樹脂層と、貼付層を構成する織布、編布、不織布等の繊維基材とが単に接着剤によって接着された構造であるためか、保護層と貼付層との間の接着が不十分で、コンクリート面に貼り付けた後に剥がれやふくれ、しわ等が生じやすく、また、シートの厚さが薄いので、柔らかすぎて腰が足りない等の問題があり、コンクリートの剥落防止用のシートとして使用した時、耐衝撃性及び耐久性に欠けるという欠点があった。また、コンクリート面に貼り付ける際には、コンクリート面に接着剤を塗布し、その上に補修・補強用シートを押し付け、接着剤を補修・補強用シートの貼付層を構成する繊維基材内に含浸させるという作業を行っており、この含浸作業が難しく手間がかかるという問題もあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、コンクリート面の補修や補強を必要とする箇所に容易に貼り付けることができ、すなわち現場施工性に優れ、取り付けた後においては、優れた耐久性、耐衝撃性、強度、品質安定性等を備え、長期間に渡ってコンクリート面を保護、補強しうる補修・補強用のシート並びにその製造方法を提供することを課題とする。
本願請求項1に係る発明は、上記課題を解決するため、コンクリート面の補修や補強を行うために用いる補修・補強用シートとして、熱硬化性樹脂マトリックス内に補強繊維層を埋設した構成のFRPシートを用い、更に、その補強繊維層を、両側の表面にそれぞれ配置された不織布からなる第1表面層及び第2表面層と、該第1表面層と第2表面層の間に配置された多軸組布を有する中間層を備えた構造とし、更に前記第1表面層と第2表面層の少なくとも一方に用いられる不織布を有機繊維の不織布とするという構成としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の補修・補強用FRPシートにおいて、前記マトリックスの一方の表面に、合成樹脂系のゲルコート層を設けるという構成としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の補修・補強用FRPシートにおいて、前記マトリックスを構成する樹脂を、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ビニルエステル樹脂、又は熱硬化性アクリル樹脂とし、前記第1表面層と第2表面層の一方を構成する不織布を、ポリエステル繊維又はビニロン繊維の不織布とし、他方を構成する不織布を、ガラス繊維、炭素繊維又はビニロン繊維の不織布とし、前記中間層に設けている多軸組布を、ビニロン繊維又はガラス繊維の3軸組布としたものである。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の補修・補強用FRPシートにおいて、前記マトリックスを構成する樹脂を、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ビニルエステル樹脂、又は熱硬化性アクリル樹脂とし、前記第1表面層と第2表面層の一方を構成する不織布を、ポリエステル繊維又はビニロン繊維の不織布とし、他方を構成する不織布を、ガラス繊維、炭素繊維又はビニロン繊維の不織布とし、前記中間層に設けている多軸組布を、ビニロン繊維又はガラス繊維の3軸組布とし、前記ゲルコート層を構成する樹脂を、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂又はポリエステル系樹脂としたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の補修・補強用FRPシートを製造する方法であって、走行する第一のキャリアフィルム上に液状の熱硬化性樹脂を一定厚さとなるように連続的に供給し、次いで、第一のキャリアフィルム上の熱硬化性樹脂上に第一の不織布を連続的に供給して重ね合わせ、その上に多軸組布を連続的に供給して重ね合わせ、更にその上に第二の不織布を連続的に供給して重ね合わせ、その際、前記第一の不織布と第二の不織布の少なくとも一方を有機繊維の不織布としておき、最後に第二のキャリアフィルムを連続的に供給して重ね合わせ、第一のキャリアフィルムと第二のキャリアフィルムで、熱硬化性樹脂及び第一の不織布と多軸組布と第二の不織布からなる積層体をはさみ付けて、該積層体に熱硬化性樹脂を含浸させ、前記第一のキャリアフィルムと第二のキャリアフィルムで挟まれた熱硬化性樹脂含浸積層体を加熱硬化炉に通して加熱硬化させ、シート状に一体成形することを特徴とするものである。
本発明の補修・補強用FRPシートは、熱硬化性樹脂マトリックスを、中間に多軸組布を配置し両側に不織布を配置した3層構造の補強繊維層で補強した形態のFRPシートであり、従って補強繊維層がマトリックス内に埋め込まれた形態であるため、補強繊維層の各層間の接着が強固であると共に、耐衝撃性、強度、耐久性等に優れており、また、工場で生産できるため品質が一定であり、しかも少なくとも一方の不織布に有機繊維の不織布を用いたことでFRPシートに適度な柔らかさを持たせ、コンクリート面に取り付ける際にコンクリート面に倣って変形させることもでき、更にコンクリート表面に貼り付ける際には、コンクリート面に接着剤を塗布し、単にその接着剤にFRPシートのマトリックスを接着させることで強固に接着できる。このため、本発明の補修・補強用FRPシートは、きわめて容易にコンクリート面に接着することができ、換言すれば現場施工性に優れており、しかも接着後は、中塗り、上塗り等の塗装を必要とせず、そのままの状態で使用できるので、コンクリート面の補修、補強に要する工程を大幅に削減でき、工事を短期間で容易に実施することが可能となる。更に、本発明のFRPシートをコンクリート面に接着した後は、コンクリート面に対する接着力が大きいので、長期間に渡ってコンクリート面から剥がれることがなく、また、層間が剥がれたり、ふくれたり、しわが入ったりすることもなく、従って、長期間に渡って安定してコンクリート面を保護及び補強することができる。更に、FRPシートの表面にゲルコート層を設けておくことで、耐候性、耐光性、耐水性、防汚性、意匠性などを一層向上させることができる。
本発明の製造方法によれば、中間に多軸組布を配置し両側に不織布を配置した3層構造の補強繊維層に熱硬化性樹脂を含浸させ、その熱硬化性樹脂を加熱硬化してシート状とした成形物を連続的に成形することができ、本発明の補修・補強用FRPシートを生産性良く製造できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の好適な実施形態に係る補強用FRPシート1の層構造を示す概略断面図である。補強用FRPシート1は、熱硬化性樹脂マトリックス2と、その中に埋め込まれている補強繊維層3と、マトリックス2の一方の表面に形成されているゲルコート層4を備えており、補強繊維層3はその両側の表面にそれぞれ配置された不織布からなる第1表面層5及び第2表面層6と、その第1表面層5と第2表面層6の間に配置された多軸組布を有する中間層7を備えている。ここで、第2表面層6は、FRPシート1をコンクリート面に貼り付ける際にはコンクリート面に向かい合う側に配置されており、ゲルコート層4は反対側の表面に形成されている。
マトリックス2に用いる熱硬化性樹脂は、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ビニルエステル樹脂、又は熱硬化性アクリル樹脂が特に好まれるが、他の樹脂を使うこともできる。熱硬化性の軟質ポリエステル樹脂やアクリル系の樹脂は樹脂自体に柔軟性があるので、これらをFRPシート1に用いることで、FRPシート1に適度な柔軟性を与え、そのFRPシート1をコンクリート面に貼り付ける際に、コンクリート面の各種の形態に容易に追従させることができる特性、例えば、コンクリート躯体の出隅に追従させることができる特性とすることができ、好ましい。また、熱硬化性アクリル樹脂は、屋外で使用されるFRPシートに耐候性、耐光性、防汚性を付与するので、この点からも好ましい。
補強繊維層3は樹脂マトリックスを補強して強度、強靱性(耐衝撃性)、寸法安定性等を付与するものであり、不織布−多軸組布−不織布の3層構造のものを用いている。ここで、中間層7に用いる多軸組布は、FRPシート1に、特に強度(後述する押し抜きテストにおける強度)を付与する作用を果たす。すなわち、この多軸組布は、連続繊維を束ねて形成した糸条を、2軸方向(縦横90°の方向)、3軸方向(60°の方向)、4軸方向(0°、±45°、90°の方向)などに配列して格子状に組み合わせ、織らずに交点を接着剤で結合したクロス状のものであり、強度が大きく且つ等方性を備えており、優れた補強効果を発揮する。中間層7に用いる多軸組布としては、2軸組布、3軸組布、4軸組布等を挙げることができるが、特に、3軸組布は、縦、横、斜め方向の糸条でストレスを担うので、より等方性になり、引裂抵抗、引張抵抗、剪断抵抗及び衝撃強さ等が向上する特徴を持っており、これをFRPシートに用いることで、優れた補強効果が発揮される。通常、コンクリート構造物(躯体)からの剥落防止シートとして使う材料は、日本道路公団が提案している押し抜きテストでその性能を測定し、評価される。すなわち、図2に示すように、コンクリート製の被着体11に剥落防止シートの供試体10(43cm×43cm)を接着し、被着体11の中心に形成している穴12からコンクリート製の圧子13(直径5cm)を供試体10に対して直角に押し込んで、供試体10を上方に変位させ、その際の変位量と押し込み力で性能を評価しており、日本道路公団の規格では、供試体10の変位量を10mmとした時に1.5KN以上の押し込み力に耐えるものでなければならないとしている。前記した多軸組布は、これをFRPシートに用いた場合、そのFRPシートの押し抜きテストにおける強度を左右する材料であり、FRPシートの強度を事実上担う芯材として働き、これを用いることで上記した日本道路公団の規格を満たす強度特性を得ることができる。すなわち、多軸組布は強度が大きいのみならず、目(ピッチ)が大きいことから、FRPシートに用いた時にマトリックス樹脂が組布のピッチ間に確実に入り込み、アンカー作用で強固に一体化して優れた補強効果を発揮しており、しかも、押し抜きテストにおいて圧子13を押し込んでFRPシート(供試体10)を変位させた時、多軸組布の軸間が適度に広がることによって破断を回避することができる。このような機能で、多軸組布を用いたFRPシートの強靱性、耐久性が確保され、且つ押し抜きテストにおいても必要な強度を確保できる。
多軸組布に用いられる繊維材料としては、ガラス繊維、ビニロン繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ベクトラン繊維等を例示できるが、なかでもガラス繊維又はビニロン繊維が強度、コスト等の面から好ましい。ガラス繊維又はビニロン繊維を用いる場合、通常は径が数μmの長繊維フィラメントを数10本から数千本束ねて形成した糸条を使用して組布に編まれる。組布内の糸条同志は、通常は、好適な接着剤として自己架橋型のアクリル樹脂エマルジョンを付着させ、次いで加熱する事によって糸条の接点で接着されている。多軸組布のピッチとしては、5〜20mm程度に選定することが好ましく、また、坪量としては20〜100g/m2 程度に選定することが好ましい。多軸組布の好ましい具体例としては、日東紡績株式会社製の製品記号KTV7446(3軸組布、ピッチ15mm、ビニロン繊維使用)、同社製の製品記号KTV7226(3軸組布、ピッチ10mm、ビニロン繊維使用)、同社製の製品記号KT110A(3軸組布、ピッチ5mm、ガラス繊維使用)、同社製の製品記号KT220A(3軸組布、ピッチ10mm、ガラス繊維使用)等を例示できる。
補強繊維層3の両面の第1表面層5、第2表面層6に使用される不織布は、FRPシート1の強度、強靱性、寸法安定性等を増す効果を発揮し、更に、中間層7にある目の大きい多軸組布の両面を覆ってマトリックス樹脂が多軸組布の目の中にも留まるように樹脂を保持し、且つFRPシート1の表面を平坦に保つ効果を発揮する。ここで用いる不織布の材料としては、有機繊維、無機繊維のいずれも使用可能であるが、第1表面層5、第2表面層6の少なくとも一方に用いる不織布は有機繊維の不織布とする。有機繊維の不織布は無機繊維の不織布に比べて柔軟性に優れるので、有機繊維不織布を用いることでFRPシート1の柔軟性を増し、FRPシート1をコンクリート面に貼り付ける際に、コンクリート面の凹凸や出隅部に対する追従性を増すことができ、コンクリート面に対する貼り付け作業を容易とする効果が得られる。また、有機繊維の不織布はマトリックス樹脂に対する含浸性に優れているので、マトリックス2と補強繊維層3との接着性を増強する効果も得られる。
前記したように、第1表面層5、第2表面層6の少なくとも一方には有機繊維の不織布を用いており、その際、第1表面層5と第2表面層6のどちらに有機繊維の不織布を用いてもよいが、コンクリート面に向かい合う側に配置した第2表面層6に有機繊維の不織布を用いることが好ましい。その理由は、有機繊維の不織布にマトリックス樹脂を含浸して形成した表面層は柔らかく、コンクリート面の微小な凹凸に追従しやすい特性を有していること、及び有機繊維は耐アルカリ性に優れておりコンクリート面に接触しても劣化しにくいためである。第2表面層6に有機繊維の不織布を用いるとした場合、その不織布には種々な有機繊維を用いことができるが、なかでも、ポリエステル繊維又はビニロン繊維の不織布(スパンボンド、ペーパ等を含む)が、耐久性、柔軟性、含浸性等に優れているので好ましい。一方、第1表面層5に使用する不織布材料は、有機繊維、無機繊維のいずれでもよく、具体的には、ビニロン繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の不織布(スパンボンド、ペーパ等を含む)を挙げることができる。
FRPシート1をコンクリート面に貼り付けた際に外面側となる第1表面層5の不織布の坪量としては、20〜80g/m2 程度に選定することが好ましい。また、コンクリート面に向かい合う側となる第2表面層6の不織布の坪量としても、20〜80g/m2 程度に選定することが好ましい。FRPシート1における補強繊維層3の含有率としては、樹脂の良好な含浸を確保し且つ所望の補強効果を確保する上から、30〜60重量%程度とすることが好ましい。
FRPシート1の厚さ(ゲルコート層4を除く)としては、必要な強靱性(耐衝撃性)を確保できると共に適度なやわらかさ(曲げやすさ)を備えてコンクリート面への貼り付け作業を容易に行うことができるように定めるものであり、0.2〜2mm程度に選定することが好ましい。この厚さが0.2mmより薄いと強靱性(耐衝撃性)が不足し、一方、2mmを越えると剛性が大きくなって曲げにくくなりコンクリート面に貼り付ける作業が困難となると共にコスト高となる。
マトリックス2の表面に設けるゲルコート層4は、FRPシートの耐候性、耐光性、耐水性、防汚性、意匠性などを向上させるためものである。ゲルコート層4の材料としては、アクリル樹脂系ゲルコート剤、アクリレート樹脂系ゲルコート剤、アクリルウレタン樹脂系ゲルコート剤、ポリエステル樹脂系ゲルコート剤等を挙げることができる。ゲルコート層4の厚みとしては、20〜100μm程度することが好ましい。ゲルコート層4を設けることは、FRPシートを屋外で使用する場合に特に有用である。なお、FRPシートを屋内で使用する場合などには、ゲルコート層を省略してもよい。
以上の構成になるFRPシート1は、3層構造の補強繊維層3でマトリックス2を補強しており、更に表面にゲルコート層4を有するため、優れた強靱性(耐衝撃性)、強度、耐候性、耐光性、耐水性、防汚性、意匠性などを有している。更に、補強繊維層3が3層構造ではあるが、その補強繊維層3にマトリックス樹脂が確実に含浸し、従って、補強繊維層3がマトリックス2内に埋め込まれ且つ繊維補強層3内の空隙をマトリックスが確実に満たした形態のFRPシートであるため、補強繊維層3の第1表面層5、中間層7、第2表面層6の3層が確実に樹脂マトリックスで一体化しており、層間剥離がきわめて生じにくい構造となっている。
次に、上記構成のFRPシート1を用いたコンクリート面の補修、補強方法を説明する。補修或いは補強すべきコンクリート面に対して、必要な前処理を施す。例えば、コンクリート面に浮きや剥離があった場合には、その浮きや剥離を生じた部分をはつりによって除去し、且つ鉄筋の腐食部分を露出させ、鉄筋の発錆部分をワイヤーブラシ等で除去し、防錆処理し、必要に応じ、含浸材、ひび割れ注入材などを施した後、下塗りを施し、その上にモルタル等を埋め、パテなどの下地調整材を用いて表面を平滑化する。次いで、図3において、前処理を施した後のコンクリート躯体15のコンクリート面15aに接着剤16を塗布し、その上にFRPシート1を、第2表面層6側をコンクリート面15に向き合わせて貼り付ける。以上により、コンクリート面の補修、補強作業が終了する。
FRPシートの接着の際、FRPシート1は適度な柔らかさを有していて曲げることができるので、コンクリート面15aの凹凸や出隅部に追従させてコンクリート面に密着させることができ、容易にコンクリート面1に貼り付けることができる。更に、接着剤16は単にFRPシート1のマトリックス2に接着すればよく、特許文献1に示すシートのように、貼付層の繊維基材に含浸させるという必要がないので、きわめて容易に接着作業を行うことができる。また、接着後においては接着剤16とマトリックス2との接着によって固定されるため、FRPシート1はコンクリート面15aに強固に接着されている。ここで用いる接着剤としては、エポキシ系樹脂、エポキシウレタン系樹脂、ウレタン系樹脂などが特に好適に使用されるが、特に限定されない。
コンクリート面15aにFRPシート1を貼り付けて補修、補強した補強構造では、FRPシート1がコンクリート面15aに強固に接着しており、長期間に渡って剥離やふくらみ(層間での剥離やふくらみを含む)を生じることがない。また、FRPシート1は、優れた強靱性(耐衝撃性)、強度、耐候性、耐光性、耐水性、防汚性、意匠性などを有しているため、長期間に渡ってコンクリート面を強固に保護し、コンクリートの剥落防止等を行うことができる。
次に、本発明のFRPシートの製造方法を説明する。図4はFRPシートを連続成形方法によって製造する連続成形装置を示すものである。図4において、第一のキャリアフィルム21がフィルムロール21Aから引き出され水平な所定の走行経路を連続的に走行している。この第一のキャリアフィルム21の上に、樹脂タンク23で真空脱泡された液状の熱硬化性樹脂24を一定厚さとなるように連続的に供給する。この熱硬化性樹脂24はFRPシート1のマトリックス2を構成するものである。次に、第一のキャリアフィルム21上に供給された液状の熱硬化性樹脂24の上に、FRPシート1の第2表面層6を形成するための第1の不織布(例えば、有機繊維の不織布)26を連続的に供給して重ね合わせ、その不織布26に熱硬化性樹脂を含浸させる。更にその上に中間層7を形成するための多軸組布27、第1表面層5を形成するための第2の不織布(例えばガラスペーパ)28を連続的に供給して重ね合わせ、一対の含浸ローラ29ではさみ付け、不織布26、多軸組布27、不織布28で形成された積層体に熱硬化性樹脂を含浸させる。その後、積層体の上に第二のキャリアフィルム30を連続的に供給して重ね合わせ、熱硬化性樹脂を含浸させた積層体を第一及び第二のキャリアフィルム21、30ではさみ付けた状態で、一対のスクイズローラ32間に通し、積層体に対する樹脂含浸を一層確実とすると共に脱泡させ、且つ厚さを調整し、その後、加熱硬化炉34内に送り込んで熱硬化性樹脂を加熱硬化させてシート状に一体成形し、上下のキャリアフィルム21、30を剥がした後、その成形物を切断装置36で所望サイズに切断する。なお、剥がしたキャリアフィルム21、30はロール21B、30Bに巻き取る。以上のようにして、ゲルコート層4を備えていない形態のFRPシート1を連続的に製造することができる。なお、図4の実施形態では、第一のキャリアフィルム21上に供給された液状の熱硬化性樹脂24の上に、FRPシート1の第2表面層6を形成するための不織布26を先に供給し、後で第1表面層5を形成するための不織布28を供給する手順としているが、これに代えて、先に第1表面層5を形成するための不織布28を供給するようにしてもよい。
FRPシート1の表面にゲルコート層4を形成する場合には、FRPシートを成形した後でその表面にゲルコート層を形成する方法を採用してもよいが、上記したFRPシートの連続成形工程において同時にゲルコート層を形成することが生産性が良いので好ましい。その場合には、ゲルコート層を形成すべき側に配置される第一のキャリアフィルム21又は第二のキャリアフィルム30にあらかじめゲルコート樹脂をコートしておくことで、そのコート層が成形されたFRPシートの表面に転写され、これによってゲルコート層を備えたFRPシートを連続的に製造できる。
[実施例1]
次の材料を用いて且つ図4に示す連続成形装置を用いて下記条件でFRPシートを成形した。
(1)使用材料
熱硬化性樹脂24(マトリックス2の材料):熱硬化性ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製)
不織布26(第2表面層6を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
多軸組布27(中間層7を形成する多軸組布):ビニロン繊維3軸組布(日東紡績株式会社製、商品名「KTV7446」、正三角形の格子目間隔が20mm、坪量50g/m2
不織布28(第1表面層5を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
(2)成形条件
第一及び第二キャリアフィルムの走行速度:2m/分
スクイズローラ32出側の積層体厚さ:0.3mm
加熱硬化炉内温度:120℃
加熱硬化炉通過時間:15分
[実施例2]
次の材料を用いて且つ実施例1と同様な条件でFRPシートを成形した。
熱硬化性樹脂24(マトリックス2の材料):熱硬化性ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製)
不織布26(第2表面層6を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
多軸組布27(中間層7を形成する多軸組布):ガラス繊維3軸組布(日東紡績株式会社製、商品名「KT110A」、正三角形の格子目間隔が5mm、坪量27g/m2
不織布28(第1表面層5を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
[実施例3]
次の材料を用いて且つ実施例1と同様な条件でFRPシートを成形した。
熱硬化性樹脂24(マトリックス2の材料):熱硬化性軟質イソポリエステル樹脂(日本ユピカ株式会社製)
不織布26(第2表面層6を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
多軸組布27(中間層7を形成する多軸組布):ビニロン繊維3軸組布(日東紡績株式会社製、商品名「KTV7446」、正三角形の格子目間隔が20mm、坪量50g/m2
不織布28(第1表面層5を形成する不織布):ガラス繊維不織布(ガラスペーパ)(オリベスト株式会社製、商品名「FBP025」、坪量25g/m2
[比較例1]
次の材料を用いて且つ実施例1と同様な条件でFRPシートを成形した。
熱硬化性樹脂24(マトリックス2の材料):熱硬化性ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製)
不織布26(第2表面層6を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
中間層7の材料:ガラス繊維織布(日東紡績株式会社製、商品名「WF230」、坪量203/m2
不織布28(第1表面層5を形成する不織布):ガラス繊維不織布(ガラスペーパ)(オリベスト株式会社製、商品名「FBP025」、坪量25g/m2
[比較例2]
次の材料を用いて且つ実施例1と同様な条件でFRPシートを成形した。
熱硬化性樹脂24(マトリックス2の材料):熱硬化性ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製)
不織布26(第2表面層6を形成する不織布):ポリエステル繊維不織布(東洋紡績株式会社製、商品名「エクーレ3501A」、坪量50g/m2
中間層7の材料:ガラス繊維チョップドストランドマット(日東紡績株式会社製、商品名「MC300」、坪量300g/m2
不織布28(第1表面層5を形成する不織布):ガラス繊維不織布(ガラスペーパ)(オリベスト株式会社製、商品名「FBP025」、坪量25g/m2
実施例1〜3及び比較例1、2で得られたFRPシートの材料を表1、表2に示す。また、これらのFRPシートについて、日本道路公団の押し抜きテストに準拠して、押し抜きテストを行い、変位10mmでの荷重を測定した。その結果も表1、表2に示す。
Figure 0004479328
Figure 0004479328
表1、表2の結果より明らかように、実施例1〜3で得たFRPシートはいずれも、10mm変位時の荷重が1.5KN以上となっており、規格を満たすものであった。これに対し比較例1、2のFRPシートはいずれも、伸びが小さいためか荷重0.8KN、1.0KNで破断してしまった。
本発明のFRPシートは、コンクリート建築物、コンクリート構造物等のコンクリート面の補修、補強、剥落防止等を行う資材として利用される。
本発明の実施形態に係るFRPシートの概略断面図 剥落防止シートに対して押し抜きテストを行う状態を示す概略断面図 本発明の実施形態に係るFRPシートをコンクリート面に貼り付けた状態を示す概略断面図 FRPシートの連続成形装置の概略構成図
符号の説明
1 FRPシート
2 熱硬化性樹脂マトリックス
3 補強繊維層
4 ゲルコート層
5 第1表面層
6 第2表面層
7 中間層
10 供試体
11 被着体
12 穴
13 圧子
21 第一のキャリアフィルム
23 樹脂タンク
24 熱硬化性樹脂
26 第1の不織布
27 多軸組布
28 第2の不織布
29 含浸ローラ
30 第二のキャリアフィルム
32 スクイズローラ
34 加熱硬化炉
36 切断装置

Claims (5)

  1. コンクリート面の補修や補強に用いられる補修・補強用FRPシートであって、熱硬化性樹脂マトリックスと、該マトリックス内に埋設された補強繊維層を備え、該補強繊維層が、両側の表面にそれぞれ配置された不織布からなる第1表面層及び第2表面層と、該第1表面層と第2表面層の間に配置された多軸組布を有する中間層を備えており、更に前記第1表面層と第2表面層の少なくとも一方に用いられる不織布が有機繊維の不織布であることを特徴とする補修・補強用FRPシート。
  2. 前記マトリックスの一方の表面に、合成樹脂系のゲルコート層を設けたことを特徴とする請求項1記載の補修・補強用FRPシート。
  3. 前記マトリックスを構成する樹脂が、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ビニルエステル樹脂、又は熱硬化性アクリル樹脂であり、前記第1表面層と第2表面層の一方を構成する不織布が、ポリエステル繊維又はビニロン繊維の不織布であり、他方を構成する不織布が、ガラス繊維、炭素繊維又はビニロン繊維の不織布であり、前記中間層に設けている多軸組布が、ビニロン繊維又はガラス繊維の3軸組布であることを特徴とする請求項1又は2記載の補修・補強用FRPシート。
  4. 前記マトリックスを構成する樹脂が、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ビニルエステル樹脂、又は熱硬化性アクリル樹脂であり、前記第1表面層と第2表面層の一方を構成する不織布が、ポリエステル繊維又はビニロン繊維の不織布であり、他方を構成する不織布が、ガラス繊維、炭素繊維又はビニロン繊維の不織布であり、前記中間層に設けている多軸組布が、ビニロン繊維又はガラス繊維の3軸組布であり、前記ゲルコート層を構成する樹脂が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂又はポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項2記載の補修・補強用FRPシート。
  5. 請求項1に記載の補修・補強用FRPシートを製造する方法であって、走行する第一のキャリアフィルム上に液状の熱硬化性樹脂を一定厚さとなるように連続的に供給し、次いで、第一のキャリアフィルム上の熱硬化性樹脂上に第一の不織布を連続的に供給して重ね合わせ、その上に多軸組布を連続的に供給して重ね合わせ、更にその上に第二の不織布を連続的に供給して重ね合わせ、その際、前記第一の不織布と第二の不織布の少なくとも一方を有機繊維の不織布としておき、最後に第二のキャリアフィルムを連続的に供給して重ね合わせ、第一のキャリアフィルムと第二のキャリアフィルムで、熱硬化性樹脂及び第一の不織布と多軸組布と第二の不織布からなる積層体をはさみ付けて、該積層体に熱硬化性樹脂を含浸させ、前記第一のキャリアフィルムと第二のキャリアフィルムで挟まれた熱硬化性樹脂含浸積層体を加熱硬化炉に通して加熱硬化させ、シート状に一体成形することを特徴とする補修・補強用FRPシートの製造方法。
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