JP3178039B2 - 8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 - Google Patents
8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法Info
- Publication number
- JP3178039B2 JP3178039B2 JP31761991A JP31761991A JP3178039B2 JP 3178039 B2 JP3178039 B2 JP 3178039B2 JP 31761991 A JP31761991 A JP 31761991A JP 31761991 A JP31761991 A JP 31761991A JP 3178039 B2 JP3178039 B2 JP 3178039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- polymerization vessel
- adhesion agent
- oxyquinoline
- sulfide compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F2/00—Processes of polymerisation
- C08F2/002—Scale prevention in a polymerisation reactor or its auxiliary parts
- C08F2/004—Scale prevention in a polymerisation reactor or its auxiliary parts by a prior coating on the reactor walls
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
器内部表面の付着防止剤に関する。並びに、付着防止剤
を用いたビニル系単量体の重合方法に関する。
面、つまり、重合器の内壁面、攪拌機やバッフルの表面
に、重合体スケールが付着するという問題がある。
と、重合器冷却能力を低下せしめるし、重合体スケール
が剥離して正規の重合体に混入すると、重合体の品質を
低下させる弊害がある。また、重合体スケールを除去す
るには多大の労力と時間を要している。 そこで、重合
器内部表面に、付着防止剤を塗布することが、数多く提
案されて来た。
ーテル他の極性有機化合物が、特公平 2-363号公報には
フェノール化合物とホルマリンあるいはベンツアルデヒ
ドとの縮合物が、特公平 1-34241号公報にはチオジフェ
ノールと漂白剤との反応生成物が、特開昭 57-192413号
公報にはピロガロールまたはヒドロキシヒドロキノンと
芳香族アルデヒドとの縮合物が、特開昭 57-164107号公
報には1−ナフトールとホルムアルデヒドとの縮合物
が、特開昭 62-132907号公報にはポリサルファイドゴム
が、それぞれ提案されている。
案の付着防止塗布剤のなかには、重合速度を低下させた
り、得られる重合体の品質を低下させるなどの弊害が生
じるものもあり、またスケールの付着防止の点でも充分
でなく、持続性が低くさらに改良を要する。
8−オキシキノリンの残基が2つ結合した化合物からな
るビニル系単量体の重合器内部表面の付着防止剤を提供
するものである。
剤を塗布したビニル系単量体の重合方法を提供するもの
である。
法がある。例えば、8−オキシキノリンと、一塩化イオ
ウまたは、二塩化イオウのごとき塩化イオウとを、縮合
反応させる方法である。
せ、塩化イオウに不活性な有機溶媒中で行わしめる。該
有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、クロル
ベンゼン等の芳香族炭化水素;二塩化エチレン、クロロ
ホルム、酢酸エチル等である。
は、前者1モルに対して、後者0.5〜2モル程度、好
ましくは0.9〜1.2モル程度である。
る。
が、密閉系ではトリエチルアミンのごとき脱塩酸剤を用
いてもよい。
している場合は、溶媒を蒸発して除き反応生成物を取り
出す。反応生成物が析出している場合には、ろ過のごと
き固−液分離操作で反応生成物を取り出す。
して、8−オキシキノリンと少量の苛性アルカリとを加
熱溶融し、これに硫黄粉末を徐々に加えて更に150℃
〜200℃程度まで昇温し、発生する硫化水素を系外に
放出させながら反応させ、冷却後、後述の溶剤に溶解し
て、不溶物をろ別し、それを希酸で中和し、水相を除去
して、溶液の形態で得る方法がある。
着防止剤とするには、そのまま、重合反応系に添加する
だけでも効果があるが、一般的には該スルフィド化合物
を溶剤に溶解したものである。
解し、かつ、揮散し易いものが適している。例えば、メ
タノール、エタノールのごとき低級アルコール、アセト
ン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトンのご
ときケトン類、酢酸エチル等の有機溶剤、更にはアルカ
リ水溶液がある。
ール付着防止剤液として塗布する方法に適した粘度とな
る様選べばよい。
着防止剤としての使用にあたっては、その溶液を重合器
内部表面に塗布すれば足りる。
のほか、攪拌軸、攪拌翼、バッフル等の表面、還流凝縮
器の内側面、接続配管内面など単量体が接触する面をい
う。また、用いる重合器の内部表面の材質としては、こ
とさらに特異なものでなく、工業的には慣用のステンレ
ススチール、ガラス等である。
塗布する方法は、塗布出来れば特に制限はなく、例えば
ハケ塗り、スプレー塗布、塗布液で重合器を満杯にした
後、それを抜き出すなど周知の方法がある。工業的に大
規模には、特開昭57-61001号公報、同55-36288号公報、
特公昭 56-501116号公報、同56-50117号公報、同59-113
03号公報に記載の周知の自動塗布方法を用いることが出
来る。
におけるスケール付着防止剤の塗布量は、0.01〜1
0g/m2程度である。0.01g/m2より少いと、効果
が少いのと、早く失効してしまう。10g/m2以上多く
てもそれほど効果が高くならない。
塗布は、ビニル系単量体の重合を実施する前に行う。バ
ッチ重合の場合、各バッチ毎に行ってもよいが、スケー
ルの付着防止効果が大きいので、一回の塗布により数バ
ッチの重合を続けて実施し、スケールの付着状況をみ
て、次の塗布をすればよい。連続重合の場合も、一度塗
布をしたら、スケールの付着状況を、例えば、除熱能力
などで判断して塗布の時期を定める。
ビニル単量体の重合方法としては、周知の懸濁重合、乳
化重合、溶液重合、塊状重合、気相重合の各方法であ
る。中でも水性媒体を用いる懸濁重合、乳化重合の方法
で効果が大きい。
は、塩化ビニル等のハロゲン化ビニル;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル;メチルメタクリ
レートに代表される(メタ)アクリル酸のアルキルエス
テル:マレイン酸またはフマール酸等の不飽和二塩基酸
のエステル;ブタジエン、クロロプレン、イソプレンの
ようなジエン系単量体;スチレン、アクリロニトリル、
ハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテル等があげられ
る。
可能な二種以上用いてもよいし、更にアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸またはフマール酸及びこれらの無
水物、イタコン酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート及びアクロレイン等が併用出
来る。
や、水性媒体を用いる場合の各種分散剤等は、周知慣用
のもので良く、また、重合温度、時間等も特異な条件と
する必要はない。
量体を重合する重合器、内部表面に塗布して、重合体ス
ケールの付着防止剤として用いると卓効がある。特に、
水性媒体を用いた塩化ビニル系単量体の重合に適してい
る。また、重合器及び、攪拌翼等がステンレススチール
の場合、一般に該スケールの付着防止のために、表面を
電解研磨をして非常に平滑にするが、この様な表面状態
のものにも該スルフィド化合物は、充分に塗着し、その
効果を長時間にわたり発現させる。
例を掲げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
キシキノリン10gとトルエン100mlを入れ、攪拌し
ながらトルエンが還流するまで昇温した。この温度で還
流下一塩化硫黄6.6mlを30分かけて滴下した後、1
時間そのままの温度で保持した。反応液を冷却して反応
生成物を析出沈澱させた。 これを固液分離して、8−
オキシキノリンのスルフィド化合物を得た。
溶解し、固形分濃度が0.1%のスケール付着防止剤液
を調製した。
壁、及びその単量体が接触する部分に該スケール付着防
止液をスプレーで塗布し、固形分が0.1g/m2の被膜
を形成させた。
化ビニル単量体25kg、ラウリル硫酸ナトリウム150
g、ステアリルアルコール100g、ジ−2−エチルヘ
キシルパーオキシジカーボネート4.0gを仕込んだ。
開始し、圧力が0.5kg/m2低下したところを重合終了
とし、未反応の単量体を除去し、内容液を抜き出した。
重合器内をゆるやかに水洗いした後の内壁面の重合体ス
ケールを取り付着量を測定したところ、67g/m2有っ
た。
同様に行って塩化ビニル単量体の重合を行った。スケー
ルの付着量は1,200g/m2であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 イオウ原子に8−オキシキノリンの残基
が2つ結合した化合物からなるビニル系単量体の重合器
内部表面の付着防止剤。 - 【請求項2】 重合器内部表面に、請求項1の付着防止
剤を塗布したビニル系単量体の重合方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31761991A JP3178039B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 |
TW081109180A TW221447B (ja) | 1991-12-02 | 1992-11-17 | |
US07/980,175 US5284925A (en) | 1991-12-02 | 1992-11-23 | Method of polymerizing vinyl monomers with use of a deposit suppressant composition for the internal surfaces of a polymerization reactor |
DE69219565T DE69219565T2 (de) | 1991-12-02 | 1992-12-01 | Methode für die Polymerisation von Vinylmonomeren unter Gebrauch einer ablagerungsverhindernden Zusammensetzung |
EP92120496A EP0545365B1 (en) | 1991-12-02 | 1992-12-01 | A method of polymerizing vinyl monomers with use of a deposit suppressant composition for the internal surfaces of a polymerization reactor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31761991A JP3178039B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155905A JPH05155905A (ja) | 1993-06-22 |
JP3178039B2 true JP3178039B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18090200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31761991A Expired - Fee Related JP3178039B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5284925A (ja) |
EP (1) | EP0545365B1 (ja) |
JP (1) | JP3178039B2 (ja) |
DE (1) | DE69219565T2 (ja) |
TW (1) | TW221447B (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1147098A (en) * | 1979-04-30 | 1983-05-24 | Louis Cohen | Coating polymerization reactors with the reaction products of thiodiphenols and a bleach |
ATE23866T1 (de) * | 1980-10-31 | 1986-12-15 | Ici Plc | Vinylchlorid-polymerisationsverfahren. |
GB2101498B (en) * | 1981-05-22 | 1984-09-19 | Kanegafuchi Chemical Ind | A process for polymerizing vinyl chloride |
PT80975B (pt) * | 1984-08-17 | 1987-11-11 | Shinetsu Chemical Co | Processo para a preparacao de um polimero de vinilo |
JPS62132907A (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-16 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 塩化ビニルの重合方法 |
JPH03705A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-07 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 透明耐熱スチレン系樹脂 |
JP2831412B2 (ja) * | 1989-12-28 | 1998-12-02 | 三井化学株式会社 | 塩化ビニルの重合方法 |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP31761991A patent/JP3178039B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-11-17 TW TW081109180A patent/TW221447B/zh active
- 1992-11-23 US US07/980,175 patent/US5284925A/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-01 EP EP92120496A patent/EP0545365B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-01 DE DE69219565T patent/DE69219565T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0545365A3 (en) | 1993-10-06 |
US5284925A (en) | 1994-02-08 |
DE69219565D1 (de) | 1997-06-12 |
JPH05155905A (ja) | 1993-06-22 |
DE69219565T2 (de) | 1997-09-11 |
EP0545365A2 (en) | 1993-06-09 |
EP0545365B1 (en) | 1997-05-07 |
TW221447B (ja) | 1994-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2924259B2 (ja) | ナフトール類のスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 | |
JP3178039B2 (ja) | 8−オキシキノリンのスルフィド化合物からなる重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 | |
JP3057520B2 (ja) | フェノール類のスルフィド化合物を主成分とする重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 | |
EP0466141B1 (en) | Method of preventing polymer scale deposition | |
JP3227498B2 (ja) | ヒンダードフェノール類のスルフィド化合物を主成分とする重合器内部表面の付着防止剤及び該付着防止剤を用いたビニル系単量体の重合方法 | |
JP3091355B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JP3110601B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JPH02187409A (ja) | スケール付着防止剤の製造方法 | |
JPH0280403A (ja) | 重合体スケールの付着防止方法 | |
JPH08311108A (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体の製造方法 | |
JP3260529B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JPH07118308A (ja) | 重合体スケール付着防止方法 | |
EP0458267B1 (en) | Method of preventing polymer scale deposition | |
KR810001790B1 (ko) | 비닐 할라이드 단량체의 중합방법 | |
JP3197434B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JP3260954B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JP2821697B2 (ja) | 塩化ビニル系重合体の製造法 | |
JP3260955B2 (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体製造方法 | |
JPH08311110A (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを使用する重合体の製造方法 | |
JPH01104604A (ja) | スケール付着防止剤 | |
JPH10231302A (ja) | 塩化ビニルの重合方法 | |
JPH08231608A (ja) | 重合体スケール付着防止剤及びそれを用いた重合体の製造方法 | |
JPH03115306A (ja) | 重合体スケールの付着防止方法および重合体スケール付着防止剤 | |
JPH0617365B2 (ja) | 重合体スケールの付着防止方法 | |
JPH0617368B2 (ja) | 重合体スケールの付着防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |