JP3177762B2 - 電極材 - Google Patents

電極材

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JP3177762B2
JP3177762B2 JP14864794A JP14864794A JP3177762B2 JP 3177762 B2 JP3177762 B2 JP 3177762B2 JP 14864794 A JP14864794 A JP 14864794A JP 14864794 A JP14864794 A JP 14864794A JP 3177762 B2 JP3177762 B2 JP 3177762B2
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薫 蔦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低周波治療器などの導
子として人体に貼付けて使用される電極材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の人体に貼付ける電極材として、
本出願人は、図11に示すような構造のものを既に提案
した(実願平4−91985号)。この電極材は、下面
に導電層101を備えた基材シート102のコーナー部
に、導電層101と接触する凸型端子103を基材シー
トの上方へ突出させて取付け、この凸型端子を取付けた
コーナー部の下面に非粘着層104を設けると共に、基
材シート102の他の部分の下面全体に導電性粘着層1
05を設けたものである。
【0003】かかる構造の電極材は、導電性粘着層10
5の粘着力によって人体に貼付けられるが、非粘着層1
04を設けたコーナー部は人体に貼付けられず、所謂
「めくり代」となるので、このコーナー部を指でつまん
で簡単に電極材を人体から剥がすことができるといった
利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
電極材は、非粘着層104と導電性粘着層105の境界
線Lがコーナー部を斜めに横切る直線であるため、非粘
着層104を設けたコーナー部をつまんで人体から剥が
すとき、図11に一点鎖線で示すように、基材シート1
02とその下面の導電層101が境界線Lのところで折
れ曲がり、電極材の人体への貼付と剥離を繰り返すうち
に、その境界線Lのところで基材シート102や導電層
101が破断しやすいという問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、基材シートや導電層が非
粘着層と導電性粘着層との境界部分で破断する恐れがな
く、望ましくは人体から簡単に剥がすこともできる電極
材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の電極材は、下面に導電層を備え
た基材シートのコーナー部を除く箇所に、導電層と接触
する凸型端子を基材シートの上方へ突出させて取付け、
基材シートの端子取付箇所の下面に非粘着層を設けると
共に、基材シートの端子取付箇所を除く下面全体に導電
性粘着層を設けたことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2の電極材は、下面
に導電層を備えた基材シートに、導電層と接触する凸型
端子を基材シートの上方へ突出させて取付け、基材シー
トの端子取付箇所の下面には非粘着層を、基材シートの
端子取付箇所を除く下面全体には導電性粘着層を、該非
粘着層と導電性粘着層の境界線が非直線となるようにそ
れぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0008】そして、望ましくは、非粘着層を導電性粘
着層で囲む構成とするか、或は、非粘着層を基材シート
の端子取付箇所の下面から基材シートの一側端もしくは
両側端、又はコーナー端まで帯状に延長して設ける構成
とし、更に望ましくは、この帯状の非粘着層の幅を非粘
着層の先端部分で最大にしたものである。
【0009】
【作用】本発明の電極材のように基材シートのコーナー
部を除く箇所に凸型端子を取付け、基材シートの端子取
付箇所の下面に非粘着層を設けると共に、端子取付箇所
を除く下面全体に導電性粘着層を設けると、非粘着層と
導電性粘着層との境界線が電極材を横切る直線とならな
い。従って、導電性粘着層の粘着力で人体に貼付けた電
極材を剥がしても、基材シートやその下面の導電層が非
粘着層と導電性粘着層との境界線部分で折れ曲がること
がないので、電極材の人体への貼付と剥離を繰り返して
も、その境界線部分で基材シートや導電層が破断する心
配はない。同様の作用は、非粘着層と導電性粘着層との
境界線を非直線にした電極材でも奏される。
【0010】特に、非粘着層を導電性粘着層で囲んだ電
極材は、両者の境界線が環状となるので、どの方向から
剥がしても、基材シートや導電層が折れ曲がることがな
い。また、非粘着層を、基材シートの端子取付箇所の下
面から基材シートの一側端もしくは両側端、又はコーナ
ー端まで帯状に延長して設けた電極材は、非粘着層が人
体に貼付かないので、延長された非粘着層の先端部分を
指先でめくり上げて、電極材を帯状の非粘着層の方向に
簡単に剥がすことができる。その場合、非粘着層を基材
シートの端子取付箇所の下面から基材シートの一側端又
はコーナー端まで帯状に延長して設けた電極材は、非粘
着層と導電性粘着層の境界線がコ字形ないしはU字形と
なっており、電極材を横切る直線ではないから、この境
界線部分で基材シートや導電層が折れ曲がって破断する
心配はない。尚、非粘着層を基材シートの端子取付箇所
の下面から基材シートの両側端まで帯状に延長して設け
た電極材は、非粘着層と導電性粘着層の境界線が電極材
を横切る2本の直線となるので、この境界線と直角方向
に電極材を剥がすと、境界線部分で基材シートや導電層
が折れ曲がって破断しやすくなるが、上記のように、こ
の電極材は延長された非粘着層の先端部分を指先でめく
り上げて帯状の非粘着層の方向に剥がすものであるか
ら、境界線の方向と電極材を剥がす方向が一致すること
になり、従って境界線が電極材を横切る直線であって
も、基材シートや導電層が境界線部分で折れ曲がって破
断する心配はない。
【0011】更に、帯状に延長して設けた非粘着層の幅
を非粘着層の先端部分で最大にした電極材は、電極材を
剥がすときに指先が非粘着層の先端部分と皮膚との間に
入りやすいので、一層簡単にめくり上げることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1は本発明電極材の一実施例を示す斜視
図、図2はその断面図、図3はその底面図である。
【0014】図1〜図3において、1は下面に導電層1
aを備えた正方形の基材シートであって、この基材シー
ト1の中央には端子挿通孔1bが形成され、凸型端子2
が取付けられている。従って、後述するように基材シー
ト1の端子取付箇所の下面に設けられる非粘着層3は、
端子取付箇所を除く下面全体に設けられる導電性粘着層
4によって囲まれることになる。
【0015】基材シート1の形状は正方形に限らず、長
方形、楕円形、長円形、円形など、所望の形状とするこ
とができ、また、端子挿通孔1bの位置も基材シート1
の中央に限らず、どこに形成してもよい。ただし、正方
形や長方形の基材シートのようにコーナー部があり、且
つ、非粘着層3と導電粘着層4との境界線が直線となる
場合には、コーナー部を除く箇所に端子挿通孔1bを設
けなければならない。
【0016】上記の基材シート1は、厚さ20〜250
μm程度の合成樹脂シート(フィルムも含む)から成る
もので、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)
などのポリエステルシートや、柔軟性のあるポリウレタ
ンシート等が好適に使用される。特に、30〜350k
g/cm2 程度の弾性率を有する厚さ50〜200μm
の透明な無架橋ポリウレタンシートであって、黄変しな
いように酸化防止処理を施したものは、優れた屈曲性と
適度な柔軟性を有するため、人体の屈曲部の皮膚に貼付
けたとき皮膚の動きに充分追従して皮膚から簡単に剥が
れることがなく、しかも黄変しないので清潔感があり、
基材シート1として極めて好ましいものである。
【0017】また、導電層1aは難腐食性の導電材料で
形成することが望ましく、例えばカーボン粉やグラファ
イト粉を混合した樹脂塗料、フィルム、インキ等で形成
したものが好適である。この導電層1aは基材シート1
の下面全体に形成してもよいし、所望のパターン形状に
形成してもよいが、いずれの場合も500Ω以下の表面
抵抗を有することが実用上必要であり、特に5〜50Ω
程度の表面抵抗を有する導電層1aが好ましい。
【0018】基材シート1の端子挿通孔1bには、下端
に鍔部2aを形成した凸型端子2が下方から挿通されて
おり、略球形の端子頭部2bが基材シート1の上方に突
出している。そして、端子下端の鍔部2aが端子挿通孔
1bの周囲の導電層1aに係着されて電気的に接続さ
れ、端子挿通孔1bから凸型端子2が上方へ抜け出さな
いように取付けられている。この凸型端子2は、金属製
のものでも導電性非金属製のものでもよいが、実用上、
1Ω以下の小さな電気抵抗を有することが必要である。
また、凸型端子2の頭部2bの形状は略球形でなくても
よいが、略球形にすると凸型端子2を端子挿通孔1bに
挿通しやすくなり、低周波治療器等の導子コード先端の
コネクタへの差込み接続も容易となる。
【0019】基材シート1の端子取付箇所の下面には、
円形の平面形状を有する非粘着層3が接着剤等で貼着さ
れており、この端子取付箇所を除く基材シート1の下面
全体には導電性粘着層4が貼着されている。従って、非
粘着層3は導電性粘着層4で囲まれ、両者の境界線Lが
円環状となり、非直線状となっている。そして、これら
の非粘着層3と導電性粘着層4の下面には、必要に応じ
て剥離フィルム5が重ね合わされる。
【0020】この非粘着層3は、電気絶縁性の軟質合成
樹脂発泡体、軟質合成樹脂フィルム、不織布、織布、あ
るいはこれらの積層体などから成るもので、凸型端子2
の底面より面積が大きい円形とされ、凸型端子2の底面
を完全に被覆している。従って、電極材を人体に貼付け
たとき、凸型端子2の底面が皮膚に接触することがな
く、非粘着層3によって凸型端子2から皮膚への直下電
流が阻止されるので、不快な電気的刺激を受けることは
ない。また、この非粘着層3によって凸型端子2と導電
性粘着層4との接触が断たれるので、導電性粘着層4に
含まれる水分やイオン化合物によって凸型端子2が腐食
することもない。特に、軟質合成樹脂発泡体の非粘着層
3を設ける場合は、凸型端子2の下端が基材シート1の
下面(導電層1a)から多少突出していても、該発泡体
の柔軟性によって外見上突出していないように平らに被
覆できるので、外観が美しく仕上がるという利点もあ
る。なお、この実施例では非粘着層3の下面が導電性粘
着4の下面より一段凹んでいるが、両層3,4の下面を
面一にそろえてもよい。
【0021】一方、導電性粘着層4は、イオン化合物
(例えば塩化ナトリウム、過塩素酸リチウム、塩化カリ
ウム、塩化リチウム等)を含有させたポリヒドロキシエ
チルメタクリレート等のヒドロゲルや、イオン化合物を
含有させたポリウレタンゲルなどから成るもので、その
電気抵抗が0.5〜200kΩ・cm程度となるように
イオン化合物の含有量を調整したものが使用される。特
に、ポリウレタンゲルは粘着力が良いため人体の皮膚に
しっかりと貼付けることができ、しかも皮膚を刺激する
モノマーを含まないため皮膚のカブレ等を起こす心配が
なく、また無色透明で清潔感もあるので、導電性粘着層
4を形成する粘着剤として最適である。このようなポリ
ウレタンゲルは、アルキレンオキサイド鎖を有するポリ
オールとアルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタン
ポリイソシアネートプレポリマーを反応させるか、或は
アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオー
ルプレポリマーとアルキレンオキサイド鎖を有するポリ
ウレタンポリイソシアネートプレポリマーを反応させる
ことによって得られる。
【0022】上記の非粘着層3や導電性粘着層4の厚さ
は1〜3mm程度とするのが適当であるが、電極材を人
体に貼付けたとき導電性粘着層4が皮膚と密着するよう
に、導電性粘着層4の厚みを非粘着層3より厚くするこ
とが望ましい。
【0023】以上のような構成の電極材は、基材シート
1から突出した凸型端子2の頭部2bを低周波治療器等
の導子コード先端のコネクタ差込み接続し、導電性粘着
層4の粘着力で人体に貼付けて使用する。そして、治療
器の電源を入れると、導子コードを通じて供給される低
周波微電流が凸型端子2から導電層1a、導電性粘着層
4を通って人体に流れ、筋肉や循環系の低周波治療が行
われる。このとき、凸型端子2の下端は非粘着層3で被
覆されているため、端子下端から人体への直下電流が遮
断され、直下電流による不快な電気刺激を受ける心配は
ない。
【0024】治療が終わると、電極材は人体の皮膚から
剥がされるが、既述したように、この電極材は非粘着層
3が導電性粘着層4で囲まれて、両者の境界線Lが円環
状で非直線状になっており、電極材を横切る直線にはな
っていない。そのため、電極材をどの方向から剥がして
も、基材シート1やその下面の導電層1aが境界線部分
で折れ曲がることがないので、電極材の人体への貼付と
剥離を繰り返しても破断する心配はない。
【0025】図1〜図3に示す実施例の電極材は、基材
シート1の端子取付箇所の下面のみに非粘着層3を設け
ているが、電極材の剥離を容易にするためには、非粘着
層3を基材シート1の端子取付箇所の下面から基材シー
ト1の一側端もしくは両側端、又はコーナー端まで帯状
に延長して設けることが望ましい。
【0026】図4、図6、図7、図8はいずれも、その
ように非粘着層3を帯状に延長して設けた実施例を示す
底面図であり、図5は図4に示す実施例の断面図であ
る。
【0027】即ち、図4及び図5に示す電極材は、長方
形の基材シート1の一側端(図4では左側端)寄りの箇
所に凸型端子2を取付け、非粘着層3を基材シート1の
端子取付箇所の下面から基材シート1の一側端まで帯状
に延長して設けると共に、基材シート1の他の部分の下
面全体に導電性粘着層4を設けたものであり、非粘着層
3と導電性粘着層4との境界線Lは略U字形ないしは略
コ字形をなし、非直線状となっている。非粘着層3は基
材シート1の反対側の側端(図4では右側端)や前後の
側端(図4では上下の側端)へ延長してもよいが、その
場合は延長距離が長くなって非粘着層3の面積が増大
し、導電性粘着層4の面積減少によって治療面積が少な
くなり、また、電極材の貼付強度が低下するといった不
都合を生じるので、延長距離が最小となる側端(この実
施例では左側端)を選んで延長することが望ましい。
尚、帯状に延長した非粘着層3の幅は10mm以上、好
ましくは10〜20mm程度であり、この程度の幅があ
れば、後述するように指先で非粘着層3の先端部分3a
を簡単にめくり上げて電極材を容易に剥がすことができ
る。
【0028】また、図6の電極材は、長方形の基材シー
ト1の中央に凸型端子2を取付け、非粘着層3を基材シ
ート中央の端子取付箇所の下面から基材シート1の後側
端(図では下側の側端)まで帯状に延長して設けると共
に、基材シート1の他の部分の下面全体に導電性粘着層
4を設けたものであり、非粘着層3と導電性粘着層4と
の境界線Lは、略U字形ないしは略コ字形をなし非直線
状となっている。
【0029】そして、図7の電極材は、長方形の基材シ
ート1のコーナー部寄りの箇所に凸型端子2を取付け、
非粘着層3を基材シート1の端子取付箇所の下面から基
材シート1のコーナー端まで帯状に延長して設けると共
に、基材シート1の他の部分の下面全体に導電性粘着層
4を設けたものであり、非粘着層3と導電性粘着層4と
の境界線Lは、略U字形ないしは略コ字形をなし非直線
状となっている。
【0030】更に、図8の電極材は、長方形の基材シー
ト1の中央に凸型端子2を取付け、非粘着層3を基材シ
ート中央の端子取付箇所の下面から基材シート1の両側
端(図では上側と下側の両側端)まで帯状に延長して設
けると共に、基材シート1の他の部分の下面全体に導電
性粘着層4を設けたものであり、非粘着層3と導電性粘
着層4との境界線Lは直線状となっている。なお、境界
線Lを一点鎖線で示すように略く字形となし、非直線状
としてもよい。
【0031】図4〜図8に示す電極材のように非粘着層
3を帯状に延長して設けると、電極材を人体の皮膚に貼
付けても、非粘着層3は皮膚に貼着されないので、非粘
着層3の先端部分3aを指先でめくり上げて、電極材を
帯状の非粘着層の方向に簡単に剥がすことができ、ま
た、既述した剥離フィルム5を重ね合わせた場合も同様
に、電極材から剥離フィルム5を簡単にめくり取ること
ができる。特に、非粘着層3の厚みが既述したように導
電性粘着層4より薄く、幅が10mm以上ある場合は、
非粘着層3の先端部分3aと皮膚との間に指先を入れや
すいので、簡単にめくり上げることができる。そして、
このように電極材を剥がしても、図4〜図7に示す電極
材は、非粘着層3と導電性粘着層4の境界線Lが略U字
形又は略コ字形となっており、電極材を横切る直線では
ないので、図4及び図5に代表して示すように非粘着層
3の先端部分3aを指先で持ってめくり上げると、一点
鎖線に示すように、導電性粘着層4は周縁部分から剥が
れ、略ハ字形となって徐々に剥がれていくから、この境
界線部分で基材シート1やその下面の導電層が折れ曲が
って破断する心配はない。
【0032】これに対し、図8の電極材は、非粘着層3
と導電性粘着層4の境界線Lが電極材を横切る2本の直
線となっているので、この境界線Lと直角方向に電極材
を剥がすと、境界線部分で基材シート1や導電層が折れ
曲がって破断しやすくなるが、この電極材は、両側端ま
で延長された非粘着層3のいずれか一方の先端部分3a
を指先でめくり上げて帯状の非粘着層3の方向に剥がす
ものであるから、境界線Lの方向と電極材を剥がす方向
が同じであり、従って、境界線Lが電極材を横切る直線
であっても、基材シート1やその下面の導電層が境界線
部分で折れ曲がって破断する心配はない。
【0033】上記した図4〜図8の電極材はいずれも帯
状に延長された非粘着層3の幅が一定であるが、この幅
は非粘着層3の先端部分3aで最大にすることが望まし
い。図9はその実施例を示す底面図であって、長方形の
基材シート1の一側端(図では左側端)寄りの箇所に凸
型端子2を取付け、非粘着層3を基材シート1の端子取
付箇所の下面から基材シート1の一側端(図では左側
端)まで延長して、非粘着層3の先端部分3aの幅が最
大となるように徐々に非粘着層3の幅を拡張すると共
に、基材シート1の他の部分の下面全体に導電性粘着層
4を設けたものであり、境界線Lは略V字形をなし非直
線状となっている。このように非粘着層3の幅を先端部
分3aで最大にした電極材は、電極材を剥がすときに指
先が非粘着層の先端部分3aと皮膚との間に入りやすい
ので、一層簡単にめくり上げることができる。そして、
非粘着層3を先端部分3aと同じ幅の帯状にしたものに
比べると、導電性粘着層4の面積が増大し、治療面積を
大きくすることができる。
【0034】なお、図9の実施例では非粘着層3の幅を
先端部分3aに近づくにつれて徐々に拡張しているが、
非粘着層3の先端部分3aに至るまでの幅を一定とし、
先端部分3aの幅だけ拡張してもよい。
【0035】更に、図10の電極材は、長方形の基材シ
ート1のコーナー部寄りの箇所に凸型端子2を取付け、
非粘着層3を基材シート1の端子取付箇所の下面から基
材シート1のコーナーを挟む両側端(図では上側と左側
の両側端)まで延長して設けると共に、基材シート1の
他の部分の下面全体に導電性粘着層4を設けたものであ
り、非粘着層3は略四角形をなし、境界線Lは略L字形
をなして非直線状となっている。このような電極材は、
非粘着層3がコーナー部に臨むので剥がしやすく、しか
も境界線LがL字形をなして非直線状になっているの
で、折れ曲がって破断することもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電極材は、人体への貼付と剥離を繰り返しても、基材
シートやその下面の導電層が非粘着層と導電性粘着層と
の境界部分で折れ曲がって破断する心配がなく、導電性
粘着層に含まれる水分やイオン化合物による凸型端子の
腐食や、凸型端子からの直下電流による不快な電気的刺
激を受けることもなく、特に、非粘着層を基材シートの
端子取付箇所の下面から基材シートの一側端もしくは両
側端、又はコーナー端まで帯状に延長して設けた電極材
は、非粘着層の先端部分を指先でめくり上げて人体から
簡単に剥がすことができ、更に、帯状に延長した非粘着
層の幅を先端部分で最大にしたものは、より一層簡単に
剥がすことができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電極材の斜視図であ
る。
【図2】同実施例の電極材の断面図である。
【図3】同実施例の電極材の底面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る電極材の底面図であ
る。
【図5】同実施例の電極材の断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例に係る電極材の底面図
である。
【図7】本発明のもう一つの実施例に係る電極材の底面
図である。
【図8】本発明の更にもう一つの実施例に係る電極材の
底面図である。
【図9】本発明の更に異なる実施例に係る電極材の底面
図である。
【図10】本発明の更に異なるもう一つの実施例に係る
電極材の底面図である。
【図11】従来の電極材の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基材シート 1a 導電層 2 凸型電極 3 非粘着層 4 導電性粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−236940(JP,A) 特開 昭60−153838(JP,A) 特開 平7−67842(JP,A) 実開 平5−70552(JP,U) 実開 平6−7750(JP,U) 実開 平3−101953(JP,U) 実開 平3−91359(JP,U) 実開 昭56−166010(JP,U) 実開 平4−108559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61N 1/04 A61N 1/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に導電層を備えた基材シートのコーナ
    ー部を除く箇所に、導電層と接触する凸型端子を基材シ
    ートの上方へ突出させて取付け、基材シートの端子取付
    箇所の下面に非粘着層を設けると共に、基材シートの端
    子取付箇所を除く下面全体に導電性粘着層を設けたこと
    を特徴とする電極材。
  2. 【請求項2】下面に導電層を備えた基材シートに、導電
    層と接触する凸型端子を基材シートの上方へ突出させて
    取付け、基材シートの端子取付箇所の下面には非粘着層
    を、基材シートの端子取付箇所を除く下面全体には導電
    性粘着層を、該非粘着層と導電性粘着層の境界線が非直
    線となるようにそれぞれ設けたことを特徴とする電極
    材。
  3. 【請求項3】非粘着層を導電性粘着層で囲んだことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極材。
  4. 【請求項4】非粘着層を基材シートの端子取付箇所の下
    面から基材シートの一側端まで帯状に延長して設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極材。
  5. 【請求項5】非粘着層を基材シートの端子取付箇所の下
    面から基材シートの両側端まで帯状に延長して設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極材。
  6. 【請求項6】非粘着層を基材シートの端子取付箇所の下
    面から基材シートのコーナー端まで帯状に延長して設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極
    材。
  7. 【請求項7】帯状に延長して設けた非粘着層の幅を、非
    粘着層の先端部分で最大にしたことを特徴とする請求項
    4ないし請求項6のいずれかに記載の電極材。
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