JP2581241Y2 - 低周波治療用貼着体 - Google Patents

低周波治療用貼着体

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JP2581241Y2
JP2581241Y2 JP5218392U JP5218392U JP2581241Y2 JP 2581241 Y2 JP2581241 Y2 JP 2581241Y2 JP 5218392 U JP5218392 U JP 5218392U JP 5218392 U JP5218392 U JP 5218392U JP 2581241 Y2 JP2581241 Y2 JP 2581241Y2
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circuit
seat
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silver
adhesive
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薫 蔦
雅彦 谷口
敬一郎 小山
隆之 池田
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は肩、腰などの身体の患部
に貼着して使用される低周波治療用貼着体に関する。
【0002】
【従来の技術】治療器本体で発生させた低周波信号をリ
ード線で身体に貼付けた導電性粘着層に導いて患部に刺
激を与えるという低周波治療器は知られている。この低
周波治療器の導電性粘着層は、それに表皮が積層一体化
されて粘着体を構成している。他方、粘着体の導電性粘
着層とリード線のそれぞれにコネクタとして機能する着
脱式の端子部を具備させ、使用時にはその端子部同士を
接続し、非使用時には端子部を離せるようにしたものが
ある。この種の低周波治療器における貼着体には次に説
明する構造で端子部が具備されていた。
【0003】即ち、図5に示すように裏面全体に回路2
0を具備する表皮10に開口11が形成され、偏平な座
部31の中央部に端子部32が突設された電極部材30
の上記端子部32を上記開口11に挿通してその座部3
1と表皮1の回路2とを重なり状に接触させ、さらに導
電性粘着層40と上記座部31の裏面との間にスペーサ
50を配設したものが既に知られている。因みに、ここ
で用いられるスペーサ50は導電性粘着層40と座部3
1とが接触して、通常金属で造られている座部31が錆
びるのを防止するために用いられているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記構造の貼着体は人
体に貼着されるものであるため、人体の凹凸面に沿うよ
うに、又、皮膚の伸び縮みに沿うように表皮1は柔軟性
のあるものが使用される傾向にある。また、表皮1の開
口11に挿通された端子部32に低周波治療器側のリー
ド線の端子部を接続したり外したりする場合、端子部3
2を押さえたり引張ったりするため、座部31と表皮1
の回路2との間の接触状態が悪くなり、接続不良を起こ
すという問題があった。また、回路の電気抵抗をできる
だけ小さくするためには銀か又は銀を70%以上含む銀
−カーボンインクなどを使用したプリント回路が好まし
いが、銀が導電性粘着層と接触した場合、粘着層の接触
面に有色の銀酸化物が生じ、見苦しいという問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の低周波治療用貼
着体は、裏面全体に回路を具備する表皮に開口が形成さ
れ、偏平な座部の中央部に端子部が突出された電極部材
の上記端子部を上記開口に挿通して、その座部と表皮の
回路とを重なり状に接触させ、かつ該座部を回路面に固
定するために該座部面より少し広く中央に小孔が穿設さ
れたシートを、該座部の裏面中央に前記小孔が位置する
ようにして回路面に貼着すると共に、該シート面を含む
回路面全体に導電性粘着層を設けたものである。
【0006】また、本考案の低周波治療用貼着体は、上
記構成に於いて、裏面全体の回路のうち、座部と接触す
る部分を銀を含む回路とし、その他の部分を銀を含まな
い回路としたものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、端子部に押圧力やねじれ力
が加わったとしても、座部が表皮の回路と離間したまま
の状態になることがなく、座部は回路面にシートで止め
られているため、電流の流れが大きく阻害されることが
ない。
【0008】また、座部を固定するシートを座部より少
し大きくしてあるので、座部を覆うようにして座部を表
皮の回路面に貼付けることができ、またシートの中央に
小孔があるので該シートが座部の裏面中央になるように
精度よく位置合わせして貼着することができる。
【0009】また、裏面全体の回路のうち、座部と接触
する部分を銀を含む回路とし、その他の部分を銀を含ま
ない回路としたので、座部の接触する部分の電流の流れ
は良好であり、しかも、導電性粘着層と銀を含む回路と
は上記シートによって接触が防げるので、銀酸化物によ
る粘着層への悪影響がない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に沿って説明す
る。
【0011】図1は本考案の一実施例を示す貼着体Aの
斜視図である。
【0012】貼着体Aにおいて、1は表皮、2は端子
部、3は導電性粘着層である。本考案において、図1の
実施例における貼着体Aは略円形に形成されたものであ
るが、外形は円形、楕円形、四角形、多角形等でもよ
く、特に形状は限定されない。
【0013】図中、表皮1は厚さ50〜150μmの軟
質の合成樹脂フィルムが使用される。通常ポリエチレン
テレフタレート(以下、PETという)フィルムが好適
に使用されるが、より体にフィットさせるためには、厚
さが20〜100μmで弾性率が30〜350Kg/m
2 のポリウレタンフィルムが望ましく、屈曲性に優れ
柔軟性も適当であり、人体の屈曲部に使用した場合、肌
の動きに充分追従でき簡単にめくれたり、剥がれたりす
ることがない。また、該ポリウレタンフィルムは無架橋
のフィルムで、しかも無色透明で黄変しないように酸化
防止処理を施して使用するのが望ましい。
【0014】導電性粘着層3はポリヒドロキシエチルメ
タアクリレート等のヒドロゲルやポリウレタンゲル等が
使用できる。上記ポリウレタンゲルは人体に貼着する場
合、かぶれ等を起こすこともなく、粘着力が良く、無色
透明で清潔感もあり、最適である。該ポリウレタンゲル
は、アルキレンオキサイド鎖を有するポリオールとアル
キレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシア
ネートプレポリマーとを反応させて成るもの、或は、ア
ルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオール
プレポリマーとアルキレンオキサイド鎖を有するポリウ
レタンポリイソシアネートプレポリマーとを反応させて
成る粘着剤である。上記ヒドロゲルには塩化ナトリウム
などを加え導電化が図られ、ポリウレタンゲルには過塩
素酸リチウムや塩化カリウム、塩化リチウムなどのイオ
ン化合物が添加され、好ましいイオン導電性粘着剤とな
るものである。
【0015】図2は図1における電極端子部2を中心と
する部分拡大断面図である。
【0016】端子部2は偏平な座部の中央部に突出され
た上部が略球形の金属成形物であり、鉄やステンレス、
アルミニウム等からなり、メッキ等の防錆処理が施され
ている。
【0017】図2において、表皮1の裏面全体にカーボ
ンインク又は銀−カーボンインクなどを用いて回路4が
印刷されている。偏平な座部21の中央部に突出された
端子部2は表皮1の中央に開口された穴に挿通され、座
部21と表皮1の回路4とを重なり状に接触させ、さら
に該座部21を回路面に固定するために該座部21の面
より少し広いシート5を座部21を覆うように位置さ
せ、該シート5が座部21からはみ出した部分51の片
面に粘着剤(不図示)又は接着剤を付して回路4に貼付
ける。この時、座部21の中心がシート5の中心に位置
させることができるようにシート5の中心には小孔52
が穿設されており、該小孔52の位置が座部21の中心
に位置するようにシート5の端部すなわち座部からはみ
出した部分51を貼着する。このとき、シート5の中央
に小孔52があると、座部21が凸起状のときもシート
5の中央がしわにならずに貼付ける可能となる。
【0018】図3は図2に示されたシート5の平面図で
あり、シート5中の斜視部分が所謂のりしろにあたるは
み出し部分51である。また、破線の部分が座部21の
当接する部分である。
【0019】尚、本考案において、座部21を回路面4
に固定することは、シート5によって座部21を回路面
4に止めることであり、座部21を回路に直接接着する
等により固定することではない。
【0020】また、シート5を座部21に貼付けるの
は、粘着層3側から座部21の金属光沢が見えるのを隠
す意味もあり、カーボンインクの回路と同じ黒色のシー
ト5が好適に使用される。シート5の材質は特に限定は
されないが、ポリエチレンフィルムやポリエステルフィ
ルム等が通常用いられ、シート5を回路面に貼付けるに
はシート5と回路4との間に両面テープかシート5が接
着可能な接着剤を用いればよい。
【0021】上述のようにシート5は座部21を回路面
に固定するのが主目的であるため、精度よく、しかも速
く貼付けができるようにシート5の中央には小孔52が
設けられている。
【0022】図4は本考案の他の実施例であって、図2
の実施例と略同じであるが、特に表皮1の裏面に印刷さ
れた回路面が、端部2を中心とする座部21の接触する
部分と、それに連続するその外側に広がる部分とのニ種
類存在することである。
【0023】すなわち、座部21と接触する部分の回路
はより電気抵抗を小さくするため、銀又は銀−カーボン
のインクによって回路がプリントされ、その外側部はカ
ーボンインクだけのプリントによるものである。
【0024】このような構成としたのは、銀を含むイン
クが使用されている回路に粘着層4が接触していると、
粘着層4内の負イオンが銀と反応して銀酸化物をつく
り、無色透明の粘着層4との接触面を着色するという問
題があるため、銀又は銀−カーボンのプリント回路41
は座部21の周辺のみに限定して用い、座部21より外
側にあるプリント回路41は、シート5によって粘着層
3と接触するのを防ぐものである。従って、少なくとも
銀を含まないプリント回路41はシート5の大きさより
狭い範囲で用いなければならない。また、銀を含む回路
41は、カーボンインクによる回路を表皮1裏面全体に
プリントされた後、その上に座部21の周辺に重ねてプ
リントしても良い。
【0025】図4においては、以上の説明で理解される
ように表皮1の裏面全体に形成される回路が銀を含む回
路と銀を含まない回路と二つの部分を有する回路が存在
するということで、その他の部分は、図2の実施例にお
いて説明したものと同様である。
【0026】
【考案の効果】本考案の構成によれば、端子部に押圧や
捻じれの力が加わっても、電極部材の座部と表皮裏面の
回路とが接触不良になりにくく、しかも端子の座部がシ
ートによって表皮に止められているので、端子部がぐら
つくことがなく、リード線側からの端子の取付け、取外
しがスムースに行えるという顕著な効果を奏する。
【0027】また、シートの中央に小孔が穿設されてい
るので、座部の裏面の中心に該シートの小孔が位置する
ように止めれば座部がはみ出すことなく均等に貼着でき
るので、座部の回路面への取付け作業も精度よく容易に
行え、しかもシートの中央に小孔があるので座部の部分
が回路面から少し飛び出している状態であっても、シー
トがうまく貼れるという利点を有する。
【0028】また、座部の接触する回路部分を銀を含む
回路で形成することによって、より電流の流れをスムー
スにすることができ、しかもシートによって銀を含む回
路と導電性粘着層とが接触するのを防ぐことができるの
で、銀酸化物が生じる心配がないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例における要部拡大断面図であ
る。
【図3】図2において使用されたシートの平面図であ
る。
【図4】本考案の他の実施例の要部拡大断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 表皮 21 座部 2 端子部 3 導電性粘着層 4 回路 5 シート 52 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 池田 隆之 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タ キロン株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−159(JP,U) 実開 昭57−149008(JP,U) 実開 平4−108559(JP,U) 実開 平3−91359(JP,U) 実開 平2−68860(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 1/04 A61N 1/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面全体に回路を具備する表皮に開口が形
    成され、偏平な座部の中央部に端子部が突出された電極
    部材の上記端子部を上記開口に挿通して、その座部と表
    皮の回路とを重なり状に接触させ、かつ該座部を回路面
    に固定するために該座部面より少し広く中央に小孔が穿
    設されたシートを、該座部の裏面中央に前記小孔が位置
    するようにして回路面に貼着すると共に、該シート面を
    含む回路面全体に導電性粘着層を設けたことを特徴とす
    る低周波治療用貼着体。
  2. 【請求項2】請求項1において、裏面全体の回路のう
    ち、座部と接触する部分を銀を含む回路とし、その他の
    部分を銀を含まない回路としたことを特徴とする低周波
    治療用貼着体。
JP5218392U 1992-06-30 1992-06-30 低周波治療用貼着体 Expired - Lifetime JP2581241Y2 (ja)

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JP2006122415A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Takiron Co Ltd 電極材
JP5141221B2 (ja) * 2007-12-06 2013-02-13 オムロンヘルスケア株式会社 低周波治療器用パッド及び低周波治療器
DE102010020664A1 (de) * 2010-05-05 2011-11-10 Aesculap Ag Chirurgisches System zur Verbindung von Körpergewebeteilen

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