JP4441747B2 - 生体用電極材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低周波治療器などの導子として人体に貼付けて使用する生体用電極材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の低周波治療器に使用される生体用電極材は、基材シートの下面に導電層を介して導電性粘着層を形成し、導電層に通じる端子を設けたものが一般的である。斯かる生体用電極材は、低周波治療器の導子として人体に二個貼付けられ、双方の生体用電極材の極性を陰陽交互に切り替えるか、或は、双方の生体用電極材の極性を陰と陽に固定して、低周波治療器から低周波微弱電流を人体に流すことにより、筋肉や循環系の低周波治療を行うものである。けれども、上記の生体用電極材は、二個使用して別々に人体に貼付けたり剥がしたりしなければならない面倒さがあった。
【0003】
そこで、図5に示すように基材シート101の下面に導電層102a,102bを二分割して設け、双方の導電層の中央にそれぞれ接触する二つの端子103a,103bを基材シート101の上面側へ突出させて取付けると共に、双方の導電層の下面に導電性粘着ゲル104a,104bをそれぞれ密着させて、一対の電極部105a,105bを形成した生体用電極材が開発された。
【0004】
このような一対の電極部105a,105bを有する生体用電極材は、人体に一個だけ貼付けられ、双方の電極部105a,105bの極性を陰陽交互に切り替えて通電するか、或は、陰と陽に固定して通電することにより、筋肉や循環系の低周波治療を行うことができるので、それまでの電極材のように人体に二個貼付ける面倒さを解消することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように一対の電極部105a,105bを形成した生体用電極材は、基材シート101の中央部分、つまり、双方の電極部105a,105bの相互間の部分が屈曲しやすい構造であるため、例えば、この生体用電極材を人体から剥がす際に生体用電極材が基材シート101の中央部分で折れ曲がり、導電性粘着ゲル104a又は104bが基材シート1から剥離しやすくなるという問題があった。
【0006】
また、上記の生体用電極材では、双方の端子103a,103bを低周波治療器のリード線先端のコネクタに接続するときに、該端子103a,103bが下側の導電性粘着ゲル104a又は104bへ押し込まれたり傾いたりしやすいため、コネクタとの接続作業がしにくかったり、端子103a,103bと導電層102a,102bとの間で接触不良が生じたりするという問題もあった。
【0007】
本発明は斯かる問題に対処すべくなされたものであって、その主たる目的とするところは、端子が導電性粘着ゲルへ押し込まれないためコネクタとの接続作業がしやすく導電層との接触不良も生じない生体用電極材を提供することにあり、併せて、基材シートを中央部分で屈曲しにくくすることも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る生体用電極材は、基材シートの下面に導電層を二分割して設け、双方の導電層にそれぞれ接触する二つの端子を基材シートの上面側へ突出させて取付けると共に、双方の導電層の下面に導電性粘着ゲルをそれぞれ密着させて一対の電極部を形成した生体用電極材であって、双方の電極部の導電性粘着ゲル間に電気絶縁性の支持シートを架け渡し、この支持シートに上記二つの端子を固定したことを特徴とするものである。
【0011】
この生体用電極材のように、双方の電極部の導電性粘着ゲル間に架け渡された支持シートに二つの端子が固定されていると、端子の取付強度や取付安定性が向上するため、コネクタに接続するときに端子が導電性粘着ゲルへ押し込まれたり傾いたりすることがなくなって、接続作業がしやすくなり、端子と導電層との接触不良が生じる恐れを解消することが可能となる。また、支持シートが屈曲しにくい丈夫なシートである場合は、該支持シートにより基材シートが双方の導電性粘着ゲル間で補強されて屈曲しにくくなるため、この生体用電極材を人体から剥がすとき、基材シートが双方の導電性粘着ゲル間で折れ曲がって導電性粘着ゲルが基材シートから剥離するのを防止することが可能となる。
【0012】
次に、本発明の請求項2に係る生体用電極材は、上記請求項1の電極材において、その二つの端子の鍔部が、支持シートと基材シート下面の双方の導電層との間に挟まれた状態で双方の導電層に密着していることを特徴とするものである。
【0013】
この生体電極材のように、二つの端子の鍔部が支持シートと基材シート下面の双方の導電層との間に挟まれた状態で双方の導電層に密着していると、接触不良を生じる心配は皆無に等しくなる。
【0014】
次に、本発明の請求項3に係る生体用電極材は、上記請求項1又は2の電極材において、その支持シートと基材シートを両面粘着テープを介して粘着したことを特徴とするものである。
【0015】
この生体用電極材のように支持シートと基材シートが両面粘着テープで貼着され、両シートが一体化されていると、端子の取付強度や取付安定性が一層向上するため、コネクタとの接続作業が更にしやすくなると共に、端子と導電層との接触不良を確実に解消できるようになる。
【0016】
次に、本発明の請求項4に係る生体用電極材は、上記請求項1〜3のいずれかの電極材において、その双方の電極部の相互間に電気絶縁性のセパレータを設けたことを特徴とするものである。
【0017】
このような生体用電極材は、電気絶縁性のセパレータによって双方の電極部の導電性ゲルが完全に隔離した状態で形成されるため、短絡する恐れが確実に解消される。
【0018】
次に、本発明の請求項5に係る生体用電極材は、上記請求項1〜4のいずれかの電極材において、その基材シートの外周縁の一箇所から、少なくとも先端部の下面に導電層が形成されていない突片を設けたことを特徴とするものである。
【0019】
このような生体用電極材は、導電層が形成されていない突片の先端部を指で摘まんで人体から簡単に剥がすことができ、また、生体用電極を保管用治具から剥がすときにも同様に突片を摘まんで簡単に剥がすことができるので、取扱い性が良好である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係る生体用電極材の平面図、図2は同生体用電極材の底面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は同生体用電極材の要部拡大断面図である。
【0022】
この生体用電極材は、基材シート1の下面に導電層2a,2bを二分割して設け、双方の導電層2a,2bにそれぞれ接触する二つの端子3a,3bを基材シート1の上面側へ突出させて取付けると共に、双方の導電層2a,2bの下面に導電性粘着ゲル4a,4bをそれぞれ密着させることにより、一対の電極部5a,5bを基材シート1の下面側に形成したものであって、双方の電極部5a,5bの導電性粘着ゲル4a,4bの対向する端部間には、補強シートを兼ねた電気絶縁性の支持シート9が架け渡され、この支持シート9に上記の二つの端子3a,3bが固定されている。そして、この支持シート9は両面粘着テープ11を介して基材シート1に貼着されており、また、双方の電極部5a,5bの相互間には電気絶縁性のセパレータ6が設けられている。
【0023】
この生体用電極材の基材シート1は瓢箪形に切断され、その中央寄りに双方の端子3a,3bを挿通する挿通孔が形成されている。基材シート1の形状は瓢箪形に限定されるものではなく、例えば、長円形、楕円形、円形、長方形、正方形など、所望の形状とすることができる。
【0024】
基材シート1としては、厚さ20〜200μm程度の軟質合成樹脂シート(フィルムも含む)が使用され、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルシート、ポリウレタンシート、これらのラミネートシートなどが好適に使用される。特に、PETシートの下面に無黄変ポリウレタンシートをラミネートした二層構造のシートであって、3〜35MPa程度の弾性率を有するものは、適度な柔軟性と弾性を兼ね備えるため、生体用電極材を人体の屈曲部の皮膚に貼付けたとき皮膚の動きに追従して皮膚から簡単に剥がれる心配がなく、しかも、上側のPETシートが印刷特性に優れ、所望の印刷を施すことができるので、基材シート1として極めて好ましいものである。
【0025】
この基材シート1の外周縁の一箇所(長手方向一端部)には突片8が設けられている。この突片8は、生体用電極材を人体から剥がすとき、或は、保管用治具から剥がすときに、指で摘まんで簡単に剥がせるようにするためのものであり、指で摘まんだときに導電層2aに触れることがないように、該突片8の少なくとも先端部の下面には導電層2aが形成されていない。
【0026】
この基材シート1の下面に二分割して設けられた導電層2a,2bは、導電材料を薄く塗布又は印刷するか、或は、薄い導電フィルムを貼付けることによって形成された300Ω/□(厚み25μm)以下、好ましくは0.1〜50Ω/□(厚み25μm)程度の体積抵抗を有する層であり、300Ω/□(厚み25μm)より大きい体積抵抗を有する導電層は、生体用電極材の導電層として不適当である。
【0027】
好ましい導電層2a,2bとしては、カーボン粉やグラファイト粉を混合した樹脂塗料、インク、フィルム等で形成した難腐食性の単層構造の導電層や、或は金属粉(銀粉等)と非金属粉(カーボン粉等)との混合粉を配合したペースト、樹脂塗料、インキ等の良導電材料で上層を形成すると共に、上記の難腐食性の導電材料で下層を形成した二層構造の導電層が挙げられる。特に、後者の二層構造の導電層は、前者の単層構造の導電層と同等の難腐食性を有し、しかも、体積抵抗が1〜2Ω/□(厚み25μm)程度と単層構造の導電層より遥かに小さいので、極めて好適である。
【0028】
図4に示すように、双方の端子3a,3bはいずれも雄端子32a,32bと雌端子33a,33bからなるもので、雄端子32a,32bを下方から支持シート9の孔を通して上側の雌端子33a,33bに嵌合し、雄端子の下端に形成された底板部34a,34bと、雌端子の下端に形成された鍔部35a,35bとで、支持シート9を上下から挟み込むことによって固定されている。そして、これらの端子3a,3bは基材シート1を貫通して上面側へ突き出し、それぞれの雌端子33a,33bの鍔部35a,35bが双方の導電層2a,2bに接触している。
【0029】
上記の端子3a,3bは金属製のものが使用され、なかでも真鍮ニッケルメッキ製又は耐蝕性に優れたステンレス製の端子が好ましく使用される。ステンレス製の端子3a,3bを使用すると、導電性粘着ゲル4a,4bによる端子の腐食が防止されるため、導電性の低下を防止する上で有利となる。
【0030】
端子3a,3bを支持固定する支持シート9は、基材シート1が双方の電極部5a,5bの導電性粘着ゲル4a,4b間で屈曲し難くなるように補強する補強シートを兼ねたものであって、前述した基材シート1と同種又は異種の合成樹脂からなる丈夫な電気絶縁性のシートが使用されるが、そのなかでも、厚さ30〜200μm程度、好ましくは30〜100μmで比較的剛性のあるPETシート等が好適に使用される。この支持シート9は双方の導電性粘着ゲル4a,4bの対向する端部間に架け渡され、双方の雌端子33a,33bの鍔部35a,35bにあたる部分を切り抜いた両面粘着テープ11を介して基材シート1の下面に分離しないように貼着されている。従って、双方の雌端子33a,33bの鍔部35a,35bは、この支持シート9と基材シート1下面の導電層2a,2bとの間に挟まれた状態で該導電層2a,2bに密着しているため、接触不良を生じる心配は皆無に等しくなる。しかも、この貼着された支持シート9は補強シートを兼ねたもので、双方の電極部5a,5bの間の基材シート1中央部を屈曲しにくいように補強するため、この電極材を人体から剥がすときに電極材が中央部分で折れ曲がりにくくなる。尚、両面粘着テープ11としては、テープ基材の両面に粘着剤層を設けた三層構造の電気絶縁性の両面粘着テープが全て使用可能である。
【0031】
支持シート9に固定された双方の端子3a,3bの雄端子32a,32cの底板部34a,34bは、導電シール10a,10bによって被覆されている。このように被覆すると、それぞれの雄端子32a,32cの底板部34a,34bが導電性粘着ゲル4a,4bと物理的に非接触状態に保たれるため、導電性粘着ゲル4a,4bによる雄端子32a,32cの腐食を確実に防止することが可能となり、且つ、端子3a,3bの取付安定性を更に高めることも可能となる。
【0032】
二分割して形成された導電層2a,2bの下面に密着させる前記の導電性粘着ゲル4a,4bは、イオン化合物(例えば塩化ナトリウム、過塩素酸リチウム、塩化カリウム、塩化リチウム等)を含有させたアクリル系、ウレタン系、天然多糖類等の含水ゲルであって、その電気抵抗が0.5〜200KΩ・cm程度となるようにイオン化合物の含有量を調製したものである。特に、ウレタン系の高分子ゲルは含水率が低いため、乾燥による導電性(表面抵抗)の変動(低下)が少なく、しかも、粘着性が良いので人体の皮膚にしっかりと貼付けることができ、また、皮膚を刺激するモノマーを含まないため皮膚のかぶれを起こす心配がないなど、多くの利点を有するので導電性粘着ゲルとして最適である。
【0033】
上記のようなイオン化合物を含むポリウレタンゲルは、アルキレンオキサイド鎖を有するポリオールと、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの少なくとも一方にイオン化合物を配合して双方を反応させるか、或は、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオールプレポリマーと、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの少なくとも一方にイオン化合物を配合して双方を反応させることにより、容易に得ることができる。
【0034】
この導電性粘着ゲル4a,4bの内部には、繊維ネット、不織布、織布などの芯材7a,7bが埋設され、該粘着ゲルが4a,4bがちぎれたり形崩れすることがないように補強されている。
【0035】
双方の電極部5a,5bの導電性粘着ゲル4a,4bの間に設けられる電気絶縁性のセパレータ6は、基材シート1と同種又は異種の合成樹脂シート又はテープの切断片、あるいは、表面にシリコン樹脂やフッ素樹脂のコーティングを施した合成樹脂シート又はテープの切断片などからなるものであって、接着剤や粘着剤等で支持シート9の裏面に貼付けられている。このセパレータ6は、双方の導電性粘着ゲル4a,4bがゲル化段階で互いに接近、結合することがないように隔離し、双方の電極部5a,5bの短絡を防止する役目を果たすものである。
【0036】
尚、図示はしていないが、必要に応じて、双方の導電性粘着ゲル4a,4bの下面に剥離紙又は剥離フィルムが重ねられる。
【0037】
上記構成の生体用電極材は、例えば次の方法で製造される。
【0038】
先ず、片面に導電層2a,2bを二分割して形成した基材シート1を、その導電層2a,2bが上側となるようにセットする。そして、支持シート9に双方の端子3a,3bを固定して、基材シート1の双方の端子挿通孔に端子3a,3bを挿通すると共に、支持シート9を両面粘着テープ11で基材シート1の下面に貼付け、双方の雄端子の底板部34a,34bを導電性シール10a,10bで被覆する。そして、支持シート9の中央部にセパレータ6を接着してから、イオン化合物を配合した導電性粘着ゲルの前駆体と芯材7a,7bを双方の導電層2a,2bの上に供給し、前駆体をゲル化させて双方の導電性粘着ゲル4a,4bを形成すると共に、その上に必要に応じて剥離紙又は剥離フィルムを重ね、全体を瓢箪形に打抜いて生体用電極材を製造する。
【0039】
以上のような生体用電極材は、双方の電極部の端子3a,3bが低周波治療器のリード線先端のコネクタに接続され、導電性粘着ゲル4a,4bの粘着力によって人体に貼付けられる。そして、双方の電極部5a,5bの極性を陰陽交互に切り替えて通電するか、或は、陰と陽に固定して通電することにより、低周波微弱電流を人体に流して筋肉や循環系の低周波治療を行うことができる。
【0040】
そして、低周波治療が終わって人体から生体用電極材を剥がすときは、基材シート1の突片8を指で摘まんで簡単に引き剥がすことができる。このように人体から剥がすとき、この生体用電極材のように、補強シートを兼ねた支持シート9によって基材シート1が補強されていると、基材シート1が双方の電極部5a,5bの導電性粘着ゲル4a,4b間で屈曲し難くなるため、屈曲に伴って導電性粘着ゲル4a又は4bが基材シート1から剥離するのを防止することが可能となる。
【0041】
また、この生体用電極材のように、支持シート9に二つの端子3a,3bが固定され、支持シート9が両面粘着テープ11を介して基材シート1に貼着されていると、端子3a,3bの取付強度や取付安定性が顕著に向上するため、コネクタに接続するときに端子3a,3bが導電性粘着ゲル4a,4bへ押し込まれたり傾いたりすることがなくなって、接続作業がしやすくなり、端子3a,3b(雌端子33a,33bの鍔部35a,35b)と導電層2a,2bとの接触不良が生じる恐れも解消することが可能となる。特に、上記実施形態の如く端子3a,3bが中央寄りに設けられていると、上記効果が顕著に発揮される。さらに、コネクタを離脱するときに端子3a,3bが基材シート1を破って抜け出すことがなくなり、取扱い性が向上する。
【0042】
更に、この生体用電極材のように双方の電極部5a,5bの間に電気絶縁性のセパレータ6が設けられていると、既述したように生体用電極材を製造する際にセパレータ6によって双方の導電性粘着ゲルの接近、結合が阻止されるため、双方の電極部5a,5bの短絡を確実に防止することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の生体用電極材は、基材シートの屈曲によって導電性粘着ゲルが基材シートから剥離するのを防止することができ、また、端子をコネクタに接続するときに端子が導電性粘着ゲルへ押し込まれたり傾いたりするのを防止して接続作業を容易且つ確実に行えるようにすると共に、端子と導電層との接触不良を防止することができるといった顕著な効果を奏する。そして、セパレータを設けたものは、双方の電極部の導電性粘着ゲルの短絡を確実に防止でき、更に、基材シートに突片を設けたものは、人体や保管用治具から生体用電極材を簡単に剥がすことができるといった効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る生体用電極材の平面図である。
【図2】同生体用電極材の底面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】同生体用電極材の要部拡大断面図である。
【図5】従来の一対の電極部を形成した生体用電極材の断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート
2a,2b 導電層
3a,3b 端子
4a,4b 導電性粘着ゲル
5a,5b 電極部
6 セパレータ
8 基材シートの突片
9 支持シート(補強シート)
11 両面粘着テープ

Claims (5)

  1. 基材シートの下面に導電層を二分割して設け、双方の導電層にそれぞれ接触する二つの端子を基材シートの上面側へ突出させて取付けると共に、双方の導電層の下面に導電性粘着ゲルをそれぞれ密着させて一対の電極部を形成した生体用電極材であって、双方の電極部の導電性粘着ゲル間に電気絶縁性の支持シートを架け渡し、この支持シートに上記二つの端子を固定したことを特徴とする生体用電極材。
  2. 二つの端子の鍔部が、支持シートと基材シート下面の双方の導電層との間に挟まれた状態で双方の導電層に密着していることを特徴とする請求項1に記載の生体用電極材。
  3. 支持シートと基材シートを両面粘着テープを介して粘着したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体用電極材。
  4. 双方の電極部の相互間に電気絶縁性のセパレータを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の生体用電極材。
  5. 基材シートの外周縁の一箇所から、少なくとも先端部の下面に導電層が形成されていない突片を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の生体用電極材。
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