JPH08126705A - 電極材 - Google Patents

電極材

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JPH08126705A
JPH08126705A JP28906094A JP28906094A JPH08126705A JP H08126705 A JPH08126705 A JP H08126705A JP 28906094 A JP28906094 A JP 28906094A JP 28906094 A JP28906094 A JP 28906094A JP H08126705 A JPH08126705 A JP H08126705A
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JP
Japan
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adhesive layer
conductive
electrode material
terminal
layer
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Pending
Application number
JP28906094A
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English (en)
Inventor
Kaoru Tsuta
薫 蔦
Masahiko Taniguchi
雅彦 谷口
Takayuki Ikeda
隆之 池田
Ryuichi Kawashima
龍市 川島
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子からの直下電流による電気刺激を受ける
ことがなく、人体から比較的簡単に剥がすこともできる
電極材を提供する。 【構成】 下面に導電層1aを備えた基材シート1に、
導電層と接触する凸型端子2を取付け、基材シートの端
子取付箇所の下面に非導電性粘着層4を設けると共に、
端子取付箇所を除く下面全体に導電性粘着層5を設けた
構成とし、非導電性粘着層4によって凸型端子2からの
直下電流を遮断する。そして、非導電性粘着層4の粘着
力を導電性粘着層4より小さくして、その端部を基材シ
ート1の端部に露出させ、この非導電性粘着層4の露出
端部をつまんで簡単に剥がせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低周波治療器などの導
子として人体に貼付けて使用される電極材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電極材としては、例えば図5に
示すような構造のものが良く知られている。この電極材
は、下面に導電層101を備えた基材シート102に、
導電層と接触する凸型端子103を上方へ突出させて取
付けると共に、基材シート102の下面全体に導電性粘
着層104を設けた構造をしており、凸型端子103に
低周波治療器の導子コードを接続して人体に貼付け、低
周波微電流を流すことによって低周波治療を行うもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
電極材は、凸型端子103の下端から直下電流が流れる
ため、直下電流による不快な電気刺激を受けるという問
題があった。
【0004】また、使用中に電極材が人体から脱落しな
いように粘着力の大きい導電性粘着層104を設けてい
るため、使用後、電極材を人体から剥がしにくいという
問題もあった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、直下電流による不快な電
気刺激を受けることがなく、人体から比較的簡単に剥が
すこともできる電極材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電極材は、下面に導電層を備えた基材シー
トに、導電層と接触する凸型端子を基材シートの上方へ
突出させて取付け、基材シートの端子取付箇所の下面に
非導電性粘着層を設けると共に、基材シートの端子取付
箇所を除く下面全体に導電性粘着層を設けたことを特徴
としている。
【0007】そして、望ましくは、非導電性粘着層の粘
着力を導電性粘着層の粘着力より弱くして、非導電性粘
着層の端部を基材シートの端部に露出させ、非導電性粘
着層と導電性粘着層の境界線を非直線状となるように構
成したものである。
【0008】
【作用】本発明の電極材のように、基材シートの端子取
付箇所の下面に非導電性粘着層を設けてあると、凸型端
子の下端から直下電流が流れないので、直下電流による
不快な電気刺激を受けることがなくなる。
【0009】また、非導電性粘着層の粘着力を導電性粘
着層の粘着力より弱くして、非導電性粘着層の端部を基
材シートの端部に露出させてあると、この非導電性粘着
層を設けた部分が剥がれ易いため、非導電性粘着層の露
出端部を指先で摘まんで電極材を簡単に剥がすことがで
きる。その場合、非導電性粘着層と導電性粘着層の境界
線が非直線状であると、電極材を剥離するときに境界線
のところで基材シートや導電層が折れることはないの
で、電極材の剥離操作を繰り返し行っても、基材シート
や導電層が境界線部分で破断する心配がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0011】図1は本発明電極材の一実施例を示す斜視
図、図2はその縦断面図、図3はその底面図である。
【0012】図1〜図3において、1は下面に導電層1
aを備えた長円形の基材シートであって、この基材シー
ト1の長径方向一端寄りには端子挿通孔1bが形成さ
れ、凸型端子2が取付けられている。基材シート1の形
状は長円形に限らず、正方形、長方形、楕円形、円形な
ど、所望の形状とすることができ、また、端子挿通孔1
bも所望の位置に形成することができる。
【0013】上記の基材シート1は、厚さ20〜250
μm程度の合成樹脂シート(フィルムも含む)から成る
もので、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)
などのポリエステルシートや、柔軟性のあるポリウレタ
ンシート等が好適に使用される。特に、30〜350k
g/cm2 程度の弾性率と50〜200μm程度の厚さ
を備え、黄変しないように酸化防止処理を施した透明な
無架橋ポリウレタンシートは、優れた屈曲性と適度な柔
軟性を有するため、人体の屈曲部の皮膚に貼付けたとき
皮膚の動きに充分追従して皮膚から簡単に剥がれること
がなく、しかも黄変しないので清潔感があり、基材シー
ト1として極めて好ましいものである。
【0014】基材シート下面の導電層1aは、難腐食性
の導電材料で形成することが望ましく、例えばカーボン
粉やグラファイト粉を混合した樹脂塗料、フィルム、イ
ンキ等で形成したものが好適である。この導電層1aは
基材シート1の下面全体に形成してもよいし、所望のパ
ターン形状に形成してもよいが、いずれの場合も500
Ω以下の表面抵抗を有することが実用上必要であり、特
に5〜50Ω程度の表面抵抗を有する導電層1aが好ま
しい。
【0015】基材シート1の端子挿通孔1bには、下端
に鍔部2aを形成した凸型端子2が下方から挿通され、
略球形の端子頭部2bが基材シート1の上方に突出して
いる。そして、端子下端の鍔部2aが端子挿通孔1bの
周囲の導電層1aに係着されて電気的に接続され、端子
挿通孔1bから凸型端子2が上方へ抜け出さないように
取付けられている。この凸型端子2は、金属製のもので
も導電性非金属製のものでもよいが、実用上、1Ω以下
の小さな電気抵抗を有することが必要である。また、凸
型端子2の頭部2bの形状は略球形でなくてもよいが、
略球形にすると凸型端子2を端子挿通孔1bに挿通しや
すくなり、低周波治療器等の導子コード先端のコネクタ
への差込み接続も容易となる。
【0016】この凸型端子2の下面とその周囲の導電層
1aには、凸型端子2の下面より面積の大きい樹脂フィ
ルム3が接着剤等で貼着され、この樹脂フィルム3によ
って凸型端子2が固定されている。このように樹脂フィ
ルム3で凸型端子2を固定すると、非導電性粘着層4を
設ける前に凸型端子2が端子挿通孔1bから脱落した
り、凸型端子2の位置ずれや傾きを生じることがなくな
るので、電極材の組立作業を容易且つ精度良く行うこと
ができる。樹脂フィルム3としては、厚さ10〜200
μm程度のポリエチレンフィルムやポリエステルフィル
ムなどが使用される。
【0017】基材シート1の端子取付箇所の下面には、
凸型端子2下端からの直下電流を防止するために非導電
性粘着層4が貼着され、この端子取付箇所を除く基材シ
ート1の下面全体には導電性粘着層5が貼着されてい
る。そして、この非導電性粘着層4と導電性粘着層5の
下面には必要に応じて剥離フィルム6が重ねられ、電極
材が構成されている。
【0018】この非導電性粘着層4と導電性粘着層5は
いずれも、不織布に非導電性のポリウレタンゲルを含浸
させた厚さ1〜3mm程度のゲル層であるが、後者の導
電性粘着層5は、ポリウレタンゲルにイオン化合物(例
えば塩化ナトリウム、過塩素酸リチウム、塩化カリウ
ム、塩化リチウム等)を含有させることによって導電性
が付与されており、その電気抵抗が0.5〜200kΩ
・cm程度となるようにイオン化合物の含有量が調整さ
れている。そして、前者の非導電性粘着層4は、後者の
導電性粘着層4よりも粘着力が弱くなるように、後者の
導電性粘着層5のポリウレタンゲルに比べて粘着力の弱
いポリウレタンゲルを含浸させている。前者の非導電性
粘着層4はプローブタック試験(理学工業株式会社製の
プローブタックテスターNo.1216Sを使用)で2
0〜70g程度の粘着力を有することが望ましく、この
程度の粘着力であれば、指先で簡単に剥がすことができ
るが、使用中には皮膚から剥がれにくい。これに対し、
後者の導電性粘着層5は、電極材を人体の皮膚に確実に
貼着固定できるように、プローブタック試験で90g以
上の大きい粘着力を有することが望ましい。
【0019】上記のポリウレタンゲルは、アルキレンオ
キサイド鎖を有するポリオールとアルキレンオキサイド
鎖を有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマ
ーを反応させるか、或は、アルキレンオキサイド鎖を有
するポリウレタンポリオールプレポリマーとアルキレン
オキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネート
プレポリマーを反応させることによって得られる粘着ゲ
ルであり、アルキレンオキサイド鎖の種類や鎖長、ポリ
オール成分とポリイソシアネート成分の官能基の数や反
応比率、分子量などを種々変化させることによって、そ
の粘着力を自由に調整できるものである。しかも、この
ポリウレタンゲルは皮膚を刺激するモノマーを含まない
ため皮膚のカブレ等を起こす心配がなく、無色透明で清
潔感があるので、非導電性粘着層4や導電性粘着層5を
構成する粘着ゲルとして極めて好ましいものである。こ
のように非導電性粘着層4と導電性粘着層5とは類似し
たポリウレタンゲルを使用しているので、外観的には何
ら変わることがなく、境界線も見えないものである。
【0020】なお、ポリウレタンゲル以外の粘着ゲル、
例えばポリヒドロキシエチルメタクリレート等のヒドロ
ゲルを用いて非導電性粘着層4を形成し、これより粘着
力が大きいイオン化合物含有ヒドロゲルを用いて導電性
粘着層5を形成してもよい。
【0021】粘着力の弱い非導電性粘着層4は、その端
部が基材シート1の端部に露出するように設けられ、こ
の露出端部が電極材を剥がすときの「捲り代」となるよ
うに構成されている。そして、非導電性粘着層4と導電
性粘着層5の境界線LがU字状とされ、非直線状となっ
ている。このように境界線Lを非直線状に構成するの
は、非導電性粘着層4の露出端部を指先で摘まんで電極
材を剥がすとき、境界線Lのところで基材シート1や導
電層1aが折れないようにするためである。この境界線
Lの形状は、U字状のほかコ字状、L字状、く字状、波
形状など、非直線状であればどのような形状でもよい。
例えば図4に示す実施例のように、長方形の基材シート
1のコーナー部に凸型端子2を取付ける場合には、非導
電性粘着層4を正方形に形成して二辺の端部を基材シー
ト1のコーナー端部に露出させ、非導電性粘着層4と導
電性粘着層5の境界線LをL字状とするのが好ましい。
尚、説明の都合上、図面には境界線Lが見えるように描
いたが、実際には境界線Lは視覚できないものである。
【0022】以上のような構成の電極材は、基材シート
1から突出した凸型端子2の頭部2bを低周波治療器等
の導子コード先端のコネクタに差込み接続し、剥離フィ
ルム6を剥がして非導電性粘着層4と導電性粘着層5の
粘着力で人体に貼付けられる。そして、治療器の電源を
入れると、導子コードを通じて供給される低周波微電流
が凸型端子2から導電層1a、導電性粘着層5を通って
人体に流れ、筋肉や循環系の低周波治療が行われる。こ
のとき、凸型端子2の下端からの直下電流は非導電性粘
着層4で遮断されるため、直下電流による不快な電気刺
激を受けることはない。
【0023】次に、治療終了後、電極材を剥がすとき
は、粘着力の弱い非導電性粘着層4の露出端部を指先で
簡単に摘まむことができるので、この露出端部を「捲り
代」として摘まんだまま電極材を捲り上げることによ
り、容易に電極材を剥がすことができる。その場合、非
導電性粘着層4と導電性粘着層5の境界線Lが非直線状
であって、基材シート1や導電層1aが境界線部分で折
れることがないので、電極材の剥離操作を繰り返し行っ
ても、基材シート1や導電層1aが破断する心配はな
い。
【0024】既述の実施例は、人体から電極材を簡単に
剥がせるように、非導電性粘着層4の粘着力を弱くして
端部を露出させているが、導電性粘着層5と同じ粘着力
を有する非導電性粘着層4を、その端部が基材シート1
の端部に露出しないように設けてもよい。このように構
成しても、凸型端子2からの直下電流による不快な電気
刺激をなくすという本発明の目的を達成することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電極材は、凸型端子下端からの直下電流による不快な
電気刺激をなくすことができ、また、非導電性粘着層の
粘着力を弱くして端部を露出させたものは、人体から電
極材を簡単に剥がすことができ、更に、非導電性粘着層
と導電性粘着層の境界線を非直線状としたものは、剥離
操作を繰り返しても、基材シートやその下面の導電層が
境界部分で破断することがないといった顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電極材の斜視図であ
る。
【図2】同実施例の電極材の断面図である。
【図3】同実施例の電極材の底面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る電極材の底面図であ
る。
【図5】従来の電極材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート 1a 導電層 2 凸型電極 4 非粘着層 5 導電性粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 龍市 大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキ ロン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に導電層を備えた基材シートに、導電
    層と接触する凸型端子を基材シートの上方へ突出させて
    取付け、基材シートの端子取付箇所の下面に非導電性粘
    着層を設けると共に、基材シートの端子取付箇所を除く
    下面全体に導電性粘着層を設けたことを特徴とする電極
    材。
  2. 【請求項2】非導電性粘着層が導電性粘着層の粘着力よ
    り弱い粘着力を有し、且つ、非導電性粘着層の端部が基
    材シートの端部に露出していることを特徴とする請求項
    1に記載の電極材。
  3. 【請求項3】非導電性粘着層と導電性粘着層の境界線が
    非直線状である請求項2に記載の電極材。
JP28906094A 1994-10-28 1994-10-28 電極材 Pending JPH08126705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28906094A JPH08126705A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 電極材

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JP28906094A JPH08126705A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 電極材

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JP28906094A Pending JPH08126705A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 電極材

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JP (1) JPH08126705A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019176889A1 (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社Mtg 電極パッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019176889A1 (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 株式会社Mtg 電極パッド

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030204