JP3177471B2 - ボールベアリングの検査装置 - Google Patents

ボールベアリングの検査装置

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JP3177471B2
JP3177471B2 JP06907197A JP6907197A JP3177471B2 JP 3177471 B2 JP3177471 B2 JP 3177471B2 JP 06907197 A JP06907197 A JP 06907197A JP 6907197 A JP6907197 A JP 6907197A JP 3177471 B2 JP3177471 B2 JP 3177471B2
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昭治 山本
勝康 大塚
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光洋機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボールベアリン
グの内、外輪の疵の有無等を検出して良、不良を検査す
るボールベアリングの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボールベアリングの良、不良を
検査する場合、図6に示すような検査システムが用いら
れる。
【0003】図6において、1は検査対象であるボール
ベアリング、2及び3はこのボールベアリング1を構成
する内輪及び外輪、4はこれら内、外輪2、3間に配設
された複数個のボール、5は内輪2を回転する内輪回転
手段、6は外輪3に圧力を加える加圧手段、7は圧電素
子から成る振動検出器であり、外輪3に接触して配置さ
れており、加圧手段6により外輪3に所定の加圧力を加
えた状態で内輪回転手段5により内輪2を所定の速度で
回転したときの振動を検出する。
【0004】このとき、内、外輪2、3の軌道に疵等が
あると、この疵が原因で内輪2の回転に伴って振動が生
じ、この振動が振動検出器7により外輪3との接触圧の
変化として検出されてその接触圧の変化が電圧に変換さ
れ、検出信号として出力されるのである。
【0005】また図6において、9は振動検出器7から
出力される検出信号を増幅する第1増幅器、10は抵抗
等から成り第1増幅器9の出力信号を減衰する減衰器、
11は減衰器10により減衰された信号を増幅する第2
増幅器、12は第2増幅器11の出力信号が入力される
バンドパスフィルタ、13は音響増幅器であり、バンド
パスフィルタ12によりフィルタリングされた可聴範囲
の信号を増幅し、後段に接続されるスピーカ等に出力す
る。
【0006】さらに図6において、14はバンドパスフ
ィルタ12の出力信号を検波する検波器、15は比較器
であり、検波器14の出力信号レベルと予め設定された
基準レベルとを比較し、この比較の結果、検波器14の
出力信号レベルが基準レベルよりも低いか高いかによ
り、良、不良を判定して後段のシーケンサにその判定結
果を出力するようになっており、これら第1、第2増幅
器9、11、減衰器10、バンドパスフィルタ12,音
響増幅器13検波器14及び比較器15により判定手段
が構成されている。
【0007】ところで、上記した内輪回転手段5、加圧
手段6は詳細には図7に示すように構成されている。即
ち図7において、20はベース、21はベース20の左
方に設置された内輪回転用のスピンドル、22はアーバ
ーであり、スピンドル21の右端部に取り付けられ、ア
ーバー22の先端部分に検査対象であるボールベアリン
グ1の内輪2が着脱自在に嵌着され、図示しないモータ
の回転がプーリ及びベルト等を介してスピンドル21に
伝達され、内輪2が回転される。
【0008】このとき、アーバー22は左側の根本部分
が右側の先端よりも径大になっており、この径が変化す
る略中央部に段部が形成され、この段部に内輪2が当接
する構成になっている。
【0009】また図7において、25はベース20の上
面右端部に台座26を介して固定され左右方向に移動す
るピストンロッド27がスピンドル21の左右方向の中
心軸と同軸上に配置されたエアシリンダ、28はベース
20の上面左端部に左右方向に配設されたガイドレー
ル、29はガイドレール28上を移動する2個のスライ
ダ、30は取付け部材31を介して両スライダ29に固
定された断面コ字状の押付け部材、32は巻装バー、3
3は巻装バー32に巻装されたバネである。
【0010】ところで、押付け部材30の左端上部には
検査対象となるボールベアリング1の内輪2の外形より
大きくかつ外輪3の外径よりも小さい径の円形孔34が
形成される一方、押付け部材30の右端上部には巻装バ
ー32の断面径よりも大なる透孔(図示せず)が形成さ
れている。
【0011】そして、押付け部材30の右端上部の透孔
に巻装バー32が遊通され、その左端には押付け部材3
0の透孔の径よりも大なるストッパ35が設けられて透
孔からの抜けが防止されている。また、エアシリンダ2
5のピストンロッド27の左端部外周に形成された雄ね
じ部が巻装バー32の右端部に螺合して巻装バー32が
ピストンロッド27に接続され、巻装バー32の右端部
外周に形成された雄ねじ部にバネ圧調整用の調整ナット
36が螺合し、バネ33の両端が押付け部材30及び調
整ナット36に係止されている。尚、37はピストンロ
ッド27と巻装バー32との接続を補強するナットであ
る。
【0012】従って、エアシリンダ25が動作してピス
トンロッド27が左方(図7中のA矢印方向)へ移動す
ると巻装バー32も左へ移動し、バネ33に押されて押
付け部材30が左へスライドし、押付け部材30が図7
に示すようにボールベアリング1の外輪3に当接し、更
にピストンロッド27が左へ移動することによりバネ3
3が圧縮され、このようなバネ33の圧縮による所定の
圧力が押付け部材30を介して外輪3に加えられるので
ある。このときの加圧力の調整は、巻装バー32に対す
る調整ナット36の螺着位置が変更されてバネ33の圧
縮力が調整されることによってなされる。
【0013】一方、外輪3の加圧解除の際には、エアシ
リンダ25が加圧時とは逆に動作してピストンロッド2
7が右方に移動し、外輪3に当接していた押付け部材3
0が外輪3から離れ、外輪3の加圧が解除される。
【0014】尚、図7には明確には示されていないが、
ボールベアリング1をその軸方向に直交する軸を中心と
して180゜回転する反転手段が設けられており、この
反転手段により、ボールベアリング1の一面側における
検査終了後ボールベアリング1が反転され、ボールベア
リング1の他面側における検査への切換えが行われるよ
うになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の装置では、バネ33の圧縮により加圧するため、内
輪2の回転中に加圧力を微妙に調整することが困難であ
るため、検査可能な内、外輪2、3の軌道におけるボー
ル4の接触角が制限され、内、外輪2、3の軌道の肩付
近、即ち高接触角位置における疵の有無を検出すること
が難しいという問題があった。
【0016】また、内輪2の回転中に外輪3の加圧力を
略ゼロとした状態で振動検査を行うことによって、内、
外輪2、3の軌道の底疵の有無を検出することは可能で
あるが、従来の装置では内輪2の回転中に外輪3の加圧
力をゼロ付近まで微妙に減少調整することが困難である
ため、内、外輪2、3の軌道の底疵の有無を検出するこ
とは不可能であった。
【0017】さらに、上記した従来の装置では、検査対
象となるボールベアリング1の大きさや疵の種類により
外輪3の加圧力を変更する場合は、上記したように調整
ナット36の位置を調整してバネ33の圧縮力を変更設
定する必要があり、自動設定できず手間がかかり、しか
もバネ33の圧縮だけで外輪3の加圧力を発生している
ため、加圧力の設定範囲が制限されるという問題があっ
た。
【0018】一方、上記した従来の装置では、振動検出
器7の外輪3との接触位置は1箇所だけであり、外輪3
の軌道における疵の有無を周方向全体にわたって検出す
ることができないため、検査の信頼性の面において限界
があった。
【0019】この発明が解決しようとする課題は、内、
外輪の軌道の肩付近や底部分の疵、夾雑物の有無、軌道
の真円度を検出でき、また外輪の周方向全体にわたる検
出が可能な装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内輪、外輪及びこれら内外輪間に配設された複数個
のボールから成るボールベアリングの前記内輪に対して
前記外輪の端面に所定圧力を加える加圧手段と、前記内
輪を支持し前記加圧手段により前記外輪が加圧された状
態で前記内輪を所定速度で回転する内輪回転手段と、前
記外輪の外周に接触して配置された振動検出器と、前記
振動検出器の出力信号を処理して前記内、外輪の軌道の
疵の有無等を判定する判定手段とを備え、前記加圧手段
が、前記内輪回転手段による前記内輪の回転中に前記外
輪への加圧力を微調整する微調整機能を有していること
を特徴としている。
【0021】このような構成によれば、加圧手段により
外輪が所定圧力で加圧された状態で内輪回転手段により
内輪が回転され、そのときの振動が振動検出器により検
出される。
【0022】そして、加圧手段を微調整してその加圧力
を所定値より少し増加することにより、内、外輪の軌道
の肩付近である高接触角位置における疵の有無が検査さ
れる一方、加圧手段による加圧力を次第に減少していく
ことにより、内、外輪の軌道の底疵の有無が検査され
る。
【0023】また、振動検出器の出力信号から音響信号
成分を取り出せば、うなり音から内、外輪の軌道の真円
度の良否が検査される。
【0024】ところで、請求項2に記載のように、前記
加圧手段が、モータと、前記モータにより正逆回転され
るボールねじと、前記ボールねじの正逆回転により双方
向に移動する移動部材と、前記移動部材に連動する連動
部材と、前記外輪に接離自在に設けられ前記連動部材の
移動により前記外輪に近づく方向及び前記外輪から離れ
る方向に移動する押付け部材と、前記押付け部材が前記
外輪の端面に当接した状態で前記連動部材を付勢し前記
連動部材を介して前記押し付け部材に前記外輪への所定
の加圧力を与える付勢手段とにより構成されているのが
好ましい。
【0025】このような構成によれば、ボールねじの例
えば正回転(或いは逆回転)により移動部材、連動部材
及び押付け部材が外輪に近づく方向に移動し、やがて押
付け部材が外輪に当接して付勢手段による所定の加圧力
が外輪に加えられ、振動検出器による振動の検出が行わ
れる。
【0026】このときに、ボールねじを更に正回転(或
いは逆回転)することにより、外輪への加圧力を微増す
ることができ、ボールねじを更に逆回転(或いは正回
転)することにより、外輪への加圧力を少しずつ減少す
ることができ、外輪への加圧力の微調整を簡単に行え、
しかも検査対象の変更に伴う加圧力の変更もボールねじ
の回転量を変更するだけで簡単に対応できる。
【0027】また、請求項1または2に記載の発明にお
いて、請求項3に記載のように、前記加圧手段により加
圧された前記外輪を、前記内輪の回転速度よりも低速で
回転する外輪回転手段を備えていると、内、外輪の軌道
の肩付近である高接触角位置における疵や底疵の有無の
検査が可能で、更に外輪の周方向全体にわたる検査も可
能であり、しかも振動検出器の出力信号から音響信号成
分を取り出せば、うなり音から内、外輪の軌道の真円度
も検査でき、多機能の検査装置を提供することができ
る。
【0028】さらに、請求項1ないし3いずれかに記載
の発明において、請求項4に記載のように、前記ボール
ベアリングを180゜回転しその一面及び他面を反転し
て配置させる反転手段を備えていると、ボールベアリン
グの両面についての検査を効率的に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1ないし図5を参照して説明する。但し、図1は平面
図、図2は正面図、図3は一部の正面図、図4は異なる
一部の正面図、図5は他の一部の左側面図である。尚、
本実施形態において使用する判定手段の構成は、上記し
た図6に示すものと同一であるため、以下の説明では図
6も参照する。
【0030】図1、図2において、40は右端に前、後
に突出した突出部40a、40bを有するベース、41
a、41bはベース40の左方に前、後に設置された内
輪回転用のスピンドル、42a、42bはアーバーであ
り、スピンドル41a、41bそれぞれの右端部に取り
付けられ、両アーバー42a、42bの先端部分に検査
対象であるボールベアリング1の内輪2がそれぞれ着脱
自在に嵌着され、図示しないモータの回転がプーリ及び
ベルトを介し両スピンドル41a、41bに伝達され
て、内輪2が例えば1800rpm等の高速で回転され
る。これらスピンドル41a、41b、アーバー42
a、42b、図示しないモータ、プーリ及びベルトによ
り内輪回転手段が構成されている。
【0031】このとき、アーバー42a、42bは左側
の根本部分が右側の先端よりも径大になっており、この
径が変化する略中央部に段部が形成され、樹脂から成る
緩衝部材を介して内輪2がアーバー42a、42bの段
部に当接する構成になっている。
【0032】また図1、図2において、43、44はベ
ース40の上面の略中央部及び右端中央部に固着された
左、右支持部材、45は左端が軸受を介して左支持部材
43に回転自在に支持され右端部が右支持部材44を貫
通し軸受を介して回転自在に支持された左右方向に長尺
のボールねじ、46は移動部材であり、図3に示すよう
に上部中央に形成された雌ねじ部分がボールねじ45に
螺着し、ボールねじ42の右端に取り付けられたプーリ
47が図示しないベルト及びモータにより回転されるこ
とによりボールねじ42は回転するが、このとき移動部
材46は後述する構成によって回転が阻止されているた
め、ボールねじ42の正逆回転により左右方向に移動す
るようになっている。
【0033】さらに図1、図2において、49a、49
bはベース40の上面前部及び上面後部に配設されたボ
ールねじ42と平行なガイドレール、50、50は両ガ
イドレール49a、49bの右端部上をそれぞれ移動自
在に設けられた2個の第1のスライダ、51は前後方向
に長尺の移動板であり、この移動板51の両端部が両第
1のスライダ50、50に固定される一方、中央部が移
動部材46の下面に固定され、このように移動板51に
移動部材46が固定されることによってボールねじ42
の回転による移動部材46の回転が阻止されており、移
動部材46の左右方向への移動により移動板51及び両
スライダ50、50がガイドレール49a、49bに沿
って左右にスライドする。
【0034】ところで、図1、図2に示すように、移動
板51の前後の長さはベース40の前後の幅よりも長く
設定され、移動板51の前部及び後部がベース40より
前方及び後方にそれぞれ突出しており、この移動板51
の前、後部の右端には係止板52a、52bが一体に立
設される一方、移動板51の前、後部の左端には他の係
止板53a、53bが一体に垂設されている。
【0035】また図1、図2において、55、55は両
ガイドレール49a、49bの中央部上をそれぞれ移動
自在に設けられた2個の第2のスライダ、56、56は
両ガイドレール49a、49bの左端部上をそれぞれ移
動自在に設けられた2個の第3のスライダ、57a、5
7bはステージであり、前側のステージ57aはガイド
レール49a上の第2、第3のスライダ55、56に固
定され、後側のステージ57bはガイドレール49b上
の第2、第3のスライダ55、56に固定されている。
【0036】さらに図1、図2において、59a、59
bは下部が前側のステージ57aの前部及び後側のステ
ージ57bの後部にそれぞれ取り付けられた支持体、6
0a、60bは下側の巻装バー、61a、61bは上側
の巻装バー、62a、62bは下側の両巻装バー60
a、60bにそれぞれ巻装された下側バネ、63a、6
3bは上側の両巻装バー61a、61bにそれぞれ巻装
された付勢手段としての上側バネである。
【0037】そして、下側の両巻装バー60a、60b
の右端はそれぞれ固定部材65a、65bによりベース
40の突出部40a、40bに固定され、左端は係止板
53a、53bの図示しない透孔に遊通され、突出部4
0a、40bそれぞれ及び係止板53a、53bそれぞ
れに両下側バネ62a、62bの両端が固着され、これ
ら下側バネ62a、62bの伸張により係止板53a、
53bが右方に付勢される。
【0038】一方、上側の両巻装バー61a、61bの
右端はそれぞれ係止板52a、52bに固定され、左端
は支持体59a、59bの上部の図示しない透孔に遊通
されると共に、支持体59a、59bより左方に突出し
た両巻装バー61a、61bの左端部にはストッパ66
a、66bが取り付けられて両巻装バー61a、61b
の透孔からの抜けが防止され、両巻装バー61a、61
bの右端部に設けられた係止体67a、67bそれぞれ
及び支持体59a、59bそれぞれに両上側バネ63
a、63bの両端が係止され、これら上側バネ63a、
63bの圧縮により支持体59a、59bが左方に付勢
される。
【0039】このような構成において、ボールねじ45
が例えば正回転することによって移動部材46が左方に
移動すると、移動部材46と共に移動板51も左方に移
動し、この移動板51の移動により係止板52a、52
b及び上側バネ63a、63bを介し支持体59a、5
9bが左方に押されてステージ57a、57bが第2、
第3のスライダ55、56と共にガイドレール49a、
49b上を左方にスライドする。
【0040】また図1、図2において、69はステージ
57aの右端にそれぞれ固定された断面L字状の取付部
材、70はモータ、71はモータ70の回転軸の回転速
度を減速する減速器であり、これらモータ70及び減速
器71は取付部材69に取り付けられ、図1、図2には
示されていないが、後側のステージ57bにも同様に取
付部材が固定されており、その取付部材にも同様のモー
タ及び減速器が取り付けられている。
【0041】さらに図1、図2において、72a、72
bはステージ57a、57bの中央部にそれぞれ固定さ
れた連動部材、73a、73bは連動部材72a、72
bをそれぞれ貫通しその貫通部分において図外の軸受に
より回転自在に支持された支軸、74a、74bは減速
器71の出力軸と支軸73a、73bの右端とを連結し
減速器71の回転を支軸73a、73bにそれぞれ伝達
するカップリング、75a、75bは押付け部材であ
り、短円柱状の部材の左面に凹部を形成した形状を有
し、支軸73a、73bの左端にそれぞれ取り付けられ
ており、図4に示すように、押付け部材75a、75b
のリング状を成す左端部が検査対象であるボールベアリ
ング1の外輪3のみに当接するように押付け部材75
a、75bの寸法が設定されている。尚、押付け部材7
5a、75bの外輪3への当接面には、緩衝材を設けて
おくのが好ましい。
【0042】ところで、左、右支持部材43、44と、
ボールねじ45と、これを回転するモータ及びプーリ4
7と、移動部材46と、移動板51及び各係止板52
a、52bと、ガイドレール49a、49b及び各スラ
イダ50、55、56と、ステージ57a、57bと、
支持体59a、59bと、各巻装バー60a、60b、
61a、61bと、下側及び上側バネ62a、62b及
び63a、63bと、固定部材65a、65bと、スト
ッパ66a、66bと、係止体67a、67bと、連動
部材72a、72bと、支軸73a、73bと、押付け
部材75a、75bとにより、加圧手段が構成されてい
る。
【0043】また、取付部材69、モータ70、減速器
71、カップリング74a、74b、更には支軸73
a、73b及び押付け部材75a、75bも含めて、こ
れらにより外輪回転手段が構成されている。
【0044】そして、上記したようにボールねじ45の
正回転(加圧方向への回転)によって移動部材46及び
移動板51が左方に移動し、係止板52a、52b及び
上側バネ63a、63bを介し支持体59a、59bが
左方に押されてステージ57a、57bがガイドレール
49a、49b上を左方にスライドすると、連動部材7
2a、72bも移動部材46に連動して左方へ移動し、
この連動部材72a、72bの移動により支軸73a、
73b及び押付け部材75a、75bが左方へ移動す
る。
【0045】さらにボールねじ45が加圧方向へ回転す
ることにより、図4に示すように押付け部材75a、7
5bによりボールベアリング1が左方へ押されて内輪2
にアーバー42a、42bの先端部分が嵌り込み、アー
バー42a、42bの段部に内輪2の端面が当接する一
方、上側バネ63a、63bの圧縮力がステージ57
a、57b、連動部材72a、72b、押付け部材75
a、75bを介して外輪3に加わり、外輪3が所定の圧
力で加圧されるのである。
【0046】このとき、ボールねじ45の回転量と上側
バネ63a、63bの圧縮力との関係を予め求めておく
ことにより、従来のようにバネの圧縮力の調整だけで加
圧力を調整する場合に比べ、押付け部材75a、75b
による外輪3への加圧力を精度よく且つ容易に制御する
ことができ、しかもボールねじ45の回転量の制御によ
って、外輪3への加圧力を増加及び減少方向に簡単に微
調整することが可能である。
【0047】尚、押付け部材75a、75bによる外輪
3の加圧時には、係止板52a、52bには上側バネ6
3a、63bの反作用による右方への付勢力が働くが、
これとバランスするように、下側バネ62a、62bが
伸びて係止板53a、53bを右方に付勢するようにな
っている。
【0048】一方、ボールねじ45を加圧方向に徐々に
回転することにより、押付け部材75a、75bによる
外輪3への加圧力は少しずつ増加し、ボール4の内、外
輪2、3の軌道に対する接触角は大きくなり、内、外輪
2、3の軌道の肩付近、即ち高接触角位置における疵の
検出が可能になる。
【0049】逆に、ボールねじ45を加圧方向と反対方
向に徐々に回転すれば、押付け部材75a、75bによ
る外輪3への加圧力は少しずつ減少し、ボール4の内、
外輪2、3の軌道に対する接触角は小さくなり、やがて
押付け部材75a、75bによる外輪3への加圧力は略
ゼロになって、内、外輪2、3の軌道の底疵の検出が可
能になる。
【0050】さらに、モータ70の回転が減速器71、
カップリング74a、74bを介して支軸73a、73
bに減速して伝達され、支軸73a、73bが例えば3
0rpm等の低速で回転し、これによって押付け部材7
5a、75bが圧接する外輪3が低速で回転し、このと
き図4に示すように、図6に示すものと同様の振動検出
器7が外輪3に接触して配置されているため、外輪3が
回転することによって、振動検出器7が外輪3の全周に
わたって接触し、外輪3の周方向全体にわたる振動を検
査することができるのである。
【0051】また図1、図2において、77a、77b
はステージ57a、57bの左端部にそれぞれ固定され
アーバー42a、42bそれぞれの付近に設けられたガ
イド、78はボールベアリング1を180゜回転しその
一面及び他面を反転して配置させる反転手段である。
【0052】図1に示すように、ガイド77a、77b
はともに、基板上にボールベアリング1の厚さ分よりわ
ずかに広い間隔をあけて左右の立板が立設された形状を
有し、左側の立板にはアーバー42a、42bの根本部
分が出入り可能で外輪3の径より小さい寸法の切欠部8
1a、81bが形成され、右側の立板には押付け部材7
5a、75bが出入り可能な寸法の切欠部82a、82
bが形成され、両立板間にボールベアリング1が移動す
る移動路が形成されており、ステージ57a、57bの
左方への移動時に、押付け部材75a、75bにより外
輪3が押されてアーバー42a、42bの先端部分が内
輪2に嵌入するようになっている。尚、図示はされてい
ないが、ガイド77a、77bの基板の上面中央部には
わずかな窪みが形成されており、この窪みによってボー
ルベアリング1の移動路における転がりが防止されて安
定化が図られている。
【0053】また図1に示すように、反転手段78は、
ベース40に固定されたロータリアクチュエータ84
と、ロータリアクチュエータ84により回転する基板及
びこの基板上にボールベアリング1の厚さ分よりわずか
に広い間隔をあけて立設された左右の立板から成る回転
部85と、回転部85に取り付けられた棒状の被検知体
86と、回転部85が180゜回転する毎に被検知体8
6を検知する位置に設けられた2個の近接スイッチ87
a、87bとにより構成されている。
【0054】そして、回転部85の両立板間にもガイド
77a、77bと同様の移動路が形成され、ロータリア
クチュエータ84により回転部85が回転して両近接ス
イッチ87a、87bそれぞれにより被検知体86が検
知されたときに回転部85の回転が停止され、この停止
時にガイド77a、77bの移動路及び回転部85の移
動路とが同一の線上に並ぶように、回転部85及び両近
接スイッチ87a、87bの位置関係が設定されてい
る。尚、回転部85の基板にもガイド77a、77bと
同様、ボールベアリング1の安定化のための窪みが形成
されている。
【0055】さらに図5において、89は櫛状のローダ
であり、図5に示すようにボールベアリング1を移送す
るための凹状の4個の保持部90を有しており、後側の
ガイド77bの後方の待機位置にある1個のボールベア
リング1及び同一の線上に並んだガイド77a、77
b、回転部85の各移動路にある3個のボールベアリン
グ1を保持し、これら移動路上を転がすようにして各ボ
ールベアリング1を前方へ移送し、一番手前の両面検査
済みのボールベアリング1を搬出部に移送し、回転部8
5にあったボールベアリング1を前側のガイド77aの
移動路に移送し、後側ガイド77bの移動路にあったボ
ールベアリング1を回転部85の移動路に移送し、後方
の待機位置にあったボールベアリング1を後側のガイド
77aの移動路に移送し、これらの各ボールベアリング
1の移送をひとつの動作で行うのである。
【0056】そして、このようなボールベアリング1の
移送動作が終了すると、ローダ89は上方の待避位置に
移動して次の移送動作に備える状態となる一方、反転手
段78ではロータリアクチュエータ83が動作していず
れかの近接スイッチ87a、87bが被検知体86を検
知するまで回転部85が回転し、これにより一面側の検
査を終えたボールベアリング1が180゜反転されて他
面側の検査に備えられるのである。
【0057】つぎに、上記したような構成の装置を用い
て、ボールベアリング1の検査を行う場合の手順につい
て説明する。
【0058】まず、上記したようにローダ89により検
査対象となるボールベアリング1の移送動作が行われる
が、最初は後側のガイド77bの移動路にだけボールベ
アリング1が移送される。このとき、移動部材46、ス
テージ57a、57b、連動部材72a、72b、押付
け部材75a、75b等は右方の待機位置にあるため、
ボールベアリング1の内輪2にはアーバー42a、42
bは嵌入していない状態である。
【0059】そして、ボールベアリング1の移送が完了
すると、ローダ89は待避位置に待避する一方、モータ
によりボールねじ45が回転され、上記したようにして
移動部材46、ステージ57a、57b、連動部材72
a、72b、押付け部材75a、75b等が左方へ移動
し、ボールベアリング1の内輪2にはアーバー42a、
42bは嵌入すると共に、押付け部材75a、75bに
よって外輪3が加圧される。
【0060】この状態でモータによりスピンドル41
a、41bが高速回転すると共に、モータ70,減速器
71により押付け部材75a、75bが低速回転し、振
動検出器7による振動の検出が開始される。このとき、
ボールねじ45の回転量が制御されて押付け部材75
a、75bによる加圧力が設定された最大値から徐々に
低減され、加圧力がゼロ状態になるまでの間における振
動の検出が行われる。
【0061】このようにして得られた振動検出器7によ
るデータは図6に示した構成の判定手段により解析され
て良否が判定され、ボールベアリング1の一面側につい
て、内、外輪2、3の軌道の肩部分から底付近までの疵
や夾雑物の有無が検出されると共に、うなり音の有無か
ら内、外輪2、3の軌道の真円度が検出されるのであ
る。
【0062】つぎに、後側のガイド77bの移動路にあ
るボールベアリング1の一面側の検査が終われば、スピ
ンドル41a、41bの回転が停止されると共に、ボー
ルねじ45が先程とは逆方向に回転されて移動部材4
6、連動部材72a、72b等が右方へ移動を開始し、
ガイド77bの左側の立板がボールベアリング1の外輪
3に当接しつつガイド77bが右方へ移動し、これによ
りアーバー42bが内輪2から抜け、移動部材46、連
動部材72a、72b等が右方の待機位置まで移動す
る。
【0063】そして、移動部材46、連動部材72a、
72b等が待機位置に移動した後、ローダ89が動作し
て後側のガイド77bの移動路にあったボールベアリン
グ1が反転手段78の回転部85の移動路に搬入される
と同時に、ガイド77bの移動路に次のボールベアリン
グ1が移送され、その後回転部85が180゜回転して
回転部85の移動路にあるボールベアリング1が他面側
の検査に備えられ、上記した手順と同様の手順によって
新たにガイド77bの移動路に移送されたボールベアリ
ング1の検査が行われる。
【0064】つぎに、ガイド77bの移動路にあるボー
ルベアリング1の一面側の検査が終われば、ローダ89
により回転部85の移動路にあったボールベアリング1
が前側のガイド77aの移動路に移送され、後側のガイ
ド77bの移動路にあったボールベアリング1が反転手
段78の回転部85の移動路に移送されると同時に、ガ
イド77bの移動路に次のボールベアリング1が移送さ
れ、その後回転部85が180゜回転して回転部85の
移動路にあるボールベアリング1が他面側の検査に備え
られ、再び上記と同様の手順により、後側のガイド77
bの移動路に新たに移送されたボールベアリング1の一
面側と、前側のガイド77aの移動路に移送されたボー
ルベアリング1の他面側とが同時に検査される。
【0065】以後これらの動作が繰り返し行われ、対象
となるボールベアリング1の全品について検査が自動的
に行われるのである。
【0066】従って、上記した実施形態によれば、加圧
手段を構成するボールねじ45の回転量を制御すること
によって、外輪3の加圧力を微調整することができるた
め、従来のような内、外輪2、3の軌道の疵や夾雑物の
有無に加えて、内、外輪2、3の軌道の肩付近である高
接触角位置及び軌道の底部分における疵や夾雑物の有無
を検査することができるほか、うなり音から内、外輪
2、3の軌道の真円度の良否の検査も行うことができ、
しかもモータ70、減速器71等から成る外輪回転手段
によって30rpmなどの低速で外輪3を回転しつつ検
査するため、従来不可能であった外輪3の周方向全体に
わたる検査も行うことができ、多機能の検査装置を提供
することが可能になる。
【0067】さらに、反転手段78やローダ89を備え
たことによって、検査対象となるボールベアリング1の
全品を、両面について自動的に検査することが可能にな
り、作業効率が非常に改善でき、従来に比べて両面の検
査に要するサイクル時間を大幅に短縮することができ
る。
【0068】また、検査対象となるボールベアリングの
大きさや疵の種類により外輪3の加圧力を変更する必要
が生じた場合には、アーバー42a、42b、押付け部
材75a、75b、ガイド77a、77b、回転部85
等、ボールベアリングの内、外輪に直接接触する部分を
ボールベアリングの大きさに応じて取り換え、ボールね
じ45の回転量を適宜制御して外輪3の加圧力を調整す
ることによって簡単に対応することができる。
【0069】なお、上記実施形態では、内輪2の回転中
に外輪3への加圧力を微調整する機能を有するボールね
じ45等から成る加圧手段と、外輪3を低速で回転する
モータ70、減速器71等から成る外輪回転手段の両方
を備えた場合について説明しているが、前者の加圧手段
のみを備える場合であってもよく、この場合には内、外
輪2、3の軌道の肩付近及び底部分の疵等の有無を検査
できるという特有の効果を奏する。
【0070】また、加圧手段の構成は上記実施形態のも
のに限定されるものではなく、内輪2の回転中に外輪3
への加圧力を微調整し得る構成であればよい。
【0071】さらに、内輪回転手段、外輪回転手段の構
成も上記実施形態のものに限らないのは言うまでもな
い。
【0072】また、上記実施形態では圧電素子から成る
振動検出器7を用いた場合について説明したが、特に圧
電素子から成るものに限らない。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、加圧手段による外輪への加圧力を微調整するこ
とにより、従来のような内、外輪の軌道の疵の有無に加
えて、内、外輪の軌道の肩付近である高接触角位置にお
ける疵等の有無や、内、外輪の軌道の底疵の有無を検査
することができ、また振動検出器の出力信号から音響信
号成分を取り出すことにより、うなり音から内、外輪の
軌道の真円度の良否も検査でき、従来に比べて内、外輪
の軌道全域における検査が可能になる。
【0074】さらに、検査対象となるボールベアリング
の大きさや疵の種類により外輪への加圧力を容易に変更
することが可能である。
【0075】また、請求項2に記載の発明によれば、ボ
ールねじの正逆回転により付勢手段による外輪への加圧
力を増減制御できるため、従来のようにバネの圧縮力の
調整だけで加圧力を調整する場合に比べ、検査中におい
ても加圧力の調整を行うことが可能で、外輪への加圧力
を精度よく且つ容易に調整することができ、しかもボー
ルねじの回転量の制御によって加圧力を増加及び減少方
向に簡単に微調整することが可能である。
【0076】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
内、外輪の軌道の疵の有無は勿論のこと、内、外輪の軌
道の肩付近である高接触角位置における疵や底疵の有無
の検査が可能で、更に外輪の周方向全体にわたる検査も
可能であり、振動検出器の出力信号から音響信号成分を
取り出せば、うなり音から内、外輪の軌道の真円度も検
査でき、多機能の検査装置を提供することができ、検査
結果の信頼性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の平面図である。
【図2】一実施形態の正面図である。
【図3】一実施形態の一部の正面図である。
【図4】一実施形態の異なる一部の正面図である。
【図5】一実施形態の他の一部の左側面図である。
【図6】この発明の背景となるボールベアリングの検査
システムの概略図である。
【図7】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 ボールベアリング 2 内輪 3 外輪 4 ボール 7 振動検出器 9、11 第1、第2増幅器(判定手段) 12 バンドパスフィルタ(判定手段) 13 音響増幅器(判定手段) 14 検波器(判定手段) 15 比較器(判定手段) 40 ベース 41a、41b スピンドル(内輪回転手段) 42a、42b アーバー(内輪回転手段) 43 左支持部材(加圧手段) 44 右支持部材(加圧手段) 45 ボールねじ(加圧手段) 46 移動部材(加圧手段) 47 プーリ(加圧手段) 49a、49b ガイドレール(加圧手段) 50、55、56 第1、第2、第3のスライダ(加
圧手段) 51 移動板(加圧手段) 52a、52b、53a、53b 係止板(加圧手段) 57a、57b ステージ(加圧手段) 59a、59b 支持部材(加圧手段) 60a、60b 下側の巻装バー(加圧手段) 61a、61b 上側の巻装バー(加圧手段) 62a、62b 下側バネ(加圧手段) 63a、63b 上側バネ(加圧手段) 65a、65b 固定部材(加圧手段) 66a、66b ストッパ(加圧手段) 67a、67b 係止体(加圧手段) 69 取付部材(外輪回転手段) 70 モータ(外輪回転手段) 71 減速器(外輪回転手段) 72a、72b 連動部材(加圧手段) 73a、73b 支軸(加圧手段、外輪回転手段) 74a、74b カップリング(外輪回転手段) 75a、75b 押付け部材(加圧手段、外輪回転手
段) 77a、77b ガイド 78 反転手段 84 ロータリアクチュエータ 85 回転部 86 被検知体 87a、87b 近接スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−221161(JP,A) 特開 平10−197403(JP,A) 実開 平2−140451(JP,U) 実開 平4−117919(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/04 F16C 19/52 G01H 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪、外輪及びこれら内外輪間に配設さ
    れた複数個のボールから成るボールベアリングの前記内
    輪に対して前記外輪の端面に所定圧力を加える加圧手段
    と、 前記内輪を支持し前記加圧手段により前記外輪が加圧さ
    れた状態で前記内輪を所定速度で回転する内輪回転手段
    と、 前記外輪の外周に接触して配置された振動検出器と、 前記振動検出器の出力信号を処理して前記内、外輪の軌
    道の疵の有無等を判定する判定手段とを備え、 前記加圧手段が、前記内輪回転手段による前記内輪の回
    転中に前記外輪への加圧力を微調整する微調整機能を有
    していることを特徴とするボールベアリングの検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加圧手段が、モータと、前記モータ
    により正逆回転されるボールねじと、前記ボールねじの
    正逆回転により双方向に移動する移動部材と、前記移動
    部材に連動する連動部材と、前記外輪に接離自在に設け
    られ前記連動部材の移動により前記外輪に近づく方向及
    び前記外輪から離れる方向に移動する押付け部材と、前
    記押付け部材が前記外輪の端面に当接した状態で前記連
    動部材を付勢し前記連動部材を介して前記押し付け部材
    に前記外輪への所定の加圧力を与える付勢手段とにより
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のボー
    ルベアリングの検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のボールベアリ
    ングの検査装置において、 前記加圧手段により加圧された前記外輪を、前記内輪の
    回転速度よりも低速で回転する外輪回転手段を備えてい
    ることを特徴とするボールベアリングの検査装置。
  4. 【請求項4】 前記ボールベアリングを180゜回転し
    その一面及び他面を反転して配置させる反転手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記
    載のボールベアリングの検査装置。
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