JP2020040174A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークを支持する支持機構を備えた加工装置において、高い精度が必要となるワークに対しても適用可能であり、しかも、ワークの直径が変更になっても迅速に対応可能とする。【解決手段】加工装置10は、ワーク7を保持するチャックと、ワーク7を回転させる回転機構と、ワーク7の外周面の複数箇所に径方向外方から接触可能である複数の支持部17を有する支持機構と、工具とを備える。支持部17それぞれは、回転自在に保持されたボール21が先部に設けられたプランジャ23と、ワーク7の外周面8から離れた退避位置にあるボール21を外周面8に接触させるためにプランジャ23に推力を与える油圧ユニット30と、ワーク7の外周面8にボール21を弾性的な押付力によって接触させるばね26と、ボール21が外周面8に接触するとプランジャ23の移動を不能とするコレット24とを有する。【選択図】 図3
Description
本発明は、円筒状のワークを加工する加工装置に関する。
円筒状のワークを切削又は研削して所定形状を得るための加工装置として、旋削盤又は研削盤が知られている。例えば、特許文献1には、ワークを研削する加工装置が開示されている。
加工装置では、例えばワークがマグネットチャックによって主軸台側に保持される。ワークの内周面に工具を接触させて加工すると、このワークに力が作用する。この力は、マグネットチャックによって支持されるが、更に、ワークの外周面に接触させたシュー又は振れ止めユニットによっても支持される。
図7は、ワーク90がシュー91によって支持される場合の説明図である。ワーク90は、図外のマグネットチャックによって保持され、更に、加工の際にワーク90に作用する力は、二つのシュー91,91によって支持される。図7において、ワーク90に対する図外の工具の接触位置が符号100で示され、この工具によってワーク90に作用する力が矢印Fで示されている。シュー91は、ガイド体92と、固定部材93とを有する。ガイド体92は、ワーク90に接触可能である接触部材92a、及び長孔94が形成されているブラケット92bを有する。ガイド体92(ブラケット92b)は、ワーク90の径方向に移動可能となって固定部材93に取り付けられている。具体的に説明すると、長孔94を貫通するボルトナット95によって、ガイド体92は固定部材93に固定されている。このため、加工の対象となるワーク90の直径Dが変更される場合、ボルトナット95を緩め、ガイド92の位置を調整し、再びボルトナット95を締め付ける。このように、ワーク90を支持する構成としてシュー91が用いられる場合、ワーク90の直径Dが変更される毎に、ガイド92の位置調整が必要となる。その作業に時間を要し、生産性が低下するという問題点がある。
図8は、ワーク90が振れ止めユニット96によって支持される場合の説明図である。振れ止めユニット96は、一対のクランプアーム98,98を有する。各クランプアーム98に、ワーク90に接触可能となる接触部材97が設けられている。図8において、ワーク90に対する図外の工具の接触位置が、符号100で示され、この工具によってワーク90に作用する力が矢印Fで示されている。ワーク90が図外のマグネットチャックによって保持されると、ワーク90は更に一対のクランプアーム98,98によって挟まれて支持される。クランプアーム98,98がワーク90を挟む力は、例えば油圧によって発生する。油圧による力は比較的大きいため、クランプアーム98,98がワーク90を挟むと、ワーク90が弾性的に変形する(ひずみが発生する)場合がある。ワーク90が変形した状態で加工が行われると、加工後、ワーク90の内周面及び外周面の真円度が低下することがある。つまり、振れ止めユニット96は、高い精度が必要となるワーク90には適していない。
ワーク90を支持する構成としてクランプアーム98が用いられる場合(図8参照)、ワーク90の直径Dが変更になっても、その対応は比較的容易である。しかし、クランプアーム98の場合、加工後のワーク90の精度が低下するおそれがある。これに対して、ワーク90を支持する構成としてシュー91が用いられる場合(図7参照)、シュー91によるワーク90の変形は生じない。しかし、シュー91の場合、加工の対象となるワーク90の直径Dが変更されると、調整の作業に時間を要し、迅速に対応することが困難である。
そこで、本発明は、ワークを支持する支持機構を備えた加工装置において、高い精度が必要となるワークに対しても適用可能であり、しかも、ワークの直径が変更になっても迅速に対応可能とすることを目的とする。
本発明は、円筒状のワークを保持するチャックと、前記ワークを当該ワークの中心線回りに回転させる回転機構と、前記ワークの外周面の複数箇所に対して当該ワークの径方向外方から接触可能である複数の支持部を有する支持機構と、前記ワークの内周面に接触して加工する工具と、を備え、前記支持部それぞれは、回転自在に保持されたボールが先部に設けられたプランジャと、前記ワークの外周面から離れた退避位置にある前記ボールを当該外周面に接触させるために前記プランジャに推力を与える駆動部と、前記ワークの外周面に前記ボールを弾性的な押付力によって接触させるばねと、前記ボールが前記外周面に接触すると前記プランジャの移動を不能とする拘束部と、を有する。
この加工装置によれば、駆動部によってプランジャに推力が与えられ、退避位置にあるボールがワークの外周面に接触する。このため、ワークの直径が、ボールの移動ストロークの範囲内で変更されても、ワークの外周面に対して各支持部のボールを接触させ、ワークを支持することが可能となる。そして、ボールを弾性的な押付力によってワークの外周面に接触させることができる。ボールがワークの外周面に接触すると、プランジャの移動が不能となる。このため、支持部それぞれがワークを強く締め付けて拘束した状態で、加工は行われない。したがって、支持機構によるワークの変形を防ぐことができ、高い精度が必要となるワークにも適用可能である。しかも、ワークの直径が変更になっても迅速に対応可能となる。
また、前記加工装置は、前記ボールが前記ワークの外周面に接触する領域又は当該領域の近傍に対して潤滑液の噴霧を行うノズルを、更に備えているのが好ましい。この場合、加工の際のボールとワークとの間の抵抗を低減することができる。
また、前記ボールは、セラミック製であるのが好ましい。この場合、ボールの耐久性を向上させることができる。
また、前記工具は、ハードターニング加工用の回転式の丸コマチップであり、前記ワークの周方向に沿って離れた三箇所に設けられた前記支持部が、当該ワークを支持するのが好ましい。丸コマチップによるハードターニング加工の場合、加工の際にワークが丸コマチップから受ける力が大きくなる。前記構成によれば、ワークは支持部によって周方向に離れた三箇所から支持される。このため、ハードターニング加工の場合であっても、ワークは安定して支持される。
本発明によれば、高い精度が必要となるワークにも適用可能であり、しかも、ワークの直径が変更になっても迅速に対応可能となる。
図1は、加工装置10の一部、及び加工の対象となる円筒状のワーク7の一例を示す平面図である。図1では、ワーク7が断面で示されている。本実施形態のワーク7は、転がり軸受に用いられる外輪であり、外輪の内周面9を工具11によって加工する。本実施形態で行われる加工は、ハードターニング加工であり、工具11は、回転しながらワーク7を旋削する丸コマチップである。
加工装置10は、前記工具11の他に、ワーク7を保持するチャック、ワーク7を回転させる回転機構13、及び、ワーク7を支持する支持機構14を備える。本実施形態の前記チャックは、マグネットチャック12である。
マグネットチャック12は、電磁石ユニット15を有し、電磁力によりワーク7を回転盤16に固定する。電磁石ユニット15は電磁力の強弱の調整を可能とする機能を備える。回転盤16は主軸18に固定されている。回転機構13は、図示しないがモータ及び変速機を有し、前記モータの回転力によって主軸18及び回転盤16が回転する。回転盤16は、主軸18の中心線C0回りに回転する。主軸18の中心線C0とワーク7の中心線C3とが一致するように、芯合わせが行われて、ワーク7はマグネットチャック12により回転盤16に固定される。ワーク7の環状となる側面が回転盤16に接触した状態となって、ワーク7は固定される。これにより、回転機構13は、ワーク7を中心線C3回りに回転させることができる。
ワーク7の芯合わせ、及びワーク7の回転盤16への固定方法について更に説明する。まず、マグネットチャック12によりワーク7を回転盤16に磁力が弱い状態で固定(仮固定)し、ワーク7の芯合わせを行う。ワーク7の中心線C3が主軸18の中心線C0と一致すると、磁力を強くする(本固定)。次に、回転盤16に固定(本固定)されたワーク7を、支持機構14によって支持する。
支持機構14は、複数の支持部17を有する。これら支持部17が、ワーク7の外周面8の複数箇所に対してワーク7の径方向の外方から接触する。これにより、ワーク7は支持機構14によって支持される。
工具11は、図外の工具台に設置される。本実施形態では、前記のとおり工具11は丸コマチップである。この丸コマチップの中心線C1回りに工具11は回転する。工具11が設けられている図外の工具台、マグネットチャック12及び回転機構13が設けられている図外の主軸台、並びに、支持機構14は、図外の装置基台に搭載されている。
図2は、支持機構14及びワーク7を、主軸18の中心線C0に沿った方向から見た図である。支持機構14は、支持部17を取り付けているブラケット19を有する。本実施形態では、三つの支持部17がワーク7の外周面8に沿ってほぼ等間隔で配置されている。各支持部17は、ワーク7の外周面8に接触するボール21を有する。ワーク7が中心線C0回りに回転すると、外周面8に接触するボール21は回転することができる。以上より、三つの支持部17を有する支持機構14は、回転するワーク7を支持することができる。工具11がワーク7を加工(旋削)している際、工具11からワーク7に作用する力を、支持部17は受けることができる。
図3は、支持部17の断面図である。支持部17は、ボール21、ホルダ22、プランジャ23、コレット24、第一ピストン25、ばね26、硬球27、ボディ28、第二ピストン29、及び油圧ユニット30を有する。本実施形態では、三つの支持部17が、一つの油圧ユニット30を共有している。つまり、一つの油圧ユニット30によって、三つの支持部17が(後に説明するように)動作する。
ボディ28がブラケット19に固定されている。ボディ28には配管33を介して油圧ユニット30が接続されている。油圧ユニット30からボディ28内に作動油が供給されると、後に説明するが、第一ピストン25、プランジャ23、第二ピストン29、及びコレット24がボディ28内で動作する。ボール21は、ワーク7に接触させる部材である。なお、図3では、ボール21がワーク7の外周面8から離れた退避位置にある状態が示されている。
本実施形態のボール21は、セラミック製である。ホルダ22は、ボール21を脱落不能でかつ回転自在に保持する。ホルダ22は、プランジャ23の先部に固定されている。ボール21が、支持部17の先部31となる。先部31の反対側である支持部17の基部32側に、配管33を通じて油圧ユニット30が接続されている。本実施形態のプランジャ23は、円筒形状を有する。プランジャ23の中心線C2に沿った方向にプランジャ23は移動可能となってボディ28に設けられている。プランジャ23の中心線C2を、支持部17の中心線とする。図2において、中心線C2がワーク7の径方向と一致するように、各支持部17はブラケット19に取り付けられている。
図3において、第一ピストン25は、プランジャ23と同軸状となってボディ28内に設けられている。第一ピストン25は、中心線C2に沿った方向に移動可能である。第一ピストン25と、プランジャ23に固定されたホルダ22との間に、ばね(第一のばね)26が介在している。ばね26は、コイルばねである。第一ピストン25は、油圧ユニット30が発生させた油圧によって、ワーク7側に向かって中心線C2に沿って移動する。第一ピストン25は、ワーク7に向かって移動すると、ばね26を介して、プランジャ23をワーク7に向かって押して移動させる。油圧ユニット30は、プランジャ23に推力を与える駆動部として機能する。プランジャ23は、退避位置にあるボール21が外周面8に接触するまでの所定のストロークについて、移動可能である。
図4に示されるように、前記油圧によって、ボール21がワーク7の外周面8に接触すると、プランジャ23の移動が制限される。前記油圧によって第一ピストン25は更にワーク7側へ移動しようとすることから、第一のばね26が弾性的に圧縮変形する。
これに対して、ボディ28内の油圧が抜けると、ボディ28内に設けられている第二のばね34の弾性復元力によって、第一ピストン25は基部32側の初期位置へ戻る。これに伴い、第一ピストン25と共にプランジャ23は初期位置へ戻る。
油圧ユニット30の油圧によって、更に、第二ピストン29、硬球27、及びコレット24が動作する。コレット24は、筒状の部材であり、油圧が作用しない状態で(図3参照)、プランジャ23に隙間を有して外嵌している。コレット24には、中心線C2に平行なスリット24b(図5参照)が設けられている。スリット24bにより、コレット24は弾性的に縮径可能である。図3において、コレット24の外周面24aは、支持部17の先部31側(ワーク7側)に向かって縮径するテーパ形状を有する。コレット24は、径方向に弾性変形可能であるが、中心線C2に沿った方向に移動不能となってボディ28に設けられている。第二ピストン29は、筒状の部材であり、コレット24に複数の硬球27を介して外嵌している。第二ピストン29は、筒状の部材であり、中心線C2に沿って移動可能となってボディ28内に設けられている。第二ピストン29は、コレット24が有するテーパ形状の外周面24aと同様、先部31側(ワーク7側)に向かって縮径するテーパ形状の内周面29aを有する。これら外周面24aと内周面29aとの間に複数の硬球27が設けられている。
油圧ユニット30がボディ28に作動油を供給すると、その油圧によって、図4に示されるように、(前記のとおり)第一ピストン25が先部31側へ移動すると共に、第二ピストン29が先部31側と反対である基部32側に向かって移動する。第二ピストン29が基部32側に移動すると、前記テーパ形状によって硬球27を介してコレット24を縮径させる。図6に示されるように、コレット24が縮径すると、プランジャ23との間の隙間が解消され、コレット24がプランジャ23に外嵌する。コレット24は、前記のとおり、中心線C2に沿った方向に移動不能である。このため、コレット24がプランジャ23に隙間が無い状態で外嵌すると、プランジャ23は、中心線C2に沿った方向に移動不能となる。このように、油圧ユニット30の油圧によってコレット24は縮径し、コレット24がプランジャ23を径方向から締め付けることで、プランジャ23の移動が不能となる。コレット24は、プランジャ23の移動を不能とする拘束部として機能する。
これに対して、ボディ28内の油圧が抜けると、ボディ28内に設けられている第三のばね35の復元力によって、第二ピストン29は先部31側の初期位置へ戻る。これにより、コレット24は弾性復元力によって拡径し、プランジャ23に対するコレット24の締め付けが解消され、プランジャ23との間に隙間が形成される。
油圧ユニット30の代わりに空圧ユニットであってもよく、この場合、支持部17は空圧(圧縮エア)によって動作する。なお、本実施形態の支持部17は、ワークサポート(株式会社コスメック製、型式:LD−Q)を含む構成である。本実施形態の支持部17は、前記ワークサポートが有するプランジャ(23)の先部にホルダ22が取り付けられて構成される。支持部17は、前記プランジャ23などを備えていれば、前記ワークサポート以外により構成されていてもよい。
図2において、加工装置10は、潤滑液の噴霧を行うノズル40を更に備える。ノズル40の数は支持部17の数と同じであり、一つの支持部17の近傍に一つのノズル40が設けられている。各ノズル40は、ボール21がワーク7の外周面8に接触する領域又は当該領域の近傍に対して潤滑液の噴霧を行う。本実施形態では、ボール21がワーク7の外周面8に接触する位置の近傍の領域であって、当該位置よりもワーク7の回転方向の上流側の領域に対して、ノズル40は潤滑液の噴霧を行う。図2では、ワーク7の回転方向が矢印Rにより示されている。
以上のように、本実施形態の加工装置10は(図1及び図2参照)、円筒状のワーク7を保持するマグネットチャック12と、このマグネットチャック12により保持されたワーク7を中心線C3(C0)回りに回転させる回転機構13と、支持機構14と、ワーク7の内周面9に接触して加工する工具(切削工具)11とを備える。支持機構14は、複数の支持部17を有する。支持部17は、ワーク7の外周面8の複数箇所(三箇所)に対して、ワーク7の径方向外方から接触可能である。各支持部17は(図3〜図6参照)、プランジャ23と、このプランジャ23に推力を与える駆動部として機能する油圧ユニット30と、第一のばね26と、プランジャ23の移動を不能とする拘束部として機能するコレット24とを有する。プランジャ23の先部には、回転自在に保持されたボール21が設けられている。油圧ユニット30(駆動部)は、ワーク7の外周面8から離れた退避位置(図3参照)にあるボール21を外周面8に接触させるために、プランジャ23に推力を与える。第一のばね26は、ボール21を弾性的な押付力によってワーク7の外周面8に接触させることができる。コレット24(拘束部)は、ボール21が外周面8に接触するとプランジャ23の移動を不能とする(図4及び図6参照)。
前記構成を備える加工装置10によれば、油圧ユニット30によってプランジャ23に推力が与えられ、退避位置にあるボール21がワーク7の外周面8に接近して外周面8に接触する。このため、ワーク7の直径D(図2参照)が、支持部17のボール21の移動ストロークの範囲内で変更されても、ワーク7の外周面8に対してボール21を接触させ、ワーク7を支持することが可能となる。そして、第一のばね26により、ボール21を弾性的な押付力によってワーク7の外周面8に接触させることができる。更に、ボール21がワーク7の外周面8に接触すると、コレット24の締め付けにより、プランジャ23の移動が不能となる。このため、本実施形態の加工装置10では、支持部17それぞれが(油圧力によって)ワーク7を強く締め付けて拘束した状態で、加工が行われない。したがって、支持機構14(支持部17)によるワーク7の変形を防ぐことができ、高い精度が必要となるワーク7にも適用可能である。しかも、ワーク7の直径Dが変更になっても、本実施形態の場合、従来(図7)のようなシュー91(ガイド92)の位置調整が不要であり、迅速に対応可能となる。また、ワーク7の周方向に沿った三箇所においてボール21が接触した状態となって、支持機構14がワーク7を支持する。よって、支持機構14は、高い精度でワーク7を支持することができる。
特に本実施形態の工具11は、ハードターニング加工用の回転式の丸コマチップである。この場合、加工の際にワーク7が丸コマチップ(工具11)から受ける力が大きくなる。そこで、ワーク7の周方向に沿って離れた三箇所に設けられた支持部17が、ワーク7を支持する。このため、ハードターニング加工の場合であっても、ワーク7は安定して支持される。
また、本実施形態の加工装置10は、ノズル40を更に備えている。ノズル40は、ボール21がワーク7の外周面8に接触する領域の近傍に対して潤滑液の噴霧を行う。これにより、加工の際のボール21とワーク7との間の抵抗を低減することができる。このため、例えばボール21とワーク7との間にスパークが発生するのを防止することができ、ワーク7及びボール21の損傷を防ぐことが可能となる。
本実施形態の工具11は、回転工具であって特に丸コマチップであり、加工装置10がハードターニング加工を行う場合について説明した。しかし、工具11は、他の形態のものであってもよい。例えば、工具11は、図示しないが、砥石又は回転しない切削工具(バイト)であってもよい。つまり、工具11は、ワーク7の内周面9に接触して加工するものであればよい。このような工具11によってワーク7を加工する加工装置において、前記支持機構14が適用される。
以上のとおり開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の加工装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
7:ワーク 8:外周面 9:内周面
10:加工装置 11:工具 12:チャック(マグネットチャック)
13:回転機構 14:支持機構 17:支持部
21:ボール 22:ホルダ 23:プランジャ
24:コレット(拘束部) 26:第一のばね 30:油圧ユニット(駆動部)
40:ノズル C3:ワークの中心線
10:加工装置 11:工具 12:チャック(マグネットチャック)
13:回転機構 14:支持機構 17:支持部
21:ボール 22:ホルダ 23:プランジャ
24:コレット(拘束部) 26:第一のばね 30:油圧ユニット(駆動部)
40:ノズル C3:ワークの中心線
Claims (4)
- 円筒状のワークを保持するチャックと、前記ワークを当該ワークの中心線回りに回転させる回転機構と、前記ワークの外周面の複数箇所に対して当該ワークの径方向外方から接触可能である複数の支持部を有する支持機構と、前記ワークの内周面に接触して加工する工具と、を備え、
前記支持部それぞれは、
回転自在に保持されたボールが先部に設けられたプランジャと、
前記ワークの外周面から離れた退避位置にある前記ボールを当該外周面に接触させるために前記プランジャに推力を与える駆動部と、
前記ワークの外周面に前記ボールを弾性的な押付力によって接触させるばねと、
前記ボールが前記外周面に接触すると前記プランジャの移動を不能とする拘束部と、
を有する、加工装置。 - 前記ボールが前記ワークの外周面に接触する領域又は当該領域の近傍に対して潤滑液の噴霧を行うノズルを、更に備えている請求項1に記載の加工装置。
- 前記ボールは、セラミック製である、請求項1又は2に記載の加工装置。
- 前記工具は、ハードターニング加工用の回転式の丸コマチップであり、
前記ワークの周方向に沿って離れた三箇所に設けられた前記支持部が、当該ワークを支持する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の加工装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113618614A (zh) * | 2021-10-13 | 2021-11-09 | 南通中南数控机床制造有限公司 | 一种可调节抛光压力的抛光机床 |
KR20220087237A (ko) * | 2020-12-17 | 2022-06-24 | 주식회사 성우하이텍 | 트림공정용 가공장치 |
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