JPH08166232A - ねじ部材検査装置 - Google Patents

ねじ部材検査装置

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JPH08166232A
JPH08166232A JP33207494A JP33207494A JPH08166232A JP H08166232 A JPH08166232 A JP H08166232A JP 33207494 A JP33207494 A JP 33207494A JP 33207494 A JP33207494 A JP 33207494A JP H08166232 A JPH08166232 A JP H08166232A
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JP
Japan
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screw
screw member
bolt
rolling
shaft
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JP33207494A
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English (en)
Inventor
Takeshi Inada
剛士 稲田
Kunihiro Suzuki
国浩 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ部材の軸振れを確実かつ容易に検査でき
る装置を提供する。 【構成】 ねじ転造盤21の固定ダイス22と可動ダイ
ス23とによって雄ねじ24aを転造されて回転するね
じ部材24の他端側に接触して軸振れを検出する環状の
検査装置26が、前記可動ダイス23と一体に移動する
ように設けられているため、転造過程でねじ部材24が
移動しても軸振れを正確に検出することができる。ま
た、基準ねじ56と、これと垂直方向に一体に移動しか
つ別体に回転する引張用ねじ57とを備え、この両ねじ
56,57に螺合させるとともに引張用ねじ57のみを
回動して被検査ボルト55をロックし、この状態で全体
を回転させて軸振れを検査するので、単一の装置で有効
径狙い値の異なる複数種類のねじ部材を検査できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、転造ボルト等のねじ
部材の軸振れを検査する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】転造ボルト等のねじ部材の製造工程にお
いては、ねじ部材の軸振れ検査等を行って、不良品の混
入防止を図る必要がある。この軸振れ検査は、例えばね
じ転造盤によって線材等にねじを形成する段階において
検査して、軸振れ量が許容範囲を越えた不良品を選別
し、排除するのが好ましいが、図6に示すように、ねじ
転造盤1においては、同一方向に回転する固定ダイス2
と可動ダイス3との一対の転造ダイス間のレスト1a上
に、ねじ部材4となる線材を配置するとともに、前記可
動ダイス3を固定ダイス2の方向(矢印A方向)に移動
させて線材を挟圧し、その結果、その線材を塑性変形さ
せてねじを形成している。したがって、このねじ部材4
にセンサの先端を接触させて軸振れの検出を行う場合、
前記レスト1a上の線材の軸心を基準として機台上など
に取り付けたセンサでは、転造の進行に伴ってねじ部材
4が可動ダイス3の外周面に沿って矢印Bの方向に移動
するため、軸振れを正確に検出することが困難である。
【0003】そこで、従来においては、例えば図7およ
び図8に示すような検査装置11を用いて軸振れ検査を
行っていた。この検査装置11は、図9に示した軸振れ
の検出原理を用いて検査するもので、先ず、この図9に
示した装置によって軸振れの検出原理を説明する。
【0004】転造を完了したボルト5に対して軸振れ検
査を行うには、水平な基台6上にベアリング7を介して
垂直な軸を中心に回転自在に保持された基準ねじ(雌ね
じ)8にこのボルト5を、その雄ねじ部5aの先端がス
トッパ9に当接するまで螺合させ、この状態において、
ボルト5を基準ねじ8とともに回転させて、このボルト
5の雄ねじ5aが形成された側と反対側の頭部5b側の
外周面(首下部)に、ダイヤルゲージ10の測定子10
aを接触配置して、その部分の軸振れ量を測定する。
【0005】しかし、このようにして検査装置11によ
りボルト5の軸振れを検査するためには、ボルト5の雄
ねじ5aと基準ねじ8とが正しく螺合してボルト5が、
芯出し状態に保持されることが前提とされるが、加工ね
じ有効径は公差を有するため、螺合状態が緩くてガタツ
キが生じる場合があり、このような場合には軸振れ量を
正確に検査することができず、したがって、数種類の基
準ねじ8を準備しておき、螺合させた際に最もガタツキ
の少ない基準ねじ8を選んで検査を行う必要があった。
【0006】そこで、従来においては前述した検査装置
11(図7および図8参照)が使用されている。この検
査装置11は、ねじ有効径基準で軸振れ量を測定するも
ので、同一規格の雌ねじで、有効径狙い値が公差内の異
なる値を示す4種類の基準ねじを備えている。すなわち
ターンテーブル12上には、90度の間隔で4つの円筒
状の測定治具13,14,15,16がそれぞれ回転可
能に設けられており、各測定治具13,14,15,1
6の中央には、有効径狙い値の異なる雌ねじである基準
ねじ13a,14a,15a,16aが形成されてい
る。
【0007】そして、被検査ボルト17を、その雄ねじ
17aを各測定治具13,14,15,16の基準ねじ
13a,14a,15a,16aにそれぞれ螺合させ、
その結果、最もガタツキの少ない例えば基準ねじ16a
を選択し、この基準ねじ16aに螺合させた被検査ボル
ト17を保持した測定治具16を、前記ターンテーブル
12を回転させることによりダイヤルゲージ18が設け
られた検査位置に移動させる。さらにダイヤルゲージ1
8の測定子18aの先端が被検査ボルト17の外周面に
当接するようにセットした後、この検査位置において前
記被検査ボルト17を測定治具16と共に垂直な軸を中
心に回転させ、前記ダイヤルゲージ18の指針の示す値
から被検査ボルト17の軸振れを読み取り、軸振れ量が
許容範囲を超える被検査ボルト17を不良品として選別
していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、転造
後に、ねじの有効径基準で軸振れを検査する場合には、
複数の基準ねじ13a,14a,15a,16aの中か
ら適切な基準ねじを選ぶ際に、被検査ボルト17の雄ね
じ17aを試しに螺合させる動作を、適切な螺合状態が
見付かるまで繰り返し行う必要があった。したがって、
被検査ボルト17の螺合動作に時間がかかるため、全数
検査は不可能であった。
【0009】また、図示していないが、ねじを転造する
前の材料の段階で軸振れを検査することも可能である。
しかしこの場合、所定の長さに切断された線材の一端を
芯出し状態に把持するとともに、回転させて直線性を検
査し、その軸振れ量が許容範囲を超えるものを排除し、
この直線性の検査に合格した線材のみを転造素材として
用いることとなる。
【0010】しかし、ねじ転造前に検査したのでは、検
査装置に線材を芯出し状態にチャックするのに手間が掛
かるとともに、転造時の振れ悪化量が測定できないた
め、転造後に再び検査する必要があり、二度手間になる
という問題があった。
【0011】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、ねじ部材の軸振れ量を検査して、ねじ部材の良品
と不良品とを容易に選別して排除でき、あるいはまた転
造後に軸振れを検査する際の基準ねじに対する螺合操作
を1回で済むようにして検査に要する時間を大幅に短縮
可能なねじ部材検査装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、少なくとも一端側に雄ねじ
が形成されたねじ部材を、前記一端側を芯出し状態に保
持して回転駆動し、このねじ部材の他端側の所定の部位
の軸振れを検査するねじ部材検査装置において、前記ね
じ部材を挟み込んで前記雄ねじを形成する固定側丸転造
ダイスと可動側丸転造ダイスとのいずれか一方に、この
ねじ部材の他端側の所定の部位との接触の有無によって
軸振れを検出するセンサが、前記一方の転造ダイスと同
一軸線上に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】また請求項2に記載した発明は、ねじ部材
の一端に形成された雄ねじを、回転可能な枠部材にその
回転軸線と中心軸線を一致させた基準ねじに螺合させ、
そのねじ部材を前記枠部材と共に回転させた際のねじ部
材の他端側の半径方向の振れを検査するねじ部材検査装
置において、前記雄ねじと螺合する引張用ねじが、前記
基準ねじと同一軸線上に前記枠部材に回転自在に保持さ
れていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載した発明では、雄ねじが形成さ
れたねじ部材は、一対の丸転造ダイスによって保持され
てその軸心を中心に回転駆動される。その場合、そのね
じ部材の他端側の軸部は、センサと対向した位置にあ
り、雄ねじとの軸心のずれに応じて軸振れが生じること
により、センサに接触もしくは非接触となる。すなわち
軸振れが許容範囲内にあれば、ねじ部材の他端側の部分
はセンサに接触せず、また軸振れが許容範囲を越えてい
れば、ねじ部材の他端部がセンサに接触する。その結
果、このセンサに対するねじ部材の接触の有無によって
ねじ部材の軸振れが許容範囲に入っているか否かが検査
される。そしてこの発明の装置では、センサが一方の丸
転造ダイスと同一軸線上に把持されているから、転造の
進行に伴ってねじ部材の軸心が移動したとしても、正確
に軸振れを検査することができる。
【0015】また請求項2に記載した発明では、検査対
象であるねじ部材を基準ねじに所定寸法捩じ込んだ後
に、引張用ねじを回転させれば、ねじ部材は基準ねじに
対してガタツキがあっても、基準ねじと引張用ねじとの
間に軸線方向に向けた荷重を掛けた状態で固定される。
そしてこの状態で基準ねじおよび引張用ねじを取り付け
てある枠部材を回転させれば、ねじ部材はその雄ねじを
形成した部分の軸線を中心に回転し、したがって他端部
側の軸振れを例えばダイヤルゲージなどの検査手段によ
って検査することができる。そしてこのような構成であ
れば、単一の基準ねじによって、公差内の有効径狙い値
の異なる多種類のねじ部材の軸振れが検査可能となると
ともに、検査に要する時間も短縮される。
【0016】
【実施例】以下、この発明のねじ部材検査装置の実施例
を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図4は、この発明の第1実施例
の検査装置を備えたねじ転造盤を示すもので、ねじ転造
盤21は、シャフト22a,23aにそれぞれ軸着され
て同一方向に回転駆動される固定ダイス22と可動ダイ
ス23との一対の丸転造ダイスと、この両ダイス22,
23間に配設され、その上端が、前記両ダイス22,2
3の中心を結ぶ線より、転造するボルト24の半径分下
側に配設されたレスト25と、前記シャフト23aの可
動ダイス23の軸着位置より先端側(図1において下
側)に取り付けられた環状の軸振れ検出装置26とを備
えている。そして、前記軸振れ検出装置26は、そのフ
ランジ状の検出部26aの外周部が、雄ねじ24aを転
造される転造ボルト24の首下部24bの外周面との間
に所定の間隙S(S=許容軸振れ量×1/2)をあけて
配設されるように、シャフト23aとの間に絶縁リング
27を介して装着されている。また絶縁リング27は、
セラミック等の絶縁材料からなり断面楔形に形成されて
おり、締め付けナット28によって前記可動ダイス23
側に押動されることによって、前記軸振れ検出装置26
をシャフト23aの外周に強固に軸着させるようになっ
ている。したがってフランジ状の検出部26aは可動ダ
イス23と同一軸線上に保持されている。
【0018】また、ねじ転造盤21の転造ボルト24の
排出方向(図1において下方向)には、図3に示すよう
に、前記可動ダイス23側に設けられた軸振れ検出装置
26によって検出された軸振れ量が許容範囲内(軸振れ
量<隙間S×2)の良品を取り込むOKゲート31と、
軸振れ量が許容範囲を超える(軸振れ量≧隙間S×2)
不良品を取り込むNGゲート32とが設けられている。
このOKゲート31とNGゲート32とは、常態におい
てはOKゲート31がボルト取り込み位置に配設されて
いる(図3の状態)。そして、不良品検出時、すなわ
ち、ねじ転造盤21によって転造ボルト24が、その一
端側を固定ダイス22と可動ダイス23との間で挟圧さ
れて回転駆動されて形成される雄ねじ24aが完成した
状態での軸振れ量が、許容範囲を超えている場合には、
転造ボルト24の首下部24bが、軸振れ検出装置26
の検出部26aに接触して、転造ボルト24と検出部2
6aとの間が導通することによって不良品が検出される
とともに、この信号電流がゲート切換え用シリンダ33
に流れて、NGゲート32がボルト取り込み位置に来る
ように切り替えて、払い出し装置34によって両ダイス
22,23間から払い出された転造ボルト24をNGゲ
ート32が取り込むようになっている。そして、NGゲ
ート32の下流側は、不良品シュート34を介して軸振
れ不良品用の受箱35に接続されている。
【0019】一方、OKゲート31の下流側は、ねじ外
径不良検出治具やテンション部径判別治具等の加工NG
センサ36のチェックを受けて排出口37に送られるよ
うに接続され、さらに、加工NGセンサ36によって加
工NGが検出されない場合には、製品をストックヤード
等に送る製品排出シュート38(図4参照)が、前記排
出口37の良品排出部37aに取り付けられている。ま
た前記製品排出シュート38の途中には、製品である転
造ボルト24の首下未加工品や切粉巻付き品等の不良品
を排除する首下NG品排除手段39が設けられ、この首
下NG排除手段39により排除された首下NG品は、ア
ウトシュート40によってNG品受箱41に送られてス
トックされるようになっている。
【0020】また、前記加工NGセンサ36によって転
造ボルト24に加工NGが検出された場合には、排出口
37に設けられた切り換え板37bに信号が送られて良
品排出部37aが塞がれるとともに不良品排出部37c
が開かれて、前記加工NG品がこの不良品排出部37c
から排出されて加工NGポケット(図示せず)に投入さ
れるようになっている。
【0021】なお、図1ないし図3において符号29は
ダイスカラー、30は振れ止め軸受である。
【0022】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明すると、ねじ転造盤21によって転造ボル
ト24の一端側に雄ねじ24aを形成する際に、固定ダ
イス22と可動ダイス23との間に素材を挟圧し、可動
ダイス23を固定ダイス22側に移動させて雄ねじ24
aの転造を行う。可動ダイス23を規定量移動させて雄
ネジ24aの転造をほぼ完了した時点で、弾性変形によ
る影響を是正するためにそのままの状態で回転駆動す
る。
【0023】このとき、固定ダイス22と可動ダイス2
3との間に挟圧された転造ボルト24は、雄ねじ24a
の転造の進行に合わせて可動ダイス23が固定ダイス2
2の方向に移動するのに伴って、この可動ダイス23の
外周に沿って斜め上方に若干移動しようとするが、軸振
れ検出装置26が環状であり、しかも可動ダイス23と
同軸上に設けられているため、前述のように転造ボルト
24が、可動ダイス23の外周に沿って若干上方に移動
しても、軸振れ量を正確に検出することができる。
【0024】すなわち、雄ねじ24aを転造された転造
ボルト24の軸振れ量が許容範囲(隙間S×2)内の場
合には、転造ボル24と軸振れ装置26とが接触しない
ので、導通信号が出力されない。この非導通状態によっ
て軸振れ量が許容範囲内と判定されるため、転造ボルト
24は、払い出し装置34によって払い出されてOKゲ
ート31に取り込まれる。また軸振れ量が許容範囲を超
えている場合には、転造ボル24と軸振れ装置26とが
接触して導通信号が出力されので、切り換えられたNG
ゲート32に取り込まれるようにして、不良品発生時
点、すなわち転造段階で軸振れ不良品を検出して排除す
ることによって、軸振れ不良品が良品中に混入するのを
防止している。したがって、本実施例においては、転造
後に改めて軸振れ検査(全数検査)を行う必要がなくな
り、大幅な省力化が図れる。
【0025】また、本実施例の検査装置においては、軸
振れ検出装置26による軸振れ検査を合格した転造ボル
ト24に対して加工NG検査を行う加工NGセンサ36
を備えているため、OKゲート31に取り込まれた転造
ボルトに対して、例えば、ヘッダ加工されたボルト頭部
が正しい厚みに形成されているか、転造された雄ねじ2
4aのヌスミ径の寸法は適切か、同じく雄ねじ24aの
ねじ外径の寸法は適切か、あるいはテンション部の軸径
が細過ぎないか等の各加工箇所をチェックできるように
なっており、加工NGが検出された転造ボルト24は、
下流側の排出口37において不良品排出部37cから排
出されてNGポケットに投入される。
【0026】そして、加工NGが検出されなかった転造
ボルト24は、排出口37において良品排出部37aか
ら製品排出シュート38上に排出され、首下NG品排除
手段39において、首下未加工品および切粉巻付き品を
排除することによって3段階に検査を行って、不良品を
確実に排除できるようになっている。
【0027】以上のように、本実施例のねじ部材の軸振
れ検出装置26によれば、軸振れ量が許容範囲を超えた
不良品の転造ボルト24が検出されると、ゲート切換え
用シリンダ33に信号電流が流れてOKゲート31とN
Gゲート32との切換えが行われて、検出された軸振れ
不良品を自動的に排除することができる。
【0028】また図5はこの発明のねじ部材検査装置の
第2実施例を示している。この検査装置51は、雄ねじ
55aが転造によって形成された被検査ボルト55の軸
振れ量を測定する装置であり、水平な基台52上にベア
リング53を介して垂直な軸を中心に回動可能に設けら
れた有底円筒状の治具枠54を備え、この治具枠54内
には、被検査ボルト55の雄ねじ55aが緩めに螺合可
能な基準ねじ56が回動不能に設けられるとともに、こ
の治具枠54の上端には、前記基準ねじ56と同規格の
雌ねじである引張用ねじ57が、前記基準ねじ56と同
軸上となるようにベアリングレース57aを介して、垂
直方向には前記治具枠54と一体に移動し、円周方向に
は治具枠54と別体に回動可能に取り付けられている。
また、治具枠54内の底部中央には、センタを兼ねるス
トッパ58を備えている。そして、被検査ボルト55の
雄ねじ55aを、治具枠54に設けられた引張用ねじ5
7と基準ねじ56とに、その先端がストッパ58に当接
するまで螺合した際の前記被検査ボルト55の首下部5
5bと水平方向に対向する位置に、ダイヤルゲージ59
がその測定子59aの先端が前記首下部55bの外周面
に当接するように配設されている。
【0029】次に、上記のように構成されるこの第2実
施例の作用を説明すると、治具枠54に同軸上に設けら
れた引張用ねじ57と基準ねじ56とに、被検査ボルト
55の雄ねじ55aを、その先端が底部のストッパ58
に当接するまで螺合する。この状態においては、雄ねじ
55aは、基準ねじ56と螺合して押し下げられる方向
の荷重を受けている。
【0030】次に、引張用ねじ57を、螺合している雄
ねじ55aを押し上げる方向に回動させると、この引張
用ねじ57と基準ねじ56とが、治具枠54によって一
体に連結されているため、雄ねじ55aは、芯出しされ
た状態でロックされる。したがって、基準ねじ56と雄
ねじ55aとの螺合状態が緩くてガタツキがあっても、
引張用ねじ57によって芯出し状態に固定でき、被検査
ボルト55の軸振れ量をダイヤルゲージ59によって正
確に測定することができる。
【0031】また、基準ねじ56と雄ねじ55aとの螺
合状態が緩くてガタツキがあっても雄ねじ55aをガタ
ツキのない芯出し状態に固定できるため、単一の装置に
よって、有効径狙い値の異なる複数種類のボルトを芯出
し状態に固定でき、それぞれの軸振れを正確に検査する
ことができる。また試行錯誤で基準ねじを探す必要がな
いので、作業性が向上する。
【0032】なお、この実施例においては、被検査ボル
ト55が転造ボルトの場合について説明したが、切削ボ
ルト等の転造ボルト以外のボルト等のねじ部材の場合に
も同様に検査することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明は、ねじ部材を回転させた際の接触の有無によって
軸振れを検出するセンサが、前記ねじ部材の雄ねじを形
成する固定側と可動側との一対の丸転造ダイスを備えた
ねじ転造盤のいずれかの丸転造ダイスと同一軸線上に一
体に設けられているので、転造時にねじ部材の軸振れを
確実かつ正確に検査することができる。
【0034】また請求項2に記載した発明は、前記ねじ
部材に形成された雄ねじを螺合する基準ねじ部が回転自
在な枠部材に保持されるとともに、この基準ねじ部と同
軸上に、前記雄ねじが螺合し、かつ基準ねじ部と一体に
移動する引張用ねじが、前記基準ねじ部とは別体に回転
可能に枠部材に設けられ、さらに前記基準ねじ部および
前記引張用ねじに一端側を螺合した前記ねじ部材を、こ
の基準ねじ部および引張用ねじと共に回転させた際の他
端側の軸振れを検出するセンサとを備えているので、単
一の装置によって有効径狙い値の異なる複数のねじ部材
の検査を行うことができ、装置の構成のみならず検査作
業を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の検査装置の要部を示す
一部断面平面図である。
【図2】第1実施例の検査装置の正面図である。
【図3】第1実施例の検査装置の全体の配置を示す平面
図である。
【図4】シュートの側面図である。
【図5】この発明の第2実施例の検査装置を示す断面側
面図である。
【図6】ボルト転造時の線材の移動方向を示す説明図で
ある。
【図7】従来のねじ部材検査装置を示す平面図である。
【図8】図7に示した装置の側面図である。
【図9】従来の別のねじ部材検査装置を示す断面側面図
である。
【符号の説明】
21 ねじ転造盤 22 固定ダイス 23 可動ダイス 24 転造ボルト 24a 雄ねじ 24b 首下部 26 軸振れ検出装置 27 絶縁リング 31 OKゲート 32 NGゲート 33 ゲート切換え用シリンダ 51 検査装置 52 基台 53 ベアリング 54 治具枠 55 被検査ボルト 56 基準ねじ 57 引張用ねじ 59 ダイヤルゲージ 59a 測定子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端側に雄ねじが形成された
    ねじ部材を、前記一端側を芯出し状態に保持して回転駆
    動し、このねじ部材の他端側の所定の部位の軸振れを検
    査するねじ部材検査装置において、 前記ねじ部材を挟み込んで前記雄ねじを形成する固定側
    丸転造ダイスと可動側丸転造ダイスとのいずれか一方
    に、このねじ部材の他端側の所定の部位との接触の有無
    によって軸振れを検出するセンサが、前記一方の転造ダ
    イスと同一軸線上に配置されていることを特徴とするね
    じ部材検査装置。
  2. 【請求項2】 ねじ部材の一端に形成された雄ねじを、
    回転可能な枠部材にその回転軸線と中心軸線を一致させ
    た基準ねじに螺合させ、そのねじ部材を前記枠部材と共
    に回転させた際のねじ部材の他端側の半径方向の振れを
    検査するねじ部材検査装置において、 前記雄ねじと螺合する引張用ねじが、前記基準ねじと同
    一軸線上に前記枠部材に回転自在に保持されていること
    を特徴とするねじ部材検査装置。
JP33207494A 1994-12-12 1994-12-12 ねじ部材検査装置 Pending JPH08166232A (ja)

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