JPH07218442A - 円筒物検査装置 - Google Patents

円筒物検査装置

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JPH07218442A
JPH07218442A JP1106494A JP1106494A JPH07218442A JP H07218442 A JPH07218442 A JP H07218442A JP 1106494 A JP1106494 A JP 1106494A JP 1106494 A JP1106494 A JP 1106494A JP H07218442 A JPH07218442 A JP H07218442A
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JP1106494A
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Hiroshi Kumasaka
博 熊坂
Masayuki Nishiwaki
正行 西脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】管材の表面に傷をつけたりすることなく、管材
の表面検査と円筒度検査を同時に、且つばらつきなく自
動的に検査することができる円筒物検査装置を提供す
る。 【構成】円筒状の被検査物1bの円筒度と表面欠陥を検
査するための円筒物検査装置であって、被検査物1bを
その中心軸線回りに回転させる回転ローラー7と、回転
ローラー7により被検査物1bを回転させながら、被検
査物1bの表面に、その中心軸線に略平行な方向に走査
するレーザ光を照射する照射装置11〜18と、この照
射装置11〜18により照射された光が被検査物1bで
散乱された散乱光を受光する受光素子25と、この受光
素子25により受光され、光電変換された電気信号に基
づいて被検査物1bの円筒度と表面欠陥とを判定する判
定装置とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機等の感
光ドラムに使用される鏡面加工が施されたアルミニウム
管材等の円筒物の、表面キズ等の表面欠陥と、円筒度欠
陥を同時に自動検査する円筒物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機等の感光ドラムに使用
されるアルミニウム管材表面は、鏡面加工がなされ、表
面にキズなど欠陥が無いこと、また円筒度が公差内であ
ることが要求されている。このために、従来、鏡面加工
後の製品を検査員が1本ずつ手にとり、目視による表面
検査を行い、表面欠陥がない製品は、次に円筒度検査工
具に製品を置き、手で回転し、製品表面に接触したダイ
ヤルゲージの針の振れ幅を読んで、良否の判定を行う様
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の検査員の目視による表面検査の場合、検査員の経
験による判断、および感覚的な判断によって良否の判定
が行われる。このために、検査員の判断レベルに個人差
があり、品質の安定化の点で問題があった。
【0004】また、長時間の検査に伴なう目の疲労から
くる見逃しなどにより、品質にバラツキが生じやすい。
円筒度検査においては、ダイヤルゲージが製品表面に直
接接触することから、表面にキズをつけるという問題点
もあった。
【0005】また、ダイヤルゲージの針の触れ幅を検査
員の目で読み取ることから、表面検査同様、読み取りに
バラツキが生じやすい等の問題点があった。
【0006】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、管材の表
面に傷をつけたりすることなく、管材の表面検査と円筒
度検査を同時に、且つばらつきなく自動的に検査するこ
とができる円筒物検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の円筒物検査装置は、円筒
状の被検査物の円筒度と表面欠陥を検査するための円筒
物検査装置であって、前記被検査物をその中心軸線回り
に回転させる回転手段と、該回転手段により前記被検査
物を回転させながら、該被検査物の表面に、その中心軸
線に略平行な方向に走査するレーザ光を照射する照射手
段と、該照射手段により照射された光が前記被検査物で
散乱された散乱光を受光する受光手段と、該受光手段に
より受光され、光電変換された電気信号に基づいて前記
被検査物の円筒度と表面欠陥とを判定する判定手段とを
具備することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、前記判定手段は、前記受光手段により光電変換
された電気信号を入力する積分器と、該積分器から出力
された電気信号と、前記受光手段から直接出力された電
気信号を減算する減算器と、前記減算器から出力される
正の電気信号のレベルを、複数のあらかじめ決められた
信号レベルと比較する第1の信号レベル比較器と、前記
減算器から出力される負の電気信号のレベルを、複数の
あらかじめ決められた信号レベルと比較する第2の信号
レベル比較器と、前記第1の信号レベル比較器または前
記第2の信号レベル比較器の複数の信号レベルを前記減
算器から出力される電気信号が越える時間を、あらかじ
め決められた時間と比較する時間比較器と、前記被検査
物の外周面の面振れを検出する非接触式の面振れ検出器
と、該面振れ比較器により検出される面振れをあらかじ
め決められた面振れ量と比較する面振れ比較器とを備え
ることを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、前記第1及び第2の信号レベル比較器の比較結
果と、前記時間比較器の比較結果と、面振れ比較器の比
較結果とから、前記被検査物が良品であるか、不良品で
あるか、再選別品であるかを判断することを特徴として
いる。
【0010】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、前記被検査物の端面から所定距離離れた位置
に、光を散乱する表面を有する反射体を設けたことを特
徴としている。
【0011】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、円筒状の被検査物の円筒度と表面欠陥を検査す
るための円筒物検査装置であって、前記被検査物を前記
円筒度と表面欠陥とを検査するための検査位置に送るた
めの供給手段と、前記被検査物を前記検査位置におい
て、その中心軸線回りに回転させる回転手段と、該回転
手段により前記被検査物を回転させながら、該被検査物
の表面に、その中心軸線に平行な方向に走査するレーザ
光を照射する照射手段と、該照射手段により照射された
光が前記被検査物で散乱された散乱光を受光する受光手
段と、該受光手段により受光され、光電変換された電気
信号に基づいて前記被検査物の円筒度と表面欠陥とを判
定する判定手段と、該判定手段により、円筒度と表面欠
陥の程度を判定された前記被検査物を前記検査位置から
搬出する搬出手段とを具備することを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、前記判定手段は、前記被検査物が良品である
か、不良品であるか、再選別品であるかを判定すること
を特徴としている。
【0013】また、この発明に係わる円筒物検査装置に
おいて、前記搬出手段は、前記被検査物が良品である
か、不良品であるか、再選別品であるかが目視で分かる
様にした状態で、前記被検査物を次工程に送ることを特
徴としている。
【0014】
【作用】以上の様に、この発明に係わる円筒物検査装置
は構成されているので、円筒状の被検査物を回転させな
がら、その中心軸線に略平行な方向にレーザ光を走査し
つつ照射し、その散乱光を光電変換して電気信号に変換
し、その信号パターンを調べることにより、被検査物の
表面傷等の欠陥を自動的に判定することができる。ま
た、円筒度の検査に非接触式の面振れ検出器を用いるこ
とにより、被検査物の表面に傷等を付けることを防止で
きる。
【0015】また、受光手段からの電気信号を積分した
信号と、受光手段から直接出力される信号との減算を行
い、その減算された結果の信号レベルをあらかじめ決め
られた信号レベルと比較し、このレベルを越える時間を
検出することにより、非検査物の表面傷の深さと幅を容
易に判定することができる。
【0016】また、被検査物の端面から所定距離離れた
位置に、光を散乱する反射体を設けることにより、非検
査物の表面傷の誤判定を防止することができる。
【0017】また、被検査物を検査位置に送るための供
給手段と、検査位置から搬出する搬出手段を設けること
により、被検査物の検査を連続的に行うことができる。
【0018】また、搬出手段により、被検査物が良品で
あるか、不良品であるか、再選別品であるかが目視で分
かる様にした状態で、被検査物を搬出することにより、
作業者が被検査物の良、不良を容易に判断することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係る円筒物検
査装置の概略構成を示す図である。図1において、例え
ばアルミニウム材を絞り加工及びしごき加工により表面
を鏡面加工された直径30mm、長さ260mmの円筒状の
被検査物1は、検査部50に移送するためゴム材の供給
コンベアー2上に置かれている。なお、検査部50は不
図示の遮光板にてカバーされており、外光を遮断し暗所
とされている。
【0021】投入シューター3上に被検査物1が無い場
合、供給コンベアー2が移動し供給コンベアー2の先端
の被検査物1が投入シューター3へ送られる。これによ
り投入シューター3上に被検査物1aがある状態とな
り、供給コンベアー2の移動が停止する。
【0022】次に、検査部50の置き台4に被検査物1
が無い場合、置き台4が投入シューター3からの被検査
物1aを受け取る上昇位置に移動し、投入シューター3
が図中二点鎖線で示す様に下向きに動作し、投入シュー
ター3上の被検査物1aが両サイドのガイド付きの投入
シューター3のゴム面3a上を転がり、検査部50の置
き台4に移送される。置き台4上には、投入シューター
3からころがり出る被検査物1aを確実に停止させるた
めに、落下防止板5が被検査物1aの長手方向両端に1
箇所ずつ設けられている。なお、落下防止板5の被検査
物1aが接触する箇所には、被検査物1aの表面に傷を
付けないための緩衝部材5aが設けられている。
【0023】また、置き台4には4個のゴムリング6が
設けられており、このゴムリング6で被検査物1bの両
端部付近を受けることにより、被検査物1bを支持す
る。置き台4に被検査物1bが移載されると、置き台4
は下降動作を開始する。このとき、図2に示す様に、被
検査物1cの両端部には、回転ローラー7上での被検査
物1cの位置を規制するための位置規制板8a,8bが
設けられており、この位置規制板8a,8bにならって
被検査物1cの両端部が下降する。これにより、4個の
回転ローラー7の上に被検査物1cが位置規制されて移
載される。
【0024】この置き台4の下降動作により、被検査物
1cは、置き台4の4個のゴムリング6から離れた状態
となる。
【0025】位置規制板8a,8bの下端に回転自在に
配置された円筒状回転体9a,9bは、被検査物1cが
回転ローラー7上に移載された状態で被検査物1cの両
端の下端部と同じ高さ位置にあり、各円筒状回転体9
a,9bの外周円筒面で被検査物1cを位置規制する。
被検査物1cは回転ローラー7の回転動作により、4個
の回転ローラー7と接触して回転を行い、被検査物1c
の回転時に被検査物1cの端が位置規制の円筒状回転体
面9a,9bと接触しても、円筒状回転体9a,9bの
回転運動にて接触負荷を吸収し、被検査物1cを安定回
転させる。
【0026】なお、回転ローラー7は2本の回転軸52
に各々2個設けられており、被検査物1cの両端部近く
の位置に配置されている。また、各回転軸52及び各ロ
ーラー7は対向した位置に配置されている。
【0027】回転駆動は一つのモーター45の軸に取り
付けられた駆動ギヤ46と、各軸52の従動ギヤ47
a、47bを歯合させ、各軸52及び各回転ロ−ラー7
の回転を同期駆動している。
【0028】本実施例の各回転ロ−ラー7は、直径40
mmで、直径及び偏心を含めた公差は2μm以内に加工さ
れている。従って、直径30mmの被検査物1cは回転ロ
ーラー7の1回転によって、ロ−ラ上で1回転と1/3
回転する。
【0029】なお、被検査物1aが置き台4に移載され
ると、投入シューター3が上向きに動作し、投入シュー
ター3上に被検査物1aが無い状態となる。そこで、供
給コンベアー2が移動し供給コンベアー2の先端の被検
査物1が1個投入シューター3へ送られる。このように
投入シューター3に送られた被検査物1aは、先に検査
部50に移送された被検査物1bが検査を完了し、搬出
コンベアー26へ搬出されるまで、投入シューター3上
で待機する。
【0030】回転ローラー7の上に移載された被検査物
1cの表面へのレーザービーム光の走査は次の様に行わ
れる。すなわち、He−Neレーザー光源11より出射
した光がビームエクスパンダー12に入り、このビーム
エクスパンダー12からはビーム径が10倍の平行光が
出射される。ビームエクスパンダー12より出射された
平行光は、ビーム径を調節する開口絞り13に入射し、
所定のビーム径となり、反射ミラー14を介して回転多
面ミラー15に入射する。
【0031】回転多面ミラー15に入射した平行光は、
回転多面ミラー15により一方向走査を一定速度で繰り
返す光として反射され、走査レンズ16、球面ミラー1
7、平面ミラー18を介して所定のビーム径に形成され
た照射光19となり、被検査物1cの長手方向と平行に
走査しながら被検査物1cの表面を照射する。
【0032】スリット板20は、図3に示す様に被検査
物1cの全長以上の長さ(具体的には、350mm×3m
m)を持つ長方形開口スリット20aを有している。こ
のスリット20aは、被検査物1cの長手方向及び光走
査方向と平行な位置関係にあり、走査光が被検査物1c
の表面で反射されることにより生ずる散乱光を通過させ
る。
【0033】スリット20aを通過した散乱光は、放物
面ミラー21により集光され、さらに平面ミラー22で
反射されて、光電変換素子25の前面にある拡散板23
と、He−Neレーザーの波長のみを通過させるフィル
ター24を介して、光電変換素子25に入射する。
【0034】なお、被検査物1cへの入射光は、光走査
位置19a、具体的には図3の被検査物1cの中心を通
る鉛直線に対し、θ0 =30°の位置の被検査物1cの
表面に入射し、被検査物1cの表面を走査しながら照射
する。スリット20aの位置は照射光19の正反射位置
19bに対し、θ1 =10°から35°の位置に設定さ
れており、被検査物1cの表面での散乱光は、スリット
20aを通して光電変換素子25へ入射する。
【0035】図2に示す様に、固定反射物10が、光走
査位置19aの延長上で、光走査開始側の被検査物1c
の端から5mm以内離れた位置に配置されている。固定反
射物10の表面を光走査することで、固定反射物10の
表面での反射光がスリット20aを通り、光電変換素子
25へ入射される。従って、固定反射物10の表面反射
光が光電変換素子25に入射した直後に、被検査物1c
の表面の反射光が光電変換素子25に入射することにな
る。なお、固定反射物10は位置規制板8に取りつけら
れている。
【0036】また、図3において、31は面振れ検出器
であり、回転ロ−ラ7に移載された被検査物1cの変形
などを、回転ロ−ラ7の外周面及び面振れ検出器31の
位置を基準として、回転動作時の被検査物1cの表面の
上下変動として検出する。
【0037】なお、面振れ検出器31は、2本の回転軸
52の間の、被検査物1cを長手方向に4等分した位置
に計3個(31a,31b,31c)設けられており、
各々の位置で被検査物1cの表面の上下変動を検出す
る。
【0038】次に、図4は一実施例の円筒物検査装置の
制御部の構成を示した図である。
【0039】図4において、光電変換素子25には増幅
器38を介して積分器39が接続されている。積分器3
9の出力と増幅器38の出力とは演算器40に入力さ
れ、積分器39の出力と増幅器38の出力との減算が行
われる。この減算された結果は、信号レベル比較器41
に入力され、あらかじめ設定された信号レベルと上記の
減算された結果の信号レベルが比較される。そして、こ
の比較結果が時間比較器43に入力され、あらかじめ設
定された時間と、減算された信号レベルがあらかじめ設
定された信号レベルを越える時間が比較される。これら
信号レベル比較器41と時間比較器43の出力が判定部
36に入力され、被検査物1cの表面欠陥の程度が判定
される。
【0040】一方、面振れ検出器31a,31b,31
cには、増幅器32a,32b,32cが接続されてお
り、これらの増幅器32a,32b,32cの出力が面
振れ検出比較器34に入力される。面振れ検出比較器3
4では、面振れ検出器31a,31b,31cにより検
出された面振れ量をあらかじめ設定された基準値と比較
する。そして、その比較結果が判定部36に入力され、
被検査物1cの円筒度の程度が判定される。
【0041】なお、信号レベル比較器41、時間比較器
43、面振れ検出比較器34、判定部36は、円筒物検
査装置全体を制御する制御部37に接続されている。
【0042】次に、以上の様に構成された円筒物検査装
置の全体動作について説明する。
【0043】まず、投入シューター3に被検査物1aが
ない場合、供給コンベアー2が移動し、供給コンベアー
2の先端の被検査物1が投入シューター3に送られる。
次に、検査部50の置き台4上に被検査物1bがない場
合、置き台4が投入シューター3からの被検査物1aを
受け取る上昇位置に移動した後、投入シューター3が図
1に二点鎖線で示した様に下向きに動作する。これによ
り投入シューター3上の被検査物1aが検査部50の置
き台4に移送される。
【0044】次に、置き台4が下降し、被検査物1cが
回転ローラ7上に移載される。回転ロ−ラ7の上に被検
査物1cが位置規制されて移載されたことにより、図4
の制御部37の出力37hより1回転駆動指令が出力さ
れ、回転駆動モータ45が動作し、回転ロ−ラ7を一回
転させて停止する。この回転ロ−ラ7が一回転している
期間が、検査を行う期間である。
【0045】検査完了後、置き台4を上昇させ、回転ロ
−ラ7上の被検査物1cが4個のゴムリング6に載り、
置き台4の上昇位置に移る。
【0046】次に、搬出コンベアー26に被検査物1c
を移送するために、搬出アーム27の先端に取り付けら
れているフィンガー28が動作する。この動作でフィン
ガー28の先端が突出し、被検査物1cの内壁部に挿入
され被検査物をクランプする。なお、搬出アーム27及
びフィンガー28は被検査物1cの両端位置にあり、そ
れぞれは同時に作動する。被検査物1cの両端をフィン
ガー28によりクランプした後、搬出アーム27が搬出
コンベアー26側に旋回して停止しフィンガー28のク
ランプ動作が解除される。
【0047】フィンガー28のクランプ解除により被検
査物1cが搬出シューター29の上に移載され、両サイ
ドのガイド付きの搬出シューター29のゴム面29a上
を転がり、搬出コンベアー26の所定位置26aに移送
される。なお、搬出アーム27の搬出コンベアー26側
への旋回動作と同時に、搬出コンベアー26上の所定位
置26aに被検査物1cを止めるための2個のストッパ
ー30が、被検査物の到着前に共に下降する。
【0048】これにより、フィンガー28のクランプ解
除により搬出シューター29上を転がり移送される被検
査物1cを、2個のストッパー30に当て、搬出コンベ
アーの所定位置26aに確実に止める。ストッパー30
の被検査物1cと接触する箇所には、被検査物1cの表
面に傷をつけないための緩衝部材30aが設けられてい
る。
【0049】次に、搬出コンベアー26上の所定位置2
6aに被検査物1cが移送されると、搬出アーム27は
前位置の回転ロ−ラ7側に旋回し停止する動作を行い、
次の検査完了被検査物が来るまで待機状態となる。ま
た、2個のストッパー30も上昇し、次の検査完了被検
査物が、検査部50から搬出コンベアー26への移送動
作となるまで待機状態となる。
【0050】さらに、搬出コンベアー26上の所定位置
26aに被検査物1cが移送されると、図4の判定部3
6の出力結果である良品36a、不良品36b、再選別
品36cのうち、不良品36b、再選別品36cの判定
結果の場合は、搬出コンベアー26の所定位置26aの
一端部に設けられた不良判定シリンダー、反対端部に設
けられた再選別判定シリンダーが検査結果に基づき、前
進後退の動作を一度行い、所定位置26aに置かれた被
検査物1dを長手方向に45mm程度ずらす。
【0051】この判定動作により、搬出コンベアー26
上での被検査物1dの一端位置は、良品の場合、搬出コ
ンベアー26上の所定位置に移送された被検査物位置、
不良品の場合、搬出コンベアー26上の所定位置に移送
された被検査物の位置より45mm手前の位置、再選別品
の場合、搬出コンベアー26上の所定位置に移送された
被検査物の位置より45mm奥の位置に置かれる。これに
より、搬出コンベアー26上に移送された検査完了被検
査物の判定結果が、検査員等に識別可能となる。
【0052】次に、判定動作終了後、搬出コンベアー2
6は1ピッチ移動し、搬出コンベアー26上の所定位置
26aに完了被検査物が無い状態となり、次の検査完了
被検査物1cが置き台4にある場合、検査部50より搬
出コンベアー26上の所定位置26aへの移送動作が可
能となる。
【0053】これらの動作を繰り返すことにより、供給
コンベアー2上に置かれている被検査物1を、順次検査
部に送り検査を行う。また、検査完了後は、搬出コンベ
アー26上の所定位置に移送し、検査結果に基づく判定
動作により、搬出コンベアー26上には検査結果の識別
が可能な状態で、検査完了被検査物が順次搬出される。
【0054】なお、上記の一連の動作は図4の制御部3
7によりコントロールされ自動的に繰り返し行われる。
【0055】次に、検査及び判定処理について説明す
る。
【0056】置き台4上の被検査物1bが置き台4の下
降動作により、回転ロ−ラー7上に載置されることで、
被検査物の表面と各面振れ検出器31a,31b,31
cの間隔が小さくなる。
【0057】各面振れ検出器31a,31b,31c
は、例えば静電容量型あるいは光学式の距離センサ等か
らなり、被検査物表面との距離間隔に比例した電圧を出
力することから、例えば、面振れ検出器31aの出力で
ある増幅器32aの出力33は図5の33aの様に、急
激に電圧が小さな方向に変化する。また、被検査物1c
が回転ロ−ラー7に移載された直後は、被検査物1cが
バウンドし、図5の33bの様に、不安定な出力となる
可能性がある。
【0058】また、回転ロ−ラー7の外周面及び各面振
れ検出器31a,31b,31cの位置を基準に、回転
動作時の被検査物1cの表面の上下動を検出することか
ら、バウンド中に検査を開始すると、バウンドを変形等
の上下動とみなし、正しい検査結果が得られない。ま
た、安定した検査精度が得られない。
【0059】このため、図に示す様に、回転ロ−ラー7
上での被検査物1cのバウンドの静止を見込んだ静止時
間を設けている。従って、回転駆動モータ45の駆動に
よる回転ロ−ラー7の回転は静止時間が経過した後に行
われる。
【0060】静止時間の終了直前に、図4の制御部37
の出力37bより各面触れ検出比較器34a,34b,
34cに図5の比較開始信号33fを指令し、その直
後、回転駆動モータ45の駆動により、回転ロ−ラー7
が1回転し、停止する。また、回転ロ−ラー7の回転動
作の停止直前に、比較終了信号33gを制御部37の出
力37bより指令して比較を終了する(この比較につい
ては後述する)。そして、先の比較開始信号から比較終
了信号までの期間が、被検査物表面の面振れ検査期間と
なる。
【0061】各面振れ検出比較器34a,34b,34
cは、制御部37の出力37aより事前に設定された面
振れ規格値と、検査期間内の最大面振れ検出値(33
c)と最小面振れ検出値(33d)の差値(33e)を
比較する。その結果、面振れ規格値内の場合、各面振れ
検出比較器34a,34b,34cの出力35a,35
b,35cより、判定部36へLowレベル信号を出力
する。また、面振れ規格値外の場合、各面振れ検出比較
器34a,34b,34cの出力35a,35b,35
cより、判定部36へHighレベル信号を面振れ検査
期間終了直後に出力する。
【0062】なお、各面振れ検出器31a,31b,3
1cの出力は各増幅器32a,32b,32cを通っ
て、各面振れ検出比較器34a,34b,34cに入力
されている。
【0063】また、置き台4上の被検査物1cが置き台
4の下降動作により回転ロ−ラ7に移載され、静止時間
が終了する直前には被検査物1cのバウンドも止まり、
被検査物1cは図2,図3の様に、回転ロ−ラ7の外周
面上に静止した状態で置かれている。そのため、レーザ
ービーム光走査光学系より鉛直下方に射出された照射光
19が、被検査物1cの表面の前述した所定位置19a
を走査し、表面傷検査が可能な状態となる。
【0064】この検査可能な状態で被検査物1cの表面
をレーザービーム光が走査することにより、反射光の散
乱光成分が前述した長方形開口スリット20aを介し
て、受光光学系に入射される。そして、放物面ミラー2
1、平面ミラー22、拡散板23、フィルター24を介
して、光電変換素子25に入射される。
【0065】光電変換素子25の出力信号25aは図4
の増幅器38に入力され、増幅される。そして、この増
幅された出力信号38aは積分器39及び演算器40に
入力される。
【0066】一方、積分器出力信号39aは演算器40
に入力され、上記の増幅器出力信号38aとの間で減算
処理される。演算器40で減算された出力信号40a
は、信号レベル比較器41a,41b,41c,41d
に入力される。この入力信号は、各信号レベル比較器4
1a,41b,41c,41d内において、制御部37
の出力37cにより事前に設定された各スライスレベル
規格値42a,42b,42c,42d(図10参照)
と、信号レベル比較期間である表面傷検査期間中に比較
される。
【0067】信号レベル比較期間信号は、被検査物の円
周方向の比較範囲を決めるものであり、前述した回転ロ
−ラー7の1回転動作期間(Tr)と光走査期間(T
c)とのAND信号(Tr*Tc)である。光走査期間
(Tc)とは、被検査物1cの長手方向の比較範囲を決
めるものであり、レーザービーム光走査開始点を基準と
して、光走査開始側の被検査物端部面までの光走査時間
(T1+t1)と、反対側の被検査物端部面までの光走
査時間(T2−t2)の間の期間である(図6,図7参
照)。
【0068】なお、図6の時刻T1及び時刻T2におけ
る出力信号38a(図4参照)の信号変化は被検査物1
cの両端面によるものであり、この間の38dで示す範
囲は被検査物1cの長さに相当する。また、図7のt1
は、光走査開始側の被検査物1cの端面から光走査がt
1時間過ぎた表面位置を示し、t2は反対側の被検査物
端面より光走査がt2時間手前の表面位置を示す。この
t1及びt2は、回転ロ−ラー7に被検査物1cを移載
した時の被検査物1cの位置の許容範囲バラツキを見込
んだ長手方向の未検査範囲であり、光走査期間(Tc)
である被検査物の長手方向の比較範囲を被検査物の長さ
以下にしている。
【0069】各信号レベル比較器41a,41b,41
c,41dの比較期間制御は、制御部37の出力37d
により各信号レベル比較器41a,41b,41c,4
1dに、信号レベル比較期間信号(Tr*Tc)を入力
して行っている。
【0070】なお、回転ローラー7の1回転動作時の被
検査物1cの回転速度と、レーザービームの走査速度
は、被検査物1cの全周表面を走査照射光が隙間なく照
射できる様に、1走査時間当たりの回転による被検査物
1cの表面の移動量を、照射ビーム径以下としている。
これにより回転時の被検査物1cの全周表面を走査照射
光が重複照射され、隙間なく走査される。
【0071】図6は一走査時の表面反射光の散乱光成分
を、受光光学系を介して光電変換素子25で受光し、そ
の出力信号25aを増幅器38で増幅した信号38aの
例を示したものである。
【0072】ここで、38bで示す範囲の信号部は、前
述した固定反射物10の表面反射によるものである。
【0073】38cで示す範囲の信号部は、固定反射物
10と光走査開始側の被検査物1cの端面までの間隔に
よるものである。
【0074】38dで示す範囲の信号部は、被検査物1
cの長手方向の表面反射によるもので、信号の大きなう
ねりは被検査物1cの表面状態、例えば表面加工による
面粗さの変化によるものである。多くの被検査物はこの
様な欠陥までに至らない表面状態変化が存在する。
【0075】信号38e、38f部は、被検査物1cの
表面の傷欠陥の反射によるものである。
【0076】信号39aは、光電変換素子出力電気信号
25aを増幅器38で増幅した出力信号38aを、積分
器39により周波数定数1/2πCRで処理した出力信
号である。
【0077】図7の信号40aは、増幅器出力信号38
aと積分器出力信号39aの二つの信号を、演算器40
にて減算処理した出力信号である。
【0078】図7では、図6における増幅器出力信号3
8aの表面変化による信号レベルの大きなうねりは、積
分器39の処理及び減算処理により除かれ、固定反射物
10、被検査物1cの両端面、固定反射物10と被検査
物端面の間隔38c、及び表面傷欠陥38e、38f部
の急激な信号変化のみが、減算結果の差として0(V)
電圧を基準に±の電圧として出力される。
【0079】図7における42a,42b,42c,4
2dは、各信号レベル比較器41a,41b,41c,
41dに事前に設定された各スライスレベル規格値であ
る。42a,42bのスライスレベルは、減算結果の差
が+の電圧信号に対する各規格値であり、42c,42
dのスライスレベルは、減算結果の差が−の電圧信号に
対する各規格値である。
【0080】なお、各スライスレベル値は42a>42
b>42c>42dの関係に設定される。
【0081】図8は、演算器40で減算された図7の出
力信号40aを、各信号レベル比較器41a,41b,
41c,41dにて長て方向の検査範囲である光走査期
間(Tc)の間、各スライスレベル規格値と比較した結
果である。規格値を越える出力信号40aの箇所が、各
信号レベル比較器により二値化出力信号44a,44
b,44c,44dとして出力され、図4の判定部36
に入力される。
【0082】また、0(V)基準に近い±にスライスレ
ベル設定を行う信号レベル比較器41b,41cの二値
化出力信号44b,44cは時間比較器43に入力され
る。そして、図8の二値化出力信号44b,44cの、
各々立ち上がりから立ち下がりまでの時間44Tb、4
4Tcが、図4の制御部37の出力37eにより事前に
設定された時間規格値43Tと比較される。
【0083】これにより、時間規格値43Tより二値化
出力信号の時間が長い場合(例えば、44Tb>43
T)は、規格外として時間比較器43の出力43aか
ら、二値化出力信号(44b)の立ち下がり直後にHi
ghレベルパルス43Pを一定短時間出力し、判定部3
6に入力する。
【0084】また、短い場合(例えば、44Tc<43
T)は、規格内として時間比較器43の出力43aには
何も出力しない。
【0085】この様に上記の面触れ検出比較器出力信号
35a,35b,35cと、信号レベル比較器の二値化
出力信号44a,44b,44c,44dと、時間比較
器出力信号43aの結果が判定部36に入力され、一回
の面触れ検査期間及び表面傷検査期間終了毎に総合的な
検査判定が行われる。その判定結果として、良品36
a、不良品36b、再選別品36cのいずれかの判定結
果が制御部37に出力される。制御部37はこの判定結
果に基づいて、検査完了被検査物が検査部50から搬出
コンベアー26上の所定位置26aに移送された時に、
不良品と判定された場合は、制御部出力37fより指令
し、不良判定シリンダーを、再選別品と判定された場合
は、制御部出力37gより指令し、再選別シリンダーを
駆動する。
【0086】なお、良品と判定された場合は、どちらの
判定シリンダーも駆動しない。
【0087】このように良品と判定されるのは、一回の
検査期間中に、各々の比較器よりHighレベルが全く
出力されない場合、または、信号レベル比較器の二値化
出力信号44bと44cはHighレベルを出力する
が、そのHighレベル信号の時間比較器出力信号43
aが、Highレベルを出力しない場合である。
【0088】不良品と判定されるのは、面振れ検出比較
器出力35a,35b,35cのいずれかが、High
レベルを出力した場合である。この不良品の判定では、
信号レベル比較器の二値化出力信号44a,44b,4
4c,44d及び時間比較器出力信号43aの結果は関
係しない。
【0089】再選別品と判定されるのは、面振れ検出比
較器出力35a,35b,35cがいずれもHighレ
ベルを出力せず、信号レベル比較器の二値化出力信号4
4a,44d、または、時間比較器出力信号43aのい
ずれかが、Highレベルを出力した場合である。
【0090】なお、再選別品と判定された被検査物の表
面傷等の表面欠陥は、後工程において再表面加工を行っ
た後、再検査を行うことにより加工収率が向上する。
【0091】図9は、固定反射物10が無い場合に、散
乱光を上記と同様に光電変換素子25で受光した時の増
幅器38の出力信号38aと、積分器39の出力信号3
9aを示したものである。
【0092】図10は、図9の出力信号を演算器40で
減算処理した出力信号40aを示したものであり、固定
反射物10がある場合と異なり、被検査物1cの端面を
示す時刻T1の位置で急激な信号変化40bが現れる。
これは、増幅器出力信号38aの急激な変化に対し、積
分器の時定数により追従が遅れることによるものであ
る。
【0093】図11は、図10の光走査期間(Tc)で
ある被検査物の長手方向の検査範囲の間、各信号レベル
比較器41a,41b,41c,41dにおいて、出力
信号40aを各スライスレベル規格値と比較した結果で
ある。
【0094】図10の被検査物端面を示す時刻T1にお
いて、急激な変化信号40bが存在するので、この変化
信号40bが各規格値を越え、二値化出力信号40c,
40dが出力される。
【0095】また、二値化出力40dは時間比較器43
により出力43aに一定時間Highレベルパルス40
eを出力するので、時間比較器43の出力43aが、固
定反射物10がある場合と異なってくる。
【0096】このように、被検査物端面T1部での急激
な信号変化に対し、信号レベル比較器及び、時間比較器
がHighレベルを出力することは、欠陥部ではない被
検査物端面部を欠陥と判定することになり、検査装置と
して不具合を生じる。
【0097】なお、被検査物端面T1部での急激な信号
変化を欠陥としないためには、光走査期間(Tc)を、
このTc期間内にスライスレベル設定値42b,42c
を越える信号が入らない様に短く設定する(t1を長く
設定する)ことも可能である。しかし、被検査物の長手
方向の検査範囲(Tc)が狭くなることから未検査範囲
が多くなり検査装置として不具合を生じる。
【0098】このため、本実施例では前述した様に固定
反射物10を光走査開始点と光走査開始側の被検査物端
面間に設け、被検査物端面T1部での急激な信号変化の
直前に、固定反射物による急激な信号変化38bを意識
的に作り出し、積分器の時定数による追従の遅れが実際
の検査範囲に影響しない様にしている。
【0099】これにより、被検査物端面T1部での急激
な信号変化に対しては、図6の39aの様に、大きな追
従の遅れが生じず、図7に示す演算器で減算処理した信
号40aには、図10の被検査物端面T1部による40
bの急激な変化が現れなくなる。
【0100】これは、固定反射物による急激な信号変化
の直流電圧増加時に、積分器が直流電圧を時定数にて充
電され、充電電圧より低い38c範囲部の電圧0(V)
間では逆に放電を行うが、38c範囲部の時間が放電時
定数より短いことから、充電電圧はほとんど放電され
ず、次の被検査物端面T1部での急激な直流電圧増加が
来ても、積分器の充電電圧との電圧差が少なくなるため
である。
【0101】このように固定反射物が無い場合の未検査
範囲が多い検査装置としての不具合がなくなる。
【0102】以上説明した様に、上記の実施例の円筒物
検査装置においては、円筒状の被検査物を回転させなが
ら、その中心軸線に略平行な方向にレーザ光を走査しつ
つ照射し、その散乱光を光電変換して電気信号に変換
し、その信号パターンを調べることにより、被検査物の
表面傷等の欠陥を自動的に判定することができる。ま
た、円筒度の検査に非接触式の面振れ検出器を用いるこ
とにより、被検査物の表面に傷等を付けることを防止で
きる。
【0103】また、受光素子からの電気信号を積分した
信号と、受光素子から出力される信号との減算を行い、
その減算された結果の信号レベルをあらかじめ決められ
た信号レベルと比較し、このレベルを越える時間を検出
することにより、非検査物の表面傷の深さと幅を容易に
判定することができる。
【0104】また、被検査物の端面から所定距離離れた
位置に、光を散乱する反射体を設けることにより、被検
査物の長手方向の走査範囲を狭くすることなく非検査物
の表面傷の誤判定を防止することができる。
【0105】また、被検査物を検査位置に送るための供
給コンベアーと、検査位置から搬出する搬出コンベアー
を設けることにより、被検査物の検査を連続的に行うこ
とができる。
【0106】また、不良品判定シリンダーと再選別シリ
ンダーにより、搬出コンベアー上で不良品と再選別品を
良品に対して別々の方向にずらすことにより、良品か不
良品か再選別品かが目視で容易に分かるので、作業者が
被検査物の良、不良を容易に判断することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の円筒物検査
装置によれば、円筒状の被検査物を回転させながら、そ
の中心軸線に略平行な方向にレーザ光を走査しつつ照射
し、その散乱光を光電変換して電気信号に変換し、その
信号パターンを調べることにより、被検査物の表面傷等
の欠陥を自動的に判定することができる。また、円筒度
の検査に非接触式の面振れ検出器を用いることにより、
被検査物の表面に傷等を付けることを防止できる。
【0108】また、受光手段からの電気信号を積分した
信号と、受光手段から直接出力される信号との減算を行
い、その減算された結果の信号レベルをあらかじめ決め
られた信号レベルと比較し、このレベルを越える時間を
検出することにより、非検査物の表面傷の深さと幅を容
易に判定することができる。
【0109】また、被検査物の端面から所定距離離れた
位置に、光を散乱する反射体を設けることにより、非検
査物の表面傷の誤判定を防止することができる。
【0110】また、被検査物を検査位置に送るための供
給手段と、検査位置から搬出する搬出手段を設けること
により、被検査物の検査を連続的に行うことができる。
【0111】また、搬出手段により、被検査物が良品で
あるか、不良品であるか、再選別品であるかが目視で分
かる様にした状態で、被検査物を搬出することにより、
作業者が被検査物の良、不良を容易に判断することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる一実施例の円筒物検査装置の構
成を示す側面図である。
【図2】一実施例の円筒物検査装置の回転及び位置規制
機構の斜視図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】一実施例の検査装置の制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】面振れ検出信号と検査期間を示す図である。
【図6】傷検出信号及びその積分処理信号を示す図であ
る。
【図7】図6に示す信号の減算処理出力信号を示す図で
ある。
【図8】図7に示す信号を信号レベル比較器により二値
化した出力信号を示す図である。
【図9】本発明を実施する以前の傷検出信号及びその積
分処理信号を示す図である。
【図10】図9に示す信号の減算処理出力信号を示す図
である。
【図11】図10に示す信号を信号レベル比較器により
二値化した出力信号を示す図である。
【符号の説明】
1 被検査物 2 供給コンベアー 3 投入シューター 4 置き台 7 回転ローラー 8 位置規制板 10 固定反射物 11 He−Neレーザー光源 15 回転多面ミラー 16 走査レンズ 19 光走査照射光 20 スリット板 21 放物面ミラー 25 光電変換素子 26 搬出コンベアー 27 搬出アーム 29 搬出シューター 31 面振れ検出器 34 面振れ検出比較器 36 判定部 37 制御部 39 積分器 40 演算器 41 信号レベル比較器 43 時間比較器 45 回転駆動モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の被検査物の円筒度と表面欠陥を
    検査するための円筒物検査装置であって、 前記被検査物をその中心軸線回りに回転させる回転手段
    と、 該回転手段により前記被検査物を回転させながら、該被
    検査物の表面に、その中心軸線に略平行な方向に走査す
    るレーザ光を照射する照射手段と、 該照射手段により照射された光が前記被検査物で散乱さ
    れた散乱光を受光する受光手段と、 該受光手段により受光され、光電変換された電気信号に
    基づいて前記被検査物の円筒度と表面欠陥とを判定する
    判定手段とを具備することを特徴とする円筒物検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記受光手段により光電変換された電気信号を入力する
    積分器と、 該積分器から出力された電気信号と、前記受光手段から
    直接出力された電気信号を減算する減算器と、 前記減算器から出力される正の電気信号のレベルを、複
    数のあらかじめ決められた信号レベルと比較する第1の
    信号レベル比較器と、 前記減算器から出力される負の電気信号のレベルを、複
    数のあらかじめ決められた信号レベルと比較する第2の
    信号レベル比較器と、 前記第1の信号レベル比較器または前記第2の信号レベ
    ル比較器の複数の信号レベルを前記減算器から出力され
    る電気信号が越える時間を、あらかじめ決められた時間
    と比較する時間比較器と、 前記被検査物の外周面の面振れを検出する非接触式の面
    振れ検出器と、 該面振れ比較器により検出される面振れをあらかじめ決
    められた面振れ量と比較する面振れ比較器とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の円筒物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の信号レベル比較器の
    比較結果と、前記時間比較器の比較結果と、面振れ比較
    器の比較結果とから、前記被検査物が良品であるか、不
    良品であるか、再選別品であるかを判断することを特徴
    とする請求項2に記載の円筒物検査装置。
  4. 【請求項4】 前記被検査物の端面から所定距離離れた
    位置に、光を散乱する表面を有する反射体を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の円筒物検査装置。
  5. 【請求項5】 円筒状の被検査物の円筒度と表面欠陥を
    検査するための円筒物検査装置であって、 前記被検査物を前記円筒度と表面欠陥とを検査するため
    の検査位置に送るための供給手段と、 前記被検査物を前記検査位置において、その中心軸線回
    りに回転させる回転手段と、 該回転手段により前記被検査物を回転させながら、該被
    検査物の表面に、その中心軸線に平行な方向に走査する
    レーザ光を照射する照射手段と、 該照射手段により照射された光が前記被検査物で散乱さ
    れた散乱光を受光する受光手段と、 該受光手段により受光され、光電変換された電気信号に
    基づいて前記被検査物の円筒度と表面欠陥とを判定する
    判定手段と、 該判定手段により、円筒度と表面欠陥の程度を判定され
    た前記被検査物を前記検査位置から搬出する搬出手段と
    を具備することを特徴とする円筒物検査装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記被検査物が良品で
    あるか、不良品であるか、再選別品であるかを判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の円筒物検査装置。
  7. 【請求項7】 前記搬出手段は、前記被検査物が良品で
    あるか、不良品であるか、再選別品であるかが目視で分
    かる様にした状態で、前記被検査物を次工程に送ること
    を特徴とする請求項6に記載の円筒物検査装置。
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