JP3176807U - スケートボード - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザからボード本体に及ぼす力が小さくても、傾斜した中心軸を有するキャスタを左右に十分に旋回可能とするスケートボードを提供する。
【解決手段】前後一対の車輪が傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成され、ボード本体11は、一対の板状の脚部14、15の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能である。脚部14、15の先端部17、18どうしは、連結部材19によって相互に連結されている。一方の車輪12は基端の一体化部16の下面に設けられ、他方の車輪13は連結部材19の下面に設けられている。脚部14、15の先端部17、18どうしの間に、脚部14、15の先端部17、18どうしの板厚方向の弾性変位にかかわらずこれら脚部14、15に接触する接触面47を有した踏板41がわたされている。
【選択図】図9

Description

本考案はスケートボードに関し、特に傾斜した中心軸のまわりに旋回可能なキャスタを走行輪とした二輪のスケートボードに関する。
この種のスケートボードとして、特許文献1には、前後方向の軸心の周りに捻転可能な材料にて形成されたワンピース形のボード本体を有したものが記載されている。このボード本体は、前部および後部の一対の足支持領域と、両足支持領域間の中央部とを含む。この中央部は、ボード本体を捻転させるために、両足支持領域よりも狭く形成されている。
このような構成であると、走行中のスケートボードに乗ったユーザが足支持領域に乗せた足からボード本体に及ぼされる力を加減することによって、ボード本体に上述の捻転を行わせることができる。ボード本体が捻転すると、前側の足支持領域の下面に設けられた前側のキャスタと、後側の足支持領域の下面に設けられた後側のキャスタとは、いずれも傾斜した中心軸のまわりに旋回可能とされていることから、それぞれ左右逆方向に旋回する。その結果、スケートボードは蛇行状態で走行し、そのときの分力によって前方への推進力が発生される。したがって、ユーザが追加的に地面を蹴らなくても、ボード本体を捻転させるだけで、スケートボートは自走する。
特表2008−545480号公報
しかしながら、前後のキャスタをそれぞれ左右逆向きに十分に旋回させるためには、ボード本体を大きく捻転させなければならず、そのために両足からボード本体へ大きな力を及ぼすことが必要になる。これでは、スケートボードの操作性が十分に良好であるとはいえない。
そこで本考案は、このような問題点を解決して、スケートボードに乗ったユーザからボード本体に及ぼす力が小さくても、傾斜した中心軸を有するキャスタを左右に十分に旋回させることができるようにすることを目的とする。
この目的を達成するため本考案は、ボート本体の下面側に前後一対の車輪が設けられたスケートボードにおいて、前記車輪は傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成され、前記ボード本体は、一対の板状の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、前記一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能に構成され、前記一対の脚部の先端部どうしが、前記脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位が可能な状態で、連結部材によって互いに連結されており、一方の首振り旋回式のキャスタは前記一体化された一対の脚部の基端部の下面に設けられ、他方の首振り旋回式キャスタは前記連結部材の下面に設けられており、前記一対の脚部の先端部どうしの間に、脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位にかかわらずこれら脚部に接触する接触面を有した踏板がわたされていることを特徴とする。
本考案によれば、一対の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形の板材にてボード本体が形成されるとともに、一対の脚部の先端部どうしが、それらの板厚方向の弾性変位が可能な状態で連結部材によって互いに連結されており、かつ首振り旋回式キャスタが連結部材の下面に設けられているため、一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に弾性変位したときに、連結部材は脚部の弾性変位に対応して傾斜される。すると、この連結部材に設けられたキャスタは、傾斜式の旋回中心軸のまわりに首振り旋回を行うものであるため、連結部材の傾斜の大きさに対応して大きく旋回されることになる。
すなわち本考案によれば、U字形のボード本体を構成する一対の板状の脚部の先端部どうしを小さな力で板厚方向に相対的に弾性変形させることで、連結部材を脚部どうしの間で傾斜させることができ、この傾斜によってキャスタを十分に旋回させることができる。
しかも本考案によれば、一対の脚部の先端部どうしの間に、脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位にかかわらずこれら脚部に接触する接触面を有した踏板がわたされているため、脚部の先端部の位置では、一対の脚部と連結部材とが設けられかつ脚部どうしが連結部材によって連結されているという複雑な構成であるとともに、それにもとづく複雑な動作を行うにもかかわらず、操作者は踏板の上に安定して足を乗せることができ、したがってスケートボードを容易に操作することができる。
本考案の実施の形態のスケートボードを示す図である。 同スケートボードを後側から見た図である。 同スケートボードを斜め後側から見た図である。 同スケートボードの後部の分解組立図である。 同スケートボードにおける踏板の取付状態を示す断面図である。 本考案のスケートボードを構成するボード本体の弾性変位の状況を示す図である。 本考案のスケートボードを構成するボード本体と連結部材との構成およびその動作を示す図である。 同スケートボードの操作状態を示す図である。 同スケートボードの動作状態を示す図である。 本考案の他の実施の形態のスケートボードの要部の構造を示す図である。 本考案のさらに他の実施の形態のスケートボードの要部の構造を示す図である。
図1に示すように、本考案の実施の形態のスケートボードは、板状のボード本体11の下面側に前後一対の車輪12、13が設けられた構成である。
ボード本体11は、平面視でU字形に形成されており、このU字を形成する一対の脚部14、15を有している。16は、脚部14、15の基端部どうしが一体化された一体化部で、U字の湾曲部を構成している。17、18は、脚部14、15の先端部である。なお、ボード本体11は、このように一対の脚部14、15の基端部どうしが一体化された一体化部16を有しかつ脚部14、15の先端部17、18どうしが互いに距離をおいた状態で分離していればよく、その形態は厳密にU字形である必要はない。たとえばV字形やその他の形状に形成されていてもよく、本考案では、これらの形態を「U字形」と総称する。
詳細は後述するが、ボード本体11は、一対の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形可能とされている。このような弾性変形を可能とするために、ボード本体11は、板状の合成樹脂にて形成することができる。あるいは、木材、軽金属、複合材料などで形成することもできる。
先端部17、18における脚部14、15の内縁部どうしの間には、連結部材19がわたされている。図1に示される例では、連結部材19は板材にて形成されており、その一端および他端がそれぞれヒンジ20、20を介して脚部14、15の内縁部に連結されている。連結部材19は、ボード本体11と同種の材料、又は異種の材料にて形成することができる。
図1に示されるスケートボードは、たとえば一体化部16が前側かつ脚部14、15の先端部17、18が後側となるように、その前後を規定することができる。そして同スケートボードには、その前側の一体化部16の下面に前輪としての車輪12が設けられるとともに、図1および図2に示すように、その後側の連結部材19の下面に後輪としての車輪13が設けられている。
図1に示すように、車輪12、13は、いずれも首振り旋回式のキャスタにて構成されている。23、24は、その旋回中心軸である。旋回中心軸23、24は、いずれも、上側ほどスケートボードの前側となるように前向きに倒れた傾斜軸として構成されている。車輪12、13を接地させてスケートボードを地面や床面などに置くと、スケートボードの重量にもとづき、傾斜式の旋回中心軸23、24の作用によって、車輪12、13は図示のように旋回中心軸23、24よりも後側においてスケートボードの長さ方向に転がることが可能な姿勢となる。
図1〜図5に示すように、脚部14、15の先端部17、18の上面どうしの間には、踏板41がわたされている。この踏板41は、ボード本体11と同様に合成樹脂や木材や軽金属や複合材料などにて形成することができ、ボード本体11の幅方向に細長い板状体にて形成されている。踏板41の下部には、一対のブラケット42、42が、互いにボード本体11の長さ方向に距離をおいた状態で、踏板41の下面から下方へ突出するように形成されている。
連結部材19には取付軸43が設けられている。この取付軸43は、ボード本体11の長さ方向すなわち前後方向に沿って水平に配置されるとともに、その基端部が連結部材19に取り付けられ、その先端部が連結部材19からボード本体11の後端部に向けて突出するように配置されている。そして取付軸43は、その突出先端部がブラケット42、42を貫通している。これに対応して、各ブラケット42、42には、取付軸43を通すための貫通孔44、44が形成されている。この貫通孔44、44は、脚部14、15の先端部17、18どうしの弾性変形の方向の長孔すなわち脚部14、15の板厚の方向の長孔として形成されている。取付軸43における後側のブラケット42からの突出部には、踏板41が取付軸43から離脱するのを防止するための、ナットなどの離脱防止部材45が装着されている。これによって、踏板41は、上述のように後側の車輪13が旋回中心軸24よりも後側においてスケートボードの長さ方向に転がることが可能な姿勢となっているときに、この後側の車輪13の真上に位置するように構成されている。
ボード本体11の脚部14、15の先端部17、18の上面には、踏板41における平らな下面46を支持するための接触面47、47が形成されている。各接触面47は、踏板41の下面46に対しボード本体11の長さ方向すなわちボード本体11の前後方向に沿って直線状に接することができる曲面にて形成されている。このような曲面としては、たとえばボード本体11の長さ方向に沿った中心軸を有する円柱面を挙げることができる。接触面47、47を形成するために、脚部14、15の先端部17、18の上面には、突起48、48が、脚部14、15と一体または別体に形成されている。
スケートボードの操作者は、図1に示すように、一方の足25を前側の車輪12に対応した一体化部16に乗せるとともに、他方の足26を、後側の車輪13に対応した踏板41に乗せたうえで、スケートボードを操作することができる。
スケートボードの動作について説明する。図1に示されるスケートボードにおける板状のボード本体11のみを図6に示す。このボード本体11は、図示のように、脚部14、15が一体化部16を基準として片持ち状態に配置されており、脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形可能である。すなわち、ボード本体11の板面を水平方向に配置して、たとえば左側の脚部15に対して右側の脚部14を上下に弾性変形させることができる。その逆の動作も可能である。
図6のボード本体11にヒンジ20、20を介して連結部材19が取り付けられた状態を図7に示す。ボード本体11の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形すると、それに追随して、脚部14と連結部材19が一方のヒンジ20の位置で折れ曲がるとともに、脚部15と連結部材19は他方のヒンジ20の位置で折れ曲がる。これによって、連結部材19は、スケートボードの幅方向すなわち左右方向に傾斜する。なお、連結部材19が傾斜すると、それにつれて、脚部14、15は、先端部17、18どうしの間隔が詰まる方向にわずかに弾性変形する。
図8(a)は、このような折れ曲がり状態をスケートボードの後部から見た状態を示す図である。後側の車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、図1に示すように、その中心軸24が上側ほどスケートボードの前側となる傾斜軸であるため、連結部材19がスケートボードの幅方向に傾斜すると、それにつれてキャスタが首振り動作を行う。たとえば、図9(b)に示すように、右側の脚部14の先端部17よりも左側の脚部15の先端部18の方が下側に位置するように、これら脚部14、15どうしが板厚方向に弾性変形すると、それに対応して板状の連結部材19は右上がりに傾斜する。すると、車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、図示のように右側に振れるように旋回する。つまり、左斜め前方に向けて走行可能な向きに首を振る。図示は省略するが、反対に連結部材19が左上がり傾斜すると、車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、左側に振れるように旋回する。つまり、右斜め前方に向けて走行可能な向きに首を振る。
脚部14、15どうしの弾性変形は、操作者が踏板41に乗せた足でこの踏板41を操作することにより、行わせることができる。つまり、踏板41における脚部14、15の一方に対応した側に大きく体重を掛けると、その大きく体重が掛けられた側の一方の脚部が、他方の脚部よりも下向き弾性変形することになる。このとき、踏板41は、脚部14、15どうしの板厚方向の相対的な弾性変形に追従し、取付軸43の周りに旋回して傾斜する。そしてこのとき、踏板41は、長孔にて形成された貫通孔43によって取付軸43に対してルーズに連結されており、しかも脚部14、15の突起48の接触面47はボード本体11の長さ方向に沿った中心軸を有する円柱面などの曲面にて形成されているため、脚部14、15どうしが板厚方向に相対的に弾性変形した場合であっても、常に接触面47に接した状態で追従を行うことができる。
なお、取付軸43と踏板41と接触面47との関係は、脚部14、15どうしの板厚方向の相対的な弾性変形量の大小にかかわらず、すなわちそれに応じた踏板41の傾斜の大小にかかわらず、踏板41の下面46が常に接触面47に接触しているものであれば足りる。そのためには、上述のように踏板41のブラケット42の貫通孔44を脚部14、15の板厚方向の長孔として形成するとともに、接触面47をボード本体11の長さ方向に沿った中心軸を有する円柱面とすることが効果的であるが、それ以外の適宜の構成を採用することも可能である。
図1に示すように、ボード本体11が水平姿勢で、その脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形していない状態では、旋回中心軸23、24が傾斜した首振り旋回式のキャスタにて構成される前側および後側の車輪12、13は、いずれも真直に前方に走行する姿勢となる。図2は、操作者がスケートボードの後部の踏板41に足26を乗せてボード本体11を水平姿勢とし、かつ脚部14、15の先端部17、18どうしを板厚方向に相対的に弾性変形させていないときの、スケートボードの走行状態を示す。
この状態から、たとえば図8(a)に示すように右側の脚部14の先端部17が左側の脚部15の先端部18よりも高い位置となるようにボード本体11を弾性変形させると、図示のように連結部材19が右上がり状態に傾斜し、それにつれて、後側の車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタの旋回中心軸24が左側に傾く。そして、それによって車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは右側に振れるように旋回する。脚部14、15の先端部17、18の高さ位置をコントロールするときには、図2に示すように踏板41に足26を乗せた操作者が、その爪先側あるいは踵側に力を入れて、すなわち爪先側あるいは踵側に大きく体重をかけて、対応する脚部の先端部を踏み込むようにすれば、その先端部が反対側の先端部よりも低い位置に設定される。
このとき、ヒンジ20、20を用いて連結部材19を左右の脚部14、15の内縁どうしの間で傾斜させるように構成されているため、脚部14、15の先端部17、18どうしの高低差に応じて連結部材19を大きく傾斜させることができ、それに対応してキャスタ構造の車輪13を大きな角度で首振りさせることができる。また、このとき、上述のように踏板41を後側の車輪13の真上に位置させたため、それ以外の場所に位置させたときと比べて、小さな力で車輪13を旋回させることができる。なお、踏板41を後側の車輪13の真上以外の場所に位置させた構成を採用することも、もちろん可能である。
すなわち、図8(a)(b)に示すようにボード本体11Aが左右の脚部を有しない一枚板で構成されている場合には、車輪13の旋回中心軸24Aはボード本体11Aの傾斜方向と直交する方向に傾斜する。これに対し、ボード本体11の脚部14、15どうしがその内縁においてヒンジ20を用いて連結部材19によって連結されている場合には、脚部14、15の外縁の位置を上述の一枚板構造のボード本体11Aの傾斜時におけるこのボード本体11Aの板縁31、32の位置に合わせたときに、連結部材19はボード本体11Aよりも大きな角度で傾斜することになる。これは、板状の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形することから、脚部14、15の内縁どうしの高低差が外縁どうしの高低差とほぼ同等になるためである。よって、この場合は、図8(a)に示すように、車輪13の旋回中心軸24は、仮想線で示す一枚板のボード本体11Aにおける旋回中心軸24Aよりも大きな角度で傾斜することになる。その結果、ボード本体11Aが一枚板である場合に比べて、首振り旋回式のキャスタにて構成される車輪13を大きく旋回させることができ、スケートボードを小さな半径で旋回させることができる。
このとき、上述のように踏板41を後側の車輪13の真上に位置させることで小さな力で車輪13を旋回させることができるように構成することにより、非常に優れた操作性のもとでスケートボードを旋回させることができる。
図9(c)(d)に示すように、スケートボードの走行中に、左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させないで、たとえばボード本体11の前部に乗せた足からボード本体11に水平方向に沿った右向きの力を作用させるとともに、ボード本体11の後部に乗せた足からにボード本体11に水平方向に沿った左向きの力を作用させることができる。すると、その力によって、旋回式のキャスタにて構成された前側の車輪12は図示のように左向きに首を振って右向きに走行しようとし、同様に旋回式のキャスタにて構成された後側の車輪13は右向きに首を振って左向きに走行しようとする。
これによってボード本体11は右方向に旋回する。そして、この旋回の途中で前後の足からボード本体11に作用させる力を左右逆にすると、前後の車輪12、13は、上述の場合とは逆向きに首を振る。さらに、前後の足からボード本体11に作用させる力を左右逆にする操作を繰り返すことによって、ボード本体11すなわちスケートボードは、波の形の軌跡21を描きながら蛇行する。このとき、図1に示されるように、前後の車輪12、13は首振り旋回式のキャスタにて構成されるとともに、その旋回中心軸23、24が上側ほどスケートボードの前側となるように前向きに倒れた傾斜軸として構成されているため、車輪12、13には、その首振り動作に伴って前向きの分力が発生する。その結果、地面を蹴らなくてもスケートボードを継続して走行させることができる。
図9(a)(b)は、本考案にもとづき、スケートボードの走行中に左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させた状態を示す。こうすることで、図9(c)(d)と同様の操作を行った場合でも、図9(c)(d)の場合に比べて後側の車輪13を大きく首振りさせることができる。これにより、図9(c)(d)の場合に比べて、後側の車輪13に作用する前向きの分力を大きくすることができ、大きな走行推進力を発生させることができる。走行軌跡22の波の形は、図9(c)(d)の場合に比べて小刻みになる。
図9(c)(d)の操作態様で図9(a)(b)に示される程度に車輪13を大きく首振りさせようとすると、操作者は足からボード本体11に相当大きな力を作用させなければならない。しかし、図9(a)(b)に示されるように左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させることで連結部材19を傾斜させて車輪13を首振りさせる場合には、そのような大きな力を作用させなくても、比較的小さな力で、所望の操作を行うことができる。
このときの操作は、踏板41に乗せた足によって行うことができる。このため、脚部14、15の先端部17、18の位置では、一対の脚部14、15と連結部材19とが設けられかつ脚部14、15どうしが連結部材19によって連結されているという複雑な構成であるとともに、それにもとづく複雑な動作を行うにもかかわらず、操作者は踏板41の上に安定して足を乗せることができ、したがってスケートボードを容易に操作することができる。
図10は、本考案の他の実施の形態のスケートボードを示す。図1〜図9に示されるスケートボードでは、ボード本体11の脚部14、15と連結部材19とをヒンジ20、20によって連結していたが、図10のスケートボードでは、これらをボールジョイント33によって連結している。ボールジョイント33は、脚部14、15と連結部材19とのいずれか一方に形成された球部34、34が、他方に形成された凹部35、35にはまり込んだ構成である。図示の例では、連結部材19に球部34、34が形成されるとともに、脚部14、15に凹部35、35が形成されている。
ボード本体11を合成樹脂にて形成した場合には、球部34、34を凹部35、35に向けて強く押し込むことにより、凹部35、35の周囲の樹脂を弾性変形させて、球部34、34を凹部35、35にはめ込むことができる。図示は省略するが、凹部35、35の内面に、この凹部35、35への球部34、34のはめ込みは容易であるが凹部35、35からの球部34、34の抜け出しは困難であるような突起状のストッパを形成することが好ましい。このようなストッパは、たとえば、球部34、34のはめ込み方向の傾斜はゆるく形成されているが抜け出し方向の傾斜はきつく形成されている突起にて形成することができる。この場合に球部の材質は任意であるが、たとえば、連結部材19と球部34、34とを、ボード本体11と同様の樹脂にて一体に形成することが好適である。
このようにボールジョイント33によって脚部14、15と連結部材19とが連結されていると、前述のヒンジ20、20を用いた連結構造に比べて、連結部の自由度を増大させることができる。したがって、ボード本体11の脚部14、15が板厚方向に弾性変形する場合のみならず、それ以外の複雑な方向の弾性変形を行う場合にも対応することができる。
図11は、本考案のさらに他の実施の形態のスケートボードを示す。ここでは、脚部14、15を構成するボード本体11は合成樹脂によって形成され、かつ、連結部材19は、脚部14、15と同様の合成樹脂によって、脚部14、15と同等の厚さあるいは異なる厚さで、脚部14、15と一体に形成されている。脚部14、15と連結部材19との境界部分には、脚部14、15の内縁に沿った薄肉部37、37が形成されている。薄肉部37、37は、脚部14、15や連結部材19に比べて板厚方向の寸法が小さくなるように形成されている。また、薄肉部37を形成したことで、脚部14、15と連結部材19との境界部分には、その表裏両面において、脚部14、15の内縁に沿った溝部38が形成されている。
このような構成であると、脚部14、15および連結部材19の表裏両面に形成され溝部38を伴った薄肉部37は、上述のヒンジ20と同等の機能を果たすことができる。このため、同様に、脚部14、15の先端部17、18どうしは、その板厚方向の相対的な弾性変形が可能である。この場合には、脚部14、15と連結部材19とは弾性的な折れ曲がり変形を繰り返すことになるため、ボート本体11および連結部材19は、薄肉部37を含めて、そのような繰り返し変形に耐えることができる合成樹脂材料にて形成しておくことが必要である。またこの場合は、薄肉部37が弾性変形可能な樹脂で形成されているため、ボード本体11の脚部14、15が板厚方向に弾性変形する場合のみならず、それ以外の複雑な方向の弾性変形を行う場合にも対応することができる。さらに、この構成であると、脚部14、15と連結部材19とが薄肉部37を介して一体に形成されているため、これらが別体である場合に比べて部品点数の低減を図ることができる。
本考案によれば、脚部14、15と連結部材19との連結構造は、上述した例に限定されるものではなく、脚部14、15が板厚方向に弾性変形可能なように、これら脚部14、15と連結部材19とが連結されているものであれば、任意の構成を採用することができる。
11 ボード本体
12、13 車輪
14、15 脚部
16 一体化部
17、18 先端部
19 連結部材
20 ヒンジ
23、24 旋回中心軸
41 踏板
43 取付軸
44 貫通孔
47 接触面

Claims (4)

  1. ボート本体の下面側に前後一対の車輪が設けられたスケートボードであって、
    前記車輪は傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成され、
    前記ボード本体は、一対の板状の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、前記一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能に構成され、
    前記一対の脚部の先端部どうしが、前記脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位が可能な状態で、連結部材によって互いに連結されており、
    一方の首振り旋回式のキャスタは前記一体化された一対の脚部の基端部の下面に設けられ、
    他方の首振り旋回式キャスタは前記連結部材の下面に設けられており、
    前記一対の脚部の先端部どうしの間に、脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位にかかわらずこれら脚部に接触する接触面を有した踏板がわたされていることを特徴とするスケートボード。
  2. 踏板が連結部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のスケートボード。
  3. 踏板はスケートボードの前後方向の軸心まわりに旋回可能とされ、一対の脚部の先端部には、脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位にかかわらず踏板の下面が接触可能な曲面にて構成された接触面が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のスケートボード。
  4. 連結部材と一方および他方の脚部とがヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載のスケートボード。
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