JP3170142U - 揺動式スケートボード - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な操作感度と安定性を備えた揺動式スケートボードを提供する。
【解決手段】揺動式スケートボードは、長形体であり、頂面及び底面を有するボード本体と、一つの前輪フォーク及び一つの前遊動輪を有し、前輪フォークがボード本体の底面の先端に回転可能に設けられ、前遊動輪が前輪フォークに回転可能に設けられている前輪ユニットと、一つの後輪軸及び二つの後遊動輪を有し、後輪軸がボード本体の底面の後端に設けられ、後遊動輪が後輪軸の両端にそれぞれ設けられている後輪ユニットとを備えており、ボード本体が一方側に傾斜する際に、前輪ユニットがその一方側に偏向可能になる。
【選択図】図3
【解決手段】揺動式スケートボードは、長形体であり、頂面及び底面を有するボード本体と、一つの前輪フォーク及び一つの前遊動輪を有し、前輪フォークがボード本体の底面の先端に回転可能に設けられ、前遊動輪が前輪フォークに回転可能に設けられている前輪ユニットと、一つの後輪軸及び二つの後遊動輪を有し、後輪軸がボード本体の底面の後端に設けられ、後遊動輪が後輪軸の両端にそれぞれ設けられている後輪ユニットとを備えており、ボード本体が一方側に傾斜する際に、前輪ユニットがその一方側に偏向可能になる。
【選択図】図3
Description
本考案は、スケートボードに関し、特に、揺動式スケートボードに関する。
現在、スケートボードとして、四輪式のスケートボードがよく知られ、このようなスケートボードの先端、後端には遊動輪(idler wheel)が合計4個設けられているので、操作安定性が良い。但し、このような四輪式スケートボードは、使用時、滑走のために利用者が片足で地面を蹴る必要があり、これにより前に進めることができ、かつ操作感度が良くない。なお、このような四輪式スケートボードは、そのボード本体が木板で製造されているので、加工が難しく、加工コストが高い。このため、ボード本体は、外形が非常に簡単であり、可変性が低い。さらに、木板でボード本体を製造するので、樹木の伐採による環境問題を引き起こす。
また、業界には二輪式スケートボードも開発され、この二輪式スケートボードの先端、後端にはそれぞれ一つの遊動輪が設けられている。しかし、このようなスケートボードは、その前遊動輪、後遊動輪が同じ直線上に位置し、二つの点のみを介して地面に接しているため、安定性が低く、使用難度が高く、使用するには非常に高い熟練度が必要となる。
本考案の目的は、良好な操作感度と安定性を備えた揺動式スケートボードを提供することである。利用者は、スケートボードを揺動する方式によって、当該スケートボード駆動して移動させることができる。
本考案の他の目的は、構造強度が良好で、大きい荷重に耐えることが可能な揺動式スケートボードを提供することである。
本考案に係るスケートボードは、ボード本体、前輪ユニット、後輪ユニットを備えており、そのうち、前記ボード本体は長形体であり、前記前輪ユニットは、前記ボード本体の底面の先端に回転可能に設けられている一つの前輪フォーク、及び当該前輪フォークに回転可能に設けられて、前輪ユニットを360度回転可能にする一つの前遊動輪を有しており、前記後輪ユニットは、前記ボード本体の底面に設けられている一つの後輪軸、及び当該後輪軸の両端にそれぞれ設けられている二つの後遊動輪を有している。
この構成によって、本考案のスケートボードは、三つの点を介して地面に接するので、安定で便利に使用できる。さらに、重要なのは、ボード本体が左側及び右側に向かって傾斜されているので、前輪ユニットを対応して両側に偏向させ、スケートボードを自然に前に移動させることができる。
また、前記ボード本体の底面に凹凸状の溝形構造を形成して、荷重能力を向上させることができ、プラスチック材質で前記ボード本体を製造することができる。
以下、図面を参考にしながら、本考案の実施形態にて、本考案の目的、特徴および効果を説明する。
図1〜図3に示すように、本考案の実施形態に係る揺動式スケートボードは、ボード本体10、前輪ユニット20及び後輪ユニット30を備えている。
ボード本体10は、その先端、後端の方向に沿って延伸して長形体に形成され、底板11及び当該底板11の頂面側に設けられている頂板12を有している。本実施形態において、このボード本体10の材質はプラスチックであり、底板11及び頂板12の材質が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合物(ABS;Acrylonitrile-Butadiene-Styren)であることが好ましい。なお、ボード本体10を、一体に射出成形して製造してもよい。
底板11の底面には、二つの長形の突条部111が設けられており、図3、図7に示すように、二つの突条部111は、底板の両側に位置し、底板の縦方向に沿って延伸設置されている。また、二つの長形突条部111の間には、一つの長形の凹溝112が形成されており、この凹溝112はちょうど底板11の中央に位置している。また、凹溝112の内部には複数の支持リブ113が設けられている。突条部111及び凹溝112を設けることにより、底板11の横断面が凹凸状の溝形になって、底板11の構造強度及び荷重を増強することができる。また、図5に示すように、底板11の底面の先端には突出部114が設けられ、当該突出部114は、後側かつ上側に向かって傾斜した斜面115を有しており、この斜面115の傾斜角θが10度から30度の範囲にあり、15度から25度の範囲にあることが好ましい。なお、突条部111は、突出部114の後側に位置している。突条部111は、重量を軽減するために、その内部が中空に形成されている。複数のリブ116は、底板11の内部に設けられている。突出部114の溝形構造によっても、底板11の構造強度を増強し、ボード本体10の耐衝撃性を向上させることができる。突条部111及び凹溝112は、前輪ユニット20と後輪ユニット30との間に位置している。
また、図4に示すように、頂板12の底面には複数のリブ122が設けられており、これらのリブ113、116及び122は、すべて底板11及び頂板12の構造強度を増強するために用いられる。なお、頂板12は、ネジまたは他の方式によって底板11の頂面側に固定される。
滑り止め部材14は、薄片状になっており、その形状がボード本体10の頂面の形状と同じである。滑り止め部材14の頂面には、粗雑な滑り止め面が形成されている。この滑り止め部材14は、例えば、粘着方式によって頂板12の頂面に固定されて、防滑効果を発揮する。
前輪ユニット20は、前輪フォーク21及びこの前輪フォーク21に枢設されている前遊動輪を有している。図5に示すように、前輪フォーク21の回転軸211は、底板11において前輪フォーク21を360度回転させるように、底板11の突出部114の斜面115に枢設されており、これにより、利用者は、スケートボードの行進方向を制御することができる。また、突出部114が斜面115を有しているため、前輪フォーク21の回転軸211は直立して設置されず、後側に向かってθ角傾いている。
後輪ユニット30は、底板11の底面の後端に設けられている輪座31、頂端が輪座31に接続されている心棒32、心棒32の底端に装着されている後輪軸33、及び後輪軸33の両端にそれぞれ枢設されている二つの後遊動輪34を有している。この後輪ユニット30は、底板11に形成された傾斜場Bに設けられ、当該傾斜場Bは、後側かつ上側に向かってδ角、例えば5度から15度の範囲にある角度で傾斜し、これにより、心棒32も後側に向かってδ角傾斜している。
図8〜図11に示すように、スケートボードの使用時において、利用者は、スケートボードのボード本体10上に立って、体を揺動することで、自身の重心位置を変化させながら、ボード本体10を左側または右側に傾ける。これにより、スケートボードの前輪ユニットの前輪フォーク21を左または右に偏向させて、滑走のために足で地面を蹴る必要なく、スケートボードを前に進めることができる。なお、前輪フォーク21の回転軸211は傾斜角を持って設計されているので、この前輪フォーク21を機敏に回転させることができる。同じく、後輪ユニット30の心棒32も傾斜角を持って設計されているので、後輪ユニットとボード本体10との間で容易に相対的な偏向揺動が発生される。
以上の説明に鑑みて、本考案は以下の利点を有している。
1.本考案のスケートボードは、上述した前輪ユニット20、後輪ユニット30を備えることで、同じ直線上に位置しない三つの点に支持され、このため、良好な安定性を有し、使用・操作し易い。
2.利用者は体を揺動して、ボード本体10を傾斜させることで、滑走のために足で地面を蹴る必要なく、スケートボードを前に進める。また、前遊動輪22が、ボード本体に対し360度回転できるので、スケートボードは、操作感度が良く、その行進方向を制御し易い。
3.本考案において、ボード本体10は、プラスチックの射出成形加工により製造されているため、製造及び加工が非常に容易で速くなって、製造コストを減少し、ボード本体10を異なる外観形状に製造でき、樹木の伐採による環境問題を引き起こさない。
4.ボード本体10は、構成上、例えば、突出部114、突条部111、凹溝112、及び頂板と底板に設けられた複数のリブ113、116、122などのように、多重構造に設計されているので、ボード本体10の構造強度及び変形強度を向上でき、利用者の体重及び踏みに耐えられる。
もちろん、本考案は、上述した実施形態の説明に限定されない。
以上のように、本考案に係る揺動式スケートボードは、良好な操作感度及び安定性を備えるとともに、外観形状が容易に変化できるので、本考案の目的を確実に実現することができる。
10 ボード本体 11 底板
111 突条部 112 凹溝
113 支持リブ 114 突出部
115 斜面 116 リブ
12 頂板 122 リブ
14 滑り止め部材 20 前輪ユニット
21 前輪フォーク 211 回転軸
22 前遊動輪 θ 傾斜角
30 後輪ユニット 31 輪座
32 心棒 33 後輪軸
34 後遊動輪 B 傾斜場
δ 傾斜角
111 突条部 112 凹溝
113 支持リブ 114 突出部
115 斜面 116 リブ
12 頂板 122 リブ
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21 前輪フォーク 211 回転軸
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30 後輪ユニット 31 輪座
32 心棒 33 後輪軸
34 後遊動輪 B 傾斜場
δ 傾斜角
Claims (10)
- 長形体であり、頂面及び底面を有するボード本体と、
一つの前輪フォーク及び一つの前遊動輪を有し、前記前輪フォークが前記ボード本体の底面の先端に回転可能に設けられ、前記前遊動輪が前記前輪フォークに回転可能に設けられている前輪ユニットと、
一つの後輪軸及び二つの後遊動輪を有し、前記後輪軸がボード本体の底面の後端に設けられ、前記後遊動輪が前記後輪軸の両端にそれぞれ設けられている後輪ユニットとを備えており、
前記ボード本体が一方側に傾斜する際に、前記前輪ユニットが同一方側に偏向可能になる、
ことを特徴とする揺動式スケートボード。 - 前記前輪フォークは一つの回転軸を有し、該回転軸により前記ボード本体に枢設され、前記回転軸は後側に向いて一定角度傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の揺動式スケートボード。
- 前記ボード本体の底面の先端には下方向に延伸した突出部が設けられており、
前記前輪フォークの回転軸は前記突出部に枢設されていることを特徴とする請求項2に記載の揺動式スケートボード。 - 前記突出部には、前から後に向かって傾斜した斜面が形成されており、
前記前輪フォークの回転軸は前記斜面に枢設されていることを特徴とする請求項3に記載の揺動式スケートボード。 - 前記ボード本体の縦方向に沿ってそのボード本体の底面に形成されている一つの長形の凹溝と、
前記凹溝内に設けられている複数の支持リブと、をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の揺動式スケートボード。 - 前記ボード本体の底面には、そのボード本体の縦方向に沿って少なくとも一つの長形の突条部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の揺動式スケートボード。
- 前記ボード本体の底面には、そのボード本体の縦方向に沿って二つの突条部が設けられ、
前記二つの突条部の間には、一つの凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の揺動式スケートボード。 - 前記ボード本体の頂面には、一つの滑り止め部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の揺動式スケートボード。
- 前記ボート本体は、底板及び当該底板の頂面側に設けられた頂板を有し、
前記ボード本体の底面は前記底板の底側に形成され、前記ボード本体の頂面は前記頂板の頂面側に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の揺動式スケートボード。 - 前記ボード本体の材質はプラスチックであり、
少なくとも前記頂板の底面または前記底板の内部に、複数のリブが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の揺動式スケートボード。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170142U true JP3170142U (ja) | 2011-09-01 |
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