JP3162332U - スケーター - Google Patents

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Abstract

【課題】キックスケーター、スネークボード、スケートボードの機能を併せ持ち、年齢や技量の差を超えて多くの人が楽しむことのできるスケーターを提供する。【解決手段】剛性を有する板材から成るデッキボード10と、前記デッキボードの前端近くに設けた折畳み機構を介してデッキボード側へ折り畳み可能に、且つ、軸中心に回動可能なように設けられたハンドルシャフト20と、前記ハンドルシャフトの下端に回転自在に取り付けられた前輪30と、前記ハンドルシャフトの上端に取り付けられた握り柄40と、前記デッキボード10の後端近くの下面に、その首振り軸がデッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて傾斜するよう取り付けられたキャスター付き後輪と、を備て、スケーターを構成する。【選択図】図4

Description

本考案は、従来のキックスケーターとスネークボードとスケートボードの機能を併せ持つ新たなスケーターに関するものである。
従来のキックスケーターは、片足をデッキボードに乗せ、もう片方の足でキックしながら前進するようになっている。平地の場合、キックで与えられたエネルギーがなくなれば、再度キックを行い、この繰り返しを行うことで前進して行く。1回のキックで3〜8mの距離を進むのが一般的なタイプである。
従って、従来のキックスケーターには、キックをしなくても前進を続けられるという機能は備わっておらず、面白味に欠けるという問題点があった。
一方、スネークボードは、デッキボードが前後2つに分かれており、前後それぞれのボードが前後方向中心軸を中心に傾きを変えられるようになっている。前後の各ボードには、それぞれ1個のローラーが取り付けられており、各ローラーの向きは360度回転可能なようになっている。
プレイヤーは、前後のボードの前後方向中心軸に対する傾きを変えながら、即ち、前後のボードをひねるように交互に傾けながら前進するようになっている。即ち、前後のボードの角度を変えることでローラーの向きが変化し、蛇行しながら前進できるようになっている。
そのため、スケートボードやキックスケーターのように常にキックを繰り返す必要がない。
しかしながら、初心者には、足で前後のボードの傾きを変えるという操作が非常に難しく、不安定でバランスが取りにくいという問題点があった。
また、従来のスネークボードの前輪にハンドルを取り付けたようなスケーターも提案されているが、両足でデッキボードの前部と後部をひねるように操作するのと同時に、両手でハンドル操作を行うことは、バランスを取るのが上記スネークボードの場合よりも更に難しく、限られた上級者しか楽しむことができないという問題点があった。
また、下記の特許文献1には、前輪をキャスターに取り付けて、その向きを360度回転可能にした滑走トレーニング用のローラボードが開示されている。しかしながら、このローラボードは、後輪が2輪設けられているため、蛇行には適さず、面白味に欠けるという問題点があった。
更にまた、下記の特許文献2には、キックスケーターのようにハンドル付きの前輪を設けると共に、後輪としてはキャスター式に回転するものを取り付け、そのキャスターの首振り軸をロックし、或いはアンロックできるようにしたスケーターが開示されている。
しかしながら、キャスターの首振り軸がベース板に対して直角に設定されているため、キャスターをアンロック状態にしても蛇行効果が少ないという問題点があった。
特許第2883530号公報 登録第3064691号実用新案公報
本考案は上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、簡単な操作で蛇行を楽しむことができ、キックを繰り返さなくても前進し続けることができ、子供や初心者でもバランスが取りやすく、キックスケーター、スネークボード、スケートボードのそれぞれの特徴を、年齢や技量の差を超えて多くの人が楽しむことのできるスケーターを提供せんとするにある。
本考案に係るスケーターの特徴を簡潔に記載すると、(1)剛性のあるデッキボードに、(2)首振り軸の傾斜したキャスター付き後輪と、(3)ハンドル付き前輪と、を取り付けた点になり、更に(4)安全性に優れた折畳み機構を備えた点にある。
即ち、前記目的を達成するために、本考案に係るスケーターは、
剛性を有する板材から成るデッキボードと、
前記デッキボードの前端近くに設けた折畳み機構を介してデッキボード側へ折り畳み可能に、且つ、軸中心に回動可能なように設けられたハンドルシャフトと、
前記ハンドルシャフトの下端に回転自在に取り付けられた前輪と、
前記ハンドルシャフトの上端に取り付けられた握り柄と、
前記デッキボードの後端近くの下面に、その首振り軸がデッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて傾斜するよう取り付けられたキャスター付き後輪と、
を備えたことを特徴とする。
前記デッキボードの材質としては、木材の合板を好適に用いることができる。
また、前記キャスター付き後輪の首振り軸首振り軸の中心軸の傾斜角度は、デッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて30°〜50°の範囲とすることが望ましい。
更にまた、前記キャスター付き後輪のローラーの自転軸が、前記キャスター付き後輪の首振り軸の中心軸からズレているようにすることも推奨される。
ハンドルシャフトとデッキボード間の折畳み機構は、
前記デッキボードの前端近くの上面にデッキボードの中心線と平行に所定の間隔を隔てて互いに対向するように設けられ、その周縁上に前側係止溝と後側係止溝がそれぞれ形成された一対の扇形支持板と、
前記ハンドルシャフトを回転自在に挿通、保持するための円管部と、軸直角断面が略矩形に形成され、前記一対の扇形支持板の間に挟持される中空支柱部とを有するハンドルポストと、
前記ハンドルポストの中空支柱部の下端近くを前記一対の扇形支持板の扇形状の中心近くに回動自在に軸支するハンドルポスト枢支軸と、
前記ハンドルポストの中空支柱部の左右の側壁に明けた上下方向に長い長孔に挿通され、先端側の雄ネジ部にはナットが取り付けられ、他端側にはカム式レバーが取り付けられ、前記ハンドルシャフトの起立中は前記扇形支持板の前側係止溝に係合せしめられ、ハンドルシャフトの折畳み中は前記扇形支持板の後側係止溝に係合せしめられる係止ロッドと、
前記ハンドルポストの中空支柱部の側壁上に設けられ、当該側壁に明けた上下方向に長い長孔を通じて前記中空支柱部の内部に挿入された脚部の孔に前記係止ロッドが挿通された係止ロッド引上げ操作レバーと、
前記ハンドルポスト枢支軸と係止ロッドとの間に取り付けられた引っ張りバネと、
から構成されるようにすることが推奨される。
さらに、本考案のスケーターは、前記ハンドルシャフトが、複数の筒状のシャフトが滑りキー手段を用いて嵌縮可能に連結されて構成されており、全体の長さを調節できる長さ調節手段を有し、この長さ調節手段は、一方のシャフトに設けた複数の係止孔と、この係止孔と係合すべく他方のシャフトに設けた弾性を付与された係止ボタンと、シャフトの締付具とで構成したことを特徴とする。
前記スネークボードの場合、前と後のデッキボードを足で交互に左右にひねるように動かすことにより、キックなしで蛇行しながら走り続けることが可能であるが、両手がフリー状態のため、バランスを取ることが初心者には少し難しいという問題があったが、本考案に係るスケーターにおいては、デッキボードが剛性を有する板材でできており、前部と後部の間が曲がったりねじれたりすることはないので、デッキボード上に安定して乗ることができる。また、キャスター付き後輪を用いたことにより、デッキボード上で体を傾けたり、ハンドルを左右に傾けたりすることで、後輪が左右に向きを変え、キックなしで蛇行しながら前進を続けることができる。またハンドル付きであるので、バランスが取りやすく、初心者や子供であっても、キックスケーターに乗ることのできるバランス感覚があれば、スネークボードの楽しみを味わうことができる。
従って、本考案のスケーターによるときは、キックスケーターと同様に、キックしながら前進させることもできるし、キックしないで、ハンドルを左右に振ることで蛇行前進させることもできるし、ハンドルと一緒に、体を左右に傾けることでも蛇行前進させることができるものである。
また、キャスター付き後輪の首振り軸が後方へ向けて傾斜しているため、進行中、後輪は基本的に後方向を向いて、動きが安定すると共に、デッキボードの微妙な傾きの変化に対して敏感に反応してその向きを変え、良好な蛇行効果が得られるものである。
剛性を有するデッキボードの材質として、スケートボードと同様に木材の合板を用いることにより、スケーターに適した強度と、車輪からの衝撃を緩和する作用が得られる。
キャスター付き後輪の首振り軸の中心軸の傾斜角度は、デッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて30°〜50°の範囲とすることが望ましい。30°未満であると、不必要な首振りを生じて安定性が損なわれ、また、50°を超えると、デッキボードの傾きに対する反応が敏感でなくなったり、走行中に倒れやすくなる。
更にまた、ハンドルシャフトとデッキボード間の折畳み機構を、前記の如く構成することにより、係止ロッドとハンドルポストの回動支軸との間に掛け渡した引っ張りバネの作用で、係止ロッドが扇形支持板の係止溝から外れるのが防止され、安全性が高められる。
以上の如く、本考案の特徴とするところは、(1)剛性のあるデッキボードに、(2)首振り軸の傾斜したキャスター付き後輪と、(3)ハンドル付き前輪と、を取り付けた点にある。
これによって、本考案に係るスケーターは、従来のキックスケーターとスネークボードとスケートボードの機能を併せ持つ新たなスケーターたり得るものである。
更に、(4)従来とは異なった構造の折畳み機構を設けたことにより、安全性を一層向上させ得たものである。
本考案に係るスケーターの一実施例を示す側面図である。 図1に示したスケーターを折り畳んだ状態を示す側面図である。 図1に示したスケーターのキャスター付き後輪の部分を示す底面図である。 本考案に係るスケーターの作動を示す説明図である。 本考案に係るスケーターに設けられる折畳み機構の一実施例を示す斜視図である。 図5及び図6に示した折畳み機構を起立させた状態を示す側断面図(図5中のVI−VI線に沿った断面図)である。 図5に示した折畳み機構を折り畳んだ状態を示す側断面図である。 図6中のVIII−VIII線に沿った断面図である。 本考案に係るスケーターのハンドルシャフトの長さ調節手段の構造の一実施例を示す斜視図及び側断面図である。
以下に本考案に係るスケーターの好ましい実施例を図面に基いて説明するが、本考案はそれらの実施例に限らず、本考案の技術的範囲内で、例えばデザイン上の理由等によりさまざま
に設計変更し得るものである。
本考案に係るスケーター1は、図1〜図3に示すように、基本的に、
剛性を有する板材から成るデッキボード10と、
前記デッキボードの前端近くに設けた折畳み機構60を介してデッキボード側へ折り畳み可能に、且つ、軸中心に回動可能なように設けられたハンドルシャフト20と、
前記ハンドルシャフトの下端に回転自在に取り付けられた前輪30と、
前記ハンドルシャフトの上端に取り付けられた握り柄40と、
前記デッキボード10の後端近くの下面に、その首振り軸702がデッキボードの下面に対して直角な線704から後方へ向けて傾斜するよう取り付けられたキャスター付き後輪70と、から構成されている。
デッキボード10は、プレイヤーが片足又は両足で乗る部分であり、本考案においては、剛性を有する板材により作製されている。ここで「剛性を有する板材」とは、人力では曲げたりひねったり捩じったりすることのできない程度の強度及び定形性を有する板である。このデッキボードの板材としては、スケートボード用に従来から用いられている木材の合板を使用することが推奨される。そのような木材の合板を用いることにより、スケーターに適した強度と、車輪からの衝撃を緩和する作用が得られるものである。
ハンドルシャフトの上端に取り付けられる握り柄40は、通常は折り畳み可能なよう構成され、不使用時の持ち運びや、収納に便利なようになっている。握り柄40を折り畳み、若しくは、着脱可能とする構成については、各種公知の手段を採用し得る。
図2に示す如く、前記キャスター付き後輪70の首振り軸702の中心軸702aは、デッキボード10の下面に対して直角な線704から後方へ向けて30°〜50°の範囲で傾斜させるように構成することが望ましい。この角度αが、30°未満であると、不必要な首振りを生じて安定性が損なわれ、また、50°を超えると、デッキボードの傾きに対する反応が敏感でなくなったり、走行中に倒れやすくなるためである。
更にまた、図2に示すように、前記キャスター付き後輪70のローラー701の自転軸701aが、前記キャスター付き後輪70の首振り軸702の中心軸702aからズレているように構成することが望ましい。
そのように構成することで、走行時の安定性と、デッキボードの傾け操作やハンドル操作に対する方向変換の応答性、機敏性を向上させることができる。
本考案に係るスケーターは、上記の如き構成を有することにより、スネークボードの如くデッキボードの前部と後部をひねることができるような構造としなくても、図4(a)に示すように、両足でデッキボード10上に乗り、ハンドルシャフト20を左右に振る(傾ける)ことにより、デッキボード10の傾きに応動して前記キャスター付き後輪70のローラー701の向きが敏感に変化させることができるので、図4(b)に示すような蛇行状態での走行を、スネークボードと同様にキックなしで継続することが可能となる。ハンドルと共に体を左右に傾けることでも蛇行させることができる。
従って、本考案のスケーターによるときは、キックスケーターと同様に、キックしながら前進させることもできるし、キックしないで、ハンドルを左右に振ることで蛇行前進させることもできるし、ハンドルと一緒に、体を左右に傾けることでも蛇行前進させることができるものである。
そのため、本考案に係るスケーターは、従来のキックスケーターとスネークボードとスケートボードの機能を併せ持つ新たなスケーターということができ、ハンドルがついているので、子供から年輩者まで、技量の上下を問わず楽しむことができる。
次に、本考案に係るスケーターにおけるハンドルシャフト20とデッキボード10間に設けられる前記折畳み機構60について説明する。
この折畳み機構60は、図5〜図8に示すように、基本的に、
前記デッキボード10の前端近くの上面にデッキボードの中心線と平行に所定の間隔を隔てて互いに対向するように設けられ、その周縁上に前側係止溝601a,602aと後側係止溝601b,602bがそれぞれ形成された一対の扇形支持板601,602と、
前記ハンドルシャフト20を回転自在に挿通、保持するための円管部501と、軸直角断面が略矩形に形成され、前記一対の扇形支持板の間に挟持される中空支柱部502とを有するハンドルポスト50と、
前記ハンドルポストの中空支柱部502の下端近くを前記一対の扇形支持板の扇形状の中心近くに回動自在に軸支するハンドルポスト枢支軸603と、
前記ハンドルポストの中空支柱部502の左右の側壁に明けた上下方向に長い長孔502a,502bに挿通され、先端側の雄ネジ部604aにはナット605が取り付けられ、他端側にはカム式レバー606が取り付けられ、前記ハンドルシャフト20の起立中は前記扇形支持板601,602の前側係止溝601a,602aに係合せしめられ、ハンドルシャフト20の折畳み中は前記扇形支持板601,602の後側係止溝601b,602bに係合せしめられる係止ロッド604と、
前記ハンドルポストの中空支柱部502の側壁上に設けられ、当該側壁に明けた上下方向に長い長孔502cを通じて前記中空支柱部502の内部に挿入された脚部608aの孔608bに前記係止ロッド604が挿通された係止ロッド引上げ操作レバー608と、
前記ハンドルポスト枢支軸502と係止ロッド604との間に取り付けられた引っ張りバネ609と、
から構成されることを特徴としている。
このような本考案における折畳み機構60の機能を説明すれば、デッキボード10に取り付けられた一対の扇形支持板601,602の間に、ハンドルポスト50を、起立位置と折畳み位置との間で回動可能なようにハンドルポスト枢支軸603によって保持する。一対の扇形支持板601,602には、その周縁上に前側係止溝601a,602aと後側係止溝601b,602bがそれぞれ形成されている。
そして、ハンドルポスト50の中空支柱部502の左右の側壁に明けた上下方向に長い長孔502a,502bに挿通した係止ロッド604を、ハンドルポスト50が起立位置にあるときには(図5、図6及び図8参照)、扇形支持板601,602の前側係止溝601a,602aに嵌め込み、係止ロッド604の一端に取り付けたカム式レバー606をその偏心軸606aを中心に回動させ、そのカム部606bで押圧座片607を介して扇形支持板601の外壁面を強圧することにより、ハンドルポスト50を起立位置に保つようにする。
一方、ハンドルポスト50を折畳み位置にもたらすときは、前記カム式レバー606を緩め、係止ロッド引上げ操作レバー608を持ち上げるよう操作して、係止ロッド604を引上げることにより、係止ロッド604を扇形支持板601,602の前側係止溝601a,602aから外し、図7に示す如く、ハンドルポスト50をデッキボード側へ倒し、係止ロッド604を扇形支持板601,602の後側係止溝601b,602bに嵌め込み(図6及び図7を併せて参照)、然るのち、前記同様、カム式レバー606を操作して、ハンドルポスト50を起立位置に固定するものである。
この場合において、図6及び図7に示すように、本考案においては、前記ハンドルポスト枢支軸502と係止ロッド604との間に取り付けられた引っ張りバネ609により、係止ロッド604を常時ハンドルポスト枢支軸502の方へ引き寄せるよう付勢してあるため、仮に、ハンドルポスト50を立ててプレイ中にカム式レバー606等が緩んだとしても、係止ロッド604が扇形支持板601,602の前側係止溝601a,602aから外れるようなことがなく、安全性が確保されるものである。
なお、係止ロッド604の先端の雄ネジ部604aにねじ込まれるナット604は、そのねじ込み量によってカム式レバー606による扇形支持板601の外壁面への押圧力を調節するためのものである。
図9は本考案に係るスケーターのハンドルシャフトの長さ調節手段の構造を示しており、(a)はその分解斜視図、(b)はその第3シャフトを反対側から見たB矢視図、(c)は第3シャフトのA−A断面図である。
図示する如く、本考案に係るハンドルシャフト20は、筒状の互いに入れ子状に嵌め合わされた3本の第1シャフト201、第2シャフト202、及び第3シャフト203から構成され、第1シャフト201の下部にはフォーク部204を介して前輪30が取り付けられている。この第1シャフト201が円管部501内に軸方向へ回転可能に取り付けられており、第1シャフト201の上部に第2シャフト202が連結され締付具205を介して固定されている。この第2シャフト202に握り柄40を取り付けた第3シャフト203が長さ調節手段80を介して嵌縮可能に取り付けられている。
この長さ調節手段80は、第2シャフト202の上部側軸方向へ所定間隔を空けて設けた複数の係止孔202aと、第3シャフト203にスプリング203aを作用させてその開口部203bより出没自在に設けた係止ボタン203cと、第2シャフト202の上端部側に設けたスリット202bの回りに取り付けた締付リング801及びこの締付リング801に取り付けた偏心カムレバー802から成る締付具803とで構成されている。
さらに、第3シャフト203の一側軸方向には、キー溝203dが設けられ、このキー溝203dに締付リング801へ取り付けられて第2シャフト202に設けた取付孔202cより第2シャフト202の内側へ突出させられた取付ボルト804が嵌入してキー部を構成している。キー溝203dにはストッパー部203eが設けられ、取付ボルト804と係合して使用時に第2シャフト202より第3シャフト203が上方へ抜け出ないように工夫されている。
長さ調節手段80によるハンドルシャフト20の長さ調節は、締付具803の偏心カムレバー802を水平方向へ引いて締付具803による第3シャフト203への締付を弛め係止孔202aのどれかと係合している係止ボタン203cを指でスプリング203aの弾力に抗して押すと第3シャフト203の第2シャフト202に対する軸方向の摺動が係止ボタン203cが次の係止孔202aに嵌入するまで可能と成る。このように実施例のものでは3個の係止孔202aへ係止ボタン203cが嵌入する3段階に渡って長さ調節が可能となる。
もとより、上記3個の係止孔202a以外の個所での固定は、締付具803で第2シャフト202を締付けることにより可能であるが、係止ボタン203cと係止孔202aとの嵌合位置で固定することの方が、しっかりとした固定となるので好ましい。さらに、第3シャフト203を上方へ引き抜こうとしても、取付ボルト804の先端がキー溝203dに設けたストッパー部203eと係合するので、取付ボルト804とキー溝203dとの係合を外さないと引き抜けないので、使用中に第3シャフト203が弛んで第2シャフト202より抜けてしまうことがなく、安全である。
なお、本考案は上記の実施例に限定されず、本願の実用新案登録請求の範囲に記載した技術的事項に含まれるすべての変更実施例を包摂するものである。
本考案に係るスケーターにおいては、デッキボードが剛性を有する板材でできており、前部と後部の間が曲がったりねじれたりすることはないので、デッキボード上に安定して乗ることができ、キャスター付き後輪を用いたことにより、デッキボード上で体を傾けたり、ハンドルを左右に傾けたりすることで、後輪が左右に向きを変え、キックなしで蛇行しながら前進を続けることができる。またハンドル付きであるので、バランスが取りやすく、初心者や子供であっても、キックスケーターに乗ることのできるバランス感覚があれば、スネークボードの楽しみを味わうことができる。
従って、本考案のスケーターによるときは、キックスケーターと同様に、キックしながら前進させることもできるし、キックしないで、ハンドルを左右に振ることで蛇行前進させることもできるし、ハンドルと一緒に、体を左右に傾けることでも蛇行前進させることができるものである。
このように本考案に係るスケーターは、従来のキックスケーターとスネークボードとスケートボードの機能を併せ持つ新たなスケーターであり、産業上多大の利用可能性を有するものである。
1 スケーター
10 デッキボード
20 ハンドルシャフト
30 前輪
40 握り柄
50 ハンドルポスト
60 折畳み機構
70 キャスター付き後輪
80 長さ調節手段
201 第1シャフト
202 第2シャフト
202a 係止孔
202b スリット
202c 取付孔
203 第3シャフト
203a スプリング
203b 開口部
203c 係止ボタン
203d キー溝
203e ストッパー部
204 フォーク部
205 締付具
501 円管部
502 中空支柱部
502a,502b 長孔
502c 長孔
601,602 扇形支持板
601a,602a 前側係止溝
601b,602b 後側係止溝
603 ハンドルポスト枢支軸
604 係止ロッド
604a 雄ネジ部
605 ナット
606 カム式レバー
606a 偏心軸
606b カム部
607 押圧座片
608 係止ロッド引上げ操作レバー
608a 脚部
608b 脚部の孔
609 引っ張りバネ
701 ローラー
701a ローラーの自転軸
702 首振り軸
702a 首振り軸の中心軸
703 取付け基板
704 デッキボードの下面に対して直角な線
801 締付リング
802 偏心カムレバー
803 締付具
804 取付ボルト

Claims (6)

  1. 剛性を有する板材から成るデッキボードと、
    前記デッキボードの前端近くに設けた折畳み機構を介してデッキボード側へ折り畳み可能に、且つ、軸中心に回動可能なように設けられたハンドルシャフトと、
    前記ハンドルシャフトの下端に回転自在に取り付けられた前輪と、
    前記ハンドルシャフトの上端に取り付けられた握り柄と、
    前記デッキボードの後端近くの下面に、その首振り軸がデッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて傾斜するよう取り付けられたキャスター付き後輪と、
    を備えたことを特徴とする、スケーター。
  2. 前記デッキボードの材質が木材の合板であることを特徴とする、請求項1に記載のスケーター。
  3. 前記キャスター付き後輪の首振り軸の中心軸が、デッキボードの下面に対して直角な線から後方へ向けて30°〜50°の範囲で傾斜していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスケーター。
  4. 前記キャスター付き後輪のローラーの自転軸が、前記キャスター付き後輪の首振り軸の中心軸からズレていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスケーター。
  5. ハンドルシャフトとデッキボード間の前記折畳み機構が、
    前記デッキボードの前端近くの上面にデッキボードの中心線と平行に所定の間隔を隔てて互いに対向するように設けられ、その周縁上に前側係止溝と後側係止溝がそれぞれ形成された一対の扇形支持板と、
    前記ハンドルシャフトを回転自在に挿通、保持するための円管部と、軸直角断面が略矩形に形成され、前記一対の扇形支持板の間に挟持される中空支柱部とを有するハンドルポストと、
    前記ハンドルポストの中空支柱部の下端近くを前記一対の扇形支持板の扇形状の中心近くに回動自在に軸支するハンドルポスト枢支軸と、
    前記ハンドルポストの中空支柱部の左右の側壁に明けた上下方向に長い長孔に挿通され、先端側の雄ネジ部にはナットが取り付けられ、他端側にはカム式レバーが取り付けられ、前記ハンドルシャフトの起立中は前記扇形支持板の前側係止溝に係合せしめられ、ハンドルシャフトの折畳み中は前記扇形支持板の後側係止溝に係合せしめられる係止ロッドと、
    前記ハンドルポストの中空支柱部の側壁上に設けられ、当該側壁に明けた上下方向に長い長孔を通じて前記中空支柱部の内部に挿入された脚部の孔に前記係止ロッドが挿通された係止ロッド引上げ操作レバーと、
    前記ハンドルポスト枢支軸と係止ロッドとの間に取り付けられた引っ張りバネと、
    から構成されたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスケーター。
  6. 前記ハンドルシャフトは、複数の筒状のシャフトが滑りキー手段を用いて嵌縮可能に連結されて構成されており、全体の長さを調節できる長さ調節手段を有し、この長さ調節手段は、一方のシャフトに設けた複数の係止孔と、この係止孔と係合すべく他方のシャフトに設けた弾性を付与された係止ボタンと、シャフトの締付具とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載のスケーター。
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JP6151840B1 (ja) * 2016-11-25 2017-06-21 昊基 井手 キックスケーター

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