JP3175225B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

Info

Publication number
JP3175225B2
JP3175225B2 JP25284591A JP25284591A JP3175225B2 JP 3175225 B2 JP3175225 B2 JP 3175225B2 JP 25284591 A JP25284591 A JP 25284591A JP 25284591 A JP25284591 A JP 25284591A JP 3175225 B2 JP3175225 B2 JP 3175225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type semiconductor
semiconductor layer
electrode
source
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25284591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0567786A (ja
Inventor
邦宏 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP25284591A priority Critical patent/JP3175225B2/ja
Priority to US07/939,458 priority patent/US5334859A/en
Priority to DE1992615608 priority patent/DE69215608T2/de
Priority to KR1019920016164A priority patent/KR970003741B1/ko
Priority to EP19920115193 priority patent/EP0530834B1/en
Publication of JPH0567786A publication Critical patent/JPH0567786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175225B2 publication Critical patent/JP3175225B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリックス液晶表示
素子の能動素子等に用いられる薄膜トランジスタとし
て、基板上に形成したゲート電極の上にゲート絶縁膜を
形成し、このゲート絶縁膜の上にi型半導体層を形成す
るとともに、このi型半導体層の両側部の上にn型半導
体層を介してソース電極およびドレイン電極を形成した
構造のものがある。なお、この構造は、一般に逆スタガ
ー構造と呼ばれている。
【0003】この逆スタガー構造の薄膜トランジスタ
は、従来、次のような製造方法で製造されている。
【0004】図2は従来の薄膜トランジスタの製造工程
図であり、ここでは、アクティブマトリックス液晶表示
素子の一方の透明基板上に画素電極の能動素子として形
成される薄膜トランジスタの製造工程を示している。
【0005】[工程1]まず、図2(a)に示すよう
に、ガラス等からなる透明な絶縁性基板1上に、ゲート
電極2とこのゲート電極2につながる図示しない配線部
(走査ライン)を形成した後、この基板1上に、ゲート
絶縁膜3と、i型半導体層4と、このi型半導体層4を
保護するためのブロッキング絶縁膜7とを順次成膜す
る。
【0006】なお、上記ゲート電極2およびその配線部
は、基板1上にTa ,Ta −Mo 合金,Cr 等の金属を
スパッタリング法またはメッキ法等によって被着させ、
この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニング
して形成されている。
【0007】また、一般に、上記ゲート絶縁膜3はSi
N(窒化シリコン)等で形成され、i型半導体層4はa
−Si (アモルファスシリコン)で形成され、ブロッキ
ング絶縁膜7は上記ゲート絶縁膜3と同じ絶縁材料(S
iN等)で形成されており、これらはプラズマCVD法
により連続して成膜されている。
【0008】[工程2]次に、図2(b)に示すよう
に、上記ブロッキング絶縁膜7をフォトリソグラフィ法
によりi型半導体層4のチャンネル領域に対応する形状
にパターニングし、次いでi型半導体層4をフォトリソ
グラフィ法により所定形状にパターニングする。
【0009】[工程3]次に、図2(c)に示すよう
に、基板1上にn型半導体層5をプラズマCVD法によ
り成膜し、その上にソース,ドレイン電極用金属膜6を
スパッタリング法によって成膜する。なお、n型半導体
層5は、不純物をドープしたa−Si で形成され、ソー
ス,ドレイン電極用金属膜6はCr等で形成されてい
る。
【0010】[工程4]次に、図2(d)に示すよう
に、上記ソース,ドレイン電極用金属膜6をフォトリソ
グラフィ法によってパターニングし、ソース電極6S
と、ドレイン電極6Dおよびこのドレイン電極6Dにつ
ながる図示しない配線部(データライン)を形成し、さ
らに、上記n型半導体層5をソース,ドレイン電極6
S,6D下の部分を残してエッチングすることにより、
このn型半導体層5をチャンネル領域において分離し
て、薄膜トランジスタを完成する。
【0011】この場合、i型半導体層4のチャンネル領
域の上に直接n型半導体層5が接していると、このn型
半導体層5をエッチングするときに、i型半導体層4の
チャンネル領域の表面もエッチングされてi型半導体層
4がダメージを受け、製造された薄膜トランジスタの特
性が悪くなってしまうが、上記製造方法では、i型半導
体層4のチャンネル領域の上にブロッキング絶縁膜7を
形成しているため、n型半導体層5のエッチング時にi
型半導体層4がエッチングされるのを防いで、特性のよ
い薄膜トランジスタを製造することができる。
【0012】なお、図2(e)は、上記薄膜トランジス
タを形成した基板1上に画素電極8を形成した状態を示
しており、この画素電極8は、ゲート絶縁膜3の上に形
成されている。この画素電極8は、ITO等からなる透
明導電膜を成膜してこれをパターニングする方法で形成
されており、この画素電極8は、その一端部を薄膜トラ
ンジスタのソース電極6Sの上に重ねて形成することに
よって前記ソース電極6Sに接続されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の薄膜トランジスタの製造方法は、n型半導体層5を
エッチングして、このn型半導体層5をチャンネル領域
において分離するものであるため、n型半導体層5をエ
ッチングする際にi型半導体層4もエッチングされてダ
メージを受けるのを防ぐには、i型半導体層4のチャン
ネル領域の上にブロッキング絶縁膜7を形成しておく必
要がある。
【0014】このため、従来の製造方法では、上述した
ように、i型半導体層4の上にブロッキング絶縁膜7を
成膜してそのパターニングを行なった後に、n型半導体
層5およびソース,ドレイン電極用金属膜6を成膜しな
ければならず、そのため、薄膜トランジスタの製造工程
数が多くて、製造コストが高くなるという問題をもって
いた。
【0015】しかも、上記ブロッキング絶縁膜7は、一
般に、ゲート絶縁膜3と同じ絶縁材(Si N等)で形成
されているため、i型半導体層4にピンホールがある
と、ブロッキング絶縁膜7のパターニング時に、ブロッ
キング絶縁膜7のエッチング液がi型半導体層4のピン
ホールを通ってゲート絶縁膜3に達し、ゲート絶縁膜3
もエッチングしてしまう。
【0016】このため、従来の製造方法は、薄膜トラン
ジスタの製造過程(ブロッキング絶縁膜7のパターニン
グ工程)でゲート絶縁膜3にピンホール欠陥が発生し、
この部分で、ゲート電極2とソース,ドレイン電極6
S,6Dとが短絡してしまうとい問題ももっていた。
【0017】本発明の目的は、i型半導体層のチャンネ
ル領域の上にブロッキング絶縁膜を形成しておかなくて
も、i型半導体層にダメージを与えることなくn型半導
体層をチャンネル領域において分離できるようにした、
ブロッキング絶縁膜の形成工程を不要として薄膜トラン
ジスタの製造コストを低減するとともに、製造過程でゲ
ート絶縁膜にピンホールが発生してゲート電極とソー
ス,ドレイン電極とが短絡してしまうのも防いで、薄膜
トランジスタの製造歩留を向上させることができる薄膜
トランジスタの製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、絶縁性基板上にゲート電極を形成した
後、この基板上に、ゲート絶縁膜とi型半導体層とn型
半導体層と金属膜とを順次成膜し、前記金属膜をパター
ニングしてソース電極ドレイン電極およびドレイン電
極につながる配線部とを形成した後、前記n型半導体層
のソース、ドレイン電極間の部分をその全厚にわたって
陽極酸化すると同時に、前記ソース電極とドレイン電極
およびドレイン電極の配線部の表面を陽極酸化すること
ことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】すなわち、本発明の薄膜トランジスタの製造方
法は、n型半導体層のチャンネル領域での分離を、エッ
チングではなく陽極酸化によって行うと同時に、ソース
電極とドレイン電極およびドレイン電極の配線部の表面
に絶縁膜を形成するものであり、n型半導体を陽極酸化
すると、このn型半導体が絶縁膜になるため、上記のよ
うにn型半導体層のソース、ドレイン電極間の部分をそ
の全厚にわたって陽極酸化することにより、このn型半
導体層がチャンネル領域において電気的に分離され、同
時にソース電極とドレイン電極およびドレイン電極の配
線部を構成する金属膜の表面に金属酸化膜が形成され、
前記ソース電極とドレイン電極およびドレイン電極の配
線部が絶縁被膜で覆われる。したがって、この製造方法
によれば、n型半導体層におけるチャンネル領域の電気
的な分離と同時に、ソース電極とドレイン電極およびド
レイン電極の配線部の表面に絶縁膜を形成して層間の絶
縁特性を向上させることができる。
【0020】そして、この製造方法は、エッチングによ
らずにn型半導体層をチャンネル領域において電気的に
分離するものであるため、従来の製造方法のようにi型
半導体層のチャンネル領域の上にブロッキング絶縁膜を
形成しておかなくても、製造過程でi型半導体層がダメ
ージを受けることはなく、したがって上記ブロッキング
絶縁膜は不要である。
【0021】また、この製造方法では、ブロッキング絶
縁膜を形成する必要がないため、従来の製造方法のよう
に製造過程でゲート絶縁膜にピンホールを発生させてし
まうこともない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、アクティブマト
リックス液晶表示素子の一方の透明基板上に画素電極の
能動素子として形成される薄膜トランジスタの製造を例
にとって、図1の製造工程図を参照し説明する。
【0023】[工程1]まず、図1(a)に示すよう
に、ガラス等からなる透明な絶縁性基板11上に、ゲー
ト電極12とこのゲート電極12につながる図示しない
配線部(走査ライン)を形成し、この後、上記基板11
上に、Si N等からなるゲート絶縁膜13と、a−Si
からなるi型半導体層14と、不純物をドープしたa−
Si からなるn型半導体層15とをプラズマCVD法に
より連続して順次成膜し、さらにその上に、Cr 等から
なるソース,ドレイン電極用金属膜16をスパッタリン
グ法によって成膜する。
【0024】なお、上記n型半導体層15は約25〜1
00nmの膜厚に成膜し、ソース,ドレイン電極用金属
膜16は約200〜500nmの膜厚に成膜する。ま
た、上記ゲート電極12およびその配線部は、基板11
上にTa ,Ta −Mo 合金,Cr 等の金属をスパッタリ
ング法またはメッキ法等によって被着させ、この金属膜
をフォトリソグラフィ法によりパターニングして形成す
る。
【0025】[工程2]次に、図1(b)に示すよう
に、上記ソース,ドレイン電極用金属膜16をフォトリ
ソグラフィ法によりパターニングし、ソース電極16S
と、ドレイン電極16Dおよびこのドレイン電極16D
につながる図示しない配線部(データライン)を形成
し、この後、n型半導体層15およびその下のi型半導
体層14を、ソース,ドレイン電極16S,16D下の
部分およびソース,ドレイン電極16S,16D間のチ
ャンネル領域となる部分を残してエッチングする。
【0026】なお、このn型半導体層15およびi型半
導体層14のエッチングは、n型半導体層15のソー
ス,ドレイン電極16S,16D間の部分の上にレジス
トマスク(図示せず)を形成し、このレジストマスクと
ソース,ドレイン電極16S,16Dとをエッチングマ
スクとして行なう。
【0027】[工程3]次に、上記n型半導体層15の
上のレジストマスクを除去し、この後、図1(c)に示
すように、n型半導体層15のソース,ドレイン電極1
6S,16D間の部分、つまりi型半導体層14のチャ
ンネル領域に対応する部分を、その全厚にわたって陽極
酸化し、このn型半導体層15をチャンネル領域におい
て電気的に分離して、薄膜トランジスタを完成する。
【0028】上記n型半導体層15の陽極酸化は、ドレ
イン電極16Dの配線部(以下データラインという)の
端子部をクリップ型コネクタ等によって直流電源の陽極
に接続し、基板11を電解液(例えばホウ酸アンモニウ
ム溶液)中に浸漬して、この基板11を電解液中に配置
した対向電極(陰極)と対向させ、この状態で上記デー
タラインおよびドレイン電極16Dを介してn型半導体
層15に通電することにより、n型半導体層15と対向
電極との間に電圧を印加して行なう。なお、この陽極酸
化は、ソース電極16Sの画素電極接続部をレジストマ
スクMで覆っておいて行なう。
【0029】このように電解液中においてn型半導体層
15と対向電極との間に電圧を印加すると、陽極である
n型半導体層15の電解液に接している部分(ソース,
ドレイン電極16S,16D間の部分)が化成反応を起
してその表面側から陽極酸化されて行き、この部分が酸
化絶縁層15aとなって、n型半導体層15がチャンネ
ル領域において電気的に分離される。
【0030】すなわち、n型半導体を陽極酸化すると、
このn型半導体が絶縁体になるため、上記のようにn型
半導体層15のソース,ドレイン電極間の部分をその全
厚にわたって陽極酸化すれば、このn型半導体層15が
チャンネル領域において電気的に分離される。
【0031】この場合、n型半導体層15を表面側から
陽極酸化して行くと、上記酸化絶縁層15aの成長にと
もなってn型半導体層15の未酸化層つまり導電層の厚
さが薄くなって行くが、n型半導体層15には、その酸
化絶縁層15aがi型半導体層14との界面に達するま
で電流が流れるため、印加電圧を十分高くしておけば
(例えばn型半導体層15の膜厚が25nmの場合で約
50V)、n型半導体層15のソース,ドレイン電極1
6S,16D間の部分をその全厚にわたって、すなわち
i型半導体層14との界面に電流が流れなくなるまで陽
極酸化して、このn型半導体層15をチャンネル領域に
おいて電気的に分離することができる。
【0032】また、この実施例では、n型半導体層15
の陽極酸化を、データラインおよびドレイン電極16D
を介してn型半導体層15に通電して行なっているた
め、上記データラインおよびドレイン電極16Dの表面
も電解液中で化成反応を起してその表面側から陽極酸化
されるとともに、ソース電極16Sにもn型半導体層1
5を介して電流が流れて、このソース電極16Sもその
表面側から陽極酸化され、このソース,ドレイン電極1
6S,16Dの表面も、図1(c)に示すように酸化絶
縁層16aとなる。
【0033】なお、金属はn型半導体より速く酸化する
ため、n型半導体層15がその全厚にわたって酸化する
間にドレイン電極16Sおよびデータラインの表面に生
成する酸化絶縁層16aの厚さはn型半導体層15の膜
厚よりある程度厚くなる。ただし、ソース電極16Sに
印加される電圧はn型半導体層15において電圧降下し
た電圧であり、またn型半導体層15がチャンネル領域
において電気的に分離されるとソース電極16Sには電
圧が印加されなくなるため、ソース電極16Sの表面に
生成する酸化絶縁層16aは、ドレイン電極16Sおよ
びデータラインの表面に生成する酸化絶縁層16aの厚
さよりも薄くなる。
【0034】しかし、この実施例では、上記のように、
ソース,ドレイン電極16S,16Dを、n型半導体層
15の膜厚(約25〜100nm)より十分厚い厚さ
(約200〜500nm)に形成しているため、ソー
ス,ドレイン電極16S,16Dの表面が酸化絶縁層1
6aとなっても、このソース,ドレイン電極16S,1
6Dの酸化絶縁層16aの下に十分な厚さの導電層を残
して、ソース,ドレイン電極16S,16Dの導電性を
十分確保することができる。
【0035】また、上記薄膜トランジスタは、アクティ
ブマトリックス液晶表示素子の能動素子であり、そのソ
ース電極16Sには画素電極が接続されるため、ソース
電極16Sの画素電極接続部の表面も陽極酸化される
と、画素電極との導通がとれなくなる。
【0036】そこで、この実施例では、ソース電極16
Sの画素電極接続部をレジストマスクMで覆っておいて
上記陽極酸化を行なっている。このようにすれば、ソー
ス電極16Sの画素電極接続部は電解液に触れないため
に陽極酸化されないから、ソース電極16Sの画素電極
接続部の表面を導電面として残して、画素電極を良好な
導通性をもって接続することができる。
【0037】図1(d)は、上記薄膜トランジスタを形
成した基板11上に画素電極18を形成した状態を示し
ており、この画素電極18は、ゲート絶縁膜13の上
に、その一端部を薄膜トランジスタのソース電極16S
の上に重ねて形成されている。この画素電極18は、ソ
ース電極16Sの画素電極接続部を覆っているレジスト
マスクMを除去した後、ITO等からなる透明導電膜を
成膜してこれをパターニングする方法で形成する。
【0038】すなわち、上記薄膜トランジスタの製造方
法は、n型半導体層15のチャンネル領域での分離を、
エッチングではなく陽極酸化によって行なうものであ
り、n型半導体15を陽極酸化すると、このn型半導体
15が絶縁体になるため、上記のようにn型半導体層1
5のソース,ドレイン電極16S,16D間の部分をそ
の全厚にわたって陽極酸化すれば、このn型半導体層1
5がチャンネル領域において電気的に分離される。
【0039】そして、この製造方法は、エッチングによ
らずにn型半導体層15をチャンネル領域において電気
的に分離するものであるため、従来の製造方法のように
i型半導体層のチャンネル領域の上にブロッキング絶縁
膜を形成しておかなくても、製造過程でi型半導体層1
4がダメージを受けることはなく、したがって上記ブロ
ッキング絶縁膜は不要であるから、ブロッキング絶縁膜
の形成工程を不要として薄膜トランジスタの製造コスト
を低減することができる。
【0040】また、この製造方法では、ブロッキング絶
縁膜を形成する必要がないため、従来の製造方法のよう
に、製造過程(ブロッキング絶縁膜のパターニング工
程)でゲート絶縁膜にピンホールを発生させてしまうこ
とはなく、したがって、製造過程でゲート絶縁膜にピン
ホールが発生してゲート電極とソース,ドレイン電極と
が短絡してしまうのも防いで、薄膜トランジスタの製造
歩留を向上させることができる。
【0041】なお、上記実施例では、n型半導体層15
の陽極酸化時にソース,ドレイン電極16S,16Dの
表面も酸化されるが、このソース,ドレイン電極16
S,16Dをレジシトマスクで覆っておいて上記n型半
導体層15の陽極酸化を行なえば、ソース,ドレイン電
極16S,16Dの表面の酸化させずに、n型半導体層
15だけを陽極酸化することができる。
【0042】また、上記実施例では、アクティブマトリ
ックス液晶表示素子の一方の透明基板上に画素電極の能
動素子として形成される薄膜トランジスタの製造につい
て説明したが、本発明は、他の用途に用いる薄膜トラン
ジスタの製造にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタの製造方法
は、n型半導体層のチャンネル領域での分離を、エッチ
ングではなく陽極酸化によって行なうと同時に、ソース
電極とドレイン電極およびドレイン電極の配線部を構成
する金属膜の表面に金属酸化膜を形成するものであるか
ら、i型半導体層のチャンネル領域の上にブロッキング
絶縁膜を形成しておかなくとも、i型半導体層にダメー
ジを与えることなくn型半導体層をチャンネル領域にお
いて分離すると同時に前記ソース電極とドレイン電極お
よびドレイン電極の配線部の表面を絶縁することがで
き、したがって、ブロッキング絶縁膜の形成工程を不要
として薄膜トランジスタの製造コストを低減するととも
に、製造過程でゲート絶縁膜にピンホールが発生してゲ
ート電極とソース、ドレイン電極とが短絡してしまうの
も防ぎ、且つ前記ソース電極とドレイン電極およびドレ
イン電極の配線部の絶縁性が良くなり薄膜トランジスタ
の製造歩留を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す薄膜トランジスタの製
造工程図。
【図2】従来の薄膜トランジスタの製造方法を示す製造
工程図。
【符号の説明】
11…基板、12…ゲート電極、13…ゲート絶縁膜、
14…i型半導体層、15…n型半導体層、15a…酸
化絶縁層、16…ソース,ドレイン電極用金属膜、16
S…ソース電極、16D…ドレイン電極、16a…酸化
絶縁層、M…レジストマスク、18…画素電極。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上にゲート電極を形成した後、
    この基板上に、ゲート絶縁膜とi型半導体層とn型半導
    体層と金属膜とを順次成膜し、前記金属膜をパターニン
    グしてソース電極ドレイン電極およびドレイン電極に
    つながる配線部とを形成した後、前記n型半導体層のソ
    ース、ドレイン電極間の部分をその全厚にわたって陽極
    酸化すると同時に、前記ソース電極とドレイン電極およ
    びドレイン電極の配線部の表面を陽極酸化することを特
    徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
JP25284591A 1991-09-05 1991-09-05 薄膜トランジスタの製造方法 Expired - Fee Related JP3175225B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25284591A JP3175225B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 薄膜トランジスタの製造方法
US07/939,458 US5334859A (en) 1991-09-05 1992-09-02 Thin-film transistor having source and drain electrodes insulated by an anodically oxidized film
DE1992615608 DE69215608T2 (de) 1991-09-05 1992-09-04 Dünnschichttransistor und dessen Herstellungsmethode
KR1019920016164A KR970003741B1 (ko) 1991-09-05 1992-09-04 박막 트랜지스터 및 그 제조방법
EP19920115193 EP0530834B1 (en) 1991-09-05 1992-09-04 Thin-film transistor and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25284591A JP3175225B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 薄膜トランジスタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0567786A JPH0567786A (ja) 1993-03-19
JP3175225B2 true JP3175225B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=17242987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25284591A Expired - Fee Related JP3175225B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 薄膜トランジスタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175225B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100100636A (ko) * 2009-03-06 2010-09-15 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치 및 반도체 장치의 제작 방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR960002086B1 (ko) * 1993-04-16 1996-02-10 엘지전자주식회사 박막 트랜지스터의 제조방법
EP0678667B1 (en) * 1994-03-25 1998-08-12 Kabushiki Kaisha Keihinseiki Seisakusho Solenoid type fuel injection valve
JP2006100760A (ja) 2004-09-02 2006-04-13 Casio Comput Co Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2006344849A (ja) 2005-06-10 2006-12-21 Casio Comput Co Ltd 薄膜トランジスタ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100100636A (ko) * 2009-03-06 2010-09-15 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치 및 반도체 장치의 제작 방법
KR101431057B1 (ko) * 2009-03-06 2014-08-21 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치
US8872175B2 (en) 2009-03-06 2014-10-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US8916870B2 (en) 2009-03-06 2014-12-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US9324878B2 (en) 2009-03-06 2016-04-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR101671210B1 (ko) * 2009-03-06 2016-11-01 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치 및 반도체 장치의 제작 방법
US9496414B2 (en) 2009-03-06 2016-11-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US9991396B2 (en) 2009-03-06 2018-06-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US10236391B2 (en) 2009-03-06 2019-03-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
US11715801B2 (en) 2009-03-06 2023-08-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0567786A (ja) 1993-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970003741B1 (ko) 박막 트랜지스터 및 그 제조방법
JP4166105B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US5427962A (en) Method of making a thin film transistor
KR19980080260A (ko) 박막장치의 제조방법 및 박막장치
US5397719A (en) Method for manufacturing a display panel
KR930005549B1 (ko) 표시패널 및 그의 제조방법
KR960006110B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP3175225B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP3094610B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH03190141A (ja) 平板ディスプレー用薄膜トランジスタ及びその製造方法
KR100242498B1 (ko) 액정표시장치와 이에 사용되는 박막트랜지스터의 제조방법
JP3076483B2 (ja) 金属配線基板の製造方法および薄膜ダイオードアレイの製造方法
JP2752983B2 (ja) 液晶表示用薄膜トランジスタの製造方法
JPH06104437A (ja) 半導体装置
JPH01219721A (ja) 金属絶縁物構造体及び液晶表示装置
JPH0815733A (ja) 薄膜トランジスタパネルとその製造方法
JP3599174B2 (ja) 薄膜トランジスタパネル及びその製造方法
JP3087408B2 (ja) 薄膜トランジスタパネルの製造方法
JP3047363B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0548101A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2817737B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0651350A (ja) 表示装置
JPH09260675A (ja) 薄膜トランジスタおよび薄膜トランジスタ基板
JPH05249490A (ja) Tftアレイ基板の製造方法
JP3131853B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees