JP3047363B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特に液晶などと組み合わせて画像表示装
置を構成するための、薄膜トランジスタ(以後TFTと
呼ぶ)等の半導体装置およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は低消費電力、フルカラー
化が容易等の特徴を有することから薄型ディスプレイの
中で有望視されており、近年、表示画面の大型化に関す
る開発が活発になされている。
【0003】従来の液晶表示装置を構成するアクティブ
マトリクス基板におけるTFTの構造を、図1の(d)
に示す要部構成断面図を用いて説明する。従来のTFT
は、ガラス基板1上に例えばアルミニウムからなるゲー
ト電極2が形成され、そのゲート電極2を被覆するよう
にして酸化アルミニウムの第1のゲート絶縁層3が形成
され、さらに窒化シリコンの第2のゲート絶縁膜4を介
して非晶質シリコン半導体層5が形成され、チタンおよ
びアルミニウムからなるソース、ドレイン電極7a,7
bが、リンを含む非晶質シリコン半導体層6a、6bを
介して形成され、液晶に電圧を印加するための透明表示
電極8がドレイン電極7bと接続して形成されている。
【0004】次に上述の構造を持つTFTの製作工程に
ついて簡単に説明する。まず、ガラス基板1上にアルミ
ニウムAlを成膜して、フォトリソグラフィー技術によ
りゲート電極2を形成する。次に前述のゲート電極2の
必要部分に陽極酸化することにより酸化アルミニウムの
第1のゲート絶縁膜3を形成する。次にTFTの主材料
である窒化シリコンSiNxからなる第2のゲート絶縁
膜4、アモルファスシリコン(a−Si)半導体層5、
およびソース、ドレイン電極−半導体層間でオーミック
接触を得るためのn+−a−Si層をプラズマCVD法
により連続成膜し、TFTを形成するところ以外のa−
Si層およびn+−a−Si層をエッチング除去する。
次にiTOを成膜して、フォトリソグラフィー技術によ
り透明表示電極8を形成する。次に、ゲート電極配線の
表面を露出させてソース、ドレイン電極を形成するソー
ス配線との電気的接触を得るために、第2のゲート絶縁
膜4に開孔部を設け、次にチタンTiおよびアルミニウ
ムAlの順に成膜して、フォトリソグラフィー技術によ
りソース電極7a、ドレイン電極7bを形成し、TFT
のチャンネル部上のn+−a−Si層を除去してTFT
が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構造では、フォトリソグラフィ技術によるアル
ミニウムゲート電極2形成時や、プラズマCVDによる
絶縁膜4,半導体層5の成膜等において、製造プロセス
中に基板温度が高温となる熱工程が存在するために、純
アルミニウムを用いたゲート電極ではヒロック(突起の
成長)が生じ、その後の、陽極酸化工程の酸化アルミニ
ウムの形成の段階でその突起を十分に被覆できないこと
により絶縁性が低下して、行配線と列配線間が短絡する
不良が発生したり、ゲート電極配線にソース電極配線が
接触する部分のアルミニウムAl表面が荒れて接触不良
が発生する確立が高くなるという課題があった。
【0006】そこで、このようなアルミニウムゲート電
極に発生する不良を防止するために、陽極酸化可能な高
融点金属を不純物として添加したアルミニウムAlを用
いてゲート電極を形成することにより、アルミニウムA
lのヒロックを抑制し、良好な絶縁性を有する陽極酸化
膜を形成しようとする技術が検討されている。しかしこ
の技術を用いた場合には、ヒロックを抑制することがで
きるものの、アルミニウム層に高融点金属の不純物を添
加しているために配線抵抗が極めて増加するという課題
が新たに生じていた。
【0007】本発明は以上のような従来の半導体装置に
おける課題を考慮し、電極の配線抵抗を増加させること
なく、アルミニウムAlのヒロックを防止し、ゲート絶
縁膜として層間絶縁性の高い陽極酸化膜を形成できるよ
うにした半導体装置およびその製造方法を提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、基
板上に形成され、アルミニウムを主成分とする第1の導
電体層と、その第1の導電体層上に形成され、陽極酸化
可能な高融点金属が不純物として添加され、陽極酸化さ
れたアルミニウムを主成分とする絶縁層とを備えた半導
体装置であって、 前記第1の導電体層が、シリコンと銅
の少なくとも一方を添加したアルミニウム、又は純アル
ミニウムから構成されることを特徴とする半導体装置で
ある。
【0009】請求項の本発明は、基板の一方面上に、
アルミニウムを主成分とする下層と、陽極酸化可能な高
融点金属を不純物として含むアルミニウムを主成分とす
る上層とを有する複層の第1の導電体層を選択的に形成
し、上層のアルミニウムの全部、または上層のアルミニ
ウム全部と下層のアルミニウム層の一部を陽極酸化し、
絶縁薄膜層、および半導体層をそれぞれ第1の導電体層
と一部重なるように選択的に形成し、第2の導電体層を
半導体層と一部重なるように形成する半導体装置の製造
方法である。
【0010】
【作用】請求項1の本発明によれば、第1の導電体層が
アルミニウムを主成分としているため電極の配線抵抗の
増加を抑え、その第1の導電体層を被覆しているアルミ
ニウム絶縁層に高融点金属が不純物として含まれている
ため、アルミニウム層のヒロックを防止し、例えば第1
の導電体層がゲート電極である場合、そのゲート絶縁膜
として層間絶縁性の高い陽極酸化膜が得られる。
【0011】請求項の本発明によれば、基板の一方面
上に、アルミニウムを主成分とする下層と、陽極酸化可
能な高融点金属を不純物として含むアルミニウムを主成
分とする上層とを有する複層の第1の導電体層を選択的
に形成し、上層のアルミニウムの全部、または上層のア
ルミニウム全部と下層のアルミニウム層の一部を陽極酸
化し、絶縁薄膜層、および半導体層をそれぞれ第1の導
電体層と一部重なるように選択的に形成し、第2の導電
体層を半導体層と一部重なるように形成する。それによ
り、第1の導電体層と第2の導電体層とを絶縁性が高く
リーク電流が少ない状態で形成した半導体装置を得るこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1の(d)に本発明の一実施例であるT
FTの要部構成断面図を示す。このTFTは、液晶表示
装置におけるアクティブマトリクス基板上のゲート電極
配線とソース電極配線とが交差する各部分について設け
られるものであり、ガラス基板1と対向する位置に配置
されたガラス基板(図示しない)との間に液晶(図示し
ない)を挟持することにより液晶表示装置が構成される
ようになっている。
【0014】同図の(d)について説明すると、TFT
の構成は、ガラス基板1上に主成分がアルミニウムより
なるゲート電極(膜厚100nm)2が形成され、その
ゲート電極2を被覆するようにして、陽極酸化法により
タンタルTaを不純物として含む酸化アルミニウムゲー
ト絶縁層(膜厚150nm)3が形成され、その酸化ア
ルミニウムゲート絶縁層3上に、窒化シリコンゲート絶
縁膜(膜厚200nm)4を介して非晶質シリコン半導
体層(膜厚100〜400nm)5が形成され、窒化シ
リコンゲート絶縁膜4を介して液晶に電圧を印加するi
TOからなる透明表示電極(膜厚100nm)8が形成
され、さらに、リンを含む非晶質シリコン半導体層6
a,6b(膜厚500nm)を介して、チタンTiおよ
びアルミニウムAlからなるソース電極7a,ドレイン
電極7b(膜厚100nmおよび700nm)が形成さ
れ、そのドレイン電極7bは上記透明表示電極8に接続
される構成である。
【0015】次に、本実施例の半導体装置の製造方法の
工程を、図1の(a)〜(d)に示す。TFTの製造に
おいては、図1の(a)に示すように、まず、ガラス基
板1上に純アルミニウム膜(膜厚100nm)2を形成
し、さらにその上に重なるようにして高融点金属のタン
タル(Ta)を2at%添加したアルミニウム膜(膜厚
100nm)3´を直流スパッタ法で形成し、ホトリソ
グラフィ技術により加工を行って第1の導電体層として
のゲート電極Gを形成する。
【0016】次に、図1の(b)に示すように、ゲート
電極Gの上層側となる、タンタルTaを添加したアルミ
ニウム層3´全部を陽極酸化し、絶縁層としての酸化ア
ルミニウムゲート絶縁膜(膜厚150nm)3を形成す
る。ここで、陽極酸化液には、水に対しほう酸アンモニ
ウムを3%溶かした水溶液と、エチレングリコールを
1:9の割合で混合したものを、pHを6〜7に調整し
た中性の液を用いた。また、陽極酸化液温度を30℃に
保ち、さらに陽極酸化電圧を105V、陽極酸化電流を
5mA/cm2とした条件のもとに陽極酸化を行うこと
により、タンタルTaを添加したアルミニウム全部を陽
極酸化膜とした。なお、陽極酸化によって得られた酸化
アルミニウムゲート絶縁膜3の厚みは、酸化前のアルミ
ニウム層3´の厚さに対して略1.5倍に膨張する。
【0017】次に、図1の(c)に示すように、TFT
の主材料である窒化シリコン(SiNx)からなる第2
のゲート絶縁膜(絶縁薄膜層)4、アモルファスシリコ
ン(a−Si)半導体層5、リンを含む非晶質シリコン
半導体層6を、13.56MHzの周波数のプラズマC
VD法により順次連続形成する。なお、アモルファスシ
リコン半導体層5および非晶質シリコン半導体層6は半
導体層とみなすことができる。
【0018】続いて、形成された非晶質シリコン半導体
層5、リンを含む非晶質シリコン半導体層6を、弗酸と
硝酸の混合液を用いて選択的に形成する。すなわち島状
に形成する。
【0019】次にiTOを成膜して、フォトリソグラフ
ィー技術により透明表示電極8を形成する。最後に図1
の(d)に示すように、チタンTiおよびアルミニウム
Alの順に成膜して、フォトリソグラフィー技術により
ソース電極7a、ドレイン電極7bをそれぞれ形成し、
TFTチャンネル部の非晶質シリコン半導体層5上に残
存しているリンを含む非晶質シリコン半導体層6を除去
して本実施例のTFTが完成する。なお、ソース電極7
aおよびドレイン電極7bは第2の導電体層とみなすこ
とができる。
【0020】本実施例によれば、ゲート電極Gをタンタ
ルTaを添加したアルミニウム単層で構成した場合の配
線抵抗に比べて、配線抵抗を1/2以下に抑えることが
できる。また、複層構造の上層に2at%のタンタルT
aを含むアルミニウムAlを用いてゲート電極を形成し
ているため、フォトリソグラフィ工程による熱処理を経
過してもヒロックの発生を抑制でき、その後に実施され
る、陽極酸化法を用いて形成する酸化アルミニウムの被
覆性が向上する。
【0021】本実施例の陽極酸化法により形成された酸
化アルミニウムにおけるリーク電流は、純度99.99
%のアルミニウムAlを陽極酸化して形成した酸化アル
ミニウムのリーク電流と略同等であり、それによりゲー
ト電極とソース電極、ゲート電極とドレイン電極との短
絡を防止することができ、従ってTFTの歩留りを向上
させることができる。さらに300℃で窒化シリコンS
iNxを形成した後においてもヒロックの発生はほとん
ど見られず、ゲート電極配線とソース電極配線との接触
部におけるアルミニウムAlの表面も荒れないため、良
好な電気的接触が得られた。
【0022】次に他の実施例を図2に基づいて説明す
る。
【0023】図2の(a)〜(d)は、他の実施例に係
るTFTの製造方法の工程断面図である。図2において
TFTは、同図の(a)に示すように、まずガラス基板
21上に純アルミニウム膜(膜厚150nm)22を形
成し、さらにその上に重なるようにして高融点金属のタ
ンタルTaを2at%添加したアルミニウム膜(膜厚5
0nm)23´を直流スパッタ法で形成し、ホトリソグ
ラフィ技術により加工を行ってゲート電極Hを形成す
る。
【0024】次に、図2の(b)に示すように、ゲート
電極Hの上層側となる、タンタルTaを添加したアルミ
ニウム層23´全部と下層の純アルミニウム層22の5
0nm分を陽極酸化し、酸化アルミニウムゲート絶縁膜
(膜厚150nm)23を形成する。ここで、陽極酸化
液には、水に対しほう酸アンモニウムを3%溶かした水
溶液と、エチレングリコールを1:9の割合で混合した
ものを、pHを6〜7に調整した中性の液を用いた。ま
た、陽極酸化液温度を30℃に保ち、さらに陽極酸化電
圧を105V、陽極酸化電流を5mA/cm2とする条
件のもとで陽極酸化した。
【0025】以降、酸化アルミニウムゲート絶縁膜23
上に形成される半導体層の製造工程については、前述の
実施例と同じ工程が実施され、それによりTFTが完成
する。
【0026】この製造方法の場合においても、前述の実
施例と同様に、タンタルTaを添加したアルミニウム単
層で構成した配線抵抗に比べて配線抵抗を低減でき、さ
らに下層のアルミニウム層の一部も陽極酸化することに
より、アルミニウムのヒロックをさらに抑制することが
できる効果を有する。また、上層のアルミニウム層全て
と下層のアルミニウム層の一部を陽極酸化しているた
め、上層と下層のアルミニウムの界面を消失させること
ができ、したがって上層と下層の熱膨張係数の違いが原
因と推定される熱工程後の陽極酸化膜のクラック発生を
防止することもできる。
【0027】このように、本発明は、純アルミニウムか
らなる層を、高融点金属を添加したアルミニウム層の下
に配した複層構造でゲート電極を形成することにより、
高融点金属を添加したアルミニウム単層からなるゲート
電極に比べ、配線抵抗を減少させることができる。しか
も、上層が、陽極酸化可能な高融点金属を不純物として
添加したアルミニウムであることにより、製造プロセス
中の熱工程によるヒロックを抑制できる。さらには、添
加された不純物そのものが陽極酸化により酸化物となる
ため、良好な絶縁性を有する陽極酸化膜が形成でき、ゲ
ート電極とソース電極、また、ゲート電極とドレイン電
極との短絡不良をそれぞれ防止することができる。ま
た、ヒロックが発生しないことにより、ゲート電極配線
へのソース電極配線の接触が確実に行われ接触不良も防
止することができる。
【0028】なお、本発明の実施例では、上層のアルミ
ニウムに添加する高融点金属としてタンタルTaを用い
ることを中心に説明したが、これに限らず、チタンT
i、モリブデンMo、タングステンW、ハフニウムH
f、ニオブNb、ジルコニウムZr、バナジウムVを用
いても、同様の効果を得ることができる。また、これら
のうちの複数を添加することもできる。
【0029】また、本発明の実施例では、下層に純アル
ミニウムを用いた場合について説明したが、シリコンS
iまたは銅のいずれかを添加したアルミニウム、あるい
はシリコンSiと銅の両方を添加したアルミニウムを用
いてもかまわない。
【0030】また、本発明は、薄膜トランジスタ等の半
導体装置およびそれを利用した液晶表示装置等に適用す
ることができる。特に、導電体層の配線抵抗を抑えるこ
とができるため、大画面の液晶表示装置への適用が可能
となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1の本発明は、アルミニウムを主成分とする第1の
導電体層が、陽極酸化可能な高融点金属を不純物として
アルミニウムに含む絶縁膜によって被覆されているた
め、ヒロックを防止することができ、かつ配線抵抗の増
加を抑えることができるという長所を有する。
【0032】請求項の本発明は、下層にアルミニウム
を主成分とする層を形成し、上層に陽極酸化可能な高融
点金属を含むアルミニウムを用いて第1の導電体層を形
成し、その上層のアルミニウム全て、あるいは上層全て
と下層の一部のアルミニウムを陽極酸化し、その上に絶
縁薄膜層、半導体層および第2の導電体層を形成してい
るため、第1の導電体層については配線抵抗を増加させ
ることなくヒロックを防止でき、さらに低リーク電流の
陽極酸化膜を形成できることにより、第1の導電体層と
第2の導電体層との短絡不良を防止でき、また第1導電
体層配線と第2の導電体層配線との接続部については、
その接触不良を防止し、それにより製造歩留りの高い半
導体装置を製造することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図2】本発明の他の実施例における半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板(基板) 2 純アルミニウム(第1の導電体層) 3´ 高融点金属添加アルミニウム 3 酸化アルミニウム絶縁層(絶縁層) 4 窒化シリコン絶縁層(絶縁薄膜層) 5 非晶質シリコン半導体層(半導体層) 6a,6b シリコン半導体層(半導体層) 7a ソース電極(第2の導電体層) 7b ドレイン電極(第2の導電体層) 8 透明表示電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中村 和▲吉▼ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−116524(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 G02F 1/1368 H01L 21/336 H01L 29/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され、アルミニウムを主成
    分とする第1の導電体層と、 前記第1の導電体層上に形成され、陽極酸化可能な高融
    点金属が不純物として添加され、陽極酸化されたアルミ
    ニウムを主成分とする絶縁層とを備えた半導体装置であ
    って、 前記第1の導電体層が、シリコンと銅の少なくとも一方
    を添加したアルミニウム、又は純アルミニウムから構成
    されることを特徴とする半導体装置
  2. 【請求項2】 基板の一方面上にアルミニウムを主成分
    とする第1の導電体層が選択的に形成され、 前記第1の導電体層を被覆するようにして、陽極酸化可
    能な高融点金属を不純物として含む陽極酸化膜が形成さ
    れ、 前記陽極酸化膜上に形成された絶縁薄膜層を介して、半
    導体層が前記第1の導電体層と一部重なるように選択的
    に形成され、 前記半導体層と一部重なるように第2の導電体層が形成
    されている半導体装置であって、 前記第1の導電体層が、シリコンと銅の少なくとも一方
    を添加したアルミニウム、又は純アルミニウムから構成
    されることを特徴とする半導体装置
  3. 【請求項3】 高融点金属がTa、Ti、Mo、W、H
    f、Nb、Zr、Vのいずれか1種類または複数種類で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 基板の一方面上に、アルミニウムを主成
    分とする下層と、陽極酸化可能な高融点金属を不純物と
    して含むアルミニウムを主成分とする上層とを有する複
    層の第1の導電体層を選択的に形成し、 前記上層のアルミニウムの全部、または上層のアルミニ
    ウム全部と下層のアルミニウムの一部を陽極酸化し、 絶縁薄膜層、および半導体層をそれぞれ前記第1の導電
    体層と一部重なるように選択的に形成し、 第2の導電体層を前記半導体層と一部重なるように形成
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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