JP3174910U - 保冷式のボックスパレット - Google Patents
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Abstract
【課題】荷物の出し入れを容易にする保冷式のボックスパレットの構造を提供する。
【解決手段】フォーク挿入部14a,14bと、前面の少なくとも一部を含み、開閉可能な前壁部11a,11bと、上面の少なくとも一部を含み、開閉可能な上壁部12aと、荷物を搭載する内部空間の上方に保冷剤を載置するための、棚15と、を備え、前記保冷材により前記荷物を保冷するための、ボックスパレットを構成する。前記前壁部及び上壁部は、前記荷物を搭載する空間が外部より密閉されるよう互いに接して閉じ、互いに離れるように開き、前記棚は、少なくとも前面側の部分を着脱可能とする。
【選択図】図2
【解決手段】フォーク挿入部14a,14bと、前面の少なくとも一部を含み、開閉可能な前壁部11a,11bと、上面の少なくとも一部を含み、開閉可能な上壁部12aと、荷物を搭載する内部空間の上方に保冷剤を載置するための、棚15と、を備え、前記保冷材により前記荷物を保冷するための、ボックスパレットを構成する。前記前壁部及び上壁部は、前記荷物を搭載する空間が外部より密閉されるよう互いに接して閉じ、互いに離れるように開き、前記棚は、少なくとも前面側の部分を着脱可能とする。
【選択図】図2
Description
本考案は、保冷式のボックスパレットに関する。
荷物の保管、構内作業、又は輸送などに、フォークリフトに搭載することが出来るパレットが用いられることが多い。コンテナがパレットと一体となることにより、内部に荷物を搭載した状態でフォークリフトによって作業することが出来るものがある。パレット一体型コンテナは、例えば、特許文献1に開示されている。
近年、荷物を保冷状態にして、保管や輸送するニーズが高まっている。電気冷蔵機能を備えることにより、荷物を保冷状態にすることが可能であるが、電源の確保やコストの増大などの問題がある。それゆえ、荷物とともに保冷材を内部に搭載して密閉することによって、簡便な方法で荷物を保冷状態にするコールドボックスが用いられる。コールドボックスの例に、車輪付きにして人力による運搬を容易にしたコールドロールボックスパレットがある。
前面(側面)に扉を備えるコールドボックスをパレットと一体化して用いる場合について考える。前面にある扉を開いて荷物を、荷物とともに搭載する保冷材が、荷物の出し入れにおける作業性の観点では障害となってしまう。保冷材によって冷やされた空気がその重みにより降下するので、荷物を搭載する空間とは別に保冷材を配置するには、荷物を搭載する空間の上方に配置するのが望ましい。しかし、かかる場合、前面にある扉を開いて、荷物を出し入れする際に、載置される保冷材によって、荷物の出し入れにさらに空間的な制限がかかってしまう。
本考案はかかる課題を鑑みてなされたものであり、本考案は、荷物の出し入れを容易にする保冷式のボックスパレットの提供を目的とする。
(1)上記課題を解決するために、本考案に係るボックスパレットは、フォーク挿入部と、 前面の少なくとも一部を含み、開閉可能な前壁部と、上面の少なくとも一部を含み、開閉可能な上壁部と、荷物を搭載する内部空間の上方に保冷剤を載置するための、棚と、を備える、前記保冷材により前記荷物を保冷するための、ボックスパレットであって、前記前壁部及び上壁部は、前記荷物を搭載する空間が外部より密閉されるよう互いに接して閉じ、互いに離れるように開き、前記棚は、少なくとも前面側の部分が着脱可能である、ことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のボックスパレットであって、前記棚を支持するとともに、内壁両側面それぞれに固定される、支持部材を、さらに備え、前記棚は、前記保冷材が載置され、平面状に形成される、載置部と、前記載置部が前記支持部材に対して第1の間隔となるよう、前記載置部を前記支持部材より保持する、保持部と、を有し、前記棚は、上下逆さまに配置することにより、前記保持部は、前記載置部が前記支持部材に対して前記第1の間隔と異なる第2の間隔となるよう、前記載置部を前記支持部材より保持してもよい。
(3)上記(2)に記載のボックスパレットであって、前記保持部の一部は、前記載置部とともに該平面状に形成され、該平面状の両側は、前記上下逆さまの配置において前記支持部材に及ぶよう形成され、前記保持部の前記一部以外の部分は、該平面状の両側より屈曲し、その端部は前記第1の間隔となる高さまで及ぶよう形成されてもよい。
(4)上記(1)に記載のボックスパレットであって、前記棚を支持するとともに、内壁両側面それぞれに固定される、支持部材を、さらに備え、前記棚は、その両端部において前記支持部材が支持されるとともに、前記保冷材が載置される、平面状部材と、該平面状部材の両端部より互いに対向して延伸し第1の間隔となる高さまで及ぶ側面部材と、を含んでいてもよい。
(5)上記(1)に記載のボックスパレットであって、前記棚を支持するとともに、内壁側面に固定される支持部材を、さらに備え、前記棚は、前記保冷剤を載置するときには前面側に配置される前方棚部と、前記前方棚部より背面側に配置される後方棚部と、を含み、前記支持部材は、前記前方棚部を支持する前方支持部材と、前期後方棚部を支持する後方支持部材と、を含み、前記前方棚部は、背面側へ移動可能であり、背面側に移動して前記後方棚部の上方又は下方で重畳され、前記前方支持部材は、前記前方棚部が前面側と背面側といずれに配置される場合も、前記前方棚部を支持してもよい。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のボックスパレットであって、少なくとも前面側の部分が着脱可能であって、前記棚のさらに上方に保冷剤を収納するための、他の棚を、さらに備えてもよい。
本考案により、荷物の出し入れを容易にする保冷式のボックスパレットが提供される。
以下に、図面に基づき、本考案の実施形態を具体的かつ詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、以下に示す図は、あくまで、各実施形態の実施例を説明するものであって、図の大きさと本実施例記載の縮尺は必ずしも一致するものではない。また、以下の実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
[第1の実施形態]
図1及び図2は、本考案の第1の実施形態に係るボックスパレット1の構造を示す模式斜視図である。図1は扉が閉じた状態を、図2は扉が開いた状態を、それぞれ表している。ボックスパレット1は、保冷式のボックスパレットであり、荷物を内部に搭載し、保冷材により当該荷物が所定の期間保冷される。ボックスパレット1は、底側に基台10を、前面に前面扉11a,11bを、上面には上面扉12a及び上蓋板12bを、両側の側面に左側面板13a及び右側面板13bを、背面には背面板を、それぞれ備えている。なお、ここで、2つの前面扉11a,11bは、開閉可能な前壁部を構成しており、前壁部はボックスパレット1の前面の少なくとも一部を含んで形成される。上面扉12aは、開閉可能な上壁部を構成しており、上壁部はボックスパレット1の上面の少なくとも一部を含んで形成される。
図1及び図2は、本考案の第1の実施形態に係るボックスパレット1の構造を示す模式斜視図である。図1は扉が閉じた状態を、図2は扉が開いた状態を、それぞれ表している。ボックスパレット1は、保冷式のボックスパレットであり、荷物を内部に搭載し、保冷材により当該荷物が所定の期間保冷される。ボックスパレット1は、底側に基台10を、前面に前面扉11a,11bを、上面には上面扉12a及び上蓋板12bを、両側の側面に左側面板13a及び右側面板13bを、背面には背面板を、それぞれ備えている。なお、ここで、2つの前面扉11a,11bは、開閉可能な前壁部を構成しており、前壁部はボックスパレット1の前面の少なくとも一部を含んで形成される。上面扉12aは、開閉可能な上壁部を構成しており、上壁部はボックスパレット1の上面の少なくとも一部を含んで形成される。
図1に示す通り、各扉が閉じた状態にあっては、前壁部(前面扉11a,11b)及び上壁部(上面扉12a)は互いに接しており、前壁部及び上壁部は、他の壁部材とともに、ボックスパレット1の内部(当該荷物を搭載する内部空間を含む)を外部より密閉する。また、図2に示す通り、前壁部及び上壁部は、互いに離れるように開き、閉じた状態のボックスパレット1の前面と上面の縁線となる位置に、各扉が開いた状態にあっては、部材がなく、外部から内部へアクセスを容易にする。ボックスパレット1の寸法は、例えば、外寸が、長さ(図の横方向)が150cm、幅(図の前後方向)が140cm、高さが125cmであり、内寸が、長さ135cm、幅115cm、高さ110cmであるが、これら寸法に限定されることはない。
基台10は、フォーク挿入孔14a,14bを有しており、フォークリフトにボックスパレット1を搭載させることにより、ボックスパレット1の運搬などをすることが出来る。なお、フォーク挿入孔14a,14bは、フォーク挿入部の一例であるが、フォーク挿入部は必ずしもフォークを挿入する孔である必要はなく、基台の凹凸形状などにより、フォークリフトに搭載することが出来ればよい。また、図1及び図2の基台10には、1対のフォーク挿入孔が、ボックスパレット1の前後方向に挿入できるように配置されているが、これに限定されることはない。例えば、ボックスパレット1の左右方向に挿入できるように1対のフォーク挿入孔が配置されていてもよいし、前後方向及び左右方向の両方に挿入されるよう、1対の挿入孔をそれぞれの方向に配置してもよい。また、様々なフォークリフトのフォーク間隔に対応するように、フォーク挿入孔の幅や数を適当に選択して配置すればよい。
図1に示す通り、前面扉11a,11bはそれぞれ、開閉のための取っ手21a,21bを有し、取っ手21a,21bにより水平方向に開閉することが可能な、両開きの扉である。なお、ここで前壁部は2つの前面扉11a,11bにより構成されるとしたが、これに限定されることはなく、上壁部から離れるように開くものであればよい。例えば、前壁部は左右いずれかが開く片開きの1つの扉であってもよいし、前面の上縁が下方へ開く扉であってもよいし、前面の上縁を3つに分ける3つの扉であって左右の2つの扉が両開きの扉で中の扉が下方へ開く扉であってもよい。
上面扉12aは上面の前縁が上方へ開く扉であり、上面扉12aは留め具22a,22bを有し、各扉が閉じた状態で留め具22a,22bにより、前面扉11a,11bと固定することにより、密閉性を向上させることが出来る。なお、ここで、密閉とは、内部の気体が外部へ漏れ出すのを抑制する程度の密閉性で構わない。
図2に示す通り、上面扉12aには、保持具23a,23bが備えられ、上面扉12aを開いた状態では、保持具23a,23bが上面扉12aを図2に示す位置に保持し、上面扉12aを閉じた状態では、保持具23a,23bは収納される。例えば、上面扉12aを開いた状態で、自立したりする場合や、上面扉12aを開いて上蓋板12bに接するまで開き上蓋板12bが保持する場合など、保持具23a,23bは必ずしも必要ではない。なお、ここで上壁部は上面扉12aにより構成されるとしたが、これに限定されることはなく、前壁部から離れるように開くものであればよく、例えば、上壁部は左右いずれかが開く片開きの扉であってもよい。さらに、図1及び図2に示すボックスパレット1は、前壁部と上壁部は、前面と上面の縁線で、互いに接して閉じているが、当該縁線に限定される必要はなく、互いに接する位置が、前面又は上面にあってもよい。例えば、前面にある場合、上面扉は上面より当該縁線を越えて前面の一部に及ぶ。
ボックスパレット1の内部には、荷物を搭載する空間があり、該空間の上方に保冷材を載置するための保冷材用棚15が、ボックスパレット1内部の上部に備えられている。なお、保冷材用棚15は、着脱可能であり、必要に応じて取り外しをすることが出来る。
当該実施形態に係るボックスパレット1は、荷物を出し入れする際に、各扉をすべて開くことにより、外部より荷物を搭載する空間へのアクセスの自由度が増す。しかし、保冷材を載置する保冷材用棚15が内部に設けられていて、荷物を搭載する空間へのアクセスにとって障害となるところ、保冷材用棚15が着脱可能となっていることにより、荷物を出し入れする際には、保冷材用棚15を取り外すことが出来、荷物を搭載する空間へのアクセスの自由度がさらに増し、作業効率が向上する。
特に、当該実施形態に係るボックスパレット1は、フォークリフトに搭載可能なボックスパレットであり、搭載する荷物もボックスパレット1の内寸に応じて、大きくすることが出来る。例えば、荷物の外寸は、長さ110cm、幅110cm、高さ90cmとしてもよい。搭載する荷物が大きい場合、当該実施形態に係るボックスパレット1により、作業効率をより向上させることができる。とくに、搭載する荷物自体も、フォーク挿入部を備えるボックスパレットや、フォーク挿入部を備える平パレットに荷物を搭載したものであり、フォークリフトを用いて、荷物の出し入れ作業をする場合など、当該実施形態に係るボックスパレット1は最適である。
図3は、当該実施形態に係るボックスパレット1の保冷材用棚15の構造を示す模式斜視図である。保冷材用棚15の断面はコの字形状をしており、保冷材用棚15は、保冷材を載置する平面状部材と、平面状部材の両側(両端部)より屈曲し、垂直に延伸し互いに対向する両側の側面部材からなっている。なお、両側の側面部材は、平面状部材の両側とは反対側に、後述する第1の間隔となる高さまで及んでいる。ボックスパレット1は支持具16a,16bを備え、支持具16a,16bは、保冷材用棚15を支持するとともに、ボックスパレット1の内壁両側面それぞれに固定される、支持部材である。支持具16a,16bは、断面がL字状の板状部材である。支持具16a,16bの図の水平上面で保冷材用棚15を支持しており、支持具16a,16bの図の垂直側面がそれぞれ、左側面板13a,右側面板13bに固定される。平面状部材の両端間の長さ、すなわち、互いに対向する両側の側面部材の距離は、内壁両側面の距離より短く、支持具16a,16bの内縁同士の距離より長く、平面状部材の両端部が支持具16a,16bに支持される。なお、保冷材用棚15は、保冷材を載置するときなど必要に応じて、公知のストッパを用いて固定されてもよい。この場合、荷物を出し入れする際には、公知のストッパを外し、保冷材用棚15は取り外し可能となる。以下の実施形態において同様である。
保冷材用棚15の平面状部材に保冷材が載置されるが、保冷材用棚15は、図3に示す配置する場合と、図3とは上下逆さまの配置にする場合とのいずれかを選択することにより、平面状部材のいずれの側にも、保冷材を載置することが出来る。保冷材用棚15の側面部材により、2通りの配置によって、平面状部材が異なる高さで保持されることを可能とする。ここで、平面状部材のうち、保冷材が載置される部分を載置部と、平面部材のうち載置部以外の部分と、両側の側面部材と、を合わせて、保持部とすると、保持部は載置部を支持具16a,16bより保持している。なお、載置部に載置される保冷材によって冷やされた空気が、荷物が搭載される空間により降下するよう、保冷材用棚15は網状となっている。これに限定されることはないが、保冷材用棚15の少なくとも載置部は、網状となっているのが望ましい。また、保冷材用棚15の少なくとも載置部は、貫通穴を有する平面板であってもよいし、熱伝導性の高い平面板であってもよい。
図4は、当該実施形態に係るボックスパレット1の模式断面図であり、上下逆さまとなる、2通りの配置が示されている。ここで、図4(a)は、図3と上下逆さまの配置で、第1の配置、図4(b)は、図3と同じ配置で、第2の配置とする。図には、保冷材用棚15に載置される保冷材が、保冷材17として示されている。
第1の配置において、保冷材用棚15は、支持具16a,16bと、両側の側面部材の縁線(平面状部材とは反対側の端部)で接しており、保冷材用棚15の平面状部材は、支持具16a,16bに対して、両側の側面部材の高さである第1の間隔L1で、配置される。すなわち、平面状部材の載置部が支持具16a,16bに対して第1の間隔L1となるよう、保持部が載置部を支持具16a,16bより保持している。これに対して、第2の配置において、保冷材用棚15は、支持具16a,16bと、平面状部材の両端で接しており、保冷材用棚15の平面状部材は、支持具16a,16bと接しており、両者の間隔は0で、配置される。すなわち、平面状部材の載置部が支持具16a,16bに対して第2の間隔L2(=0)となるよう、保持部が保持している。
保冷材用棚15の載置部は、第1の配置と第2の配置とで異なる高さに保持されており、第1の配置にあっては、保冷材17を載置できる空間が小さくなり(2段の保冷材17)荷物を搭載する空間が大きくなり、第2の配置にあっては、保冷材17を載置できる空間が大きくなり(4段の保冷材17)荷物の搭載する空間が小さくなる。よって、荷物を保冷する時間が長いなど、保冷材を多く載置したいときには、第2の配置が望ましく、載置する保冷材が少なくても済むときには、第1の配置とすることにより、より多くの荷物を搭載することが可能となる。
[第2の実施形態]
本考案の第2の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚と支持部材の構造が異なる点以外は、第1の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。当該実施形態に係る保冷材用棚31は、前後にスライドして着脱可能であり、必要に応じて取り外しをすることが出来る。
本考案の第2の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚と支持部材の構造が異なる点以外は、第1の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。当該実施形態に係る保冷材用棚31は、前後にスライドして着脱可能であり、必要に応じて取り外しをすることが出来る。
図5は、当該実施形態に係るボックスパレット1の保冷材用棚31の構造を示す模式斜視図である。保冷材用棚31は平面状部材からなり、載置部と保持部は該平面状部材に形成される。保冷材用棚31を支持する支持具32a,32bは、内部に複数の車輪33が並ぶレールとなっている。保冷材用棚31がかかる構造を有することにより、ボックスパレット1の各扉が開いた状態において、簡単に保冷材用棚31を取り外すことが出来、作業効率が向上する。
[第3の実施形態]
本考案の第3の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚と支持部材の構造が異なる点以外は、第1及び第2の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。当該実施形態に係る保冷材用棚34は、前面側の部分が着脱可能であり、スライド(移動)して背面側の部分と重畳することが出来る。
本考案の第3の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚と支持部材の構造が異なる点以外は、第1及び第2の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。当該実施形態に係る保冷材用棚34は、前面側の部分が着脱可能であり、スライド(移動)して背面側の部分と重畳することが出来る。
図6は、当該実施形態に係るボックスパレット1の保冷材用棚34の構造を示す模式図である。保冷材用棚34は、保冷材を載置するときには前面側に配置(前方配置)される前方棚部34aと、前方棚部34aより背面側に配置される後方棚部34bと、を含んでおり、前方棚部34aと後方棚部34bは、ともに、平面状部材からなっている。図6(a)は、前方棚部34aが前方配置される場合の、前方棚部34aと後方棚部34bの配置を示しており、図6(b)は、図6(a)の矢印の方向から見る保冷材用棚34の構造を示す模式図である。前方棚部34aが前方配置されるとき、前方棚部34a及び後方棚部34bはそれぞれ、載置部を有しており、保冷材を搭載することが出来る。
ボックスパレット1は、支持部材を備え、支持部材は、前方支持具35(前方支持部材)と後方支持具(後方支持部材:図示せず)を含んでいる。前方支持具35は前方棚部34aを、後方支持具は後方棚部34bを、それぞれ支持するとともに、ボックスパレット1の内壁両側面それぞれに固定される。後方支持具は、例えば、第1の実施形態に係る支持具16a,16bと同様に、断面がL字状の板状部材であってよく、後方棚部34bは、後方支持具によって支持されるとともに、公知のストッパによって固定されていてもよい。
前方棚部34aは、前方配置にある位置より、背面側(後方)へ移動可能であり、後方棚部34bの上方に移動して、前方棚部34aと後方棚部34bを重畳させることが出来る。前方棚部34aが前方配置される場合も、後方棚部34bと重畳される配置(後方配置)の場合も、前方支持具35は前方棚部34aを支持する。なお、前方棚部34aが前方配置される場合に、ストッパ36によって、前方棚部34aは前方支持具35に固定され、保冷材をより安定に載置することができる。前方支持具35は、第2の実施形態に係る支持具32a,32bと同様に、内部に複数の車輪が並ぶレールであり、前方支持具35は、図6(b)に示す通り、前方より、前方棚部34aが前方配置される位置にあっては水平方向に延伸するレールであり、前方配置から後方配置に移動する位置にあっては前方配置される高さより後方配置される高さへ変化する曲線に延伸するレールであり、後方配置される位置にあっては水平方向に延伸するレールとなっている。なお、図6(b)ではレールの曲線の湾曲が強調されて表されているが、実際には、前方棚部34aの移動途中における前方支持具35は前方棚部34aが移動可能となるよう形成される。なお、図6(b)では、前方棚部34aが後方棚部34bの上方に重畳される場合が示されているが、下方に重畳されてもよいのは言うまでもない。また、ここでは、前方棚部34aは、後方へ移動可能としたが、前方棚部34aは、第2の実施形態に係る保冷材用棚31と同様に、スライドして着脱可能なものであってもよい。
[第4の実施形態]
本考案の第4の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚が複数設けられ、複数の保冷材用棚を支持する支持部材が設けられる点以外は、第1乃至第3の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。
本考案の第4の実施形態に係るボックスパレット1は、保冷材用棚が複数設けられ、複数の保冷材用棚を支持する支持部材が設けられる点以外は、第1乃至第3の実施形態に係るボックスパレット1と同じ構造をしている。
図7は、当該実施形態に係るボックスパレット1の模式断面図である。図には、第1の実施形態に係る保冷材用棚15とそれを支持する支持具16a,16bが、2組設けられている。すなわち、ボックスパレット1は、下側の保冷材用棚15のさらに上方に他の棚を、さらに備えている。図7に示す通り、保冷材用棚15及び支持具16a,16bが2組設けられていることにより、保冷材用棚を第1の配置若しくは第2の配置にするか、又は、取り外すか、を選択することにより、載置する保冷材17の数や、搭載する荷物に必要な空間を、調整することが出来る。載置する保冷材17の数が少なくて済む場合は、下方の保冷材用棚15を取り外し、第1の実施形態に係るボックスパレット1と同様にしようすればよく、載置する保冷材17の数が多く必要な場合は、下方の保冷材用棚15を第1の配置に、さらに多く必要な場合は第2の配置とすればよい。また、当該実施形態に係るボックスパレット1に設ける保冷材用棚は、第1の実施形態に係る保冷材用棚15に限定されることなく、第1乃至第3の実施形態に係る保冷材用棚などから自由に選択して組み合わせればよい。また、保冷材用棚と支持具も、2組に限定されることなく、必要に応じて、3組以上設けてもよい。
以上、本考案に係る保冷式のボックスパレットについて説明した。保冷材用棚の形状は、上記実施形態に限定されることはなく、少なくとも前面の部分が着脱可能であれば、本考案に適用することが出来る。また、上記実施形態では、六面体のボックスパレットについて説明したが、これに限定されることなく、前面と上面を有するボックスに広く適用することができる。
1 ボックスパレット、10 基台、11a,11b 前面扉、12a 上面扉、12b 上蓋板、13a 左側面板、13b 右側面板、14a,14b フォーク挿入孔、15 保冷材用棚、16a,16b 支持具、17 保冷材、21a,21b 取っ手、22a,22b 留め具、23a,23b 保持具、31 保冷材用棚、32a,32b 支持具、33 車輪、34 保冷材用棚、34a 前方棚部、34b 後方棚部、35 前方支持具、36 ストッパ。
Claims (6)
- フォーク挿入部と、
前面の少なくとも一部を含み、開閉可能な前壁部と、
上面の少なくとも一部を含み、開閉可能な上壁部と、
荷物を搭載する内部空間の上方に保冷剤を載置するための、棚と、
を備える、前記保冷材により前記荷物を保冷するための、ボックスパレットであって、
前記前壁部及び上壁部は、前記荷物を搭載する空間が外部より密閉されるよう互いに接して閉じ、互いに離れるように開き、
前記棚は、少なくとも前面側の部分が着脱可能である、
ことを特徴とする、ボックスパレット。 - 前記棚を支持するとともに、内壁両側面それぞれに固定される、支持部材を、さらに備え、
前記棚は、
前記保冷材が載置され、平面状に形成される、載置部と、
前記載置部が前記支持部材に対して第1の間隔となるよう、前記載置部を前記支持部材より保持する、保持部と、を有し、
前記棚は、上下逆さまに配置することにより、前記保持部は、前記載置部が前記支持部材に対して前記第1の間隔と異なる第2の間隔となるよう、前記載置部を前記支持部材より保持する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のボックスパレット。 - 前記保持部の一部は、前記載置部とともに該平面状に形成され、
該平面状の両側は、前記上下逆さまの配置において前記支持部材に及ぶよう形成され、
前記保持部の前記一部以外の部分は、該平面状の両側より屈曲し、その端部は前記第1の間隔となる高さまで及ぶよう形成される、
ことを特徴とする、請求項2に記載のボックスパレット。 - 前記棚を支持するとともに、内壁両側面それぞれに固定される、支持部材を、さらに備え、
前記棚は、
その両端部において前記支持部材が支持されるとともに、前記保冷材が載置される、平面状部材と
該平面状部材の両端部より互いに対向して延伸し第1の間隔となる高さまで及ぶ側面部材と、
を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のボックスパレット。 - 前記棚を支持するとともに、内壁側面に固定される支持部材を、さらに備え、
前記棚は、前記保冷剤を載置するときには前面側に配置される前方棚部と、前記前方棚部より背面側に配置される後方棚部と、を含み、
前記支持部材は、前記前方棚部を支持する前方支持部材と、前期後方棚部を支持する後方支持部材と、を含み、
前記前方棚部は、背面側へ移動可能であり、背面側に移動して前記後方棚部の上方又は下方で重畳され、
前記前方支持部材は、前記前方棚部が前面側と背面側といずれに配置される場合も、前記前方棚部を支持する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のボックスパレット。 - 少なくとも前面側の部分が着脱可能であって、前記棚のさらに上方に保冷剤を収納するための、他の棚を、さらに備える、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のボックスパレット。
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---|---|---|---|
JP2012000500U JP3174910U (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 保冷式のボックスパレット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012000500U JP3174910U (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 保冷式のボックスパレット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3174910U true JP3174910U (ja) | 2012-04-12 |
Family
ID=48002002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012000500U Expired - Lifetime JP3174910U (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 保冷式のボックスパレット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3174910U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014005078A (ja) * | 2012-06-01 | 2014-01-16 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 基板収納容器の梱包体 |
JP2015017796A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | アイ・ティ・イー株式会社 | 冷材装入タイプのトラックの荷室/貨物専用コンテナおよび温度−保持ボックス |
JP2017065688A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 川上産業株式会社 | スリーブコンテナ |
WO2018096598A1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | アイ・ティ・イー株式会社 | 保冷容器、保冷容器管理システム、及び保冷プログラム |
-
2012
- 2012-02-01 JP JP2012000500U patent/JP3174910U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018096598A1 (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | アイ・ティ・イー株式会社 | 保冷容器、保冷容器管理システム、及び保冷プログラム |
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US11466918B2 (en) | 2016-11-22 | 2022-10-11 | Innovation Thru Energy Co Ltd. | Cold storage container, cold storage container management system, and cold storage program |
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