JP5999701B2 - 運搬台車 - Google Patents

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本発明は、荷物を発泡樹脂ケースに収容して搬送可能な運搬台車に関する。
従来より、荷物を保冷又は保温して台車で搬送するために、発泡樹脂ケースを台車に搭載して搬送することがあった(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3144323号公報(請求項4,図3)
しかしながら、上記したように発泡樹脂ケースを台車に搭載して搬送した場合、搬送中に台車から発泡樹脂ケースがズレ落ちることがあり、それを防ぐために発泡樹脂ケースを手で押さえながら搬送したり、発泡樹脂ケースを台車にベルトで固定する等の困難な作業を強いられるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、保温又は保冷が必要な荷物を容易に搬送可能な運搬台車の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る運搬台車は、少なくとも発泡樹脂板を含んで構成されている樹脂板をシート状の外装材にて被覆してなる複数の樹脂板パッケージを繋ぎ合わせて発泡樹脂ケースを構成し、発泡樹脂ケースの底部に位置した底部用の樹脂板パッケージの下面に複数のキャスターの天板を宛うと共に、底部用の樹脂板パッケージのうち外装材の内側における天板の上方位置にそれぞれ底壁部屋を形成して、それら各底壁部屋に補強金属板を収容し、少なくとも樹脂板の一部及び外装材が、天板及び補強金属板に挟み付けられるように複数のボルトで天板及び補強金属板を連結して複数のキャスターを底部用の樹脂板パッケージに固定したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の運搬台車において、樹脂板は、発泡樹脂板と、発泡樹脂板の下面に重ね合わされかつ発泡樹脂板より圧縮強度が高い補強樹脂板とから構成され、その補強樹脂板と発泡樹脂板との境界部分に底壁部屋を配置して、補強金属板を補強樹脂板上に重ねたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の運搬台車において、補強樹脂板は、発泡樹脂板より発泡倍率が低い発泡樹脂で構成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の運搬台車において、底壁部屋は、底部用の樹脂板パッケージ内の発泡樹脂板の上面に陥没形成されて、外装材にて上方から覆われているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2に記載の運搬台車において、補強樹脂板は、プラスチック段ボール又は非発泡の樹脂板で構成されているところに特徴を有する。
請求項1の運搬台車では、発泡樹脂ケースの底部に複数のキャスターが固定されているので、従来のように搬送中に発泡樹脂ケースが台車からズレ落ちることがなくなり、保冷が必要な荷物を容易に搬送することができる。また、発泡樹脂ケースは、発泡樹脂板を外装材にて被覆してなる複数の樹脂板パッケージを繋ぎ合わせた構成になっているので、発泡樹脂が露出している発泡樹脂ケースに比べて耐久性に優れる。しかも、各キャスターの天板が、補強金属板との間に、底部用の樹脂板パッケージの樹脂板を挟んで固定されているので、脂板への応力集中が防がれ、キャスターの固定部分の耐久性も高い。また、底部用の樹脂板パッケージにおける外装材の内側に底壁部屋を形成してそこに各補強金属板を収容したので、補強金属板は発泡樹脂ケース内に露出しない。これにより、天板と補強金属板とを連結するボルトを通した発泡樹脂ケースの内外の熱の出入りが防がれ、保冷性にも優れる。さらには、発泡樹脂ケースが緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐこともできる。
また、上記したキャスターの固定部分に関しては、請求項2の構成のように、底部用の樹脂板パッケージの発泡樹脂板の下面に圧縮強度が高い補強樹脂板を重ね合わせて強化してもよい。その補強樹脂板としては、例えば、請求項5の発明のように、プラスチック段ボール(所謂「プラ段」)や非発泡の樹脂板であってもよいし、また、請求項3の発明のように、発泡樹脂板より発泡倍率が低い発泡樹脂の板であってもよい。さらには、補強樹脂板を、発泡樹脂板と主成分が同じで発泡倍率だけが相違した発泡樹脂で構成すれば、材料の共通化が図られ、生産性が高くなる。また、底壁部屋は、補強樹脂板のみに形成してもよいし、発泡樹脂板のみに形成してもよいし、補強樹脂板と発泡樹脂板との両方に跨るように形成してもよい。また、請求項4の構成のように、底壁部屋を底部用の樹脂板パッケージ内の発泡樹脂板の上面に配置することで、発泡樹脂板の略全体を天板及び補強金属板で挟んでキャスターの固定部分を強化してもよい。
本発明の第1実施形態に係る運搬台車の下側斜視図 発泡樹脂ケースの斜視図 発泡樹脂ケースの蓋体を閉じた状態の斜視図 発泡樹脂ケースの平断面図 運搬台車の側断面図 運搬台車の部分側断面図 第2実施形態の運搬台車の部分側断面図 第3実施形態の運搬台車の部分側断面図 第4実施形態の運搬台車の部分側断面図 他の実施形態(4)の運搬台車の斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の運搬台車10は、箱形の発泡樹脂ケース11の下面に複数のキャスター50を固定した構造になっている。その発泡樹脂ケース11は、図2に示すように、上面開放の直方体状のケース本体12に1対の蓋体13,14を回動可能に備えている。
また、図4に示すように、発泡樹脂ケース11は、発泡樹脂板20を外装材21にて被覆してなる複数の樹脂板パッケージ22を繋ぎ合わせて構成されている。その発泡樹脂板20は、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をビーズ法型内成形にて平板状に成形した独立気泡型の樹脂発泡成形品(つまり、独立発泡樹脂製)である。一方、外装材21は、例えば、アルミを蒸着した樹脂シートであり、発泡樹脂板20を覆った袋状に縫製されている。そして、第1の水平方向(図4の横方向)で対向した1対の樹脂板パッケージ22,22の両端部の間に、第2の水平方向(図4の縦方向)で対向した1対の樹脂板パッケージ22,22を挟んだ状態で、それら樹脂板パッケージ22の外装材21同士を縫製により繋ぎ合わせてケース本体12の側壁が構成されている。なお、ケース本体12の平断面形状は、上記第1の水平方向より第2の水平方向の方が長い長方形になっている。
図5に示すように、ケース本体12の側壁を構成する樹脂板パッケージ22群の下面は、ケース本体12の底壁を構成する底部用の樹脂板パッケージ22の上面外縁部に縫製により繋ぎ合わされている。そして、この底部用の樹脂板パッケージ22に上記した複数のキャスター50が取り付けられている。キャスター50群の取り付け構造に関しては、後に詳説する。
図3に示すように、蓋体13,14は、それぞれが樹脂板パッケージ22で構成され、ケース本体12の長方形の上面開口の長手方向に並べて備えられている。また、そのケース本体12の長手方向において、一方の蓋体13は、他方の蓋体14より僅かに大きくなっている。そして、両蓋体13,14は、ケース本体12の上面開口の縁部のうち一長辺に備えた図示しないヒンジ用シート部材にて、ケース本体12の一側壁の上端部に回動可能に連結されている。また、蓋体13,14の上面のうちヒンジ片と反対側の縁部寄り位置には、門形の手掛部13H,14Hが縫い付けられている。さらに、図2に示すように、蓋体13のうち回動中心と反対側の側面と、他方の蓋体14と反対側の側面とには、それぞれ側面カバー13K,13Kが設けられている。それら側面カバー13K,13Kは、例えば、樹脂板パッケージ22の外装材21と同じ樹脂シートを帯状に切断してなり、全体が蓋体13の各側面に重ねられている。そして、各側面カバー13Kの上縁部全体が蓋体13の側面の上縁部全体に回動可能に連結されている。また、他方の蓋体14にも同様に側面カバー14K,14Kが設けられている。
ケース本体12全体は、ケースカバー15に収容されている。ケースカバー15は、ケース本体12の4つの外側面のそれぞれに重ねられた4枚の側面シート15Aと、ケース本体12の下面に重ねられた下面シート15Bとを袋状に繋ぎ合わせてなる。これら側面シート15A及び下面シート15Bは、例えば、樹脂板パッケージ22の外装材21と同じ樹脂シートであって、ケース本体12を構成する樹脂板パッケージ22群の外面に縫い付けられている。また、側面シート15Aの上端部は、ケース本体12の上面より上方に突出して、ケース本体12の上面に蓋嵌合部15Kを形成している。そして、その蓋嵌合部15Kの内側に、蓋体13,14が嵌合し、側面カバー13K,14Kが蓋嵌合部15Kの外側面に重ねられるようになっている(図3参照)。また、蓋嵌合部15Kの外側面と側面カバー13K,14Kとの互いに重なり合う面には、それぞれ面ファスナー(図2には、蓋嵌合部15Kの面ファスナーのみが符号15Mとして示されていてる)が取り付けられている。そして、それら面ファスナー同士の係合によって、蓋体13,14が閉じた状態に保持される。
図1に示すように、ケースカバー15の外面には、補強ベルト16が縫い付けられている。その補強ベルト16は、ケース本体12の上面より若干低い位置において、ケースカバー15の外側面に巻き付けられた横帯部16Aと、横帯部16Aの1対の長辺部分における各2位置から垂直下方に延びかつケースカバー15の下面で相互に連絡された1対の第1下帯部16B,16Bと、横帯部16Aの1対の短辺部分における各2位置から垂直下方に延びかつケースカバー15の下面で相互に連絡された1対の第2下帯部16C,16Cとからなる。また、ケースカバー15の1対の外側面には、横帯部16Aの各短辺部分において1対の第2下帯部16C,16Cより外側の2位置の間を連絡するように手掛ベルト17,17が取り付けられている。
図2に示すように、ケース本体12の内側面及び蓋体13,14の下向きの内面には、それぞれ複数のインナーポケット18が取り付けられている。各インナーポケット18は、樹脂板パッケージ22の外装材21と同じ樹脂シートを縫製してなり、内側に扁平直方体状の空間を備えている。そして、インナーポケット18は、ケース本体12においては、上端に開口を配置された状態で、ケース本体12の各内側面の横方向全体に亘って複数横並びに備えられ、蓋体13,14においては、それらの回動中心と反対側に開口を配置された状態で、横並びに複数ずつ備えられている。各インナーポケット18には、それぞれ図示しない保冷材が収容されていて、それら保冷材は、扁平な直方体状の容器の内部に保冷液を充填して冷却した構造をなしている。
さて、図1に示すように、キャスター50は、ケース本体12の下面における1対の長辺側の縁部に沿って3つずつ2列にして備えられている。各キャスター50は、車輪51の車軸52を支持する車軸支持部材53の上端部を、正方形の天板54の中央部に旋回可能に連結した構造になっている。また、天板54の四隅には、図6に示したボルト挿通孔54Aが貫通形成されている。そして、ケースカバー15に天板54より一回り大きい四角形の複数の孔15Dが形成され、それら孔15Dを通して各キャスター50の天板54が底部用の樹脂板パッケージ22の下面の外装材21に宛がわれている。
底部用の樹脂板パッケージ22の内部には、各キャスター50の天板54の上方位置にそれぞれ底壁部屋30が形成されている。底壁部屋30は、樹脂板パッケージ22内の発泡樹脂板20の上面に陥没形成されて、外装材21に上方から覆われている。また、底壁部屋30の平面形状(図示せず)は、天板54より一回り大きな四角形になっている。また、発泡樹脂板20には、それぞれ各キャスター50の天板54における4つのボルト挿通孔54Aの同軸上にボルト挿通孔31が貫通形成されている。なお、これら底壁部屋30及びボルト挿通孔31は、発泡樹脂板20を発泡成形する際の成形型によって成形されている。
各底壁部屋30には、補強金属板32が収容されている。補強金属板32は、例えば底壁部屋30の底面に重ねられると共に、底壁部屋30の内側面によって水平移動しないように位置決めされている。また、補強金属板32には、上記4つのボルト挿通孔31の同軸上に4つの貫通孔33が形成されている。さらに、補強金属板32の上面には、各貫通孔33の同軸上にナットNが配置されて、溶接(又は、蝋付け)にて補強金属板32に固定されている。そして、天板54の各ボルト挿通孔54Aに下方からボルトBが通されて、底壁部屋30内の補強金属板32の各ナットNに締め付けられて、キャスター50が発泡樹脂ケース11の底部用の樹脂板パッケージ22に固定されている。
上記したように本実施形態の運搬台車10では、発泡樹脂ケース11の底部に複数のキャスター50が固定されているので、従来のように搬送中に発泡樹脂ケースが台車からズレ落ちることがなくなり、保冷が必要な荷物を容易に搬送することができる。また、発泡樹脂ケース11は、発泡樹脂板20を外装材21にて被覆してなる複数の樹脂板パッケージ22を繋ぎ合わせた構成になっているので、発泡樹脂が露出している発泡樹脂ケースに比べて耐久性に優れる。しかも、各キャスター50の天板54が、補強金属板32との間に、底部用の樹脂板パッケージ22の発泡樹脂板20を挟んで固定されているので、発泡樹脂板20への応力集中が防がれ、キャスター50の固定部分の耐久性も高い。また、底部用の樹脂板パッケージ22の内部に底壁部屋30を形成してそこに各補強金属板32を収容したので、補強金属板32は発泡樹脂ケース12内に露出しない。これにより、天板54と補強金属板32とを連結するボルトBを通した発泡樹脂ケース12の内外の熱の出入りが防がれ、保冷性にも優れる。さらには、発泡樹脂ケース12が緩衝材の役割を果たし、衝突相手の破損を防ぐこともできる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図7に示されており、発泡樹脂ケース11が有する底部用の樹脂板パッケージ22Vの構造が、前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。本実施形態の発泡樹脂ケース11の底部用の樹脂板パッケージ22Vにおける外装材21の内部には、発泡樹脂板20Vの下面に、その発泡樹脂板20Vより圧縮強度が高い補強樹脂板35が重ね合わされている。また、各底壁部屋30Vは、発泡樹脂板20Vの下面に陥没形成されている。そして、各底壁部屋30Vに収容された補強金属板32がその底壁部屋30Vの底面でもある補強樹脂板35の上面に重ねられている。補強樹脂板35は、プラスチック段ボール(所謂、「プラ段」)であり、発泡樹脂板20Vの下面に、例えば接着剤等の固定手段を介さずに単に重ね合わされて、外装材21により発泡樹脂板20Vと共に一纏めにされた状態に固定されている。また、補強樹脂板35には、天板54のボルト挿通孔54A群に対応したボルト挿通孔31群が形成され、それらボルト挿通孔31群を貫通したボルトBにより天板54と補強金属板32とが連結されている。本実施形態の構成によっても第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、補強樹脂板35と発泡樹脂板20Vとは、接着剤等により固定されていてもよい。
[第3実施形態]
本実施形態は、図8に示されており、底部用の樹脂板パッケージ22W内に備えた補強樹脂板35Wが、前記第2実施形態と異なる。以下、第2実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。本実施形態の補強樹脂板35Wは、発泡樹脂板20Vより発泡倍率が低い発泡樹脂で構成されている。その補強樹脂板35Wは、例えば発泡樹脂板20Vと同じ樹脂であって発泡倍率のみが発泡樹脂板20Vと異なる。具体的には、発泡樹脂板20Vの発泡倍率は、例えば20〜30倍(好ましくは、30倍)で密度が0.0300[g/cm]になっているのに対し、補強樹脂板35Wの発泡倍率は、例えば5〜15倍(好ましくは、8倍)で密度が0.1125[g/cm]になっている。本実施形態の構成によれば、前記第2の実施形態の作用効果に加え、発泡樹脂板20Vと補強樹脂板35Wの材料の共通化が図られ、生産性が高くなる。
[第4実施形態]
本実施形態は、図9に示されており、複数の底壁部屋30Xが補強樹脂板35Wの上面に陥没形成されている。また、底壁部屋30Xはボルト挿通孔31群と共に、補強樹脂板35Wの発泡成形金型によって成形されている。この構成によれば、底部用の樹脂板パッケージ22における発泡樹脂板20Xを、上記したボルト挿通孔31も底壁部屋30Xも有しない単純な板形状にすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の運搬台車10は、保冷材をインナーポケット18に収容して保冷用として使用されていたが、保冷材を収容せずに保冷又は保温用として使用してもよい。また、懐炉等をインナーポケット18に収容して保温用として使用してもよい。
(2)前記実施形態では、樹脂板パッケージ22,22同士が縫製によって繋ぎ合わされていたが、接着剤にて樹脂板パッケージ同士を繋ぎ合わせてもよい。
(3)前記第1実施形態では、ナットNが補強金属板32における貫通孔33の同軸上に固定されていたが、ナットNを固定する代わりに貫通孔33を雌螺子孔にしてもよい。また、補強金属板にボルトを固定して底部用の樹脂板パッケージの下面から突出させておき、それらボルトをキャスターの天板のボルト挿通孔に上方から挿通させて、天板の下方からナットを締め付けて固定してもよい。
(4)前記第1実施形態のケース本体12は、外面をケースカバー15にて覆われていたが、図10の運搬台車10Yに示すように、ケースカバー15を備えず、ケース本体12を構成する樹脂板パッケージ22群が露出していてもよい。
10,10Y 運搬台車
11 発泡樹脂ケース
12 ケース本体
20,20V,20X 発泡樹脂板
21 外装材
22,22V,22W 樹脂板パッケージ
30,30V,30X 底壁部屋
32 補強金属板
35,35W 補強樹脂板
50 キャスター
54 天板

Claims (5)

  1. 少なくとも発泡樹脂板を含んで構成されている樹脂板をシート状の外装材にて被覆してなる複数の樹脂板パッケージを繋ぎ合わせて発泡樹脂ケースを構成し、
    前記発泡樹脂ケースの底部に位置した底部用の前記樹脂板パッケージの下面に複数のキャスターの天板を宛うと共に、前記底部用の樹脂板パッケージのうち前記外装材の内側における前記天板の上方位置にそれぞれ底壁部屋を形成して、それら各底壁部屋に補強金属板を収容し、
    少なくとも前記樹脂板の一部及び前記外装材が、前記天板及び前記補強金属板に挟み付けられるように複数のボルトで前記天板及び前記補強金属板を連結して前記複数のキャスターを前記底部用の樹脂板パッケージに固定したことを特徴とする運搬台車。
  2. 前記樹脂板は、前記発泡樹脂板と、前記発泡樹脂板の下面に重ね合わされかつ前記発泡樹脂板より圧縮強度が高い補強樹脂板とから構成され、
    その補強樹脂板と前記発泡樹脂板との境界部分に前記底壁部屋を配置して、前記補強金属板を前記補強樹脂板上に重ねたことを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
  3. 前記補強樹脂板は、前記発泡樹脂板より発泡倍率が低い発泡樹脂で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の運搬台車。
  4. 前記底壁部屋は、前記底部用の樹脂板パッケージ内の前記発泡樹脂板の上面に陥没形成されて、前記外装材にて上方から覆われていることを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
  5. 前記補強樹脂板は、プラスチック段ボール又は非発泡の樹脂板で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の運搬台車。
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