JP3033074U - 車輪付き鞄 - Google Patents

車輪付き鞄

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JP3033074U JP1996007043U JP704396U JP3033074U JP 3033074 U JP3033074 U JP 3033074U JP 1996007043 U JP1996007043 U JP 1996007043U JP 704396 U JP704396 U JP 704396U JP 3033074 U JP3033074 U JP 3033074U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗したり故障した車輪を交換可能となし、
長期間使用できる車輪付き鞄を提供する。 【解決手段】 鞄本体(10)の底面(16)の四隅に
車輪(30,30,30,30)を取り付けてなる車輪
付き鞄において、車輪(30)は、車輪本体(31)
と、水平方向車軸(32)と、この水平方向車軸(3
2)を保持する取付基板兼ブラケット(33)とで構成
する。そして、取付基板兼ブラケット(33)を鞄本体
(10)に固定して取り付ける。また、該取付基板兼ブ
ラケット(33)に水平方向車軸(32)を着脱可能に
取り付る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は車輪付き鞄に関するもので、さらに詳しくは、鞄本体を直立して4つ の車輪を床面等に接して曳行する使用法でも、鞄本体を傾斜させて4つの車輪の 内2つのみを床面等に接して付けて曳行する使用法でも共に使用可能とした、所 謂二方向曳行に適した車輪付き鞄に関するものである。
【0002】 従来、この種車輪付き鞄として「図11」に示すような構成のものがキャスタ ーバックと称して汎用されている。このキャスターバックは、底面16と前面1 4との角部位または底面16と後面15との角部位とのいずれか一方(図示例で は、底面16と後面15との角部位)に一対の車軸固定式車輪30a,30a( 「図11」の奥手前側に並べて一対設けてある。)を設けてなるものである。な お、「図11」において、符号4は蝶番、5aは底足片、10は鞄本体、11は 該鞄本体10の上面、20は引き手ハンドル、Fは床面を示すものである。
【0003】 しかし、この従来のキャスターバックは、車軸固定式車輪30a,30aが一 対のみであるので、鞄本体10を曳行する場合は、鞄本体10の前面14と後面 15とが、図示のごとく傾斜するように、必ず鞄本体10を斜めにして曳行しな くてはならない。しかし、この状態での使用は占有する面積が広く、人込み中で は意外と他の人の通行に支障をきたすという問題点を有するものである。
【0004】 そこで、曳行中の専有面積を最小に抑え、鞄本体10を縦長に直立させても曳 行できるようにするためには、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,30, 30,30を取り付ければよいことになる。さらに、この二対の車輪30,30 ,30,30を取り付けると、そのうちの一対の車輪を車軸が曳行方向に追従し て変化するキャスター車輪を使用すれば、「図3」のように鞄本体10を傾斜し て曳行するためにも使用することが可能となるものである。
【0005】 すなわち、「図1」乃至「図3」に示すように、鞄本体10の底面16の四隅 に車輪30,30,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪 30,30,30,30の一つを、鞄本体10の厚み方向を向く、水平方向車軸 32を有した車軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪30b, 30b,30bとなすと、鞄本体10を直立させた場合は全ての車輪30a,3 0b,30b,30bが床面F等に接して該鞄本体10を直立させて曳行(車軸 固定式車輪30aの水平方向車軸32と直交方向に曳行)でき、一つの車軸固定 式車輪30aと一つのキャスター車輪30bとが床面Fより浮くように鞄本体1 0を傾斜すると、一対のキャスター車輪30b,30bが床面F等に接して「図 3」に示すように従来のキャスターバックと同様にして、鞄本体10を傾斜させ て曳行(軸固定式車輪30aの水平方向車軸32方向へ曳行)できることになる ものである。
【0006】 しかし、このように直立状態での曳行と、傾斜状態での曳行とを二対の車輪3 0,30,30,30で実現するように改良を加えたところ、一つの問題点が生 じた。この問題点は二対の車輪30,30,30,30の使用頻度が異なるので 、車輪の摩耗速度に差があることである。常に二対の車輪30,30,30,3 0を床面F等に接触せず、鞄本体10を傾斜させて曳行する場合は特定の一対の みの車輪が床面等に接するので、この一対の車輪が摩耗が速くなる訳である。
【0007】 多少の車輪の摩耗は車輪の機能に何ら支障となるものではないが、二対の車輪 30,30,30,30(図示例では一つの車軸固定式車輪30aと三つのキャ スター車輪30b,30b,30b)は本来の車輪としての機能の他に、鞄本体 10を直立させる足片としての機能もあり、これら車輪30,30,30,30 の片減りは鞄本体10の直立性に大きな影響を与えることになるもので、この点 までを考慮すると、この種二方向曳行式の車輪付き鞄は比較的短時間の使用で車 輪が片減りして使用不能となるものであった。
【0008】 また、この種車輪付き鞄の故障原因のほとんどは車輪が損傷することで、車輪 の耐久性を向上する要望が強く寄せられている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は上記問題点を解決すべくなされたもので、摩耗したり故障し た車輪を交換可能となし、その結果として長期間使用できる車輪付き鞄を提供す ることを課題としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本考案の構成は、鞄本体10の底面16の四隅に車 輪30,30,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30 は、車輪本体31と、水平方向車軸32と、この水平方向車軸32を保持する取 付基板兼ブラケット33とで構成し、上記取付基板兼ブラケット33を鞄本体1 0に固定して取り付け、該取付基板兼ブラケット33に水平方向車軸32を着脱 可能に取り付けたことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0011】 それ故、本考案は水平方向車軸32を着脱することで、車輪本体31を交換で きる作用を呈するものである。
【0012】 また、「請求項2」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,30 ,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30は、車輪本体 31と、水平方向車軸32と、取付基板兼ブラケット33と、水平方向車軸32 の抜け落ちを係止する係止ピン34と、この係止ピン34が着脱可能に取り付け られる水平車軸抜け止めキャップ35とで構成し、上記車輪本体31は中心軸部 位に車軸挿通孔31aを設けた形状となし、上記水平方向車軸32には大径な軸 頭部32aと、該軸頭部32aより小径な軸足部32bと、この軸足部32bの 先端外周に設けた係止ピン嵌合溝32cとを設け、上記取付基板兼ブラケット3 3は車輪本体31を跨ぐ断面略逆Uの字状に形成し、両足面33x,33yに車 軸挿通孔33z,33zを設けた形状となし、上記係止ピン34は平面略U字状 に形成され、両先端に内側折曲部34a,34aを、両足部34b,34bの中 間部位に内側湾曲部34c,34cを設けた形状となし、上記水平車軸抜け止め キャップ35は、水平方向車軸32の先端に被さる筒状で前記車軸挿通孔33z より大径に構成され、その周面の両側には筒中空部35aに達する係止ピン差し 込み用の欠部35b,35bを設け、この両欠部35b,35bの間で筒中空部 35aの一方側は中空部水平車軸抜け止めキャップ35の外周側が幅が狭く中心 側に向かって拡幅された断面三角状連結部35cとなし、また筒中空部35aの 他方側は該断面三角状連結部35cの幅狭側よりその両足部34b,34bをこ の断面三角状連結部35cの両側に位置させて差し込んだ係止ピン34の先端の 両内側折曲部34a,34aの間隔がこの断面三角状連結部35cの拡幅にした がって広がった状態で通過できる幅の連結部35dとなし、上記取付基板兼ブラ ケット33を鞄本体10に固定して取り付け、この取付基板兼ブラケット33の 両足面33x,33yの間に車輪本体31を位置させて、水平方向車軸32の軸 足部32bの先端を該取付基板兼ブラケット33の一方足面33xの外側より、 一方の車軸挿通孔33z,車輪本体31の車軸挿通孔31a,他方の車軸挿通孔 33z内を挿通させて、該取付基板兼ブラケット33の他方足面33yの外側ま で貫出し、その先端に水平車軸抜け止めキャップ35を被せ、この水平車軸抜け 止めキャップ35の欠部35b,35bに係止ピン34を差し込んで、この係止 ピン34の内側湾曲部34c,34cを水平方向車軸32の係止ピン嵌合溝32 cに係入して該取付基板兼ブラケット33に水平方向車軸32を着脱可能に取り 付けたことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0013】 したがって、水平車軸抜け止めキャップ35と係止ピン34とを装着すれば水 平方向車軸32は抜き取り不可となり、係止ピン34を脱着すると水平方向車軸 32は抜き取り可となるものである。また、本考案の係止ピン34は、U字状の ものを使用したので、道具を必要とせず通常は指先で着脱でき、また通常の使用 ではそのばね力で先端内側折曲部34a,34aが連結部35dに引っ掛かって 抜け落ちないよう作用する。
【0014】 また、「請求項3」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,30 ,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30,30,30 ,30の一つを、鞄本体10の厚み方向を向く水平方向固定車軸32を有した車 軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪30b,30b,30b となし、少なくとも鞄本体10の前面14側または後面15側に並ぶ一対のキャ スター車輪30b,30bを、車輪本体31と、水平方向車軸32と、この水平 方向車軸32を保持するブラケット本体部33aと、このブラケット本体部33 aを枢支する垂直方向軸36と、該垂直方向軸36を連結したブラケット取付基 板部33bとで構成し、上記ブラケット取付基板部33bを鞄本体10に固定し て取り付け、上記ブラケット本体部33aに上記水平方向車軸32を着脱可能に 取り付けたことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0015】 それ故、本考案車輪付き鞄は、二対で合計4つの車輪30a,30b,30b ,30bでに直立状態での曳行と、一対のキャスター車輪30b,30bでの傾 斜状態での二方向の曳行とができる作用を呈し、しかも、使用頻度の高い一対の キャスター車輪30b,30bが、または全ての車輪30a,30a,30a, 30aが交換可能となる作用を呈するものである。
【0016】 また、「請求項4」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,30 ,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30,30,30 ,30の一つを、鞄本体10の厚み方向を向く水平方向固定車軸32を有した車 軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪30b,30b,30b となし、少なくとも鞄本体10の前面14側または後面15側に並ぶ一対のキャ スター車輪30b,30bを、車輪本体31と、水平方向車軸32と、この水平 方向車軸32を保持するブラケット本体部33aと、このブラケット本体部33 aを枢支する垂直方向軸36と、該垂直方向軸36を連結したブラケット取付基 板部33bとで構成し、鞄本体10の底面16に内面側に座板41が嵌り込む凹 部16bを外面側にカバー42の嵌り込む凹部16aを形成し、この凹部16a にブラケット取付基板部33bが嵌り込む凹部42aを有したカバー42を嵌着 し、さらに、この凹部42aにブラケット取付基板部33bを、凹部16bに座 板41を嵌め込み、ブラケット取付基板部33bと座板41とを鋲40,40, 40,40・・・・で鋲着して、該ブラケット取付基板部33bを底面16に固 定し、さらに、上記ブラケット本体部33aに上記水平方向車軸32を着脱可能 に取り付けたことを特徴とする技術的手段を講じたものである。
【0017】 それ故、本考案は前項の考案の作用に加え、凹部42aにブラケット取付基板 部33bを、凹部16bに座板41を嵌め込み、このブラケット取付基板部33 bと座板41とを鋲40,40,40,40・・・・で鋲着してあるので、ブラ ケット取付基板部33bと座板41とは凹部16b,42aに嵌り込むことで変 位(「図4」左右方向に移動)せず大きな力が加わっても鋲着が緩まず、耐久性 を向上する作用を呈する。
【0018】
【考案の実施の態様】
次に、本考案の実施態様を添付図面にしたがって詳細に説明する。図中、10 が従来公知な鞄本体である。「図1」乃至「図10」に示す実施態様では、この 鞄本体10は合成樹脂で成型されたもので、開口箱型の本体部10aと、同じく 開口箱型の蓋体部10bとを、両者の開口縁どうしを合わせ、その一辺部をヒン ジ4,4等でヒンジ連結して二つ割り箱形となしてある。(「図2」及び「図3 」を参照)
【0019】 なお、図中、10hは本体部10aの開口縁枠、10i,10jは柔軟樹脂で 形成したモールを示すものである。また、「図1」乃至「図10」に示す実施態 様では、ヒンジ4,4を取り付けた辺と対向する辺側には、本体部10aと蓋体 部10bとを着脱可能に係止する係止具及びこの係止を錠止する錠止機構(共に 図示せず。)が取り付けられるのが一般的である。
【0020】 上記鞄本体10は合成樹脂材で成型するものに代え、縫製で構成してもよいの は無論で、布地等を縫製して鞄本体を構成する場合は、箱状の本体部10にファ スナーで開閉できる蓋体部を連結して収納部を構成する。なお、このファスナー は、一辺をヒンジ連結辺部(特別なヒンジ機構を取り付けなくても、可曲性部材 で連結すれば良い。)として残して、他の全周に渡って設けてなるものが従来知 られており、本考案でもこのような縫製の鞄本体10を使用してもよいものであ る。
【0021】 そして、この鞄本体10は縦長に置いた状態で、図中、11が上面、12が右 側面、13が左側面、14が前面、15が後面、16が底面であり、「図1」乃 至「図7」の実施態様では、この上面11と底面16と右側面12と、左側面1 3とは縦二つ割り状に構成されている。
【0022】 そして、上記鞄本体10を縦長に置いた状態での上面11と、右側面12と左 側面13とのいずれか一方とに提げ手21を夫々設け、該右側面12と左側面1 3とのいずれか他方には底足片5,5,5,5を設けてある。
【0023】 すなわち、上記鞄本体10は、通常長方体に形成され、縦長状態での使用と、 横長状態での使用とができるようになしてあるのも従来と同じで、横長に使用す る場合は底足片5,5,5,5を取り付けた面を下面と見做して、縦長に使用す る場合は無論、後記する車輪30a,30b,30b,30bを取り付けた面を 底面と見做して使用すればよい。そして、両提げ手21,21のいずれか一方を 握持して鞄本体10を提げることで縦長式の手提げ鞄として或いは横長の手提げ 鞄として使用できるのも従来と同じである。
【0024】 なお、上記底足片5,5,5,5と提げ手21,21とは従来公知なものを使 用すればよい。なお、「図1」乃至「図10」実施態様での底足片5,5,5, 5はヒンジ4,4のカバーを兼ねるもの(従来公知)を使用している。
【0025】 そして、上記鞄本体10の前面14と後面15とのいずれか一方側に上方に引 き出すことのできる引出式引き手ハンドル20を設けてある。
【0026】 上記引き手ハンドル20も従来公知なものが使用できる。なお、この引き手ハ ンドル20はハンドル昇降案内パイプ(図示せず)を鞄本体10内に収納して取 り付ける収納方式と、該ハンドル昇降案内パイプを鞄本体10の外に取り付ける 外付方式とがある。本実施態様では、この引き手ハンドル20は外付方式ではあ るが、ユニット化してあたかも鞄本体10内に収納した収納方式に見えるように なしてある。
【0027】 そして、上記鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,30,30,30を取 り付けてなる。
【0028】 上記車輪30は、「図4」乃至「図10」に示すように、車輪本体31と、水 平方向車軸32と、この水平方向車軸32を保持する取付基板兼ブラケット33 とで構成してあるのは従来と同じである。
【0029】 また、この種車輪30は、車軸が固定された車軸固定式車輪30aと、水平車 軸が縦方向軸で枢支されたキャスター車輪30bとが使用でき、通常、車輪付き 鞄では、これら方式の車輪を組み合わせて使用する。車軸固定式車輪30aは鞄 本体10の曳行方向をむやみに変更しないよう案内し、キャスター車輪30bは 所望時に曳行方向を変更すると追従して曳行方向の変更を容易にする性質を有す るものである。。
【0030】 なお、「図4」乃至「図10」実施態様では、車輪30を全てキャスター車輪 30bを示しているので、上記取付基板兼ブラケット33は車輪本体31を跨ぐ 断面コの字状に構成されたブラケット本体部33aと、このブラケット本体部3 3aを垂直方向軸36で枢着するブラケット取付基板部33bとで構成して、ブ ラケット本体部33aとブラケット取付基板部33bとの間にはベアリング37 を介装してなる。しかし、車軸固定式車輪30aの場合は図ではその構造を明確 に示していないが、上記ベアリング37と垂直方向軸36とは省略して、ブラケ ット本体33aと取付基板部33bとを一体成形するか溶接止め等で連結・固着 して構成すればよい。
【0031】 なお、上記車輪本体31は中心軸部位に車軸挿通孔31aを設けた形状となし てある。この車軸挿通孔31aを有した車輪本体31は従来公知なものを使用す ればよい。
【0032】 また、上記水平方向車軸32には大径な軸頭部32aと、該軸頭部32aより 小径な軸足部32bとで構成され、該軸足部32bは後記する取付基板兼ブラケ ット33の両車軸挿通孔33z,33z内を挿通できる径としてあるのは無論で ある。
【0033】 また、上記取付基板兼ブラケット33は車輪本体31を跨ぐ断面略逆Uの字状 に形成し、両足面33x,33yに車軸挿通孔33z,33zを設けた形状とな してあるのも従来と同じである。
【0034】 そして、上記取付基板兼ブラケット33(ブラケット取付基板部33b)を鞄 本体10に固定して取り付け、該取付基板兼ブラケット33(ブラケット本体部 33a)に水平方向車軸32を着脱可能に取り付けてなる。
【0035】 上記取付基板兼ブラケット33を鞄本体10へ固定するには、固定を強固にす るため通常、後記するように鋲40,40,40・・・で鋲着するようになして ある。
【0036】 取付基板兼ブラケット33(ブラケット本体部33a)に水平方向車軸32を 着脱可能に取り付けるには、「図5」が螺子式を採用したもので、取付基板兼ブ ラケット33(ブラケット本体部33a)の両端(ブラケット本体部33aの両 足面33x,33yに設けた車軸挿通孔33z,33z)を挿通する水平方向車 軸32の先端外周に螺条を設けてボルト部32dとなし、このボルト部32dに 締着ナット32eを螺締して、該水平方向車軸32を取付基板兼ブラケット33 に固定している。
【0037】 したがって、この締着ナット32eを緩めて外し、水平方向車軸32を引き抜 くことで車輪本体31を外すことができ、新しい車輪本体31に交換して逆に操 作することで車輪本体31を交換することができるものである。
【0038】 なお、この螺子式は取付基板兼ブラケット33の、断面コの字状部の間隙(両 足面33x,33yの間隔)が上記締着ナット32eの締着によって狭まらない よう水平方向車軸32のボルト部32の基部には段部32fを設けて、該締着ナ ット32eは取付基板兼ブラケット33の一方の足面33yを介してこの段部3 2fに圧接して螺締されるようにするとよい。また、締着ナット32eの締着に 際しては緩まないようにスプリングワッシャー32g等を使用するとよいのは無 論である。
【0039】 また、「図6」も上記と同等な螺子式で、水平方向車軸32が内周面に螺条を 設けた螺子筒となっておりこの水平方向車軸32に締着螺子32hを締着するよ うになしてある。なお、この方式の場合は図示したように、水平方向車軸32の 全長で(正確には、その軸足部32bの全長で)取付基板兼ブラケット33の断 面コの字状部の間隙(両足面33x,33yの間隔)が規制されるようになして おくとよい。
【0040】 また、「図7」例は、ピン止め方式で、水平方向車軸32の先端周面に係止ピ ン嵌合溝32cを設けておき、この係止ピン嵌合溝32cに抜け止めピン34a を嵌着するようになしてある。なお、図示例の該抜け止めピン34aは「図8」 に示した平面略E字状のものを使用しているが、その他C字状のものを使用して もよく、さらには、水平方向車軸32に直交方向に設けた図示しない通孔を挿通 する同じく図示しない割ピンを挿通する方式のものを使用してもよいものである 。
【0041】 なお、「図9」及び「図10」は、上記ピン止め方式の一種でU形ピンを使用 しているもので、「請求項2」記載の考案に該当するものである。
【0042】 すなわち、「請求項2」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30, 30,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30は、車輪 本体31と、水平方向車軸32と、取付基板兼ブラケット33と、水平方向車軸 32の抜け落ちを係止する係止ピン34と、この係止ピン34が着脱可能に取り 付けられる水平車軸抜け止めキャップ35とで構成してある。なお、「図9」「 図10」ではブラケット本体部33aと、このブラケット本体部33aを垂直方 向軸36で枢着するブラケット取付基板部33bとで構成して、ブラケット本体 部33aとブラケット取付基板部33bとの間にはベアリング37を介装してな るが、車軸固定式車輪30aの場合は上記ベアリング37と垂直方向軸36とは 省略して、ブラケット本体33aと取付基板部33bとを一体成形するか溶接止 め等で固着すればよいのは前記した通りである。
【0043】 そして、上記車輪本体31は中心軸部位に車軸挿通孔31aを設けた形状とな してあるのは「請求項1」と同じである。
【0044】 また、上記水平方向車軸32には大径な軸頭部32aと、該軸頭部32aより 小径な軸足部32bと、この軸足部32bの先端外周に設けた係止ピン嵌合溝3 2cとを設けてある。なお、この水平方向車軸32の軸足部32bは後記する取 付基板兼ブラケット33の両車軸挿通孔33z,33z内を挿通できる径として あるのは無論である。
【0045】 また、上記取付基板兼ブラケット33は車輪本体31を跨ぐ断面略逆Uの字状 に形成し、両足面33x,33yに車軸挿通孔33z,33zを設けた形状とな してあるのも「請求項1」と同じである。
【0046】 また、上記係止ピン34は、「図10」に最も明らかに示すように、平面略U 字状に形成され、両先端に内側折曲部34a,34aを、両足部34b,34b の中間部位に内側湾曲部34c,34cを設けた形状となしてある。なお、この 係止ピン34は金属ばね材で構成し両足部34b,34bの間隔を付勢力に抗し て押し広げることができるようになしてある。
【0047】 また、上記水平車軸抜け止めキャップ35は、水平方向車軸32の先端に被さ る筒状で前記車軸挿通孔33zより大径に構成され、その周面の両側には筒中空 部35aに達する係止ピン差し込み用の欠部35b,35bを設け、この両欠部 35b,35bの間で筒中空部35aの一方側は中空部水平車軸抜け止めキャッ プ35の外周側が幅が狭く中心側に向かって拡幅された断面三角状連結部35c となし、また筒中空部35aの他方側は該断面三角状連結部35cの幅狭側より その両足部34b,34bをこの断面三角状連結部35cの両側に位置させて差 し込んだ係止ピン34の先端の両内側折曲部34a,34aの間隔がこの断面三 角状連結部35cの拡幅にしたがって広がった状態で通過できる幅の連結部35 dとなしてある。
【0048】 すなわち、上記両欠部35b,35bは、係止ピン34の径より大きな幅(「 図10」の置く手前方向に間隙)で水平車軸抜け止めキャップ35の外周から中 心に向かって刻設した状態に設けられ、その奥部の一部は筒中空部35aに達す るようになしてある。「図10」がこの両欠部35b,35b部位の断面図で、 両欠部35b,35bは水平車軸抜け止めキャップ35の周面の左右に設けられ ている。そして、係止ピン34を該水平車軸抜け止めキャップ35の両欠部35 b,35bに差し込むと、この両欠部35b,35bが筒中空部35aに達する 部位で、この筒中空部35aに差し込まれた水平方向車軸32の係止ピン嵌合溝 32cに直接係止ピン34の一部(特に、ばね力で連結部35c,35dの間に 嵌り込む係止ピン34の内側湾曲部34c,34c)が係入できるようになして ある。
【0049】 そして、両欠部35b,35bの間は、筒中空部35aの一方側は前記係止ピ ン34を差し込むために便利なように、中空部水平車軸抜け止めキャップ35の 外周側が幅が狭く中心側に向かって拡幅された断面三角状連結部35cとなして ある。この、断面三角状連結部35cは「図10」の下方が幅狭で上方に向かっ て順次拡幅されてなる。
【0050】 そして、前記係止ピン34は「図10」に示すように、その両足部34b,3 4bをこの断面三角状連結部35cの両側に位置させて,この断面三角状連結部 35cを跨ぐようになして「図10」上方に向けて差し込むようになし、差し込 んだ係止ピン34のU字状足部34b,34bの間隔を押し広げるようになし、 「図10」破線で示す状態まで両足部34b,34bの間隔は押し広げられ、こ の状態で係止ピン34の先端内側折曲部34a,34aは連結部35dの両側に 位置しており、さらに係止ピン34を差し込む(「図10」上方に移動する)こ とが可能となしてある。
【0051】 また、筒中空部35aの一方側は連結部35dとなし、係止ピン34の不意の 脱落を防止するようになしてある。すなわち、この連結部35dは、係止ピン3 4の先端内側折曲部34a,34aの間隙より大きく設定され、「図10」実線 で示す位置まで係止ピン34を差し込むと、内側折曲部34a,34aが連結部 35dの外周側面部に引っ掛かって、係止ピン34は大きな力で抜き取らない限 り脱落しないようになしてある。
【0052】 なお、上記水平車軸抜け止めキャップ35は「図9」例では取付基板兼ブラケ ット33に固着(または嵌着)してなるが、取付基板兼ブラケット33とは別個 に取り外し可能に配してもよい。また、係止ピン34はこの水平車軸抜け止めキ ャップ35に「図10」実線で示す位置に装着した場合そのU字状折り返し部が 水平車軸抜け止めキャップ35の外方に突出して指掛け部(工具掛け部)となる ようになしておくとよい。
【0053】 上記取付基板兼ブラケット33を鞄本体10に固定して取り付け、この取付基 板兼ブラケット33の両足面33x,33yの間に車輪本体31を位置させて、 水平方向車軸32の軸足部32bを、その先端を該取付基板兼ブラケット33の 一方足面33xの外側より、一方の車軸挿通孔33z,車輪本体31の車軸挿通 孔31a,他方の車軸挿通孔33z内を挿通させて、該取付基板兼ブラケット3 3の他方足面33yの外側まで貫出し、その先端に水平車軸抜け止めキャップ3 5を被せ、この水平車軸抜け止めキャップ35の欠部35b,35bに係止ピン 34を差し込んで、この係止ピン34の内側折曲部34a,34aを水平方向車 軸32の係止ピン嵌合溝32cに係入して該取付基板兼ブラケット33に水平方 向車軸32を着脱可能に取り付けてある。
【0054】 次ぎに、「請求項3」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,3 0,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30,30,3 0,30の一つを、鞄本体10の厚み方向を向く水平方向固定車軸32を有した 車軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪30b,30b,30 bとなしている。
【0055】 鞄本体10の底面16に二対の車輪30,30,30,30を設ける車輪付き 鞄は、車軸固定式車輪30aとキャスター車輪30bとを夫々一対使用するのが 通常であるが、本考案では車軸固定式車輪30aを一つ、キャスター車輪30b を3つとすることで、通常の曳行方向とは別に、それとは直交した方向に鞄本体 10を傾斜させ、車軸固定式車輪30aともう一つのキャスター車輪30bを浮 かせ、残りの二つのキャスター車輪30b,30bで曳行できるようになしてあ る。
【0056】 したがって、上記のようになすと、鞄本体10を傾斜させて曳行する場合に使 用されるキャスター車輪30b,30bの使用頻度が他のものより多くなる。そ こで、少なくとも鞄本体10の前面14側または後面15側に並ぶ一対のキャス ター車輪30b,30bを、車輪本体31と、水平方向車軸32と、この水平方 向車軸32を保持するブラケット本体部33aと、このブラケット本体部33a を枢支する垂直方向軸36と、該垂直方向軸36を連結したブラケット取付基板 部とで構成して、上記ブラケット取付基板部33bを鞄本体10に固定して取り 付け、上記ブラケット本体部33aに上記水平方向車軸32を着脱可能に取り付 けて、車輪を交換可能となしている。
【0057】 次ぎに、「請求項4」の考案は、鞄本体10の底面16の四隅に車輪30,3 0,30,30を取り付けてなる車輪付き鞄において、上記車輪30,30,3 0,30の一つを、鞄本体10の厚み方向を向く水平方向固定車軸32を有した 車軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪30b,30b,30 bとなし、少なくとも鞄本体10の前面14側または後面15側に並ぶ一対のキ ャスター車輪30b,30bを、車輪本体31と、水平方向車軸32と、この水 平方向車軸32を保持するブラケット本体部33aと、このブラケット本体部3 3aを枢支する垂直方向軸36と、該垂直方向軸36を連結したブラケット取付 基板部33bとで構成してあるのは「請求項2」と同じである。
【0058】 そして、本考案は、鞄本体10の底面16に内面側に座板41が嵌り込む凹部 16bを外面側にカバー42の嵌り込む凹部16aを形成し、この凹部16aに ブラケット取付基板部33bが嵌り込む凹部42aを有したカバー42を嵌着し 、さらに、この凹部42aにブラケット取付基板部33bを、凹部16bに座板 41を嵌め込み、ブラケット取付基板部33bと座板41とを鋲40,40,4 0,40・・・・で鋲着して、該ブラケット取付基板部33bを底面16に固定 してある。
【0059】 通常鞄本体10に車輪30を固定するには、固定部が緩まないように「図4」 に示すように鋲40,40,40・・・で鋲着して強固に固定する。しかし、鋲 着しても繰り返し大きな力が加わると鋲着部が緩む場合もある。そして、鋲着部 が緩むと、車輪のその他の部位に大きな振動が加わり、無理な力が加わって耐久 性を極端に低下させることになり、車輪の摩耗以外の故障の原因はこの鋲着部の 緩みに起因する場合がほとんどである。
【0060】 そこで、本考案は鋲着部の緩みを防止するために、取付基板兼ブラケット33 及び座板41を凹部16b,42aに嵌入している。取付基板兼ブラケット33 及び座板41が凹部16b,42aに嵌入していると、水平方向(「図4」水平 方向)に変位しないため、鋲着部が緩まなくなるものである。
【0061】 なお、このように、取付基板兼ブラケット33及び座板41を凹部16b,4 2aに嵌入すると、鋲着に代えて螺子止めしても緩むおそれが少ない。したがっ て、鋲40,40,40・・・に代え、螺子を使用すれば車輪30全体が交換可 能となる。しかし、図示はしていないが、鞄本体10の内側には内張りと称して 内装材が貼付され螺子が露出していないのでこの螺子による車輪30の交換は困 難となるし、また車輪30全体の交換は高価となるので、本考案及び「請求項1 」乃至「請求項3」では取付基板兼ブラケット33に水平方向車軸32を着脱可 能に取り付け車輪本体31のみを交換するようになしている。
【0062】
【考案の効果】
本考案は上記のごときで、取付基板兼ブラケット33に水平方向車軸32を着 脱可能に取り付けたため、車輪本体31が摩耗したら交換できる車輪付き鞄を提 供できるものである。
【0063】 そして「請求項2」の考案は、U字状の係止ピン34を使用し、この係止ピン 34を差し込む部位を水平車軸抜け止めキャップ35の欠部35b,35bとな し、しかもこの両欠部35b,35bの間に三角状連結部35cと連結部35d とを設けたので、該係止ピン34での係止が確実であるのに係らず着脱が容易で 、不意に脱落はしない車輪30を有した車輪付き鞄を提供できるものである。
【0064】 そして「請求項3」の考案は、一つを鞄本体10の厚み方向を向く水平方向固 定車軸32を有した車軸固定式車輪30aとなし、他の三つをキャスター車輪3 0b,30b,30bとなしたので、全車輪30a,30b,30b,30bを 床面Fに接触させて鞄本体10を直立させて、鞄本体10の厚み方向と直交方向 に曳行することがで、また一つの車軸固定式車輪30aと一つのキャスター車輪 30bを浮かせて鞄本体10を傾斜させ二つのキャスター車輪で鞄を傾斜させて 鞄本体10の幅方向にも曳行できる車輪付き鞄を提供できるもので、この際、ど うしても車輪30a,30b,30b,30bは片減りするので車輪本体32を 交換することで長期間使用できる車輪付き鞄を提供できるものでものである。
【0065】 また、「請求項4」の考案は、取付基板兼ブラケット33及び座板41を凹部 16a,42aに嵌入しているので、鋲着部が水平方向に変位しないため、鋲着 部が緩まなく、耐久性の大きい車輪を有した車輪付き鞄を提供できるものである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案車輪付き鞄の一実施態様を示す正面図で
ある。
【図2】底面図である。
【図3】使用状態側面図である。
【図4】本考案に使用される車輪部位の縦断面図であ
る。
【図5】本考案に使用される車輪部位の水平車軸中心線
を含む部位での縦断面図である。
【図6】本考案に使用される、別の実施態様での車輪部
位の水平車軸中心線を含む部位での縦断面図である。
【図7】本考案に使用される、さらに別の実施態様での
車輪部位の水平車軸中心線を含む部位での縦断面図であ
る。
【図8】「図7」に使用した係止ピンの平面図である。
【図9】本考案に使用される、さらに別の実施態様での
車輪部位の水平車軸中心線を含む部位での縦断面図であ
る。
【図10】「図9」の係止ピン係止部位の断面図であ
る。
【図11】従来例側面図である。
【符号の説明】
10 鞄本体 14 前面 15 後面 16 底面 30 車輪 30a 車軸固定式車輪 30b キャスター車輪 31 車輪本体 31a 車軸挿通孔 32 水平方向車軸 32a 軸頭部 32b 軸足部 32c 係止ピン嵌合溝 33 取付基板兼ブラケット 33a ブラケット本体部 33b ブラケット取付基板部 33x 足面 33y 足面 33z 車軸挿通孔 34 係止ピン 34a 内側折曲部 34b 足部 34c 内側湾曲部 35 水平車軸抜け止めキャップ 35a 筒中空部 35b 欠部 35c 断面三角状連結部 35d 連結部 36 垂直方向軸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞄本体(10)の底面(16)の四隅に
    車輪(30,30,30,30)を取り付けてなる車輪
    付き鞄において、 上記車輪(30)は、車輪本体(31)と、水平方向車
    軸(32)と、この水平方向車軸(32)を保持する取
    付基板兼ブラケット(33)とで構成し、 上記取付基板兼ブラケット(33)を鞄本体(10)に
    固定して取り付け、該取付基板兼ブラケット(33)に
    水平方向車軸(32)を着脱可能に取り付けたことを特
    徴とする車輪付き鞄。
  2. 【請求項2】 鞄本体(10)の底面(16)の四隅に
    車輪(30,30,30,30)を取り付けてなる車輪
    付き鞄において、 上記車輪(30)は、車輪本体(31)と、水平方向車
    軸(32)と、取付基板兼ブラケット(33)と、水平
    方向車軸(32)の抜け落ちを係止する係止ピン(3
    4)と、この係止ピン(34)が着脱可能に取り付けら
    れる水平車軸抜け止めキャップ(35)とで構成し、 上記車輪本体(31)は中心軸部位に車軸挿通孔(31
    a)を設けた形状となし、 上記水平方向車軸(32)には大径な軸頭部(32a)
    と、該軸頭部(32a)より小径な軸足部(32b)
    と、この軸足部(32b)の先端外周に設けた係止ピン
    嵌合溝(32c)とを設け、 上記取付基板兼ブラケット(33)は車輪本体(31)
    を跨ぐ断面略逆Uの字状に形成し、両足面(33x,3
    3y)に車軸挿通孔(33z,33z)を設けた形状と
    なし、 上記係止ピン(34)は平面略U字状に形成され、両先
    端に内側折曲部(34a,34a)を、両足部(34
    b,34b)の中間部位に内側湾曲部(34c,34
    c)を設けた形状となし、 上記水平車軸抜け止めキャップ(35)は、水平方向車
    軸(32)の先端に被さる筒状で前記車軸挿通孔(33
    z)より大径に構成され、その周面の両側には筒中空部
    (35a)に達する係止ピン差し込み用の欠部(35
    b,35b)を設け、この両欠部(35b,35b)の
    間で筒中空部(35a)の一方側は中空部水平車軸抜け
    止めキャップ(35)の外周側が幅が狭く中心側に向か
    って拡幅された断面三角状連結部(35c)となし、ま
    た、筒中空部(35a)の他方側は該断面三角状連結部
    (35c)の幅狭側よりその両足部(34b,34b)
    をこの断面三角状連結部(35c)の両側に位置させて
    差し込んだ係止ピン(34)の先端の両打つ側折曲部
    (34a,34a)の間隔がこの断面三角状連結部(3
    5c)の拡幅にしたがって広がった状態で通過できる幅
    の連結部(35d)となし、 上記取付基板兼ブラケット(33)を鞄本体(10)に
    固定して取り付け、この取付基板兼ブラケット(33)
    の両足面(33x,33y)の間に車輪本体(31)を
    位置させて、水平方向車軸(32)の軸足部(32b)
    の先端を該取付基板兼ブラケット(33)の一方足面
    (33x)の外側より、一方の車軸挿通孔(33z),
    車輪本体(31)の車軸挿通孔(31a),他方の車軸
    挿通孔(33z)内を挿通させて、該取付基板兼ブラケ
    ット(33)の他方足面(33y)の外側まで貫出し、
    その先端に水平車軸抜け止めキャップ(35)を被せ、
    この水平車軸抜け止めキャップ(35)の欠部(35
    b,35b)に係止ピン(34)を差し込んで、この係
    止ピン(34)の内側湾曲部(34c,34c)を水平
    方向車軸(32)の係止ピン嵌合溝(32c)に係入し
    て該取付基板兼ブラケット(33)に水平方向車軸(3
    2)を着脱可能に取り付けたことを特徴とする車輪付き
    鞄。
  3. 【請求項3】 鞄本体(10)の底面(16)の四隅に
    車輪(30,30,30,30)を取り付けてなる車輪
    付き鞄において、 上記車輪(30,30,30,30)の一つを、鞄本体
    (10)の厚み方向を向く水平方向固定車軸(32)を
    有した車軸固定式車輪(30a)となし、他の三つをキ
    ャスター車輪(30b,30b,30b)となし、 少なくとも鞄本体(10)の前面(14)側または後面
    (15)側に並ぶ一対のキャスター車輪(30b,30
    b)を、車輪本体(31)と、水平方向車軸(32)
    と、この水平方向車軸(32)を保持するブラケット本
    体部(33a)と、このブラケット本体部(33a)を
    枢支する垂直方向軸(36)と、該垂直方向軸(36)
    を連結したブラケット取付基板部(33b)とで構成
    し、 上記ブラケット取付基板部(33b)を鞄本体(10)
    に固定して取り付け、上記ブラケット本体部(33a)
    に上記水平方向車軸(32)を着脱可能に取り付けたこ
    とを特徴とする車輪付き鞄。
  4. 【請求項4】 鞄本体(10)の底面(16)の四隅に
    車輪(30,30,30,30)を取り付けてなる車輪
    付き鞄において、 上記車輪(30,30,30,30)の一つを、鞄本体
    (10)の厚み方向を向く水平方向固定車軸(32)を
    有した車軸固定式車輪(30a)となし、他の三つをキ
    ャスター車輪(30b,30b,30b)となし、 少なくとも鞄本体(10)の前面(14)側または後面
    (15)側に並ぶ一対のキャスター車輪(30b,30
    b)を、車輪本体(31)と、水平方向車軸(32)
    と、この水平方向車軸(32)を保持するブラケット本
    体部(33a)と、このブラケット本体部(33a)を
    枢支する垂直方向軸(36)と、該垂直方向軸(36)
    を連結したブラケット取付基板部(33b)とで構成
    し、 鞄本体(10)の底面(16)に内面側に座板(41)
    が嵌り込む凹部(16b)を外面側にカバー(42)の
    嵌り込む凹部(16a)を形成し、この凹部(16a)
    にブラケット取付基板部(33b)が嵌り込む凹部(4
    2a)を有したカバー(42)を嵌着し、さらに、この
    凹部(42a)にブラケット取付基板部(33b)を、
    凹部(16b)に座板(41)を嵌め込み、ブラケット
    取付基板部(33b)と座板(41)とを鋲(40,4
    0,40,40・・・・)で鋲着して、該ブラケット取
    付基板部(33b)を底面(16)に固定し、 さらに、上記ブラケット本体部(33a)に上記水平方
    向車軸(32)を着脱可能に取り付けたことを特徴とす
    る車輪付き鞄。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013252789A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Sanko Co Ltd 運搬台車
JP2014108753A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Sanko Co Ltd 運搬台車

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