JP3736625B2 - 表示スタンド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、布や柔軟な合成樹脂シート等を用いて形成された柔軟な表示シートの上下の端部を、該表示シートが張った状態で保持し得る表示スタンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
広告が表示された布等からなる表示シートの上下の端部を着脱可能に保持でき、且つ該表示シートにこれが上下方向で張った状態となるよう張力を付与できるように構成された簡易タイプの表示スタンドとしては、台座或いは支柱から上方向等に突設されたFRP製等のテンションバーを用いた構成のものが種々提供されている。
【0003】
その一例を図24〜26に基づいて説明すれば、該表示スタンドaは、前後方向に長いパイプからなる台座部材bの前端に、広告が表示された布製等の表示シートcの下の端部dに取着された左右方向の保持バーeを着脱可能に保着するための、前方に開口し且つ左右方向に長い下のC字状保持片fが設けられる一方、該台座部材bの後端には、パイプ状の支柱gが立設されていた。そして該支柱gには、弾性的に湾曲変形し得るテンションバーhが、該支柱gの長さ方向に出し入れ可能に収容されており、該テンションバーhの上端に、前記表示シートcの上の端部jに取着された左右方向の保持バーkを着脱可能に保着するための、斜め上方に開口し且つ左右方向に長い上のC字状保持片mを設けた構成を有していた。
【0004】
そして図25〜26に示すように、前記表示シートcの上下の端部分j,dは後側に袋状に折り返されると共に、その折り返し片nの縁部oがこれに対向する前側部分pに縫着されて上下の筒状挿通部q,rが形成されており、該筒状挿通部q,rに、前記上下の保持バーk,eが挿通可能となされていた。該上下の筒状挿通部q,rを形成する要領は、表示シートcの上下の端部側j,dの中央部を所要に欠切し、該切欠部sの左右部分をなす折り返し片n,nを後側に折り返すと共に該折り返しの縁部o,oをこれに対向する前側部分pに縫着して行っており、該切欠部sによって形成された上下の開口t,uで、前記上下の保持バーk,eの中央部分の後側v,wが露出するようになされていた。
【0005】
然して、かかる構成の表示スタンドaによって、前記表示シートcをこれが上下方向で張った状態に保持するには、前記テンションバーhを上側に引き上げた状態で、該テンションバーhを弾性湾曲変形させ、前記上下の保持バーk,eの露出状態にある前記後側v,wを、前記上下のC字状保持片m,fに弾性的に保着させていた。そして、これによるテンションバーhの付勢作用により前記表示シートcに上下方向の張力を付与し、該表示シートcを上下方向に張った状態となすものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テンションバーhの弾性湾曲変形を利用した前記表示スタンドaによるときには種々の問題点があった。これを図24に示す表示スタンドを例にとって説明すれば、次のようである。
(1) 表示シートcに張力を付与する手段として、テンションバーhの弾性湾曲変形に伴う付勢力を利用しているため、表示シートcの上下長さが長い場合には、張力が不十分となって表示シートに弛みが発生することがある等、表示シートの保持が不安定化しやすい問題があった。逆に表示シートcの上下長さが短い場合は、テンションバーhの湾曲状態が強くなって張力が過大となり、前記表示シートの上端に取り付けられた保持バーkを上のC字状保持片mから取り外す際に、該テンションバーhが湾曲状態から直線状態に急激に戻ろうとする強い反発現象が生じて怪我をする危険があった。
【0007】
(2) テンションバーhの張力を利用する前記表示スタンドaによるときは、表示シートcに付与できる張力に限界があるために、風圧によって表示シートに弛みが発生して表示シートの保持が不安定化しやすかった。又、風が吹いたときに風圧でC字状保持片m,fと保持バーk,fとの係合が外れる恐れがあり、更に表示スタンドが風で倒れた場合は、その衝撃で、前記保持バーがC字状保持片から外れる恐れがあり、テンションバーhが強い復元力で急激に戻ることによる危険があった。
このように従来の表示スタンドは、風に弱い不安定さがあり、屋外では使用しにくく用途が限られる問題があった。
【0008】
(3) 更に、テンションバーhの上端に設けた上のC字状保持片mに、上の保持バーkを取り付ける際、バネ性の強いテンションバーhを無理に湾曲変形させなければならないことから、取り付け作業がしにくく、又、取り付けし損なってテンションバーが弾性的に急激に直線状に戻った場合は怪我をする恐れもある等、作業に危険が伴った。
【0009】
(4) 更に従来の表示装置においては、前記C字状保持片m,fを保持バーk,eに取り付けるために、図25〜26に示すように、前記欠切部s,sを設けなければならなかったが、そのためには、前記折り返し片n,nを手作業で所要にカットして前記欠切部s,sを形成する工程を要し、又該欠切部sの右側の折り返し片nと左側の折り返し片nを個別的に折り返して縫製しなければならず、前記筒状挿通部q,rの形成に多大の手間を要して表示シートcの製造能率が悪く又コスト上昇を招く問題があった。更に、欠切部が必ずしも正しく位置決めして形成されない問題も発生した。
【0010】
(5) 又筒状挿通部q,rに開口t,uを形成するため、その部分における剛性が弱くなり、表示シートcの上端部分や下端部分が該開口部分で左右方向でたるみやすく、これが原因して、表示シートに例えば図27に示すような縦方向のしわwが発生し、広告等の表示効果を損なう問題もあった。
本発明は、かかる問題点を解決し得る表示スタンドの提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明い以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る表示スタンドは、ブロー成形により中空の収容タンクとして形成され た台座と、該台座に立設される支柱と、該支柱の上端側に設けられる上の保持部と、前記台座に設けられる下の保持部と、該上下の保持部によって保持される柔軟な表示シートと、該表示シートの下端部に横方向に取着された保持バーとを具え、該上下の保持部は、前記表示シートの上下の端部を着脱可能に保持できるものとなされた表示スタンドにおいて、前記下の保持部は、前記台座の上面に左右方向に延長するように凹設され且つ前記保持バーを収めるための収容凹所と、基板に、該収容凹所の前後の一方の側部から他方の側部に向けて突出する保持片を具えた保持部材とから構成され、前記収容凹所に、上下方向に貫通した装着孔が設けられている。そして前記保持片は、前記装着孔をその下側から上に向けて通過でき、所要の通過状態で、前記基板の縁部分が前記装着孔の下側の縁部分に当接して前記保持部材の上方向への脱落が阻止されており、前記保持片と前記収容凹所とによって左右方向に延びる挿通孔部が形成され、該挿通孔部の上部には、該保持片の先端とそれに対向する収容凹所の側部との間で、前記表示シートの下端側を左右方向に通過させる通し溝部が、台座の左右方向で見た中央にのみ設けられており、前記保持片は、前記表示シートが上下方向で張った状態となった時に前記保持バーを上側から押さえ、該保持バーが前記通し溝部から上方向に脱出するのを阻止するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜2において、本発明に係る表示スタンド1は、台座2と、該台座2に立設される支柱3と、該支柱3の上端側に設けられる上の保持部5と、前記台座2に設けられる下の保持部6とを具え、該上下の保持部5,6は、柔軟な表示シート7の上下の端部9,10を着脱可能に保持できるものとなされており、又前記上下の保持部5,6は、前記表示シート7が上下方向で張った状態となるように張力を付与できるよう、前記上の保持部5を前記支柱3に対して上下動可能とし、該上の保持部5を、前記表示シート7に所要の張力を付与した状態で固定可能としてなるものである。
【0013】
前記台座2は、本実施の形態においては図3〜6に示すように、ブロー成形されており、所定量の水を充填できる中空の収容タンクとして形成され、平面視で左右方向に長い長方形状を呈し、その下面11はフラットに形成されると共に、その上面12の後側部分13は、側面視で上に凸の湾曲面に形成されている。そして上面部の前側部分15には、左右方向に延長するように収容凹所16が凹設されている。該収容凹所16は、その両端側部分17,17が前方に向けて稍拡大しており、中間部分19は、U字状底面20を有している。
【0014】
そして台座2の後部中央には、図3〜5に示すように、上下方向に貫通した支柱保持孔21が設けられており、該支柱保持孔21の内周面の左右側には、図4に示すように、上下方向に連続する条溝22,22が設けられている。又台座2の前部の中央には、図3〜6に示すように、保持部材23を下側から挿入させて固定状態とするための左右方向に稍長い装着孔25が、前記収容凹所16の前記底面20を貫通する状態で設けられており、その下端側は、左右部に係合面27,27が設けられて拡大している。
【0015】
前記保持部材23は、本実施の形態においては樹脂で射出形成されており、図3〜7に示すように、矩形状基板29の上面に首部30を介して、前記収容凹部16の前側部31から後側部32に向けてC字状に屈曲する保持片33が連設されている。そして該保持部材23が、前記装着孔25に下側から上に向けて圧入状態に押し込まれ、これによって前記保持片33が装着孔25を下側から上に向けて通過でき、前記基板29の左右端部分35,35が、図7に示すように前記左右の係合面27,27と当接した係合状態で、該基板29は、前記装着孔25の下側部分36に納められ、その下面37は前記台座2の下面11から浮き上がっている。又図5、図18に示すように、前記保持片33と前記収容凹所16の後側部32とによって、左右方向に延びる挿通孔部39が形成されており、該挿通孔部39の上部には、前記保持片33の先端40と前記収容凹所16の後側部32との間で、左右方向に連続した通し溝部41が形成されるようになされ、この状態で、C字状の保持片33の内面下端部分42が前記収容凹所16の中間部分のU字状底面20と略面一となるように構成されている。このように構成された保持部材23と収容凹部16とによって、前記表示シート7の下の端部10を着脱可能に保持する前記下の保持部6が構成されている。
【0016】
又図4に示すように、前記台座2の下面11の後部の左右部分には、浮かし突部43,43が設けられると共に、前側の左右部分には、高さ調節ネジ45,45が設けられている。図8に示すように、台座2を設置させるための面46が前方向に傾斜している場合は、該高さ調節ネジ45を適宜回動操作して、台座の下面11を略水平状態とする。又図3に示すように、台座12の上面部の一端に寄せて、蓋片47で閉蓋される注入口が設けられている。
【0017】
又前記支柱3は図3、図9に示すように、中空パイプ状をなし且つ対向側が平坦な係合面50,50に形成された支柱本体51の下端部分52に、上端開放の円筒状をなす取付部材53が回り止めされて圧入状態に嵌着されてなる。この嵌着は図9に示すように、該取付部材53の上下方向の孔部55の内面対向側に設けられた平坦な係合面55,55を前記係合面50,50に当接させて行われ、これにより、取付部材53は支柱本体51に回り止めされている。
【0018】
又前記取付部材53には図3、図9に示すように、その外周面の対向側に突条57,57が上下方向に設けられ、その上端には円形鍔部59が設けられている。然して、該突条57,57を前記条溝22,22に位置合わせして取付部材53を前記支柱保持孔21に挿入し、且つ図1に示すように、前記円形鍔部59を前記支柱保持孔21の上端縁と当接させることにより、支柱3は、その軸線回りの回り止めが図られて前記台座2に立設状態とされる。
【0019】
又前記支柱本体51の上端部分には、図10〜11に示すように高さ調節具62が設けられている。該高さ調節具62は、支柱本体51の上端部分に回り止めされて圧入状態に嵌着される雌ネジ部材63と、該雌ネジ部材63に螺合するネジ軸部材65とから構成されている。
【0020】
前記雌ネジ部材63は、前記支柱本体51の上端部分に嵌着される筒体66の上端に短寸の円筒部67を連設してなり、該円筒部67の内周面に螺旋突条69,69が対向して設けられている。該筒体66は図12に示すように、その内周面70の対向側に平坦な係合面71,71が形成されており、該係合面71,71が前記支柱本体51の係合面50,50と当接状態となるように該筒部67を支柱本体51の上端部分61に嵌着することにより、該筒体66は支柱本体51に対して回り止めされる。又前記筒体66の外周面には、その対向側に平坦な係合面72,72が設けられている。
【0021】
又前記ネジ軸部材65は、前記螺旋突条69,69と螺合し得る螺旋溝73が設けられてなるネジ軸部75の上端に、円環状の支持鍔部76を形成する円板77が設けられると共に、該円板77の上面中央部には摘まみ突部79が設けられている。然して、該ネジ軸部材65のネジ軸部75を前記雌ネジ部材63に螺合し、その螺合状態を調節することによって、前記支持鍔部76の上下高さを、例えば4〜5cm程度の範囲で調節できる。
【0022】
又前記上の保持部5は、図11、図13、図14に示すように、前記雌ネジ部材63に被る保持部本体80と、該保持部本体80の前面側に対して着脱可能なカバー部材81とから構成されている。
【0023】
該保持部本体80は、図11、図14に示すように、左右方向に稍長い受部82の左右方向中央部に、上下方向に長い筒部83が設けられており、該筒部83の内周面の対向部位には、図11〜12に示すように、前記筒体66に設けた係合面72,72と当接し得る平坦な係合面85,85が設けられている。又該筒部83の頂部には、図11、図14、図16に示すように、前記摘まみ突部79を上方向に突出させるための円形孔86が設けられており、図16に示すように、該円形孔86の内側の周縁部分としての被支持部87が、前記支持鍔部76の上面としての支持部89で下方から支持される如くなされている。
【0024】
又前記受部82の前面側は、図11に示すように、上の垂直面90の下端に4分割円弧面91が連設されて受け凹部92が形成されると共に、該4分割円弧面91の先端において、下の垂直面93が下方向に連設されている。そして前記上の垂直面90の左右に位置させて、前記受部82を前後方向に貫通するように矩形の係合孔95,95が設けられている。
【0025】
又前記カバー部材81は、図11、図13に示すように、前記垂直面90の下側部分及び前記4分割円弧面91と協働して、左右方向に長い略円形孔状をなす図16の保持孔96を形成できるように、半円弧状の受け凹部97が下側部分に設けられると共に、上側部分には、前記左右の係合孔95,95に前から後ろに向けて挿通せしめられる係合突片99,99が突設されている。そして両係合孔95,95に挿入せしめられた係合突片99,99は、内方向に弾性変形し且つその後弾性復元することによって、両係合突片99,99の先端部分の外面に突設された係合爪片100,100が図14〜15に示すように前記係合孔95,95の後側の外縁101,101に係合することにより、カバー部材81が前記保持部本体80から脱落不能となされている。そしてこの状態で、図16に示すように、前記下の垂直面93と、カバー部材81の下端102との間に、下方に向けて前方に開口する溝部103が形成されるようになされている。
【0026】
又前記表示シート7は、布や合成樹脂シート等を用いてなる柔軟なシートとして形成されており、その表面には、広告文等の各種の表示が付されるものである。そして該表示シート7の上下端部分は図17に示すように、後側に袋状に折り返され、その折り返し片105の先端縁106が、これに対向する前側部分(シート部分)107に縫製されることにより、例えば、両端に抜け止め部109,109が設けられた丸パイプとしての保持バー110,110を挿通させ得る筒状挿通部111a,111bが形成される。
【0027】
然して、前記構成を有する表示スタンド1と前記表示シート7とを用いて広告表示を行うに際しては、前記台座2の後部に設けられた前記支柱支持孔21(図3〜5)に、前記支柱3の下端部分に設けられた取付部材53の両側の突条57,57を、図9に示すように、前記条溝22,22に係合させて該取付部材53を下方向に押し込み、円形鍔部59を支柱保持孔21の上端縁に当接状態とする。これにより支柱3が、台座2に回り止めされて固定状態に立設される。なお台座2には、予め水を充填してウエイトとする。
【0028】
そして図16に示すように、前記保持部本体80の前記筒部83に、支柱本体51の上端部分61に嵌着された前記雌ネジ部材63を挿通状態にする。その際、前記筒部83に設けられた前記係合面85,85と、前記筒体66の外周面に設けられた前記係合面72,72とを、図12に示すように当接可能の状態とし、且つ前記摘まみ突部79を前記円形孔86から上方に突出させ、図16に示すように、前記雌ネジ部材63の支持鍔部の上面(支持部)89で、前記筒体の頂部に設けられた被支持部87を支持状態とする。この支持状態は、支柱の軸線回りにスリップ可能の状態である。
【0029】
然る後図1〜2に示すように、前記表示シート7の下の端部10を、前記下の保持部6に取り付けるのであるが、その際図18に示すように、前記下の筒状挿通部111bに挿通状態にある前記下の保持バー110を、前記収容凹所16に嵌め入れた状態で、その一端側の抜け止め部109を、前記C字状の保持片33と前記収容凹所16の後側部32との間に形成された挿通孔部39の一端側(入口端)113に位置合わせして後、前記表示シートの筒状挿通部111bの一端部115を指先で摘んで、前記挿通孔部39の出口端116に向けて矢印方向に引っ張り、更に前記収容凹所16の他端側117に向けて引っ張りを継続する。このように引っ張るとき、前記筒状挿通部の一端部115が前記抜け止め部109に引っ掛かった状態となるために、筒状挿通部111bと前記下の保持バー110とが一体となって挿通孔部39を移動する。この移動は、前記筒状挿通部111bの基端側、即ち表示シートの下端側119が前記通し溝部41(図5、図18)を通過して行われる。これにより、下の筒状挿通部111b内に挿通状態にある下の保持バー110は、後述のように表示シート7に張力が付加された状態で、図19に示すように、前記C字状の保持片33の先端部分(通し溝部の縁部分)120によって上側から押さえられた状態となり、該保持バー110は、通し溝部41から脱出しない状態で保持される。
【0030】
このようにして、表示シート7の下の端部10に装着された保持バー110を、図1に一点鎖線で示すように、前記収容凹所16に左右バランスよく収めて後、図20に示すように、表示シート7の上端に設けられている筒状挿通部111aに挿入せしめられている保持バー110の中間部分121を、該筒状挿通部111aと共に前記保持部本体80の、前記受け凹部92に嵌め入れる。
【0031】
然る後、前記カバー部材81の受け凹部97を前記保持部本体80の受け凹部92と向き合った状態にし、且つ、前記左右の係合突片99,99を前記左右の係合孔95,95に挿入せしめ、図14〜15に示すように、該係合突片99,99の先端部分に設けた係合爪片100を係合孔95,95の前記後側の外縁101,101に係合状態とする。これにより図16に示すように、前記上の保持バー110が前記保持孔96内に、前記溝部103を通して落下しない状態で拘束される。
【0032】
このようにして前記表示シート7は、張力が付加されない状態で、上下の保持部5,6に保持される。
【0033】
その後、前記ネジ軸部材65を正回転させて上方向に所要に突出させると、図21に示すように、前記支持鍔部(支持部)89を介して前記上の保持部5が、支柱3に対して上方向に所要量移動し、これにより、表示シート7に上下方向の張力が適切に付与され、該表示シート7が図2に示すように、上下方向で張った状態となる。そしてネジ軸部材65と雌ネジ部材63との螺合によって、上の保持部5がその上昇位置で固定されるため、表示シート7の張った状態が継続して安定的に維持されることになる。この状態で、図19に示すように、前記下の保持部6に設けられている前記通し溝部41が、前記表示シート7の下の筒状挿通部111bの縫製部位131よりも下側に位置すると共に、図21に示すように、前記上の保持部5の前記溝部103が、前記表示シート7の上の筒状挿通部111aの縫製部位132よりも上側に位置する。
【0034】
かかることから、表示シート7を保持した表示スタンド1を屋外に設置した場合も、風圧の影響を受けて高さ調節具62(図10)が縮小方向に緩む恐れがない。なお本実施の形態においては、表示シート7は、例えば図2に示すように、その下端から上端に向けて若干(5〜10度程度)後側に傾斜した状態で保持される。
【0035】
このようにして取り付けられた状態にある表示シート7を取り外す際には、前記ネジ軸部材65を、それがねじ込まれる方向に回転させると、表示シート7の張力を解除できる。この状態で、前記係合突片99,99の、前記保持部本体80の後面側に突出した部分125,125を図15に矢印で示すように内側に弾性変形させて、その係合爪片100と係合孔の後側の外縁101との係合状態を解除すると、カバー部材81は保持部本体80から取り外されることになり、これにより、表示シート7の上の端部9を上の保持部5から取り外すことができる。その後、表示シート7の下の端部10に装着されている前記保持バー110を前記挿通孔部39から抜き取ることにより、表示シート7を表示スタンド1から取り外すことができる。
【0036】
〔その他の実施の形態〕
本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0037】
(1) 通し溝部を、図5に示すようなC字状等を呈する保持片33を具える保持部材23を以って構成する場合、該保持片33は図22に示すように、その上端側が、収容凹所の後側部32から前側部31に向かって突出するように構成されることもある。この場合は、該上端側の先端縁40と、それに対向する収容凹所16の前側部31との間で通し溝部41が形成される。
【0038】
(2) 表示シートに張力を付与するために、上の保持部を上下動させる手段は、前記のようなネジ方式を採用することの他、例えばリンク機構を応用してレバーの回動操作等によって行わせることもできる。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る表示スタンドは、表示シートの上下の端部を上下の保持部に着脱可能に保持できるように構成しているため、従来の立て看板とは異なり表示シートの付け替えが容易であるのは元より、以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 前記下の保持部を、前記表示シートの下の端部に左右方向に取着された保持バーを挿通させるための挿通孔部を有し、該挿通孔部の上部に、前記表示シートの下端側を左右方向に通過させる通し溝部を有する如く構成したことにより、該下の保持部に表示シートの下の端部を保持させる際、該挿通孔部の一端側から他端側に向かって、保持バーを表示シートの下端側と共に(即ち、表示シートの下の端部が保持バーに取り付いたままの状態で)スライドさせるだけで、表示シートの下端側を前記通し溝部に通しながら、該表示シートの下の端部を下の保持部に容易に保持させることができる。逆にこの保持状態から、保持バーを左右方向で移動させることによって、該保持バーを前記挿通孔部から容易に取り外すことができるのであり、操作性向上を期し得る。
そして、前記通し溝部の溝幅が、保持バーが抜け出さないように設定されているため、保持バーが挿通孔部に挿通せしめられ且つ前記表示シートに張力が付与された状態において、表示シートの下の端部が下の保持部から外れる恐れがない。
【0040】
(2) テンションバーを使用する従来の表示スタンドにあっては、テンションバーhの端部及び台座部材bの端部を表示シートの上下端部に取り付ける際に、図25、図26に示すように、該取り付け部分において、表示シートの端部に欠切部sを設け、該欠切部で保持バーを露出させる必要があったが、このように露出状態とするためには、表示シートに特別な加工を施さなければならない作業上の面倒さがあった。これに対して、通し溝部を利用する本発明によるときは、このような欠切部を設ける必要がなく、例えば図17に示すように、表示シートの端部を袋状に折り返して縁部を縫製するだけで済み、表示シートの製造能率の向上と製造コストの低減を期し得ることとなる。
【0041】
(3) 台座の上面に、左右方向に延長する収容凹所を設け、該収容凹所の前後の一方の側部から他方の側部に向けて突出する保持片を具える保持部材をこれに組み合わせて、通し溝部を有する挿通孔部を形成しているため、表示シートの下の端部に取り付けられた保持バーを前記収容凹所に納めることができ、該納めた状態で該保持バーを挿通孔部に挿通させることができるため、保持バーが台座の上面側に大きく突出して美観を損なうのを防止できる。又保持部材が台座の上面側に大きく突出状態となることも防止でき、台座の取扱上の安全性向上と台座部分の美観向上を期し得ることとなる。
【0042】
(4) 前記保持バーを、通し溝部を有する前記挿通孔部に挿通させる場合、該挿通孔部を、台座(例えば45cm程度の左右幅を有する)の左右部分に設けたり、台座の左右方向全長に亘って設けることも可能であるが、このように構成した場合は、前記実施の形態におけるように台座の左右方向中央にだけ設ける場合に比べて、通し溝部が2個所になったり、通し溝部の長さが長くなる。そのため、表示シートの下端側を通し溝部に通しながら保持バーを左右方向に移動させる際に、通し溝部の縁部分が表示シートに引っ掛かりやすくなり、保持バーの挿通を円滑に行い難い問題が生ずるが、該挿通孔部を台座の左右方向の中央に比較的短く設けるときは、このような表示シートの引っ掛かりの問題を発生させにくく、保持バーを挿通孔部に円滑に挿通させ得る利点がある。
【0043】
(5) 台座に、上下方向に貫通した装着孔を設け、該台座とは別体の保持部材を、前記装着孔を下側から上に向けて通し、該保持部材と前記収容凹所の側部との間で、通し溝部を有した挿通孔部を形成する構成を採用しているため、台座が例えばブロー形成により形成されたものである等、その剛性が低い場合にも、該台座と別体の保持部材との協働によって、強度のある挿通孔部を形成できる利点がある。
【0044】
(6) 台座に収容凹所を設け、その側部と保持部材との間で、通し溝部付きの挿通孔部を形成しているため、保持部材の上方向への突出を目立たなくでき、又、保持部材との間で挿通孔部を形成するための立壁部を台座に設ける必要もなくなり、これらによって台座の美観向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表示スタンドを使用状態で示す斜視図である。
【図2】 その側面図である。
【図3】 表示スタンドの下部構造を分解して示す斜視図である。
【図4】 台座を、下の保持部を構成する保持部材と共に示す斜視図である。
【図5】 下の保持部が設けられた台座を示す断面図である。
【図6】 台座を、下の保持部を構成する保持部材と共に示す断面図である。
【図7】 台座に対する保持部材の取り付け状態を示す断面図である。
【図8】 台座の水平状態を高さ調節ネジの突出によって確保した状態を示す側面図である。
【図9】 台座に対する支柱の取り付け状態を示す断面図である。
【図10】 支柱の上端部分に設けた高さ調節具を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係る表示スタンドの上部構成を説明する分解斜視図である。
【図12】 支柱に対する上の保持部の取り付け状態を示す断面図である。
【図13】 上の保持部を構成するカバー部材を示す斜視図である。
【図14】 上の保持部をその使用状態を示す斜視図である。
【図15】 その平面図である。
【図16】 その断面図である。
【図17】 表示シートを示す部分斜視図である。
【図18】 表示シートの下の端部を下の保持部に取り付ける要領を説明する斜視図である。
【図19】 表示シートの下の端部を下の保持部に保持させて該表示シートに張力を付加した状態を示す断面図である。
【図20】 表示シートの上の端部を上の保持部に保持させる要領を説明する側面図である。
【図21】 上の保持部が表示シートの上の端部を保持した状態を、該表示シートに張力が付加された状態で示す断面図である。
【図22】 下の保持部のその他の態様を示す断面図である。
【図23】 上の保持部で表示シートの上の端部を保持させる他の要領を示す正面図である。
【図24】 従来の表示スタンドをその使用状態で示す斜視図である。
【図25】 その下端側を示す部分斜視図である。
【図26】 その上端側を示す部分斜視図である。
【図27】 従来の表示シートの問題点を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 表示スタンド
2 台座
3 支柱
5 上の保持部
6 下の保持部
7 表示シート
9 表示シートの上の端部
10 表示シートの下の端部
16 収容凹所
20 U字状底面
21 支柱保持孔
22 条溝
23 保持部材
25 装着孔
33 保持片
39 挿通孔部
41 通し溝部
53 取付部材
57 突条
62 高さ調節具
63 雌ネジ部
65 ネジ軸部材
76 支持鍔部
79 摘まみ突部
80 保持部本体
81 カバー部材
89 支持部
103 溝部
111a 筒状挿通部
111b 筒状挿通部
131 縫製部位
132 縫製部位
Claims (1)
- ブロー成形により中空の収容タンクとして形成された台座と、該台座に立設される支柱と、該支柱の上端側に設けられる上の保持部と、前記台座に設けられる下の保持部と、該上下の保持部によって保持される柔軟な表示シートと、該表示シートの下端部に横方向に取着された保持バーとを具え、該上下の保持部は、前記表示シートの上下の端部を着脱可能に保持できるものとなされた表示スタンドにおいて、
前記下の保持部は、前記台座の上面に左右方向に延長するように凹設され且つ前記保持バーを収めるための収容凹所と、基板に、該収容凹所の前後の一方の側部から他方の側部に向けて突出する保持片を具えた保持部材とから構成され、前記収容凹所に、上下方向に貫通した装着孔が設けられており、前記保持片は、前記装着孔をその下側から上に向けて通過でき、所要の通過状態で、前記基板の縁部分が前記装着孔の下側の縁部分に当接して前記保持部材の上方向への脱落が阻止されており、前記保持片と前記収容凹所とによって左右方向に延びる挿通孔部が形成され、該挿通孔部の上部には、該保持片の先端とそれに対向する収容凹所の側部との間で、前記表示シートの下端側を左右方向に通過させる通し溝部が、台座の左右方向で見た中央にのみ設けられており、前記保持片は、前記表示シートが上下方向で張った状態となった時に前記保持バーを上側から押さえ、該保持バーが前記通し溝部から上方向に脱出するのを阻止することを特徴とする表示スタンド。
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